JPH0427340A - 穀粉生地の圧延方法とこれに用いる装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、うどん、中華麺、そばなどの製造にあたっ
て、穀粉生地を圧延して帯状に形成する方法と、これに
用いる装置とに関するものである。

「従来の技術」 例えばうどんを製造する際、小麦粉に水を加えて混練さ
れた穀粉生地は、次工程では帯状に圧延される。

この穀粉生地の圧延は、（１１昔から行われている足踏
みによる方法、（２）上下に対向して設置した、同方向
へ回転する波型ローラ或いは平ローラにより圧延する方
法に大別される。

「発明が解決しようとする問題点」 ところで、（１）の方法はいわゆる手打ち式として称讃
されている。しかし、熟練を要するうえ極めて非能率で
あり、しかも重労働である。

又（２）の方法は、圧延により穀粉生地に無理な力がか
かるため、穀粉中の蛋白質が損傷して麺本来の味覚であ
る「こし」　「弾力」、「口ざわり」等が損なわれる欠
点があった。さらに、穀粉生地の圧延方向は常に一方で
あるため、繰り返して圧延する場合には非能率的であっ
た。

「問題点を解決するための手段」 この発明は、上記欠点を解消して麺本来の味覚を損なわ
ず、しかも能率的に穀粉生地を圧延することを目的とす
るものであって、以下の構成を要旨とする。

まず穀粉生地の圧延方法は、穀粉生地を搬送するベルト
コンベヤの上方に設けた、ベルトコンベヤの搬送速度と
等しい周速度で搬送方向と逆方向へ回転する、上下動自
在な押圧ローラと、押圧ローラと対向してヘルドコンベ
ヤの下方に設けた受けローラとで、ベルトコンベヤ上の
穀粉生地を圧延する。

前記圧延方法に用いる穀粉生地の圧延装置は、コンベヤ
駆動手段を具備して、穀粉生地を搬送するベルトコンベ
ヤの上方に、押圧ローラを設ける。

この押圧ローラは、ベルトコンベヤとの上下間隔を調整
可能にかつ上下動自在に設けられる。又、ベルトコンベ
ヤの搬送速度と等しい周速度で搬送方向と逆方向へ、ロ
ーラ駆動手段により回転する。

又、押圧ローラを圧力調整可能に下圧する押圧手段が設
けられている。

さらに、押圧ローラと対向してベルトコンベヤの下方に
受けローラを設ける。

「作用」 ヘルドコンベヤで搬送されてくる穀粉生地は、受けロー
ラに支えられてベルトコンベヤ上で、押圧手段で下圧さ
れる押圧ローラにより圧延される。

この圧延時に押圧口〜うは、搬送方向と等しい周速度で
回転するとともに、上下動自在であるため、穀粉生地に
無理な圧力がかからない。

このような穀粉生地の圧延方法に用いる装置では、コン
ベヤ搬送手段を具備するヘルドコンベヤが、ベルトを回
動させて穀粉生地を搬送する。

穀粉生地を所望の厚みに圧延するために、予め押圧０−
ラとベルトコンベヤとの上下間隔を調整する。又、穀粉
生地の性状に応じて押圧手段の圧力を調整する。そして
具備するローラ駆動手段により、押圧ローラをベルトコ
ンベヤの搬送速度と等しい周速度で、かつ搬送方向と逆
方向へ回転させる。

ベルトコンベヤで搬送されてくる穀粉生地は、押圧ロー
ラと受けローラとにより圧延されるのであるが、前記の
ように、押圧ローラは搬送速度と等しい周速度で、搬送
方向と逆方向へ回転するので、穀粉生地に無理な圧力が
かがらない。しかも、押圧ローラは上下動自在であるた
め、押圧力より大きい応力が穀粉生地に生じたときには
、押圧ロラが上方へ逃げるので、穀粉生地に設定圧力以
上の圧力がかからない。

「実施例」 以下、この発明を図示する実施例に基づき詳細に説明す
る。

１は機枠で、２は機枠上に設置されたヘルドコンベヤで
ある。このヘルドコンベヤ２は、一対の軸受４に枢支さ
れた主動ローラ３、一対の軸受６に枢支された従動ロー
ラ５、両ローラ３．５に掛回されたベルト７、両ローラ
３．５の中央に一対の軸受９に枢支された受けローラ８
、及び正逆回転自在なコンベヤ駆動モータＭ１で構成さ
れている。そしてコンベヤ駆動モータＭ１は機、枠１に
内装されており、その回転は、コンヘヤ駆動モ〜りＭｌ
の回転軸に取付けられたブーＩＪ　１０と、主動ローラ
３の軸に取付けられたプーリ１１とに、ベルト１２を掛
回して主動ローラ３に伝達されるようになっている。こ
れらコンベヤ駆動モータＭｌ、プーリ１０．１１、ベル
ト１２は、コンベヤ駆動手段を構成する。

１３は一対の門型支持枠であって、機枠１上に立設され
ており、４図に示すように、その対向する支柱１４の内
側にはそれぞれ案内溝１５が凹設されている。１６は両
支社１５０両上端を連結する固定杆である。この固定杆
１６の中央には雌ねじ１７が、雌ねじ１７の両側には挿
通穴１８がそれぞれ設けられている。

１９は一対の可動軸受で、後述する押圧ローラ２１を枢
支するものである。２０は複数のコロであり、可動軸受
１７０周縁部に枢着されている。

これらコロ２０は前記案内溝１５に嵌めこまれ、可動軸
受１９の上下動を円滑にする。２１は押圧ローラであっ
て、この可動軸受１９に枢支されている。

２２は雄ねじ棒であり、固定杆１６の雌ねじ１７に上下
方向に蝶着されている。そして、雄ねじ棒２２の下端の
ばね受け２３と可動軸受１９上面のばね受け２４との間
には、押圧ばね２５が張設されて、押圧手段が形成され
ている。２６はハンドルである。従って、ハンドル２６
を回転して雄ねじ棒２２を上下することにより、押圧ば
ね２５の押圧力Ｆを調整することができる。

２７は一対の上下方向の懸吊棒であって、雄ねじ棒２２
の両側に設けられている。この懸吊棒２７は、第４図に
示されるように上部に雄ねじ２８が設けられていて、下
端部は可動軸受１７の上面に固着されている。そして懸
吊棒２７は、固定杆１６に設けた挿通穴１８に遊嵌され
るとともに、固定杆１６の上方で前記雄ねじ２８に螺着
されたナツト２９により、可動軸受１９を上下動自在に
懸吊している。又、ナンド２９を回転させて可動軸受１
９の上下位置、即ち押圧ローラ２１とベルトコンベヤ２
との上下間隔を調整することができるようになっている
。

Ｍ２は正逆転可能なローラ駆動モータで、機枠ｌに内装
されていて、回転軸に取付けられたプーリ３０と押圧ロ
ーラ２１の軸に取付けられたプ１Ｊ３１とにベルト３２
を掛回して、押圧ローラ２１を回転させる。これらロー
ラ駆動モータＭ２、プーリ３０．３１、及びヘルド３２
は、ローラ駆動手段を構成することになる。

このローラ駆動モータＭ２は、ヘルドコンベヤ２の穀粉
生地Ｗの搬送速度と等しい周速度で、かつ搬送方向Ａと
逆方向Ａ′へ押圧ローラ２１を回転させる。

３３は受け台で、主動ローラ３と受けローラ８との間、
及び受けローラ８と従動ローラ５との間にそれぞれ設置
されていて、ベルトコンベヤ２のベルト７が穀粉生地Ｗ
の重みで垂れ下がるのを防ぐとともに、その平面を保持
する。

ここで、前記コンベヤ駆動モータＭ１、及びロラ駆動モ
ータＭ２は、ともに正逆転可能であるため、穀粉生地Ｗ
の圧延を反復して行えるようになっている。即ち第１図
でまず入方向へ圧延したのち、想像線で示すＢ方向へ、
さらに再びＡ方向へ圧延できる。このため図外カウンタ
に接続された圧延回数検出スイッチ３４、及び正転検出
スイッチ３５、逆転検出スイッチ３６が、それぞれ機枠
１に固定された支持部材を介してベルト７上に設置され
ている。

なお、図示実施例ではコンベヤ駆動モータＭ１とローラ
駆動モータＭ２とを設けたが、これを１台のモータでヘ
ルドコンベヤ２と押圧ローラ２１とを駆動させることも
可能である。

又、受けローラ８を自由回転させたがモータで強制回転
させることもできる。

「効果」 上下動自在な押圧ローラが穀粉生地の搬送速度と等しい
周速度で、かつ搬送方向と逆方向へ回転して圧延するた
め、穀粉生地に無理な力がかからない。従って穀粉生地
の蛋白質を損傷させることがなく、食味を損なわない。

ベルトコンベヤ、押圧ローラを反転させることにより、
能率的な圧延を行える。

【図面の簡単な説明】

第１図は圧延状態を示す説明図、第２図は正面図、第３
図は一部欠截平面図、第４図は一部欠截要部拡大正面図
である。 ２・・・・ベルトコンベヤ ３・・・・主動ローラ ５・・・・従動ローラ １９・・・可動軸受 ２１・・・押圧ローラ ２５・・・押圧ばね ２７・・・懸吊棒 ２９・・・ナンド ３３・・・受け台 ３４・・・圧延回数検出スイッチ ３５・・・正転検出スイッチ ３６・・・逆転検出スイッチ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　穀粉生地を搬送するベルトコンベヤの上方に設けた
   、ベルトコンベヤの搬送速度と等しい周速度で搬送方向
   と逆方向へ回転する、上下動自在な押圧ローラと、押圧
   ローラと対向してベルトコンベヤの下方に設けた受けロ
   ーラとで、ベルトコンベヤ上の穀粉生地を圧延すること
   を特徴とする穀粉生地の圧延方法。 ２　コンベヤ駆動手段を具備して、穀粉生地を搬送する
   ベルトコンベヤの上方に、ローラ駆動手段を具備して、
   ベルトコンベヤとの上下間隔を調整可能かつ上下動自在
   な、ベルトコンベヤの搬送速度と等しい周速度で搬送方
   向と逆方向へ回転する押圧ローラを設け、押圧ローラに
   は、押圧ローラを圧力調整可能に下圧する押圧手段を設
   けるとともに、押圧ローラと対向してベルトコンベヤの
   下方には、受けローラを設けたことを特徴とする穀粉生
   地の圧延装置。 ３　コンベヤ駆動手段とローラ駆動手段とは、１回の圧
   延の終了毎に反転する反転手段をそれぞれ具備する請求
   項２記載の穀粉生地の圧延装置。 ４　ベルトコンベヤは、圧延回数を検出する圧延回数検
   出スイッチと、正転検出スイッチと、逆転検出スイッチ
   とを具備する請求項３記載の穀粉生地の圧延装置。 ５　ベルトコンベヤは、下方に受け台を具備する請求項
   ２ないし４記載の穀粉生地の圧延装置。