JPH04272318A - コンクリート製品のフレキシブル継手 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プレキャストコンクリ
ートブロック又は現場打コンクリート構造体相互の弾性
的接続に用いるコンクリート製品のフレキシブル継手に
関する。

【０００２】

【従来の技術】暗渠排水路等に用いるボックスカルバー
ト間の継手は、片方に埋設したジョイントバーを他方に
設けたパイプ穴に突っ込んでシール材で止めるなどの方
策が講じられ、また、プレキャスト法面枠工法では、単
に埋設バー相互を溶接し、モルタル詰めをする程度であ
った。

【０００３】これらのジョイント構造では十分な弾性が
得られず、前者の場合、特に地盤が悪く、不同沈下を起
すおそれのある所では、荷重の不均衡のため、場合によ
ってはボックスカルバート本体の破壊を招くことさえ発
生する。また、法面枠においても、枠本体の破損につな
がることもある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
なジョイント部に可撓性がないために発生する本体破壊
を防ぎ、かつ、作業性の優れたコンクリート製品のフレ
キシブル継手を開発することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、次の手段を講じた。すなわち、端部がねじ構造の鋼
棒等のジョイントバー２へ係合する抜け止めピース１と
該抜け止めピース１を覆う弾性体ブロック３をジョイン
トケーシング４内に収容固定してなることを特徴とする
。

【０００６】

【作用】このような構造のフレキシブル継手においては
、抜け止めピース１をジョイントバー２へ係合すること
によって接続部材間の締結ができ、また、接続されたコ
ンクリート製品間の温度変化によるコンクリートの伸縮
を吸収することができる。更に、不同沈下等においては
弾性体ブロック３が荷重に対して力を吸収して、コンク
リート本体の破損を防ぐ。

【０００７】

【実施例】図１は本発明のフレキシブル継手によって予
め工場生産されたプレキャストコンクリート壁面間を接
続した第１実施例の断面図である。この図はコンクリー
ト製品の厚み（平面に対して直角）方向の断面を示して
おり、図３に左方部分のみの幅方向断面図を示した。フ
レキシブル継手の両側のコンリート壁１０，１０は、例
えばボックスカルバート（コンクリートボックス）接合
部壁面である。コンリート壁１０には矩形枠型のジョイ
ントケーシング４が嵌まる凹部１０ａが設けられており
、コンクリート打設の際にこのジョイントケーシング４
が埋設され、その中間部にはジョイントバー２の挿通溝
５がある。ジョイントケーシング４の内部に抜け止めピ
ース１が弾性体ブロック３内に埋設された状態で配設さ
れている。弾性体ブロック３はジョイントバー２の螺入
側が開孔し、その周縁部はジョイントケーシング４に当
接する。ジョイントバー２は、この例では両端部がねじ
構造である。コンリート壁１０，１０間に緩衝ゴム６を
挾んだ状態で鋼棒のジョイントバー２の両端のねじ部を
抜け止めピース１，１へ螺合し、弾性体ブロック３の周
縁部がジョイントケーシング４に当接して押圧状態で締
結する構造である。抜け止めピース１には皿付きナット
が適している。凹部１０ａはフレキシブル継手取付け後
にモルタル等で埋める。

【０００８】図２は第２実施例であって、この例では接
続する一方は前記同様のプレキャストコンリート壁１０
であるが、もう一方は現場打ちコンクリート壁７である
。 ジョイントバー２は現場打ちコンクリート壁７へ基部が
埋設されている。ジョイントバー２の先端のねじ部が前
記実施例同様に抜け止めピース１，１へ螺合した締結構
造である。コ字形のジョイントケーシング４と共に埋設
される様子は前述した図３の通りである。

【０００９】図４，５はコンリート製品へ後付けによっ
て設けることのできる本発明のフレキシブル継手の第３
実施例であって、図４はコンクリート製品の幅方向断面
図、図５は厚み方向断面図である。この例ではジョイン
トケーシング４が後付けに容易な比較的小さい四角形箱
型で、一方の接合側にコンクリート製品の厚み方向のジ
ョイントバー２の挿通溝５がある。ジョイントケーシン
グ４の内部にはモルタルやコンクリートあるいはエポキ
シ樹脂等の圧縮強度が大な硬化材８が充填される。この
例では、抜け止めピース１とジョイントバー２はプレー
ト状連結杆の先端へ鍵部を設けた一体構造のものであっ
てもよい。

【００１０】図６〜９は本発明のフレキシブル継手の第
４実施例を示している。この例は、予め工場生産された
プレキャスト法枠９の施工に際して交点の継手として使
用している。図６はその様子を示す正面図であり、図７
は図６中Ａ−Ａ部断面図である。また、図８は本発明の
フレキシブル継手の正面拡大図であり、図９は図８中Ｂ
−Ｂ部断面図である。

【００１１】これらの図にみられるように、プレキャス
ト法枠９を四方へ網目状に施工するために、ジョイント
ケーシング４は円形かつ９０°の間隔で４箇所へジョイ
ントバー２の挿通溝５（挿通孔でも可）がある。ジョイ
ントバー２はこの例ではプレキャスト法枠９の内部へ製
造時に埋設された両ねじ付き異形棒鋼である。このジョ
イントバー２の両端のねじ部を円形のジョイントケーシ
ング４内で抜け止めピース１，１へ螺合し、締め付ける
ことによって、弾性体ブロック３の周縁部がジョイント
ケーシング４に当接して押圧状態で締結する構造である
。法面からの浮き出しに対処するには、ジョイントケー
シング４の中心をアンカー１１で固定するとよい。

【００１２】

【発明の効果】本発明のコンクリート製品のフレキシブ
ル継手は、以上のように接続されたコンクリート製品間
の温度変化によるコンクリートの伸縮を吸収するといっ
た本来の機能の上に、荷重に対してその力を吸収するの
で、コンクリート製品の破壊を防ぐことができる。また
、施工が容易である。

【００１３】更に詳細に説明すると、本発明のフレキシ
ブル継手をボックスカルバート間の接続に用いた場合、
特に地盤が悪く不同沈下を起すおそれがある所では、こ
の継手を短い間隔で用いれば予想できない荷重に対して
力を吸収できるので、カルバート本体の破壊を防ぐこと
も可能である。また、従来プレキャスト法枠は継手部が
弱点であったが、この継手を交点ごとに用いれば、継手
の強度が高くなる。しかも、部分的な土の緩みによる土
圧を吸収できるので、プレキャスト部材の破壊を防ぐこ
とも可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のフレキシブル継手によって現場打ちコ
ンクリート間を接続した第１実施例の断面図である。

【図２】第２実施例の断面図である。

【図３】図１又は図２の幅方向の部分拡大断面図である
。

【図４】本発明のフレキシブル継手の第３実施例のコン
クリート製品の幅方向の拡大断面図である。

【図５】同厚み方向の拡大断面図である。

【図６】交点の継手として使用した第４実施例の正面図
である。

【図７】図６中Ａ−Ａ部断面図である。

【図８】本発明のフレキシブル継手の第４実施例の正面
拡大図である。

【図９】同図８中Ｂ−Ｂ部断面図である。

【符号の説明】

１　　抜け止めピース ２　　ジョイントバー ３　　弾性体ブロック ４　　ジョイントケーシング

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　端部がねじ構造の鋼棒等のジョイント
   バー２へ係合する抜け止めピース１と該抜け止めピース
   １を覆う弾性体ブロック３をジョイントケーシング４内
   に収容固定してなることを特徴とするコンクリート製品
   のフレキシブル継手。