JPH0427102B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は二つの真直な平行側縁と二つの横縁を
有する包装容器のブランクに関する。本発明は又
この包装容器のブランクの製法及びこのブランク
から作られた包装容器に関する。

液体食品をパツクする包装容器は多数の異なる
型がある。より一般的なものが、主として平行六
面体で、上方に向いた横密閉フインを備えた稜状
の頂部を有するいわゆる切妻型頂部を有する。現
在同じ型の包装容器にフインを下方に折りたたん
で、頂面をほぼ平らにしたのもある。包装容器は
紙の担体層と外側液密プラスチツク層を含み、更
に例えばアルミホイルの層を含む事のある伸縮性
のラミネートから製造される。ラミネート材料は
包装容器が形成され、充填され且つ密閉される包
装機械に個々のブランクの形で供給される。ブラ
ンクはあらかじめ折り曲げられ且つ密閉されて、
ほぼ正方形の横断面の管状とする。このように形
のブランクを平らにした状態のスタツクを包装機
械に供給し、次にブランクを起して管状とし、そ
れに底を備える。続いて包装機械を通して移送す
る間に、例えばミルクのような内容物を満たし、
閉じる際頂部を形成し且つ密閉する。

包装容器を製造するブランクは包装材料の連続
するウエブから分離され、完成包装容器のとる大
きさと形に適合する外形を与えられた材料シート
で構成される。上記の型の包装容器、いわゆる切
妻型パツケージのため、シートはほぼ４側面から
なる主要形態をなし、シートの側縁の二つのみが
真直ぐになつている。他の二つの対縁はでこぼこ
の縁線をなし、材料の突出部分は次の完成包装容
器への転換で上向きの密閉フインと包装容器の底
の折重ね密閉ラグを形成するように意図されてい
る。これら非均一の縁はその不規則故に、互いに
縁と縁を重ねてブランクから合理的に切断するの
が不可能になる事及び材料の相当のむだを引起
し、材料費の増加をもたらすばかりでなく、各少
量の材料片をなす廃棄物を絶えず除去し、生産に
障害を来さないように注意しなければならないの
で製造が非常に困難である。

縁をより均一にするか又は他の方法でブランク
を打出す際の廃棄物を減らす事によりこの問題を
解決するために種々の試みがなされてきた。然し
ながら、容認さるべき解決策は示唆されなかつ
た。これはおそらく切断を容易にしなければなら
ないだけでなく、ブランクは頂部又は下部での漏
れの危険を増大しないで包装容器の製造を可能に
する縁を備えなければならない事実による。従つ
て、包装容器の密閉に使用される密閉面用面積を
減少するようにブランクを構成するのを避ける必
要があつた。

本発明の目的は上記の欠点を回避するような形
の包装容器を提供する事である。

本発明の他の目的は両端が同じパターンのくり
返しで形成され、ブランクがむだな材料を生じる
事なくウエブから連続的製造で打抜かれる事がで
きる包装容器のブランクを提供する事である。

本発明の更に他の目的はブランクを包装容器に
転換する間、材料の密閉に用いられる表面が最大
の大きさと最適の形を与えられるような形の包装
容器のブランクを提供する事である。

これらの及び他の目的は二つの真直な平行縁と
二つの横縁を含む包装容器を、横縁がブランクの
幅にわたつてくり返されるパターンに従つて型つ
けされる事を特徴とする本発明により達成され
る。

包装容器のブランクの横縁にブランクの幅全体
にくり返されるパターンプロフイルを与える事に
より、ウエブからの打抜きによる連続製造の間、
むだな材料が完全に回避できるようにブランクを
切断する可能性が得られる。本発明によるブラン
クの構造のため、各を結合する二つのブランク上
の横縁が今や二つの真直な平行側縁と同様の通常
のカツトで切断でき、製造の間注意しなければな
らないむだな材料の創造はすつかり避けられ、そ
れによつて製造速度を相当増進する。

本発明による包装容器のブランクから形成され
た包装容器は対で同じ外形を有する四つの壁パネ
ルを含む本発明の特徴が与えられる。壁パネルの
相対する対が同じようになつているので、シンメ
トリツクな包装容器が得られ、それにより包装容
器のブランクの輸送と操作及び包装容器の形成を
合理化し、簡単にする。

本発明の更に目的はできるだけ材料を最も節約
する方式で包装材料ウエブからブランクを製造す
る方法を提供する事である。

この目的を本発明により達成され、そこに於て
包装材料ウエブからブランクを製造する方法は本
発明に従つて、包装材料ウエブが同時に第１ブラ
ンクの横縁と共に第２の隣接するブランクの横縁
を形成するパターンに従つて切断される事を特徴
としている。

本発明による方法により、切断が容易になり、
切断部材の構造が簡略化され、その結果製造費が
安くなり、失敗した又は損傷した切断部材による
中断を少なくする。

次に本発明の好ましい実施例を本発明による包
装容器と包装容器のブランクを図式的に示した添
付の図を特に参照して詳細に説明する。本発明を
理解するのに必要な詳細のみが含まれている。

第１図に示した包装容器は切妻型であり、従つ
てほぼ平方六面体を含み、頂部は棟状上方部分を
構成している。包装容器の主要部分は四つの側壁
パネル１からなり、垂直折り目ライン２により互
いに分割されている。側壁パネルの上端に一方で
は互いに傾斜する長方形主要頂部パネル３があ
り、他方その間に折りこまれた三角形後折パネル
４が備えられる。主要頂部パネル３と後折パネル
４は横折り目ライン６により側壁パネル２との境
界が定められる。主要頂部パネル３の頂部に横密
閉フインが備えられ、異なる頂部パネルの上端
が、包装容器の頂部の内側構造を示す第２図によ
り明らかに示される液密方式に互いに密閉され
る。

包装容器の上部と同様、下部も折り目ラインに
より分割された多数の材料パネルを含み、折曲げ
て互いに密閉する事により液密平坦基底を形成す
る。従つて二つの相対するほぼ長方形の主要下部
パネル７が包装容器の下端に位置する。その内側
に多数の三角状後折パネル８が位置し、それを主
要下部パネル７に密閉してある。上部と下部の構
造について次に詳細に説明する。

第４図に、第１図から第３図に示した包装容器
の製造用の本発明による包装容器の第１実施例が
示されている。図からわかるように、包装容器の
ブランクは最初幅広い材料ウエブの部分からな
り、それから多数の同じ包装容器のブランクが指
示された縁の切断により形成される。（隣接する
包装容器のブランクの設置が太い輪郭線により部
分的に指示される）。切断された包装容器のブラ
ンクは側面を構成する四つの部分を有し、二つの
真直な平行側縁９と１０及び側縁９と１０の間に
延長する二つの横縁１１と１２を含んでいる。二
つの横縁１１，１２は真直ではなく、次に詳細に
説明するように、ブランクの幅にわたつてくり返
されるパターンに従つて型付けされている。二つ
の側縁９，１０と平行に縦折り目ライン２が包装
容器ブランク全体に延長して、それを四つの壁パ
ネル１３に分割し、その各は二つの平行側縁又は
折り目ライン及び二つの横縁を含み、その横縁は
横縁１１，１２と一致している。壁パネル１３は
二つの主要タイプになり、図面にはそれぞれＡと
Ｂで示されている。二つの外側壁パネル１３の一
つの外側に折り目ライン２の一つにより分割され
た縦密閉パネル１４を備え、包装容器のブランク
を筒状に転換する時、側縁９に沿つて相対する壁
パネル１３Ａに対して密閉される。

壁パネル１３は各壁パネルを異なるパネルに分
割する別の折り目ラインを備え、包装容器のブラ
ンクを完成した包装容器に転換する時、包装容器
の異なる壁パネルを形成するように折り曲げ且つ
密閉される。これらの折り目ラインに直角に壁パ
ネル１３全体に延長する先に述べた上方横折り目
ライン６と、対応する下方横折り目ライン１５の
助けで中央に位置した側壁１が包装容器の上部及
び下部をそれぞれ形成する壁パネルから分割され
る。従つて二つの壁パネル１３Ａは各側壁パネル
を、下方横折り目ライン１５によりその下端で分
割されたほぼ長方形の主要下部パネル７と、上方
横折り目ライン６により側方壁パネル１の上端で
分割された後折りパネル４と共に含んでいる。三
角形後折パネル４は中央後折パネル４′と両側に
位置した二つのほぼ同様の三角後折パネル４″を
含んでいる。

二つの壁パネル１３Ｂは各同様に下端で三角形
の後折パネル８から下方横折り目ライン１５によ
り分割された中央側壁パネル１を含み、パネル８
は包装容器のブランクの上端の後折パネルと同様
中央後折パネル８′とそのいずれかの側に位置し
た後折パネル８″を含んでいる。側壁パネル１の
上端に壁パネル１３Ｂは長方形主要頂部パネル３
を含み、それは上方横折り目ライン６により側壁
パネル１から限定されている。主要頂部パネル３
と上方後折パネル４の上に、横方向に延長する別
の密閉パネル１６があり、包装容器の頂部を密閉
し、密閉フイン５を形成するのに用いられる。通
常包装容器のブランクは別の折り目ラインを備え
ており、例えば外側折りたたみを可能にし、仕上
つた包装容器のそそぎ口を形成するが、これらの
折り目ラインは従来のものであり、本発明には重
要でないので、明確化のため図示されない。

第４図から明らかな如く、上方及び下方の横縁
１１，１２はブランクの幅全体にくり返される規
則正しいパターンにより形付けされている。更に
特定すれば、各横縁１１，１２は図に於て一点鎖
線で示されているように互いにわずかな間隔で位
置した二つの平行境界ライン１７′，１７″に沿つ
て交互に延長している。二つの境界ライン１７′，
１７″は縦折り目ライン２と交叉して、境界ライ
ンは幾つかの小さい部分に分割される。これらの
部分は通常真直ぐ前後に位置し、従つて境界ライ
ンは真直で切れ目なしになるが、例えば密閉技術
の理由で、ブランクの縁ラインを直接互いに前後
におくと、完成包装容器の密閉性にマイナス効果
を与えるので、そうしない事が所望な場合は、各
境界ラインの異なる部分を互いにずらした関係に
する事も可能である（以下詳細に説明する）。ず
らしはわずか（１−３mm）で、従つて境界線は実
際上尚真直と考えられる。従つて二つの横縁１
１，１２の各は一つの境界ライン１７′に沿つて、
第１壁パネル１３Ｂに沿つて延長し、更に隣接壁
パネル１３Ａ上を一部は第２境界ライン１７″に
沿つて、一部は二つの境界ライン１７′，１７″を
互いに連結する傾斜移行ライン１８に沿つて延長
する。このパターンはブランクの相対する縁にく
り返され、二つの壁パネル１３Ｂが境界ライン１
７′に沿つて延長する横縁１１，１２の直線部分
により両端で形成されると共に、二つの壁パネル
１３Ａが二つの境界ライン１７″に沿つて延長す
る横縁１１，１２の部分により両端で中央部分１
９に沿つて且つ傾斜移行ライン１８によつて中央
部分１９のいずれかの側に形成される。従つてパ
ネル１３Ａの二つの端部は境界ライン１７″（中
央部分１９）に沿つて部分的に延長する二つの横
縁１１，１２の部分により、該中央部分１９を境
界ライン１７′と壁パネル１３の間に延長する折
り目ライン２との交差点２０に連結する傾斜移行
ライン１８に部分的に沿つて形成される。

第４図による包装容器ブランクを全体として考
えれば、二つの異なるパネル型ＡとＢが交互に生
じる事がわかるであろう。これは一つの横縁１１
上のパターンが相対する横縁１２のパターンの前
に真直ぐ位置している事を意味する。然しなが
ら、本発明による包装容器のブランクの第２実施
例によれば、一つの横縁上のパターンを相対する
横縁のパターンをパターンの相互の同一性を保ち
ながらずらす事も可能である。これは第２実施例
の包装容器のブランクをより広い材料ウエブ中の
隣接する同じ包装容器のブランクの部分と共に図
式的に示してある第５図に示されている。第４図
に示した包装容器のブランクと同様、第５図によ
る包装容器ブランクは二つの平行側縁９，１０に
よりブランクを一方向に限定し、一方形付けした
横縁１１，１２によりブランクを両側で限定す
る。第５図による包装容器のブランクは第４図に
よる包装容器のブランクと同様の折り目ラインパ
ターンを有し、即わち相互に平行な折り目ライン
２により互いに側方に隣接する四つの壁パネルに
分割され、それらは対で同一であり、それぞれ１
３ｃ及び１３Ｄで示されている。然しながら、第
４図による包装容器のブランクの場合と異なり、
主要頂部パネル３と主要下部パネル７（理解しや
すくするために両者の実施例はできるだけ同じ符
号が用いられている）は同じパネル型Ｃの両端に
位置しているが、一方上方及び下方端の後折りパ
ネルは他の壁パネル型１３Ｄの両端に位置してい
る。

包装容器のブランクの上方横縁１１と下方横縁
１２は規則正しく且つブランクの幅にわたつてく
り返される同様のパターンに従つて形付けされて
いる。然しながら、一つの横縁１１上のパターン
は相対する横縁１２上のパターンに対してずれて
おり、従つて各個々の壁パネルは一端は真直な横
縁で限定され、他端は形付けした縁で限定されて
いる。従つて、各壁パネルの一端の縁パターンは
隣接する壁パネル対端上にその対応部分を有し、
それは第４図の実施例の場合と逆であり、第４図
では事実各壁パネルの端部の縁パターンは同じ壁
パネルの対端にその対応部分を有する。換言すれ
ば第５図による実施例の縁パターンは両縁で同じ
であるが一壁パネル幅だけずれている。

横縁１１，１２は第４図による実施例に於ける
対応する横縁と同じ規則正しいパターンに従う。
換言すれば、縁は一つの境界ライン１７′と他の
境界ライン１７″及びその間に位置した傾斜移行
ライン１８に交互に従う。包装容器のブランクの
上端は、横縁１１が壁パネル１３Ｃでは境界ライ
ン１７′に沿つて延び、壁パネル１３Ｄでは境界
ライン１７″に沿つて延び、境界ライン１７′，１
７″の間では横縁１１は境界ライン１７″の中間部
と、折り目ライン２と境界ライン１７′との交差
点２０とを結ぶ傾斜移行ライン１８に沿つて延び
ている。包装容器のブランクの下端は、型Ｄの二
つの壁パネルが縁ライン１７′に沿つて延長する
直線縁１２を有する一方、二つの壁パネル１３Ｃ
が中央部分１９上境界ライン１７″に沿つて延長
する縁ラインを有し、この中央部分のいずれかの
側に境界ライン１７′と折り目ライン２との交叉
点への方向に更に延長している。

二つの横縁１１，１２の特殊な構造により、材
料ウエブ又はより大きい材料シートからの包装容
器のブランクの切断は異なる包装容器のブランク
の間に多くの材料のむだを生ずる事をなくす事が
可能となる。規則的縁パターンによつて、それら
が互いに嵌合し、同時に第１包装容器材料ブラン
クの一つの縁と他の隣接する包装材料ブランクの
対縁のより大きい又は小さい部分を形成する共通
のカツトで切断される。ここに記した本発明によ
る包装容器のブランクの二つの異なる実施例は異
なるパターンで切断される。第４図に示したブラ
ンクの第１実施例は材料ウエブの縦方向に平行な
二つの真直な平行側縁９，１０を備えて切断され
る。即わち材料ウエブは図の平面上垂直に走行す
るものと仮定しうる。包装容器のブランクの二つ
の横縁１１，１２が規則的、同一の、更に互いに
前後に真直ぐ位置したパターンに従つて形成され
るので、一つの包装容器のブランクの形付き縁は
全体的に次の（又は先の）包装容器ブランクの相
対する形付き縁と一致し、それによつて包装材料
ウエブ上の横方向カツトにより同時に一つの包装
容器のブランクの下方横縁１２と次の包装容器ブ
ランクの上方横縁１１を形成する事を可能にす
る。縁のプロフイルは全体的に互いに一致してい
るので、この行程の間にむだを生じない。ブラン
クの側縁９，１０は真直であり、従つて一つのシ
ートの側縁を隣接するシートの対側側縁と同時に
むだなく切断する事ができ、その結果任意の数の
ブランクが材料ウエブの幅にわたつて相並んで設
置される。

本発明による包装容器のブランクの第２実施例
（第５図）に於て、ブランクの材料ウエブが同じ
ように図の平面に垂直に延長している。即わち包
装容器のブランクは材料ウエブの長手方向に90°
の角度をなす平行側縁９，１０と折り目ライン２
を備えて設置される。ここでは、形付けした側縁
１１，１２は隣接するブランクの対縁の形付けし
た縁と直接対応しないが、隣接するブランクは一
つの壁パネル１３の幅に対応する距離だけずれな
ければならない。このずれにより任意の数のブラ
ンクを材料ウエブの幅にわたつて相並んで設置す
る事ができ、一つのブランクの上方横縁１１と隣
接するブランクの対側横縁１２を同時に形成する
共通のカツトにより切断される。この実施例に於
て、材料ウエブの外縁は真直でなく、包装容器の
ブランクの縁１１と１２に対応して形付けされて
いないので、そこで幾らかのむだを生ずるのは避
けられないのが明らかである。切断を相並んでお
かれた包装容器材料シートの側縁９，１０が描く
段状ラインに従つて行えば、材料ウエブ上の連続
するブランクの間でむだなく実施される。材料ウ
エブ上の包装容器ブランクの方向とそれによる本
発明による包装容器のブランクの第１実施例か第
２実施例の選択はとりわけ繊維を包装容器のブラ
ンクに対する方向に設置するのが望まれる方法に
より決定される。包装容器のブランクを作るラミ
ネート材料は上記したように紙の中央担体層を含
んでいる。紙の製造中紙に入る個々の繊維は製紙
機械から紙の排出方向に多少自動的に方位され、
即わち繊維はウエブの長手方向に延長する。第４
図による実施例に於て、繊維は従つてその長軸を
壁パネル１３の長手方向に、即わち完成包装容器
に垂直に方位しているが、ブランクの他の実施例
（第５図）により製造される包装容器に於て、繊
維は包装容器に水平に向けられる。この方位の後
者の方向により側壁パネルにより大きな剛性を与
え、包装容器の処理を安定させるので、このほう
が一般的に好まれている。然しながら、包装容器
のブランクの第１実施例による垂直繊維方向によ
り包装容器の上方開放可能部分の形成がより容易
になり、従つて或る場合には好ましい。更に第１
実施例は広い材料ウエブの分割が真直な平行カツ
トによりなされ、それは非常に高い作業速度で達
成されるので、より早い速度で製造するのがより
簡単である。次に部分ウエブを個々の包装容器ブ
ランクに横に分割するのは、包装容器材料を個々
の包装容器に転換するのと関連して又はその直前
に相当低い速度で行なわれるので、この場合型付
けした横切断ラインは何の不利益を意味しない。

本発明による包装容器のブランクを切妻型の個
個の包装容器に転換する時、前述したように四つ
の壁パネル１３が包装容器の対で相対した四つの
側壁を包装容器の頂部と下部と共に形成する。包
装容器の頂部を形成する間、二つの後折パネル
４′を上方横折り目ライン６の対応部分をヒンジ
として用いて、互いに相対して且つ包装容器の中
央軸への方向に折下げる従来のパターンに従つて
異なる頂部パネルが折曲げられる。その結果側方
に位置した後折パネル４″とそれに連結した主要
頂部パネル３が互いに相対する方向に作用する。
完成（第２図）後、主要頂部パネル３に隣接する
密閉パネル１６の二つの部分が一部互いに且つ一
部後折パネルに隣接する密閉パネル１６の中間部
分に対してもたれ、上方に尖つている密閉フイン
が形成される。フインに含まれた層との密閉は従
来の方法で行なわれる。即わちその熱可塑性層が
溶融温度に達するまで材料を加熱し、次に互いに
接合して押圧する事による。包装容器の頂部のこ
の型に於て、とりわけ漏れの見地から重要な二つ
の領域がある。即わち密閉フイン５の二つの端部
で、密閉パネル１６の二つの二重折り重ね部分を
互いに押圧するようになつている。非常に細い溝
により折り目を内側に形成する傾向があるので、
密閉パネル１６の折り目ラインに沿う漏れを防ぐ
のが特に困難なのが、第２図に破線で印したこれ
らの領域に於てである。密閉に有効な折り目ライ
ンの長さが大きければ大きいほど、折り目ライン
に沿う漏れを防ぐ可能性も大きくなり、本発明に
よる包装容器の構造全体にわたつて更に適切な漏
れ防止の可能性が備えられる。密閉フイン５に含
まれた密閉パネル１６の全ての部分がこれらの重
要領域の全高にわたつているからで、これは後折
りラインに隣接する密閉パネル１６の二つの部分
が単に折り目ライン２への高さの約半分に抑えら
れている先行構造の場合にはないものである。

本発明による包装容器の構造は又更なる特徴、
即わち二つの傾斜移行線１８に沿つて延長する密
閉パネル１６の部分が同じ壁パネル上に異なる傾
斜を持ち、この事は第２図に見る包装容器頂部の
形成後、該部分が若干異なる伸張力を受け、その
結果密閉フイン５の部分を形成する層を互いに密
閉する時、フイン５の上方部分の二重材料の厚さ
の間でフインの下部部分の四重材料厚さに直接又
は不意に移行するのが避けられる事を意味すると
いう事実によつて密閉をより安全にし、密閉性を
改善する。密閉フインに含まれる他の部分に例え
ばそれに若干異なる高さ（１−３mm）を与える事
により同様の寸法を採用でき、それによりフイン
の部分を形成する密閉パネル１６の下方部分に沿
つて生ずる漏えい溝の危険を相当減少する。

包装容器の下部パネルは二つの相対する後折り
パネル８′に作用して、それをヒンジとして機能
する下方横折り目ライン１５周囲に回転する事を
伴なうほぼ従来のパターンに従つて折曲げられ
る。この工程の間二つの主要下部パネル７が側方
三角後折パネル８″を介して互いに相対する方向
に作用される。屈曲完了後、内側境界線に位置し
た後折パネル８′の二つのコーナーは互いに近い
位置に達すると共に、外側境界ラインに沿つて延
長する主要下部パネル７の二つの端縁が包装容器
の基底の中央領域に互いに重ねられる。密閉後、
この構造により漏えい溝のない完全に密閉性の平
らな基底と、密閉性の見地から他の重要な特徴を
備える。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によつて製造されたいわゆる切
妻型頂部を有する包装容器の斜視図、第２図は第
１図の包装容器の上端を示す図で、破線により包
装容器のブランクの上端の内側折曲げ部分を示
し、第３図は第１図による包装容器の下端部分の
斜視図で、基底の内側形成を示し、第４図は本発
明による包装容器のブランクの第１実施例を図式
的に示す図で、材料ウエブ中のブランクの設置を
周囲包装容器に関連して示し、第５図は本発明に
よる包装容器のブランクの第２実施例を示す図
で、その隣接する縁端が薄い線で示した同じ型の
別の包装容器のブランクにより囲まれた包装材料
ウエブ上に設置されたブランクを示している。 １：側壁パネル、２：折り目ライン、９，１
０：側縁、１１，１２：横縁、１３：壁パネル、
１７′，１７″：境界ライン、１８：傾斜移行ライ
ン、１９：中央部分。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 切妻頂部を有する形式の包装容器のためのブ
   ランクであつて、２つの真直で平行な側縁９，１
   ０と２つの横縁１１，１２とを有し、折り目ライ
   ン２によつて複数の側壁パネル１３に分割されて
   いるとともに、端部閉鎖パネル３，４及び密閉パ
   ネル１４とを有しており、前記端部閉鎖パネルは
   主要パネル３と後折パネル４とを含み、前記横縁
   １１，１２は互いに他に対してわずかの距離を置
   いて位置している境界ライン１７に沿つて交互に
   延びている、前記ブランクにおいて、 第１の壁パネル１３に沿う各横縁は第１の境界
   ライン１７′に沿つて完全に走つていて、隣りの
   壁パネル１３の中央部分１９における第２の境界
   ライン１７″に沿つて且つ前記中央部分１９を第
   １の境界ライン１７′に連結している傾斜移行ラ
   イン１８に沿つて、連続しており、もつて、前記
   横縁１１，１２は、これら横縁１１，１２が、隣
   接している同じ形状のブランクの縁にわたつて完
   全にくり返すことができるようなパターンを有し
   ていることを特徴とするブランク。 ２ 前記傾斜移行ライン１８が第１の境界ライン
   １７′と壁パネルを分離している折り目ライン２
   との間の交差点において第２の境界ライン１７″
   を第１の境界ライン１７′に連結している特許請
   求の範囲第１項記載のブランク。 ３ 同じ壁パネル１３上の２つの傾斜移行ライン
   １８が異なる傾斜角を有する特許請求の範囲第２
   項記載のブランク。