JPH042673A - 高温耐熱材の製造方法 - Google Patents

高温耐熱材の製造方法

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Publication number
JPH042673A
JPH042673A JP2103465A JP10346590A JPH042673A JP H042673 A JPH042673 A JP H042673A JP 2103465 A JP2103465 A JP 2103465A JP 10346590 A JP10346590 A JP 10346590A JP H042673 A JPH042673 A JP H042673A
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JP
Japan
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alumina
heat
powder
average particle
particle size
Prior art date
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Pending
Application number
JP2103465A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Murano
村野 雄一
Kenichi Hasegawa
健一 長谷川
Makoto Ogawa
誠 小川
Hiromitsu Tagi
多木 宏光
Masaaki Yonemura
米村 正明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP2103465A priority Critical patent/JPH042673A/ja
Publication of JPH042673A publication Critical patent/JPH042673A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、高温用断熱材、高温用触媒担持体、高温用フ
ィルター等の素材として用いられる高温耐熱材の製造方
法に関する。
従来の技術 近年、航空宇宙業界、電気炉業界において技術か多様化
し、より高温域での耐熱性、断熱性か要望され始めてい
る。 また、NOx等の環境汚染の問題が高まるなか、
高温で使用される燃焼触媒の担持体の開発かなされてい
る。現在使用されている耐熱性無機繊維を利用した耐熱
材にはフェルト状及びブロック状の形体のものかある。
これにはシリカ−アルミナ、シリカ、アルミナ系の材料
か多く用いられている。フェルト状及びブロック状の耐
熱材は主原料として繊維を用い有機バインダーや硬化剤
で硬める方法かとられている。
発明か解決しようとする課題 しかしなから前記従来の構成では、繊維と繊維の結合性
に欠け、加熱後の機械的強度か著しく低下する等の問題
かあった。特にフェルト状の耐熱材は、繊維かほとんと
フリーな状態であるので繊維の空気中への飛散かあり環
境汚染の恐れかある。
また、ブ0ツク状及びフェルト状の耐熱材は機械的強度
か弱いため複雑な形状のハニカム構造にはできず、一般
的に形状かハニカム状で用いられる高温用触媒担持体、
高温用フィルターには使用てきないという問題点かあっ
た。
本発明は高耐熱性、高耐熱衝撃性、高強度を有し、かつ
容易にハニカム状に加工できる高温耐熱材の製造方法を
提供する事を目的としている。
課題を解決するための手段 この目的を達成するために、耐熱性無機繊維と平均粒径
1μm以下のシリカ源粉末及びアルミナ源粉末をアルミ
ナの割合か60Wt’%〜85Wt%になる様に混合分
散したものを凝集した後に抄造してシート体を形成し、
そのシート体を焼成した。
作用 この方法により、機械的強度を向上させるとともに、耐
熱性及び耐熱衝撃性を向上させる事かできる。
実施例 以下本発明の一実施例における高温耐熱剤の製造方法を
説明する。
(1)アルミナ繊維、アルミナ−シリカ繊維又はムライ
ト繊維と非晶質シリカ、クリストバライト、石英、シリ
カゾル等の少なくとも一種の平均粒径1μm以下の粉末
と非晶質アルミナ、水酸化アルミニウム、α−アルミナ
、γ−アルミナ、アルミナゾル等の少なくとも一種の平
均粒径1μm以下の粉末の混合分散の工程。
+2)  (])の行程で得られたスラリーに有機結合
剤を添加する工程。
(3)  (2)の行程の後に凝集剤を添加する工程。
(4)凝集後、抄造法によるシート化及びコルゲート加
工によるハニカム化の工程。
(5)  1400〜1800°Cの焼成により、(4
)で得られたシート及びハニカム成形体をセラミック化
する工程。
(1)において平均粒径1μm以下の粉末を用いるのは
平均粒径1μm以上の粉末では、焼結性に乏しく、高強
度な耐熱材か得られない。また、凝集の際、凝集不良を
起こし均一な凝集体を得られないためである。ムライト
は酸化物セラミックスの中でも優れた高温強度を有する
ことが知られている。そこで、ムライト質の高温耐熱材
を得るために、シリカとアルミナの酸化物換算混合割合
(A120s / (ALOs + S i 02 )
X100 : Wt%)か60〜85Wt%になるよう
に繊維とシリカ源、アルミナ源の粉末を混合した。この
ような組成か必要となるのは酸化物換算混合割合(Al
2O2/(A120m +S i O□) X 100
 :Wt%)が60Wt%以下では過剰なシリカによっ
てガラス相か生成し著しい強度の低下が起こり、一方、
酸化物換算混合割合(A120a/ (A1203+S
 i 02)X 100:Wt%)が55Wt%以上て
はアルミナ過剰となり焼結性か上がらず高強度か得られ
ないことによる。また、(3)の凝集の工程で分散した
繊維と粉末を凝集させることて、アルミナとシリカか均
一に耐熱性無機繊維の表面上に分布した状態が得られ、
均質なムライト相の合成か促されるのて、強度の向上か
図れた。又これらの高温断熱材はX線回折分析の結果か
らムライト特有のピークか確認され、得られた高温耐熱
材はムライト質であることか明かとなった。このことよ
り、耐熱性無機繊維としてアルミナ繊維、シリカ繊維、
アルミナ−シリカ繊維を用いた場合、耐熱性無機繊維は
ムライト質に変わり強度の向上に寄与している。このよ
うに高温耐熱材の材質をムライト質にすることて機械的
強度に優れた高温耐熱材か得られた。また、ムライトの
融点は1830℃なので1400〜1800℃の高温で
も使用可能てあり、熱膨張係数か3.0〜4.5×10
−“7℃とアルミナの6.0〜8.8 Xl0−@/’
Cに比べ比較的小さいことから耐熱衝撃性がアルミナ等
の耐熱材より優れている。次に(4)の工程てシート化
することて、例えばダンボール製造と同様にコルゲート
加工し、巻き上げることによって、ハニカム状構造体と
することか容易に可能である。
以下、実施例1)〜6)を示す。
実施例1) 耐熱性無機繊維としてアルミナ繊維を、アルミナ源とし
て平均粒径0.9μmの水酸化アルミニウムを、シリカ
源として平均粒径1μmの非晶質シリカを用いる。まず
水酸化アルミニウム粉末と非晶質シリカ粉末を混合した
ものを重量比で3の割合に対してアルミナ繊維を1の割
合で混合し、原料を作成する。以下特性を調べるために
3つのサンプルを作成する。この3つのサンプルとして
原料を以下の条件に従って作成する。まずこれらのサン
プルの原料の酸化物換算混合割合をそれぞれ異ならせた
。酸化物換算混合割合Mは第1式によって設定する。
第1式 %式%() 二の酸化物換算混合割合はサンプルの原料の中でアルミ
ナ成分かとの位を占めているかを表している。3つのサ
ンプルの原料の酸化物換算混合割合はそれぞれ65Wt
%、70Wt%、75Wt%にした。次にこれらのサン
プルの原料10kgをそれぞれ用意し、それらの原料を
それぞれ水800(リットル)中に分散させ、バルブや
酢酸ビニル系ボンド等の有機結合剤をそれぞれ加えた後
、無機凝集剤や高分子凝集剤により、それぞれ凝集させ
、長網抄造機を使い抄造を行い、それぞれ厚み2mmの
シートを得た。次にこれらの3つのシートを1700℃
、2hて焼成し3つのサンプルを作成する。これらのサ
ンプルの組成分析をX線回折により行ったところ、とれ
も結晶相としてムライト相が確認された。
また3つのサンプルの3点曲げ強度を測定したところ、
3種共に60kg/co?以上て、特に酸化物換算混合
割合か70Wt%のサンプルは70.1kg/aIrの
高い強度を示した。また、3つのサンプルの耐熱衝撃性
ΔTはとれも3種共に1000℃であった。また3つの
サンプルはとれも耐熱性は1700℃に充分耐え、何ら
特性の変化も示さないことより、1700℃において十
分使用可能である。また、厚みを0.75mmにシート
化したものを同様に実験したところ上記と同様な特性が
得られた。さらに、シリカ源粉末としてクリストバライ
ト、石英、シリカゾルを用いた場合も同様な結果か得ら
れた。しかし、シリカ源粉1及びアルミナ源粉末として
平均粒径か1um以上のものを用いた場合、凝集不良を
起こし、強度か40kg/cn以下となり低い結果を示
した。
次に酸化物換算混合割合を60Wt%以下又は85Wt
%以上にしたサンプルを作成して上記と同条件下でシー
ト化、焼成したところ60Wt%以下ては3点曲げ強度
か20kg/Ci以下と低く、85Wt%以上でも25
kg/alIr以下であり、機械的強度か著しく低い結
果となった。
実施例2) 耐熱性無機繊維としてシリカ繊維を、アルミナ源として
平均粒径0.8μmの非晶質アルミナを、シリカ源とし
て平均粒径0.9μmの非晶質シリカを用いる。まず非
晶質アルミナ粉末と非晶質シリカ粉末を混合したものを
重量比で3の割合に対してシリカ繊維を1の割合で混合
し、原料を作成する。以下特性を調へるために3つのサ
ンプルを作成する。この3つのサンプルとして原料を以
下の条件に従って作成する。まずこれらのサンプルの原
料の酸化物換算混合割合をそれぞれ異ならせた。
酸化物換算混合割合は第1式で表す。3つのサンプルの
原料の酸化物換算混合割合はそれぞれ62Wt%、72
Wt%、82Wt%にした。次にこれらのサンプルの原
料をそれぞれl0kg用意し、それらの原料をそれぞれ
水800(リットル)中に分散させ、バルブや酢酸ビニ
ル系ポンド等の有機結合剤をそれぞれ加えた後、無機凝
集剤や高分子凝集剤により、それぞれ凝集させ、長網抄
造機を使い抄造を行い、それぞれ厚み2mmのシートを
得た。次にこれらの3つのシートを1800℃、2hて
焼成し3つのサンプルを作成する。これらのサンプルの
組成分析をX線回折により行ったところ、とれも結晶相
としてムライト相か確認された。また3つのサンプルの
3点曲げ強度を測定したところ、3種共に70kg/C
i以上で、特に酸化物換算混合割合か72Wt%のサン
プルは80.2kg / ciと高い値を示した。
また、3つのサンプルはとれも耐熱衝撃性ΔTは3種共
に1100°Cてあった。また3つのサンプルのとれも
耐熱性は1800℃に充分耐え、何ら特性の変化も示さ
ないことより、1800°Cにおいて十分使用可能であ
る。また、厚みを0.75mmにシート化したものを同
様に実験したところ上記と同様な特性が得られた。さら
に、シリカ源粉末としてクリストバライト、石英、シリ
カゾルを用いた場合も同様な結果が得られた。しかし、
シリカ源粉末及びアルミナ源粉末として平均粒径1μm
以上のものを用いた場合、凝集不良を起こし、強度が4
5kg/cd以下となり低い結果を示した。次に酸化物
換算混合割合を60Wt%以下、85Wt%以上にした
サンプルを作成し、それらのサンプルを上記同条件下で
シート化、焼成したところ60Wt%以下ては3点曲げ
強度が20kg/c11以下と低く、85Wt%以上で
も25kg/aIr以下であり、機械的強度が著しく低
い結果となった。
実施例3) 耐熱性無機繊維としてアルミナーンリカ繊維を、アルミ
ナ源として平均粒径1μmのα−ア/L、 ミ+を、シ
リカ源として平均粒径1μmの石英を用いる。まずα−
アルミナ粉末と石英粉末を混合したものを重量比で3の
割合に対してアルミナ−シリカ繊維を1の割合で混合し
、原料を作成する。
以下特性を調へるために3つのサンプルを作成する。こ
の3つのサンプルとして原料を以下の条件に従って作成
する。まずこれらのサンプルの原料の酸化物換算混合割
合をそれぞれ異ならせた。酸化物換算混合割合は第1式
で表す。3つのサンプルの原料の酸化物換算混合割合は
それぞれ65Wt%、70Wt%、75Wt%にした。
次にこれらのサンプルの原料10kgをそれぞれ水80
0(リットル)中に分散させ、パルプや酢酸ビニル系ポ
ンド等の有機結合剤をそれぞれ加えた後、無機凝集剤や
高分子凝集剤により、それぞれ凝集させ、長網抄造機を
使い抄造を行い、それぞれ厚み2mmのシートを得た。
次にこれらの3つのソートを1800°Cl2hて焼成
し3つのサンプルを作成する。これらのサンプルの組成
分析をX線回折を行ったところ、とれも結晶相としてム
ライト相か確認された。また3つのサンプルの3点曲げ
強度を測定したところ、3種共に50kg/a+!以上
て、特に酸化物換算混合割合か70WtO6のものは5
7.9kg/cmてあった。また、3つのサンプルの耐
熱衝撃性ΔTは3種共に1000℃てあった。また3つ
のサンプルの耐熱性はとれも1800℃に充分耐え、何
ら特性の変化も示さないことより、1800°Cにおい
て十分使用可能である。また、厚みを0.75mmにシ
ート化したものを同様に実験したところ上記と同様な特
性か得られた。さらに、シリカ粉末として非晶質シリカ
、クリストバライト、シリカゾルを用いた場合も同様な
結果か得られた。しかし、シリカ源及びアルミナ源粉末
として平均粒径1μm以上のものを用いた場合、凝集不
良を起こし、強度か35kg/co?以下となり低い結
果を示した。次に酸化物換算混合割合を60Wt%以下
、85Wt%以上にしたサンプルを作成しそれらのサン
プルを上記と同条件下でシート化、焼成したところ60
Wt%以下ては3点曲げ強度が20kg/al以下と低
く、85Wt%以上でも25kg/cd以下であり、機
械的強度か著しく低い結果となった。
実施例4) 耐熱性無機繊維としてムライト繊維を、アルミナ源とし
て平均粒径0.7μmのγ−アルミナを、シリカ源とし
て平均粒径0.9μmの非晶質シリカを用いる。まずγ
−アルミナ粉末と非晶質シリカ粉末を混合したものを重
量比て3の割合に対してムライト繊維を1の割合で混合
し、原料を作成する。以下特性を調べるために3つのサ
ンプルを作成する。この3つのサンプルとして原料を以
下の条件に従って作成する。まずこれらのサンプルの原
料の酸化物換算混合割合をそれぞれ異ならせた。
酸化物換算混合割合は第1式で表せられる。3つのサン
プルの原料の酸化物換算混合割合はそれぞれ65Wt%
、70Wt%、72W t%にした。次にこれらのサン
プルの原料10kgをそれぞれ水800(リットル)中
に分散させ、バルブや酢酸ビニル系ボンド等の有機結合
剤をそれぞれ加えた後、無機凝集剤や高分子凝集剤によ
り、それぞれ凝集させ、長網抄造機を使い抄造を行い、
それぞれ厚み2mmのシートを得た。次にこれらの3つ
のシートを1800℃、2hて焼成し3つのサンプルを
作成する。3つのサンプルの組成分析をX線回折により
行ったところ、とれも結晶相としてムライト相が確認さ
れた。
また3つのサンプルの3点曲げ強度を測定したところ、
3種共に70kg/cd以上で、特に酸化物換算混合割
合か72Wt%のものは77.8 kg/alであった
また3つのサンプルの耐熱衝撃性ΔTは3種共に105
0℃であった。また3つのサンプルの耐熱性はとれも1
800℃に充分耐え、何ら特性の変化も示さないことよ
り、1800℃において十分使用可能である。また、厚
みを0.75mmにシート化したものを同様に実験した
ところ上記と同様な特性か得られた。
さらに、シリカ粉末としてクリストバライト、石英、シ
リカゾルを用いた場合も同様な結果が得られた。しかし
、シリカ源粉末及びアルミナ源粉末として平均粒径1μ
m以上のものを用いた場合、凝集不良を起こし、強度が
40kg/ad以下となり低い結果を示した。次に酸化
物換算混合割合を60Wt%以下、85Wt%以上のサ
ンプルをそれぞれ作成し、それらのサンプルを上記と同
条件下でシート化、焼成したところ60Wt%以下ては
3点曲げ強度か20kg/car以下と低く、85Wt
%以上でも25kg/a1以下であり、機械的強度か著
しく低い結果となった。
実施例5) 耐熱性無機繊維としてムライト繊維を、アルミナ源とし
て平均粒径0.5μmのアルミナゾルを、シリカ源とし
て平均粒径0.9μmの非晶質シリカを用いる。まずア
ルミナゾル粉末と非晶質シリカ粉末を混合したものを重
量比で3の割合に対してムライト繊維を1の割合で混合
し、原料を作成する。以下特性を調べるために3つのサ
ンプルを作成する。この3つのサンプルとして原料を以
下の条件に従って作成する。まずこれらのサンプルの原
料の酸化物換算混合割合をそれぞれ異ならせた。
酸化物換算混合割合は第1式で表せられる。3つのサン
プルの原料の酸化物換算混合割合はそれぞれ62Wt%
、72Wt%、82Wt%にした。次にこれらのサンプ
ルの原料10kgをそれぞれ水800(リットル)中に
分散させ、バルブや酢酸ビニル系ボンド等の有機結合剤
をそれぞれ加えた後、無機凝集剤や高分子凝集剤により
、それぞれ凝集させ、長網抄造機を使い抄造を行い、そ
れぞれ厚み2mmのシートを得た。次にこれらの3つの
シートを1800℃、2hて焼成し3つのサンプルを作
成する。これらのサンプルの組成分析をX線回折により
行ったところ、とれも結晶相としてムライト相が確認さ
れた。3つのサンプルの3点曲げ強度を測定したところ
、3種共に75kg/ciI以上で、特に酸化物換算混
合割合が72Wt%のものは80.6kg/cnてあっ
た。
また、3つのサンプルの耐熱衝撃性ΔTは3種共に11
00℃であった。また3つのサンプルの耐熱性はとれも
1800℃に充分耐え、何ら特性の変化も示さないこと
より、1800℃において十分使用可能である。また、
厚みを0.75mmにシート化したものを同様に実験し
たところ上記と同様な特性か得られた。さらに、シリカ
粉末としてクリストバライト、石英、シリカゾルを用い
た場合も同様な結果か得られた。また、シリカ源粉末及
びアルミナ源粉末として平均粒径を1μm以上のものを
用いた場合、凝集不良を起こし、強度か50kg/ai
以下となり低い結果を示した。次に酸化物換算混合割合
を60Wt%以下、85Wt%以上にしたサンプルを作
成し、上記と同条件下でシート化、焼成したところ60
Wt%以下では3点曲げ強度が30kg/co?以下と
低く、85Wt%以上テモ35ICg/CllIr以下
でアリ、機械的強度か著しく低い結果となった。
実施例6) 実施例2)において得られた厚み0.75mmの3つの
シートを第1図に示す様にダンボール製造と同じように
、波形シート1をピッチ長さd:5.0mm、高さh:
3.0mmの条件化でコルゲート成型したものを平形シ
ート2てはさみ円筒状に巻き上げた。
これを1800℃、2hて焼成し第2図に示す様なムラ
イト質の3つのハニカム状構造体3を得た。得られた3
つのハニカム状構造体3の耐熱性は1800℃に充分耐
え、歪や収縮等の変形を全く示さなかった。このことよ
り、得られたハニカム状構造体3は高温断熱材、高温触
媒担持体及び高温用フィルターとして1800℃におい
て十分使用可能である。
以下他の実施例について説明する。
(1)アルミナ−シリカ系の耐熱性無機繊維と平均粒径
0.1μm以下の非晶質アルミナ粉末と平均粒径0.0
5μm、U下の非晶質シリカ粉末の分散混合してスラリ
ーを得る工程。
(21C1)の工程で得られたスラリーに有機結合剤を
添加する工程。
(31(2+の工程の後にカチオン、ノニオンまたはア
ニオン系の高分子凝集剤またはこの高分子凝集剤と高電
解質の無機凝集剤を添加する工程。
(4)凝集後、抄造法によるシート化及びコルゲート加
工によるハニカム化の工程。または、抄造を行わず乾燥
固化のみで成形体を得る工程。あるいは乾燥固化後、押
し出し成形法を用いて成形体を得る工程。または、真空
成形法および鋳込み成形法による成形の工程。
(5)  1400〜1800℃の熱処理により、(4
)で得られたシート、および成形体をセラミック化する
工程。
(1)において用いる耐熱性無機繊維の主成分をアルミ
ナ85〜99.9Wt06、シリカ15〜O,]Wt0
6とする。
シリカ15〜0.]Wt%の範囲内ては、繊維内でのシ
リカ成分か繊維のムライト化への反応を促す。さらに、
若干の不純物により反応か促進されることもある。しか
し、シリカ成分か+5Wt96fl上になると繊維内に
シリカ成分か残留しやすくなりガラス相の生成につなが
り、高温での強度の劣化につながる。また、繊維径は反
応性を考慮に入れると7μm以下が望ましい。次に、用
いるアルミナ粉末、シリカ粉末を非晶質てさらに平均粒
径をそれぞれ0.1μm以下、0.05μm以下と超微
粉にするのはムライト化への反応性を上げるためと焼結
性を上げるためである。さらに、超微粉末を用いること
で凝集の際、凝集不良を防ぎ均一な凝集体を得ることか
できる。アルミナ粉末の平均粒径を0.1μm以上、シ
リカ粉末の平均粒径を0.05μm以上とすると反応性
、焼結性か落ち高純度なムライトを得ることが困難にな
る。ムライトは酸化物セラミックスの中でも高温及び常
温で優れた機械的強度を有することか知られている。そ
こで、高純度のムライト質の多孔質耐熱材を得るために
、シリカとアルミナの割合を第1式においてアルミナ成
分か68〜76Wt%になるように耐熱性無機繊維と非
晶質アルミナ粉末と非晶質シリカ粉末を混合した。この
ような組成か望ましいのは混合割合を第1式においてア
ルミナ成分か68Wt%以下では過剰なシリカによって
ガラス相か生成し著しく高温での強度の低下が起こり、
一方、酸化物換算混合割合すなわち第1式においてアル
ミナ成分か76Wt%以上ではアルミナ過剰となり結晶
質のαアルミナとムライト相か共存し、高温での強度及
び耐熱衝撃性の劣化につながる。次に、繊維と粉末との
混合割合を重量比で(粉末/繊維質)か0.1〜5とす
ることによって繊維のムライト化に寄与し、余剰の粉末
分か繊維と繊維の無機バインダーとして働き得られる高
温耐熱材の強度の向上を促す。繊維と粉末との混合割合
が重量比で(粉末/繊維質)か0.1以下では、無機バ
インダーとして働きか弱く強度かてない。また、繊維と
粉末との混合割合か重量比て(粉末/繊維質)か5以上
の場合、凝集の際、凝集不良を起こしやすく高純度の高
温耐熱材か得られない。(3)の凝集の工程で分散した
繊維と粉末を凝集させることで、非晶質アルミナと非晶
質ノリ力か均一に耐熱性無機繊維の表面上に分布した状
態か得られ、均質なムライト相の合成か促されるので、
強度の向上か図れた。この際に使用する凝集剤はカチオ
ン、ノニオンまたはアニオン系の高分子凝集剤またはこ
の高分子凝集剤と高電解質の無機凝集剤の併用のとちら
ても良いかアルカリ分による影響及び廃液の処理等を考
えると高分子凝集剤だけによる凝集か望ましい。また、
高分子凝集剤は無機バインダーの粒子の表面電位によっ
てカチオン、ノニオンまたはアニオン系の選択か必要で
ある。又この高温耐熱材をX線回折分析の結果からムラ
イト特有のピークか確認され、他の相は確認されなかっ
たことから、得られた高温耐熱材は高純度なムライト質
であることか明かとなった。このことより、耐熱性無機
繊維のアルミナ、シリカ成分は高純度のムライト質に変
わり強度の向上に寄与している。
このように多孔質耐熱材の材質を高純度のムライト質に
することて機械的強度に優れた多孔質耐熱材か得られた
。また、ムライトの融点は+830’Cなのて1400
〜1800°Cの高温ても使用可能であり、熱膨張係数
か3.0〜4.5X10−”/’Cとアルミナの6.0
〜8.8X10−@/”Cに比べ比較的小さいことから
耐熱衝撃性かアルミナ等の耐熱材より優れている。次に
(4)の工程でシート化することで、例えばダンボール
製造と同様にコルゲート加工し、巻き上げるあるいは積
層することによって、ハニカム状構造体とすることが容
易に可能である。あるいは、押し出し成形法を用いてハ
ニカム状構造体を得ることも可能である。また、真空成
形法や鋳込み成形法によって高純度ムライト質の多孔質
ボードか可能となる。以下、実施例7)〜15)を示す
実施例7) 耐熱性無機繊維として主成分かアルミナ95Wt%、シ
リカ5Wt%の繊維を、粉末成分として非晶質アルミナ
は平均粒径0.02μmの粉末を用い非晶質シリカは平
均粒径0.007μmの粉末を用いた。非晶質アルミナ
粉末と非晶質シリカ粉末を混合した粉末と繊維の混合割
合は、本実施例では重量比Bとして繊維の重量Zに対す
る粉末の重量Cの比、即ち第2式に示す様に設定する。
第2式 今回の場合B=2となるように混合した。特性を調べる
ためにサンプルを7つ作成する。この7つのサンプルは
原料の酸化物換算混合割合を異ならせる。酸化物換算混
合割合は第1式によって設定する。すなわちサンプル1
. 2. 3. 4. 5. 6゜7の酸化物換算混合
割合Mをそれぞれ67Wt%、68Wt%、70Wt%
、72Wt%、74Wt%、76Wt%、77Wt%に
する。この7つのサンプルの原料10kgを用意し、そ
れぞれのサンプル材料を水800(リットル)中に分散
させ、パルプや酢酸ビニル系ポンド等の有機結合剤をそ
れぞれ加える。その後にアニオン系のアクリルアミド/
アクリル酸塩の高分子重合物である高分子凝集剤や、ま
たはこの高分子凝集剤と高電解質である無機凝集剤Na
OHと併用して、それぞれ凝集させ、長網抄造機を使い
抄造を行い、それぞれ厚み0.5〜2mmのノートを得
た。この7つのサンプルのシートを1800°Cl2h
て熱処理し7つのサンプルを得た。第1表に示すように
7種の混合物について得られた高純度ムライト質の高温
耐熱材の3点曲げ強度を測定したところ、サンプルは2
〜サンプル6の5種共は80kg/a1以上で、特にサ
ンプル4は95.1kg/cdの高い強度を示した。
さらに、1400℃における高温曲げ強度もまた5種共
に、50kg/cIllf以上で、特にサンプル4のも
のは55.3kg/Ciの高い高温曲げ強度を示した。
またサンプル2〜サンプル6の耐熱衝撃性ΔTは5種共
に1100°Cてあった。サンプル2〜サンプル6の組
成分析をX線回折により行ったところ、とれも結晶相と
してムライト相か確認され他の相は確認されなかった。
サンプル2〜サンプル6の耐熱性は1800℃に充分耐
え、何ら特性の変化も示さないことより、1800℃に
おいて十分使用可能である。次に第1表に示すようにサ
ンプル1とサンプル7は曲げ強度か低く、1400°C
における高温曲げ強度もサンプル1て25kg / c
m以下と低く、サンプル7ても30kg/cm以下であ
り、高温での機械的強度か著しく低い結果となった。ま
た、粉末成分として非晶質アルミナを平均粒径0.1 
μm以上のものを用い、非晶質シリカも平均粒径0.0
5μm以上のものを用いたサンプルを作成した場合、そ
のサンプルは凝集不良を起こし、組成のずれか起き高純
度なムライト質か得られず常温での強度か65kg/’
cm以下となり、1400°Cにおける高温曲げ強度も
30kg/cd以下と低い結果を示した。さらに、非晶
質アルミナを平均粒径0.1μm以下のものを用い、非
晶質シリカを平均粒径0.05μm以上のものを用いた
サンプルや非晶質アルミナを平均粒径0.1 μm以上
のものを用い、非晶質ノリ力を平均粒径0.05μm以
下のものを用いたサンプルを作成した場合、それらのサ
シプルは常温での強度か65kg/c11以下となり、
1400°Cにおける高温曲は強度も25kg/ci以
下と低い結果を示した。また、耐熱性無機繊維としてア
ルミナ85Wt06以下、ソリ力+5Wj045以上の
繊維を用い上記と同条件下でノート化、熱処理したサン
プルの場合、多孔質耐熱材の1400℃における高温曲
げ強度は35kg/cIIl以下と低かった。
よ人工余白 実施例8) 耐熱性無機繊維として主成分かアルミナ90Wt%、シ
リカ10Wt%の繊維を、粉末成分として非晶質アルミ
ナは平均粒径0.09μmの粉末を用い、非晶質シリカ
は平均粒径0.005μmの粉末を用いた。特性を調へ
るために9つのサンプルを作成する。9つのサンプルは
繊維と粉末の混合割合、すなわち第2式のBの値を異な
らせた。すなわちサンプル]、  2. 3. 4. 
5. 6. 7. 8. 9の混合割合Bをそれぞれ0
.05.0.1 、0.5 、  l、  2. 3.
 4゜5.5.5にする。この時酸化物換算混合割合は
とのサンプルについても同じ72Wt%とじた。この時
酸化物換算混合割合は第1式によって決める。その後は
実施例1)と同条件下で抄造を行い、それぞれ厚み0.
5〜2mmのサンプルのノートを得た。
このサンプルのシートをそれぞれ1800°Cl2hて
熱処理しサンプル1〜サンプル9を得た。第2表に示す
様にサンプルの3点曲げ強度を測定したところ、サンプ
ル2〜サンプル8の6種共に60kg/cfI以上で、
特に繊維と粉末の混合割合か重量比でサンプル7は12
0.5kg/aiという高い強度を示した。さらに、サ
ンプル2〜サンプル8は1400°Cにおける高温曲げ
強度も6種共に、45kg/car以上で、特にサンプ
ル7は58.0kg/c11の高い高温曲げ強度を示し
た。サンプル2〜サンプル8の耐熱衝撃性ΔTは6種共
に900°C以上であった。これらの組成分析をX線回
折により行ったところ、結晶相としてムライト相が確認
され他の相は確認されなかった。しかしなから、サンプ
ル1は常温の曲げ強度か40kg/ad以下で高温曲げ
強度も25)cg / cd以下と低かった。またサン
プル9は、常温の曲げ強度か45kg/co?以下で高
温曲げ強度も30kg/ear以下と低かった。サンプ
ル2〜サンプル8は1800℃に充分耐え、何ら特性の
変化も示さないことより、得られた高純度ムライト質の
多孔質耐熱材は1800″Cにおいて十分使用可能であ
る。
実施例9) 耐熱性無機繊維として主成分かアルミナ87Wt%、シ
リカ13Wt%の繊維を、粉末成分として非晶質アルミ
ナは平均粒径0.011t mの粉末を用い、非晶質シ
リカは平均粒径0.002μmの粉末を用いた。また繊
維と粉末の混合割合Bは第2式よりB=2となるように
混合する。又酸化物換算混合割合Mは第1式よりM =
 72Wt%になる様にする。この原料を実施例1)と
同条件下で抄造を行い、それぞれ厚み0.5〜2mmの
シートを得た。特性を調へるためにこのシートを用いて
サンプルを4つ作成する。
4つのサンプルは熱処理温度を異ならせている。
サンプル1,2,3.4はシートをそれぞれ1400℃
、 1500℃、 1600°C,1700°Cて2h
熱処理したものにする。これらのサンプルの組成分析を
X線回折により行ったところ、結晶相としてムライト相
か確認され他の相は確認されなかった。サンプル1〜サ
ンプル4の3点曲げ強度を測定したところ、第3表に示
すように4種共に60kg / aIr以上で、特にサ
ンプル4は80.8kg/clllの高い強度を示した
。さらに、1400℃における高温曲げ強度もまた4種
共に、40kg/a+f以上で、特に1700℃のもの
は49.1kg/cmの高い高温曲げ強度を示した。サ
ンプル1〜サンプル4の耐熱衝撃性ΔTは4種共に10
50℃であった。又サンプル1〜サンプル4は1400
°C以上に充分耐え、何ら特性の変化も示さないことよ
り、1400℃において十分使用可能である。
共1余白 実施例10) 耐熱性無機繊維として主成分かアルミナ95Wt%、シ
リカ5Wt%の繊維を、粉末成分として非晶質アルミナ
は平均粒径0.02μmの粉末を用い、非晶質シリカは
平均粒径0.007μmの粉末を用いた。繊維と粉末の
混合割合Bは第2式よりB=2となるように混合した。
特性を比較するためにサンプルを5つ作成した。5つの
サンプルはそれぞれ酸化物換算混合割合か異なっている
。酸化物換算混合割合は第1式より設定する。サンプル
1. 2. 3゜4.5はそれぞれ68Wt%、 70
Wt%、 72Wt’6゜74Wt%、 76Wt%に
した。この様に構成された5つのサンプルの原料を1k
g用意し、5つのサンプルの原料をそれぞれ水80(リ
ットル)中に分散させ、パルプや酢酸ビニル系ボンド等
の有機結合剤をそれそえ加える。その後に5つのサンプ
ルそれぞれにアニオン系のアクリルアミド/アクリル酸
塩の高分子重合物である高分子凝集剤や、またはこの高
分子凝集剤と高電解質である無機凝集剤NaOHを併用
して、凝集させ、その後、乾燥を行い、乾燥固化した成
形体を得た。そしてそれぞれの成形体を1800°Cl
2hて熱処理し5つのサンプルを得た。これらサンプル
の組成分析をX線回折により行ったところ、結晶相とし
てムライト相が確認され他の相は確認されなかった。5
つのサンプルの3点曲げ強度を測定したところ、第4表
に示すように5種共に50kg/aIr以上で、特にサ
ンプル3は60.1kg/にdの高い強度を示した。又
5つのサンプル1400℃における高温曲げ強度もまた
5種共に、40kg/cd以上で、特にサンプル3は4
5.7kg/cdの高い高温曲げ強度を示した。5つの
サンプルの耐熱衝撃性ΔTは5種共に1000℃であっ
た。
又5つのサンプルの耐熱性は1800°Cに充分耐え、
何ら特性の変化も示さないことより、1800°Cにお
いて十分使用可能である。
第4表 実施例11) 上記実施例10)の乾燥固化後、有機バインダを添加し
押し出し成形機を用いて第3図に示すノ1ニカム構造体
4を得た。これを1800°Cl2hて熱処理し高純度
ムライト質の多孔質耐熱材を得た。
これらの組成分析をX線回折により行ったところ、結晶
相としてムライト相か確認され他の相は確認されなかっ
た。得られたハニカム状構造体の耐熱性は1800°C
に充分耐え、歪や収縮等の変形を全く示さなかった。こ
のことより、得られたハニカム状構造体は高温耐熱材、
高温触媒担持体及び高温用フィルターとして1800℃
において十分使用可能である。
実施例12) 実施例7)において得られた厚み0.5〜2mmのシー
トをダンボール製造と同しように、第4図に示すように
ピンチ長さd:5.0mm、高さh:3.0mmの条件
化でコルゲート成型した波形シート5を平形シート6て
はさみ円筒状に巻き上げた。これを1800℃、2hて
熱処理しムライト質のハニカム状構造体7(第5図)を
得た。得られたノ\ニカム状構造体7の耐熱性は180
0°Cに充分耐え、歪や収縮等の変形を全く示さなかっ
た。このことより、得られたハニカム状構造体7は高温
耐熱材、高温触媒担持体及び高温用フィルターとして1
800°Cにおいて十分使用可能である。
実施例13) 実施例7)において得られた厚み0.5〜2mmのシー
トをピッチ長さd :  5.Omm、高さh :  
3.Ommの条件化で加工した波形シート8を第6図に
示す様に積層してハニカム形成体9を形成し、又平形シ
ート10を第7図の様に積層してポート状成形体11を
形成する。この2つの成形体を1800℃、2hて熱処
理し高純度ムライト質の高温耐熱材を得た。
2つの成形体は実施例5)と同様な特性を示し、この高
温耐熱材は高温触媒担持体及び高温用フィルターとして
1800°Cにおいて十分使用可能である。
実施例14) 耐熱性無機繊維として主成分かアルミナ92Wt06、
ソリ力8Wt%の繊維を、粉末成分として非晶質アルミ
ナは平均粒径0.05μmの粉末を用い、非晶質シリカ
は平均粒径0.009μmの粉末を用いた。この時の混
合割合Bは第2式よりB=2となる様に混合する。又酸
化物換算混合割合Mは第1式からM = 72Wt%に
し、実施例1)と同条件下で、混合分散、凝集させ、真
空成形機を使い第8図に示すような厚み10〜20mm
のボート状の成形体12を得た。
ボード状成形体12を1800°Cl2hて熱処理し高
純度ムライト質の高温耐熱材を得た。この組成分析をX
線回折により行ったところ、結晶相としてムライト相か
確認され他の相は確認されなかった。
この成形体12の3点曲げ強度を測定したところ、62
.3kg/cfflの高い強度を示した。さらに、14
00°Cにおける高温曲げ強度も53.4kg/cXj
の高い高温曲げ強度を示した。ポート状成形体12の耐
熱衝撃性ΔTは1200°Cてあった。この得られた高
純度ムライト質の多孔質耐熱材の耐熱性は+800”C
に充分耐え、何ら特性の変化も示さないことより、得ら
れた高純度ムライト質の高温耐熱材は+800’Cにお
いて十分使用可能である。これは、熱処理用の合板や高
温炉の断熱材として十分使用可能である。
実施例15) 耐熱性無機繊維として主成分がアルミナ96Wt%、シ
リカ4Wt%の繊維を、粉末成分として非晶質アルミナ
は平均粒径0.02μmの粉末を用い、非晶質シリカは
平均粒径0.007μmの粉末を用いた。繊維と粉末の
混合割合Bは第2式よりB=2となる様に混合し、酸化
物換算混合割合を第1式よりM=72Wt%、にし、こ
の混合物10kgを水5(リットル)中に分散させ、ア
ニオン系のアクリルアミド/fグリル酸塩の高分子重合
物である高分子凝集剤や、またはこの高分子凝集剤と高
電解質である無機凝集剤NaOHを併用して、凝集させ
、増粘性を出し鋳込み成型機を使い第9図に示すような
厚み10〜20mmのボード状の成形体13を形成する
形成体13を1800℃、2hて熱処理し高純度ムライ
ト質の高温耐熱材を得た。成形体13の組成分析をX線
回折により行ったところ、結晶相としてムライト相か確
認され他の相は確認されなかった。成形体13の3点曲
げ強度を測定したところ、150.2 kg/aIの高
い強度を示した。さらに、1400°Cにおける高温曲
げ強度も77.1kg/Ciの高い高温曲げ強度を示し
た。成形体13の耐熱衝撃性ΔTは1000℃であった
。成形体13の耐熱性は1800℃に充分耐え、何ら特
性の変化も示さないことより、得られた高純度ムライト
質の高温耐熱材は1800°Cにおいて十分使用可能で
ある。これは、熱処理用の合板や高温炉の断熱材として
十分使用可能である。
発明の効果 本発明は、耐熱性無機繊維と平均粒径1μm以下のシリ
カ源粉末及びアルミナ源粉末をアルミナの割合か60W
t%〜85Wt%になる様に混合分散したものを凝集し
た後に抄造してシート体を形成し、そのシート体を焼成
した事により、機械的強度を向上させるとともに、耐熱
性及び耐熱衝撃性を向上させる事かできるので、従来よ
りも高耐熱性、高耐熱衝撃性か良い。しかも高強度を有
するので、容易にハニカム状に加工できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における高温耐熱材を示す部
分拡大図、第2図は同斜視図、第3図は他の実施例にお
ける高温耐熱材を示す斜視図、第4図は他の実施例の高
温耐熱材を示す部分拡大図、第5図は同斜視図、第6図
は他の実施例を示す斜視図、第7図は他の実施例を示す
斜視図、第8図は他の実施例を示す斜視図、第9図は他
の実施例を示す斜視図である。 12・・・・・・成形体 13・・・・・・成形体 代理人の氏名 弁理士 粟野重孝 はが1名l・・・・
・・波形シート 2・・・・・・平形シート 3・・・・・・ハニカム成形体 4・・・・・・ハニカム成形体 5・・・・・・波形シート 6・・・・・・平形シート 7・・・・・・ハニカム成形体 8・・・・・・波形シート 9・・・・・・ハニカム成形体 10・・・・・・平形シート 11・・・・・・成形体 第 ■ 図 第 図 第 図 菓 図 第 図

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)耐熱性無機繊維と平均粒径1μm以下のシリカ源
    粉末及びアルミナ源粉末をアルミナの割合が60Wt%
    〜85Wt%になる様に混合分散し、前記混合物を凝集
    した後に抄造してシート体を形成し、前記シート体を焼
    成する事を特徴とする高温耐熱材の製造方法。
  2. (2)耐熱性無機繊維としてアルミナ繊維、シリカ繊維
    、アルミナ−シリカ繊維又はムライト繊維の少なくとも
    1つを用いる事を特徴とする請求項第1項記載の高温耐
    熱材の製造方法。
  3. (3)耐熱性無機繊維と平均粒径0.1μm以下の非晶
    質アルミナ粉末と、平均粒径0.05μm非晶質シリカ
    粉末を前記繊維に対する前記2つの粉末を重量比で0.
    1〜5.0になるように、しかもアルミナ成分が68W
    t%〜76Wt%に成るように分散混合し、前記混合物
    を凝集剤により凝集した後、抄造してシート体を形成し
    、前記シート体を焼成する事を特徴とする高温耐熱材の
    製造方法。
  4. (4)耐熱性無機繊維と平均粒径0.1μm以下の非晶
    質アルミナ粉末と、平均粒径0.05μm非晶質シリカ
    粉末を前記繊維に対する前記2つの粉末を重量比で0.
    1〜5.0になるように、しかもアルミナ成分が68W
    t%〜76Wt%に成るように分散混合し、前記混合物
    を凝集剤により凝集した後、乾燥固化し、その後に熱処
    理する事を特徴とする高温耐熱材の製造方法。
  5. (5)耐熱性無機繊維と平均粒径0.1μm以下の非晶
    質アルミナ粉末と、平均粒径0.05μm非晶質シリカ
    粉末を前記繊維に対する前記2つの粉末を重量比で0.
    1〜5.0になるように、しかもアルミナ成分が68W
    t%〜76Wt%に成るように分散混合し、前記混合物
    を凝集剤により凝集した後、前記混合物を乾燥固化し、
    前記混合物を押し出し成形機を用いて成形体を形成し、
    その後に前記成形体を熱処理する事を特徴とする高温耐
    熱材の製造方法。
  6. (6)耐熱性無機繊維と平均粒径0.1μm以下の非晶
    質アルミナ粉末と、平均粒径0.05μm非晶質シリカ
    粉末を前記繊維に対する前記2つの粉末を重量比で0.
    1〜5.0になるように、しかもアルミナ成分が68W
    t%〜76Wt%に成るように分散混合し、前記混合物
    を凝集剤により凝集した後、前記混合物を真空押し出し
    法あるいは鋳込み形成法で成形し、前記成形体を熱処理
    する事を特徴とする高温耐熱材の製造方法。
  7. (7)凝集剤として、カチオン,ノニオン又はアニオン
    系高分子凝集剤を用いる事を特徴とする請求項第3,4
    ,5,6項のいずれかに記載の高温断熱材の製造方法。
  8. (8)凝集剤として、アニオン系高分子凝集剤と高電解
    質の無機凝集剤を併用したものを用いる事を特徴とする
    請求項第3,4,5,6項のいずれかに記載の高温耐熱
    材の製造方法。
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