JPH04266941A - 不飽和ポリエステル樹脂からなる発泡体及びこれを含むfrp積層構造体 - Google Patents
不飽和ポリエステル樹脂からなる発泡体及びこれを含むfrp積層構造体Info
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- JPH04266941A JPH04266941A JP3027118A JP2711891A JPH04266941A JP H04266941 A JPH04266941 A JP H04266941A JP 3027118 A JP3027118 A JP 3027118A JP 2711891 A JP2711891 A JP 2711891A JP H04266941 A JPH04266941 A JP H04266941A
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Landscapes
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- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽量化および断熱性に
優れた不飽和ポリエステル樹脂からなる発泡体に関する
。さらに具体的には、浴槽、壁材、カウンターなどに用
いることのできる発泡体に関する。
優れた不飽和ポリエステル樹脂からなる発泡体に関する
。さらに具体的には、浴槽、壁材、カウンターなどに用
いることのできる発泡体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、不飽和ポリエステル樹脂はガラス
繊維と一緒に繊維強化プラスチック(以下FRPという
)として浴槽・カウンターなどの構造体として用いられ
てきた。FRPは鋼鉄などと比較すると比強度(単位重
量当たりの機械的強度)が大きくまた成形も簡単にでき
るという特徴があった。さらに、近年FRPから発展し
てレジンコンクリート層を含む積層構造体からなる人造
大理石として多用されるようになってきた。ところが、
この人造大理石は重厚感を尊重するあまり、構造体とし
ては非常に重いものとなっていた。
繊維と一緒に繊維強化プラスチック(以下FRPという
)として浴槽・カウンターなどの構造体として用いられ
てきた。FRPは鋼鉄などと比較すると比強度(単位重
量当たりの機械的強度)が大きくまた成形も簡単にでき
るという特徴があった。さらに、近年FRPから発展し
てレジンコンクリート層を含む積層構造体からなる人造
大理石として多用されるようになってきた。ところが、
この人造大理石は重厚感を尊重するあまり、構造体とし
ては非常に重いものとなっていた。
【0003】FRPの断熱性を左右する要因については
、材料自体の物性値である熱伝導率及び熱容量、並びに
構造体の厚み及び形状が主な要因であった。
、材料自体の物性値である熱伝導率及び熱容量、並びに
構造体の厚み及び形状が主な要因であった。
【0004】一方、発泡体については、ウレタン樹脂な
どでは既に公知であり、かつ実用化されてきているが、
不飽和ポリエステル樹脂については、いまだに実用化さ
れていない。なお、組成の発明例として特公昭50−3
9107や特公昭58−29330などがある。
どでは既に公知であり、かつ実用化されてきているが、
不飽和ポリエステル樹脂については、いまだに実用化さ
れていない。なお、組成の発明例として特公昭50−3
9107や特公昭58−29330などがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のものは不飽和ポリエステル樹脂を硬化させて成形する
時に、クラックが発生したり、機械的強度が低下すると
いう課題があった。
のものは不飽和ポリエステル樹脂を硬化させて成形する
時に、クラックが発生したり、機械的強度が低下すると
いう課題があった。
【0006】本発明は上記課題を解決するもので、不飽
和ポリエステル樹脂からなる構造体の軽量化と断熱性能
の向上を図ると共にクラックの発生等がない成形手段で
実用化することを目的とするものである。
和ポリエステル樹脂からなる構造体の軽量化と断熱性能
の向上を図ると共にクラックの発生等がない成形手段で
実用化することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、不飽和ポリエステル樹脂にヒドラジド化合
物などを添加することにより発泡させた成形体において
、前記不飽和ポリエステル樹脂100重量部に対し、真
密度が3.0を超えない充填材を30重量部以上300
重量部以下の割合で含む不飽和ポリエステル樹脂からな
る発泡体として構成したものである。
するために、不飽和ポリエステル樹脂にヒドラジド化合
物などを添加することにより発泡させた成形体において
、前記不飽和ポリエステル樹脂100重量部に対し、真
密度が3.0を超えない充填材を30重量部以上300
重量部以下の割合で含む不飽和ポリエステル樹脂からな
る発泡体として構成したものである。
【0008】
【作用】上記した構成によって、不飽和ポリエステル樹
脂からなる発泡体は、非発泡体に比べ発泡倍率の分だけ
軽量化することができる。本発明においては、真密度が
3.0を超えない充填材を30重量部以上300重量部
以下の割合で加えることにより、1つには不飽和ポリエ
ステル樹脂の増量材として作用し、2つめにはその充填
材自体真密度が3.0を超す軽量であるから、非常に軽
量な不飽和ポリエステル樹脂からなる発泡体を得ること
ができる。断熱性に関しては発泡体にすることにより、
非発泡体に比べ、空気層になっている分だけ断熱性能が
向上している。さらに、真密度が3.0を超えない充填
材は熱伝導性が概して良くなく断熱性の向上に寄与する
。
脂からなる発泡体は、非発泡体に比べ発泡倍率の分だけ
軽量化することができる。本発明においては、真密度が
3.0を超えない充填材を30重量部以上300重量部
以下の割合で加えることにより、1つには不飽和ポリエ
ステル樹脂の増量材として作用し、2つめにはその充填
材自体真密度が3.0を超す軽量であるから、非常に軽
量な不飽和ポリエステル樹脂からなる発泡体を得ること
ができる。断熱性に関しては発泡体にすることにより、
非発泡体に比べ、空気層になっている分だけ断熱性能が
向上している。さらに、真密度が3.0を超えない充填
材は熱伝導性が概して良くなく断熱性の向上に寄与する
。
【0009】一方、不飽和ポリエステル樹脂は、硬化の
際大きな発熱を伴う。これが成形時にクラックが発生す
る原因である。ところが、充填材を30重量部以上30
0重量部以下の割合で加えた充填材は不飽和ポリエステ
ル樹脂が発熱し硬化する際反応しない。それ故、不飽和
ポリエステル樹脂が硬化する際に発生する熱量を充填材
が吸収し、非常に穏やかな成形条件で成形できる。それ
故、成形時において高温になることによるクラックなど
は全く生じない。一方、300重量部以下の割合で充填
材を加えることにより、機械的強度もある程度有する発
泡体を作成することができる。
際大きな発熱を伴う。これが成形時にクラックが発生す
る原因である。ところが、充填材を30重量部以上30
0重量部以下の割合で加えた充填材は不飽和ポリエステ
ル樹脂が発熱し硬化する際反応しない。それ故、不飽和
ポリエステル樹脂が硬化する際に発生する熱量を充填材
が吸収し、非常に穏やかな成形条件で成形できる。それ
故、成形時において高温になることによるクラックなど
は全く生じない。一方、300重量部以下の割合で充填
材を加えることにより、機械的強度もある程度有する発
泡体を作成することができる。
【0010】
【実施例】不飽和ポリエステル樹脂としては、市販のオ
ルソ系、イソ系、ビス系およびビニルエステル系不飽和
ポリエステル樹脂のいずれでも使用できる。これらの中
で具体的な実施例としては安価で実用性の高いオルソ系
不飽和ポリエステル樹脂を用いた。但し、耐熱性や機械
的強度などを向上させるため前記の不飽和ポリエステル
樹脂の中から適宜選定すればよい。
ルソ系、イソ系、ビス系およびビニルエステル系不飽和
ポリエステル樹脂のいずれでも使用できる。これらの中
で具体的な実施例としては安価で実用性の高いオルソ系
不飽和ポリエステル樹脂を用いた。但し、耐熱性や機械
的強度などを向上させるため前記の不飽和ポリエステル
樹脂の中から適宜選定すればよい。
【0011】真密度が3.0を越えない充填材としては
、炭酸カルシウム(真密度2.9g/cm3)、マイカ
(真密度2.7g/cm3)、寒水石(真密度2.7g
/cm3)、大理石粉(真密度2.6g/cm3)、ク
レー(真密度約2.0g/cm3)、などの無機質充填
材、ガラス繊維(真密度2.4g/cm3)、ガラスフ
リット(真密度2.8g/cm3)、などのガラス質充
填材、飽和ポリエステル樹脂粉末(真密度1.4g/c
m3)、ポリエチレン粉末(真密度0.9g/cm3)
、ナイロン粉末(真密度1.1g/cm3)などの熱可
塑性樹脂、不飽和ポリエステル樹脂粉末(真密度1.1
g/cm3)などの熱硬化性樹脂、木屑(真密度約0.
8g/cm3)、木綿粉(真密度約0.5g/cm3)
などの天然有機物などを用いることができる。即ち、不
飽和ポリエステル樹脂に添加する充填材として真密度が
3.0を超えないものであれば、本発明の作用効果を妨
げない。逆に真密度が3.0を越える充填材としてステ
ンレス粉(真密度7.9g/cm3)を用いると成形物
は発泡しているにもかかわらず重いものとなる。すなわ
ち、真密度がより小さいものを用いることにより、より
軽量化できることになる。充填材の形状は、球状、繊維
状、鱗片状などのいずれの形状でもよいが、形状効果に
より不飽和ポリエステル樹脂と混合した場合、粘度の上
昇に差異があるので適宜組み合わせて使用することが好
ましい。さらに、ガラス繊維などの繊維状の充填材は発
泡体の機械的強度を改善するのに非常に適していた。
、炭酸カルシウム(真密度2.9g/cm3)、マイカ
(真密度2.7g/cm3)、寒水石(真密度2.7g
/cm3)、大理石粉(真密度2.6g/cm3)、ク
レー(真密度約2.0g/cm3)、などの無機質充填
材、ガラス繊維(真密度2.4g/cm3)、ガラスフ
リット(真密度2.8g/cm3)、などのガラス質充
填材、飽和ポリエステル樹脂粉末(真密度1.4g/c
m3)、ポリエチレン粉末(真密度0.9g/cm3)
、ナイロン粉末(真密度1.1g/cm3)などの熱可
塑性樹脂、不飽和ポリエステル樹脂粉末(真密度1.1
g/cm3)などの熱硬化性樹脂、木屑(真密度約0.
8g/cm3)、木綿粉(真密度約0.5g/cm3)
などの天然有機物などを用いることができる。即ち、不
飽和ポリエステル樹脂に添加する充填材として真密度が
3.0を超えないものであれば、本発明の作用効果を妨
げない。逆に真密度が3.0を越える充填材としてステ
ンレス粉(真密度7.9g/cm3)を用いると成形物
は発泡しているにもかかわらず重いものとなる。すなわ
ち、真密度がより小さいものを用いることにより、より
軽量化できることになる。充填材の形状は、球状、繊維
状、鱗片状などのいずれの形状でもよいが、形状効果に
より不飽和ポリエステル樹脂と混合した場合、粘度の上
昇に差異があるので適宜組み合わせて使用することが好
ましい。さらに、ガラス繊維などの繊維状の充填材は発
泡体の機械的強度を改善するのに非常に適していた。
【0012】不飽和ポリエステル樹脂を発泡させる方法
としては、ヒドラジト化合物と過酸化物により窒素を生
成せしめ均一微細な発泡体を得るという方法を用いた。
としては、ヒドラジト化合物と過酸化物により窒素を生
成せしめ均一微細な発泡体を得るという方法を用いた。
【0013】以下、具体的な実施例および比較例につい
て述べる。 (実施例1)注型用オルソ系不飽和ポリエステル樹脂1
00重量部に対し、炭酸カルシウム(0.1mm以下品
)100重量部を加え均一に攪拌した。さらに、P,P
−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)5部、
過炭酸ソーダ4部、メチルエチルケトンパーオキササイ
ド1部を順次添加混合し、型枠にそそぎ入れた。これを
100℃の乾燥機中に約1時間放置した。これを取り出
し型枠より取り外し成形体を得た。不飽和ポリエステル
樹脂の硬化反応は非常に穏やかで100℃以上にはなら
なかった。成形体の発泡倍率としては、3.2倍となり
、見かけの密度は0.68g/cm3 となった。すな
わち、非常に軽量な不飽和ポリエステル樹脂からなる発
泡体を得ることができた。断熱性についても、極めて優
れていた。すなわち、成形体の熱伝導率が低いと考えら
れる。成形体の模式的な断面図を図1に示す。1は独立
な気泡で、2は樹脂と充填材からなるコンパウンドであ
る。表面は、3のように滑らかなスキン層となっている
。
て述べる。 (実施例1)注型用オルソ系不飽和ポリエステル樹脂1
00重量部に対し、炭酸カルシウム(0.1mm以下品
)100重量部を加え均一に攪拌した。さらに、P,P
−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)5部、
過炭酸ソーダ4部、メチルエチルケトンパーオキササイ
ド1部を順次添加混合し、型枠にそそぎ入れた。これを
100℃の乾燥機中に約1時間放置した。これを取り出
し型枠より取り外し成形体を得た。不飽和ポリエステル
樹脂の硬化反応は非常に穏やかで100℃以上にはなら
なかった。成形体の発泡倍率としては、3.2倍となり
、見かけの密度は0.68g/cm3 となった。すな
わち、非常に軽量な不飽和ポリエステル樹脂からなる発
泡体を得ることができた。断熱性についても、極めて優
れていた。すなわち、成形体の熱伝導率が低いと考えら
れる。成形体の模式的な断面図を図1に示す。1は独立
な気泡で、2は樹脂と充填材からなるコンパウンドであ
る。表面は、3のように滑らかなスキン層となっている
。
【0014】(比較例1)実施例1とほぼ同じ条件で炭
酸カルシウムなどの充填材を一切加えなかった場合およ
び40重量部まで加えていった場合は、不飽和ポリエス
テル樹脂の硬化は非常に急激に始まり、成形体の温度は
100℃を超え、成形物にはクラックが生じた。
酸カルシウムなどの充填材を一切加えなかった場合およ
び40重量部まで加えていった場合は、不飽和ポリエス
テル樹脂の硬化は非常に急激に始まり、成形体の温度は
100℃を超え、成形物にはクラックが生じた。
【0015】(比較例2)実施例1とほぼ同じ条件で炭
酸カルシウムを350重量部加えた場合、混合した状態
でかなり増粘し、注型するのは困難であった。無理やり
成形した成形物には機械的強度は全く無かった。これは
、バインダーとなるべき樹脂が極端に少なすぎ複合体と
しての強度がなかったものと考えられる。
酸カルシウムを350重量部加えた場合、混合した状態
でかなり増粘し、注型するのは困難であった。無理やり
成形した成形物には機械的強度は全く無かった。これは
、バインダーとなるべき樹脂が極端に少なすぎ複合体と
しての強度がなかったものと考えられる。
【0016】以上の結果から明らかなように、充填材の
配合割合としては、30重量部以上300重量部以下が
好ましいことがわかった。
配合割合としては、30重量部以上300重量部以下が
好ましいことがわかった。
【0017】(実施例2)注型オルソ系不飽和ポリエス
テル樹脂100重量部に対し、飽和ポリエステル樹脂粉
末100重量部と市販のミルドファイバ10重量部を加
え均一に攪拌した。さらに、P,P−オキシビス(ベン
ゼンスルホニルヒドラジド)5部、過炭酸ソーダ4部を
混合添加して、型枠にそそぎ入れた。これを100℃の
乾燥機中に約1時間放置した。これを取り出し型枠より
取り外し成形体を得た。不飽和ポリエステル樹脂の硬化
反応は非常に穏やかで100℃以上にはならなかった。 発泡倍率としては、3.0倍となり、見かけの密度は0
.78g/cm3 となった。すなわち、非常に軽量な
不飽和ポリエステル樹脂からなる発泡体を得ることがで
きた。断熱性についても、実施例1と同様に良好であっ
た。
テル樹脂100重量部に対し、飽和ポリエステル樹脂粉
末100重量部と市販のミルドファイバ10重量部を加
え均一に攪拌した。さらに、P,P−オキシビス(ベン
ゼンスルホニルヒドラジド)5部、過炭酸ソーダ4部を
混合添加して、型枠にそそぎ入れた。これを100℃の
乾燥機中に約1時間放置した。これを取り出し型枠より
取り外し成形体を得た。不飽和ポリエステル樹脂の硬化
反応は非常に穏やかで100℃以上にはならなかった。 発泡倍率としては、3.0倍となり、見かけの密度は0
.78g/cm3 となった。すなわち、非常に軽量な
不飽和ポリエステル樹脂からなる発泡体を得ることがで
きた。断熱性についても、実施例1と同様に良好であっ
た。
【0018】上記の実施例以外に充填材として前述した
いろいろな充填材およびそれらの組合せにより、不飽和
ポリエステル樹脂からなる発泡体を成形できる。さらに
、上記実施例でナフテン酸コバルトやオクテン酸コバル
トなどの硬化促進剤を用いなかったが温度条件によって
はこれらを用いると有効な場合がある。
いろいろな充填材およびそれらの組合せにより、不飽和
ポリエステル樹脂からなる発泡体を成形できる。さらに
、上記実施例でナフテン酸コバルトやオクテン酸コバル
トなどの硬化促進剤を用いなかったが温度条件によって
はこれらを用いると有効な場合がある。
【0019】以下に、発泡体層を含むFRP構造体につ
いての実施例を示す。 (実施例3)型の両面にFRPを約0.8mmの厚みで
ハンドレイアップ法により積層した。型に10mmの隙
間を設けた。注型用オルソ系不飽和ポリエステル樹脂1
00重量部に対し、木屑100重量部と炭酸カルシウム
30重量部を加え均一に攪拌した。さらに、P,P−オ
キシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)5部、過炭
酸ソーダ4部を混合添加して、前記の型の隙間にそそぎ
入れた。これを100℃の乾燥機中に約1時間放置した
。これを取り出し型枠より取り外し成形体を得た。成形
体は実施例1と同様に軽量かつ断熱性に優れ、機械的強
度も大きかった。本実施例のようにFRPとの積層体に
することにより発泡体の欠点になりがちな機械的強度を
補うことができる。
いての実施例を示す。 (実施例3)型の両面にFRPを約0.8mmの厚みで
ハンドレイアップ法により積層した。型に10mmの隙
間を設けた。注型用オルソ系不飽和ポリエステル樹脂1
00重量部に対し、木屑100重量部と炭酸カルシウム
30重量部を加え均一に攪拌した。さらに、P,P−オ
キシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)5部、過炭
酸ソーダ4部を混合添加して、前記の型の隙間にそそぎ
入れた。これを100℃の乾燥機中に約1時間放置した
。これを取り出し型枠より取り外し成形体を得た。成形
体は実施例1と同様に軽量かつ断熱性に優れ、機械的強
度も大きかった。本実施例のようにFRPとの積層体に
することにより発泡体の欠点になりがちな機械的強度を
補うことができる。
【0020】(実施例4)ゲルコート層、注型層からな
る人造大理石において注型層の厚みを1/2にし、その
裏面に、実施例1の配合からなる発泡層を積層した。こ
れにより、非常に軽量な人造大理石調の成形体を作成す
ることができた。図2は発泡体層を含むFRP積層構造
体の断面図である。実施例4ではサンドイッチ構造とし
た例を述べたが片面だけFRPを用いた場合や、表面層
がゲルコート樹脂からなる場合も考えられる。いずれの
場合においても軽量で断熱性も良く実用に値する不飽和
ポリエステル樹脂からなる発泡層を含むFRP積層構造
体である。
る人造大理石において注型層の厚みを1/2にし、その
裏面に、実施例1の配合からなる発泡層を積層した。こ
れにより、非常に軽量な人造大理石調の成形体を作成す
ることができた。図2は発泡体層を含むFRP積層構造
体の断面図である。実施例4ではサンドイッチ構造とし
た例を述べたが片面だけFRPを用いた場合や、表面層
がゲルコート樹脂からなる場合も考えられる。いずれの
場合においても軽量で断熱性も良く実用に値する不飽和
ポリエステル樹脂からなる発泡層を含むFRP積層構造
体である。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明の不飽和ポリエス
テル樹脂からなる発泡体によれば次の効果を奏する。不
飽和ポリエステル樹脂100重量部に対し、真密度が3
.0を越えない充填材を30重量部以上300重量部以
下の割合で含む不飽和ポリエステル樹脂からなる発泡体
にすることにより、穏やかな成形条件で製造することの
出来る、軽量で且つ断熱性にも優れた構造体を提供でき
る。
テル樹脂からなる発泡体によれば次の効果を奏する。不
飽和ポリエステル樹脂100重量部に対し、真密度が3
.0を越えない充填材を30重量部以上300重量部以
下の割合で含む不飽和ポリエステル樹脂からなる発泡体
にすることにより、穏やかな成形条件で製造することの
出来る、軽量で且つ断熱性にも優れた構造体を提供でき
る。
【図1】本発明の不飽和ポリエステル樹脂からなる発泡
体の模式断面図
体の模式断面図
【図2】本発明の発泡体層を含む種々なFRP積層構造
体の断面図
体の断面図
1 気泡
2 コンパウンド
3 スキン層
4 発泡層
5 FRP層
6 ゲルコート層
7 注型層
Claims (2)
- 【請求項1】不飽和ポリエステル樹脂にヒドラジド化合
物を添加することにより発泡させた成形体において、前
記不飽和ポリエステル樹脂100重量部に対し、真密度
が3.0を越えない充填材を30重量部以上300重量
部以下の割合で含む不飽和ポリエステル樹脂からなる発
泡体。 - 【請求項2】不飽和ポリエステル樹脂にヒドラジド化合
物を添加することにより発泡させた成形体において、前
記不飽和ポリエステル樹脂100重量部に対し、真密度
が3.0を超えない充填材を30重量部以上300重量
部以下の割合で含む不飽和ポリエステル樹脂からなる発
泡体層を含むFRP積層構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3027118A JPH04266941A (ja) | 1991-02-21 | 1991-02-21 | 不飽和ポリエステル樹脂からなる発泡体及びこれを含むfrp積層構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3027118A JPH04266941A (ja) | 1991-02-21 | 1991-02-21 | 不飽和ポリエステル樹脂からなる発泡体及びこれを含むfrp積層構造体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04266941A true JPH04266941A (ja) | 1992-09-22 |
Family
ID=12212152
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3027118A Pending JPH04266941A (ja) | 1991-02-21 | 1991-02-21 | 不飽和ポリエステル樹脂からなる発泡体及びこれを含むfrp積層構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04266941A (ja) |
-
1991
- 1991-02-21 JP JP3027118A patent/JPH04266941A/ja active Pending
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