JPH04266763A - 人工皮膚 - Google Patents

人工皮膚

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JPH04266763A
JPH04266763A JP3048761A JP4876191A JPH04266763A JP H04266763 A JPH04266763 A JP H04266763A JP 3048761 A JP3048761 A JP 3048761A JP 4876191 A JP4876191 A JP 4876191A JP H04266763 A JPH04266763 A JP H04266763A
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JP
Japan
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collagen
artificial skin
matrix
layer
skin
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Application number
JP3048761A
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English (en)
Inventor
Mikio Koide
小出 幹夫
Atsushi Konishi
淳 小西
Naoki Negishi
直樹 根岸
Mikihiro Nozaki
野崎 幹弘
Takashi Hirayama
平山 峻
Mitsuo Okano
光夫 岡野
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、創傷、熱傷などにより
皮膚が損傷を受けた際、該皮膚損傷部に適用され、該皮
膚損傷部を乾燥させず柔らかく保護し、早期に自己の組
織と置換する人工皮膚に関する。
【0002】
【従来の技術】熱傷、採皮創および皮膚剥削創、外傷性
皮膚欠損創等の疾患ないし創傷による患部を保護し、治
癒を促進する目的のために、患部に一時的に適応される
創傷被覆材として、従来ガーゼ、脱脂綿等が用いられて
いたが、これは細菌感染防止が低く、かつ滲出液をすみ
やかに吸収するために創面が乾燥してしまい取りはずす
際に痛み、出血等を伴なうものであった。また、軟膏等
を併用することも行なわれているが、この場合は逆に滲
出液の吸収が不充分で創面が過度に湿った状態となって
しまうものであった。
【0003】また、これに代るものとしては、特に創面
が広範囲にわたる場合に適用されるものとして、シリコ
ーン製ガーゼ、シリコーンゴム製およびベロアー状の表
面構造を有するナイロン、テフロンなど合成繊維シート
等の人工材料の被覆膜や凍結乾燥豚皮、キチン不織布、
コラーゲン膜、ポリアミノ酸スポンジ、ムコ多糖類複合
コラーゲン膜等の生体由来材料の被覆膜も知られている
。しかしながらこれらのうち人工被覆膜は患部との密着
性、水蒸気透過性ひび割れなどの点で種々の問題を残す
ものであり、一方生体由来材料の被覆膜は生体適合性な
どの特徴を有するが、その多くは抗原性を有し、また細
菌感染、滲出液による劣化などの欠点を持ち、更に原料
が入手しにくい等の問題があった。さらに最近では、コ
ラーゲン処理したナイロンメッシュとシリコーン膜から
なる複合膜が開発され実用化されており、創面によく密
着し、適度な水分透過性を有するが、創面に固着し、肉
芽組織が被覆膜中に入り込むという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の創傷被覆材は上
述したように、それぞれ難点を有しているので、熱傷等
により皮膚組織が損失した場合の患部に対する処理とし
ては、自家移植(autograft)が現在最善の方
法とされている。しかしながら皮膚欠損部が広範囲にわ
たる場合等においては非常に困難であり、適用可能であ
っても長期間にわたって幾度となく移植を繰り返す必要
がある。
【0005】そこで自家移植に代わって患部を一時的に
被覆する方法として他家移植(allograft)が
適用されている。他家移植は血管系が確保されている為
、感染しにくいなどの利点があるが、やがては表皮部分
は脱落してしまう。そこで自家移植や他家移植に代わっ
て患部を被覆して毛細血管他を早期に誘導して細菌感染
を防止することができるような人工皮膚の開発が望まれ
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は下記の構成を
有する本発明の人工皮膚によって達成される。 1)線維化コラーゲンとヘリックス含量が0〜80%で
ある変性コラーゲンとのマトリックスからなる創傷接触
層とその片面に積層された水蒸気透過調節層とからなり
、少なくともいずれかの層に血管新生因子が含有されて
いることを特徴とする人工皮膚。 2)線維化コラーゲンとヘリックス含量が0〜80%で
ある変性コラーゲンとのマトリックスからなる創傷接触
層と、架橋構造を有する線維化コラーゲンマトリックス
からなる支持層と、水蒸気透過調節層とが順次積層され
てなり、少なくともいずれか1層に血管新生因子が含有
されていることを特徴とする人工皮膚。
【0007】本発明の人工皮膚は、上記のように創傷接
触層と水蒸気透過調節層の2層からなり、創傷接触層に
は血管新生因子が含有されている。
【0008】さらに、本発明の人工皮膚は線維化コラー
ゲンとヘリックス含量が0〜80%である変性コラーゲ
ンとのマトリックスからなる創傷接触層と、架橋構造を
有する線維化コラーゲンマトリックスからなる支持層と
、水蒸気透過調節層とが順次積層されてなり、少なくと
もいずれか1層に血管新生因子が含有されている。
【0009】創傷接触層は創面を直接覆ってこれを柔ら
かく保護し、痛みを抑え、適度の水分を与え細菌汚染を
防止する。更に創傷接触層は創面に適用された際に極め
て初期にマクロファージや好中球他の炎症性の細胞が浸
潤した後、早期に線維芽細胞がびまん性に侵入し、その
結果真皮様の結合組織が構築され創傷の治癒が促進され
る。創傷接触層の真上には、周囲健常表皮が伸展増殖し
、最終的にはその上の支持層と水蒸気透過調節層は、こ
れより分界・排除される。創傷接触層を構成する材料と
しては、線維化コラーゲンとヘリックス含量が0〜80
%である変性コラーゲンとマトリックスが好適である。
【0010】本発明で使用される血管新生因子は、特に
限定されない。血管新生因子は最近数多く単離、精製さ
れ、それらのアミノ酸配列が明らかとなり、遺伝子の構
造解析が行なわれてきた。血管新生因子を含む数多くの
細胞成長因子がヘパリンと親和性をもつことも明らかと
なり、ヘリパンカラム法が単離・精製に利用されてきた
。ヘパリン自身も血管内皮細胞の遊走性を促進すること
が知られているが、血管新生因子としてはヘリパン結合
性細胞成長因子である塩基性線維芽細胞増殖因子(ba
sicFGF)、酸性線維芽細胞増殖因子(acidi
cFGF)と内皮細胞増殖因子(ECGF)やトランス
フォーミング成長因子(TGF−α,TGF−β)など
がある。特にTGFは上皮成長因子受容体への結合能に
より、TGF−αとTGF−βの2種に分けられ、とも
に単離、精製された遺伝子構造も判明している。TGF
−αは50個のアミノ酸よりなるポリペプチドで、その
35%までEGFと相同でEGF受容体と結合する。 TGF−αの血管新生能のほうがEGFと比べてより高
い。TGF−βは分子量25,000で、それぞれ11
2個のアミノ酸よりなる2量体である。
【0011】本発明を実施態様に基づき詳細に説明する
。図1および図2は本発明の人工皮膚の一実施態様の微
細構造を示す拡大断面図である。図1に示すように本発
明の人工皮膚1は創傷部に接触し得る部位が細胞侵入性
の良好な線維化コラーゲン−変性コラーゲンマトリック
ス層2、およびこれに隣接する水蒸気透過調節層4と血
管新生因子5とからなるものである。
【0012】さらに図2に示すように本発明の人工皮膚
1は創傷接触層2、架橋構造を有するコラーゲン層3、
該架橋化コラーゲン層3に隣接する水蒸気透過調節層4
と血管新生因子5とからなるものである。
【0013】ここで創傷部接触層2が細胞侵入性を有す
るものとは、該人工皮膚1が創傷部に適用された際に、
マクロファージや好中球等の炎症性の細胞が浸潤した後
、早期に線維芽細胞が侵入し、その結果真皮様の結合組
織が再構築されることである。創傷部接触層2で利用す
る変性コラーゲンはコラーゲンを加熱処理、化学処理、
物理処理などすることにより得られるが、熱処理が最も
好ましい。コラーゲンの変性度はヘリックス構造の含量
によって示される。ヘリックス含量とはコラーゲン特有
の3重鎖ヘリックス含量のことで、変性コラーゲンはこ
のヘリックスがランダムコイル化しているために、ヘリ
ックス含量が変性度に対応する。ここで用いられるコラ
ーゲンの変性度の指標、即ち、ヘリックス含量は0〜8
0%であり、好ましくは0〜50%、より好ましくは3
0〜40%である。例えばコラーゲン溶液を60℃、3
0分熱処理するとヘリックス含量は約40%であり、1
00℃、24時間熱処理するとヘリックス含量は0とな
り、また電気泳動によりコラーゲン分子の一部が切断さ
れていることがわかる。
【0014】またコラーゲンを線維化するためには、例
えばコラーゲン溶液をりん酸緩衝液のような平衡塩溶液
と混合して、37℃において4時間インキュベートする
【0015】コラーゲン・変性コラーゲンマトリックス
は上記で調製した線維化したコラーゲン溶液と変性コラ
ーゲン溶液を混合して、凍結乾燥して得ることができる
。この際に上記の混合溶液をスチレン容器に流し込み、
コラーゲン・変性コラーゲンのマトリックスが得られる
【0016】支持層3のコラーゲンは架橋されているこ
とが望ましく、生体内で生体組織に置換されるまで一定
の期間細胞の侵入・増殖の足場を提供し続けるだけの物
性の維持のために必須である。これに必要な高度の架橋
を導入するためには、熱脱水架橋では真空下で110℃
に24時間曝すことが必要である。化学架橋では、アル
デヒド系架橋、カルボジイミド系架橋、イソシアネート
系架橋、エポキシ系架橋などが選択され得るが、これら
の架橋剤に限定されるものではない。それぞれ0.01
%以上の架橋剤濃度で架橋することが望まれる。架橋が
導入されるべきコラーゲンは抗原性の発現抑制の面から
抗原決定基が酵素で除去されたアテロコラーゲンが望ま
しいが、アテロコラーゲンを分散状でそのまま用いると
、架橋導入を行っても物性が余り向上しないので、アテ
ロコラーゲンは37℃で中和処理(リン酸系の緩衝液を
用いる)を施し、生体内にあるような周期性線維構造を
持つ線維化アテロコラーゲンの形にすることが更に好ま
しい。これにより、架橋処理との相乗効果で物性が飛躍
的に向上する。
【0017】本発明において、血管新生因子は特に制限
はなく、ヘパリン、塩基性線維芽細胞増殖因子(bas
icFDF)、酸性線維芽細胞増殖因子(acidic
FGF)、内皮細胞増殖因子(ECGF)、トランスフ
ォーミング成長因子(TGF−α,TGF−β)などを
適宜選択することができる。
【0018】さらに、水蒸気透過調節層4を設けること
により、適度な水蒸気透過を行ない、創面に滲出液が貯
留せずかつ創面が湿潤に保たれた状態とし、一方滲出液
中のタンパク質成分の外部への漏出は防止され、、組織
の修復に極めて好ましい環境を与えることになる。人工
皮膚に水分透過調節層を設けることは従来公知であり、
本発明においても公知のものを使用することができる。 即ち、無毒性材料からなる約0.1〜約1mg/cm2
 /時の水分フラックスを有する層が用いられる。厚さ
は5〜200μmが適当である。無毒性材料としてはシ
リコーン樹脂、ポリアクリレートエステル、ポリメタク
リレートエステル、ポリウレタンが使用され、特にシリ
コーンが好適である。本発明の人工皮膚は、線維化コラ
ーゲンと、ヘリックス含量が0〜80%である変性コラ
ーゲンとの混合溶液を容器に入れ、必要によりその上に
架橋構造を有する線維化コラーゲンマトリックスをのせ
、凍結乾燥して多孔体を形成させ、該線維化コラーゲン
マトリックスの上方の面を基板上に延展された未だ粘着
性を有する水分透過性物質の薄膜上に載置し、該薄膜が
硬化するまで乾燥させ、最後に真空下0.05トール未
満で50〜180℃で1〜24時間加熱処理することに
よって製造される。血管新生因子は上記の線維化コラー
ゲンと変性コラーゲンとの混合溶液か、線維化コラーゲ
ン溶液か、あるいは水分透過調節溶液のいずれかに含有
せしめる。
【0019】
【実施例】以下、実施例を示して本発明をさらに具体的
に説明する。
【0020】行程1  線維化アテロコラーゲン−変性
アテロコラーゲン溶液の調製 アテロコラーゲン(高研(株)製)を4℃の温度下でp
H30の希塩酸に溶解して0.3〜0.4w/v %に
調製した。この溶液を0.8μm及び0.2μmの直径
の空孔を持つ2種のフィルターに順次通して濾過滅菌し
た後、4℃に維持しつつ撹拌しながらpH7.4のりん
酸緩衝液を加え、最終濃度が0.1〜0.15w/v 
%アテロコラーゲン(30mMりん酸ナトリウム、10
0mM塩化ナトリウム)であるコラーゲン溶液とした。 ついで37℃の恒温槽内に4時間放置し、線維化アテロ
コラーゲン(FC)溶液を調製した。そしてこのFC溶
液を無菌条件下で遠心操作による濃縮を行い、濃度4w
/v%に調整した。一方、上述のフィルターを順次通過
させた0.3〜0.4w/v %のアテロコラーゲン溶
液を凍結乾燥し、再び無菌の蒸留水に6.6w/v %
となるよう再溶解し、これを60℃の恒温槽内に30分
間放置して熱変性を生ぜしめ変性アテロコラーゲン(H
AC)溶液とした。このHAC溶液を37℃の温度下で
0.45μm直径の空孔を持つフィルターを通して濾過
滅菌した後、上述の4w/v %のFC溶液に、HAC
/FC+HAC=0.1となるように混合し(FC10
00容に対してHAC約67容)、撹拌して線維化アテ
ロコラーゲン−変性アテロコラーゲン(FC−HAC)
混合溶液を得た。
【0021】実施例1  人工皮膚の作成(1)1のF
C−HACの混合溶液をステンレスパッドに注入し、−
30℃以下に急速冷却して十分凍結させた後、−40℃
/0.1トール未満の真空下で凍結乾燥することにより
、FC−HACのマトリックスが得られた。次にテフロ
ン平板上に67%のメディカルサイラスティックスRシ
リコーン(接着シリコーンA、ダウコーニング(株)製
)のヘキサン溶液を精密被覆用具(アプリケータ)を用
いて塗布し製膜し、塗布した直後にその湿潤層上に上記
のFC−HACマトリックスを載せ、室温で10分間放
置した後、60℃で少なくとも1時間、オーブンで硬化
させた。更に0.05トール未満の真空下で110℃、
2時間処理した。更にこの人工皮膚をTGF−α(1μ
g/ml)の生理食塩水中に浸漬させ、凍結乾燥するこ
とにより、本発明の人工皮膚を作成した。
【0022】行程2  線維化アテロコラーゲンの熱脱
水架橋 上記行程1で調製した0.3%の線維化アテロコラーゲ
ンを−30℃で急速凍結した後、凍結乾燥を行ないスポ
ンジを作製した。さらに0.05トール未満の真空下で
1時間真空にし、さらに110℃に温度を上げ、2時間
真空に保ち、その後温度を下げ、試料をとり出した。
【0023】実施例2  人工皮膚の作成(2)上記1
において調製したFC−HACの混合溶液をステンレス
パッドに注入し、さらに上記2で調製した熱脱水架橋し
た線維化アテロコラーゲンマトリックスのスポンジをゆ
っくりのせると、スポンジは溶液の上層部に浮く。この
状態で−30℃に急速凍結して、十分凍結した後、−4
0℃/0.1トール未満の真空下で凍結乾燥することに
より、線維化アテロコラーゲンマトリックスと線維化ア
テロコラーゲン−変性アテロコラーゲンマトリックスか
らなる二層構造のスポンジが得られた。次にテフロン平
板上に67%のメディカルサイラスティックスRシリコ
ーン(接着シリコーンA,ダイコーニング(株)製)の
ヘキサン溶液を精密被覆用具(アプリケーター)を用い
て塗布し製膜し、塗布した直後にその湿潤層上に上記の
スポンジを線維化アテロコラーゲンマトリックスがシリ
コーン側になるように載せ、室温で10分間放置した後
、60℃で少なくとも1時間、オーブンで硬化させた。 更に0.05トール未満の真空下で110℃,2時間処
理した。更にこの人工皮膚をTGF−α(1μg/ml
)の生理食塩水に浸漬させ、凍結乾燥することにより、
本発明の人工皮膚を作成した。
【0024】〈動物実験〉  人工皮膚のラット皮膚欠
損創への移植試験 上記実施例1で得られたマトリックスをラットの背部皮
膚に移植して試験した。Wistar−KYラット(2
00〜400g)をネンブタール麻酔下で除毛し、イソ
ジン消毒したラット背部皮膚に皮下筋膜を創面とする2
0×20mmの全創皮膚欠損創を作製し、止血、乾燥し
た後、生食を含ませた検体をそれぞれ貼付した。シリコ
ーン膜辺縁を縫合糸で16ヶ所結紮固定した。その上に
、ソルクレン(テルモ製)を4枚重ね、更にエラスチコ
ン等の伸縮性絆創膏で胴巻にし圧迫固定した。移植1週
間後に、上層部のシリコーンをはがし、FC−HAC層
上に自家の分層植皮を移植して更に4週間観察した。肉
眼的には感染は見られず、多少収縮するが植皮した分層
植皮片は生着していた。病理組織学的にも、人工皮膚を
使用して再生された真皮様組織と生着した分層植皮片は
よく密着しており、分層植皮片の毛細血管は人工皮膚中
に侵入した血管を介して血流が再開していた。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば線維化コラーゲンとヘリ
ックス含量が0〜80%である変性コラーゲンとのマト
リックスに血管新生因子を含有した創傷接触層と水蒸気
透過性を有するシリコーンエラストマーなどの水蒸気透
過調節層の順で積層されてなる人工皮膚が提供される。
【0026】本発明の人工皮膚は創傷、熱傷、褥瘡等に
より皮膚が損傷を受けた際に、損傷面に適用され、創面
を柔らかく保護し、痛みを和らげ、細菌の感染を防止す
る。
【0027】さらに本発明の人工皮膚は、創傷接触面が
細胞侵入性を有するので、創面に適用された際に繊維芽
細胞が早期に創傷接触層に侵入し、真皮様の結合組織を
構築するので創傷の治癒が促進される。更に移植して一
定の期間保持した後、上層の水蒸気透過調節層を剥がし
て、自家の分層植皮を移植しても生着することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の人工皮膚の実施態様の徴細な構造を示
す断面図である。
【図2】本発明の人工皮膚の実施態様の徴細な構造を示
す断面図である。
【符号の説明】
1  人工皮膚 2  細胞侵入性支持層 3  高架橋化支持層 4  水蒸気透過調節層 5  血管新生因子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  線維化コラーゲンとヘリックス含量が
    0〜80%である変性コラーゲンとのマトリックスから
    なる創傷接触層とその片面に積層された水蒸気透過調節
    層とからなり、少なくともいずれかの層に血管新生因子
    が含有されていることを特徴とする人工皮膚。
  2. 【請求項2】  線維化コラーゲンとヘリックス含量が
    0〜80%である変性コラーゲンとのマトリックスから
    なる創傷接触層と、架橋構造を有する線維化コラーゲン
    マトリックスからなる支持層と、水蒸気透過調節層とが
    順次積層されてなり、少なくともいずれか1層に血管新
    生因子が含有されていることを特徴とする人工皮膚。
JP3048761A 1991-02-22 1991-02-22 人工皮膚 Pending JPH04266763A (ja)

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