JPH04266508A - 車輪 - Google Patents

車輪

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Publication number
JPH04266508A
JPH04266508A JP3028367A JP2836791A JPH04266508A JP H04266508 A JPH04266508 A JP H04266508A JP 3028367 A JP3028367 A JP 3028367A JP 2836791 A JP2836791 A JP 2836791A JP H04266508 A JPH04266508 A JP H04266508A
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JP
Japan
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chamber
tire
air
pressure
wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3028367A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Sawai
誠二 沢井
Masashi Maeda
前田 正志
Kazuhiro Nishida
和洋 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP3028367A priority Critical patent/JPH04266508A/ja
Publication of JPH04266508A publication Critical patent/JPH04266508A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C23/00Devices for measuring, signalling, controlling, or distributing tyre pressure or temperature, specially adapted for mounting on vehicles; Arrangement of tyre inflating devices on vehicles, e.g. of pumps or of tanks; Tyre cooling arrangements
    • B60C23/001Devices for manually or automatically controlling or distributing tyre pressure whilst the vehicle is moving
    • B60C23/003Devices for manually or automatically controlling or distributing tyre pressure whilst the vehicle is moving comprising rotational joints between vehicle-mounted pressure sources and the tyres
    • B60C23/00309Devices for manually or automatically controlling or distributing tyre pressure whilst the vehicle is moving comprising rotational joints between vehicle-mounted pressure sources and the tyres characterised by the location of the components, e.g. valves, sealings, conduits or sensors
    • B60C23/00318Devices for manually or automatically controlling or distributing tyre pressure whilst the vehicle is moving comprising rotational joints between vehicle-mounted pressure sources and the tyres characterised by the location of the components, e.g. valves, sealings, conduits or sensors on the wheels or the hubs

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)
  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホイールのリムにタイ
ヤを装着した車輪に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の前輪や後輪は、ホイールと、こ
のホイールのリムに装着されたタイヤとで構成され、こ
のタイヤとリムとの間の空気室に加圧空気が所定の圧力
で充填されている。
【0003】ところで、最近のタイヤは、トレッドの接
地面積を増やしてグリップ力を高くするために、タイヤ
幅を広くする傾向にある。この場合、タイヤ幅の増大に
応じてタイヤ高さも高くなると、タイヤが重く大きなも
のとなるので、タイヤ幅に対するタイヤ高さの比で表さ
れる偏平率を小さく設定し、トレッドに連なるサイドウ
ォールを薄く形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、タイヤ
のサイドウォールは、路面からの衝撃を吸収する部分で
もあるので、このサイドウォールが薄くなると、衝撃を
充分に吸収することができなくなり、タイヤの路面追従
性や乗り心地が悪くなるといった弊害が生じてくる。
【0005】すなわち、車輪が路面の突起物を乗り越え
たり、バウンドして着地した時のように、タイヤのトレ
ッドに大きな外力が作用した場合、タイヤのサイドウォ
ールが変形すると同時に、タイヤの空気室の内圧が上昇
する。すると、特にサイドウォールが薄く偏平率が小さ
なタイヤでは、サイドウォールの変形量が少なくなると
ともに、空気室内の空気の逃げ場がないので、空気の反
発抵抗が大きくなる。このため、タイヤの衝撃吸収性が
悪くなり、車輪全体がバウンドし易くなるといった問題
がある。
【0006】本発明は、このような事情にもとづいてな
されたもので、タイヤに外力が作用した場合に、この外
力の吸収性に優れ、タイヤの路面追従性や乗り心地が向
上する車輪の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明において
は、ホイールと、このホイールのリムに装着され、この
リムとの間に形成された空気室に空気が充填されたタイ
ヤとを備えた車輪において、上記ホイールに、タイヤの
空気室に連なる圧力室を形成し、この圧力室の内部を、
可動部材により上記空気室に連なる第1の室と、この第
1の室とは気密に仕切られた第2の室との二室に区画し
、上記可動部材を、第1の室に向って常時押圧付勢する
とともに、上記第2の室の圧力を、上記第1の室の圧力
よりも低く設定したことを特徴としている。
【0008】
【作用】この構成によれば、タイヤに外力が加わった場
合、このタイヤの変形に応じて空気室内の空気が一時的
に圧縮され、空気圧が高くなる。すると、この空気室に
連なる第1の室の圧力も高くなるので、この圧力変動に
より可動部材が第2の室に向って移動し、第1の室の容
量が増加する。このことにより、タイヤの空気室内の空
気が第1の室に流入し、見掛け上、この空気室の容量が
増加するので、タイヤを空気ばねとして見た時に、この
タイヤのばね定数が下がったのと同じ状態を得ることが
できる。したがって、タイヤ自体が変形し易くなり、タ
イヤの衝撃吸収性が良好となる。
【0009】
【実施例】以下本発明の第1実施例を、自動車の前輪に
適用した図1にもとづいて説明する。
【0010】図中符号1で示す前輪懸架機構のハウジン
グは、図示しないストラット形の油圧緩衝器を介して車
体に支持されている。ハウジング1の端部には、軸受2
を介して車軸3が回転自在に支持されている。車軸3は
ハウジング1の側方に突出しており、この車軸3の突出
端には、円盤状のハブ4が一体に形成されている。ハブ
4の外側面には、スタッドボルト5を介してディスクロ
ータ6のボス部6aが支持されており、このボス部6a
の外側面に車輪としての前輪7が取り付けられている。
【0011】前輪7は、金属製のホイール8と、このホ
イール8に装着されたチューブレスタイヤ9とで構成さ
れる。ホイール8は、ディスクロータ6のボス部6aの
外側面に重ね合わされるディスク部10と、タイヤ9を
保持するリム11を備えている。ホイール8のディスク
部10には、スタッドボルト5が通るボルト孔12が形
成され、このボルト孔12から導出されたスタッドボル
ト5の先端には、ホイール8をハブ4に締め付け固定す
るためのナット13がねじ込まれている。そして、本実
施例のリム11は、ディスク部10と一体をなす片側の
フランジ部14と、このフランジ部14と対をなす他の
フランジ部15を有するサイドリング16とに二分割さ
れ、このサイドリング16はディスク部10の端面にボ
ルト締めされている。
【0012】このようなリム11に装着されるタイヤ9
は、路面に接するトレッド9aと、このトレッド9aに
連続する左右のサイドウォール9bを備えており、この
サイドウォール9bの端部のビード部9cが、上記ホイ
ール8のリム11に保持されている。そして、このタイ
ヤ9は、タイヤ幅Wに対するタイヤ高さHの比で表され
る偏平率が、例えば55あるいは60%に設定され、こ
のタイヤ9とリム11との間には、加圧空気が充填され
る空気室17が形成されている。この空気室17の空気
圧力は、例えば2Kgf/cm2 に設定されている。
【0013】ディスク部10の外側面の中央部には、リ
ング状の座部20が一体に突設されている。座部20は
上記ナット13やスタッドボルト5の周囲を取り囲んで
おり、この座部20の先端面には、板状の蓋21がボル
ト締めされている。また、ディスク部10の外側面には
、蓋21を覆い隠す圧力ケース22が被せられている。 圧力ケース22は、ディスク部10の外側面に気密にボ
ルト締めされたリング状のベース23と、このベース2
3の開口端を閉塞するベースキャップ24とに二分割さ
れている。この圧力ケース22とディスク部10との間
には、圧力室25が形成されている。圧力室25の内部
は、可動部材としてのダイヤフラム27によって第1の
室28と第2の室29との二室に気密に仕切られている
。ダイヤフラム27は、第1の室28と第2の室29と
の圧力差に応じて弾性変形するようになっており、その
外周部分がベース23とベースキャップ24との間で挾
持されている。そして、第1の室28は、ホイール8の
ディスク部10に形成した連通路30を通じてタイヤ9
の空気室17に連なっており、この第1の室28内の空
気圧は、空気室17の空気圧と等しくなっている。
【0014】ダイヤフラム27は、一対の挾持板31a
,31bによって挾持されている。挾持板31aとベー
スキャップ24との間には、圧縮コイルばね32が介在
されている。圧縮コイルばね32は、第2の室29に収
容されてダイヤフラム27を第1の室28に向けて押圧
している。したがって、この押圧によりダイヤフラム2
7の第1の室28に臨む端面が、上記蓋21に突設した
リング状の支持壁33に押し付けられており、このダイ
ヤフラム27が圧力室25内の中立位置に保持されてい
る。
【0015】なお、ダイヤフラム27が支持壁33に押
し付けられると、支持壁33によって囲まれる部分が第
1の室28とは独立した空間となるので、上記支持壁3
3には、この支持壁33の内外を連通させるための通孔
34が設けられている。
【0016】ベースキャップ24には、第2の室29と
大気とを連通させる空気通路35が形成されている。こ
の空気通路35の外方への開口端には、減衰力発生手段
36が設けられている。減衰力発生手段36は、第2の
室29と大気とを連通させる吸気通路37と排気通路3
8を備えている。吸気通路37には、大気中から第2の
室29へ向う空気の流通のみを許容する第1の逆止弁3
9と、この第1の逆止弁39よりも第2の室29側に位
置して、吸気通路37内を流れる空気を絞るオリフィス
部40が設けられている。また、排気通路38には、第
2の室29から大気中へ向う空気の流れのみを許容する
第2の逆止弁41と、この第2の逆止弁41よりも第2
の室29側に位置して、排気通路38内を流れる空気を
絞るオリフィス部42が設けられている。このため、第
2の室29の圧力は大気圧となり、上記第1の室28の
圧力よりも小さく設定されている。次に、上記構成の作
用について説明する。
【0017】走行中、前輪7が路面の突起物に乗り上げ
た時のように、タイヤ9のトレッド9aに外力が加わる
と、このタイヤ9のサイドウォール9bが変形するとと
もに、この変形に応じて空気室17内の空気が一時的に
圧縮され、空気圧が上昇する。すると、タイヤ9の空気
室17は、連通路30を通じてホイール8内の第1の室
28に連なっているので、第1の室28の空気圧が上昇
する。この第1の室28とダイヤフラム27を介して仕
切られた第2の室28は、大気中に開放されているので
、第1の室28の空気圧が上昇すると、ダイヤフラム2
7が圧縮コイルばね32の付勢力に抗して第2の室29
に向って押し出され、第1の室28の容量が増大する。 このため、空気室17内の空気が第1の室28に流入し
、見掛け上、空気室17の容量が増大するので、タイヤ
9を空気ばねとして見た時に、ばね定数が下がったのと
同じ状態が得られ、空気室17内での空気の反発抵抗が
少なく抑えられる。したがって、タイヤ9のサイドウォ
ール9bが変形し易くなり、従来に比べてタイヤ9の衝
撃吸収性が良好となる。
【0018】また、上記のようにダイヤフラム27が移
動すると、第2の室29内の空気は、空気通路35から
大気中に抜け出ることになる。この場合、本実施例の空
気通路35内には、減衰力発生手段36が設けられてい
るので、第2の室29内の空気は、この第2の室29か
ら大気に向う流れのみを許容する排気通路38内に流れ
込み、その流れがオリフィス部42で絞られる。このた
め、第2の室29から大気中に排出される空気の流れに
抵抗が生じるので、ダイヤフラム27の移動速度に応じ
た大きさの減衰力が発生し、このダイヤフラム27や圧
縮コイルばね32の振動を吸収する。
【0019】したがって、タイヤ9に大きな外力が作用
した時でも、ダイヤフラム27の不規則な移動を規制す
ることができ、空気室17の不所望な圧力変動を防止す
ることができる。
【0020】一方、タイヤ9が突起物を乗り越して着地
した場合も、上記と同様に空気室17の空気圧が上昇し
、ダイヤフラム27が第2の室29に向って移動するの
で、空気室17内での空気の反発抵抗が少なく抑えられ
、前輪7がバウンドし難くなる。また、タイヤ9が着地
した以降は、タイヤ9に加わる外力が減少するので、ダ
イヤフラム27は圧縮コイルばね32により第1の室2
8に向って押し戻され、中立位置に復帰する。このダイ
ヤフラム27の復帰により、第2の室29の容量が増大
するので、空気通路35を通じてホイール8の外方の空
気が第2の室29に吸い込まれる。この場合、外方の空
気は、第2の室29に向う流れのみを許容する吸気通路
37内に流れ込み、その流れがオリフィス部40によっ
て絞られる。このため、第2の室29に吸い込まれる空
気の流れに抵抗が生じるので、圧縮コイルばね32によ
って押し戻されるダイヤフラム27の移動速度に応じた
大きさの減衰力が発生する。すると、ダイヤフラム27
の復帰速度が遅くなり、タイヤ9の空気室17の容量が
元の状態に戻るのに時間を要するので、タイヤ9を空気
ばねとして見た時に、このタイヤ9のばね定数が急激に
高くなることはない。
【0021】したがって、タイヤ9の反発力は、急激に
高まることなく徐々に増大することになり、その分、前
輪7がバウンドし難くなってタイヤ9の接地性を高める
ことができる。
【0022】さらに、タイヤ9が路面の突起物を乗り越
えて浮き上がった時にように、タイヤ9に加わる外力が
消失した場合でも、上記のようにダイヤフラム27の復
帰速度が遅いので、タイヤ9が浮き上がっている時間が
短ければ、このタイヤ9の空気室17が元の容量に戻ら
ないうちにタイヤ9が路面に着地することにる。このた
め、タイヤ9が着地した時点では、空気室17の容量が
大きいので、タイヤ9のばね定数が下がっている状態と
なり、その分、タイヤ9のサイドウォール9bが変形し
易くなって、タイヤ9の衝撃吸収性が良好となる。
【0023】また、本実施例では、第2の室29と大気
とを結ぶ吸気通路37および排気通路38にオリフィス
部40,42を設けたので、このオリフィス部40,4
2の通路径を変えれば、ダイヤフラム27に作用する減
衰力を好みに応じて自由に変化させることができ、ダイ
ヤフラム27の移動速度を設定する上での自由度が増す
といった利点もある。なお、本発明は上記第1実施例に
特定されるものではなく、図2に本発明の第2実施例を
示す。
【0024】この第2実施例で上記第1実施例と相違す
る点は、タイヤ9の空気室17と第1の室28とを結ぶ
連通路30に、減衰力発生手段36を設けた点にあり、
それ以外の構成は第1実施例と同様である。
【0025】この第2実施例の構成によると、第1の室
28に出入りする空気の流れを絞ることで減衰力が発生
するので、この減衰力によってダイヤフラム27や圧縮
コイルばね32の振動を防止したり、ダイヤフラム27
の移動速度を制御することができ、上記第1実施例と同
様の効果が得られる。また、図3には、本発明の第3実
施例が開示されている。
【0026】この第3実施例では、ディスク部10の外
側面を覆う圧力ケース51に、円筒状のシリンダ部52
が一体に形成されている。シリンダ部52は車軸3と同
軸状をなしており、このシリンダ部52の開口端は、キ
ャップ53によって閉塞されている。この圧力ケース5
1とディスク部10との間には、圧力室54が形成され
ている。圧力室54はシリンダ部52に連なっており、
このシリンダ部52の内側空間が圧力室54の一部をな
している。シリンダ部52内には、可動部材としてのフ
リーピストン55が軸方向に移動可能に収容されている
。フリーピストン55は、圧力室54内を第1の室56
と第2の室57の二室に気密に仕切っており、このピス
トン55とキャップ53との間には、ピストン55を常
時第1の室56に向けて押圧する圧縮コイルばね58が
架設されている。そして、第1の室56は、連通路30
を介してタイヤ9の空気室17に連なっているとともに
、第2の室57はキャップ53に開けた小径なオリフィ
ス孔59を通じて大気中に開放されている。
【0027】このような構成の第3実施例において、タ
イヤ9のトレッド9aが路面の突起物に衝突したり、路
面に着地した時のように、トレッド9aに大きな外力が
加わると、タイヤ9のサイドウォール9bが変形すると
ともに、空気室17内の空気が一時的に圧縮され、空気
室17に連なる第1の室56の空気圧が上昇する。この
第1の室56とフリーピストン55を介して仕切られた
第2の室57は、オリフィス孔59を介して大気に開放
されているから、第1の室56の空気圧が上昇すると、
フリーピストン55が圧縮コイルばね58の付勢力に抗
して第2の室57に向って押し出され、第1の室56の
容量が増大する。このため、上記第1実施例と同様に、
見掛け上、空気室17の容量が増大するので、タイヤ9
を空気ばねとして見た時に、ばね定数が下がったのと同
じ状態となり、その分、空気の反発抵抗が少なくなって
、タイヤ9のサイドウォール9bが変形し易くなる。
【0028】また、フリーピストン55が第2の室57
に向けて移動すると、この第2の室57の空気はオリフ
ィス孔59を通じて大気中に逃がされる。この際、空気
の流れはオリフィス孔59によって絞られ、この空気の
流れに抵抗が付与されるので、上記フリーピストン55
の移動速度に応じた大きさの減衰力が発生する。
【0029】さらに、トレッド9aに加わる外力が減少
し、フリーピストン55が圧縮コイルばね58によって
第1の室56に押し戻されると、オリフィス孔59を通
じて外方の空気が第2の室57に吸い込まれる。この空
気の流れはオリフィス孔59によって絞られ、空気の流
れに抵抗が生じるので、圧縮コイルばね58によって押
し戻されるフリーピストン55の移動速度に応じた大き
さの減衰力が発生する。したがって、フリーピストン5
5の移動速度を減衰力によって制御することができ、上
記第1実施例と同様の効果が得られる。一方、図4には
、本発明の第4実施例が開示されている。
【0030】この第4実施例においては、ホイール8の
ディスク部10に取り付けられる圧力ケース61が、デ
ィスク部10にボルト締めされたリング状のベース62
と、このベース62に連なるケース本体63とに二分割
されている。ケース本体63は、ベース62とは反対側
の端部が閉塞されたキャップ状をなしており、この圧力
ケース61とディスク部10との間には、圧力室64が
形成されている。ベース62とケース本体63との間に
は、ダイヤフラム65の外周部が挾持されている。ダイ
ヤフラム65には、金属製の円盤状をなす仕切り板66
が接着されており、これらダイヤフラム65と仕切り板
66は、圧力室64内を第1の室67と第2の室68と
の二室に仕切っている。したがって、本実施例の場合は
、ダイヤフラム65と仕切り板66が可動部材を構成し
ており、このダイヤフラム65と仕切板66は、円錐形
の圧縮コイルばね69により常時第1の室67に向って
押圧付勢されている。そして、第1の室67は連通路3
0を通じてタイヤ9の空気室17に連なっているととも
に、第2の室68は、ケース本体63の閉塞端面に開け
た小径なオリフィス孔70を介して大気に開放されてい
る。
【0031】仕切り板66の第1の室67に臨む面には
、ガイド軸71が突設されている。このガイド軸71と
対向し合う蓋21の中央部には、ボス部72が一体に形
成され、このボス部72には、ガイド軸71が軸方向に
摺動可能に嵌合するガイド穴73が形成されている。 そして、このガイド穴73とガイド軸71との嵌合によ
って、上記仕切り板66の移動方向がガイドされるよう
になっている。
【0032】なお、ガイド穴73の内面には、このガイ
ド穴73内にガイド軸71が差し込まれた時に、ガイド
軸71の先端とガイド穴73の底部との間の空気を第1
の室67に逃がすための溝74が形成されている。
【0033】また、ケース本体63の閉塞端面の中央部
には、第2の室68内に凹む凹部75が形成されている
。この凹部75には、円筒状のシリンダ76が装着され
ている。シリンダ76の両端は気密に閉塞されており、
このシリンダ76内は、軸方向に移動可能なフリーピス
トン77によってガス室78とオイル室79とに仕切ら
れている。ガス室78には、窒素ガスが加圧状態で封入
されているとともに、オイル室79内にはオイルが充填
されている。このオイル室79内には、ピストン80が
収容されている。ピストン80はピストンロッド81に
連結されている。ピストンロッド81は、シリンダ76
および凹部75の底面を貫通して第2の室68内に導入
されており、このピストンロッド81の導入端が上記仕
切り板66に同軸的に連結されている。このため、ピス
トン80は、仕切り板66に連動してシリンダ76内を
往復動される。
【0034】ピストン80は、シリンダ77のオイル室
79を圧縮側オイル室79aと伸び側オイル室79bの
二室に仕切っている。そして、このピストン80には、
二つの室79a,79bを連通させる複数のオリフィス
通路82が形成されている。ピストン80の圧縮側オイ
ル室79aに臨む面には、上記オリフィス通路82のう
ちの一部を開閉する弾性変形可能な板状のバルブ83が
設けられているとともに、このピストン80の伸び側オ
イル室79bに臨む面には、残りのオリフィス通路82
を開閉する弾性変形可能な板状のバルブ84が設けられ
ている。
【0035】このような構成の第4実施例において、タ
イヤ9のトレッド9aが路面の突起物に衝突したり、あ
るいは路面に着地した時のように、トレッド9aに大き
な外力が加わると、タイヤ9のサイドウォール9bが変
形するとともに、空気室17内の空気が一時的に圧縮さ
れ、空気室17に連なる第1の室67の空気圧が上昇す
る。この第1の室67と仕切られた第2の室68は、オ
リフィス孔70を介して大気に開放されているから、第
1の室67の空気圧が上昇すると、ダイヤフラム65お
よび仕切り板66が圧縮コイルばね69の付勢力に抗し
て第2の室68に向って押し出され、第1の室67の容
量が増大する。このため、上記第1実施例と同様に、空
気室17の容量が増大するので、タイヤ9を空気ばねと
して見た時に、ばね定数が下がったのと同じ状態となり
、その分、空気の反発抵抗が少なくなって、タイヤ9の
サイドウォール9bが変形し易くなる。
【0036】また、ダイヤフラム65および仕切り板6
6が第2の室68に向けて移動すると、この第2の室6
8の空気はオリフィス孔70を通じて大気中に逃がされ
る。この際、空気の流れはオリフィス孔70によって絞
られ、この空気の流れに抵抗が付与されるので、上記ダ
イヤフラム65および仕切り板66の移動速度に応じた
大きさの減衰力が発生する。
【0037】さらに、トレッド9aに加わる外力が減少
し、ダイヤフラム65および仕切り板66が圧縮コイル
ばね69によって第1の室67に押し戻されると、オリ
フィス孔70を通じて外方の空気が第2の室68に吸い
込まれる。この空気の流れはオリフィス孔70によって
絞られ、空気の流れに抵抗が生じるので、圧縮コイルば
ね69によって押し戻されるダイヤフラム65および仕
切り板66の移動速度に応じた大きさの減衰力が発生す
る。
【0038】それとともに、この第4実施例では、仕切
り板66が移動すると、この動きに連動してピストン8
0がシリンダ76のオイル室79内を移動するので、こ
の時に減衰力が発生する。すなわち、タイヤ9のトレッ
ド9aが変形した時のように、ダイヤフラム65および
仕切り板66が第2の室68に向けて移動すると、ピス
トン80が圧縮側オイル室79aに向けて押し込まれる
。すると、ピストン80の圧縮側オイル室79aに臨む
面のバルブ83がピストン80に押し付けられ、オリフ
ィス通路82の一部を閉塞する。そして、この時、圧縮
側オイル室79a内のオイルは、残りのオリフィス通路
82を通り、他のバルブ84を押し開いて伸び側オイル
室79bに流れ込む。このため、圧縮側オイル室79a
から伸び側オイル室79bに向うオイルが絞られ、圧縮
側オイル室79aが高圧となるから、減衰力が発生する
【0039】また、トレッド9aに加わる外力が減少し
、ダイヤフラム65および仕切り板66が圧縮コイルば
ね69によって第1の室67に押し戻されると、ピスト
ン80が伸び側オイル室79bに向けて押し込まれる。 すると、今度はピストン80の伸び側圧縮室79bに臨
む面のバルブ84がピストン80に押し付けられ、オリ
フィス通路82の一部を閉塞する。そして、この時、伸
び側オイル室79b内のオイルは、残りのオリフィス通
路82を通り、一方のバルブ83を押し開いて圧縮側オ
イル室79aに流れ込む。このため、伸び側オイル室7
9から圧縮側オイル室79aに向うオイルが絞られ、伸
び側オイル室79bが高圧となるから、減衰力が発生す
る。
【0040】したがって、この第4実施例によれば、ダ
イヤフラム65および仕切り板66の移動速度をオイル
と空気の減衰力によって制御することができ、このダイ
ヤフラム65および仕切り板66の作動がより安定する
といった利点がある。
【0041】なお、上記各実施例では、圧力室の第2の
室を大気中に開放させたが、本発明はこれに限らず、こ
の第2の室を密閉空間とするとともに、この第2の室の
圧力を第1の室よりも低い値に設定するか、あるいは真
空状態としても良い。
【0042】また、本発明は、偏平率の小さなタイヤ程
効果があるが、このタイヤは偏平率の小さなものに制約
されず、例えば偏平率が82%あるいはそれ以上のタイ
ヤであっても同様の効果を得ることができる。また、本
発明に係る車輪は、自動車用に特定されるものではなく
、自動二輪車を始めとして空気入りのタイヤを備える全
ての車両に適用できる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、タイヤに
加わる外力の大きさに応じて、タイヤの空気室の容量が
増大するので、このタイヤを空気ばねとして見た時に、
ばね定数が下がったのと同じ状態を得ることができ、空
気の反発抵抗が抑えられる。したがって、タイヤの衝撃
吸収性が良好となり、その分、車輪がバウンドし難くな
って、乗り心地やタイヤの路面追従性が向上する利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図。
【図2】本発明の第2実施例を示す断面図。
【図3】本発明の第3実施例を示す断面図。
【図4】本発明の第4実施例を示す断面図。
【符号の説明】 8…ホイール、9…タイヤ、11…リム、17…空気室
、25,54,64…圧力調整室、27,55,65,
66…可動部材(ダイヤフラム、フリーピストン、仕切
り板)、28,56,67…第1の室、29,57,6
8…第2の室。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ホイールと、このホイールのリムに装
    着され、このリムとの間に形成された空気室に空気が充
    填されたタイヤとを備え、上記ホイールに、タイヤの空
    気室に連なる圧力室を形成し、この圧力室の内部を、可
    動部材により上記空気室に連なる第1の室と、この第1
    の室とは気密に仕切られた第2の室との二室に区画し、
    上記可動部材を、常時第1の室に向って押圧付勢すると
    ともに、上記第2の室の圧力を、上記第1の室の圧力よ
    りも低く設定したことを特徴とする車輪。
JP3028367A 1991-02-22 1991-02-22 車輪 Pending JPH04266508A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013541682A (ja) * 2010-10-21 2013-11-14 カーボン エア リミテッド 空気ばね
US10343478B2 (en) 2014-03-28 2019-07-09 Carbon Air Limited Transfer method and apparatus

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