JPH0426647Y2 - - Google Patents

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JPH0426647Y2
JPH0426647Y2 JP1985007887U JP788785U JPH0426647Y2 JP H0426647 Y2 JPH0426647 Y2 JP H0426647Y2 JP 1985007887 U JP1985007887 U JP 1985007887U JP 788785 U JP788785 U JP 788785U JP H0426647 Y2 JPH0426647 Y2 JP H0426647Y2
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catalyst
exhaust gas
catalytic converter
monolithic
gas inlet
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、触媒コンバータ、特に、傾斜型モノ
リス触媒コンバータに利用されるものである。
〔従来の技術〕
自動車の排気系には、排気ガスを浄化するため
の触媒コンバータが備えられている。
触媒コンバータには、傾斜型モノリス触媒コン
バータというものがある(例えば、本出願人が昭
和59年5月28日付けで出願した実願昭59−77152、
本出願人が昭和59年4月10日付けで出願した実願
昭59−52381)。
傾斜型モノリス触媒コンバータというのは、第
6図に示されるように、モノリス触媒1が排気ガ
スの流れ(矢印P)に対して傾斜して置かれてい
るものである。
触媒コンバータとして傾斜型モノリス触媒コン
バータが用いられるのは次の理由による。
即ち、第7図には通常のモノリス触媒コンバー
タの縦断面図が描かれている。第6図及び第7図
には、排気ガスの三つの流線(A,B及びC)が
記入されている。流線Aは、排気ガス入口管2の
中央部を通る排気ガスを表している。流線Bと流
線Cとは排気ガス入口管2の壁の近傍を通る排気
ガスの流れを表している。第7図のモノリス触媒
コンバータ5においては、流線Aの長さは流線B
の長さよりも短い。同様に、流線Aの長さは流線
Cの長さよりも短い。従つて、排気ガスは流線A
に沿つて流れようとする。このため、触媒1にお
いては排気ガスが沢山流れる領域Gとそうでない
領域Hとが生じる。このため、触媒1全体が有効
に利用されなくなる。また、排気ガスの大部分が
流線Aに沿つて流れようとする結果、圧力損失も
大きくなる。これに対して、第6図の傾斜型モノ
リス触媒コンバータ6においては、流線Aと流線
Bと流線Cとの長さはいずれも等しい。従つて、
排気ガスは触媒1全体を均等に流れる。従つて、
触媒1全体が有効に利用される。また、圧力損失
も小さくなる。実験によれば、第6図の傾斜型モ
ノリス触媒コンバータ6の圧力損失は、第7図の
通常のモノリス触媒コンバータ5の圧力損失の約
1/10である。上記した事柄が触媒コンバータとし
て傾斜型モノリス触媒コンバータが用いられる理
由である。
しかしながら、第6図に示されている傾斜型モ
ノリス触媒コンバータ6にあつても、触媒1にお
いて排気ガスが沢山流れる領域Gとそうでない領
域Hとが生じるという問題があつた。これは次の
理由による。
即ち、従来の傾斜型モノリス触媒コンバータ6
にあつては、触媒1が排気ガスの流れに対して第
6図に示されているように傾斜しているために、
矢印Dのような触媒1の表面11に沿う排気ガス
の流れが出来る。従つて、領域Gにおいて排気ガ
スが集中することになる。これが、第6図に示さ
れている傾斜型モノリス触媒コンバータ6におい
て、排気ガスが沢山流れる領域Gとそうでない領
域Hとが生じる理由である。
前記傾斜型モノリス触媒コンバータ6の問題点
を解決する技術として、第4図、第5図に示した
傾斜型モノリス触媒コンバータが考えられる。
第4図は、触媒コンバータ6の縦断面図であ
る。第5図は、第4図の−断面図である。
第4図のものは、第6図の触媒1の目の粗さを
変えることにより通気抵抗を変えるようにしたも
のである。
即ち、第4図の−断面図が第5図に描かれ
ている。第5図から分かるように、符号44が付
されている部分の触媒1の目は細かく、符号43
が付されている部分の触媒1の目は粗くされてい
る。このため、符号44が付されている部分(即
ち、排気ガスの流れ量が多くなる領域)の排気ガ
スの通気抵抗は、符号43が付されている部分よ
りも大きい。
従つて、第4図、第5図に示されている傾斜型
モノリス触媒コンバータ6にあつては、目の粗さ
を変えた触媒1を用いることにより、通気抵抗を
触媒1全体で均等化することができる。
しかしながら、一般に、モノリス触媒は、押し
出し成形によつて成形されている。そのため、触
媒の目の粗さを部分毎に変えるためには、成形装
置への工夫が必要となり、触媒の製造のための成
形装置の複雑化を免れず、触媒一個当たりのコス
トが上昇する。
従つて、排気ガスの流れを均等化するための傾
斜型モノリス触媒コンバータ6にあつては、高価
格なモノリス触媒1を触媒ケース14内に組み込
まなければならないという問題があつた。
〔考案が解決しようとする課題〕
本考案の技術的課題は、このような従来の技術
の問題点を解決することにある。
言葉を換えて言うと、本考案の技術的課題は、
傾斜型モノリス触媒コンバータにおいて、目の粗
さを変えた触媒を用いることなく、触媒全体を排
気ガスが均等に流れるように工夫したモノリス触
媒を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
この技術的課題を達成するために、本考案にあ
つては、次のような手段が講じられている。
即ち、本考案に係る触媒コンバータは、触媒ケ
ース内にはモノリス触媒が全周で支持されてお
り、触媒ケースの前後にはそれぞれ、排気ガスを
モノリス触媒に導入するため排気ガス入口管と、
排気ガスをモノリス触媒から排出するための排気
ガス出口管とが取り付けられている。モノリス触
媒は排気ガス入口管における排気ガスの流れ方向
に対して傾斜して置かれている。モノリス触媒に
関して、排気ガス入口管の開口端からの距離が長
い部分における触媒の厚みは、開口端からの距離
が短い部分の触媒の厚みよりも大きくされている
ことを特徴としている。
以上が本考案で講じられている手段である。
〔作用〕
本考案では、モノリス触媒に関して、排気ガス
入口管の開口端からの距離が長い部分における触
媒の厚みが、開口端からの距離が短い部分の触媒
の厚みよりも大きくされていることが重要であ
る。
斯かる構成のために、本考案では、触媒の目の
粗さを変える為の装置を必要とせず、触媒の厚み
のみの変更により排気ガスは触媒全体を均等に流
れる。
本考案の構成(手段及び作用)は、以下の実施
例からより一層明らかにされる。
〔実施例〕
第1図は、本考案の第1の実施例に係る触媒コ
ンバータ6の縦断面図である。第1図において、
触媒ケース14のなかにはモノリス触媒1(以
下、単に触媒1と呼ぶ)が収納されている。15
は、触媒1を触媒ケース14に対して弾性的に支
持するためのワイヤネツトである。16は排気ガ
スがワイヤネツト15をバイパスして流れるのを
防止するためのシール部材である。
触媒ケース14の前後にはそれぞれ、排気ガス
入口管2と排気ガス出口管8とが取り付けられて
いる。排気ガス入口管2は、排気ガス(矢印P)
を触媒1に導入するためのものである。排気ガス
出口管8は排気ガスを触媒1から排出するための
ものである。
触媒コンバータ6全体は、第3図に示されるよ
うに、自動車の排気管17の途中に配置されてい
る。第3図において、18はマフラである。
第2図は、第1図の−断面図である。第2
図から分るように、触媒1は長円形をしている。
第1図において、本実施例の触媒コンバータ6
では、排気ガス入口管2を通る排気ガスの流れ
(矢印P)に対して触媒1が傾斜して置かれてい
る。従つて、第1図の触媒コンバータ6は、傾斜
型モノリス触媒コンバータ6である。
第1図において、触媒1の厚みは図面上で左右
異なつている。排気ガス入口管2の開口端42か
らの距離が長い部分44における触媒1の厚みT
は、開口端42からの距離が短い部分43の触媒
1の厚みtよりも大きくされている(T>t)。
また、符号44が付されている部分から符号43
が付されている部分まで段々と触媒1の厚みが小
さくなるようにされている。
ここで、第1図と第6図との比較から分かるよ
うに、排気ガス入口管2の開口端42からの距離
が長い部分44というのは、第6図でGが付され
ている領域即ち排気ガスの流れ量が多い領域であ
り、排気ガス入口管2の開口端42からの距離が
短い部分43というのは、第6図でHが付されて
いる領域即ち排気ガスの流れ量が少ない領域であ
る。
本実施例では、上記したように、符号44が付
されている部分の触媒1の厚みTは、符号43が
付されている部分の触媒1の厚みtよりも大きく
されている(T>t)ために、符号44が付され
ている部分(即ち、排気ガスの流れ量が多くなる
領域)の排気ガスの通過抵抗は、符号43が付さ
れている部分よりも大きくなる。従つて、符号4
4が付されている部分と符号43が付されている
部分とでは略同じくらいの量の排気ガスが通過す
ることになる。即ち、触媒1全体で見ると排気ガ
スは均等に流れることになる。
尚、その触媒1は、従来から用いられている成
形装置を用いて成形し、押し出し成形した後の成
形体を触媒の厚みが変わるように切断することに
よつて成形することができる。
次に、本明細書の第1の実施例と同一の技術的
課題を達成するものとして、本出願人が昭和59年
11月30日付けで出願した「触媒コンバータ」があ
る。このなかに開示されている技術が第8図に図
示されている。
第8図のものは、ガイド板22による排気ガス
の流れの押圧作用によつて本実施例と同一の効果
を得るようにしたものである。
本明細書の第1の実施例と第8図とを比較し
て、第8図のものはガイド板22を溶接等によつ
て排気ガス入口管2に取り付ける必要があるのに
対して、本明細書の第1の実施例のものは、第1
図に示されているような形状に予め触媒1を成形
しておくだけで済む。従つて、本明細書の第1の
実施例の方が第8図のものよりも触媒コンバータ
6の製造が容易であるという利点がある。
〔考案の効果〕
上記実施例の説明から分る通り、本考案によれ
ば、傾斜型モノリス触媒コンバータにおいて、触
媒の製造コストが上昇することのない製造容易な
触媒を触媒ケース内に組み込むことができ、安価
な触媒にて排気ガスが触媒全体を均等に流れるよ
うになるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の第1の実施例に係る触媒コ
ンバータの縦断面図、第2図は、第1図の−
断面図、第3図は、本考案の第1の実施例に係る
触媒コンバータの取り付け状態を説明する斜視
図、第4図は、従来の傾斜型モノリス触媒コンバ
ータの縦断面図、第5図は、第4図の−断面
図、第6図は、従来の傾斜型モノリス触媒コンバ
ータの縦断面図、第7図は、従来の通常のモノリ
ス触媒コンバータの縦断面図、第8図は、本出願
人が昭和59年11月30付けで出願した明細書に開示
されている触媒コンバータの縦断面図である。 1……モノリス触媒(触媒)、2……排気ガス
入口管、6……傾斜型モノリス触媒コンバータ
(触媒コンバータ)、8……排気ガス出口管、14
……触媒ケース、42……排気ガス入口管の開口
端、43……排気ガス入口管の開口端からの距離
が短い部分、44……排気ガス入口管の開口端か
らの距離が長い部分。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 触媒ケース内にはモノリス触媒が全周で支持さ
    れて収納されており、該触媒ケースの前後にはそ
    れぞれ、排気ガスを前記モノリス触媒に導入する
    ための排気ガス入口管と、排気ガスを前記モノリ
    ス触媒から排出するための排気ガス出口管とが取
    り付けられており、前記モノリス触媒は前記排気
    ガス入口管における排気ガスの流れ方向に対して
    傾斜して置かれており、前記モノリス触媒に関し
    て、前記排気ガス入口管の開口端からの距離が長
    い部分における厚みは、前記開口端からの距離が
    短い部分の触媒の厚みよりも大きくされているこ
    とを特徴とする触媒コンバータ。
JP1985007887U 1985-01-22 1985-01-22 Expired JPH0426647Y2 (ja)

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JP1985007887U JPH0426647Y2 (ja) 1985-01-22 1985-01-22

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JPS61123820U JPS61123820U (ja) 1986-08-04
JPH0426647Y2 true JPH0426647Y2 (ja) 1992-06-26

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JPS61123820U (ja) 1986-08-04

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