JPH04265812A - 歯車の歯当り品質判定方法 - Google Patents

歯車の歯当り品質判定方法

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JPH04265812A
JPH04265812A JP3045545A JP4554591A JPH04265812A JP H04265812 A JPH04265812 A JP H04265812A JP 3045545 A JP3045545 A JP 3045545A JP 4554591 A JP4554591 A JP 4554591A JP H04265812 A JPH04265812 A JP H04265812A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は噛合すべき一対の歯車の
歯当りを適正にするため、これら歯車の歯当り位置を定
量化して歯当り品質を短時間かつ高精度で判定する方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】歯車の歯当りについての判定を行う従来
の方法としては、例えば特開昭60−82905号公報
に記載されたものがある。この従来方法は、噛合する一
対の歯車の一方の歯車の歯面に塗布した塗料の、噛合駆
動後の剥離状態または転写状態をビデオカメラ等により
撮像し、得られた画像を画像処理して所定の評価パラメ
ータを求め、この評価パラメータに基づき歯当りの良否
や品質等級を判定するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に歯車の歯当り品
質を判定するに際し、JIS B 1741に示されて
いるように、歯すじ方向および歯たけ方向の歯当りの割
合が重要な評価項目となるのは勿論であるが、歯すじ方
向および歯たけ方向の歯当り位置(以下、夫々「歯当り
ポジション」、「歯当りの浮き沈み」と称す)も極めて
重要な評価項目となる。すなわち、上記歯当りの割合が
必要なだけ確保された場合であっても、実際の歯当り位
置が図5(a) に示す正常な歯当り状態にならずに、
歯面に対して極端に偏心している場合(同図(b) の
「浮き」、同図(c) の「沈み」)には総合的な歯当
り品質は良好にならない。しかしながら上述した従来方
法では、上記歯当りのポジションおよび浮き沈みについ
て直接評価しておらず、歯面画像中の歯当りに相当する
部分の図形(以下歯当り図形と称す)の図心偏差および
この歯当り図形の歯すじ方向寸法および歯たけ方向寸法
である歯当り長さを評価パラメータとして間接的に評価
しているに過ぎず、歯当り位置の定量化は達成されてい
ない。このため歯当り図形の形状が熱処理変形等によっ
てばらつく場合には基準とすべき歯当り位置が変動して
しまい、歯当り品質判定精度に悪影響を招く。
【0004】また上記従来方法にあっては、歯当り品質
の判定に用いる評価パラメータを得るため、対象とする
歯車の歯の全てについて歯面画像を撮像し、得られた全
歯面画像を画像処理しているため、歯車の歯当り品質判
定に多大な処理時間を要してしまう。なお、撮像対象と
する歯を無作為に一定数だけ抽出し、処理時間を短縮す
る手法も考えられるが、その場合必ずしも歯当りに問題
の生じる可能性のある歯が抽出されるとは限らず、かえ
って歯当り品質判定の信頼性が低下してしまう。
【0005】本発明は歯当り位置を所定パラメータによ
り定量化する際に、撮像対象とする歯を一対の歯車の一
方を駆動したときの被駆動軸の振動加速度に基づき選定
することにより、上述した問題を解決することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的のため、本発明
の歯車の歯当り品質判定方法は、噛合する一対の歯車の
噛合状態を表わす歯面画像を撮像手段により撮像し、得
られた歯面画像を画像処理して歯当り評価パラメータを
求め、得られた歯当りパラメータに基づき前記一対の歯
車の歯当り品質を判定するに際し、前記一対の歯車の一
方の歯車を駆動したときの回転角度および被駆動軸の振
動加速度を夫々回転角度検出手段および振動検出手段に
より検出し、得られた振動加速度データおよび回転角度
データに基づき前記撮像手段による撮像の対象とする歯
を選定することを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明方法によれば、撮像手段が撮像した、噛
合する一対の歯車の噛合状態を表わす歯面画像を処理し
て得られる歯当り評価パラメータに基づき、前記一対の
歯車の歯当り品質を判定する際には、所定の手法によっ
て歯当り位置の定量化を実現するから、極めて精度良く
歯当り品質を判定することができる。またその際、前記
一対の歯車の一方を駆動したときの、その歯車の回転角
度および被駆動軸の振動加速度を夫々回転角度検出手段
および振動検出手段が検出するから、得られた振動加速
度データおよび回転角度データに基づき撮像手段による
撮像の対象とする歯を選定することができ、歯当り品質
判定時間の大幅な短縮が可能になる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は本発明方法の実施に用いる歯当り品質
判定システムの第1実施例の構成を示する線図であり、
図中10は評価対象としての歯車を示し、本例ではハイ
ポイド歯車を用いている。歯車10としては、一対の歯
車10, 11の一方の歯車10を用いるものとし、歯
車11の歯面には以下の画像処理の容易化のため、図示
しない塗料を塗布し、歯車10, 11を噛合状態にし
てから、駆動装置12により歯車10を回転駆動する。 したがって歯車10の歯面10a には転写により塗料
が付着する。歯車10はターンテーブル状の駆動装置1
2上に回動可能に位置決め載置される。駆動装置12は
回転角度検出装置13を内蔵しており、回転角度検出装
置13は駆動装置12が歯車10を毎回所定角度(36
0゜/歯数N)ずつ回転させるとき原点位置からの回転
角度θを検出してこの回転角度θによって歯車11と噛
合する歯を特定し、回転角度検出手段として機能する。
【0009】歯車10の回転によって駆動される歯車1
1の回転軸(つまり被駆動軸)11a には、振動加速
度αを検出する、振動検出手段としての加速度センサ1
4を設置する。加速度センサ14は、歯車10の全ての
歯について歯車11との噛合状態を表わすデータを得る
ため、駆動装置12により歯車10を上記所定角度ずつ
回転させたときの各歯に対応するデータを歯車10の1
回転分読込む(このデータは後述するようにして制御装
置18において上記回転角度θと関連付ける) 。
【0010】歯車10の歯面10a を照明装置15に
より照明する。この照明装置15としては、ハロゲンラ
ンプ等可視光線を発するものを用いる。なお周囲環境を
暗室化する必要はないが、暗室化した場合一層好適であ
る。照明装置15により照明された歯面10a を撮像
手段としてのテレビカメラ16により撮像する。この撮
像は駆動装置12の回転を回転角度検出装置13によっ
て監視する制御装置18からの指令に基づき、撮像対象
として選定した歯面10a を常に同一条件で撮像でき
るようなタイミングで行い、また歯面10a とテレビ
カメラ16とは所定の角度を成すものとする。なおテレ
ビカメラ16は図示のように1台あればよいが、歯面を
ドライブ側、コースト側から同時に撮像できるように所
定角度に2台配置すれば一層好ましい。 テレビカメラ16からの画像データを画像処理装置17
に入力する。画像処理装置17を制御装置18に接続し
、制御装置18にはさらに歯車の該当車種設定、計測開
始等のマニュアル操作および判定結果表示を行う操作表
示盤19、加速度センサ14からの信号αを波形分析す
る波形分析装置20を接続する。
【0011】制御装置18は、駆動装置12、回転角度
検出装置13、画像処理装置17、操作表示盤18およ
び波形分析装置20からの入力情報に基づき図2の制御
プログラムを実行して本システム全体の制御を行い、画
像処理装置17はテレビカメラ16および制御装置18
からの入力情報に基づき図3の制御プログラムを実行し
て歯面画像の画像処理を行う。
【0012】すなわちまず図2のステップ101 でワ
ークである歯車の対応車種の設定を行う(このステップ
101 は例えば操作表示盤19の操作による) 。次
のステップ102 ではワーク着座の有無の判定を行い
(この判定は例えば駆動装置12に設けた図示しない着
座センサにより行う)、ワーク着座無の場合にはステッ
プ102 で待機状態を続け、ワーク着座有りで歯車1
0, 11の噛合駆動が可能な状態になった場合にはス
テップ103 で振動加速度αおよび回転角度θの計測
開始指令を例えば操作表示盤19の操作により行い、ス
テップ104 で駆動装置12によって歯車10, 1
1を噛合駆動する。次のステップ105 では加速度セ
ンサ14より歯車10, 11の噛合駆動時の軸11a
 の振動加速度αのサンプリングを行い、ステップ10
6 ではそのときの歯車10の回転角度θ (回転開始
時を原点とする) を回転角度検出装置13より読込む
 (αとθとは制御装置18において関連付けられるた
め、計測した振動加速度がどの歯に該当するかを特定す
ることができる) 。このようなα, θのサンプリン
グは歯車10の全ての歯について完了するまで繰返され
、全ての歯についてのα, θのサンプリングが完了し
てステップ107 の判別が Yesになったら、ステ
ップ108 でテレビカメラ16による撮像の対象とす
る歯を選定する。この撮像対象とする歯の選定は、例え
ば最も大きい振動加速度を示した歯を基準にして、振動
加速度の大きい順に一定数n(このnは歯車10の全歯
数Nに対して充分小さい値とする)だけの歯を選定する
ものとする(なお上記nを、検出した振動加速度が所定
値を越える歯の歯数に応じて変更してもよい)。
【0013】次のステップ109 では画像処理開始指
令を例えば操作表示盤19の操作により行い、この画像
処理開始指令によって駆動装置12を作動させて、上記
ステップ108 で求めた撮像対象の歯の何れか1つが
テレビカメラ16により歯面画像を撮像し得る位置 (
撮像位置) に来るようにし、ステップ110 で後述
する図3のサブルーチンにより当該撮像位置における歯
面画像の画像処理を行う。このような画像処理は駆動装
置12の作動によって順次撮像対象の歯が撮像位置に来
るように位置決めしてから行い、全ての撮像対象の歯の
歯面についての画像処理が完了してステップ111 の
判別が Yesになったら、ステップ112 で、画像
処理装置17から送信されて来る判定結果信号に基づき
一対の歯車10,11に対する総合判定を行う。この総
合判定において、判定結果信号が無い場合(例えば送信
エラーの場合)には、制御をステップ109 に戻して
前記画像処理を再度行い、OK信号を受信したらステッ
プ113 で操作表示盤19の「OK」判定結果表示灯
を点灯し、NG信号または判定エラー信号を受信したら
ステップ114 で「NG」判定結果表示灯を点灯する
。 なおこの場合、ステップ115 でこの表示をリセット
するものとし (このリセットは例えば作業者が表示確
認後、操作表示盤19を操作して行う)、このリセット
操作を行わないとワーク着座中はステップ116−11
5−116 のループを繰り返して待機状態となり、リ
セットせずにワークを駆動装置12から取り外すとステ
ップ117 で警報出力がなされる。この警報は、ステ
ップ118 で前記NG、判定エラー信号をリセットし
た後に、ステップ119 でリセットするものとする。 なお上記総合判定は画像処理装置17からの判定結果信
号のみを用いているが、この判定に波形分析装置20か
らの振動加速度αに関する信号を加えるようにしてもよ
い。
【0014】次に画像処理について図3および図4を用
いて説明する。まず図3のステップ131 で歯面画像
を取込み、ステップ132 でこの画像を2値化する。 このとき取込んだ画像は図4(a) のようになり(な
おここでは塗料を塗布した歯車および、それと対をなす
塗料を塗布しない歯車の一方について説明するが、他方
については白黒反転を行えば同様に処理することができ
る)、この画像を2値化すると同図(b) に示すよう
に歯面内に歯当り図形Pが現れる。次のステップ133
 では、図2のステップ101 の車種設定に基づく、
予め教示された歯面の輪郭形状(本例では六角形である
)によってマスク処理を行い、同図(c) に示すよう
に、対象となる歯面以外の部分を除外する。次にステッ
プ134 でノイズ除去処理を行う。これは同図(d)
 に示すように、前記マスク内にある面積最大の部分で
ある歯当り図形Pの外部の孤立部分を除去するものであ
り、歯当り図形Pの内部に穴があっても影響を受けない
。得られた歯当り図形Pにはステップ135 で接線探
査を行う。すなわち同図(e) に示すように、歯当り
図形Pを包囲するように前記マスクの各辺と平行な6本
の接線を描く。次にステップ136 で同図(f) に
示すように、上記各接線により歯すじ方向に区画される
3つの部分の長さの比率a:b:cを求める。なおここ
では歯面の左右下端点を結ぶ線分上において歯たけ方向
の接線との交点を求めることにより上記比率を求めてい
るが、他の線分、例えば中心線上において平均値を求め
るようにしてもよい。この比率に基づき次のステップ1
37 で歯当りポジションの判定を行う。この判定は、
例えば前記比率a:b:cより求まる歯当りの割合およ
び歯当りの偏差|a−c|に基づき歯すじ方向の歯当り
位置を定量化して第1の歯当り位置データを得、このデ
ータによって歯当り品質を等級付けし、この等級が基準
を上回るか否かによりOKまたはNGと判定するもので
ある。
【0015】同様に次のステップ138 では同図(g
) に示すように、上記各接線により歯たけ方向に区画
される3つの部分の長さの比率d:e:fを求める(こ
こでは歯面の左端点MとNとを結ぶ線分上において求め
ている)。次いでステップ139 で同図(h) に示
すように、歯当り図形Pの上端部、中央部および下端部
の図形 P1, P2,P3 のみを抽出するため、歯
当り図形Pのそれ以外の部分をマスク処理し、ステップ
140 で同図(i) に示すように、前記ステップ1
35 と同様にして図形 P1, P2,P3 に対し
歯たけ方向の接線探査を行う。なおステップ139 の
マスク処理の代わりに、前記図形 P1, P2, P
3 に相当する領域について夫々歯すじ方向の直線によ
り走査を行い、この直線上の画素濃淡度から前記図形 
P1,P2, P3 の輪郭線を抽出するようにしても
よい。次のステップ141 では同図(j) に示すよ
うに、得られた各接線により夫々歯すじ方向に区画され
る3つの部分の長さの比率、すなわち図形P1のg:h
:i、図形P2のj:k:l、図形P3のm:n:oを
ステップ136 と同様にして求める。この3通りの比
率を用いてステップ142 で歯当りの浮き沈みの判定
を行う。ここでこの判定は、例えば歯当りの割合 歯当りの偏差|g−i|,|j−l|,|m−o|に基
づき歯たけ方向の歯当り位置を定量化して第2の歯当り
位置データを得、このデータによって所定判定基準の下
で歯当り品質を等級付けし、この等級が基準を上回るか
否かによりOKまたはNGと判定するものであり、図6
に例示する種々の歯当り図形(D−1〜D−10はドラ
イブ側、 C−1〜C−10はコースト側) の中で識
別し難い D−1とD−9, D−8と D−10, 
C−6と C−9, C−7 と C−10 を正確に
識別して判定することができる。なおこのステップ14
2 の判定にステップ138 で求めた歯たけ方向の長
さ比率d:e:fをも用いれば、特に歯当り図形が複雑
な形状の場合に、歯当り品質判定精度を向上させること
ができ、またこの比率をステップ142 の判定に用い
ない場合にはステップ138 を省略してもよい。次の
ステップ143 ではステップ137, 142の判定
結果に基づきこのワークの歯当り品質の総合判定を行い
、判定結果信号を出力する。この判定結果信号はOK信
号またはNG信号とし、判定が得られないときは判定エ
ラー信号とするものとする。
【0016】このようにして歯当りポジションおよび歯
当りの浮き沈みを定量化することができるから、得られ
た第1および第2の歯当り位置データの一方または双方
(本例では双方)を用いて、極めて高精度の歯当り品質
判定を行うことができる。またその際、歯車10の各歯
に対応する、噛合駆動時の振動加速度の検出値に基づき
、テレビカメラ16による歯面画像の撮像の対象とする
歯を選定するから、撮像対象とする歯数が減少しても歯
当りに問題の生じる可能性のある歯については必ず歯当
り品質判定がなされることになり、歯当り品質判定時間
を大幅に短縮することができる。
【0017】図7は本発明方法の実施に用いる歯当り品
質判定システムの第2実施例の構成を示す線図であり、
第1実施例と同一の部分には同一符号を付してある。こ
の第2実施例の第1実施例との相違点は、歯車11の代
わりに、歯当り品質判定の対象とする歯車の表面 (歯
面10a)に密着して回転するローラ21を設け、ロー
ラ21の回転軸 (つまり被駆動軸)21aに振動加速
度αを検出する加速度センサ14を設置したことである
。制御装置18は、図8の制御プログラムを実行して本
システム全体の制御を行う。
【0018】すなわちまず図8のステップ151 でワ
ークとしての歯車10の原点設定を行い、ステップ15
2 で駆動装置12のモータの駆動を開始し、ステップ
153 で加速度センサ14からの振動加速度αおよび
それと対応するワーク回転角度θをサンプリングする。 次のステップ154 で、得られた振動加速度データに
基づきキズの有無の判定を行う。この判定は例えば、波
形分析装置20において、振動波形の有効成分だけを抽
出するため図9(a) に示す振動加速度データを低周
波除去フィルタに通し、得られたデータの中に、同図(
b) に示すように所定の閾値を上回るピーク値が現れ
た場合にキズ有りと判定することにより行い、キズ有り
の場合にはステップ155 で歯車10の回転角度θで
表わされるキズ位置をメモリに書込んでおく。このよう
なキズの有無の判定を歯車10が1回転してステップ1
56 の判別が Yesになるまで行い、完了したらス
テップ157 でモータを停止する。次にキズ有りの場
合にそのキズの形状等を詳細に調べてそのキズがOKか
NGかを総合的に判定するため、ステップ158 では
前記ステップ155 でメモリに書込んだデータに基づ
きキズ有りか否かの判別を行い、キズ有りの場合にはス
テップ159 で駆動装置12によってキズ位置をテレ
ビカメラ16の撮像位置に移動し、ステップ160 で
画像処理装置17において画像処理による判定を行う 
(この判定は公知の手法により行う) 。この判定にお
いてそのキズがOKと判定されたら制御をステップ16
1 のNo−ステップ159 と進めて次のキズ位置に
ついての判定を行い、そのキズがNGと判定されたらス
テップ162 で画像処理装置17より制御装置18に
NG信号を出力する。ステップ161 の判別が Ye
sになったら、つまり全てのキズについての判定がOK
であったら、ステップ163 でOK信号を出力する。
【0019】ステップ162, 163から制御を図2
のステップ108以降へ進め、以下第1実施例と同様に
して歯当り品質判定を行う。その際、ステップ108 
における撮像対象とする歯として例えば上記NG信号に
該当する歯を選定する。このようにした場合、歯当りの
不具合が生じ易いと予測される、キズ有りの歯について
は必ず歯当り品質判定がなされることになり、歯当り品
質判定の信頼性が向上する。
【0020】なおこの第2実施例ではワークとして歯車
10を用いているが、代わりにワークとして曲面で構成
される回転体 (例えばプーリ) をセットし、図8の
ステップ151 〜163 を実行することにより、極
めて少ない検査時間で、該回転体表面に存在するキズを
精度良く検査することができ、さらにその手法は上記回
転体のみならず、平面 (例えば板状) のワークに対
しても適用可能であることは言うまでもない。
【0021】
【発明の効果】かくして本発明の歯車の歯当り品質判定
方法は上述の如く、歯当り位置を所定パラメータにより
定量化する際に、撮像対象とする歯を一対の歯車の一方
を駆動したときの被駆動軸の振動加速度に基づき選定す
るから、極めて精度良い歯当り品質判定および、それに
要する歯当り品質判定時間の大幅な短縮が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の実施に用いる歯当り品質判定シス
テムの第1実施例の構成を示す線図である。
【図2】同例における制御装置の制御プログラムを示す
フローチャートである。
【図3】同例における画像処理装置の制御プログラムを
示すフローチャートである。
【図4】(a) 〜(j) は夫々図3の制御プログラ
ムと対応する画像処理状況を例示する図である。
【図5】(a)〜(c) は同例において歯当り状態を
説明するための図である。
【図6】同例において画像処理後の歯当りに相当する部
分の図形の種々の実例を模式的に示す図である。
【図7】本発明方法の実施に用いる歯当り品質判定シス
テムの第2実施例の構成を示す線図である。
【図8】同例における制御装置の制御プログラムを示す
フローチャートである。
【図9】(a) および(b) は同例における波形分
析装置によるキズの判定を説明するための図である。
【符号の説明】
10  歯車 10a   歯面 12  駆動装置 13  回転角度検出装置(回転角度検出手段)14 
 加速度センサ(振動検出手段)15  照明装置 16  テレビカメラ(撮像手段) 17  画像処理装置 18  制御装置 19  操作表示盤 20  波形分析装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  噛合する一対の歯車の噛合状態を表わ
    す歯面画像を撮像手段により撮像し、得られた歯面画像
    を画像処理して歯当り評価パラメータを求め、得られた
    歯当りパラメータに基づき前記一対の歯車の歯当り品質
    を判定するに際し、前記一対の歯車の一方の歯車を駆動
    したときの回転角度および被駆動軸の振動加速度を夫々
    回転角度検出手段および振動検出手段により検出し、得
    られた振動加速度データおよび回転角度データに基づき
    前記撮像手段による撮像の対象とする歯を選定すること
    を特徴とする、歯車の歯当り品質判定方法。
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