JPH04265703A - 軽量気泡コンクリート薄板の製造方法 - Google Patents

軽量気泡コンクリート薄板の製造方法

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JPH04265703A
JPH04265703A JP4569891A JP4569891A JPH04265703A JP H04265703 A JPH04265703 A JP H04265703A JP 4569891 A JP4569891 A JP 4569891A JP 4569891 A JP4569891 A JP 4569891A JP H04265703 A JPH04265703 A JP H04265703A
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JP
Japan
Prior art keywords
wire mesh
slurry
reinforcing wire
foaming
support rod
Prior art date
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Pending
Application number
JP4569891A
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English (en)
Inventor
Kenji Fukui
健志 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Mining Co Ltd filed Critical Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Publication of JPH04265703A publication Critical patent/JPH04265703A/ja
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  • Producing Shaped Articles From Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は軽量気泡コンクリート(
以下ALCという)のうち厚さ20〜50mmのALC
薄板の製造方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にALCは、粉砕された珪石または
珪砂等の珪酸質原料と、石灰及びセメント等の石灰質原
料とを主要原料とし、これに発泡剤としてのアルミニウ
ム粉末と水とを加えてスラリー状とした後、補強金網を
予め配設した型枠に注入し発泡させ所定時間経過後、半
硬化状態でピアノ線等により所定厚さに切断し、次いで
オートクレーブに移して水蒸気を導入し昇温加圧する水
蒸気養生法により製造されている。
【0003】上記の発泡工程は通常スラリーが型枠に注
入されてから20〜40分でほぼ終了するが、型枠内の
スラリーの発泡高さの時間経過を示す図1の点線(イ)
のようにその後も残存アルミニウム粉末の反応や、セメ
ント、石灰の反応熱による内部温度上昇のためスラリー
の膨張は僅かに続いており、スラリーの膨張がおさまる
のは型枠に注入されてから60〜70分後であり、それ
までは型枠内ではスラリーの膨張による対流が生じる。 一方型枠に注入されたスラリーは、セメント等の水和反
応の進行により凝結しはじめ、初期の流動性を次第に失
い、このためスラリーの粘性が上昇し、スラリーの膨張
にともなうスラリーの対流で補強金網が移動するのを防
ぐために強固な支持装置が必要あった。
【0004】このため従来はスラリーの対流による補強
金網の移動を防止するために数多くの金網固定装置が考
案され用いられてきたが、通常この固定装置を取り外し
てその抜き穴がスラリーで自然に埋まる時間はスラリー
注入後60分程度が限界で、固定装置の抜き取り穴をな
くすためにスラリー注入後60分より以前に固定装置を
取り外した場合には、補強金網がスラリー対流のため上
下左右方向に移動し、製品内の補強金網の位置精度を保
つことが困難で、ALC薄板表面に金網が露出したり、
金網の偏芯によるパネル曲げ耐力の低下を引き起こし、
ALC薄板吊り上げ時に亀裂が生じる等の不都合が起き
易かった。
【0005】この問題点を解決するために数多くの提案
がなされている。実公昭49−28188号では補強金
網を割れ目或いは間隙を有する案内棒で挟持し、型枠内
に配列固定するものであるが、この固定方法では、発泡
過程に起こるスラリーの対流で金網の曲がりや位置のず
れを防ぐためには、案内棒を太くして曲げに対する剛性
を高める必要があり、オートクレーブ養生後にパネルに
残る支持棒抜き取り跡がパネル耐力の大幅な低下を引き
起こし、特にパネル厚さが40mm以下の薄板では実用
不可能である。
【0006】また実公昭51−46444号及び特公昭
48−17532号では、パネル厚さとほぼ等しい丸棒
を支持具とし、その丸棒の間に補強金網を配し、原料ス
ラリーを注入後、硬化した状態で丸棒を引き抜き、直ち
に同一のスラリーで穴を埋め丸棒の抜き取り跡を無くす
る方法であるが、この方法では丸棒がスラリーの注入時
に流れを阻害し、均一な発泡とならないことや、丸棒の
抜き取り跡を埋める作業に多くの手間と時間を要し、さ
らに穴を埋めたスラリーの硬化状態が先に注入したスラ
リーの硬化と異なるため、丸棒の跡がパネルの表面に生
じ、丸穴との界面の強度が弱くなるという不都合がある
【0007】また特開昭59−24616号、特開昭5
9−41217号の方法はスラリーの発泡が終了して流
動性を保持している時期に予め型枠内にセットしてあっ
た支持棒を抜き取るか、或いは支持具で緊張した補強金
網をスラリー中に埋設し、次いで支持具のみをぬきとる
もので、まだ流動性の高いスラリーの自崩壊性により支
持具の抜き取り跡を埋めるものであるが、この方法では
スラリーの発泡が終了し、且つ補強金網が自重では動か
ない程度の流動性を保持している時期に支持具を抜き取
る必要があり、原料の配合量、雰囲気温度の影響、原料
の品質変動等により、スラリーの凝結の時間的なばらつ
き、及び同一型枠内での温度のばらつき、水分の蒸発等
による凝結時間のばらつきがあるために、抜き取り跡を
残さぬよう支持具を抜き取る時間を管理することは、発
泡の終了時間とのかねあいで非常に困難である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
の欠点が無く、製品内の補強金網の位置精度を高め且つ
支持棒の抜き取り跡の無いALC薄板を製造することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はこの目的を達成
するために、先に出願人が提案した実公昭57−132
23の補強金網の配列固定装置によって補強金網を配列
固定するのが最適であることに着目し、さらに支持棒の
抜き取り跡をなくす方法について鋭意研究を進めたとこ
ろ、やはり先に出願人が提案した特開昭62−1059
79号軽量気泡コンクリートの製造方法で示された気泡
を包含するコンクリート材料スラリーを調製し、これを
薄板ALCの原料スラリーとすることで、補強金網の位
置精度が向上し、支持棒の抜き取り跡が残らないことを
見いだし、本発明に到達した。すなわち本発明は、補強
金網を埋設したALC薄板の製造方法において、型枠内
に補強金網を直径4〜12mmの支持棒にて挟持し、所
定の位置に配列固定し、次いで起泡剤を含む水溶液とコ
ンクリート材料を混合し、気泡を含む原料スラリーを調
製し、該スラリーを型枠内に注入して後10〜60分の
間に支持棒を抜き取り、その後所定厚さに切断しオート
クレーブ養生するよう構成したものである。
【0010】
【作用】本発明の方法では、予め気泡を含んだ原料スラ
リーを用いているため、スラリーの膨張は石灰質原料の
水和発熱による膨張のみとなり、且つ膨張量は軽微であ
るため、まず補強金網を支持固定する装置が比較的簡単
にすむ利点がある。本発明の補強金網の支持方法におい
ても、従来のアルミニウム粉末による発泡による方法で
は支持棒の直径が7〜12mmと太いものでなければス
ラリーの対流による金網の移動を抑えることが出来なか
ったが、本発明の方法によれば支持棒の直径は最低4m
mあれば金網の移動は防止できる。このため支持棒を抜
き取る際、支持棒の抜き穴が細くすむため、穴がスラリ
ーにより埋まり易い利点がある。
【0011】さらに本発明の方法では図1の実線(ロ)
に示すようにスラリーの膨張がほとんど無いためスラリ
ーの対流が収まるまで待ってから支持棒を抜く必要がな
くなり、補強金網が自重で沈下したり、転倒しなくなる
程度にスラリーが凝結する、スラリー注入後10分程度
から支持棒を抜くことが可能となる。この状態ではスラ
リーはいまだ流動性が大なので、支持棒の抜き取り跡が
残りにくいという利点がある。
【0012】また従来法では、アルミニウムの発泡工程
が終了するまでにスラリーの凝結が起こった場合には、
発泡が抑えられ、発泡不足や、製品に亀裂が入る等の不
都合が生じるため、スラリーの凝結が早くなるような原
料の配合は避けられてきており、一方スラリーの凝結と
硬化時間とは密接な関係にあるため、スラリー注入から
半硬化状態で切断するまでの時間は3〜4時間要してい
たが、本発明の方法によれば、型枠内での発泡工程が無
いため、スラリーの凝結を早めることが可能となり、切
断時間も約半分の時間で可能となり、したがって装置の
回転率が上がり、生産性が向上するという利点も得られ
る。
【0013】更に従来のアルミ粉の発泡による方法では
、型枠内の補強金網の配列した部分の発泡が金網の抵抗
で抑えられ、発泡高さにむらが生じるという不都合もあ
ったが、本発明の方法では、発泡高さは事前に調合する
気泡を含んだ原料スラリーによって決定されるため、発
泡むらは生じないという利点もある。
【0014】
【実施例】実施例1〜5 以下実施例1〜5について説明する。型枠内で補強金網
を固定する装置としては、図2に示すように実公昭57
−13223号公報に記載の装置と同様なものを使用し
、支持棒2の直径は4mmまたは9mmのものを使用し
た。また補強金網6は、最長対角線が32mmで線径1
mmのラス金網を37.5mm間隔で配列した。一方、
起泡剤として市販品のアルカノールアミド型非イオン界
面活性剤であるアミゾールCDE(商品名:川研ファイ
ンケミカル社製)とポリオキシエチレン基を含むエーテ
ル型非イオン界面活性剤であるエマルゲン120(商品
名:花王社製)とを重量比で6対4に混合し、3重量%
の水溶液を調製し、これを起泡機を通して気泡を作成し
ておき、実施例1から4の配合は、珪石25重量部、生
石灰4重量部、セメント23重量部、石膏4重量部及び
ALC製造時に発生した工程屑12重量部と水39重量
部とを混合したものに、前記の気泡を、製品比重が0.
5となるように量を調節し加え、攪拌混合して気泡を包
含したコンクリート材料スラリーを調製した。実施例5
は起泡剤及び気泡の作成方法は実施例1〜4と同様にし
、配合を珪石21重量部、生石灰5重量部、セメント2
6重量部、石膏4重量部及びALC製造時に発生した工
程屑12重量部と水39重量部とを混合したものとし、
以下、実施例1〜4と同様の方法でコンクリート材料ス
ラリーを調製した。
【0015】この原料スラリーを前に述べた補強金網を
配列した型枠内に注入し、注入後10分または60分で
支持棒を抜き、その後は通常の方法で線径1mmのピア
ノ線で切断し、厚さ37mmのALC薄板を製造し、支
持棒の抜き取り跡と補強金網の偏芯の程度を調べた。結
果を表1に示す。
【0016】比較例1〜4 また、比較例としてアルミニウム粉末の発泡により従来
法でも厚さ37mmのALC薄板を製造し、同様に支持
棒の抜き取り跡と、補強金網の偏芯を調べた。比較例の
補強金網の配列方法は、実施例と同様の装置、方法とし
、配合は、起泡剤のかわりに発泡剤としてアルミニウム
粉末を0.04重量部混合する他は実施例1〜4とまっ
たく同様とした。結果を表1に示す。
【0017】なお、補強金網の偏芯の程度は、補強金網
の厚み方向の中心の位置のズレを示すもので、補強金網
がALC薄板の厚み方向の中心にある正規の場合の偏芯
の程度を0とし、その位置からのズレを測定したもので
ある。したがってALC薄板の厚さが37mmであり、
ラス金網の厚さが2mmであるので偏芯の最大は17.
5mmとなり、この場合には補強金網はALC薄板の表
面に露出している状態である。また、補強金網の偏芯の
許容範囲は、望ましくは±2.5mmである。
【0018】
【表1】
【0019】表1から明らかなように、比較例の試験N
o.6では9mmφの支持棒を使用し、スラリー注入後
60分で引き抜いた結果、補強金網の位置精度はほぼ許
容範囲内であるが抜き取り跡が8mmと大きく、製品と
しての使用には耐えない。比較例の試験No.7は支持
棒の抜き取り跡は3mmと軽減されているが、4mmφ
の支持棒では強度不足のため補強金網の位置精度が許容
外となった。比較例の試験No.8と9はスラリー注入
後10分で支持棒を抜いたもので、この場合には、抜き
取り跡は完全に消えているが、補強金網の位置精度は極
めて悪く、何れも使用できない。それに対し、実施例の
試験No.1、2は、スラリー注入後60分で支持棒を
抜いた例で、4mmφの支持棒では、抜き取り跡がまっ
たく無く、9mmφの支持棒でも、一部に軽微な跡が残
る程度で、補強金網の位置精度も良好である。さらに実
施例の試験No3、4はスラリー注入後10分で支持棒
を抜いたもので、支持棒の抜き取り跡は皆無で、また補
強金網の位置精度も許容範囲内であった。更に、実施例
5は意図的にスラリーの硬化時間を早めたもので、この
配合でも支持棒の抜き取り跡は無く、補強金網の位置精
度も良好で、なおかつスラリー注入から切断まで要した
時間は2.2時間で、比較例6〜9では約4時間要して
いることから、約45%の硬化時間の短縮となっている
ことが判った。
【0020】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明方法
によれば、型枠内での原料の膨張による補強金網への応
力がほとんど無視し得るため、支持棒は細くともよく、
また原料の硬化前に抜き取ることが可能である。その結
果、補強金網の位置精度を高くし、且つ支持棒抜き取り
跡が無いALC薄板を製造することが出来、生産性も向
上し、実用上の効果は大なるものがある。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】原料スラリーを型枠内に注入後の経過時間と発
泡高との関係を示す線図である。
【図2】本発明に使用した補強金網挟持装置の一例の斜
視図である。
【符号の説明】
1      型枠 2      支持棒 3      補強金網

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  補強金網を埋設した軽量気泡コンクリ
    ート薄板の製造方法において、型枠内に補強金網を直径
    4〜12mmの支持棒にて挟持し、所定の位置に配列固
    定し、次いで起泡剤を含む水溶液を起泡せしめた後コン
    クリート材料を混合し、気泡を包含する原料スラリーを
    調製し、該スラリーを型枠内に注入して後10〜60分
    の間に支持棒を抜き取り、スラリーが硬化した後前記補
    強金網と平行に切断しオートクレーブ養生することを特
    徴とする軽量気泡コンクリート薄板の製造方法。
JP4569891A 1991-02-20 1991-02-20 軽量気泡コンクリート薄板の製造方法 Pending JPH04265703A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2395171B1 (de) 2010-06-14 2016-09-07 Xella Baustoffe GmbH Bauplatte sowie Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung der Bauplatte

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2395171B1 (de) 2010-06-14 2016-09-07 Xella Baustoffe GmbH Bauplatte sowie Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung der Bauplatte

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