JPH0426522Y2 - - Google Patents

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JPH0426522Y2
JPH0426522Y2 JP2163187U JP2163187U JPH0426522Y2 JP H0426522 Y2 JPH0426522 Y2 JP H0426522Y2 JP 2163187 U JP2163187 U JP 2163187U JP 2163187 U JP2163187 U JP 2163187U JP H0426522 Y2 JPH0426522 Y2 JP H0426522Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、例えば、河川や用水路、排水路又
はダムの取水路や放水路などの水路に設置され、
上下方向に回動して水路を開閉するラジアルゲー
トに係り、特に、ラジアルゲートの扉体の側部か
らの水漏れを防止するラジアルゲートの側部水密
機構に関するものである。
〔従来の技術〕
一般にラジアルゲートを含むゲートは全閉中に
水漏れが起きるのを防ぐために、ゲートの扉体の
両側部及び底部の3方水密、又必要に応じて扉体
の上部を含めた4方水密が施されている。
3方水密は、例えば河川や用水路、排水路など
の上方が解放された水路に設置されるラジアルゲ
ートに施されている。このうち、扉体の両側部の
水密は、例えば第4図に示すような側部水密機構
となつている。即ち、扉体の両側部には弾性ゴム
状の水密材が設けられ、又水路の両側壁には水密
材受部が形成されていて、弾性ゴム状の水密材が
水密材受部に常時密着するように施され、扉体の
両側部の水密が図られる機構となつている。
また、4方水密は、例えばダムの取水路や放水
路などの水路に設置されるラジアルゲートに施さ
れている。このうち、扉体の両側部の水密は、ラ
ジアルゲートの回動軸を全閉時に油圧シリンダー
などで押し出したり、或いは回動軸を偏心させて
扉体全体を全閉時に前面に押し出して、扉体の両
側部に設けられた弾性ゴム状の水密材を水路の壁
面に圧着して、扉体の両側部の水密が図られる機
構となつている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、例えば第4図に示すような従来
のラジアルゲートの側部水密機構では、水路を開
閉するためにラジアルゲートが上下に回動中に、
扉体51の側部に設けた水密材52と水路の側壁
53に形成した水密材受部54とが接触して、ラ
ジアルゲートの回動の妨げとなつており、その結
果、水密材52と水密材受部54との接触抵抗に
よるラジアルゲートの回動力の低下を見込んで、
少し大きめの駆動力によりラジアルゲートを回動
しなければならないという問題点があつた。
また、ラジアルゲートの回動中に、水密材52
と水密材受部54とが接触するため、水密材52
又は水密材受部54が摩耗し易くなり、その結
果、ラジアルゲートの全閉時に扉体51の側部か
ら水漏れを起こし易くなり、又これを防ぐために
は早期に水密材52又は水密材受部54を補修し
なければならない等の問題点があつた。
一方、例えばダムなどの水路に設置されるラジ
アルゲートの側部水密機構では、全閉時に扉体が
油圧シリンダーや回動軸の偏心を利用して水路の
壁面の押し出されて水密を図るようになつている
ため、油圧シリンダーなどの駆動装置が新たに必
要となつたり、又回転軸の偏心により回転軸に過
大な荷重が作用する等の問題点があつた。
この考案は、上記のような問題点に鑑み、その
問題点を解決すべく創案されたものであつて、そ
の目的とするところは、水路を開閉するためにラ
ジアルゲートが上下に回動中は、水密材と水密材
受部とが非接触状態になつてラジアルゲートの回
動の妨げとなることを防ぎ、ラジアルゲートの全
閉時には、水密材と水密材受部とが密着して扉体
の側部からの水漏れを確実に防止し、しかも、そ
の水密機構も比較的に簡単な構成で達成すること
のできるラジアルゲートの側部水密機構を提供す
ることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
以上の目的を達成するためにこの考案は、ラジ
アルゲートの扉体の側部に上下方向に亘つて水密
材を設け、ラジアルゲート全閉時に水密材の先端
側の密着部と密着する水密材受部を水路の側壁に
上下方向に亘つて形成すると共に、上記密着部と
水密材受部を上方に向かつてラジアルゲートの扉
体の回動中心から連続的に遠ざかる形状に形成し
た構成よりなるものである。
〔作用〕
以上のような構成を有するこの考案は、次のよ
うに作用する。
すなわち、ラジアルゲートの扉体の側部に設け
られた水密材の密着部及び水路の側壁に形成した
水密材受部は、上方に向かつてラジアルゲートの
扉体の回動中心から連続的に遠ざかる形状に形成
されているから、ラジアルゲートが全閉状態から
上方に回動し始めると、水密材受部と密着してい
た水密材の密着部の全域は一斉に水密材受部より
離れる。そして、水路の解放領域の範囲内でラジ
アルゲートが上下に回動中は、水密材の密着部と
水密材受部とを常に非接触状態に保つように作用
する。
〔実施例〕 以下、図面に記載の実施例に基づいてこの考案
をより具体的に説明する。
ここで、第1図はラジアルゲートの概略側面
図、第2図は第1図の概略平面図、第3図は第1
図の他の実施例の概略平面図である。
図において、1は水路2に設置されたラジアル
ゲートで、該ラジアルゲート1は上下に回動して
水路2を開閉し、放流或いは水の流れを堰き止め
る機能を有する。ラジアルゲート1は扉体3、ア
ーム4及び回動軸5などから構成されている。
扉体3は直接水路2を開閉する機能を有するも
のであり、例えば断面円弧状のスキンプレートか
ら構成されている。扉体3は水路2を遮断するよ
うな状態つまり水路2の水流方向Aに対して直角
に配置され、又扉体3の円弧状の凸面側が水路2
の上流に向くように配置されている。この扉体3
は一定の水圧に耐え得る強度を有する材質から造
られている。
一方、扉体3の円弧状の凹面側には上下及び左
右に直線状のアーム4が水路2の下流側の上方に
向けて延びている。即ち、上下に配置された各ア
ーム4は、円弧状の扉体3の曲率中心部に設置さ
れた回動軸5に向けて延び、その終端が回動軸5
に上下方向回動自在に連結されている。これらの
アーム4を介して扉体3は回動軸5に上下方向回
動自在に保持されている。
回動軸5は、上下に回動して水路2を開閉する
ラジアルゲート1の回動中心となる部分であり、
扉体3の下流側で水路2の上方に配置されてい
る。この回動軸5は水路2の上方に横設された支
持材6に保持され、又所定の強度に耐え得る材質
からできている。
ところで、水路2に設置されたラジアルゲート
1の扉体3は、水路2の底面2a及び両側壁2b
との間で水密を図ることができるよう施されてい
る。このうち、水路2の両側壁2bとの間で水密
が図られる扉体3の両側部3aには水密材7が上
下方向に亘つて設けられており、又両側壁2bに
はラジアルゲート1全閉時つまり扉体3が全閉状
態で水密材7の密着部7aと密着する水密材受部
8が形成されている。
水密材7は水路2の上流に面する円弧状の扉体
3の凸面側に水路2の上流に向かつて設けられて
おり、水路2の上流に向かつて設けられた水密材
7の先端側が水密材受部8と密着する前記密着部
7aとなる。水密材7は弾性材の例えば弾性ゴム
状の材質からなり、扉体3の両側部3aの端縁に
上流側に突設された水密材取付け板3bに取付け
ボルトなどにより取付けられている。
密着部7aの形状とラジアルゲート1の全閉時
に密着部7aと密着する水密材受部8の形状とは
同一である。即ち、密着部7a及び水密材受部8
は、上方に向かつてラジアルゲート1の回動軸5
を中心から連続的に遠ざかる形状、例えば第1図
に示すように、曲率半径の中心が扉体3の曲率半
径の中心よりαだけ上流側にずれた位置で、その
曲率半径R1が扉体3の曲率半径R2と同一又はR1
>R2の場合におけるその曲率半径R1の描く円弧
状の軌跡と各々同一の形状になつている。なお、
密着部7a及び水密材受部8の形状は必ずしも円
弧状でなくてもよく、要は上方に向かつてラジア
ルゲート1の回動軸5の中心から連続的に遠ざか
る形状であれば、どのような形状でもよく、例え
ば多角形や楕円の一部の形状でもよい。
ラジアルゲート1全閉時に水密材7の密着部7
aと密着する水密材受部8は、第2図に示すよう
に水路2の側壁2bから水路2の内側に一部突出
して形成されているが、第3図に示すように水路
2の側壁2bの一部を側壁2b側に拡幅して、そ
の拡幅した箇所に形成してもよい。
次に上記実施例の構成に基づく作用について、
以下説明する。
ラジアルゲート1が開かれる場合、つまり、ラ
ジアルゲート1の扉体3が全閉位置から上方に回
動し始めると、水密材受部8と密着して扉体3の
両側部3aからの水漏れを防いでいた水密材7の
密着部7aは、その全域に亘つて一斉に水密材受
部8より離れる。
即ち、密着部7aと水密材受部8の形状は同一
であり、しかも、密着部7aと水密材受部8は、
例えば第1図に示すように、曲率半径の中心が扉
体3の曲率半径の中心よりαだけ上流側にずれた
位置で、その曲率半径R1が扉体3の曲率半径R2
と同一又はR1>R2の場合におけるその曲率半径
R1の描く円弧状の軌跡と各々同一の形状になつ
ているから、扉体3の上方への回動によつて上方
へ移動する水密材7の密着部7aの各点の軌跡
は、水密材受部8と接することがない。
つまり、密着部7aの各点はラジアルゲート1
の回動軸5を回転中心として同心円状に移動する
のに対し、上述の如く、水密材受部8は上方に向
かつてラジアルゲート1の回動軸5の中心から連
続的に遠ざかる形状になつているから、密着部7
aの各点と水密材受部8とは決して接することが
ないのである。
そして、扉体3が上方に開いて回動している間
は、扉体3の両側部3aに設けた水密材7の密着
部7aと水路2の側壁2bに形成された水密材受
部8とは決して接触することがなく、水密材7と
水密材受部8とが接触することによつて生じる、
水密材7又は水密材受部8の早朝摩耗や、接触抵
抗による扉体3の回動力の低下などの不都合が全
て解消される。
一方、ラジアルゲート1の扉体3が閉じられる
場合には、ラジアルゲート1の下方への回動によ
り、扉体3の側部3aに設けられた水密材7が水
路2の側壁2bに形成された水密材受部8に上方
から接近し、扉体3の全閉直前に水密材7の密着
部7aの全域が水密材受部8に均一に当接する。
そして、密着部7aが水密材受部8に当接してか
ら扉体3が完全に全閉の状態になるわずかの間隔
分だけ、水密材受部8に当接した密着部7aは圧
縮される。このようにして、水密材7の密着部7
aの全域が水密材受部8に完全に密着して、ラジ
アルゲート1の全閉時には、扉体3の側部3aか
らの水漏れを完全に防ぐことができる。
上記の場合において、扉体3の上方への回動開
始直後及び扉体3の全閉直前の僅かな間隔だけ、
弾性ゴム状からなる水密材7の弾性機能により、
非常に微小な距離でのみ圧着摺動が生じるが、こ
の影響は殆ど無視することができる。
なお、この考案は上記実施例に限定されるもの
ではなく、この考案の精神を逸脱しない範囲で
種々の改変をなし得ることは勿論である。例え
ば、上記実施例では、水密材7が弾性材の材質か
らなる場合で説明したが、水密材7の先端側の密
着部7aのみを弾性材の材質にしてもよい。ま
た、水密材7を弾性材とする代わりに、密着部7
aと密着する水密材受部8の表面に弾性材の例え
ば弾性ゴム状のものを配してもよい。
〔考案の効果〕
以上の記載より明らかなように、この考案に係
るラジアルゲートの側部水密機構によれば、水路
を開閉するためにラジアルゲートが上下に回動中
は、水密材の密着部と水密材受部とを常に非接触
状態に保つことができる。
このため、水密材と水密材受部とがラジアルゲ
ートの回動の妨げとなることを防ぎ、従来のよう
に、水密材と水密材受部との接触抵抗によるラジ
アルゲートの回動力の低下を考慮することがな
い。
しかも、ラジアルゲートの回動中には、水密材
と水密材受部とは接触することがないので、水密
材及び水密材受部は容易に摩耗することがなく、
このため、水密材及び水密材受部の補修を長期間
不要にすることができる。
これらの効果と相俟つて、ラジアルゲートの全
閉時には、扉体の側部に設けた水密材の密着部と
水密材受部とが完全に密着するので、扉体の側部
からの水漏れを確実に防ぐことができ、その上、
その扉体の側部水密機構も比較的に簡単な構成で
達成することができる等、極めて実用的有益なる
効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図はこの考案に係るラジアルゲー
トの側部水密機構の実施例を示し、第1図はラジ
アルゲートの概略側面図、第2図は第1図の概略
平面図、第3図は第1図の他の実施例の概略平面
図である。第4図は従来のラジアルゲートの側部
水密機構の概略平面図である。 符号の説明、1……ラジアルゲート、2……水
路、2a……底面、2b……側壁、3……扉体、
3a……側部、3b……水密材取付け板、4……
アーム、5……回動軸、6……支持材、7……水
密材、7a……密着部、8……水密材受部、51
……扉体、52……水密材、53……側壁、54
……水密材受部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ラジアルゲートの扉体の側部に上下方向に亘つ
    て水密材を設け、ラジアルゲート全閉時に水密材
    の先端側の密着部と密着する水密材受部を水路の
    側壁に上下方向に亘つて形成すると共に、上記密
    着部と水密材受部を上方に向かつてラジアルゲー
    トの扉体の回動中心から連続的に遠ざかる形状に
    形成したことを特徴とするラジアルゲートの側部
    水密機構。
JP2163187U 1987-02-16 1987-02-16 Expired JPH0426522Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2163187U JPH0426522Y2 (ja) 1987-02-16 1987-02-16

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JP2163187U JPH0426522Y2 (ja) 1987-02-16 1987-02-16

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JPS63130533U JPS63130533U (ja) 1988-08-26
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JP7395443B2 (ja) * 2020-08-25 2023-12-11 日立造船株式会社 異常検出装置、水門システムおよび異常検出方法

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JPS63130533U (ja) 1988-08-26

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