JPH04263060A - 部分浸炭方法 - Google Patents

部分浸炭方法

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Publication number
JPH04263060A
JPH04263060A JP1650891A JP1650891A JPH04263060A JP H04263060 A JPH04263060 A JP H04263060A JP 1650891 A JP1650891 A JP 1650891A JP 1650891 A JP1650891 A JP 1650891A JP H04263060 A JPH04263060 A JP H04263060A
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JP
Japan
Prior art keywords
carburizing
steel
gears
heat
carburizing gas
Prior art date
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Pending
Application number
JP1650891A
Other languages
English (en)
Inventor
Keigo Fukunaga
圭悟 福永
Kunio Shiromizu
白水 国男
Shigemi Kajiyama
梶山 重己
Toshimichi Obata
小幡 才道
Yoichi Nagase
洋一 永瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP1650891A priority Critical patent/JPH04263060A/ja
Publication of JPH04263060A publication Critical patent/JPH04263060A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は鋼製加工物の部分浸炭
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の部分浸炭法を適用した4個
の鋼製の歯車とその締めつけ具を組み合せた断面図であ
る。図において3は円板状の鋼製の歯車であり、3bは
その歯形部分で、耐摩耗性を要求されるため浸炭層が必
要である。また3aは、この歯車が後工程で組立てられ
る際に軸と嵌合するための穴の内面であり、浸炭処理の
後工程の要求により浸炭層の形成を防止したい部分であ
る。さらに3dはこの歯車の側面であり浸炭層の有無を
問わない部分である。4,5,6,は上記の3と同一内
容である他の鋼製の歯車であり、4b〜6bは各歯形部
、4a〜6aは各穴の内面部、4c,4d,5c,5d
,6cは各側面を示す。上記の鋼製の歯車3〜6は、お
互いに平板部を重ね合せられてその中心部の穴をボルト
1で通し、ナット2で一体として締めつけられている。
【0003】次に従来の部分浸炭処理について説明する
。鋼製の歯車3〜6は平板状の合せ面を重ね合せられて
、一体としてボルト1とナット2で締めつけられている
ので各鋼製の歯車の合せ面の間の隙間、3dと4c間、
4dと5c間、5dと6c間、及びボルト1の頭部と鋼
製の歯車3の上部側面、ナット2と鋼製の歯車6の下部
側面の間の以上各隙間が、ほとんど無く密着した状態と
なる。このため鋼製の歯車3〜6を浸炭ガス雰囲気中に
装入すると各鋼製の歯車の穴の内面3a〜6aは浸炭ガ
スの侵入が遮断され浸炭層が形成されない。一方各歯形
部3b〜6bは浸炭層を形成され、各鋼製の歯車は部分
浸炭がされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の部分浸炭法にお
いては、図4に示すように複数の鋼製の歯車を合せて締
めつけ固定し、850 ℃〜950 ℃の浸炭ガス雰囲
気中に保持するので、ボルト1の熱膨張による伸びで締
付力が無くなり、各鋼製の歯車の合せ面、例えば3dと
4c間に僅かな隙間を生じ、この隙間より浸炭ガスが侵
入し、3a〜6aの面にも浸炭層を形成してしまうとい
う問題があった。この隙間は、合せ面の表面粗さや夾雑
物の挟み込み等によっても発生する。
【0005】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、浸炭ガス雰囲気において複数の
鋼製の歯車の合せ面の気密性を保持し、この部分からの
浸炭ガスの侵入を阻止し、内面部の浸炭層を形成させた
くない部分に対して浸炭層の形成を防止することにより
部分浸炭出来る方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る部分浸炭
法は、浸炭ガス雰囲気中で部分浸炭される複数の鋼製加
工物の各間に、伸縮性と耐熱性を有するシールを挟み込
み、合せて締めつけ、その部分へ浸炭ガスの侵入を阻止
することにより浸炭層の形成を防止するものである。
【0007】またこの発明に係る部分浸炭法は、複数の
鋼製加工物の各間に浸炭ガス雰囲気から遮蔽された空間
を形成する第1の耐熱性シール、この閉鎖された空間の
内側に配置されて別の閉鎖された空間を形成する第2の
耐熱性シールを備え、合せて締めつけ上記の各閉鎖され
た空間への浸炭ガスの侵入を阻止し、浸炭層を形成させ
たくない部分の浸炭層の形成を防止するものである。
【0008】
【作用】この発明の部分浸炭法では、複数の鋼製加工物
の各間に伸縮性と耐熱性を有するシールを挟み込んだ状
態で上記各鋼製加工物を合せて締めつけているので高温
の浸炭ガス雰囲気中で締めつけ器具が熱膨張でゆるんで
も、シールの伸びによりその部分への浸炭ガスの侵入を
阻止することが出来、浸炭層の形成を防止する。
【0009】またこの発明の部分浸炭法では、各鋼製加
工物の合せ面より浸炭ガスが侵入する場合に、上述の第
1の耐熱シールと第2の耐熱シールで形成された2個の
閉鎖された空間によって絞り部と膨張部を形成すること
により侵入ガスの量が少なくなることによりその結果と
して濃度を下げることが出来、浸炭層の形成を防止する
【0010】
【実施例】実施例1. 図1はこの発明の実施例1を適用した4個の鋼製の歯車
と、各歯車間の黒鉛シート、及びそれらの締めつけ冶具
を一体とした断面図である。図において7〜9は鋼製加
工物3〜6の間に置かれた黒鉛シートである。他の構成
は図4に示した従来のものと同様であり説明は省略する
【0011】図1の構成において鋼製加工物3〜6の間
に黒鉛シート7〜9を挟み、中空部分に通したボルト1
をナット2で締めると、黒鉛シートは圧縮された状態で
鋼製加工物間の隙間をシールする。高温の浸炭雰囲気中
でボルト1が熱膨張すると黒鉛シートの厚さが、それに
対応して伸び浸炭ガスをシールする機能が損われない。
【0012】また、上述の黒鉛シートの代りに伸縮性と
耐熱性を有する石綿その他の材料を使っても同様の効果
を得られる。
【0013】実施例2. この発明の他の実施例を適用した4個の鋼製の歯車、各
歯車の間の耐熱性シール、及びそれ等の締めつけ器具を
一体とした断面を図2で示し説明する。図2において、
10は鋼製の歯車3と4の間に配置された第1のリング
状の耐熱性シールであり、これにより閉鎖空間17を形
成する。次に11は10と同様な第2のリング状の耐熱
シールで、閉鎖空間17内に配置され、これにより別の
閉鎖空間16を形成する。同様にして、鋼製の歯車4と
5の間、5と6の間にそれぞれ第1のリング状の耐熱性
シール12,14、第2のリング状の耐熱性シール13
,15と、これらにより形成された、それぞれ2個の閉
鎖空間を形成する。 他の構成は従来のものと同様であり説明は省略する。
【0014】実施例2の場合の作用について説明する。 図2において高温の浸炭雰囲気中に置かれると、ボルト
1の熱膨張による伸びでシール10,11と鋼製の歯車
3,4の間に隙間が生じる。外部の浸炭ガスは、シール
10と鋼製の歯車3,4の間に生じる微小隙間から侵入
し、空間17で膨張し希釈される。次に同じようにシー
ル11と鋼製の歯車3,4の間の隙間から侵入し、空間
16で膨張し希釈される。このように浸炭ガスが内部に
侵入する際に絞り部と膨張部を繰り返し通過することに
よって、充分に稀薄になることにより浸炭層の形成を防
止することが出来る。
【0015】実施例3. この発明の他の実施例を適用した4個の鋼製の歯車を締
めつけ冶具で一体とした断面を図3に示す。鋼製の歯車
3の一面にリング状の突起10a,11aを設ける。こ
の突起10a,11aは寸法、形状が同じに形成され、
鋼製の歯車3と4を図3のように重ね合せたときに突起
10a,11aと鋼製の歯車4の平面部との間に、閉鎖
された空間17,16を形成する。鋼製の他の歯車4,
5,6も3と同様に構成されており、これら鋼製の歯車
3〜6をボルト1とナット2で一体として構成すると、
図2のものと同様の作用、効果が得られるものである。
【0016】実施例4. ところで、この発明は、ガス浸炭における部分浸炭法と
して説明してきたが雰囲気ガスを変え適用するとガス窒
化、ガス浸炭窒化、に対しても利用出来ることは言うま
でもない。
【0017】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば複数の
鋼製加工物間に伸縮性と耐熱性を有するシールを挟み込
まれることにより、また同様に複数の鋼製加工物間に耐
熱性を有する第1のシールを挟みこみ形成される閉鎖さ
れた空間と、この閉鎖された空間内に配置された第2の
シールにより形成される別の閉鎖された空間により、浸
炭ガスが各鋼製加工物間の合せ面から侵入することを阻
止し、浸炭層を形成させたくない部分だけ浸炭層の形成
を防止する部分浸炭を安価なコストで簡単に実施出来る
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を適用した歯車の断面図で
ある。
【図2】この発明の実施例2を適用した歯車の断面図で
ある。
【図3】この発明の実施例3を適用した歯車の断面図で
ある。
【図4】従来の部分浸炭法を適用した歯車の断面図であ
る。
【符号の説明】
1  ボルト 2  ナット 3〜6  鋼製の歯車 3a〜6a  鋼製の歯車の軸穴の内面部3b〜6b 
 鋼製の歯車の外側面の歯形部4c〜6c  鋼製の歯
車の上部平板面3d〜5d  鋼製の歯車の下部平板面
7〜9  シール 10〜15  シール 10a〜15a  突起

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  部分的に浸炭加工される鋼製加工物を
    複数個合せて締付け固定し、浸炭ガス雰囲気中に置いて
    上記各鋼製加工物への浸炭処理を行なう際、上記各鋼製
    加工物の合せ面に伸縮性と耐熱性を有するシールを挾み
    込むことにより、浸炭ガスの侵入を阻止し浸炭層の形成
    を防止することを特徴とする部分浸炭法。
  2. 【請求項2】  請求項1に記載された各鋼製加工物の
    合せ面に設けられて、浸炭ガス雰囲気から遮蔽された空
    間を形成する第1の耐熱性シール、上記の閉鎖された空
    間の内側に配置されて、別の閉鎖された空間を形成する
    第2の耐熱性シールを備え、上記の閉鎖された空間に浸
    炭ガスの侵入を阻止し浸炭層の形成を防止することを特
    徴とする部分浸炭法。
JP1650891A 1991-02-07 1991-02-07 部分浸炭方法 Pending JPH04263060A (ja)

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