JPH04262045A - 過給機付エンジンの排気ガス還流装置 - Google Patents

過給機付エンジンの排気ガス還流装置

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JPH04262045A
JPH04262045A JP3023582A JP2358291A JPH04262045A JP H04262045 A JPH04262045 A JP H04262045A JP 3023582 A JP3023582 A JP 3023582A JP 2358291 A JP2358291 A JP 2358291A JP H04262045 A JPH04262045 A JP H04262045A
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JP
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exhaust
intake
main
exhaust gas
engine
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JP3023582A
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English (en)
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Kunihiko Nakada
邦彦 中田
Mamoru Yoshioka
衛 吉岡
Toshihisa Sugiyama
敏久 杉山
Yuji Kanto
関東 勇二
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
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    • F02M26/00Engine-pertinent apparatus for adding exhaust gases to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture, e.g. by exhaust gas recirculation [EGR] systems
    • F02M26/52Systems for actuating EGR valves
    • F02M26/55Systems for actuating EGR valves using vacuum actuators
    • F02M26/56Systems for actuating EGR valves using vacuum actuators having pressure modulation valves
    • F02M26/57Systems for actuating EGR valves using vacuum actuators having pressure modulation valves using electronic means, e.g. electromagnetic valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
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    • F02M26/13Arrangement or layout of EGR passages, e.g. in relation to specific engine parts or for incorporation of accessories
    • F02M26/42Arrangement or layout of EGR passages, e.g. in relation to specific engine parts or for incorporation of accessories having two or more EGR passages; EGR systems specially adapted for engines having two or more cylinders
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    • F02M26/08EGR systems specially adapted for supercharged engines for engines having two or more intake charge compressors or exhaust gas turbines, e.g. a turbocharger combined with an additional compressor

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、吸気系及び排気系に
一対をなす主過給機及び副過給機を並列に備えてなり、
運転状態に応じて各過給機の作動個数を切り替える過給
機付エンジンに係り、詳しくはその排気ガス還流装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンの吸気系及び排気系に対
して主及び副の二つの過給機(ターボチャージャ)を並
列に設け、エンジンの低吸入空気量域では副ターボチャ
ージャの過給作動を停止させて主ターボチャージャのみ
で過給を行わせ、エンジンの高吸入空気量域では主及び
副の両ターボチャージャを過給作動させるようにした、
いわゆる「2ステージツインターボシステム」の過給機
付エンジンが知られている。
【0003】この種の技術としては、例えば特開平1−
193024号公報、特開平1−300017号公報に
おいてそれぞれ開示されている。そして、これら各従来
公報の技術では、エンジンの複数気筒が一方の主ターボ
チャージャに対応する気筒群と、他方の副ターボチャー
ジャに対応する気筒群とに振り分けられ、各気筒で生じ
る排気ガスが、排気マニホルドを通じて主又は副のター
ボチャージャへそれぞれ導入されるようになっている。 又、各従来公報の技術では、主ターボチャージャのみに
よる過給作動状態から、副ターボチャージャに通じる排
気系の開閉弁を開放させることによって主・副両ターボ
チャージャによる過給作動へ切り替えるようになってい
る。
【0004】ところで、エンジンの排気ガス中からNO
xを低減させるために、排気ガスの一部を排気系から取
り出し、適当な温度や時期或いは流量を制御して吸気系
へ再循環させる排気ガス還流、即ちEGRの技術が一般
的に知られており、上記のような過給機付エンジンへの
適用も望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記各従来
公報の過給機付エンジンでは、主ターボチャージャのみ
による過給作動から主・副両ターボチャージャによる過
給作動への切り替えに際して開閉弁が開放されることか
ら、その開閉弁の開放によって排気マニホルドにおける
排気圧(排圧)が大きく低下することになった。即ち、
主ターボチャージャのみによる過給作動時には、全気筒
からの排気ガスが主ターボチャージャのみに集合するこ
とから、排圧は相対的に高いのであるが、主・副両ター
ボチャージャによる過給作動時には各気筒からの排気ガ
スが主又は副の各ターボチャージャへ分かれることから
、排圧は相対的に低くなる。従って、このような過給機
付エンジンに対し、単にEGRの技術を適用しただけで
は、主ターボチャージャのみによる過給作動から主・副
両ターボチャージャによる過給作動へ切り替えられたと
きに、排圧の低下に起因してEGR量が低下することに
なった。そのため、切り替え後の主・副両ターボチャー
ジャによる過給作動状態では、エンジンへの吸入空気量
に応じた適正なEGR量が得られなくなり、吸入空気量
に対するEGR量の割合、即ちEGR率が低下するおそ
れがあった。
【0006】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、エンジンの運転状態に応じ
て主過給機のみによる過給作動から主及び副の両過給機
による過給作動へ切り替えられるときに、排気圧の低下
に影響されることなく排気ガス再循環量を増大させるこ
とが可能な過給機付エンジンの排気ガス還流装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明においては、複数気筒よりなるエンジン
の吸気系及び排気系に並列に設けられた一対をなす主過
給機及び副過給機と、副過給機に対応する吸気系及び排
気系にそれぞれ設けられた吸気切替弁及び排気切替弁と
、排気系と吸気系との間に設けられ、排気系から排気ガ
スの一部を取り出して吸気系へ再循環させる排気ガス再
循環通路と、その排気ガス再循環通路を開閉するために
設けられ、吸気系から導入される吸気負圧に比例して開
放作動される通路開閉手段と、その通路開閉手段に導入
される吸気負圧を排気ガス再循環通路における排気圧に
比例して増大させるために設けられ、その排気圧の増大
に伴って大気圧の導入を絞ることにより通路開閉手段へ
の吸気負圧を増大調節する負圧調節手段とを備え、エン
ジンの運転状態が低吸入空気量域である場合には、吸気
切替弁及び排気切替弁を共に閉じて主過給機のみを作動
させ、エンジンの運転状態が高吸入空気量域である場合
には、吸気切替弁及び排気切替弁を共に開いて主過給機
及び副過給機を共に作動させるようにした過給機付エン
ジンの排気ガス還流装置において、負圧調節手段におけ
る大気圧の導入を切り替えるために、主過給機のみの作
動と主及び副の両過給機の作動との作動切替に連動して
切り替えられ、主及び副の両過給機の作動時には主過給
機のみの作動時よりも大気圧の導入を絞るように設定さ
れた大気圧切替手段を設けている。
【0008】
【作用】上記の構成によれば、主過給機のみによる過給
作動から主及び副の両過給機による過給作動へ切り替え
られることにより、その切り替えに連動して大気圧切替
手段が切り替えられ、負圧調節手段における大気圧の導
入が排気圧の低下に影響されることなく強制的に絞られ
る。これによって、吸気系から通路開閉手段へ導入され
る吸気負圧が増大し、それに比例して通路開閉手段が開
放作動される。その結果、排気系から取り出されて排気
ガス再循環通路を通じ吸気系へ再循環される排気ガスの
量が増大する。つまり、主及び副の両過給機による過給
作動時におけるエンジンの高吸入空気量域の要求に応じ
た量の排気ガスが、排気系から吸気系へと再循環される
【0009】
【実施例】以下、この発明の過給機付エンジンの排気ガ
ス還流装置を具体化した一実施例を図1〜図7に基づい
て詳細に説明する。図1,4,5はこの実施例における
車両に搭載された直列6気筒の過給機付ガソリンエンジ
ンシステムを説明する概略構成図である。エンジン1の
吸気系には、吸気脈動或いは吸気干渉を防止するための
サージタンク2が設けられている。又、サージタンク2
の上流側には、スロットルボディ3が設けられている。 このスロットルボディ3の内部には、図示しないアクセ
ルペダルの操作に連動して開閉されるスロットル弁4が
設けられている。そして、そのスロットル弁4が開閉さ
れることにより、サージタンク2への吸入空気量Qが調
節される。更に、サージタンク2の下流側は、エンジン
1の各気筒#1,#2,#3,#4,#5,#6毎へ分
岐された吸気マニホルド5となっている。この吸気マニ
ホルド5には、エンジン1の各気筒#1〜#6毎に燃料
を噴射供給する燃料噴射弁(インジェクタ)6A,6B
,6C,6D,6E,6Fがそれぞれ設けられている。 各インジェクタ6A〜6Fには図示しない燃料ポンプの
作動により、フユーエルタンクから所定圧力の燃料が供
給されるようになっている。更に、エンジン1の各気筒
#1〜#6に対応して、点火プラグ7A,7B,7C,
7D,7E,7Fがそれぞれ設けられている。
【0010】一方、エンジン1の排気系には、各気筒#
1〜#6から排気ガスを導出する排気マニホルド8が設
けられている。この排気マニホルド8は互いに排気干渉
を伴わない気筒群#1〜#3と、同じく互いに排気干渉
を伴わない気筒群#4〜#6との2つに集合されている
。即ち、排気マニホルド8は主排気集合部8aと副排気
集合部8bとを備え、それら両排気集合部8a,8bが
連通路9によって互いに連通されている。そして、気筒
群#1〜#3からの排気ガスが主排気集合部8aに、気
筒群#4〜#6からの排気ガスが副排気集合部8bに集
合されるようになっている。
【0011】エンジン1の吸気系及び排気系には、主過
給機としての主ターボチャージャ10及び副過給機とし
ての副ターボチャージャ11がそれぞれ並列に設けられ
ている。即ち、主ターボチャージャ10を構成するター
ビン10aは、その上流側が排気マニホルド8の主排気
集合部8aに対応して連通されている。又、副ターボチ
ャージャ11を構成するタービン11aは、その上流側
が排気マニホルド8の副排気集合部8bに連通されてい
る。つまり、主ターボチャージャ10に対応してエンジ
ン1の気筒群#1〜#3が連通され、副ターボチャージ
ャ11に対応してエンジン1の気筒群#4〜#6が連通
されている。更に、各タービン10a,11aの下流側
は主・副別々の排気通路12,13に連通されている。 主・副の各排気通路12,13はその下流側にて合流し
、三元触媒を内蔵してなる触媒コンバータ14を介して
外部に連通されている。
【0012】一方、主・副の各ターボチャージャ10,
11を構成する各コンプレッサ10b,11bは、その
上流側が主・副別々の吸気通路15,16に連通されて
いる。主・副の各吸気通路15,16の上流側は一本の
共通吸気通路17に合流してエアクリーナ18を介し外
部に連通されている。又、各コンプレッサ10b,11
bの下流側は主・副別々の吸気通路19,20に連通さ
れている。主・副の各吸気通路19,20の下流側は一
本の共通吸気通路21に合流して連通され、吸気冷却用
のインタークーラ22、更にはスロットルボディ3を介
してサージタンク2に連通されている。
【0013】この実施例において、主ターボチャージャ
10はエンジン1の低吸入空気量域から高吸入空気量域
まで作動されるものであり、副ターボチャージャ11は
低吸入空気量域で停止され、高吸入空気量域のみで作動
されるものであり、主・副の両ターボチャージャ10,
11により、いわゆる「2ステージツインターボシステ
ム」が構成されている。
【0014】主・副の両ターボチャージャ10,11の
作動・停止を可能にするために、副ターボチャージャ1
1のタービン11aに連通する副排気通路13の途中に
は、排気切替弁23が設けられている。又、副ターボチ
ャージャ11のコンプレッサ11bに連通する副吸気通
路20の途中には、吸気切替弁24が設けられている。 これら排気切替弁23及び吸気切替弁24は、それぞれ
三方式の第1及び第2のバキュームスイッチングバルブ
(以下単に「VSV」という)25,26の開閉切替に
よって駆動されるダイヤフラム式のアクチュエータ27
,28によってそれぞれ開閉されるようになっている。 第1及び第2のVSV25,26の大気ポートにはエア
フィルタ29を介して大気が導入され、圧力ポートには
プレッシャータンク30から所要の高圧空気が導入され
るようになっている。
【0015】従って、第1及び第2のVSV25,26
の開閉切替により、各アクチュエータ27,28のダイ
ヤフラム室27a,28aへの空気圧導入が調節される
ことにより、各アクチュエータ27,28が作動して排
気切替弁23及び吸気切替弁24がそれぞれ開閉される
。即ち、第1のVSV25はオンされることにより、排
気切替弁23を全開とするようにアクチュエータ27を
作動させ、オフされることにより、排気切替弁23を全
閉とするようにアクチュエータ27を作動させる。 又、第2のVSV26はオンされることにより、吸気切
替弁24を全開とするようにアクチュエータ28を作動
させ、オフされることにより、吸気切替弁24を全閉と
するようにアクチュエータ28を作動させる。そして、
排気切替弁23及び吸気切替弁24の両方が全開のとき
には、主・副の両ターボチャージャ10,11が作動す
る「ダブル過給ステージ」となり、両切替弁23,24
の両方が全閉のときには、主ターボチャージャ10のみ
が作動する「シングル過給ステージ」となる。
【0016】副ターボチャージャ11のタービン11a
に連通する副排気通路13には、排気切替弁23を迂回
して主排気通路12に連通する排気バイパス通路31が
設けられている。又、この排気バイパス通路31には、
同通路31を開閉する排気バイパス弁32が設けられて
いる。この排気バイパス弁32は、ダイヤフラム式のア
クチュエータ33によって開閉されるようになっている
。このアクチュエータ33のダイヤフラム室33aは、
吸気切替弁24よりも下流側の副吸気通路20に連通さ
れると共に、二方式の第3のVSV34を介してコンプ
レッサ11bよりも上流側の副吸気通路16に連通され
ている。そして、この第3のVSV34の開閉により、
ダイヤフラム室33aにコンプレッサ10bによる過給
圧の導入が調節されることにより、アクチュエータ33
が作動されて排気バイパス弁32が開閉されるようにな
っている。即ち、第3のVSV34はデューティ制御さ
れることにより、主ターボチャージャ10のコンプレッ
サ10bによる過給圧の大気へのブリード量を調整し、
アクチュエータ33のダイヤフラム室33aへの作動圧
を調整して排気バイパス弁32の開度(開口量)が可変
とされる。
【0017】更に、吸気切替弁24よりも上流側の副吸
気通路20と、主ターボチャージャ10のコンプレッサ
10bよりも上流側の主吸気通路15との間には、両通
路20,16を連通する第1の吸気バイパス通路35が
設けられている。又、第1の吸気バイパス通路35の一
端側には、同通路35を開閉するために、ダイヤフラム
式のアクチュエータ36によって駆動される第1の吸気
バイパス弁37が設けられている。このアクチュエータ
36は三方式の第4のVSV38の開閉切替によって駆
動される。この第4のVSV38の大気ポートにはエア
フィルタ29を介して大気が導入され、圧力ポートには
プレッシャータンク30から所要の高圧空気が導入され
るようになっている。
【0018】従って、第4のVSV38の開閉切替に基
づき、アクチュエータ36のダイヤフラム室36aへの
空気圧の導入が調節されることにより、アクチュエータ
36が作動して第1の吸気バイパス弁37が開閉される
。即ち、第4のVSV38はオンされることにより、第
1の吸気バイパス弁37を全閉とするようにアクチュエ
ータ36を作動させ、オフされることにより、第1の吸
気バイパス弁37を全開とするようにアクチュエータ3
6を作動させる。この第1の吸気バイパス通路35は主
ターボチャージャ10のみの作動から、主・副の両ター
ボチャージャ10,11の作動への切り替えをスムーズ
にするために開かれる通路である。
【0019】尚、プレッシャータンク30の圧力ポート
はインタークーラ22よりも上流側の共通吸気通路21
に連通されており、同プレッシャータンク30に対して
主ターボチャージャ10による過給圧が供給されるよう
になっている。又、副吸気通路20において吸気切替弁
24の上流側と下流側とを連通させるバイパス通路39
には、リード弁40が設けられている。そして、副ター
ボチャージャ11のコンプレッサ11bの出口圧力が主
ターボチャージャ10のそれよりも大きくなったとき、
そのバイパス通路39及びリード弁40を介して吸気切
替弁24の上流側から下流側へと空気がバイパスされる
ようになっている。
【0020】一方、主ターボチャージャ10において、
タービン10aの上流側と下流側との間にはウェイスト
ゲート通路41が設けられている。又、このウェイスト
ゲート通路41には、同通路41を開閉するウェイスト
ゲート弁42が設けられている。このウェイストゲート
弁42は、主ターボチャージャ10による過給圧が予め
設定された圧力を越えることを防止するために、そのタ
ービン10aへの流入排気ガスを、タービン10aの出
口側へバイパスしてタービン10aの出力を調節し、主
ターボチャージャ10による過給圧をコントロールする
ためのものである。そして、ウェイストゲート弁42は
ダイヤフラム式のアクチュエータ43によって開閉され
るようになっている。このアクチュエータ43のダイヤ
フラム室43aは、コンプレッサ10bよりも下流側の
主吸気通路19に連通されると共に、二方式の第5のV
SV44を介してコンプレッサ10bよりも上流側の主
吸気通路15に連通されている。そして、その第5のV
SV44の開閉により、ダイヤフラム室43aにコンプ
レッサ10bによる過給圧の導入が調節されることによ
り、アクチュエータ43が作動してウェイストゲート弁
42が開閉される。即ち、第5のVSV44はデューテ
ィ制御されることにより、過給圧の大気へのブリード量
を調整し、アクチュエータ43のダイヤフラム室43a
への作動圧を調整してウェイストゲート弁42の開度(
開口量)が可変とされる。
【0021】又、主ターボチャージャ10に関わり、そ
のコンプレッサ10bよりも上流側の主吸気通路15と
同コンプレッサ10bよりも下流側の共通吸気通路21
との間には、第2の吸気バイパス通路45が設けられて
いる。この第2の吸気バイパス通路45の一端側には、
同通路45を開閉するために、ダイヤフラム式のアクチ
ュエータ46によって駆動される第2の吸気バイパス弁
47が設けられている。このアクチュエータ46のダイ
ヤフラム室46aはサージタンク2に連通されている。 従って、サージタンク2内が負圧になったときのみ、第
2の吸気バイパス弁47が開かれるようにアクチュエー
タ46が作動され、それ以外のときには第2の吸気バイ
パス弁47が閉じられるようにアクチュエータ46が作
動されるようになっている。
【0022】そして、エンジン1はエアクリーナ18を
通じて導入される外気を、共通吸気通路17、主・副の
各吸気通路15,16、主・副の各ターボチャージャ1
0,11のコンプレッサ10b,11b、インタークー
ラ22、サージタンク2及び吸気マニホルド5等を通じ
て取り込む。又、その外気の取り込みと同時に、エンジ
ン1は各インジェクタ6A〜6Fから噴射される燃料を
取り込む。更に、エンジン1はその取り込んだ燃料と外
気との混合気を各気筒#1〜#6の燃焼室にて爆発・燃
焼させて駆動力を得た後、その排気ガスを排気マニホル
ド8、主・副の各ターボチャージャ10,11のタービ
ン10a,11a、主・副の各排気通路12,13及び
触媒コンバータ14を介して外部へ排出させる。
【0023】エンジン1の運転状態を検出する各センサ
としては、スロットルボディ3においてスロットル弁4
の開度(スロットル開度)ACCPを検出するスロット
ル開度センサ61が設けられている。サージタンク2に
は、同タンク2内における吸気圧PMを検出する吸気圧
センサ62が設けられている。エアクリーナ18の下流
側には、共通吸気通路17を通過する吸入空気量Qを測
定する周知の可動ベーン式エアフローメータ63が設け
られている。又、エンジン1には、その冷却水の温度(
冷却水温)THWを検出する水温センサ64が設けられ
ている。更に、主・副の両排気通路12,13の合流部
近傍には、排気中の酸素濃度を検出する、即ち排気空燃
比を検出する酸素センサ65が設けられている。この酸
素センサ65は主排気通路12にオフセットした位置に
配置されている。
【0024】エンジン1の各気筒毎#1〜#6に設けら
れた各点火プラグ7A〜7Fには、ディストリビュータ
48にて分配された点火信号が印加される。ディストリ
ビュータ48はイグナイタ49から出力される高電圧を
エンジン1のクランク角に同期して各点火プラグ7A〜
7Fに分配するためのものである。そして、各点火プラ
グ7A〜7Fの点火タイミングは、イグナイタ49から
の高電圧出力タイミングにより決定される。
【0025】ディストリビュータ48にはエンジン1の
回転に連動して回転される図示しないロータが内蔵され
ている。そして、このディストリビュータ48には、ロ
ータの回転からエンジン回転数NEを検出する回転数セ
ンサ66が設けられている。同じくディストリビュータ
48には、ロータの回転に応じてエンジン1のクランク
角の変化を所定の割合で検出する気筒判別センサ67が
それぞれ取付けられている。この実施例では、1行程に
対してエンジン1が2回転するものとして、気筒判別セ
ンサ67は360°CAの割合でクランク角を検出する
ようになっている。又、エンジン1に駆動連結された図
示しないトランスミッションには、車速を検出するため
の車速センサ68が設けられている。
【0026】加えて、この実施例のエンジン1には、図
1,2に示すように排気ガス還流装置(以下単に「EG
R装置」という)81が設けられている。このEGR装
置81は、排気系と吸気系との間に設けられた排気ガス
再循環通路(EGR通路)82を備えている。このEG
R通路82は、排気系から排気ガスの一部を取り出して
吸気系へ再循環、即ち還流させるためのものであり、そ
の一端側の取出口82aは主ターボチャージャ10のタ
ービン10a上流側において主排気集合部8aに配置さ
れ、主排気集合部8aから排気ガスの一部が取り出され
るようになっている。一方、EGR通路82の他端側で
ある取入口82bは、スロットル弁4よりも下流側にお
いてサージタンク2に配置され、主排気集合部10にて
取り出された排気ガスの一部がサージタンク2へ還流さ
れるようになっている。
【0027】EGR通路82の途中には、三方式の第6
のVSV83の開閉切替によってEGR通路82を開閉
する通路開閉手段としてのEGR弁84が設けられてい
る。このEGR弁84は吸気系から導入される吸気負圧
に比例して開放作動されるものである。図2に示すよう
に、EGR弁84はスプリング85によって付勢された
ダイヤフラム86を内蔵してなるダイヤフラム室84a
と、EGR通路82に連通する本体ケーシング84bと
を備えている。又、ダイヤフラム86には、先端に弁体
87を固着してなる弁ロッド87aの基端が固定され、
その弁ロッド87aの先端側が本体ケーシング84bの
内部にて往復動可能に配置されている。これらダイヤフ
ラム86及び弁ロッド87aはスプリング85によって
下方へ押圧付勢されている。一方、本体ケーシング84
bの内部は、隔壁によって上室84c及び下室84dに
区画され、その隔壁には弁体87によって開閉される弁
穴84eが形成されている。そして、上室84cはEG
R通路82を通じてサージタンク2に連通され、下室8
4dは同じくEGR通路82を通じて主排気集合部8a
に連通されている。
【0028】第6のVSV83はEGR弁84への吸気
負圧の導入を制御するためのものであり、その圧力ポー
ト83aには圧力通路88の一端が接続されている。そ
して、その圧力通路88の他端側である導入ポート88
aは、スロットル弁4よりも上流側においてスロットル
ボディ3に連通されている。この導入ポート88aの位
置は、スロットル弁4の全閉時に共通吸気通路21内の
大気圧が作用し、スロットル弁4の開放時には吸気負圧
が作用するように設定されている。又、第6のVSV8
3の作用ポート83bには、同じく圧力通路89の一端
が接続され、その圧力通路89の他端側は、負圧調節手
段としてのEGR弁モジュレータ90に接続されている
【0029】EGR弁モジュレータ90はEGR弁84
の下室84dにかかる排気圧(排圧)に比例して、その
ダイヤフラム室84aにかかる吸気負圧を増大調整する
ためのものである。即ち、EGR弁モジュレータ90は
圧力通路89に連通する上部通路90aと、ダイヤフラ
ム91を内蔵する本体ケーシング90bとを備えている
。上部通路90aの他端は圧力通路92を介してEGR
弁84のダイヤフラム室84aに連通されている。 又、本体ケーシング90bはダイヤフラム91を境に大
気室90cと排圧室90dとに区画されている。大気室
90cと上部通路90aの間には連通ポート90eが形
成され、大気室90cの側壁には大気ポート90fが形
成されている。そして、大気ポート90fを通じて大気
室90cに大気圧が導入されることにより、その大気圧
が連通ポート90eを通じて上部通路90aに作用する
ようになっている。更に、排圧室90dとEGR弁84
の下室84dとは排圧通路93を介して連通されており
、下室84dにかかる排圧が排圧室90dに作用するよ
うになっている。又、その排圧室90dに作用する排圧
に比例して上部通路90aへの大気圧の導入を絞るため
に、ダイヤフラム91の中央には、連通ポート90eの
開度を調節するための弁体94が設けられている。大気
室90cには、排圧に抗してダイヤフラム91を付勢す
るスプリング95が内蔵されている。そして、排圧室9
0dに作用する排圧に比例してダイヤフラム91がスプ
リング95の付勢力に抗して上動変位されることにより
、その変位量に応じて連通ポート90eの開度が弁体9
4によって調節される。又、排圧室90dに所定値以上
の排圧がかかった時には、ダイヤフラム91の上動変位
により連通ポート90eが弁体94によって完全に閉鎖
される。つまり、EGR弁モジュレータ90は、EGR
弁84にかかる排圧に比例して上部通路90aへの大気
圧の導入を絞るようになっており、これによってEGR
弁84のダイヤフラム室84aにかかる吸気負圧が増大
調節されるようになっている。
【0030】従って、圧力通路88、第6のVSV83
及び圧力通路89を介してEGR弁モジュレータ90に
吸気負圧が作用することにより、そのEGR弁モジュレ
ータ90の上部通路90aを通じてEGR弁84のダイ
ヤフラム室84aに吸気負圧が作用し、その弁体87が
上動して弁穴84eが開かれる。つまり、EGR弁84
によりEGR通路82が開かれ、主排気集合部8aから
サージタンク2への排気ガスの還流が許容される。この
時、EGR弁84に作用する排圧が所定値を上回らない
ときには、EGR弁モジュレータ90にかかる吸気負圧
が大気ポート90fを通じて導入される大気圧によって
適度に減衰される。これによって、ダイヤフラム室84
aへの吸気負圧が適度に抑えられ、EGR弁84の開度
が抑制されてEGR通路82における排気ガスの還流量
、即ちEGR量が抑制される。
【0031】一方、EGR弁84に作用する排圧が所定
値を上回るときには、EGR弁モジュレータ90の連通
ポート90eが閉じられ、大気ポート90fからの大気
圧の導入が遮断され、EGR弁モジュレータ90に作用
する吸気負圧は減衰されることなく全てEGR弁84の
ダイヤフラム室94aに作用する。これによって、ダイ
ヤフラム室84aへの吸気負圧が増大され、EGR弁8
4によりEGR通路82が大きく開放されてEGR量が
増大される。
【0032】そして、第6のVSV83の開閉切替によ
り、EGR弁84のダイヤフラム室84aへの作動負圧
が制御されることにより、EGR弁84が開閉作動され
る。即ち、第6のVSV83はスロットル弁4の全閉時
或いはエンジン1の高負荷時にオンされることにより、
その作用ポート83bが大気開放となってEGR弁84
を閉じさせ、スロットル弁4の開かれる時にオフされる
ことにより、その作用ポート83bに作動負圧を作用さ
せてEGR弁84を開かせる。
【0033】併せて、この実施例のEGR装置81では
、EGR弁モジュレータ90における大気圧の導入を切
り替える三方式の第7のVSV96が設けられている。 この第7のVSV96は大口径で大気に連通する大気ポ
ート96aと、絞り97によって大気ポート96aより
も小口径で大気に連通する絞りポート96bとを備え、
残りの作用ポート96cがEGR弁モジュレータ90の
大気ポート90fに連通されている。そして、第7のV
SV96は主ターボチャージャ10のみによる過給作動
と、主・副両ターボチャージャ10,11による過給作
動との作動切替に連動して、即ち「シングル過給ステー
ジ」から「ダブル過給ステージ」への切り替え、或いは
「ダブル過給ステージ」から「シングル過給ステージ」
への切り替えに連動して開閉切替されるようになってい
る。つまり、第7のVSV96は、「シングル過給ステ
ージ」への切り替えに連動してオフされることにより、
その作用ポート96cを大口径の大気ポート96aに連
通させて、EGR弁モジュレータ90への大気圧の導入
を増大させる。一方、第7のVSV96は、「ダブル過
給ステージ」への切り替えに連動してオンされることに
より、その作用ポート96cを絞りポート96bに連通
させて、EGR弁モジュレータ90への大気圧の導入を
絞る。このように、第7のVSV96及び絞り97によ
ってEGR弁モジュレータ90における大気圧の導入を
切り替える大気圧切替手段が構成されている。尚、この
実施例では、EGR弁84のダイヤフラム室84aにか
かる吸気負圧が「シングル過給ステージ」と「ダブル過
給ステージ」で同じになるように、第7のVSV96の
大気ポート96aの口径と、絞り97の口径とが設定さ
れている。
【0034】以上のように説明した構成部材のうち、各
インジェクタ6A〜6F、イグナイタ49及び第1〜第
7のVSV25,26,34,38,44,83,96
は電子制御装置(以下単に「ECU」という)71に電
気的に接続され、同ECU71の作動によってそれらの
駆動タイミングが制御されるようになっている。次に、
ECU71の構成について図3のブロック図に従って説
明する。ECU71は中央処理装置(CPU)72、所
定の制御プログラム等を予め記憶した読み出し専用メモ
リ(ROM)73、CPU72の演算結果等を一時記憶
するランダムアクセスメモリ(RAM)74、予め記憶
されたデータを保存するバックアップRAM75等と、
これら各部と外部入力回路76、外部出力回路77等と
をバス78によって接続した論理演算回路として構成さ
れている。
【0035】外部入力回路76には、前述したスロット
ル開度センサ61、吸気圧センサ62、エアフローメー
タ63、水温センサ64、酸素センサ65、回転数セン
サ66、気筒判別センサ67及び車速センサ68等がそ
れぞれ接続されている。そして、CPU72は外部入力
回路76を介してエアフローメータ63及び各センサ6
1,62,64〜68からの出力信号を入力値として読
み込む。
【0036】又、CPU72は、これらの入力値に基づ
いて、外部出力回路77に接続された各インジェクタ6
A〜6F、イグナイタ49及び第1〜第7のVSV25
,26,34,38,44,83,96等を好適に制御
する。尚、この実施例において、燃料噴射は各気筒#1
〜#6毎の独立噴射となっており、各インジェクタ6A
〜6Fは各気筒#1〜#6の噴射タイミングが到来した
時に個々に駆動制御されるようになっている。尚、この
実施例のエンジン1において、各気筒#1〜#6の燃料
噴射は気筒#1、気筒#5、気筒#3、気筒#6、気筒
#2及び気筒#4の順序で行われるようになっている。
【0037】上記のように構成された過給機付ガソリン
エンジンシステムにおいて、ECU71はエアフローメ
ータ63及び各センサ61,62,64〜68からの入
力値に基づきその時々の運転状態を判断し、その運転状
態に応じて主ターボチャージャ10及び副ターボチャー
ジャ11の作動を次のように制御する。先ず、エンジン
1の運転状態が低速域で、かつ高負荷域である場合には
、ECU71は排気切替弁23及び吸気切替弁24が共
に閉じ、第1及び第2のVSV25,26を切替制御す
る。これによって、主ターボチャージャ10のみが作動
される「シングル過給ステージ」となる。この「シング
ル過給ステージ」において、エンジン1からの排気ガス
は、図4に矢印で示すように、主ターボチャージャ10
のみを流れ、そのタービン10aを回転駆動させる。 更に、そのタービン10aを通過した排気ガスは、図4
に矢印で示すように、主排気通路12を経て主・副の両
排気通路12,13の合流部に至り、更に下流の触媒コ
ンバータ14を通過して外部へと排出される。このよう
に、低吸入空気量域で「シングル過給ステージ」とする
理由は、低吸入空気量域では主ターボチャージャ10の
みによる過給特性の方が主・副の両ターボチャージャ1
0,11による過給特性よりも優れているからである。 そして、このような「シングル過給ステージ」にするこ
とより、エンジン1のトルクの立ち上がりが速くなり、
低速域のレスポンスを大幅に良くすることができる。
【0038】又、この実施例において、酸素センサ65
の取付け位置は、主ターボチャージャ10のタービン1
0aに連通する主排気通路12にオフセットさせている
ことから、主ターボチャージャ10からの排気ガス流が
酸素センサ65に効率良く当たってその酸素濃度が検出
される。従って、酸素センサ65は排気ガス流によって
迅速に温められ、空燃比制御のための安定した出力温度
特性域に早期に達することができる。この「シングル過
給ステージ」においては、排気ガス流の全量が必ず酸素
センサ65に当たり、後で説明する「ダブル過給ステー
ジ」においても、常時作動する主ターボチャージャ10
からの排気ガス流が必ず酸素センサ65に当たることに
なり、その酸素センサ65により排気ガスの酸素濃度を
精度良く検出することができる。従って、酸素センサ6
5における検出信号をフィードバックすることにより、
常に正確な空燃比制御を行うことが可能となる。
【0039】更に、エンジン1の運転状態が低速域で、
かつ低負荷域である場合には、ECU71は排気切替弁
23が閉じたままで吸気切替弁24のみが開かれるよう
に、第1及び第2のVSV25,26を切替制御する。 これによって、「シングル過給ステージ」のままで、主
・副の両吸気通路15,16が共に開かれ、主ターボチ
ャージャ10のみの作動による吸気抵抗の増大を抑える
ことができる。そして、このようにすることにより、低
負荷域からの加速初期における過給圧の立ち上がり特性
、運転上のレスポンスを改善することができる。
【0040】又、エンジン1の運転状態が低吸入空気量
域から高吸入空気量域へ移行する場合、即ち「シングル
過給ステージ」から「ダブル過給ステージ」へ切り替わ
る場合には、ECU71は排気切替弁23及び吸気切替
弁24が共に開かれるように、第1及び第2のVSV2
5,26を切替制御する。この際、排気切替弁23が閉
じられているときに排気バイパス弁32を開くように、
ECU71が第3のVSV34を切替制御する。即ち、
排気ガスの一部を副ターボチャージャ11に流すことに
より、副ターボチャージャ11の助走回転数を高めて、
ステージ切り替えをよりスムーズに行うことができる。 併せて、第1の吸気バイパス弁37を開くように、EC
U71が第4のVSV38を切替制御することにより、
ステージ切り替えを更にスムーズに行うことができる。
【0041】一方、エンジン1の運転状態が高吸入空気
量域の場合には、排気切替弁23と吸気切替弁24が共
に開かれたままで、かつ排気バイパス弁32が閉じられ
るように、ECU71は第1〜第3のVSV25,26
,34を切替制御する。これによって、主・副の両ター
ボチャージャ10,11により過給が行われる「ダブル
過給ステージ」の状態が保持される。この「ダブル過給
ステージ」において、エンジン1からの排気ガスは、図
5に矢印で示すように、主・副の両ターボチャージャ1
0,11を流れ、各タービン10a,11aを回転駆動
させる。更に、各タービン10a,11aを通過した排
気ガスは、図5に矢印で示すように、主・副の両排気通
路12,13を経てそれらの合流部に至り、更に下流の
触媒コンバータ14を通過して外部へと流れる。このよ
うに、「ダブル過給ステージ」とすることにより、主・
副の両ターボチャージャ10,11の両コンプレッサ1
0b,11bによって充分な過給圧が得られ、高速域に
おけるエンジン1の出力が向上される。そして、このと
きの過給圧が例えば「+500mmHg」を越えないよ
うに、ウェイストゲート弁42を開閉させるように、E
CU71は第5のVSV44を駆動制御(デューティ制
御)する。
【0042】次に、上記のように構成した過給機付エン
ジンの排気ガス還流装置に係り、ECU71によって実
行されるEGR制御の処理動作について、図6に示すフ
ローチャートに従って説明する。このEGR制御ルーチ
ンはエンジン1の運転中において、所定時間毎の定時割
り込みで実行される。処理がこのルーチンへ移行すると
、先ずステップ101において、吸気圧センサ62及び
水温センサ64の検出値に基づいて吸気圧PM及び冷却
水温THWをそれぞれ読み込む。
【0043】続いて、ステップ102において、読み込
まれた冷却水温THWが「40℃」以上であるか否かを
判断する。つまり、エンジン1がEGRを行うに適した
温度に達しているか否かを判断する。そして、ステップ
102において、冷却水温THWがEGRを行うに適し
た温度でないときには、ステップ103において、EG
R弁84を閉じさせるために第6のVSV83をオンさ
せる。つまり、サージタンク2への排気ガスの還流を遮
断すべく第6のVSV83をオンさせる。そして、その
後の処理を一旦終了する。
【0044】一方、ステップ102において、冷却水温
THWがEGRを行うに適した温度である場合には、ス
テップ104において、先に読み込まれた吸気圧PMが
「250(mmHgabs)」以上でかつ「600(m
mHgabs)」以下であるか否かを判断する。つまり
、エンジン1が高負荷及び極低負荷でないか否かを判断
する。そして、ステップ104において、エンジン1が
高負荷及び極低負荷である場合には、ステップ103に
おいて、サージタンク2への排気ガスの還流を遮断すべ
く第6のVSV83をオンさせて、その後の処理を一旦
終了する。
【0045】これに対し、ステップ104において、エ
ンジン1が高負荷及び極低負荷でない場合、即ちEGR
を行うに適した低・中負荷である場合には、ステップ1
05において、主ターボチャージャ10のみを作動させ
る「シングル過給ステージ」であるか否かを判断する。 この判断は、第1〜第5のVSV25,26,34,3
8,44の切替制御状態に基づいて行われる。
【0046】そして、ステップ105において、「シン
グル過給ステージ」である場合には、ステップ106に
おいて、先ずEGR弁84を開かせるために第6のVS
V83をオフさせる。つまり、サージタンク2への排気
ガスの還流を許容すべく第6のVSV83をオンさせる
。続いて、ステップ107において、EGR弁モジュレ
ータ90への大気圧導入の増大を許容するために第7の
VSV96をオフさせる。つまり、EGR弁84の開度
を相対的に小さくすべく第7のVSV96をオフさせる
。そして、その後の処理を一旦終了する。
【0047】一方、ステップ105において、「シング
ル過給ステージ」でない場合、即ち「ダブル過給ステー
ジ」である場合には、ステップ108において、先ずE
GR弁84を開かせるために第6のVSV83をオフさ
せる。つまり、サージタンク2への排気ガスの還流を許
容すべく第6のVSV83をオンさせる。続いて、ステ
ップ109において、EGR弁モジュレータ90への大
気圧の導入を絞るために第7のVSV96をオンさせる
。つまり、EGR弁84の開度を相対的に大きくすべく
第7のVSV96をオンさせる。そして、その後の処理
を一旦終了する。このようにして、NOx低減に有効な
EGR制御が行われる。
【0048】以上説明したように、この実施例における
過給機付ガソリンエンジンシステムのEGR装置81に
よれば、「シングル過給ステージ」から「ダブル過給ス
テージ」へ切り替えられると、その切り替えに連動して
第7のVSV96が切り替えられ、EGR弁モジュレー
タ90における大気圧の導入が排圧の低下に影響される
ことなく強制的に絞られることになる。これによって、
吸気系からEGR弁84のダイヤフラム室84aへ導入
される吸気負圧が相対的に増大し、それに比例してEG
R弁84が開放作動される。その結果、EGR量が増大
する。つまり、主・副両ターボチャージャ10,11の
作動時におけるエンジン1の高吸入空気量域の要求に応
じて、排気ガスの一部がEGR通路82を通じてサージ
タンク2へ再循環される。
【0049】図7はこの実施例のEGR装置81の作用
を説明するタイムチャートであり、エンジン1の運転中
に「シングル過給ステージ」から「ダブル過給ステージ
」へステージ切替が行われたときの、排気マニホルド8
における排圧と、サージタンク2へのEGR量に応じた
EGR率(吸入空気量Qに対するEGR量の割合)との
変化を示している。このタイムチャートからも明らかな
ように、本実施例のEGR装置81によれば、ステージ
切替と同時に排圧が大きく低下しているにもかかわらず
、EGR率は、実線で示すようにステージ切替の前後で
一定に保たれていることがわかる。これは、「ダブル過
給ステージ」への切り替えと同時に、第7のVSV96
によって大気圧の導入が絞られ、EGR弁モジュレータ
90で排圧の低下に影響されることなく吸気負圧が増大
されてEGR弁84の開度、延いてはEGR量が増大す
るからである。これに対して、従来例のEGR装置によ
れば、ステージ切替と同時に排圧が大きく低下するのに
伴い、EGR率は、破線で示すように低下している。 これは、「ダブル過給ステージ」への切り替えと同時に
、EGR弁モジュレータで排圧の低下に影響されて吸気
負圧が減少し、EGR弁の開度、延いてはEGR量が減
少するためである。
【0050】つまり、この実施例のEGR装置81によ
れば、エンジン1の運転状態に応じて主ターボチャージ
ャ10のみによる過給作動から主・副両ターボチャージ
ャ10,11による過給作動へ切り替えられるときに、
排圧の低下に影響されることなくEGR量を増大させる
ことができ、それによってEGR率の低下を抑えること
ができるのである。
【0051】一方、「ダブル過給ステージ」から「シン
グル過給ステージ」へ切り替えられると、その切り替え
に連動して第7のVSV96が切り替えられ、EGR弁
モジュレータ90における大気圧導入の絞りが解除され
、大気圧の導入が相対的に増大する。これによって、吸
気系からEGR弁84のダイヤフラム室84aへ導入さ
れる吸気負圧が相対的に抑えられ、それに伴いEGR弁
84の開度が相対的に小さく抑えられる。その結果、E
GR量が相対的に減少する。つまり、主ターボチャージ
ャ10のみの作動時におけるエンジン1の低吸入空気量
域の要求に応じて、排気ガスの一部がEGR通路82を
通じサージタンク2へ再循環される。
【0052】併せて、この実施例のEGR装置81では
、排気ガスの取出口82aが主ターボチャージャ10の
上流側における主排気集合部8aに配置されている。 そして、エンジン1の低吸入空気量域では主ターボチャ
ージャ10のみが作動されることから、副ターボチャー
ジャ11に対応する気筒群#4〜#6からの排気ガスが
副排気集合部8bから連通路9を通じて主排気集合部8
aに流れ込み、主ターボチャージャ10に対応する気筒
群#1〜#3からの排気ガスと合流して主ターボチャー
ジャ10のタービン10aへ流れ込み、更には主排気通
路12を通じて酸素センサ65を通過することになる。 一方、エンジン1の高吸入空気量域では主ターボチャー
ジャ10及び副ターボチャージャ11が共に作動され、
一方の気筒群#1〜#3からの排気ガスは主ターボチャ
ージャ10のタービン10aに流れ込み、他方の気筒群
#4〜#6からの排気ガスは副ターボチャージャ11の
タービン11aに流れ込むことになる。
【0053】従って、この実施例では、エンジン1の運
転状態全般に対して使用頻度の高い主排気集合部8aか
ら排気ガスの一部が取り出されることになる。又、この
実施例では、EGRを行う領域が低・中負荷領域である
ことから、上記のように主ターボチャージャ10のみの
作動による「シングル過給ステージ」でEGRが行われ
ることになる。そのため、EGRが行われる低・中負荷
領域では、全気筒#1〜#6からの排気ガスが主排気集
合部8aに全て集合し、その主排気集合部8aにて排気
ガスの一部を取り出すことができる。よって、EGR用
として取出口82aから取り出される排気ガスは、主排
気集合部8aにて全気筒#1〜#6に対して平均化され
たものとなる。
【0054】その結果、サージタンク2へ還流される排
気ガスを、全気筒#1〜#6に対して空燃比ズレの少な
い平均化された排気ガスとすることができ、排気エミッ
ションを向上させることができる。しかも、全気筒#1
〜#6からの排気ガスを集合させる主排気集合部8aに
て排気ガスが取り出されることから、各気筒#1〜#6
の間の排圧差を小さく抑えることができ、その排圧差に
起因するエンジントルクの変動を低減させることもでき
る。
【0055】尚、この発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一部
を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記実施例では、EGR通路82による排気ガス
の取出口82aを排気マニホルド8の主排気集合部8a
に配置したが、その取出口82aを排気マニホルド8の
副排気集合部8bに配置してもよい。
【0056】(2)前記実施例では、直列6気筒の過給
機付ガソリンエンジンシステムに具体化したが、直列式
のエンジンではなくてV型のエンジンに具体化すること
もでき、或いは6気筒のエンジンではなくて4気筒や8
気筒等のエンジンに具体化することもできる。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれば
、エンジンの運転状態に応じて主過給機のみの作動と、
主及び副の両過給機の作動とを切り替えるようにした過
給機付エンジンにおいて、排気ガスの一部を吸気系へ再
循環させる排気ガス再循環通路と、導入される吸気負圧
に比例して開放作動される通路開閉手段と、排気圧に比
例して大気圧の導入を絞り通路開閉手段に導入される吸
気負圧を増大させる負圧調節手段とを設け、その負圧調
節手段における大気圧導入を切り替えるべく、主過給機
のみの作動と主及び副の両過給機の作動との作動切替に
連動して切り替えられ、主及び副の両過給機の作動時に
は主過給機のみの作動時よりも大気圧の導入を絞るよう
に設定した大気圧切替手段を設けたので、主過給機のみ
による過給作動から主及び副の両過給機による過給作動
へ切り替えられるときに、排気圧の低下に影響されるこ
となく排気ガス再循環量を増大させることができ、もっ
て吸入空気量に対する排気ガス再循環量の割合の低下を
抑えて一定に保つことができるという優れた効果を発揮
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化した一実施例における過給機
付ガソリンエンジンシステムを説明する概略構成図であ
る。
【図2】一実施例におけるEGR装置の構成を説明する
図である。
【図3】一実施例におけるECUの構成を示すブロック
図である。
【図4】一実施例における過給機付ガソリンエンジンシ
ステムの「シングル過給ステージ」における過給作動を
説明する概略構成図である。
【図5】一実施例における過給機付ガソリンエンジンシ
ステムの「ダブル過給ステージ」における過給作動を説
明する概略構成図である。
【図6】一実施例におけるECUにより実行されるEG
R制御の処理ルーチンを説明するフローチャートである
【図7】一実施例における「シングル過給ステージ」か
ら「ダブル過給ステージ」への切り替えの際の排圧とE
GR率との変化を説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
1…エンジン 5…吸気系を構成する吸気マニホルド 8…排気系を構成する排気マニホルド 10…主過給機としての主ターボチャージャ11…副過
給機としての副ターボチャージャ23…排気切替弁 24…吸気切替弁 81…EGR装置 82…排気ガス再循環通路としてのEGR通路84…通
路開閉手段としてのEGR弁 90…負圧調節手段としてのEGR弁モジュレータ96
…大気圧切替手段を構成する第7のVSV97…大気圧
切替手段を構成する絞り #1〜#6…気筒

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  複数気筒よりなるエンジンの吸気系及
    び排気系に並列に設けられた一対をなす主過給機及び副
    過給機と、前記副過給機に対応する前記吸気系及び前記
    排気系にそれぞれ設けられた吸気切替弁及び排気切替弁
    と、前記排気系と前記吸気系との間に設けられ、前記排
    気系から排気ガスの一部を取り出して前記吸気系へ再循
    環させる排気ガス再循環通路と、前記排気ガス再循環通
    路を開閉するために設けられ、前記吸気系から導入され
    る吸気負圧に比例して開放作動される通路開閉手段と、
    前記通路開閉手段に導入される前記吸気負圧を前記排気
    ガス再循環通路における排気圧に比例して増大させるた
    めに設けられ、その排気圧の増大に伴って大気圧の導入
    を絞ることにより前記通路開閉手段への前記吸気負圧を
    増大調節する負圧調節手段とを備え、前記エンジンの運
    転状態が低吸入空気量域である場合には、前記吸気切替
    弁及び前記排気切替弁を共に閉じて前記主過給機のみを
    作動させ、前記エンジンの運転状態が高吸入空気量域で
    ある場合には、前記吸気切替弁及び前記排気切替弁を共
    に開いて前記主過給機及び前記副過給機を共に作動させ
    るようにした過給機付エンジンの排気ガス還流装置にお
    いて、前記負圧調節手段における大気圧の導入を切り替
    えるために、前記主過給機のみの作動と前記主及び副の
    両過給機の作動との作動切替に連動して切り替えられ、
    前記主及び副の両過給機の作動時には前記主過給機のみ
    の作動時よりも大気圧の導入を絞るように設定された大
    気圧切替手段を設けたことを特徴とする過給機付エンジ
    ンの排気ガス還流装置。
JP3023582A 1991-02-18 1991-02-18 過給機付エンジンの排気ガス還流装置 Pending JPH04262045A (ja)

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