JPH0426138Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は主としてボクシングの練習などに供す
る空気入り揺動玩具に関する。

（従来の技術） ボクシングにおいてパンチの練習に供する用具
として例えば上方より吊して用いるサンドバツク
は従前より公知となつている。

（考案が解決しようとする問題点） 然しながら、このサンドバツクはパンチの衝撃
を受けるとほぼ垂直の状態を保つたまま前後左右
に揺動するのみであるので、例えば上体を後方に
反らして相手のパンチを避ける所謂、後方へのス
ウエーイングの動きをこれに採らせてこの様な際
に更に追討をかけるパンチの練習を行なうことは
不可能であるなどの欠点があつた。

また、このような練習のために起上小法師状の
ものを用いることも考えられるが、この構造のも
のは後方のみに限らず全方向に傾倒自在であるの
でこれに一旦、前方よりのパンチを加えて後方に
傾斜させたのち、例えば更にフツクパンチを当て
ると同起上小法師は直ちに横方向に傾倒してその
後方へのスウエーイング状態が解消されてしまう
ので相手のこのような後方へのスウエーイングに
対処するための効果的な練習は事実上、不可能と
なつてしまうなどの問題点があつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案は熱可塑性軟質合成樹脂もしくはゴム製
等シートを以て構成された膨縮自在の送排気栓１
付き中空座部２に、熱可塑性軟質合成樹脂もしく
はゴム等製シートを以て構成された膨縮自在の送
排気栓３付き中空体４の底壁にオモリ５を固定さ
れた等身大の起上小法師部６を、起立の載架状態
に固定すると共に座部２の下側に床敷シート７を
配して当該床敷シート７の後端部８を同座部２の
後端個所９に連結し、この床敷シート７の前半部
分１０の上を遊戯者の運動スペースとしたことを
特徴とする空気入り揺動体を提供することによつ
てこのような欠点や問題点を解決すようとするも
のである。

〔実施例〕

図に示す実施例は熱可塑性軟質合成樹脂シート
を以て膨縮自在の送排気栓１付きの中空座部２
を、また同シートを以て膨縮自在の送排気栓３付
き中空体４の底壁にオモリ５を固定された等身大
の起上小法師部６を夫々構成し、この起上小法師
６を中空座部２の上に起立の載架状態に固定する
と共に座部２の下側に床敷シート７を配して当該
床敷シート７の後端部８を同座部２の後端個所９
に連結し、この床敷シート７の前半部分１０の上
を遊戯者の運動スペースとしたものである。

（考案の作用及び効果） 本考案は状叙上の通りであるので、起上小法師
部６に前方よりストレートパンチを加え、これが
第２図に示すように後傾して恰もこれが後方への
スウエーイングの様な状態となる瞬間をとらえて
更に連続パンチを浴びせることによつてその垂直
状態への移れ戻しを妨げながら相手のこのような
後方スウエーイング状態のときの効果的な攻撃方
法を習得することができるものであり、加うる
に、このような後傾時に起上小法師部６に横方向
からのフツク攻撃を行つても同起上小法師部６と
座部２は座部２と床敷シート７との連結部を中心
としてその後方に廻り込んで同連結部が起上小法
師部６の前方に位置する結果となるので、同起上
小法師部６はこのようなフツクパンチを受けても
容易に横傾するようなことは全くなく、本考案は
これによつて前記の欠点や問題点を充分に解消
し、相手の後方へのスウエーイングに対する挙闘
技術の訓練を極めて効率よく行うことができるな
どの優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案空気入り形象玩具の実施例を示すも
のであつて、第１図は全体を示す傾斜図、第２図
は第１図Ａ−Ａ線に沿う断面図である。 １……送排気栓、２……座部、３……送排気
栓、４……中空体、５……オモリ、６……起上小
法師、７……床敷シート、８……後端部、９……
後端個所、１０……前半部分。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 熱可塑性軟質合成樹脂もしくはゴム製等シート
   を以て構成された膨縮自在の送排気栓１付き中空
   座部２に、熱可塑性軟質合成樹脂もしくはゴム等
   製シートを以て構成された膨縮自在の送排気栓３
   付き中空体４の底壁にオモリ５を固定された等身
   大の起上小法師部６を、起立の載架状態に固定す
   ると共に座部２の下側に床敷シート７を配して当
   該床敷シート７の後端部８を同座部２の後端個所
   ９に連結し、この床敷シート７の前半部分１０の
   上を遊戯者の運動スペースとしたことを特徴とす
   る空気入り揺動体。