JPH0426118Y2 - - Google Patents

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JPH0426118Y2
JPH0426118Y2 JP1987138075U JP13807587U JPH0426118Y2 JP H0426118 Y2 JPH0426118 Y2 JP H0426118Y2 JP 1987138075 U JP1987138075 U JP 1987138075U JP 13807587 U JP13807587 U JP 13807587U JP H0426118 Y2 JPH0426118 Y2 JP H0426118Y2
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JP
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yarn
aromatic polyester
tennis
monofilament
nylon
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JP1987138075U
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JPS6442069U (ja
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案はテニスのガツトに関するもので、本考
案のものは特に高度なテニス技術を有するプレイ
ヤー用のテニスガツトとして有用である。
〈従来技術〉 テニスのガツトには、古くは動物の腸の繊維を
乾燥加工したもので、羊腸が使用されていた。こ
れらは優れた弾性、反発力を有しているが、耐候
性、耐久性、均質性、経済性に難があつた。特に
湿気に弱く、水にぬれると強度は1/3〜1/2まで落
ちてしまう。近年合成繊維を使つたテニスガツト
が登場し、特にナイロンをベースとしたものは天
然素材に似た性質を示すことで広く使われる様に
なつた。
また最近では、スチールワイヤー入りガツトや
炭素繊維ガツトやアラミド繊維ガツトなどがプレ
イヤーの要求に合わせて登場している。
〈考案が解決しようとする問題点〉 このように、現在はナイロンガツトが広く使用
されており、その理由としては第1にナイロンガ
ツトが耐久性に優れていることが挙げられるが、
ナイロンは熱可塑性で吸湿性(公定水分率5%)
の繊維であるために天候や季節によつてガツトの
張力を変えないと反発弾性力が異なるという問題
点がある。特に雨天でプレーする場合は反発弾性
力が繊維の吸湿による軟化で大きく変化すること
となる。高度な技術を有するテニスプレーヤーで
はこの様なガツトの物理的性質の変化が問題とな
る。したがつてスチールワイヤー入りガツトや炭
素繊維ガツトおよびアラミド繊維ガツトが登場し
ている。しかしスチールワイヤーは重量面で問題
があり、炭素繊維ガツトはあまりに伸度が低く、
モジユラスも高すぎるので、打球感や耐久性に問
題がある。アラミド繊維ガツトは高強度と低伸度
で、しかも張り上げ後のガツトのゆるみのないこ
とが特長で使用されている。しかしながらアラミ
ド繊維(デユポン社ケブラー)使用ガツトの問題
点は吸湿率が大きいことである。アラミド繊維は
20℃×95%RHで10.5%の水分を含む。したがつ
て、雨天においてはガツトの弾性反発力は低下す
ることとなる。もちろんナイロンにくらべればそ
の程度は少ないが、なお問題点となつている。さ
らにアラミド繊維は、表面をナイロンで樹脂加工
していてもガツトとしての耐摩耗性が劣り、ガツ
ト相互の接点で摩耗を生じたり、鋭利な物による
傷に弱い。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案者は、アラミド繊維の特長である高強度
やガツトのゆるみを小さくするクリープ性能は保
持しつつ、吸湿による反発弾性力の低下や耐摩耗
性を改良すべく鋭意検討した結果、全芳香族ポリ
エステル繊維のモノフイラメントまたはマルチフ
イラメントの撚糸からなる集束糸を芯糸として、
全芳香族ポリエステル繊維のモノフイラメント、
マルチフイラメントおよびナイロンモノフイラメ
ントから選ばれる少なくとも1種を鞘糸として用
いてなる、芯鞘構造を有する繊維をテニスガツト
に使用することで、アラミド繊維を使用した場合
の問題点を解決しうることを見出した。全芳香族
ポリエステル繊維は吸湿率がきわめて低く0.6%
以下である。
本考案における全芳香族ポリエステルとはp−
ヒドロキシ安息香酸と6−ヒドロキシ−2−ナフ
トエ酸からなり、異方性溶融相を形成しうるいわ
ゆるサーモトロピツク液晶性全芳香族ポリエステ
ルである。本考案においては目的を阻害しない限
りにおいて、上記の全芳香族ポリエステルに他の
成分を共重合させてもさしつかえない。
かかる全芳香族ポリエステルからなる繊維は、
以下のように優れた物理的性能を有し、本考案の
目的を達成する。
強度 20g/d以上 ヤング率 500g/d以上 切断伸度 4%以下 20℃×65%RH下の吸水率 0.1%以下 20℃×95%RHの下吸水率 0.2%以下 テニスガツトは、通常マルチフイラメント糸や
モノフイラメント糸を複数本組み合わせ、そして
これらのフイラメント糸を樹脂加工により集束さ
せた構造とすることによつて、耐摩耗性や反発弾
性を高めている。
本発明においては、全芳香族ポリエステル繊維
のモノフイラメントまたはマルチフイラメントの
撚糸からなる集束糸を芯糸として、また全芳香族
ポリエステル繊維のモノフイラメント、マルチフ
イラメントおよびナイロンモノフイラメントから
選ばれた少なくとも1種を鞘糸として芯鞘構造を
有する繊維でテニスガツトを作製した場合、高性
能のテニスガツトが得られる。例えば、全芳香族
ポリエステルのマルチフイラメントをナイロン樹
脂で集束固定させた後、この繊維束を芯糸とし、
その周りに全芳香族ポリエステルのマルチフイラ
メント糸とナイロンモノフイラメント糸を巻付
け、さらにナイロン樹脂で表面を被覆した繊維か
らなるテニスガツトが挙げられる。
以下実施例により本考案を説明する。
実施例 1 p−ヒドロキシ安息香酸と6,2−ヒドロキシ
ナフトエ酸との共重合体からなる溶融液晶ポリマ
ーを用い溶融紡糸後、不活性ガス中で熱処理を行
つて1500d/300fの全芳香族ポリエステルフイラ
メントヤーンと、200d/50fの2種類のヤーンを
作製した。該ヤーンの性能は、共に次の通りであ
つた。
強度 26g/d ヤング率 600g/d 切断伸度 3.8% 吸湿率20℃×60%RH 0.1% 20℃×100%RH 0.3% 該1500d/300fの原糸を3本撚り合わせ、ウレ
タン樹脂の溶液に浸漬後乾燥させ、さらに該
200d/50fの撚コードと220dのナイロンモノフイ
ラメントを上記3本撚りの芯糸に巻き付け、その
後ナイロン樹脂で表面を被覆した。そのテニスガ
ツトの構造の該略を第1,2図に示す。
この全芳香族ポリエステル繊維を使用したテニ
スガツトはその吸湿率が1.5%であつた(20℃×
65%R.H.下)。しかもその吸湿は被膜樹脂である
ナイロンに生じているもので、テニスガツトのド
ライ状態とウエツト状態とで物性変化はほとんど
なく、アラミド繊維使用のテニスガツトとくらべ
優れていた。さらにガツト相互の接点での耐摩耗
性に関してもアラミド繊維使用のものより優れて
いた。
【図面の簡単な説明】
第1図はテニスガツトの断面図で、第2図はテ
ニスガツトの側面図である。それぞれの図中、1
は全芳香族ポリエステル繊維、2は全芳香族ポリ
エステル繊維の単繊維間を充填する融着ナイロ
ン、3はナイロン・モノフイラメント、4は細デ
ニールの全芳香族ポリエステル繊維で、5はナイ
ロン被膜である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 芯糸として、p−ヒドロキシ安息香酸と6−ヒ
    ドロキシ−2−ナフトエ酸からなる全芳香族ポリ
    エステル繊維のモノフイラメントまたはマルチフ
    イラメントの撚糸からなる集束糸を用い、鞘糸と
    して該全芳香族ポリエステル繊維のモノフイラメ
    ント、マルチフイラメントおよびナイロンモノフ
    イラメントから選ばれた少なくとも1種を用いて
    なる芯鞘構造を有することを特長とするテニスガ
    ツト。
JP1987138075U 1987-09-08 1987-09-08 Expired JPH0426118Y2 (ja)

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JPS6442069U JPS6442069U (ja) 1989-03-14
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6315970A (ja) * 1986-07-04 1988-01-23 ポリプラスチックス株式会社 ラケツト用ガツト

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6315970A (ja) * 1986-07-04 1988-01-23 ポリプラスチックス株式会社 ラケツト用ガツト

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JPS6442069U (ja) 1989-03-14

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