JPH04261153A - 抗ウイルス剤 - Google Patents

抗ウイルス剤

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JPH04261153A
JPH04261153A JP3245631A JP24563191A JPH04261153A JP H04261153 A JPH04261153 A JP H04261153A JP 3245631 A JP3245631 A JP 3245631A JP 24563191 A JP24563191 A JP 24563191A JP H04261153 A JPH04261153 A JP H04261153A
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JP
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medium
compound
compd
hiv protease
culture
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Withdrawn
Application number
JP3245631A
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English (en)
Inventor
Gerald F Bills
ジェラルド エフ.ビルス
Otto D Hensens
オットー デー.ヘンセンズ
Lawrence Koupal
ローレンス クーパル
John G Ondeyka
ジョン ジー.オンデイカ
Deborah L Zink
デボラ エル.ツィンク
Russell B Lingham
ラッセル ビー.リンガム
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Merck and Co Inc
Original Assignee
Merck and Co Inc
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Publication date
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D209/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D209/56Ring systems containing three or more rings
    • C07D209/58[b]- or [c]-condensed
    • C07D209/724,7-Endo-alkylene-iso-indoles
    • C07D209/764,7-Endo-alkylene-iso-indoles with oxygen atoms in positions 1 and 3
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61P31/14Antivirals for RNA viruses
    • A61P31/18Antivirals for RNA viruses for HIV
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61P37/02Immunomodulators
    • A61P37/04Immunostimulants
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P17/00Preparation of heterocyclic carbon compounds with only O, N, S, Se or Te as ring hetero atoms
    • C12P17/10Nitrogen as only ring hetero atom

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は構造
【化3】 を有する化合物(化合物I)に関する。化合物の構造は
スペクトル特性の詳しい解析によって決定した。
【0002】質量スペクトルデータ 質量スペクトルはフィニンガン(Finnigan)M
AT90により70eVにおける電子衝撃(EI)とし
て記録した。正確な質量測定値は内部標準としてパーフ
ルオロケロセン(PFK)を用いて高分解能(HR−E
I)で行なった。トリメチルシリル誘導体はビストリメ
チルシリルトリフルオロアセトアミド及びピリジン(B
STFA−ピリジン)の1:1混合液により室温におい
て調製した。化合物Iは分子量477を有し、分子式C
30H39NO4に対応することがわかった(実測値m
/z477.2854、計算値m/z477.2877
)。これはジトリメチルシリル誘導体を形成し、そのフ
ラグメンテーションは酢酸、ベンジル及びヒドロキシル
部分の存在を示す。
【0003】13C NMRデータ 化合物Iの13C  NMRスペクトルは22℃におい
てバリアン(Varian)XL400分光計によりC
DCl3中 100MHzで記録した。ケミカルシフト
は内部標準として77.0ppmの溶媒ピークを用いて
0(ゼロ)ppmのテトラメチルシラン(TMS)に相
対するppmとして示す。 13C NMRケミカルシフト(CDCl3,22℃)
:14.3,20.9,22.1,25.3,33.0
,33.3,34.2,42.5,45.7,47.3
,48.4,50.6,51.8,53.7,69.5
,78.6,113.9,125.4,127.1,1
27.5,128.95(2x),129.00(2x
),135.8,137.5,138.4,148.1
,170.1及び174.2ppm.炭素数30は高分
解能質量スペクトルで得た分子式C30H39NO4と
一致する。
【0004】1H NMRスペクトル 化合物Iの1H NMRスペクトルは図1に示される。 スペクトルは22℃においてバリアンXL400NMR
分光計によりCDCl3中 400MHzで記録した。 ケミカルシフトは内部標準として7.24ppmの溶媒
ピークを用いて0ppmのTMSに相対するppmとし
て示す。
【0005】結晶構造 化合物Iの結晶形のX線データは示される通りの相対立
体化学を有する構造(Ia)を支持している。これらの
及び他のデータに基づいて化合物Iは前述の構造を有し
、更に好ましい形が次の相対立体化学を有することがか
なり確かであると考えられる。
【化4】 化合物はメタノール、エタノール、イソプロパノール、
酢酸エチル、クロロホルム、ジメチルホルムアミド、ベ
ンゼン、ジエチルエーテル、ジメチルスルホキシド等の
有機溶媒に可溶な白色個体である。
【0006】本発明の化合物はヒト免疫不全ウィルス(
HIV)プロテアーゼの作用を抑制し、従ってヒト後天
性免疫不全症候群(AIDS)の治療又は予防に抗ウィ
ルス剤として使用するのに適応し得る。満足すべき治療
のためにはこの薬剤は良好なHIVプロテアーゼ阻害剤
であるばかりでなく阻害活性が可逆的で競合的であるべ
きであり、更に必要で有益なプロテアーゼ活性を阻害し
ないようにかなり特異的であるべきである。更に抗ウィ
ルス剤は細胞毒性や他の副作用がないことが望ましい。 本発明の化合物は極めて有効なHIVプロテアーゼ阻害
剤であるばかりでなく、実質的に望ましくない細胞毒性
や他の副作用がない。更にその上非常に特異的であり治
療用として投与した場合、その作用部位が避けられるプ
ロテアーゼに対してのみある活性を示すかあるいは全く
阻害作用を有さない。従って本発明はまた化合物IのH
IVプロテアーゼ酵素阻害量を治療を必要としている患
者に投与することによってHIVプロテアーゼ酵素の活
性を阻害する方法及びヒト後天性免疫不全症候群即ちH
IVプロテアーゼ酵素の活性による疾患の治療又は予防
方法に関する。
【0007】化合物はまた血小板活性化因子のアッセイ
においていくらかの活性を示し、従ってある種炎症症状
の制御における用途に適応することができる。生物活性
から考えると、化合物はときとして限られた意味の抗菌
剤よりもむしろ最も広い意味での抗生物質と呼ぶことが
できる。
【0008】化合物Iは12301パークラウンドライ
ブ、ロックビル、MD20852のアメリカンタイプカ
ルチュアコレクションの培養蒐集にブタペスト条約に従
い寄託され、受け入れ番号ATCC20994及びAT
CC20995を指定されているメルク アンド カン
パニー、ラーウェイ、NTの培養蒐集のハイポキシロン
フラギホルメ(Hypoxylon fragifor
me)MF5510又はMF5511を培養することに
よって産生されるのが便利である。
【0009】以下で述べられる枯れたばかりのアメリカ
ブナ(ファグス グランジホリア、Fagus gra
ndifolia)の樹皮からの子座採集によって得る
ことができる真菌は次の通り記載することができる。樹
皮から突出している子座は簇生しているものから密集し
ているものまであり、しばしば樹皮面の広範囲にわたっ
て集合しており、半球状から枕状で乳頭状の小穴を有し
乾燥している。若い場合鈍いピンクがかった肉桂色から
赤レンガ色を呈し、次いでフォーンカラー(Fawn 
Color)(大文字で始められている色彩名はリッジ
ウェイ,R.色基準及び命名、ワシントン、D.C.1
912年からのものである)、アベラニアス(Avel
laneous)、バイネイシアス−ルセット(Vin
aceous−Russet)を呈し、加齢につれて鈍
いやや赤い褐色又は灰色がかった褐色、ウッドブラウン
(Wood Brown)、アーミイブラウン(Arm
y Brown)、ソーガムブラウン(Sorghum
 Brown)、ピカンブラウン(Pecan Bro
wn)になり最後に放出された子嚢胞子の沈着及び外表
面の分解から黒けを帯びた色になり、しばしばノズロス
ポリウム(Nodulosporium)分生子柄の微
細な小房を有する。子座組織は非常に脆く、炭素質で紫
がかった黒色から黒色を呈する。被子器は直径0.1〜
0.3mmで洋梨形から球形に近く、乳頭状の小穴を有
する。子嚢は8胞子で単層、狭い円柱状で有柄であり1
10〜175×6〜9μmでアミロイド頂端環を有する
。子嚢胞子はかたまって紫がかった黒色、3%KOH中
オリーブブラウンからオリーブグレイであり、楕円−不
等辺形であり狭く丸い端を有し、10〜14.5×5.
5〜7.5μmで1〜5個のグッツレ(guttula
e)を有する。
【0010】培養するとコロニーはジャガイモ−デキス
トロース寒天(ディフコ)上20℃に1週間で55〜6
0mmに達する。コロニーは比較的散在する気中菌糸と
多数の深部菌糸を有し、やや透明で綿毛状から薄いビロ
ード毛状で表面は加齢につれて、粉状から顆粒状又は膿
疱状組織になり最初は透明であるが間もなく薄いグレイ
がかったクリーム、グレイがかった淡黄色になり、分生
子が発生する場所は部分的に淡黄色又は肉桂色、淡いオ
ーカーがかった黄色(Pale Ochraceous
 Buff)、明るいオーカーがかった黄色(Ligh
t Ochraceous Buff)、明るいピンク
がかった肉桂色(Light Pinkish Cin
namon)、ピンクがかった肉桂色(Pinkish
 Cinnamon)、肉桂色(Cinnamon)に
なる。裏面は培地の浸出物のために濃く着色され薄黄色
、黄色がかつた緑色、バリウム イエロー(Bariu
mYellow)、ナフタレン イエロー(Napht
haleneYellow)、シトロン イエロー(C
itron Yellow)、イエロイシュ シトロン
(Yellowish Citron)から深緑色、や
や黒い緑色又は黒色、セルペンチングリーン(Serp
entine Green)、鈍い黒みの緑(Dull
 Blackish Green)まで呈する。
【0011】顕著なノジュロスポリウム分生子段階は自
然では子座の上で形成されるが、培養でも形成される。 分生子柄(コーンミール寒天ディフコ上)は巨大糸状又
はしばしば微小糸状であり、やや直立で硬直しており、
高さ240〜500μm直径、3.5〜6μmで一般に
はっきりした軸がなく仮軸型で1〜8倍に分岐し、しば
しば末端枝に輪生して分岐し、壁は平滑から微細な疣状
で3%KOH中では透明から薄いオリーブブラウンであ
る。分生子母細胞は1個又は2〜3の集団で末端枝とし
て又は内部隔壁から出る側枝として存在し、円柱状又は
棍棒状で多芽細胞であり、わずかに微細な小歯突起が分
生子裂開後に残っている。分生子は5〜6×3〜4.5
μm、やや洋梨形、倒卵形又は楕円−不等辺形で乾燥し
ており、平滑で分生子母細胞の末端の4〜10集団は基
底瘢痕のためわずかに截形である。
【0012】採集地、子座、分生子段階及び培養形態は
2種の別々の単離物において同一であり、発表された記
述と完全に一致している(S.C.ジョング(Jong
)1972年、ワシントン農業実験研究所技術報告(W
ashington Agriculture Exp
eriment Station Technical
 Bulletin)17、R.W.G.デニス(De
nnis)、1981年「英国のアスコミセス」)。前
述の性質を有する真菌H.フラギホルメは種々の広葉樹
の樹皮に見ることができ、特に最近枯れたブナにはよく
見られる。通常広範囲の樹皮は子座と呼ばれる子実体で
覆われている。 子座内に被子器が生じ成熟した場合、勢いよく放出され
る子嚢胞子を形成する。子嚢胞子を標準寒天培地に使用
し、発芽させ、次いで培養して本発明の化合物を得るこ
とができる。
【0013】子嚢胞子は子座を硫酸ストレプトマイシン
とテトラサイクリンを加えた酵母麦芽エキス寒天を含有
するペトリ皿の上面に固定し、活発に放出している胞子
である子座から子嚢胞子を子座から寒天に2、3時間直
接に放出させ、次いで子嚢胞子を発芽させることによっ
て得ることができる。
【0014】被子器が子嚢胞子を活発に放出していない
場合、被子器を含有する子座を切り裂き子嚢胞子を注意
して取り出し分離培地に移植することができる。次いで
分離培養菌を使用して所望の生産物を生産する培養培地
に接種することができる。培養すると真菌は白色から薄
い灰色であり、培地の表面を急速に覆い(約1週間)、
次いで深緑色から黒色色素を分泌する詰まった菌糸体を
有する。約2週間後、ノジュロスポリウム分生子段階の
発生の初期に相当する気中菌糸の低い部分が薄肉桂色に
なる。この時点で菌糸体断片又は分生子を麦芽−酵母エ
キス斜面に移植し、保存のために凍結するか又は培地に
接種することによって培養に使用することができる。
【0015】化合物IはH.フラギホルメATCC20
994又は20995を以下に記載する条件下適当な培
地中で生産物の相当量が培地中に形成されるまで培養し
、発酵培地からの有効成分を適当な溶媒で抽出すること
によって回収し、所望の成分を含有する溶液を濃縮し、
次いで濃縮物質をクロマトグラフィー分離にかけて化合
物Iを他の代謝物及び不純物から分離することによって
得ることができる。
【0016】化合物Iを生産させるためのH.フラギホ
ルメATCC20994又は20995の培養は微生物
によって資化される炭素源及び窒素源を含有し、低レベ
ルの無機塩も含有する栄養培地中で行なうことができる
。培地に微量金属を補足してもよいが、炭素及び窒素の
複合源を使用する場合、微量金属は通常複合源中に存在
している。
【0017】適当な炭素源としてはグリセリン、糖類、
糖アルコール、デンプン及び他の炭水化物又は炭水化物
誘導体例えばデキストラン、セルロース並びに複合栄養
素例えばオート麦粉、コーンミール、キビ、トウモロコ
シ等がある。培地中に使用される炭素源の正確な量は幾
分培地中の他の成分に依存するが、通常培地の0.5〜
40重量%の炭水化物の量が十分であると見られる。こ
れらの炭素源は個々に使用することもできるし、数種の
炭素源を同一培地中で混合することもできる。
【0018】窒素源としてはアミノ酸例えばグリシン、
アルギニン、トレオニン、メチオニン等アンモニウム塩
並びに複合源例えば酵母加水分解物、酵母自己分解物、
酵母細胞、トマトペースト、大豆ミール、カゼイン加水
分解物、酵母エキス、コーン浸漬液、ディスチラーズソ
リュブル、綿実ミール、肉エキス等がある。種々の窒素
源は単独で又は混合して培地の0.2〜10重量%の量
で使用することができる。
【0019】栄養無機塩で培地に混入することができる
ものはナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウ
ム、リン酸、硫酸、塩素、炭酸イオン等を生成すること
ができる通常の塩である。またコバルト、マンガン、鉄
、モリブデン、亜鉛、カドミウム等の微量金属も含まれ
る。
【0020】代表的な有用培地を以下に示す。液体培地
の調製には蒸留水が用いられる。pHは121℃で20
分間滅菌する前に調整することができる。炭酸カルシウ
ムが一成分である場合、pFは特にことわらない限り炭
酸カルシウムを添加する前に調整される。
【0021】                          
       液体培地              
         培地A             
          培地B(PBGG1)     
成分             (g/1)     
     成分           (g/1)  
グルコース             10.0   
      グリセリン             7
5.0  フルクトース           15.
0         グルコース          
   10.0  スクロース           
  40.0         ”アルダミン” *p
H      5.0  ”NZアミン” *タイプ 
E  4.0         (NH4)2 SO4
          2.0  尿  素      
            4.0         大
豆ミール              2.0  K2
HPO4              0.5    
     トマトペースト          5.0
  KCl                  0.
25        クエン酸ナトリウム      
2.0  MgSO4・7H2O       0.2
5        ポリグリコールP2000**  
2.0ml/1  ZnSO4・7H2O      
 0.9  CaCO3              
 8.0           pH7.0     
                       pH
7.0   * カゼイン加水分解物        
     * 酵母自己分解物     シェフフィー
ルド プロダクツ      イースト プロダクツ社
     クラフト社               
        クリフトン,NJ:“アルダミン” 
                         
            チャンプレイン インダスト
リーズ社                     
                 に譲渡された商標
                         
          ** ダウケミカル社
【0022
】       培地C(NPA−4)         
         培地D(NPA−8)      
成分            (g/1)      
     成分            (g/1) 
 アスパラギン           1.0    
        アスパラギン           
1.0  ”エダミン”*            2
.5            酵母エキス      
       1.0  ”プリマトン”HS**  
   2.5            グルコース  
          10.0  酵母エキス    
         5.0            C
aCO3              5.0  麦芽
エキス            10.0  スクロー
ス             5.0  CaCO3 
             5.0         
  pH7.2〜7.4              
     pH7.2〜7.4    * ラクトアル
ブミン加水分解物      シェフィールド プロダ
クツ クラフト社   ** 肉加水分解物       シェフィールド プロダクツ
【0023】                          
    培地E(KF)              
                         
           微量元素       成分 
       (g/1)             
  成分             (g/1)  コ
ーン浸漬液      5.0           
  FeSO4・7H2O         1.0 
 トマトペースト   40.0          
   MnSO4・4H2O         1.0
  オート麦粉       10.0       
      CuCl2・2H2O         
0.025  グルコース       10.0  
           CaCl2・H2O     
      0.1  微量元素         1
0.0ml/l       H3BO3      
             0.056       
                         
    (NH4)6MoO24・4H2O   0.
019                      
              ZnSO4・7H2O 
        0.2          pH6.
【0024】                          
     培地F(3)              
                         
         微量元素        成分  
         (g/1)           
 成分            (g/1)  グルコ
ース            10.0       
    FeCl3・6H2O      5.8 グ
リセリン            20.0     
      MnSO4・H2O        0.
1  デキストリン           5.0  
         CoCl2・6H2O      
0.02  尿  素               
  2.0           CuSO4・5H2
O      0.015  NaNO3      
        2.0           NaM
oO4・2H2O     0.012  酵母エキス
             1.0         
  ZnCl2               0.0
2  Na2HPO4           0.5 
          SnCl2・2H2O     
 0.005  MgSO4・7H2O      1
.0           H3BO3       
         0.01  CaCl2・2H2O
      0.5           KCl  
                0.02  微量元
素             1.0ml/l    
   HCl(濃縮)      2.0ml/l
【0025】                          
 培地G(NPA−1)              
                         
           無機塩         成分
             (g/1)       
     成分           (g/1)  
トウモロコシグルテン    5.0        
   KCl                 0.
74  “エダミン”            2.5
           CaCl2・2H2O    
 0.02  “プリマトン”HS      2.5
           NaH2PO4       
    1.4  酵母エキス           
   1.0           クエン酸    
           0.38  グルコース   
          10.0           
MgCl2・6H2O      0.25  無機塩
                250ml/l  
     Na2SO4             0
.36  CaCO3               
5.0           微量元素       
      50ml/l             
                         
      溶液  pH7.2〜7.4にした後  
            pH7.2〜7.4にする。   CaCO3を添加。
【0026】
【0027】
【0028】                          
        培地I              
                         
         K元素        成分   
      (g/1)            成分
             (g/1)  グルコース
          10.0           
FeCl3・6H2O       5.8  グリセ
リン          20.0         
  MnSO4・H2O         0.1  
デキストリン         5.0       
    CoCl2                
0.2  尿  素               2
.0           CuSO4・5H2O  
     0.015  NaNO3        
    2.0           Na2MoO4
・2H2O     0.012  酵母エキス   
        1.0           ZnC
l2                0.02  N
a2HPO4         0.5       
    SnCl2・2H2O       0.00
5  MgSO4・7H2O    1.0     
      H3BO3              
   0.01  CaCl2           
 0.5           KCl       
            0.02  K元素    
           1.0ml/l     HC
l(濃縮)          2.0ml/l  p
H=7.0に調整
【0029】固形培地 適当な固形培地は培地Aのような液相培地でバーミキュ
ライトを被覆することによって調製することができる。 生育に固相を使用する場合、液体培地に接種し、接種し
た培地を滅菌バーミキュライトと密接に接触させてバー
ミキュライトを被覆する。一般に液体培地約400〜4
50mlをバーミキュライト約1200cm3に使用す
る。あるいは固形培地は複合固形栄養源に基づくことが
できる。このような培地の代表例を以下に示す。固形培
地の調製において基礎液体の調製に蒸留水を使用する。 pH調整は必要ない。培地を121℃で15分間滅菌す
る。冷めてから蒸留水15.0mlを各フラスコに加え
更に20分オートクレーブにかけて生産に使用する固形
培地とする。
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】前述の培地は、H.フラギホルメATCC
20994又は20995の培養増殖物を選択した培地
に接種し、以下に記載される通り培養して化合物Iを産
生することによって行なわれる発酵に使用することがで
きる。一般に培養増殖物即ち菌糸集団は前もって調製し
凍結保存した栄養菌糸体であり、これを解凍し種培地に
接種し、生産培地に接種するための種菌となる菌糸体を
生産するために培養する。種培地は次の組成を有するこ
とができる。
【0034】 生産培地Eとして上で挙げ、しばしばKF培地と呼ばれ
る培地も種菌培地として使用することができる。
【0035】種菌培地に接種するために用いられる凍結
栄養菌糸体はH.フラギホルメの斜面培養をYME種培
地50mlに入れ、22℃、75%相対湿度及び220
rpmで4日間温置して菌体を得、これを小分けしてグ
リセリンを含有する(最終グリセリン濃度10%まで)
滅菌バイアルに入れ、凍結して−80℃に維持して準備
したものであることができる。
【0036】化合物IはH.フラギホルメの初期の多子
嚢胞子単離物をYME寒天斜面上で3週間25℃で蛍光
光線下で直接温置することにより産生することができる
ことがわかった。こうして産生した菌体を生産培地に接
種し化合物Iの生産に使用することができる。また種培
地に接種するために使用して生産培地に接種するのによ
り多量の菌体を産生させることもできる。
【0037】化合物Iの生産ではまずH.フラギホルメ
ATCC20994又は20995の培養物の斜面部分
をpH5〜8の栄養種菌培地、好ましくはpH7.0の
YME種菌培地に接種し、フラスコを約15〜30℃、
好ましくは約22〜28℃の温度で攪拌しながら温置す
る。攪拌は400rpm以下であるが、好ましくは約2
00〜220rpmである。温置は2〜15日間好まし
くは3〜10日間かけて行なうことができる。増殖が良
好である場合、通常2〜5日間でその増殖物を使用して
化合物Iを生産する生産培地に接種することができる。 適当な場合には新しい種菌培地に培養増殖物の一部を接
種し、次いで同様の条件下で短期間温置して種培地での
第二段階発酵を行なうことによって菌糸集団をより多量
に生産させることができる。次いで得られた増殖物を使
用して生産培地に接種することができる。
【0038】培養増殖を接種した発酵生産培地は3〜3
0日間、好ましくは7〜21日間一般には攪拌しながら
温置する。発酵は約20〜30℃の温度で好気的に行な
うことができる。約24〜28℃の温度が最も好ましい
。本化合物を生産するのに適した栄養培地のpHは約5
.0〜8.5で変化させることができ、好ましい範囲は
約6.0〜7.5である。
【0039】一般に液体培地は特に大規模な生産に好ま
しいが、固形培地はH.フラギホルメにより自然の条件
を与え化合物の生産に使用することができる。前で名付
けた固形培地の1種を使用することもできるし、液体培
地に接種し、接種した培地をバーミキュライトに被覆し
、自然固形培地として処理することもできる。
【0040】生産を栄養培地とプールしたバーミキュラ
イトで行なう場合、種菌の一部を適当な液体培地に接種
するために使用し、接種した培地をバーミキュライトに
被覆する。液体培地的に均一な被覆を十分行なう時間、
密接に接触させ次いで所望の生産を十分行なう時間、温
置することが便利である。一般にこれはローラー機上で
約4〜24日間、22〜25℃、75%相対湿度で温置
することによって行なう。しばしば温置は最初に高温例
えば25℃で4〜6日間、その後低温で行なうことがで
きる。
【0041】固形培地が複合固形栄養源に基づく場合、
種菌培地を使用して固形培地に常法で接種し、得られた
培地を3〜30日間好ましくは7〜21日間攪拌しなが
ら一般に約200〜400rpm、好ましくは約220
rpmで22〜25℃において温置する。培養培地のH
PLCを行なうことによって決定することができる培養
期間の完了後、一般に12〜18日後、生産物を生産培
地から回収しその後単離する。正確な工程は発酵を液体
培地か固形培地で行なうか、使用する溶媒、使用する吸
着剤あるいは吸着剤の併用によって幾分異なってよい。 発酵を固形培地で行なった場合、第一段階は一般に溶媒
を培地に加え十分に混合して固形物から培養産物を抽出
する。
【0042】抽出に適当な溶媒は極性溶媒例えばアセト
ン、メチルエチルケトン、メタノール、イソプロパノー
ル等である。次いで混合液を濾過して固形物を除去し、
濾液中に生産物を得る。濾液を減圧下で濃縮して粗生成
物を残留物として得る。残留物を酸素化溶媒に溶解し、
分離工程としてクロマトグラフィーカラムに充填する。 適当なカラムはシリカゲル、シリカベースの逆相及びデ
キストランゲルである。
【0043】発酵を液体培地で行なった場合、発酵培地
を濾過して菌糸体細胞を回収する。細胞を数回抽出し、
合わせた抽出液を減圧にして生産物を残留物として得る
。抽出に適した溶媒としては酢酸エチル、メチルエチル
ケトン、アセトン及びメタノールがある。生産物の残留
物は、好ましくはシリカゲル、あるいはシリカベースの
逆相及びデキストランゲル等によるクロマトグラフィー
によって精製する。残留物を塩化メチレン及びアセトン
に溶解し、シリカゲルカラムに充填し、ヘキサンで洗浄
し、ヘキサン/アセトンでアセトンの濃度を増加させな
がら溶離することによって行なうことができる。画分を
HPLCで監視し、ほとんどの生産物を含有する画分を
合わせ次いで乾固する。残留物を塩化メチレンに溶解し
、クロマトグラフィー精製工程を繰り返す。これは更に
必要であれば繰り返すことができる。生産物を多く含ん
だ画分を合わせ濃縮し、生産物を溶液から結晶化させる
ことにより化合物Iを結晶性形態として得ることができ
る。
【0044】クロマトグラフィー精製及び結晶化で使用
することができる他の溶媒系は塩化メチレン/酢酸エチ
ル、塩化メチレン/メタノール等である。化合物Iの抗
ウィルス剤としての優れた特性は、化合物のHIVプロ
テアーゼ酵素活性阻害能を試験する検定により例示する
ことができる。HIVプロテアーゼ阻害活性はβ−ナフ
チルアラニンとプロリン間のペプチド結合を切断するH
IVプロテアーゼ活性に影響する化合物の存在を試験す
る検定で見ることができる。適当な基質は3Hβ−カゼ
インである。しかしながら β−ナフチルアラニンとプ
ロリン結合を含む合成ペプチドは更に一致した結果を示
し、特に好ましいのは一端が放射性標識されもう一端が
アルギニン置換されたペプチドであり、この塩基性末端
をカチオン交換樹脂に結合させ切断標識断片を溶出液中
に見い出すことができるものである。
【0045】代表的な検定として100mM酢酸緩衝液
中基質0.5μlを含有するペプチド基質希釈溶液25
μlを、(a)111mM酢酸ナトリウム緩衝液45μ
l、(b)0.4%ウシ血清アルブミン(BSA)を含
有するプロテアーゼ希釈溶液25μl及び(c)0.6
3〜210μMの化合物I、を含有する溶液5μlを含
む検定管又は対照として100mM酢酸ナトリウムと0
.4%BSA、111mM酢酸ナトリウム緩衝液45μ
l及びジメチルスルホキシド(DMSO)5μl(DM
SO 99容量と100mMトリス(ヒドロキシメチル
)アミノメタン(TRIS・HCl)、pH7.5  
1容量)を含むブランク管に添加した。管におけるプロ
テアーゼ溶液の濃度は2.0nMである。次いで検定管
を37℃で60分間温置し、次に反応液を5%H3PO
4100μlで反応停止させる。
【0046】反応混合液150μlをカチオン交換カラ
ム(ダウエックスAG−50W−×8、ダウケミカルカ
ンパニー)に装填し、次いでカラムを水1.85mlで
洗浄し溶出液をシンチレーションバイアルに集めた。シ
ンチレーション反応混合液7〜10mlを各バイアルに
加えバイアルを激しく回転させ、次いでシンチレーショ
ンカウンターに入れ、トリチウムチャンネルを用いて計
数した。結果は次の通りであった。                          
  DPM  検定管内容物            
壊変/分              阻害%    
 ブランク                236 
             −−   全量(対照) 
            4497         
     −−    化合物I     .63μM             526
5            −18(0)    2.
1μM             3862     
         15    6.3μM     
        2309             
 51    21 μM             
1139              79    6
3 μM               550   
           93   210μM    
           402           
   96阻害%は次の計算によって得た。
【数1】 化合物Iは化合物Iの濃度が約63μm以上である場合
、非常に高い阻害度から実質的に完全な阻害までを示す
【0047】従って化合物Iは化合物Iの治療的に有効
なHIVプロテアーゼ阻害量を治療を必要としている患
者に投与することによって、望ましくないHIVプロテ
アーゼに起因する疾患のHIVプロテアーゼ酵素活性を
阻害するために使用することができる。顕著な特性は化
合物を医薬的に使用し得る担体を含む新規な医薬組成物
に通常の医薬配合手法に従って処方する場合最も効果的
に用いられる。
【0048】新規な組成物は有効化合物を少なくとも治
療量含有する。一般に組成物は少なくとも1重量%の化
合物Iを含有する。使用前の希釈に適した濃縮組成物は
90重量%以上を含有することができる。組成物として
は直腸、局所、非経口(皮下、筋肉及び静脈内を含む)
、肺(鼻又は口腔内吸入)、他の経鼻投与又はガス吸入
に適した組成物がある。組成物は化合物Iを所望の媒体
に適した成分と密接に混合することによって予め充填す
ることができる。
【0049】経口投与が用いられる場合は液体組成物又
は固形組成物によることができる。液体製剤に対しては
治療薬剤は水、グリコール、油、アルコール等の液体担
体と共にカプセル剤及び錠剤のような固形製剤に対して
はデンプン、砂糖、カオリン、エチルセルロース、炭酸
カルシウム及びナトリウム、リン酸カルシウム、カオリ
ン、タルク、ラクトースを一般にはステアリン酸カルシ
ウムのような滑沢剤と結合剤、崩壊剤等と共に処方され
る。投与の容易さのため錠剤及びカプセル剤が最も有利
な経口投薬形である。特に投与の容易さ及び投薬の均一
性のために組成物を単位投薬形(以下で定義される)で
処方することが有利である。
【0050】注射による投与である場合は、必要な場合
防腐剤を添加したアンプル又は多回投与用容器の単位投
薬形とすることができる。組成物はまた水中0.85%
塩化ナトリウム又は5%デキストロースのような油性又
は水性賦形剤中の懸濁液剤、液剤又は乳剤のような形を
取ることができ、懸濁剤、安定化剤及び/又は分散剤の
ような処方剤を含有させることができる。緩衝剤並びに
添加剤例えば食塩又はグルコースは等張な液剤を調製す
るために添加することができる。また滴注静脈内投与の
場合、薬剤をアルコール/プロピレングリコール又はポ
リエチレングリコールに可溶化することができる。また
有効成分を投与前に適当な賦形剤で再構成する粉末形と
することができる。
【0051】投与が吸入による場合、化合物は噴霧器の
加圧充填物からのエアロゾル噴霧の形体で供給するのが
便利である。吸入に好適な供給系は定量投与吸入(MD
I)エアロゾルであり、過フッ化炭化水素又は炭化水素
のような適当な推進薬中化合物Aの懸濁液又は溶液とし
て処方することができる。“単位投薬形”とは物理的に
分離している単位を意味し、各単位は単個で又は複数個
で医薬担体と共に所望の治療効果を生じる有効成分の所
定量を含有する。このような単位投薬形の具体例は錠剤
、カプセル剤、丸剤、粉末包、オブラート包、アンプル
又は多回投与用容器の計量単位である。本発明の単位投
薬量は一般に化合物100〜200mgを含有する。 次の実施例は本発明を具体的に説明するものであるが、
限定するものとして解釈すべきではない。
【0052】
【実施例1】H.フラギホルメの最初の増殖子嚢胞子単
離物からの菌糸体を、綿栓をした50mlのポリプロピ
レン管中で傾面にしたディフコ酵母−麦芽エキス、寒天
15ml(1リットル当りエキス41gを含む)に接種
した。培養物を連続蛍光光線中25℃で3週間生育させ
て培地中に二次代謝物を得た。次いで管の内容物をメチ
ルエチルケトン8mlで抽出した。次いで溶媒を抽出液
から除去し、代謝物を含む残留物を99%のDMSOと
1%のトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TR
IS)緩衝液の混合液0.1mlに溶解した。次いで試
料を前述の通りHIVプロテアーゼ阻害活性に対して試
験した。代謝物は、1ml当り25μl全ブイヨン等価
物(WBE)の濃度において83%の活性をもつことが
わかった。力価測定によりIC50 6μl WBE/
mlを有することがわかった。
【0053】
【実施例2】H.フラギホルメの斜面培養物を250m
lの三角フラスコ中のYME種培地50mlに入れた。 得られた培地を22℃、75%相対湿度及び2インチス
ロウ(throw)回転振盪機の220rpmにおいて
4日間温置して菌体を得た。菌体を小分けしてグリセリ
ンを含む滅菌バイアル(最終グリセリン濃度10%)に
入れ、凍結し−80℃に維持した。1本の凍結バイアル
を室温に解凍し、YME種培地50mlに接種するため
に使用し、得られた接種培地を22℃、220rpmで
4日間温置した。得られた菌体を12mmの磁器ボール
で無菌的に浸軟させ、スラリー24mlを生産培地A 
425mlと生産培地I 425mlにそれぞれ入れた
。 各生産培地を振盪して菌体量を分散させ、大きな粒子の
バーミキュライト1250cm3 を含む110×53
5mlローラー培養容器に加えた。ローラー培養容器を
振盪して内容物を分散させ、ローラー機上で22℃、7
5%相対湿度で19日間温置して発酵培地中の二次代謝
物を得た。温置期間の後、固体発酵物質をローラージャ
ー壁から機械的に除去し、メチルエチルケトン700m
lを加え、ローラージャーに蓋をした。ジャーをローラ
ージャー装置に水平に約1 1/2 時間置くことによ
って発酵混合液を抽出した。二次代謝物を含むメチルエ
チルケトン抽出液を濾過し、濾液を減圧にかけて溶媒を
除去し、二次代謝物を残留物として回収した。残留物を
50%メチルエチルケトンとメタノールに溶解した。溶
液の一部を前述と同様のHIVプロテアーゼ阻害検定で
試験することにより陽性の阻害活性を示した。
【0054】
【実施例3】実施例2で記載した通り調製したH.フラ
ギホルメの凍結栄養菌糸体(FVM)を次の培養で使用
した。YME種菌培地(50ml)にH.フラギホルメ
のFVM1.0mlを接種し、回転振盪機(220rp
m、5.1cmスロウ)により4日間25℃で生育した
。培養物は菌糸集団として発育するので、次の培養の前
に10個の滅菌セラミック小ボールと5個の滅菌小シリ
ンダーを加え、回転振盪機により30分間温置すること
により菌糸塊を破壊した。種菌の24ml部分を用いて
培地Aを含む各4リットルローラージャー生産容器に接
種し、接種容器をローラー機により25℃で4日間、そ
の後22℃で15日間温置した。
【0055】固形基質発酵物を含む4個の4リットルロ
ーラージャーの各々の内容物をメチルエチルケトン50
0mlで2時間100rpmにおいて抽出し、次いで濾
過してメチルエチルケトン抽出液を得た。抽出液を減圧
下で濃縮乾固し、残留物を1:1のアセトン:塩化メチ
レン20mlに溶解した。溶液の16mlを4:1のヘ
キサン:アセトン中シリカゲル(E.メルク)500m
lカラムによりクロマトグラフィー処理し、ヘキサン:
アセトン4:1の2カラム容量(CV)次に3:1と1
:1のヘキサン:アセトンの各々1 CVで連続して溶
離した。約40画分を用いHIVプロテアーゼ阻害検定
で生物検定した。活性は画分18〜21に見られ、あわ
せて約350mlになり、2.2〜2.8CVに相当し
た。前述の画分を減圧下で乾固して白色粉末600mg
を得た。
【0056】この粉末をメタノールに溶解し結晶化させ
た。結晶300mgを回収し、純度を1mg試料でワッ
トマン−ODS−3(4.6mm×25cm、5μm)
カラムにより流速1ml/分で40℃において60:4
0のアセトニトリル:水溶媒系を用いるHPLC(Sp
ectra Physics 8700型)で決定し2
13と243nmのUVで監視して保持時間12.1分
である精製化合物Iを得た。結晶の一部を5×20cm
シリカゲル(E.メルク)プレートに3:1のヘキサン
:アセトン溶離溶媒を用いて薄層クロマトグラフィーに
かけた。化合物はRf0.25を有した(50%硫酸を
噴霧し加熱した場合橙色に着色した)。この標品の結晶
は前に示した質量スペクトルとNMRデータを有した。 試料を前述と同様のペプチド切断検定にかけ、HIVプ
ロテアーゼ検定でIC50約3μg/mlを有すること
がわかった。
【0057】
【実施例4】H.フラギホルメATCC20994の凍
結培養物1mlをYME種培地50mlを含む250m
lの三角フラスコに移植し、接種した培地を25℃、2
20rpmで96時間培養した。この時間の終りに培養
物10mlをYME培地500mlを含む2リットル容
プレーンフラスコに移植し、得られた培地を25℃、1
80rpmで培養した。次に培養物150mlをYME
培地15リットルを含む23リットル発酵槽容器に移植
した。発酵槽を25℃、300rpm、気流4.5リッ
トル/分及び背圧0.35バールで約48時間操作した
。この時間の終りにブイヨン2.5リットルを次の組成
のPBGG−1(改良)50リットルを含む70リット
ルの容器に無菌的に移植した。
【0058】
【0059】接種した培地を72時間培養し、この時点
でpHを希NaOHで4.4〜6.0に調製した。培養
を続け、100時間後にブイヨンのpHを7.5に上げ
た。残りの培養期間(220時間)中培養物のpHを希
H2SO4で手で調整して7.5以下のレベルを維持し
た。溶存酸素レベル30%を維持し、良好な混合をする
ためにrpmを開始値300から必要に応じて調整した
【0060】前述の発酵で得たブイヨンをジカイタイト
(Dicaitite)(ジアトマイト、グレフコミネ
ラルスの製品)により濾過し、細胞を酢酸エチルで2回
抽出した。酢酸エチル溶液を減圧下40℃で濃縮して油
状物を得、次に塩化メチレンとアセトン800mlに溶
解し、シリカゲル(ディビッドソン)1.5kgを含む
漏斗に充填した。漏斗をヘキサン1リットルで洗浄し、
次に4:1のヘキサン/アセトン4リットル、3:1の
ヘキサン/アセトン4リットル及びアセトン4リットル
で連続して溶離し、溶出液を実施例3で使用したのと同
じカラムと溶媒系を用いてHPLC分析にかけた。大部
分の化合物が画分1(1リットル)に見られ、残りは画
分6〜9に見られた。
【0061】画分1を減圧下40℃で乾固し残留物を塩
化メチレン200mlに溶解しシリカゲル1.2kgを
含むシリカゲル漏斗に充填し、同一溶媒系で溶離した。 所望の化合物はこの溶離物の画分4〜7に見られた。化
合物I 3.6gを画分4から結晶化した。残りの画分
を合わせ、少量に減少し、濾過した。濾液から化合物I
12g以上を含有する白色固形物32gを得た。これを
塩化メチレン150mlに溶解し、4:1のヘキサン/
アセトン中シリカゲル2.5リットルを含む2.5リッ
トルのシリカゲル(ディビッドソン)カラムに充填した
。生成物を4:1のヘキサン/アセトン3リットル、6
:1の6リットル及び1:1の3リットルを連続して用
いてカラムから溶離した。5.25リットルに及ぶ画分
6〜22は化合物Iを含有した。画分をプールし濃縮し
て少量にし、濾過して白色結晶性生成物12.75gを
得た。生成物の同一性は、溶離溶媒として3:1のヘキ
サン/アセトンを用いて20cmシリカゲル(E.メル
ク)プレートによるTLCでRf0.25(硫酸で橙色
)を得、更に流速1ml/分のワットマン−ODS−3
(4.6mm×25cm、5μm)カラムによるHPL
Cで、UVにより213と243nmにおいて監視して
保持時間12.1分を得ることによって確認した。
【0062】
【実施例5】各々化合物I  500mgを含有する1
000個の圧縮錠剤を次の処方から調製する。   微細な粉末にした成分を十分に混合し、10%デン
プンペーストで顆粒にした。顆粒を乾燥し、錠剤に圧縮
した。
【0063】
【実施例6】各々化合物I  500mgを含有する1
000個の硬ゼラチンカプセルを次の処方から調製する
。 混和によって成分の均一混合物を調製し、2ピース硬ゼ
ラチンカプセルに充填するために使用した。
【0064】
【実施例7】次の処方を有する注射用溶液250mlを
常法によって調製する。 デキストロース             12.5 
g水                       
  250mL化合物I              
     400mg成分を混和した後滅菌して使用す
る。
【実施例8】次の処方を有するエアロゾル組成物を調製
することができる。                          
                    1缶当り 
     化合物I                
                24 mg    
レシチンNF液体         濃縮               
                 1.2mg   
 トリクロロフルオロメタン、NF         
 4.026g    ジクロロジフルオロメタン、N
F        12.15g
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は化合物1のスペクトルを表わす図である

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式 【化1】 を有する化合物。
  2. 【請求項2】  次の立体化学配置 【化2】 を有する請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】  請求項1記載の化合物のHIVプロテ
    アーゼ阻害量を医薬的に使用し得る担体との混合物とし
    て包含しているHIVプロテアーゼの阻害に有用な医薬
    組成物。
  4. 【請求項4】  単位投薬量として請求項1記載の化合
    物100〜200mgを含有する請求項3記載の組成物
  5. 【請求項5】  請求項1記載の化合物のHIVプロテ
    アーゼ酵素阻害量を投与することを特徴とするHIVプ
    ロテアーゼ酵素の活性を阻害する方法。
  6. 【請求項6】  請求項1記載の化合物の治療的に有効
    なHIVプロテアーゼ阻害量を治療を必要としている患
    者に投与することを特徴とするHIVプロテアーゼ酵素
    の活性による疾患の治療方法。
JP3245631A 1990-09-25 1991-09-25 抗ウイルス剤 Withdrawn JPH04261153A (ja)

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CA2052097A1 (en) 1992-03-26
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