JP3067869B2 - 抗生物質 - Google Patents

抗生物質

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JP3067869B2 JP3335432A JP33543291A JP3067869B2 JP 3067869 B2 JP3067869 B2 JP 3067869B2 JP 3335432 A JP3335432 A JP 3335432A JP 33543291 A JP33543291 A JP 33543291A JP 3067869 B2 JP3067869 B2 JP 3067869B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は式
【化2】 (式中RはH又はOHである)を有する化合物及びその
製造方法に関する。RがHである場合、その化合物は以
後化合物IAと称せられる。RがOHである場合その化
合物は以後化合物IBと称せられる。
【0002】化合物の構造はスペクトル特性の詳細な解
析によって決定された。化合物IAは次のスペクトル特
性を有する。 重量スペクトルデータ 電子衝撃(EI.70er) 及び低分解能高速原子衝撃
(FAB:MS及びMS−MS)質量スペクトルデータ
はフィンニガン−MAT TSQ70B質量分析計によ
り得た。全酸水解物のTMS(トリメチルシリル)誘導
体のGC−MS分析は同機器により行なった。高分解能
FAB測定はフィンニガン−MAT MAT90機器に
より記録した。化合物IAはFAB−MSにより分子式
C50H80N8O17(〔M+CS + :計算値1064.56
41、実測値1064.5585)を有する。全酸水解
物のTMS誘導体のGC−MS分析は各々約1当量のト
レオニン、3−ヒドロキシグルタミン酸及び10,12
−ジメチルテトラデカン酸と2当量の4−ヒドロキシプ
ロリンを示した。
【0003】NMRスペクトルデータ CD3OD 中400MHzに於ける 1H NMRスペクトルは
図1に示される。13 C NMRケミカルシフト(CD3OD):11.6、1
9.7、20.2、20.7、27.0、28.1、3
0.3(2x)、30.6、30.8、31.2、3
1.3、32.9、34.9、36.7、38.1、3
8.5(2x)、39.4、45.9、51.2、5
6.1、56.3、57.1、57.9、58.3、6
0.7、62.4、68.2、70.6、70.9、7
1.0、71.3、73.8、75.8、76.9、1
16.2(2x)、129.6(2x)、133.0、
158.5、169.2、172.5、172.9、1
73.4、174.5、174.6、175.7、17
7.3ppm 。
【0004】化合物IBは次のスペクトル特性を有す
る。 重量スペクトルデータ 化合物IBはFAB−MSにより分子式 C50H80N8O
13(〔M+CS + :計算値1080.5590、実測
値1080.5344)を有する。全酸水解物のTMS
誘導体のGC−MS分析は各々約1当量のトレオニン、
4−ヒドロキシプロリン、3−ヒドロキシグルタミン
酸、3,4−ジヒドロキシプロリン及び10,12−ジ
メチルテトラデカン酸を示した。〔M+H〕+ イオンの
FAB−MS−MSはIBがトレオニン残基の前の位置
に3,4−ジヒドロキシ−プロリンを含有することを示
す。
【0005】NMRスペクトルデータ CD3OD 中400MHzに於ける 1H NMRスペクトルは
図2に示される。13 C NMRケミカルシフト(CD3OD):11.6、1
9.7、20.2、20.8、27.0、28.0、3
0.3、30.6、30.8、31.2、31.2、3
2.9、32.9、34.8、36.7、38.1、3
8.5、39.4、45.9、51.2、54.4、5
5.3、56.2、57.0、58.3、62.5、6
5.9、68.2、70.7、70.8、71.3、7
1.9、73.8、75.8、75.9、77.0、1
16.3(2C)、129.7(2C)、132.9、
158.4、169.4、172.5、172.7、17
3.2、173.4、174.5、175.9、177.
2。 これらの及び他のデータに基づいて示された構造を有す
ることがかなり確かであると考えられる。
【0006】化合物IA及びIBはメタノール、エタノ
ール、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、
酢酸エチル等の有機溶媒に可溶な白色固形物である。
【0007】化合物I(IA及びIB)は糸状菌及び酵
母の両方に対して抗真菌特性を有する。特にカンジダア
ルビカンス(Candida albicans) 、カンジダトロピカリ
ス(Candida tropicalis) 、カンジダシュードトロピカ
リス(Candida pseudotropicalis) 、カンジダパラプシ
ロシス(Candida parapsilosis) 等の病原性真菌感染症
の原因となる微生物に対して有用である。更にその上、
カンジダアルビカンスや他の真菌病原体に対して有効で
あるが都合の悪い危険な副作用のために効力が制限され
るアンフォテリシンBのような多くの抗真菌剤と異な
り、本発明の抗真菌剤は極めて有効であるばかりでなく
実質的に望ましくない副反応がない。赤血球溶解、有害
で致死の可能性のある副反応は治療投与量に近い濃度の
化合物によって示され、この性質はこれらの化合物の薬
剤としての適用性を制限している。本発明の化合物は赤
血球溶解が生じる前の治療用に必要とされたよりはるか
に高い薬剤濃度を必要とする。
【0008】化合物Iはまたアスペルギルス(Aspergil
lus)種、ペニシリウム(Penicillium)種、フサリウム
(Fusarium) 種、アルテルナリア(Alternaria) 種、ニ
ューロスポラ(Neurospora) 種等の糸状菌に対して使用
することができる。化合物Iはまた後天性免疫不全症候
群(エイズ)にかかっているような免疫妥協患者に対し
て特に重篤であるニューモシスチスカリニイ(Pneumocy
stis carinii) 病原体の肺炎の治療に使用することがで
きる。
【0009】化合物Iは後述の通り産生されるグラレア
ロゾエンシス(Glarea lozoyensis)の変異誘発形を培
養することによって生産するのが便利であり、MF55
33としてメルクカルチュアコレクションに保持され
る。MF5533はアメリカンタイプカルチュアコレク
ションMD20852、ロックビル、パークラウンドラ
イブ12301のカルチュアコレクションにブタペスト
条約に基づいて寄託されており受託番号ATCC740
30を付与されている。グラレアロゾエンシスATCC
74030はATCC20868の変異誘発形であるグ
ラレアロゾエンシスATCC20957の変異誘発形で
ある。この変異体は後に詳述されるように、グラレアロ
ゾエンシスATCC20957の凍結栄養菌糸体を変異
誘発物質と培養した後、塗布、温置及び単離することに
よって産生させることができる。
【0010】グラレアロゾエンシスMF5533の培養
に於ける主生産物は式
【化1】 によって表わされる化合物Xである。
【0011】この変異体の産生には、紫外線照射、化学
的変異誘発物質又は挿入剤のような変異体を産生させる
ために一般に用いられる多くの物質を使用することがで
きる。適当な化学的変異誘発物質としてはN−ニトロソ
−N−メチルウレタン及びN−メチル−N′−ニトロ−
N−ニトロソグアニジンがある。
【0012】本発明の場合には、グラレアロゾエンシス
変異体MF5533(ATCC74030)は同時係属
中の出願第492,024号で開示及び特許請求したグ
ラレアロゾエンシスMF5404(ATCC2095
7)の凍結栄養菌糸体を種培地に接種し、N−メチル−
N′−ニトロ−N−ニトロソグアニジンを加え培養した
後増殖の一部をジャガイモデキストロース寒天に塗布
し、温置してコロニーを発育させ、次いで分離したコロ
ニーをジャガイモデキストロース寒天の斜面に移植し、
25℃で14日間温置して、グラレアロゾエンシス変異
体の培養物を得ることによって得られ、その1つが47
−19と称せられ、次にメルクカルチュアコレクション
にMF5533として保持された。
【0013】グラレアロゾエンシスMF5533(AT
CC74030)のコロニー及び形態の説明は次の通り
である。20℃に於てジャガイモ−デキストロース寒天
(ジフコ)上のコロニーは徐々に増殖し、1週間で直径
8〜12mmに達する。ジャガイモ−デキストロース寒天
上の成熟コロニー(3〜4週間)は浸出し、深部及び気
中菌糸を有し、表面は毛状、羊毛状又は珠柄状で、曇り
からかなり光沢しており、隆起し、密集した緻密なコロ
ニーを形成し、密集した分生子形成のための子座下組織
を有する。コロニーの色は薄いオリーブ−ブラウン、オ
リーブ、オリーブ−ブラウン、最後はオリーブ−ブラッ
ク、イザベラカラー(Isabella Color) 、セイヤルブラ
ウン(Sayal Brown)、トーニー−オリーブ(Tawny-oliv
e)、サッカードスアンバー(Saccardo's Umber) 、セピ
ア(Sepia)、ブラウニシュオリーブ(Brownish Olive)
、ローアンバー(Raw Umber)、ダークオリーブ(Dark
Olive) 、オリベシャスブラック(Olivaceous Black)
(大文字から始まる色名はR.リッジウェイ、1912
年、カラースタンダードアンドノーメンクラチュア、ワ
シントン、D. C. (R. Ridgway. 1912. Color Standards
and Nomenclature. Washington. D. C.) による)。コ
ロニーの裏面も同色。臭い、浸出液及び可溶性色素はな
い。菌糸(3%KOH中)は、薄いイエロー−ブラウン
からオリーブ−ブラウンで有隔分岐し、しばしば不規則
な側生又は頂生突出部を有し、幅1〜3μm、薄いもの
からわずかに厚い壁で囲まれ、壁は平坦なものからわず
かにかさぶた状又はいぼ状である。気中菌糸はしばしば
束として一緒に付着する。とげ及び糸柄はない。分生子
発生細胞は単芽球で散在しているものから密集している
ものまで完全なもの、末端及び節間のものがあり、未分
化の菌糸から直接、右にわずかに鋭角を向いて生じる。
分生子は不規則な鎖状、線状又はコイル状として発生
し、後に6〜25細胞の緻密で不規則な集団として発育
する。個々の分生子細胞は直径3〜6μmであり、球
状、ほぼ球状又はわずかにふぞろいなものから分裂した
ものまで、平滑なものから細かいいぼ状まであり、イエ
ロー−ブラウンからオリーブブラウンである。
【0014】生産 化合物IはグラレアロゾエンシスMF5533を以下に
記載する適当な栄養培地中で実質量の抗真菌活性が培地
中に検出することができるまで培養し、発酵培地からの
活性成分を適当な溶媒で抽出することによって回収し、
所望の成分を含有する溶液を濃縮し、次いで濃縮物質を
クロマトグラフィー分離にかけて化合物Iを培地中に存
在する他の代謝物から分離することによって得ることが
できる。化合物Iを生産させる適当な栄養培地は微生物
によって同化される炭素及び窒素源を含有し、低レベル
の無機塩をも含有するものである。培地は微量金属で補
足することができるが炭素及び窒素の複合源を使用する
場合、微量金属は通常複合源中に存在させる。
【0015】炭素源としてはグリセリン、砂糖、糖アル
コール、デンプン及び他の炭水化物又は炭水化物誘導体
例えばデキストラン、セレロース並びに複合栄養素例え
ばオート麦粉、コーンミール、キビ、トウモロコシ等が
ある。培地中に使用される炭素源の正確な量は幾分、培
地中の他の成分に依存するが、通常培地の0.5〜40重
量%の炭水化物量が十分であると見られる。これらの炭
素源は個々に使用することもできるし、数種の炭素源を
同一培地中で混合することもできる。窒素源としてはア
ミノ酸例えばグリシン、アルギニン、トレオニン、メチ
オニン等、アンモニウム塩及び複合源例えば酵母加水分
解物、酵母自己分解物、酵母細胞、トマトペースト、大
豆ミール、カゼイン加水分解物、酵母エキス、コーン浸
漬液、ジスチラーズソリューブル、綿実ミール、肉エキ
ス等がある。種々の窒素源は単独で又は混合して培地の
0.2〜10重量%の量で使用することができる。栄養無
機塩中、培地に混入することができるものはナトリウ
ム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、リン酸、硫
酸、塩素、炭酸イオンを生成することができる通常の塩
である。またコバルト、マンガン、鉄、モリブデン、亜
鉛、カドミウム等の微量金属も含まれる。
【0016】増殖培地は前述の栄養素から常法で調製す
ることができるが、ある種栄養素及び栄養素の組合せを
存在させることにより化合物Iの生産を容易にする。従
って、アンモニウム塩は直接窒素源として重要であり、
一塩基性リン酸カリウムはpH制御に重要である。マンニ
トールは生成される所望生成物の量を増大させるばかり
でなく所望の生成物の生産速度を改良するのに組成中で
特に有用である。
【0017】培養培地は液体又は固体いずれでもよい。
化合物Iの生産に適当な代表的な培地は次のものであ
る。 TG106培地 1リットル当たり D−マンニトール 100g NZ−アミンタイプE* 33g Fidco 8005 酵母エキス 10g (NH4)2SO4 5g KH2PO4 9g P-2000 2ml *カゼイン加水分解物、シェフィールドプロダクツ、クラフト社 SP−5培地 1リットル当たり マンニトール 80g KHPO 9g セレロース 10g ファーマメディア(PHARMAMEDIA) * 20g 滅菌前 pH7.3 *非加水分解球状タンパク質を含有する綿実胚からの黄
粉、トレイダースプロティン、バックアイオイルシード
プロダクツ社、メンフィステネシー
【0018】 RG2培地 RG120培地 1リットル当たり 1リットル当たり マンニトール 44g マンニトール 91g コーン浸漬液 4g コーン浸漬液 4ml ラード水 4g ラード水 4g ペクチン 10g ペクチン 10g KH2PO4 2g KH2PO4 2g トマトペースト 4g トマトペースト 4g 乳餅 4g 乳餅 4g グリシン 2g グリシン 2g 落花生ミール 4g 落花生ミール 4g pH7.0に調整 pH7.0に調整 TG102培地 TG103培地 1リットル当たり 1リットル当たり D−マンニトール 40g D−マンニトール 40g バクト−ペプトン* 33g バクト−ペプトン* 33g バクト−酵母エキス 10g バクト−酵母エキス 10g (NH4)2SO4 5g (NH4)2SO4 5g KH2PO4 9g KH2PO4 9g pH調整なし pH調整なし
【0019】 S2培地 S6培地 1リットル当たり 1リットル当たり D−マンニトール 44g D−マンニトール 44g KH2PO4 2g KH2PO4 2g グリシン 2g グリシン 2g 乳餅 15g 乳餅 15g 乳酸 2g 乳酸 2g 微量元素 10ml 微量元素 10ml 大豆油 10g pH7.0(滅菌前) pH7.0(滅菌前) F204固形培地 ベース液 250mlフラ 1リットル スコ当たり 当たり キビ 15g アルダミンPH(ARDAMINE PH)(**) 33.0g ベース液 15ml 酒石酸ナトリウム 6.6g FeSO4 ・7H2O 0.66 g グルタミン酸−ナトリウム 6.6ml コーン油 6.6ml pH調整なし **酵母自己分解物 イーストプロダクツ社クリフト
ン、ニュージャージ
【0020】 F4−SF固形培地 ベース液 250mlフラ 1リットル スコ当たり 当たり ひき割りトウモロコシ 15g アルダミンPH 0.2g ベース液 10ml H2PO4 0.1g MgSO4 ・7H2O 0.1g 酒石酸ナトリウム 0.1g FeSO4 ・7H2O 0.01 g ZnSO4 ・7H2O 0.01 g pH調整なし
【0021】前述又は類似培地の1つを用いる所望化合
物の生産は通常まず種栄養培地にグラレアロゾエンシス
MF5533の凍結栄養菌糸体を接種することによって
開始し、接種した培地を少なくとも3日間温置して式
(I)の化合物の生産に種として働く微生物含有ブロス
を生産する。生産用発酵ブロスの全部又は一部を用いる
代わりにブロスの一部を種培地の第2期生産で使用する
ことができる。予想される生産サイズにより、最後の化
合物Iの生産で種として発酵ブロスを使用する前に数段
階の種培地生産を行なうことができる。種培地は一般に
pH5〜8.1であり、至適pHはpH6〜7.5の範囲であ
る。
【0022】1つの有用な種培地は次の組成を有するP
34−2培地である。 別の有用な種培地は次の組成を有するKF培地である。
【0023】この方法を行なうには、保存培養MF55
33ATCC20958の斜面切片を適当な種培地に接
種し、フラスコを攪拌しながら又はせずに約15〜30
℃の温度で2〜30日間、好ましくは20〜28℃で2
〜14日間温置する。攪拌する場合は150〜220rp
m の範囲が好ましいが400rpm 以下でもよい。増殖が
多量の場合、通常2〜5日間、増殖を本発明の化合物の
生産のための生産培地に接種するために使用することが
できる。しかしながら培養増殖の一部を接種した後同様
の条件及び温置時間約1〜6日を用いることによって第
2期発酵、しばしば第3又は第4期発酵を行なうことが
好ましい。次いで増殖を生産培地に接種するために使用
する。培養増殖を接種した発酵生産培地は攪拌しながら
又はせずに3〜30日間通常7〜14日間温置される。
発酵は約20〜40℃の温度で好気的に行なうことがで
きる。最適結果のためにはこれらの発酵を約24〜30
℃の温度で行なうことが最も便利である。約24〜28
℃の温度が最も好ましい。本化合物の生産に適当な栄養
培地のpHは約5.0〜8.5で変化することができ、約
5.5〜6.0が好ましい範囲である。所望化合物又は
化合物類の生産に適当な期間の後、後者は以下で詳述さ
れる発酵培地から回収される。
【0024】回収及び単離 培養の完了後化合物Iは培地から回収及び単離される。
厳密な工程は発酵が液体又は固形培地のいずれで行なわ
れるかにより幾分異なる。発酵が固形培地で行なわれる
場合、第1工程はアルコール性溶媒を発酵培地に添加
し、十分混合した後、濾過し回収して水性アルコール濾
液を濃縮することができる。濃縮濾液をまずヘキサン又
は他のアルカンのような低級脂肪族炭化水素溶媒で逆抽
出又は洗浄してアルカン可溶性不純物を取り除くことが
できる。発酵が液体培地で行なわれる場合、1つの方法
としては、菌糸固形分を濾過又は遠心分離によって分離
し、発酵培地から回収することができる。アルコールを
菌糸のかたまりに添加し、菌糸固形物を十分に低級アル
コールで混合して所望生成物を抽出し、混合液を濾過又
は遠心分離し、濾液又は上清を集め濃縮する。別法とし
ては全ブロスを1倍容量の低級アルカノール好ましくは
メタノールを添加することによって抽出し、濾過又は遠
心分離して固形不純物を取り除くことができる。
【0025】遠心分離又は濾過により得られた固形栄養
培地又は菌糸パッドから活性薬剤を抽出するのに適当な
低級アルカノールとしてはメタノール、エタノール、イ
ソプロパノール又は高級アルコールがある。メタノール
が好ましい。次いでいずれの分離からのアルカノール抽
出液もクロマトグラフィー分離工程のカラムに装填され
る。“ジアイオン(DIAION) ”HP−20、HP−3
0、HP−40、SP−207(三菱化成工業社)及び
アンバーライト(AMBERLITE)”XAD−2、XAD−
4、XAD−16(ロームアンドハース社)として市販
されているスチレン−ジビニルベンゼン共重合体のよう
な市販で入手し得る吸着剤を最初の分離に使用すること
ができる。分離工程を行なうには、アルカノール抽出液
の組成を50%の水に調節し、HP−20又は他の選択
された樹脂に吸着させ、次いで100%アルカノール、
好ましくはメタノールで溶離する。
【0026】通常のカラムクロマトグラフィーを使用す
ることができる。通常のクロマトグラフィー分離が使用
される場合、“セファデックス(SEPHADEX)"LH−20
(ファーマシア)又はシリカゲルを使用することができ
るがシリカゲルが好ましい。シリカゲルによるクロマト
グラフィーによる活性成分の分画及び回収にはエステル
/アルコール/水又はジクロロメタン/アルコール/水
を使用して良好な分離を得ることができる。酢酸エチ
ル、メタノール及び水又は5%水性酢酸の混合液が特に
有用であることが見出されている。“セファデックス”
LH−20のようなデキストラン吸着剤を使用する場合
クロロ炭化水素/炭化水素/アルコール溶媒系を使用す
ることができる。塩化メチレン/ヘキサン/メタノール
の混合液が特に有用であることが見出されている。HP
LC分離を行なうには、通常のクロマトグラフィーで回
収した物質を含有するアルコール溶液を濃縮し、残留物
を移動相に見られるのと同じ比の塩化メチレン/メタノ
ール/水又は酢酸エチル/メタノール/水に溶解し、市
販のシリカゲル樹脂で充填したカラムに装填し流速約1
0ml/分を生じる約800〜2000psi で溶離する。
分離はUVにより276nmで監視される。
【0027】化合物Iは多くの真菌更にニューモシスチ
スカリニイに対して有効である。抗真菌特性は1%デキ
ストロースを含有する酵母窒素ベース(ディフコ)(Y
NBD)で行なわれるミクロブロス希釈検定に於けるあ
る種のカンジダ菌に対する最小殺真菌濃度(MFC)測
定により例示すくことができる。検定を行なうには化合
物Iを10%ジメチルスルホキシド(DMSO)に可溶
化し、2560μg/mlまで希釈した。次いで化合物を
YNBD中で256μg/mlまで希釈した。浮遊液0.
15mlを96穴プレート(各穴)はYNBD0.15ml
を含有する)の最上列に分配し薬剤濃度128μg/ml
となった。次いで2倍希釈液を最上列から生成して最終
薬剤濃度128〜0.06μg/mlを得た。サブローデ
キストロース寒天上に維持した酵母培養物をYMブロス
(ディフコ)に移植し振盪しながら(250rpm )35
℃で一晩温置した。温置後、各培養物を滅菌水に希釈し
て最終濃度1〜5×106 コロニー形成単位(CFU)
/mlを得た。
【0028】96−穴ミクロプレートを1.5μl/穴
を送るMIC−2000(ダイナテック)を用いて接種
し最終接種物/穴1.5〜7.5×103 細胞を得た。
ミクロプレートを35℃で24時間温置した。最小阻止
濃度(MIC)を目に見える増殖を示さない薬剤の最低
濃度として記録した。MICを記録した後プレートを振
盪して細胞を再浮遊させた。その後96穴ミクロプレー
トの穴からの試料1.5μlをサブローデキストロース
寒天を含有する1個のウェルトレー(welltray) に移植
した。接種したトレーを28℃で24時間温置した後読
み取った。MFCは発育しないか又は4コロニー/スポ
ット以下を示す薬剤の最低濃度として定義される。結果
(3試料)は次の表に示される。 真菌 菌株No. 最小殺真菌濃度(μg/ml) 化合物IA 化合物IB カンジダ アルビカンス MY 1055 2 1 MY 1028 2 0.5 MY 1750 4 1カンジダ トロピカリス MY 1012 1 0.12カンジダ シュードトロピカリス MY 1100 4 2
【0029】化合物Iはニューモシスチスカリニイ感染
を抑制又は軽減するのに有用である。代表的な研究とし
て、ラットに於ける化合物Iの有効性を定量した。スプ
ラグードーレ−ラット(SD−ラット)(体重約250
g)を飲料水中デキサゾン(2mg/ml)で免疫抑制し、
5週間低タンパク食で維持して潜伏感染からニューモシ
スチス肺炎の発症を誘発させた。薬剤処理の前に2匹の
ラットを犠牲にしてニューモシスチスカリニイ肺炎(P
CP)の存在を確かめた。両ラットは感染していた。残
りのラット(体重約150g)を6グループに分け、賦
形剤(水中10%DMSO又は水)0.25ml中化合物
を1日2回4日間皮下注射した。対照グループの5匹の
ラットは賦形剤だけを与えた。全動物は薬剤処理期間中
飲料水中デキサゾンと低タイパク食を与え続けた。処理
完了時に全動物を犠牲にし、肺を取り出し、処理して、
染色スライドの顕微鏡分析によって疾病の程度を定量し
た。この研究の結果は20−1000×顕微鏡視野(次
の表に示される)と幾何平均の標準誤差を調べることに
よって決定した嚢胞/動物肺の対数平均数として示され
る。全ての群をt−検定により比較し、マーク(*)し
た結果は有意性を示す。 対数平均/嚢胞 (I SEGM) 嚢胞の減少 残存数 DMSO対照 7.26 ±.12 ---- 6/6 化合物IA 1.20 mg/kg 5.58 ±.11* 97.9 % 5/6 0.60 mg/kg 5.68 ±.19* 97.4 % 6/6 0.30 mg/kg 5.99 ±.18* 94.6 % 5/6 0.15 mg/kg 6.32 ±.17* 88.5 % 6/6 化合物IB 0.60 mg/kg 5.41 ±.17* 99.1 % 6/6 0.30 mg/kg 5.22 ±.10* 99.4 % 6/6 0.15 mg/kg 5.59 ±.11* 98.7 % 6/6 0.07 mg/kg 5.97 ±.18* 96.8 % 6/6 0.03 mg/kg 6.16 ±.14* 95.0 % 6/6
【0030】顕著な特性は化合物を通常の製薬配合手法
に従って製薬的に使用し得る担体を含む新規な医薬組成
物に処方する場合最も効果的に用いられる。新規な組成
物は活性化合物の少なくとも抗真菌又は抗ニューモシス
チス治療量を含有する。一般に組成物は少なくとも1重
量%の化合物Iを含有する。使用前の希釈に適した濃縮
組成物は90重量%以上を含有することができる。組成
物としては経口、直腸、局所、非経口(皮下、筋肉及び
静脈内を含む)、肺(鼻又は口腔内吸入)、他の経鼻投
与又はガス吸入に適した組成物がある。組成物は化合物
Iを所望の媒体に適した成分と密接に混合することによ
って予め充填することができる。
【0031】化合物が抗真菌用である場合いかなる投与
方法を用いてもよい。真菌感染を治療する場合経口投与
がしばしば好適である。経口投与を用いる場合、液体組
成物によることができる。液体製剤に対しては治療用剤
は水、グリコール、油、アルコール等の液体担体と共に
カプセル剤及び錠剤のような固形製剤に対してはデンプ
ン、砂糖、カオリン、エチルセルロース、炭酸カルシウ
ム及びナトリウム、リン酸カルシウム、カオリン、タル
ク、ラクトースを一般にはステアリン酸カルシウムのよ
うな滑沢剤と結合剤、崩壊剤等と共に処方される。投与
の容易さのため錠剤及びカプセル剤が最も有利な経口投
薬形である。特に投与の容易さ及び投薬の均一性のため
に組成物を単位投薬形(以下で定義される)で処方する
ことが有利である。単位投与形態における組成物は本発
明の一面を構成する。化合物Iまた静脈又は腹腔注射用
の治療用組成物として処方することができ、必要な場合
防腐剤を添加したアンプル又は多回投与用容器の単位投
薬形とすることができる。組成物はまた水中0.85%
塩化ナトリウム又は5%デキストロースのような油性又
は水性賦形剤中の懸濁液剤、液剤又は乳剤のような形を
取ることができ、懸濁剤、安定化剤及び/又は分散剤の
ような処方剤を含有させることができる。緩衝剤並びに
添加剤例えば食塩水又はグルコースは等張な液剤を調製
するために添加することができる。また滴注静脈内投与
の場合、薬剤をアルコール/プロピレングリコール又は
ポリエチレングリコールに可溶化することができる。ま
た活性成分を投与前に適当な賦形剤で再構成する粉末形
とすることができる。
【0032】明細書及び特許請求の範囲で用いられる
“単位投薬形”とは物理的に分離している単位を意味
し、各単位は医薬担体と共に所望の治療効果を生じるよ
うに計算された活性成分の所定量を含有する。このよう
な単位投薬形の具体例は錠剤、カプセル剤、丸剤、粉末
包、オブラート包、アンプル又は多回投与用容器の計量
単位である。本発明の単位投薬量は一般に化合物の1種
を100〜200mg含有する。化合物をニューモシスチ
ス感染の制御に使用する場合には、直接肺や気管支を治
療することが望ましい。このため吸入法が好ましい。吸
入による投与の場合には、本発明の化合物は噴霧器の加
圧充填物からのエアロゾル噴霧の形体で供給するのが便
利である。化合物はまた処方することができる粉末とし
て供給することもでき、この粉末組成物は通気粉末吸入
装置によって吸入させることができる。吸入に好ましい
供給系は定量投与吸入(MDI)エアロゾルでありフル
オロカーボン又は炭化水素のような適当な推進薬中の化
合物Iの懸濁液又は溶液として処方することができる。
【0033】別の投与方法は特に感染が耳や他の体腔に
広がってしまう場合には通気法である。適用が局所であ
る場合には、薬剤は白色ワセリン、無水ラノリン、セチ
ルアルコール、コールドクリーム、グリセリルモノステ
アレート、ローズ水等の通常のクリーム剤及び軟膏で処
方される。通常1〜2%のクリーム又は溶液が調製さ
れ、治療される面に適用される。
【0034】次の実施例は本発明を具体的に説明するも
のであるが限定するものとして解釈すべきではない。 〔実施例1〕 変異株グラレアロゾエンシスMF5533(ATCC7
4030)の調製 グラレアロゾエンシスMF5404(ATCC2095
7)の凍結栄養菌糸体を250mlの三角フラスコに含有
したKF種培地50mlに接種し、N−メチル−N′−ニ
トロ−N−ニトロソグアニジン(NTG)を最終濃度
7.5μg/mlになるまで加えた。このフラスコを22
0rpm で25℃に於て5日間振盪してNTGの存在下で
発育する細胞を含有するブロスを得た。このブロスの一
部をジャガイモデキストロース寒天面に塗布し、プレー
トを25℃で14日間温置して微生物胞子を得た。この
胞子を回収、滅菌食塩水で希釈、ジャガイモデキストロ
ース寒天面に塗布してコロニー形成のために25℃で7
日間温置した。各コロニーをジャガイモデキストロース
寒天の分離斜面に移植してコロニーを分離した。接種し
た斜面を25℃で14日間温置し、斜面による栓を別に
取り、KF培地20mlに接種して種子を産生させ次に種
子2mlを用いてSP−5培地40mlに接種した後25℃
で14日間温置した。次にブロスをメタノールで抽出し
抽出液をHPLCにより化合物Xと他の成分の産生を試
験した。培養物47−19と称される斜面の1つを以下
に記載される生産で使用した。次いで培養物47−19
を再び分離し、メルクカルチュアコレクションにMF5
533として保存した。
【0035】〔実施例2〕化合物I発酵の生産 まず種培養を数段階で調製した。最初の段階としてP3
4−2培地54mlに培養物47−19と暫定的に称した
グラレアロゾエンシスの凍結バイアルによる栓で接種
し、次に分離し、メルクカルチュアコレクションにMF
5533として保存した。接種培地を振盪しながら22
0rpm で25℃に於て4日間温置した。この種培地の2
0ml試料を用いてP34−2培地500mlを含有する4
本の2リットルフラスコの各々に接種し、接種した培地
を220rpm で25℃に於て4日間温置した。次にフラ
スコ内容物をプールし、P34−2培地180リットル
と泡立ちを減少させるポリプロピレングリコールP−2
000 2ml/リットルを含有する300リットルの種
発酵槽に接種した。発酵槽を温度25℃、気流90リッ
トル/分、圧力0.7kg/cm2 ゲージ及び撹拌速度20
0rpm で6日間操作した。次にこの種子の25リットル
試料を用いてP34−2培地475リットルとP200
0 2ml/リットルを含有する800リットルの種発酵
槽に接種し、25℃、気流250リットル/分、圧力
0.7kg/cm2 ゲージ及び撹拌速度150rpm で4日間
培養した。こうして調製した種ブロス425リットルを
19,000リットルの生産発酵槽中のTG106培地
13,700リットルに接種した。混合液の発酵は25
℃の温度、気流6300リットル/分、圧力0.7kg/
cm2 ゲージ及び撹拌速度80rpm で行なった。pHを水酸
化ナトリウム又は硫酸を用いて初期値6.0〜5.5か
ら低下させた後5.5±0.2に維持した。培養を12
日間続けた後ブロスを生産物単離のために回収した。
【0036】〔実施例3〕化合物IAの単離
【化4】 まず全ブロス3100ガロンをメタノール1900ガロ
ンで抽出した。このメタノール液を遠心分離によって清
澄化して第1抽出液として清澄化液4250ガロンと固
形物650ガロンを得た。後者をメタノール1500ガ
ロンで再抽出し遠心分離して第2抽出液としての清澄化
液1550ガロンを得た。この遠心分離からの固形分を
80%水性メタノール1500ガロンで抽出し、遠心分
離して第3抽出液を得た。第1抽出液をSP−207
(臭素化ポリスチレン−ジビニルベンゼン共重合体)吸
着カラムに装填し、65%水性メタノールで洗浄した。
65%メタノール洗液中にいくらかの生産物が通り抜け
ていることが認められた。65%メタノール洗液と第1
SP−207カラムからの選択されたサイドアウト分は
900ガロンになりこれを全ブロスからの第2及び第3
抽出液と合わせ全量4050ガロンの合わせた抽出液を
SP−207カラムに吸着させ100%メタノールで溶
離した。第1SP−207カラムからのリッチカット溶
出液を希釈し、吸着し、HP−20カラムから100%
メタノールで溶離した。第2SP−207カラムからの
リッチカット流出液を合わせ、水で希釈し、2本のHP
−20カラムに吸着させ、100%メタノールで溶離し
た。3つのHP−20リッチカット流出液を合わせ、水
で希釈した後吸着させ濃縮及び脱水のためにSP−20
7カラムから100%メタノールで溶離した。リッチカ
ットを蒸留によって4倍濃縮した。前述のカラムからの
4倍濃縮液の500mlに酢酸イソプロピル4.5リット
ルを加えて溶液に残存するP−2000から沈殿する生
成物を分離した。次いで沈殿を分取用HPLC用に調製
して粒子サイズ20μm、孔サイズ60オングストロー
ムの‘MATREX’不規則シリカゲル(AMICON)3kgを充填
したプロクロムLC150VE15cmカラムを備えたド
ール−オリバーピークパーホーマーと同一の市販のカラ
ムで行なった。調製にはまず沈殿を濾過、真空乾燥して
2:2:1の酢酸エチル/メタノール/5%酢酸溶媒混
合液550mlに溶解した。次に溶媒組成を76/16/
8の酢酸エチル/メタノール/5%水性酢酸の供給組成
に調整し、直ちに混合液715mlを移動相80/10/
5の酢酸エチル/メタノール/5%水性酢酸を用いる流
速605ml/分のプロクラムLC150VEカラムに注
入し、22の2リットル画分を集めた。画分16を濃縮
乾固しその100mgを80:20:2の塩化メチレン/
メタノール/水2mlに溶解した。この溶液を濾過して清
澄化し、この透明溶液を50cm×22.5ml WHATMANシ
リカゲルHPLCカラムに注入した。クロマトグラフィ
ーの移動相は80:20:2の塩化メチレン/メタノー
ル/水であり、流速10ml/分とした。クロマトグラフ
ィーはUV検出器を用いて276nmに於て更に画分の分
析用HPLCによって監視した。両検出方法は化合物I
A、IB及びXの基線分離を示し、全て原混合液に存在
した。9つの同一注入液全部を上で示した方法で行ない
化合物IAを含有する画分を合わせ、濃縮乾固し50:
50のメタノール/水100mlに溶解した。この溶液を
HP−20 20mlに吸着させ、メタノールで溶離し、
真空下で乾燥して化合物IA91mgを得た。
【0037】〔実施例4〕化合物IBの単離
【化5】 実施例3の第3SP−207カラムからの残りの4倍濃
縮液を酢酸イソプロピル10倍容量に加えて化合物X、
IA及びIBを沈殿させた。沈殿を遠心分離によって集
め、物質を85:10:5酢酸エチル/メタノール/5
%水性酢酸で溶離される4本の500mlシリカゲルカラ
ムでクロマトグラフィー処理した。化合物IB60g及
び化合物IA20g(HPLCにより定量)を含有する
シリカゲルカラムの1つの混成試料を同様の方法で行な
われる150リットルシリカカラムでクロマトグラフィ
ー処理した。4つの50ガロン画分を集め、次に23の
15ガロン画分を集めた。化合物IBを多く含んだ(H
PLCにより定量した場合>95%)15ガロン画分の
1つを濃縮乾固し、酢酸エチル/メタノール/水(76
/16/8)に溶解し、更に85/10/5の酢酸エチ
ル/メタノール/5%水性酢酸で溶離した。リッチカッ
トを合わせ、濃縮、50/50のMeOH/H2Oに再び溶解
し、40mlのHP−20カラムで脱ケイ酸した。化合物
IBを100% MeOH で溶離した。化合物IBのカット
リッチを合わせ、回転蒸発器にかけてメタノールを蒸発
させ、水溶液を得、凍結乾燥して化合物IBを白色粉末
として得た。白色粉末は前で化合物IBとして示したス
ペクトル特性を有した。
【0038】〔実施例5〕種フラスコからの種子を用い
てTG−106培地40mlに接種し、これを振盪しなが
ら25℃で14日間温置したほかは実施例1のA部と同
様の方法でMF5404から変異株MF5533を得
た。
【0039】〔実施例6〕各々に化合物1A500mgを
含有する1000個の錠剤を次の処方で調製する。 微粉末の成分を十分に混合し、10%デンプンペースト
と顆粒にする。顆粒を乾燥し、錠剤に圧縮する。
【0040】〔実施例7〕各々に化合物IB500mgを
含有する1000個の硬ゼラチンカプセルを次の方法で
調製する。 これらの成分の均一な混合物を混和により調製し2ピー
スの硬ゼラチンカプセルに充填するために使用した。
【0041】〔実施例8〕次の処方を有する注射用懸濁
液250mlを通常の方法によって調製する。 5%DMSO/水 250ml 化合物IB 400mg これらの成分を混和した後使用のために滅菌する。
【0042】〔実施例9〕化合物1A13mgを市販のポ
リエチレン/炭化水素ゲル1gに緊密に分散させること
によって局所適用に適当な軟膏を調製することができ
る。
【0043】〔実施例10〕次の処方を有するエアロゾ
ル組成物を調製することができる。 缶当たり 化合物IB 24mg レシチンNF、液状濃縮物 1.2mg トリクロロフルオロメタン 4.025g ジクロロデフルオロメタン 12.15g
【0044】MF5404の調製 培養グラレアロゾエンシスATCC20868をペトリ
皿中のジャガイモデキストロース寒天上で25℃に於て
3週間増殖させた。0.3Mトリス緩衝液pH7、10ml
をペトリ皿に加え、胞子を滅菌綿棒で緩衝液に表面をこ
すり取った。緩衝液中の浮遊液をデカントで取り除きこ
の手順を2回繰り返した。胞子浮遊物を合わせ、ガラス
ウールで濾過して大きな胞子集団を取り出した。浮遊物
の濾液をまず600rpm 、次に700rpm 、最後に80
0rpm で各々3分間遠心分離し、各々遠心分離した後沈
降物を捨てた。次いで第3の遠心分離からの上清液を3
000rpm で5分間遠心分離した。この遠心分離からの
浮遊液を0.3Mトリス緩衝液3mlに再浮遊させ、変異
誘発処理に使用した。この浮遊液は103 〜104胞子
/mlを含有した。胞子浮遊液にN−ニトロソ−N−メチ
ルウレタン100μg/mlを加え、得られた混合液を3
00rpm に於て室温で20分間振盪した。この時間の終
わりに混合液を遠心分離し、上清液を除去した。沈降物
を0.3Mトリス緩衝液pH7.0で2回洗浄した後、同
じ緩衝液に再浮遊させ適当に希釈した後分離コロニーを
形成させるためにジャガイモデキストロース寒天に塗布
した。プレートをコロニー形成のために25℃で2週間
温置した。コロニーをジャガイモデキストロース寒天の
斜面に別々に移植することによって単離した。接種した
斜面を25℃で10〜14日間温置し、斜面による栓を
取り発酵に於ける化合物X及び他の成分の生産をHPL
C検定によって評価した。最初にZ7−9と称した斜面
の1つによる栓をメルクカルチュアコレクションにMF
5404として入れ、アメリカンタイプカルチュアコレ
クションにATCC20957として寄託した。
【0045】配列番号:1 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 鎖の数:NA トポロジー:環状
【0046】配列番号:2 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 鎖の数:NA トポロジー:環状
【0047】配列番号:3 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 鎖の数:NA トポロジー:環状
【図面の簡単な説明】
【図1】化合物IAの 1H−NMRスペクトルチャート
である。
【図2】化合物IBの 1H−NMRスペクトルチャート
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C12P 21/04 ZNA A61K 37/02 //(C12N 1/14 C12R 1:645) (C12P 21/04 C12R 1:645) (72)発明者 プラカシュ エス.マシュレカー アメリカ合衆国,07060 ニュージャー シィ,ウオーレン,クリスティ ドライ ヴ 35 (72)発明者 ジェロルド エム.リーシュ アメリカ合衆国,08850 ニュージャー シィ,プリンストン ジャンクション, シェーブルック ドライヴ 10 (72)発明者 トマス シー.ハラダ アメリカ合衆国,07090 ニュージャー シィ,ウエストフィールド,サンドラ サークル 25 (72)発明者 オットー デー.ヘンセンズ アメリカ合衆国,07701 ニュージャー シィ,レッド バンク,リヴァー プラ ザ,アレキサンダー ドライヴ 65 (72)発明者 ディヴィッド エフ.セシン アメリカ合衆国,07065 ニュージャー シィ,ローウェイ,モンゴメリー スト リート 1948 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07K 7/56 C12P 21/00 - 21/04 C12N 1/14 CA(STN) REGISTRY(STN) WPI(DIALOG) BIOSIS(DIALOG)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 (式中Rは水素又はヒドロキシルである)を有する化合
    物。
  2. 【請求項2】 Rが水素である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 Rがヒドロキシルである請求項1記載の
    化合物。
  4. 【請求項4】 製薬的に使用し得る担体と混和した請求
    項1記載の化合物を包含している組成物。
  5. 【請求項5】 更にフルオロカーボン推進薬を含有する
    請求項4記載の組成物。
  6. 【請求項6】 好気的条件下同化される炭素、窒素源及
    び無機塩を含有する栄養培地中でグラレアロゾエンシス
    MF5533(ATCC74030)を十分量の化合物
    が産生されるまで培養した後、生産物を培地から分離す
    ることを特徴とする請求項1記載の化合物の生産方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の化合物を生産するグラレ
    アロゾエンシスMF5533(ATCC74030)。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の化合物からなるニューモ
    シスチスカリニイ感染治療剤。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の化合物からなる真菌感染
    症治療剤。
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