JPH0426052Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案はポスター、カレンダー、絵等のパネル
を差し替え保持して飾ることが出来る枠縁に係
り、特に簡単な操作でポスター等のパネルを着脱
すると共に、挿入したパネルを安定した状態で固
定することが出来るポスター等の差し替え枠縁に
関するものである。

〈従来の技術〉 従来のこの種の枠縁は一般的に表枠と裏枠とを
相互に積層すると共にこれ等をビス止めし、ポス
ター等のパネルはこの表枠と裏枠との間に挟持し
て取付固定していた。

また枠縁の内側面にポスター等のパネルの外周
縁を挿入することが出来る凹溝或いは溝レールを
設けて構成したパネルの差し替えが可能な枠縁も
公知であつた。

〈考案が解決しようとする課題〉 然るに上述の前者の枠縁は上述の如く、表枠と
裏枠とをビス等で係合していたので、ポスター等
を差し替える都度表枠と裏枠とを解体しなければ
ならず、作業が大変であると共に、全体の構造が
繁雑であるのでコスト高になる等の欠点があつ
た。

又後者の内側面に凹溝或いは溝レールを穿設し
た枠縁に於いては、ポスター等のパネルの差し替
えは可能であるが、収納したパネルを安定した状
態で確実に固定することが出来ず、従つてパネル
を枠体に粘着テープ等を使用して固定しなければ
ならなかつた。

この後者の場合には、粘着テープ等で固定した
場合にも、屋外等に展示した際には粘着テープ等
の固定手段が解除されて、ポスター等のパネルの
み枠縁から簡単に抜き取られてしまう等の問題が
あつた。

本考案は従来のこれ等の問題点に鑑み開発され
た全く新規な技術に関するものである。

〈課題を解決するための手段〉 本考案に係る枠縁は従来の前述の問題点を根本
的に改善した技術であつて、その要旨はポスター
等のパネルが摺動し得るレール溝を内側面に有す
る２個の側フレームと、パネルが挿通し得る入口
孔を内部に有する開口部フレームと、パネルの頭
部縁を挿入し得る凹溝を内側面に有する頭部フレ
ームとよりなる枠縁に於いて、前記頭部フレーム
の凹溝内面所定位置にパネル固定用突起を突設し
たものである。

〈作用〉 本考案に於いては上述の如く、頭部フレームの
凹溝内面にパネル固定用突起を突設して構成した
ので、この頭部フレームの凹溝内に挿入されて来
たパネルの頭部の係止孔にこのパネル固定用突起
を自動的に挿入係止せしめ、これによつてパネル
が枠縁から抜けないように固定することが出来
る。

〈実施例〉 図により本考案に係る枠縁の一実施例を具体的
に説明すると、第１図乃至第３図に於いて、１，
２は夫々内側面にコ字形のレール溝ａを有する側
フレームであつて、アルミニウム或いはプラスチ
ツク等を押し出し成形することによつて構成され
ている。３は開口部フレームであつて、これ等の
側フレーム１，２の一端に直交する如く取り付け
られている。

この開口部フレーム３の内部にはポスター、写
真、カレンダー等のパネル４を挿通し得る入口孔
ｂが穿設されている。５は頭部フレームであつ
て、前記開口部フレーム３と対応する側フレーム
１，２の他端に取り付けられている。

またこの頭部フレーム５の内側面にはパネル４
の頭部を挿入し得る凹溝ｃを有し、かつその凹溝
ｃの内天面には４個の突起６が吊り下げ突設され
ている。

前記頭部フレーム５は特に第１図及び第３図に
明らかな如く、上縁よりも下縁が枠縁の内側に長
く突出され、これによつて、頭部フレーム５の凹
溝ｃに挿入されたパネル４を裏側から巾広く安定
して支持し得る如く構成されている。またこの頭
部フレーム５の下縁には、特に第１図及び第３図
に示す如く、前記凹溝ｃの突起６に対応する位置
に巾広い穴７が穿設されている。この穴７はその
上に載置されたパネル４を下方に湾曲させる為の
ものである。

該パネル４の頭部中央には突出部が設けられ、
かつその内部には前記突起６を挿入し得る係止孔
８が穿設されている。

従つて、本考案に於いては、パネル４を頭部フ
レーム５の凹溝ｃに挿入した際に、第４図及び第
５図に示す如く、凹溝ｃ内の突起６がパネル４の
頭部に設けた係止孔８に自動的に挿入されて係止
し得る如く構成されている。

また第６図に示す如く、頭部フレーム５の一部
より露出したパネル４を穴７に向かつて下方向に
押し下げることによつて、パネル４を前述の如
く、穴７内に湾曲させ、これによつて突起６がパ
ネル４の係止孔８より抜け出し、パネル４が開口
部フレーム３よりスムーズに抜き取れるように構
成されている。

本考案に係る枠縁の使用に当たつては第１図及
び第４図乃至第６図に示す如く、パネル４を開口
部フレーム３の入口孔ｂに挿通し、これの両縁を
側フレーム１、２のレーム溝ａに沿つてスライド
し、パネル４の頭部を頭部フレーム５の凹溝ｃに
挿入し、これを手離すと、凹溝ｃの内天面より突
設された突起６がパネル４の頭部の係止孔８に自
動的に挿入され、これによつてパネル４を枠縁内
で安定した状態で固定することが出来る。

次にパネル４を抜き取る際には、特に第６図に
示す如く、頭部フレーム５に沿つて露出したパネ
ル４を下方に押圧することによつて、パネル４を
穴７に湾曲させて逃がし、これによつて突起６を
パネル４の係止孔８より抜き取つて開放し、この
状態でパネル４をスライドすることによつて抜き
取ることが出来る。

〈考案の効果〉 本考案に係る枠縁は上述の如き構造と作用とを
有するので、ポスター等のパネルを簡単にワンタ
ツチで差し替えて展示することが出来、又この枠
縁は両面テープを等を使用することによつて窓、
壁、販売機等に簡単に取り付けることが出来、か
つ数個のフレームを順に組立構成すれば良いので
安価に大量生産することが出来、更に収納された
パネルは突起によつて係合されているので安定し
て展示出来、これによつてパネルが枠縁から引き
抜かれることを防止出来る等の多大な特徴を有す
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は全体の構成を示す説明図、第２図はそ
の斜視図、第３図は要部の構成を示す説明図、第
４図乃至第６図は夫々使用断面説明図である。 １、２は側フレーム、３は開口部フレーム、４
はパネル、５は頭部フレーム、６は突起、７は
穴、８は係止孔、ａは溝レール、ｂは入口孔、ｃ
は凹溝である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ポスター等のパネルが摺動し得るレール溝を
   内側面に有する２個の側フレームと、パネルが
   挿通し得る入口孔を内部に有する開口部フレー
   ムと、パネルの頭部縁を挿入し得る凹溝を内側
   面に有する頭部フレームとよりなる枠縁に於い
   て、前記頭部フレームの凹溝内面所定位置にパ
   ネル固定用突起を突設したことを特徴としたポ
   スター等の差し替え枠縁。 (2) 枠縁内に挿入されたパネルの頭部の係止孔に
   頭部フレームのパネル固定用突起を挿入係止し
   てパネルを固定することを特徴とした請求項１
   記載のポスター等の差し替え枠縁。