JPH0426041Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はシヨーケースの温蔵室に設置されるシ
ヨーケース用ホツトプレート棚に関するものであ
る。

（従来の技術） 従来、第２図に示すように、シヨーケース本体
１の上方に温蔵室２を、下方に冷蔵室３をそれぞ
れ配置し、この温蔵室２内に２段にホツトプレー
ト棚４を設置した冷蔵・温蔵シヨーケースが知ら
れている。

このホツトプレート棚４は第３図に示すように
発熱体（図示しない）を有する棚本体５の前側上
面に商品価格、商品名等を記載したカードを収容
するカード保持枠６を設置し、また、棚本体５の
前面に棚本体５を引き出すためのアルミニユーム
製の取手７を取付けている。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら、前記従来のシヨーケース用ホツ
トプレート棚では、前述の如くカード保持枠６及
び取手７はそれぞれ別個に形成され、２個の部品
を要していたし、また取手７はアルミニユーム製
であることから、棚本体５の熱が取手７に伝導
し、取手７を把持したときに火傷を負うという問
題点を有していた。

本考案の目的は前記従来の問題点に鑑み、１個
の棚化粧枠によりカードを収納し、かつ、取手と
しても利用でき、更には棚本体を引き出すときに
火傷を負うことがないシヨーケース用ホツトプレ
ート棚を提供することにある。

（課題を解決するための手段） 本考案は前記目的を達成するため、商品の価
格、商品名等を表示する棚化粧枠を前面に取り付
けた棚本体を、シヨーケースの温蔵室に配置した
シヨーケース用ホツトプレート棚において、前記
棚本体は、商品の価格、商品名等を記載したカー
ドを保持するカード保持枠と、上端が前記棚本体
の上面より上方に位置するよう該棚本体の前面に
亘つて固定された支持枠とを硬質合成樹脂にて一
体に形成してなり、該支持枠には該カード保持枠
の背面に向かつて延び該支持枠と該カード保持枠
との間に所定間隙を形成するよう延在したガード
保持枠連結用の連結片を有することを特徴とす
る。

（作用） 本考案によれば、棚化粧枠のカード保持枠に商
品の価格等を記載したカードを収容することがで
きる。また、カード保持枠は支持枠により棚本体
の前面から所定間隔をおいて支持しているから、
カード保持枠と支持枠の前面との間に手の指を挿
入するスペースが形成され、このスペースに指を
挿入しカード保持枠を引くときは、棚本体が引き
出される。更に、棚化粧枠が硬質合成樹脂製のも
のでアルミニユーム等の金属と比較し熱伝導率が
低くなつているから、カード保持枠が高温となる
ことがなく、棚引出し時に火傷を負うことがな
い。

更にまた、棚本体の熱は前述の如く支持枠に伝
導するが、この支持枠からカード保持枠に伝導す
る熱は途中の連結片で放熱され、前述の硬質合成
樹脂という材質の点と相俟つて、カード保持枠へ
の熱伝導が極力抑制されている。更にまた、支持
枠の上端が該棚本体の上面より上方に位置するよ
う該棚本体の前面に固定されているため、この棚
本体より上方に位置する部分が棚本体に載置され
た商品の落下を規制している。

（実施例） 第１図及び第４図は本考案に係るシヨーケース
用ホツトプレート棚の一実施例を示すもので、従
来例と同様に冷蔵・温蔵シヨーケース等の温蔵室
に設置されるものである。図中、１０は偏平直方
体形状の棚本体で、左右両側面には両端から上方
に延び更に各側面に沿つて延びるガード棒１１を
取付け、棚本体１０の上板１２上に載置された缶
コーヒー等の商品Ａが棚本体１０の両側から落下
するのを防止している。棚本体１０の上板１２の
裏面には例えば伝熱線１３が配線され棚本体１０
を加熱し、これにより、各商品Ａを加熱してい
る。また、棚本体１０の前面には棚化粧枠２０が
取付けられている。

棚化粧枠２０はアルミニユーム等の金属と比較
し熱伝導率の低い硬質合成樹脂にて形成され、商
品価格、商品名等を記載したカード３０を保持す
るカード保持枠２１と、このカード保持枠２１を
棚本体１０に固定する支持枠２２とから構成され
る。カード保持枠２１は棚本体１０の前面に沿つ
て延びる基板２１１を有している。基板２１１の
上下端はそれぞれ基板２１１の上下部分を所定間
隙をおいて覆う屈曲片２１２ａ，２１２ｂを有
し、基板２１１と各屈曲片２１２ａ，２１２ｂと
の間にカード３０を差し込んでいる。

支持枠２２は棚本体１０に取付けられる取付け
片２２１と、カード保持枠２１に連結する連結片
２２２ａ，２２２ｂとからなる。この取付け片２
２１は棚本体１０の前面及び前面側裏面に沿つて
断面Ｌ字状に形成され、ネジ２３にて水平片２２
１ａを棚本体１０の底面に固着している。また、
取付け片２２１の垂直片２２１ｂの上端は棚本体
１０の上面より上方に位置し、商品Ａが棚本体１
０の前側から落下するのを防止している。各連結
片２２２ａ，２２２ｂは上下に位置し、上連結片
２２２ａは取付け片２２１の上端と基板２１１の
上部を、下連結片２２２ｂは取付け片２２１と基
板２１１の上下方向略中央をそれぞれ連結し、下
連結片２２２ｂの下方で取付け片２２１と基板２
１１との間に手の指の挿入し得る間隙２４を形成
している。

本実施例によれば、棚化粧枠２０のカード保持
枠２１は連結片２２２ａ，２２２ｂを介して支持
枠２２との間に所定間隙２４を形成しているか
ら、間隙２４に指を挿入し、カード保持枠２１を
手前方向（第４図中の白抜き矢印方向）に引くと
きは棚本体１０がシヨーケースの温蔵室から引き
出される。また、カード保持枠２１の屈曲片２１
２ａ，２１２ｂの一端からカード３０を挿入する
ことにより、カード３０がカード保持枠２１に保
持される。

このように、棚化粧枠２０はカード３０の保持
機能と、棚本体１０の取手機能を有している。

また、棚化粧枠２０は熱伝導率の低い硬質合成
樹脂にて形成されているから、伝熱線１３にて加
熱された棚本体１０の熱によりカード保持枠２１
が高温となることがないし、また、支持枠２２の
垂直片２２１ｂからカード保持枠２１に伝導する
熱はその途中の上下の連結片２２２ａ，２２２ｂ
にて放熱され、カード保持枠２１への熱伝導が極
力抑制されている。このため、棚引出し時に従来
の如く火傷を負うことがない。

更に、前述した如く、支持枠２２の垂直片２２
１ｂの上端が棚本体１０の上面より上方に位置す
るよう形成しているため、この上方に位置する部
分により棚本体１０に載置された商品の落下を規
制することができる。

（考案の効果） 以上説明したように、本考案によれば、棚化粧
枠のカード保持枠にカードが保持されるととも
に、カード保持枠と支持枠の前面との間に指を挿
入するスペースが形成され、このスペースを介し
てカード保持枠を引き、棚本体を引き出すことが
できる。また、支持枠の上端が該棚本体の上面よ
り上方に位置するよう該棚本体の前面に固定され
ているため、この棚本体より上方に位置する部分
が棚本体に載置された商品の落下を規制し、商品
の落下破損を防止できる。

従つて、一体形成された棚化粧枠の１個の部品
でカード保持と取手と更には商品落下防止の３つ
の機能が兼用となつている。

また、棚化粧枠が硬質合成樹脂で形成されてい
るから、従来のアルミニユーム製の取手と比較し
熱伝導率が低く、また、この支持枠からカード保
持枠に伝導する熱は途中の連結片で放熱されるた
め、この両者の作用が相俟つてカード保持枠の温
度上昇が抑制され、棚引出し時の火傷を防止する
ことができるという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第４図は本考案の一実施例を示すも
ので、第１図はシヨーケース用ホツトプレート棚
を示す斜視図、第２図は冷蔵・温蔵シヨーケース
を示す斜視図、第３図は従来のシヨーケース用ホ
ツトプレート棚を示す斜視図、第４図はシヨーケ
ース用ホツトプレート棚を示す側面図である。 図中、１０……棚本体、２０……棚化粧枠、２
１……カード保持枠、２２……支持枠、２４……
間隙、Ａ……商品。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 商品の価格、商品名等を表示する棚化粧枠を前
   面に取り付けた棚本体を、シヨーケースの温蔵室
   に配置したシヨーケース用ホツトプレート棚にお
   いて、 前記棚化粧枠は、商品の価格、商品名等を記載
   したカードを保持するカード保持枠と、上端が前
   記棚本体の上面より上方に位置するよう該棚本体
   の前面に亘つて固定された支持枠とを硬質合成樹
   脂にて一体に形成してなり、該支持枠には該カー
   ド保持枠の背面に向かつて延び該支持枠と該カー
   ド保持枠との間に所定間隙を形成するよう延在し
   たガード保持枠連結用の連結片を有する ことを特徴とするシヨーケース用ホツトプレー
   ト棚。