JPH0425Y2 - - Google Patents

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JPH0425Y2
JPH0425Y2 JP1986033786U JP3378686U JPH0425Y2 JP H0425 Y2 JPH0425 Y2 JP H0425Y2 JP 1986033786 U JP1986033786 U JP 1986033786U JP 3378686 U JP3378686 U JP 3378686U JP H0425 Y2 JPH0425 Y2 JP H0425Y2
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film
patch
adhesive
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adhesive layer
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【考案の詳細な説明】
本案は皮膚の所要部に正確且つ密着して貼着で
きる皮膚疾患治療用貼付剤に関する。 従来より湿疹、皮膚炎等の皮膚疾患の治療に
は、副腎皮質ステロイドを含有する軟膏やクリー
ム等の外用剤が使用されている。また難治性な慢
性湿疹等の治療には密封療法を兼ねたステロイド
含有粘着テープが一般に用いられている。上記の
ステロイド含有粘着テープは基材としてポリエチ
レンフイルムが用いられているが、該フイルムを
基材とした粘着テープは治療用として比較的柔軟
性、伸縮性、透湿性等が充分でなく、これを皮膚
面に施用した場合、皮膚の伸縮運動に順応して伸
縮し難い上、内部はむれ易く皮膚障害や接着部の
局部的剥離等を生じ易く、特に関節部などの屈曲
部に施用した場合にはこの傾向は一層顕著にな
り、すぐれた薬効も得難たいものであつた。この
ため基材として更に柔軟性、伸長性がすぐれ、屈
曲部等に対し順応性に富む薬剤含有粘着テープが
望まれていた。然しこのようなすぐれた性質を有
する薬剤含有粘着テープを構成する基材フイルム
に伸長性、柔軟性の極めてすぐれた例えばポリウ
レタンフイルムのようなプラスチツクフイルムを
使用すると、このような性質を有するフイルムは
腰が弱過ぎるため、これを用いて製造された薬剤
入り粘着テープは疾患部等の貼着対象部位に施用
するさいの貼付け作業等が極めて困難になり、多
くの手数と時間がかかるばかりでなく、貼付けら
れた粘着テープの表面に皺を生じたり、皮膚との
間に間隙を生じたりして密接した接着ができず、
前記同様薬効の点にも問題を生ずる等の欠点があ
る。 また、こうした柔軟性のポリウレタンフイルム
に紙製の台紙や剥離紙を仮着したものもあるが、
皮膚の疾患の治療用として用いるには未だ充分な
ものではなかつた。 本案は上記の如き欠点に鑑みなされたもので、
本案は透視性で適度の腰のある台紙シートの面に
ポリウレタンフイルムのような柔軟性に富み、伸
縮性と、特定範囲の透湿性を有し、密着性の極め
てすぐれた被覆フイルム(基材フイルム)を仮着
し、この被覆フイルムの上面にステロイド剤を一
定量含有する粘着剤層を設けたもので、皮膚の所
要患部への貼着が容易で、作業も迅速、確実にで
きてよく密着した施用ができ、患部におけるむれ
等を生ずることがなく、薬剤を確実に投与するこ
とができて優れた薬効が得られ、更に関節部に貼
着しても運動などの妨げとならず、使用感のよい
ものが得られる。 以下本案を実施例について説明すると、台紙シ
ート1は透明ないし半透明の透視性を有し適度の
腰のあるプラスチツクフイルム、例えばポリエス
テル、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリイミ
ド、酢酸繊維素系その他のフイルムがあり、その
フイルムの厚さは約10〜100μ程度でよい。台紙
シートには透視性があるので、形成される治療用
貼付剤を患部に貼着する際に施用部位が透視でき
て的確な貼付ができ、治療が一層し易くなる。 この台紙シート1の上面には厚さ約10〜50μ程
度で適度の透湿性を有するポリウレタンフイルム
のような柔軟性、伸縮性がすぐれ、貼着部の皮膚
面の伸縮によく応当して密着でき、必要な引張り
強さと透湿性を有するプラスチツクフイルムで形
成された被覆フイルム(基材フイルム)2が適当
な接着剤6を介し、若しくは介せず仮着されてい
る。上記フイルムも透明、半透明等の透視性とす
る。このようなフイルムには透湿性ポリウレタン
フイルムの外に薄く且つ柔軟性に富む透湿性ポリ
アミドフイルム、非透湿性ポリ塩化ビニリデンフ
イルム、ポリ塩化ビニルフイルム等が使用でき、
非透湿性のフイルムには、微細孔を設けて透湿性
にすることができる。この被覆フイルムの透湿性
は、水蒸気の透過率において、温度40℃、80%
RHにおいて約350〜500g/m2/24hr程度にする
とよい。上記台紙シート1の上面に仮着される被
覆フイルムには上記の如き既製フイルムを用いる
以外に、所定に調製されたフイルム成形用樹脂
液、例えば、ポリウレタンフイルム成形用溶液等
を、該台紙シートの所要面に流延し約110〜140℃
で乾燥して形成してもよい。又被覆フイルム2が
仮着される台紙シート1は、少なくともその一部
が仮着された被覆フイルム2より適当に延出され
た部分を有する様、該被覆フイルムより大きい台
紙シート1の使用が好ましい。このように台紙シ
ートの延出部が形成されると施部に貼るさいの把
持部となり、貼着操作が一層容易にできる。図面
には被覆フイルム2の周縁に(第1図)、若しく
はフイルム2の一縁に(第4図)台紙シート1の
延出部1aを有するものが示されている。 被覆フイルム2の上面には、適当な所要の薬剤
の所要量を含有する粘着剤層3を形成する。粘着
剤は天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル系、シリ
コーン系等が適宜に選択して使用できる。薬剤に
は吉草酸ベタメタゾン、フルドロキシコルチド、
フルオノニドアセトニド、トリアムシノロンアセ
トニド、ベクロメタゾン、プレドニゾロンその他
公知のステロイド剤があり、粘着剤中の薬剤の含
有量は約0.02〜0.5重量%、好ましくは0.05〜0.2
重量%程度である。ステロイド剤等は粘着剤中に
混入するほか、被覆フイルム上に形成した粘着剤
層の表面にその所要量を塗布してもよい。 上記粘着剤層3の接着力は前記被覆フイルム2
と台紙シート1との間の剥離抵抗よりも適当に大
であることが必要である。形成される薬剤入り粘
着剤層3の厚みは15〜40μ程度でよい結果が得ら
れる場合が多い。 上記粘着剤層3の上面には剥離紙4が貼着され
るが、その剥離抵抗は前記被覆フイルム2と台紙
シート1との間に剥離抵抗よりも小になるように
形成し、剥離紙を剥がすさい、前記被覆フイルム
2と台紙シート1の間が浮き上がらないようにし
ている。剥離紙4は必要に応じ適宜数(2以上)
に分けて剥離できるよう該剥離紙に切目を設ける
ほか、その一部が粘着剤層3外に延びるつまみを
設けることもできる。図面には剥離紙4をほぼ二
等分して剥離できる切目5を設けたものが示され
ている。このような切目5を設けることにより剥
離紙が別々に剥離でき、一方つづ剥がし露出した
一方の粘着層で位置決めすれば粘着操作が一層容
易確実にできる。また、必要に応じては台紙シー
ト1にも適当な切目を設け、上面に仮着している
被覆フイルムを患部へ貼りつけるさい貼付けに従
つて順次剥ぎ取りつつ貼着して行けば作業がし易
くなる。 本案は上述の如き構成で、剥離紙4を剥がし、
台紙シート1を持つてここから透視しながら患部
に位置合せを行い、粘着剤層を患部に当てるよう
にし、順次台紙シートを剥離しながら被覆フイル
ムで覆うようにして行けば、被覆フイルム同志が
付着し合つたり、貼着されたフイルムにたるみが
できて表面に皺を生じたりすることがなく、容易
かつ正確に密接して貼着ができ、薄くて柔らかな
被覆フイルムを手慣れない人でも早く仕上りよく
施用することができる。患部に接している粘着剤
層には上記特定量のステロイド剤が含有されてい
るので、この薬剤を的確に患部に投与することか
でき、上記するような優れた薬効が得られる。ま
た、この被覆フイルムで患部を覆つているとき、
皮膚から出る水分もこのフイルムの透湿性によつ
て確実に外方へ放散され、患部がむれたりして治
療の障害となることはないし、伸縮性や柔軟性に
富んでいるところから、どんな部位であつても、
特に関節等の屈伸運動部にもよく適応することが
できて、すぐに剥離したり、動作の支障になつた
りすることがなく、自由に体を動かすことができ
る。 つぎに実施例を示すと、厚さ40μの透湿性ポリ
ウレタンフイルム2を台紙シートとなる厚さ50μ
のポリエステルフイルム1の上面に仮着し、前記
ポリウレタンフイルムの上面にフルドロキシコル
チド0.0463%(重量%以下同様)を含有するアク
リル系粘着剤溶液(固型分含有量44%)を溶剤揮
散後の粘着剤重量が40g/m2となるように塗布
し、溶剤を約100℃の熱風で揮散して所要の薬剤
含有粘着剤層3を形成した。この薬剤含有粘着剤
層上にシリコーン処理したポリエチレンラミネー
ト剥離紙4を貼り、これを所定大に裁断し、更に
これをアルミニウム箔等でパツクし、本案の貼付
剤を得た。この貼付剤のフルドロキシコルチドの
含有量は40μg/m2で、貼付剤を構成しているポ
リウレタンフイルムの水蒸気の透過率は温度40
℃、80%RHにおいて350g/m2/24hrであつた。 この貼付剤を直径15mmの円板状に切り取り、健
康男子24名の背中に4時間貼付したさいの血管収
縮試験(ステロイドの毛細血管収縮反応により、
ステロイドの薬効を見る薬理試験)を実施した。
その結果は次表のとおりで良好な薬効を示した。
薬効の判定は試料を4時間貼付後、該試料を剥ぎ
取り、そのまま4時間経過した後の結果である。
なお、次の試験結果から明らかな如く本案の貼付
剤は貼着部の皮膚には発汗等によるむれによる刺
激がなく、また貼着部皮膚への貼着も極めて良好
で局部的剥離等も全くなかつた。
【表】 (接着状態およびむれによる皮膚刺激試験) 前記の薬効試験に使用した本案の貼付剤を背部
(脊柱の左右両側)と肘の屈曲部外側に施用した
場合の接着状態を試験した。なお比較のため80μ
のポリエチレンフイルムを基材にして同様に形成
した貼付剤(従来品)について同様な試験を実施
した。その結果は次表のとおりであつた。 (試験片5×5cm角、被験者各10名、貼付時間
24時間経過後の貼着状態を観察した。)
【表】 本案品は肘外側部のような屈曲部に施用しても
接着状態が極めて安定であることが明らかであつ
た。 また前記薬効試験に用いた本案の貼付剤(ブラ
ンクテープ)を直径約15mmφの試験片にしてこれ
を左腕屈側部に貼着して該試験片による皮膚刺激
の程度を試験した。なお、比較のため前記の接着
試験に使用した従来品(ブランクテープ)につい
ても同様の試験片を作成し同様の部位に貼着して
同様の試験を行つた。その結果は次表の如くであ
つた。 (被験者各20名、試験片の貼着時間は24時間
で、剥離後2時間経過後、貼着部の皮膚刺激を観
察した。)
【表】 上表の結果から本案品は従来品に比し刺激の程
度が極めて少ない。
【図面の簡単な説明】
図面は本案の実施例を示し、第1図は斜面図、
第2図は第1図の−線拡大断面図、第3図は
変形例を示す拡大断面図、第4図は他の変形例を
示す平面図、第5図は第4図の−線断面図で
ある。 1は台紙シート、2は被覆(基材)フイルム、
3は薬剤含有粘着剤層、4は剥離紙。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 透視性で腰のある厚さ10〜100μのプラスチ
    ツクフイルムで形成された台紙シートを有し、
    該台紙シートの一面に柔軟で伸縮性があり密着
    性に富む厚さ10〜50μで水蒸気の透過率が350
    〜500g/m2/24hr(40℃、80%RH)と良好な
    透湿性を有する透視性の被覆フイルムを仮着
    し、該被覆フイルムの上にステロイド剤を0.02
    〜0.5重量%含む粘着剤層を形成し、該粘着剤
    層を剥離紙で覆つた皮膚疾患治療用貼付剤。 2 上記被覆フイルムがポリウレタンフイルムで
    ある実用新案登録請求の範囲第1項記載の皮膚
    疾患治療用貼付剤。 3 上記台紙シートは上記被覆フイルムより外方
    へ適当に延出された部分を有する実用新案登録
    請求の範囲第1項または第2項に記載の皮膚疾
    患治療用貼付剤。
JP1986033786U 1986-03-11 1986-03-11 Expired JPH0425Y2 (ja)

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JP1986033786U JPH0425Y2 (ja) 1986-03-11 1986-03-11

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JP1986033786U JPH0425Y2 (ja) 1986-03-11 1986-03-11

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07116023B2 (ja) * 1989-04-12 1995-12-13 積水化学工業株式会社 ポリウレタンフィルムを支持体とする貼付剤

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JPS6242813B2 (ja) * 1980-11-11 1987-09-10 Canon Kk

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4867062U (ja) * 1971-12-04 1973-08-25
JPS6242813U (ja) * 1985-08-30 1987-03-14

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JPS6242813B2 (ja) * 1980-11-11 1987-09-10 Canon Kk

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