JP2690112B2 - 医療用貼付剤 - Google Patents

医療用貼付剤

Info

Publication number
JP2690112B2
JP2690112B2 JP63230843A JP23084388A JP2690112B2 JP 2690112 B2 JP2690112 B2 JP 2690112B2 JP 63230843 A JP63230843 A JP 63230843A JP 23084388 A JP23084388 A JP 23084388A JP 2690112 B2 JP2690112 B2 JP 2690112B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive layer
pressure
sensitive adhesive
patch
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63230843A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0278614A (ja
Inventor
高司 岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP63230843A priority Critical patent/JP2690112B2/ja
Publication of JPH0278614A publication Critical patent/JPH0278614A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2690112B2 publication Critical patent/JP2690112B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、裏打支持体の片側面に粘着剤層が設けられ
ている医療用貼付剤に関し、さらに詳しくは絆創膏、粘
着ドレープ、ハッカゴム膏、などとして用いられる医療
用貼付剤に関する。
(従来の技術) 裏打支持体の片側面に粘着剤層が設けられている医療
用貼付剤は、従来から種々提案されている。例えば、特
開昭61−284252号公報、特公昭62−54506号公報、特開
昭62−77315号及び特開昭62−77316号には、裏打支持体
の片側面に薬剤を含有する粘着剤層を設けて成る医療用
貼付剤が開示されている。
(発明が解決しようとする課題) ところが、これらの医療用貼付剤において、皮膚に対
する粘着力を上げるために、粘着剤層の粘着剤組成を柔
らかいもの(ガラス転移点が低いもの)で作成した場合
には、貼付剤を皮膚面に貼付けた際に、粘着剤層が流動
現象によって裏打支持体の周辺に広がり皮膚面を汚す欠
点があり、また貼付剤を皮膚面から剥がす際には、粘着
剤層の一部が皮膚に残るという糊残り現象の問題があ
る。
本発明は上記欠点を解決するものであり、その目的
は、皮膚に対する粘着性が良い上に、貼付中に粘着剤層
が周辺に広がって皮膚を汚したり、皮膚面から剥がす際
には、糊残りの問題を生じない医療用貼付剤を提供する
ことにある。
(課題を解決するための手段) 本発明の医療用貼付剤は、裏打支持体の片側面に粘着
剤層が設けられている医療用貼付剤であって、該粘着剤
層の粘着剤がゴム・樹脂混合系、ポリ(メタ)アクリル
酸エステルを主成分とする重合アクリル系、ポリビニー
ルエーテル系、ポリイソブチレン系、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体系、ポリウレタン系、シリコーン系から選
ばれる少なくとも一種の疎水性感圧性接着剤であり、該
粘着剤層に、伸縮性のポリウレタン繊維から主として形
成される伸縮性部材の少なくとも一部が埋設されている
ことを特徴としており、そのことにより上記目的が達成
される。
(実施例) 以下に本発明を実施例に基づいて詳細に説明する。
第1図及び第2図に示すように、医療用貼付剤は、裏
打支持体Iと、この裏打支持体Iの片側表面の略全面に
亘って設けられた粘着剤層2と、この粘着剤層2に少な
くとも一部を埋設された伸縮性部材3と、粘着剤層2の
表面に剥離可能に貼付けられた保護紙4とを有してい
る。そして、保護紙4を粘着剤層2の表面から剥離する
ことにより、粘着剤層2を露出させて使用に供される。
上記裏打支持体1は、テープ状、シート状に形成され
ており、柔軟で適度な強度を有しているものが一般的に
は望ましい。この裏打支持体1としては従来の救急絆創
膏や経皮吸収性貼付剤等に用いられているもの全てを使
用することができる。具体的には、軟質ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレン、ポリ塩化ビニリデン、エチレン・酢
酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリブタジエ
ン、ナイロン、ポリウレタン、ポリプロピレン、ポリエ
チレンテレフタレート、スチレン・イソプレン・スチレ
ン、又はスチレン・ブタジエン・スチレン等のブロック
コポリマー、シリコーン、不溶性ポリビニルアルコー
ル、ビニロン等から成るフィルム類、天然繊維又は合成
繊維から成る織布、網布、不織布、紙材等又はそれらの
複合シート等があげられる。裏打支持体1の厚さは50μ
m〜200μmが好ましい。
上記裏打支持体1の片側表面に設けられた粘着剤層2
に使用し得る粘着剤としては、この種救急絆創膏や貼付
剤などに従来から使用されているポリマー又はその組成
物を使用することができ、ゴム・樹脂混合系、ポリ(メ
タ)アクリル酸エステルを主成分とする重合アクリル
系、ポリビニールエーテル系、ポリイソブチレン系、エ
チレン・酢酸ビニル共重合体系、ポリウレタン系、シリ
コーン系から選ばれる少なくとも一種の疎水性感圧性接
着剤に限定される。上記ゴム・樹脂混合系接着剤として
は、主として天然又は合成ポリイソプレン・樹脂混合系
接着剤、スチレン・イソプレン・スチレン又はスチレン
・ブタジエン・スチレン等のブロックコポリマー・ゴム
・樹脂混合系接着剤があげられる。
上記粘着剤層2には、経皮吸収性の薬剤を含有させる
のが好ましい。それには、例えば、鎮痛消炎剤、ステロ
イドホルモン剤、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤、冠
血管拡張剤、カルシウム拮抗剤、抗菌剤、抗生物質類、
解毒剤、鎮痛剤、鎮咳剤、鎮静催眠剤、精神活力剤、精
神安定剤、血圧調整剤、喘息剤、抗てんかん剤、ホルモ
ン分泌促進剤、抗潰瘍剤、制癌剤、ビタミン剤、血行促
進剤等があげられる。
上記粘着剤層2に埋設される伸縮性部材3は、主とし
て伸縮性ポリウレタン繊維から成る織布、網布、不織布
を用いることができる。この伸縮性部材3の縦及び横方
向の伸び率はそれぞれ100%以上であるものが好まし
い。第1図に示すように伸縮性部材3は上記粘着剤層2
中に埋設され、粘着剤層2はこの伸縮性部材3で表層2a
と内層2bとに分けられている。この表層2aと内層2bに使
用される粘着剤組成は、同一のものでもよく、あるいは
異種のものでもよい。また、表層2a及び内層2bの厚さは
適宜変更することができる。
上記剥離性の保護紙4としては、従来から剥離シート
として使用されている全てのものが使用でき、具体的に
は表面が剥離性処理剤で処理されている紙、表面樹脂加
工紙、セロハン、プラスチックシート類等、又はそれら
の積層体、例えば、フィルム貼り合わせ紙、セロハン貼
り合わせ紙等があげられる。
このようにして構成された医療用貼付剤は、外装紙に
包装され、その後EOG、または放射線等の非加熱殺菌手
段によって滅菌処理が施された後使用に供される。
医療用貼付剤を使用するには、保護紙4を粘着剤層2
の表面から剥がし取り、粘着剤層2を皮膚の所定部位に
貼付ける。このように貼付剤を皮膚面に貼付けると、粘
着剤層2に含有される薬剤が皮膚に吸収される。ここ
で、粘着剤層2中には、伸縮性部材3が埋設されている
ので、粘着剤層2を伸縮性部材3で補強することがで
き、裏打支持体1自体の強度が少々不足していても、あ
るいは裏打支持体1が紙材のように吸湿し易い材質で形
成されていて貼付け中の発汗水分の吸収等によって強度
が低下するものでも、貼付剤の強度が大きく低下するの
を防止することができる。
また、皮膚への粘着性を上げるために、特に柔らかい
(ガラス転移点の低い、例えば、−60度以下のTgを有す
る)粘着剤組成で粘着剤層2を形成した場合において
も、伸縮性部材3で粘着剤層2の内部凝集力を向上する
ことができ、糊残りの現象を防止することができる。す
なわち、粘着剤層2の粘着剤組成をガラス転移点の低い
もので形成した場合には、粘着剤層2を皮膚から剥がす
際に糊残りの現象が生じたり、あるいは貼付け中でも体
温による粘着剤層2の軟化や皮膚の伸縮によって貼付け
部の周辺にまで粘着剤層2が流動現象によってはみ出
し、その結果非常に見苦しくなるのであるが、本実施例
においては粘着剤層2中に伸縮性部材3が存在すること
によって、皮膚への付着性を損なうことなく、周辺への
はみ出しや糊残りの現象が生じないのである。
また、粘着剤層2の内層2bと表層2aの組成が実質的に
異なる場合でも、その中間に伸縮性部材3が存在するこ
とによって、内層2bと表層2a間の機械的接続が強固とな
り、貼付け時その他の使用時において、2層間で剥離し
たり、糊残り現象を生じることが防止される。つまり、
伸縮性部材3を織布、網布、不織布等で形成することに
より、その内部には連続する空間部が形成され、この空
間部内に内層2b及び表層2aが入り込むことにより、両層
2b、2aが伸縮性部材3で接続されて剥離するのが防止さ
れる。従って、粘着剤層2が実質的に組成の異なる2成
分以上の不定形状、小塊状又は粒状の混合物であり、そ
のことにより普通では粘着剤層2の内部凝集力が低下し
て貼付け後、糊残り現象等が生じ易い場合でも、本実施
例のように粘着剤層2内に伸縮性部材3が存在すること
によって、上記のような糊残りの問題を生じることがな
いのである。
さらに、伸縮性部材3は主として伸縮性のポリウレタ
ンで形成されているので、その伸縮性は他の樹脂に比較
して非常に優れており、かつ粘着剤層2との相互の親和
力が大きいことにより、貼付剤は皮膚の屈伸によくなじ
んで突っ張り感を与えることなく使用でき、しかも粘着
剤層2の内層2bと表層2aとの間で剥離現象を起こすこと
がない。
第2図には他の実施例が示されている。この実施例で
は伸縮性部材3は粘着剤層2の表面側に埋設され、伸縮
性部材3の表面が粘着剤層2の表面に露出している。伸
縮性部材3の表面には粘着剤層2が伸縮性部材3内に入
り込んだ状態で存在しているので、粘着性が低下するこ
とがない。また、伸縮性部材3は粘着剤層2の表面に露
出していなくてもよい。
この実施例では粘着剤層2の表面部位を特に伸縮性部
材3で補強することができ、糊残りを生じるのがさらに
防止される。
第3図にはさらに他の実施例が示されている。この実
施例では、粘着剤層2は互いに組成を異にする多数から
成る粒状乃至小塊状の集合体にて形成され、この粘着剤
層2中に2層の伸縮性部材31、32が略平行に埋設されて
いる。
なお、上記各実施例において、裏打支持1の形状はテ
ープ状、シート状の他、適宜形状に変更することができ
る。また、本発明の医療用貼付剤は、長尺状絆創膏(例
えば、巻バン)、救急絆創膏、ハッカゴム膏等プラスタ
ー、経皮吸収性薬剤を粘着剤層中に含有している貼付け
型製剤(局所性薬効、全身性薬効を有するものを含む)
等に適用することができる。
(発明の効果) このように、本発明の医療用貼付剤は、粘着剤層に、
伸縮性のポリウレタン繊維から主として形成される伸縮
性部材の少なくとも一部が埋設されているので、粘着剤
層の皮膚への粘着性を向上できると共に、貼付け中に粘
着剤層が周辺に広がったり、剥離時に皮膚面に糊残り現
象が生じることが防止できる。また、伸縮性部材を介し
て粘着剤層を複数層に形成することができると共に、各
粘着剤層を伸縮性部材で接続することで両層が剥離した
り、粘着剤層の表層が皮膚面に残るのを防止することが
できる。しかも、粘着剤層を複数層に構成することがで
き、幅広い要求性能を充分に満たすことができる。例え
ば、薬剤高含有可能粘着剤と、皮膚高接着性粘着剤との
2層、又はそれらの混合を可能とし、そのことによって
機能が向上し得る貼付剤を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明一実施例の貼付剤の断面図、第2図は他
の実施例の貼付剤の断面図、第3図はさらに他の実施例
の貼付剤の断面図である。 1……裏打支持体、2……粘着剤層、3……伸縮性部
材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】裏打支持体の片側面に粘着剤層が設けられ
    ている医療用貼付剤であって、該粘着剤層の粘着剤がゴ
    ム・樹脂混合系、ポリ(メタ)アクリル酸エステルを主
    成分とする重合アクリル系、ポリビニールエーテル系、
    ポリイソブチレン系、エチレン・酢酸ビニル共重合体
    系、ポリウレタン系、シリコーン系から選ばれる少なく
    とも一種の疎水性感圧性接着剤であり、該粘着剤層に、
    伸縮性のポリウレタン繊維から主として形成される伸縮
    性部材の少なくとも一部が埋設されていることを特徴と
    する医療用貼付剤。
JP63230843A 1988-09-14 1988-09-14 医療用貼付剤 Expired - Fee Related JP2690112B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63230843A JP2690112B2 (ja) 1988-09-14 1988-09-14 医療用貼付剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63230843A JP2690112B2 (ja) 1988-09-14 1988-09-14 医療用貼付剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0278614A JPH0278614A (ja) 1990-03-19
JP2690112B2 true JP2690112B2 (ja) 1997-12-10

Family

ID=16914157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63230843A Expired - Fee Related JP2690112B2 (ja) 1988-09-14 1988-09-14 医療用貼付剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2690112B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08317948A (ja) * 1995-05-25 1996-12-03 Sekisui Chem Co Ltd 火傷治療用貼付剤
DE19940238A1 (de) * 1999-08-25 2001-03-01 Lohmann Therapie Syst Lts Wirkstoffhaltiges therapeutisches System zur Applikation auf der Haut mit mindestens zwei polymerhaltigen Schichten
JP4739766B2 (ja) * 2005-01-25 2011-08-03 日東電工株式会社 貼付材の製造方法および貼付製剤の製造方法
CN104626703A (zh) * 2015-01-22 2015-05-20 江门新时代胶粘科技有限公司 复合无纺布及其制作工艺

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62129029U (ja) * 1986-02-10 1987-08-15

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0278614A (ja) 1990-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7063859B1 (en) Barrier film lined backing layer composition and method for topical administration of active agents
US4564010A (en) Pressure sensitive adhesive film for medical use
JP3847088B2 (ja) 貯蔵系感圧性接着層および一方向の弾性を有する裏当て層を含む経皮吸収治療システム
US4977892A (en) Wound dressing with hydrophilic absorbent layer
US7396976B2 (en) Easy-to-peel securely attaching bandage
EP0072251B1 (en) Improved bandage containing a medicament
US20110208103A1 (en) Disposable medical article with multiple adhesives for skin attachment
KR100740056B1 (ko) 신축성 첩부제
JPH04122255A (ja) 多層包帯
IE44152B1 (en) Surgical bandage
CA2117546A1 (en) Medical adhesive sheet
AU602056B2 (en) Polymeric wound dressings
US20070190123A1 (en) Cover material and plaster with cover material
EP2167001A1 (en) Dermal delivery device with ultrasonic weld
JPS5957654A (ja) 低粘着性創傷用ドレツシング
EP0571700A1 (en) A hydrogel applicator and methods of making same
ES2748243T3 (es) Sobreapósito con compatibilidad mejorada y un tiempo de adherencia largo, y procedimiento para su producción
EP0566816A1 (en) Two-hand pouch patch application
JP2690112B2 (ja) 医療用貼付剤
JP3044352B2 (ja) 貼付剤
JP2688062B2 (ja) 医療用貼付部材
AU649475B2 (en) Bilayer wound dressing
JPH10314203A (ja) 皮膚保護材
JP3171935B2 (ja) 貼付性に優れた貼付剤
WO2009084611A1 (ja) かゆみ止めシート

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees