JPH04259515A - 構造体 - Google Patents

構造体

Info

Publication number
JPH04259515A
JPH04259515A JP3041204A JP4120491A JPH04259515A JP H04259515 A JPH04259515 A JP H04259515A JP 3041204 A JP3041204 A JP 3041204A JP 4120491 A JP4120491 A JP 4120491A JP H04259515 A JPH04259515 A JP H04259515A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fibers
molding material
thermoplastic resin
resin
thin plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3041204A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Sakai
坂井 英男
Toshiyuki Nakakura
中倉 敏行
Tomohito Koba
木場 友人
Misao Masuda
益田 操
Satoshi Kishi
岸 智
Chiaki Maruko
千明 丸子
Hiroshi Tanabe
浩史 田邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority to JP3041204A priority Critical patent/JPH04259515A/ja
Publication of JPH04259515A publication Critical patent/JPH04259515A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽量で機械的強度に優
れた建築資材、機械部品、バンパーバックアップビーム
、ドアービーム、シートシェル等の自動車部品等の各種
分野で利用可能な繊維強化熱可塑性プラスチック(以下
FRTPと略す)構造体に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】熱可塑性樹脂と連続繊維補強
材を用いて製造された成形材料を、その熱可塑性樹脂の
溶融温度以上に加熱して流動性を付与した後、溶融温度
以下に保温した金型内に投入した後直ちに金型を閉じ冷
却と賦形を同時に行いFRTPを製造する技術がいわゆ
るスタンピング成形法として知られている。
【0003】この様な材料を使用したスタンピング成形
では樹脂の流動に従って補強繊維の配列が乱れ強度むら
が発生したり、樹脂の流動に繊維が追従せずに補強繊維
の存在しない部分が発生したりする。この様な場合、そ
の部分の強度が弱くなり、破壊し易くなり構造材料とし
て使用する場合の問題点の一つにあげられている。
【0004】この様な欠点を補う為に、そのような部分
の板厚を増したりすることが行われる。しかしながらこ
の様な、部分的な補強では使用する材料の量に比べ強度
向上効果は大きくない。プラスチックの強度を向上させ
る別の手法としては、リブ構造を活用する設計上のやり
方がある。ところが上述したスタンピング用の成形材料
はリブの先端まで充填するほど流動性が無いのでこの様
な設計上の技法が使用できない。
【0005】本発明は、上記問題に鑑み成されたもので
、その目的は、スタンピング成形で繊維含有量の少なく
て強度の弱い部分の強度を補い強度のムラが少ない信頼
性のあるFRTP構造体を提供することにある。
【0006】
【問題を解決するための手段】上記目的達成のため本発
明に係るFRTP構造体は、次のような構成をとること
に特徴を有する。
【0007】即ち、本発明は繊維強化プラスチック構造
体において、強度特性に優れた補強体と、流動性に優れ
た熱可塑性成形材料を組み合わせたことを特徴とする構
造体であり、具体的には、熱可塑性樹脂と繊維状補強材
を用いて製造された成形材料を用いて成形され任意の形
状を有する成形体において、一方向に配列してなる繊維
又は織布に熱可塑性樹脂を含浸してなるシート状薄板又
はこれらのシート状薄板を積層した積層体からなる補強
体と、流動性に優れた熱可塑性成形材料とを組み合わせ
たことを特徴とする繊維強化プラスチック構造体である
【0008】本発明の好ましい実施態様は、■補強体が
一方向に引き揃えて配列した繊維または織布に熱可塑性
樹脂を含浸させた繊維含有率30〜90重量%のシート
状薄板、又はこのシート状薄板を用いて得られた積層板
であること、■熱可塑性成形材料が長さ0.1〜100
mmの繊維状補強材を10〜80重量%含有している熱
可塑性樹脂であること、又は■使用する補強繊維に樹脂
との密着性を向上させるために、その繊維の表面が使用
する熱可塑性樹脂に対応した処理剤で表面処理されてい
ること、を各々特徴とする。
【0009】
【発明の詳細な開示】本発明の構造体は、各種機械の構
造に用いられるものであり、鋼材でいえば、等辺山形鋼
、工字鋼、溝形鋼、H形鋼の様な断面形状を持ったもの
を想定している。
【0010】一方向に配列した繊維または織布に熱可塑
性樹脂を含浸させたシート上薄板に用いられる熱可塑性
樹脂としては、例えばポリスチレン、ポリプロピレン、
ポリエチレン、AS樹脂、ABS樹脂、ASA樹脂(ポ
リアクリロニトリル・ポリスチレン・ポリアクリル酸エ
ステル)、ポリメチルメタクリレートナイロン、ポリア
セタール、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリフェニレンオキシド、フッ素樹脂、ポリフェ
ニレンスルフィドポリスルフォン、ポリエーテルサルフ
ォン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケト
ン、ポリイミド、ポリアリレート等がある。
【0011】一方向に配列した繊維または織布に熱可塑
性樹脂を含浸させたシート状薄板に用いられる繊維とし
ては、例えばガラス繊維、カーボン繊維、アラミド繊維
、炭化ケイ素繊維等が代表的なものである。
【0012】一方向に配列した繊維に熱可塑性樹脂を含
浸してなるシート状薄板は、通常太さ3〜25μmのモ
ノフィラメントを200〜12000本集束したヤーン
もしくはロービングを、所定本数一方向に並べたものに
熱可塑性樹脂を含浸させたものを用いる。
【0013】織布状繊維に熱可塑性樹脂を含浸してなる
シート状薄板は、太さ3〜25μmのモノフィラメント
を200〜12000本集束した織布用のヤーンを、織
布幅25mm当り5〜80本打ち込んで織った織布状繊
維に熱可塑性樹脂を含浸させたものを用いる。織布状繊
維の織り方は平織り、朱子織り、バイアス織り及び綾織
りなどがあり、いずれのものも使用することが出来る。
【0014】シート状薄板の繊維として使用するガラス
繊維は、シラン系、チタネート系、ジルコニウム系のカ
ップリング剤で処理し、樹脂との密着性を向上させたも
のを用いる。
【0015】ガラス繊維の場合のカップリング剤は、組
み合わせる樹脂に応じて最適なものを選ぶ必要があり以
下その具体例を列挙する。
【0016】ナイロン樹脂であれば、γ−アミノプロピ
ル−トリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−
γ−アミノプロピル−トリメトキシシラン等を使用する
【0017】ポリカーボネート樹脂であれば、γ−アミ
ノプロピル−トリメトキシシラン、N−β−(アミノエ
チル)−γ−アミノプロピル−トリメトキシシラン等を
使用する。
【0018】ポリエチレンテレフタレートまたは、ポリ
ブチレンテレフタレート、であれば、β−(3,4−エ
ポキシシクロヘキシル)エチル−トリメトキシシラン、
γ−グリシドキシ−プロピルトリメトキシシラン、γ−
アミノプロピル−トリメトキシシラン等を使用する。
【0019】ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチ
レン、AS樹脂またはABS樹脂であれば、ビニルトリ
メトキシシラン、ビニル−トリス−(2−メトキシエト
キシ)シラン、γ−メタクリロキシ−プロピルトリメト
キシシラン等を使用する。
【0020】ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレン
スルフィド、ポリスルフォン、ポリエーテルサルフォン
、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、
ポリイミド、ポリアリレート、フッ素樹脂であれば、上
述したカップリング剤も当然使用出来るが、その外に、
N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチル
ジメトキシシラン、γ−クロロプロピルメチルジメトキ
シシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン
、p−アミノフェニルトリエトキシシラン等を使用でき
る。
【0021】ガラス繊維以外の場合は、アミン硬化型の
エポキシ樹脂をカップリング剤として処理する場合が多
く、その具体例としてはビスフェノール−A−エピクロ
ルヒドリン樹脂、エポキシノボラック樹脂、脂環式エポ
キシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂、グリシジルエステル型
樹脂を使用することが出来る。
【0022】カップリング剤を繊維表面に施す方法は以
下の通りである。
【0023】即ち、集束剤を除去した繊維に、カップリ
ング剤を0.1〜3重量%溶解した液を、浸漬、噴霧、
塗布等の手段により完全に含浸させる。
【0024】このカップリング剤溶液を含んだ繊維を6
0〜120℃で乾燥し、カップリング剤を繊維表面に反
応させる。乾燥時間は溶媒が揮散してしまう時間で充分
で15〜20分位である。
【0025】カップリング剤を溶解する溶媒は、使用す
る表面処理剤に応じて、pH2.0〜12.0位に調整
した水を用いる場合と、エタノール、トルエン、アセト
ン、キシレン等の有機溶剤を単独で、或は混合して使用
する場合とがある。
【0026】熱可塑性樹脂を一方向に引き揃えた補強繊
維または、織布状補強繊維に含浸させて薄板とする方法
としては種々の手段があるが、最も一般的な方法は以下
の通りである。
【0027】1つは、溶剤に可溶な樹脂であれば、その
樹脂を溶液化して補強繊維に含浸させ、その後脱泡しな
がら溶媒を除去し、薄板とする方法である。
【0028】更に1つは、樹脂を加熱溶融して補強繊維
に含浸し、脱泡し、冷却して薄板とする方法である。
【0029】この様にして製造した薄板は、繊維と熱可
塑性樹脂の密着性に優れており、繊維含有率も30〜9
0%と要求に応じて変えることができ、厚みも0.1〜
1.0mmと薄く製造することが出来るが、ガラス含有
率は50〜90%で、厚さ0.1〜0.6mmである。
【0030】本発明に使用する成形材料の熱可塑性樹脂
としては例えばポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、AS樹脂、ABS樹脂、ASA樹脂(ポリアク
リロニトリル・ポリスチレン・ポリアクリル酸エステル
)、ポリメチルメタクリレートナイロン、ポリアセター
ル、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、
ポリフェニレンオキシド、フッ素樹脂、ポリフェニレン
スルフィド、ポリスルフォンポリエーテルサルフォン、
ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポ
リイミド、ポリアリレート等がある。
【0031】本発明に使用する成形材料の繊維状補強体
としては、ガラス繊維、カーボン繊維、アラミド繊維、
炭化ケイ素繊維等が代表的なものである。繊維状補強体
の形態としては、長繊維を3〜100mmに切断したチ
ョップドストランド状のものが一般的である。これらの
繊維に組み合わせる樹脂に応じた表面処理を行うが、そ
の方法は一方向に配列してなる薄板の製造の所で前述し
たのと同様な方法で行うことが出来る。
【0032】熱可塑性樹脂と繊維状補強体とを一体化し
て成形材料にする方法は、以下の通りである。1つは、
長さ3〜6mmに切断したチョップドストランドと熱可
塑性樹脂を所定の比率に混合分散させた後、押出機によ
り混練しながら円柱状、あるいは板状に押し出して成形
材料とするものである。この様にして製造した成形材料
はガラス含有率は10〜70重量%で円柱状であればそ
の直径は2〜50mm、板状であれば厚みは1〜50m
m程度である。別の方法としては、一方向に引き揃えて
配列した繊維に熱可塑性樹脂を所定量含浸させたシート
状薄板を繊維と直角方向に巾2〜10mmに裂いたテー
プ状材料を長さ3〜100mmに切断したものか、一方
向に引き揃えて配列した繊維に熱可塑性樹脂を所定量含
浸させた棒状材料を繊維と方向に長さ巾2〜100mm
に切断したものを平面状に均一に分散させた後、熱可塑
性樹脂が溶融する温度に加熱した金型もしくは炉に投入
して板状に賦形して成形材料とするものである。この様
にして作成した成形材料のガラス含有率は10〜90%
で厚みは1〜20mmである。
【0033】成形材料を金型で成形して製品とする場合
、製品の重量は、金型間の空間により規制されるし、金
型の表面積と成形材料の流動性の関係から投入する成形
材料の面積の最小値も規制されるので、成形材料を成形
する際に、金型内に投入する重量と成形材料の面積のバ
ランスを考慮しなければならない。成形材料の厚みが厚
くなればなるほど、面積は小さくなり、金型に充填しな
くなる可能性が高くなるので、板状成形材料の場合厚み
は、30mm以下が、円柱状材料の場合直径50mm以
下が望ましい。また、成形材料の流動性を妨げないこと
からガラス繊維含有率は50重量%以下が望ましい。 次に、上述の様にして得られた、シート状薄板またはそ
の積層体からなる補強体と、熱可塑性樹脂と繊維状補強
体からなる成形材料を同時に成形する。
【0034】その成形法としては、前記積層体をオーブ
ン中でその流動可能温度以上に加熱した後、その積層体
を、その樹脂のガラス転移温度が30℃以上のものであ
れば少なくともそのガラス転移温度以下に加熱されたプ
レス金型中に投入し、樹脂のガラス転移温度が30℃未
満であれば常温のプレス金型中に投入し、金型を短時間
で圧締し賦形、脱泡及び冷却を同時に行う、いわゆるス
タンピング成形を用いることが出来る。
【0035】その他の成形法としては、積層体をプレス
に装着した金型中で樹脂の流動可能温度以上に加熱しな
がら、成形物表面積1cm2 当り1〜300kg/c
m2 の圧力で、10秒〜60分間加圧し、樹脂のガラ
ス転移温度以下に冷却してから脱型する、いわゆるプレ
ス成形法、あるいは、真空下で樹脂流動可能温度以上に
加熱した後、20kg/cm2 以下の圧力で賦形、脱
泡後、ガラス転移温度以下に冷却してから脱型する、い
わゆるオートクレーブ成形法などを用いることが出来る
【0036】樹脂の流動可能温度としては、例えばポリ
スチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、AS樹脂、
ABS樹脂、ASA樹脂(ポリアクリロニトリル・ポリ
スチレン・ポリアクリル酸エステル)、ポリメチルメタ
クリレートナイロン、ポリアセタールであれば210℃
、ポリエチレンテレフタレート、フッ素樹脂であれば2
30℃、ポリフェニレンオキシドであれば250℃、ポ
リカーボネートであれば270℃、ポリフェニレンスル
フィド、ポリスルフォンであれば320℃、ポリエーテ
ルサルフォンであれば360℃、ポリエーテルエーテル
ケトンであれば390℃、ポリイミド、ポリアリレート
であれば390℃である。
【0037】成形材料と補強体を一体化する組み合わせ
方としては、■補強体を成形材料の表面、裏面のいずれ
か一方もしくは両方に配置させる場合と■補強体を成形
材料の間に挟んで成形材料の中心部分に配置させる方法
とが考えられるが、材料力学的見地からは、高強度の材
料を表面に配置させることにより飛躍的に物性を向上さ
せることが可能であることが認められており、本発明で
も■の補強体を成形材料の表面に配置させることにより
一体化を行うことが好ましい。
【0038】
【実施例】以下本発明を実施例及び比較例により更に詳
細に説明する。
【0039】本発明の実施例に使用する一方向に配列し
た繊維を用いたシート状薄板は表面処理剤を処理した、
単繊維を集束したヤーンを、ヤーン1本当たり1Kgの
張力をかけて、100本を引き揃えて巾は200mmの
シートとして引っ張りながら、特開昭61−22953
5号に記載されている様に、熱可塑性樹脂に接触させて
、熱ロールで樹脂で樹脂をしごきながら含浸し製造した
【0040】また、織布を使用したシート状薄板は10
0本を引き揃えたヤーンのかわりに、巾は200mmの
織布を100Kgの張力で引っぱりながら、前述したの
と同様の方法で製造した。
【0041】薄板に使用した、マトリックス樹脂、表面
処理剤、繊維及び繊維の含有率を表1に示す。
【0042】実施例および比較例で使用する金型から得
られるC型チャンネル成形品の形状を図1に示した。
【0043】また、以下の実施例及び比較例に使用する
熱可塑性樹脂と繊維状補強体から成る成形材料は、表2
に示した熱可塑性樹脂と繊維状補強体の組み合わせのも
のを使用した。
【0044】成形材料1〜4は以下に記述する方法で調
整した。
【0045】即ち、本発明の実施例の冒頭で前述したよ
うにして製造した一方向に配列した繊維を用いたシート
状薄板を巾5mmで繊維方向に裂いてテープ状とし、こ
のテープを所定の長さに切断し、この切断された短冊状
材料を平面上に均一の厚さに分散させた後270℃に加
熱した長さ1000mm巾100mmの彫り込み金型中
に投入して、金型を締めて40kg/cm2 の成形圧
力で10分間加圧した後80℃以下に冷却した後金型か
ら脱型して長さ1000mm巾100mm厚さ20mm
の成形材料を得た。
【0046】成形材料5はγ−アミノプロピルトリメト
キシシランを0.3重量処理したガラス繊維を長さ3m
mに切断したもの30重量部と、樹脂70重量部をミキ
サーで混合した後、押出機の先に取り付けた巾100m
m厚み20mmのシート形成型を通して押し出して金型
上に供給した。この成形材料の繊維長さは材料の一部を
焼却して樹脂除いた後、得られた繊維の長さを計測して
その平均を繊維とした。
【0047】成形材料6は、宇部日東化成株式会社から
「アズデル」の商品名で販売されているものを使用した
。「アズデル」に使用されている熱可塑性樹脂はポリプ
ロピレンであり、ガラス繊維含有率は、40wt%であ
る。
【0048】実施例1 薄板Aを長さ1000mmに12枚切断し、これを積み
重ねて巾200mm長さ1000mmの積層体とした。 この積層体を温度200℃に加熱した長さ1000mm
巾205mmの彫り込み型内に投入し、型締めをし40
トンの圧力で10分間加圧した後80℃まで冷却後脱型
し、厚さ2.2mmの補強体を得た。この積層板の上に
成形材料−1をそれぞれの縦及び横の中心線が一致する
ように重ねスタンピング成形の材料とした。
【0049】スタンピング成形は以下の手順で行い構造
体を得た。すなわち、温度200℃に保った予熱装置中
でスタンピング成形材料を7分間加熱後取り出し、60
℃に保温された図1に示した形状の構造体が成形出来る
金型中に成形材料がリブ側になるように投入し、10秒
以内に金型を閉じ、60秒間400トンの圧力で加圧後
脱型した。この構造体を表3に示した条件で両端固定の
3点曲げ試験を行い破断荷重を求めた。
【0050】破断荷重及びリブへの充填状態の観察結果
を表4に示した。
【0051】実施例2 薄板Aを長さ1000mmに12枚切断し、これを積み
重ねて巾200mm長さ1000mmの補強体とし、金
型に投入して積層板としない以外は実施例1と同様に構
造体をスタンピング成形により得た。実施例1と同様に
曲げ試験を行い破断荷重及びリブへの充填状態の観察結
果を表4に示した。
【0052】実施例3 薄板Aの代わりに薄板Bを使う以外は実施例1と同様に
して構造体を得た。実施例1と同様に曲げ試験を行い破
断荷重及びリブへの充填状態の観察結果を表4に示した
【0053】実施例4 薄板Aの代わりに薄板C、成形材料1の代わりに成形材
料2を使う以外は実施例1と同様にして構造体を得た。 実施例1と同様に曲げ試験を行い破断荷重及びリブへの
充填状態の観察結果を表4に示した。
【0054】実施例5 薄板Aの代わりに薄板D、成形材料1の代わりに成形材
料3を使う以外は実施例1と同様にして構造体を得た。 実施例1と同様に曲げ試験を行い破断荷重及びリブへの
充填状態の観察結果を表4に示した。
【0055】実施例6 薄板Aの代わりに薄板E、成形材料1の代わりに成形材
料4を使う以外は実施例1と同様にして構造体を得た。 実施例1と同様に曲げ試験を行い破断荷重及びリブへの
充填状態の観察結果を表4に示した。
【0056】実施例7 薄板Aを実施例1と同様な方法で積層板とし、温度20
0℃に保った予熱装置中で3分間予熱する。成形材料5
を押出機の先に取り付けた巾100mm厚み20mmの
シート形成型を通して押し出して60℃に加熱した構造
体金型上に供給し、直ちに予熱した薄板を成形材料5の
上に移動し、実施例1と同様な条件でスタンピング成形
を行い、構造体を得た。実施例1と同様に曲げ試験を行
い破断荷重及びリブへの充填状態の観察結果を表4に示
した。
【0057】比較例1 成形材料6を長さ1000mm巾150mmに2枚切断
し、これを重ね合わせて200℃の予熱装置中で10分
間加熱後、60℃に保温され構造体が成形出来る金型中
に成形材料6を投入し、10秒以内に金型を閉じ、60
秒間400トンの圧力で加圧後脱型した。
【0058】実施例1と同様に曲げ試験を行い破断荷重
及リブへの充填状態の観察結果を表4に示した。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】
【表3】
【0062】
【表4】
【0063】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれば
高強度のFRTPを構造体を成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例および比較例で成形した構造体成形品の
図である。
【図2】図1のA−A断面の拡大図である。
【符号の説明】
1    補強材料薄板 2    成形材料 3    薄板の繊維配列方向 11  構造体 12  補強用リブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維強化プラスチック構造体において、強
    度特性に優れた補強体と、流動性に優れた熱可塑性成形
    材料を組み合わせたことを特徴とする構造体。
  2. 【請求項2】補強体が一方向に引き揃えて配列した繊維
    または織布に熱可塑性樹脂を含浸させた繊維含有率30
    〜90重量%のシート状薄板、又はこのシート状薄板を
    用いて得られた積層板であることを特徴とする請求項1
    記載の構造体。
  3. 【請求項3】熱可塑性成形材料が長さ0.1〜100m
    mの繊維状補強材を10〜80重量%含有している熱可
    塑性樹脂であることを特徴とする請求項1又は2記載の
    構造体。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3記載の構造体において
    使用する補強繊維に樹脂との密着性を向上させるために
    、その繊維の表面が使用する熱可塑性樹脂に対応した処
    理剤で表面処理されていることを特徴とする構造体。
JP3041204A 1991-02-13 1991-02-13 構造体 Pending JPH04259515A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3041204A JPH04259515A (ja) 1991-02-13 1991-02-13 構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3041204A JPH04259515A (ja) 1991-02-13 1991-02-13 構造体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04259515A true JPH04259515A (ja) 1992-09-16

Family

ID=12601888

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3041204A Pending JPH04259515A (ja) 1991-02-13 1991-02-13 構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04259515A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7959838B2 (en) 2002-11-28 2011-06-14 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Epoxy resin for prepreg, prepreg, fiber-reinforced composite material and methods for production thereof
JP2011202778A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Bando Chemical Industries Ltd オートテンショナ、その可動部材の製造方法
JP2012148443A (ja) * 2011-01-18 2012-08-09 Toyota Motor Corp リブ付き構造の繊維強化樹脂材とその製造方法
JP2014054798A (ja) * 2012-09-13 2014-03-27 Mitsubishi Rayon Co Ltd 繊維強化熱可塑性樹脂成形品の製造方法
JP2014055258A (ja) * 2012-09-13 2014-03-27 Mitsubishi Rayon Co Ltd プレス成形用熱可塑性樹脂系繊維強化複合材料とその製造方法
KR20150089051A (ko) * 2012-11-27 2015-08-04 티센크루프 스틸 유럽 악티엔게젤샤프트 특히 차체용 구조 부품의 제조 방법
WO2019078242A1 (ja) * 2017-10-20 2019-04-25 東レ株式会社 繊維強化プラスチック成形品
EP3590674A4 (en) * 2017-03-01 2020-01-08 Nissan Motor Co., Ltd CARBON FIBER REINFORCED RESIN MOLDED BODY AND METHOD FOR PRODUCING THIS CARBON FIBER REINFORCED RESIN MOLDED BODY

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7959838B2 (en) 2002-11-28 2011-06-14 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Epoxy resin for prepreg, prepreg, fiber-reinforced composite material and methods for production thereof
US8470435B2 (en) 2002-11-28 2013-06-25 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Epdxy resin for prepreg, prepreg, fiber-reinforced composite material, and methods for production thereof
US8486518B2 (en) 2002-11-28 2013-07-16 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Epoxy resin for prepreg, prepreg, and fiber-reinforced composite material and methods for production thereof
JP2011202778A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Bando Chemical Industries Ltd オートテンショナ、その可動部材の製造方法
JP2012148443A (ja) * 2011-01-18 2012-08-09 Toyota Motor Corp リブ付き構造の繊維強化樹脂材とその製造方法
JP2014055258A (ja) * 2012-09-13 2014-03-27 Mitsubishi Rayon Co Ltd プレス成形用熱可塑性樹脂系繊維強化複合材料とその製造方法
JP2014054798A (ja) * 2012-09-13 2014-03-27 Mitsubishi Rayon Co Ltd 繊維強化熱可塑性樹脂成形品の製造方法
KR20150089051A (ko) * 2012-11-27 2015-08-04 티센크루프 스틸 유럽 악티엔게젤샤프트 특히 차체용 구조 부품의 제조 방법
JP2015536850A (ja) * 2012-11-27 2015-12-24 ティッセンクルップ スチール ヨーロッパ アーゲーThyssenkrupp Steel Europe Ag 特に車体用の構造部品の製造方法
US10189190B2 (en) 2012-11-27 2019-01-29 Thyssenkrupp Steel Europe Ag Method for producing a structural component, particularly for a vehicle body
EP3590674A4 (en) * 2017-03-01 2020-01-08 Nissan Motor Co., Ltd CARBON FIBER REINFORCED RESIN MOLDED BODY AND METHOD FOR PRODUCING THIS CARBON FIBER REINFORCED RESIN MOLDED BODY
US11230067B2 (en) 2017-03-01 2022-01-25 Nissan Motor Co., Ltd. Carbon fiber-reinforced resin molded body and manufacturing method thereof
WO2019078242A1 (ja) * 2017-10-20 2019-04-25 東レ株式会社 繊維強化プラスチック成形品
CN111183018A (zh) * 2017-10-20 2020-05-19 东丽株式会社 纤维增强塑料成型品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0295820B1 (en) Resin transfer molding core,preform and process
US5725940A (en) Composite molded article and method for making same
EP1027206B1 (en) Unidirectional fiber-random mat preform
CN101389457B (zh) 预成型体用强化纤维基材等、以及该强化纤维基材的层合体的制造方法等
KR101260088B1 (ko) 강화 섬유 직물과 그의 제조 방법
CN107250228B (zh) 由互相连接的片段组成的纤维增强泡沫材料
US20120077402A1 (en) Semi-finished textile product, particularly prepreg, manufactured from non-woven fiber fabric
JP2014004797A (ja) 成形用複合材及びその製造方法
EP3536840B1 (en) Composite material reinforcement substrate, composite material, and production method for composite material reinforcement substrate
KR920001646B1 (ko) 성형재료
JP2001064406A (ja) 繊維強化複合材用プリフォームおよびこれを用いてなる繊維強化複合材ならびにこれらの製造方法
US5294394A (en) Process for preparation of fiber-reinforced thermoplastic molded articles including special reinforcement
US20030104191A1 (en) Long-fiber-reinforced thermoplastice resin sheets, production process thereof, and composite structures reinforced by the sheets
JPH04259515A (ja) 構造体
EP0637510A1 (en) Prepreg and laminate structure
JP3272519B2 (ja) 積層体及びその製造方法
FI84843B (fi) Foerfarande foer framstaellning av fiberfoerstaerkt raomaterial foer plast.
EP3960796A1 (en) Method for manufacturing molded article of fiber-reinforced composite material, reinforcing fiber substrate and molded article of fiber-reinforced composite material
JPS63267523A (ja) 繊維強化熱可塑性プラスチツクの製造法
JPH04339635A (ja) 繊維強化合成樹脂複合体及びその成形方法
JPH05147169A (ja) 積層体とその製造方法
JPH01178411A (ja) 繊維強化樹脂成形材料の製造方法及びその装置
JPH05269909A (ja) 繊維強化樹脂成形品
JP3027172B2 (ja) 繊維強化プラスチック成形体およびその製造法
CN114616090B (zh) 碳纤维带材料、以及使用其的增强纤维层叠体及成型体