JPH04258571A - 油圧走行作業車両の油圧駆動装置 - Google Patents

油圧走行作業車両の油圧駆動装置

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JPH04258571A
JPH04258571A JP3060920A JP6092091A JPH04258571A JP H04258571 A JPH04258571 A JP H04258571A JP 3060920 A JP3060920 A JP 3060920A JP 6092091 A JP6092091 A JP 6092091A JP H04258571 A JPH04258571 A JP H04258571A
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rotation speed
speed
hydraulic
engine
hydraulic pump
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Akira Tatsumi
辰巳 明
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホイール式油圧ショベ
ル等に代表される油圧走行作業車両の油圧駆動装置に関
し、とくに降坂時に原動機馬力を制御して燃料消費率等
を改善したものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者は先に特開昭63−16704
2号公報において、ホイール式油圧ショベルなどの油圧
走行作業車両の走行時の燃費を改善させる油圧制御装置
を提案している。この制御装置の概要は次の通りである
【0003】いま、ある勾配の登坂路を制限速度35k
m/hで走行するときの必要流量をQ1,必要圧力をP
2(>P1)と定めると、例えば図8(b)のようにエ
ンジンの所要馬力PS2が決まり、更に、エンジンの最
高回転数N2と油圧ポンプの最大押し除け容積q2とが
定まり、例えばエンジン回転数−ポンプ吐出量線図(N
−Q線図)は図9に示すようになる。
【0004】ここで、図9に示したN−Q線図を有する
油圧式走行駆動装置におけるエンジンの性能が図10の
ように定められているとする。図10の回転数−馬力曲
線(N−PS曲線)からわかるように、ある勾配の登坂
路を35km/hで走行するに必要なポンプ吸収馬力を
PS2とすれば、その馬力はエンジン回転数N2のとき
に得られるようになっている。そして、そのときの燃料
消費率〔g/PSh〕は、回転数−燃料消費率曲線(N
−g曲線)からg2であることがわかる。
【0005】しかるに、このような油圧式走行駆動装置
により平坦路を35km/hで走行する際のポンプの吸
収馬力をPS1(<PS2)とすれば、エンジンをフル
スロットルのまま平坦路を走行すると、そのときのエン
ジン回転数はN2’(>N2)となり、燃料消費率がg
2’(>g2)となることがわかる。すなわち、このよ
うなエンジンおよび油圧装置の設定では、平坦路を35
km/hで走行するにはエンジンをその燃料消費率の悪
い領域で使用することになり好ましくない。また、平地
走行時にエンジンを燃料消費率の良い領域で使用するた
め、エンジン回転数を下げて馬力線図を図8(a)のP
S1に設定すると、負荷圧力がP2となる登坂時のポン
プ吐出流量がQ2となり、制限速度(35km/h)を
出すことができない。
【0006】そこで、特開昭63−1670423号公
報においては、図11に示すように、負荷圧力が平地走
行に相当する所定値P1に達するまではエンジン馬力P
S1(P−Q線図PQ1)となるエンジン回転数N1に
設定し、負荷圧力が所定値P1を越える範囲では,エン
ジン馬力がPS2(P−Q線図PQ2)となるまでエン
ジン回転数を負荷圧力に応じて増大させる。このとき、
制限速度を越えないように、すなわち、ポンプ吐出流量
がQ1を越えないように、押除け容積をエンジン回転数
の増大にともなって低減させて、図11に実線で示すP
−Q線図を得る。このようにして、負荷に応じたポンプ
吸収馬力とエンジン出力馬力のベストマッチングを行っ
て燃料消費率の最もよい(図10のg1)運転条件でエ
ンジンと油圧ポンプが制御される。
【0007】ところで、ホイール油圧ショベルが降坂す
るときの負荷圧力は平地走行よりもさらに低く、必要馬
力はPS0(<PS1)となる。そのため、上述した特
開昭63ー167042号公報の装置を使用して平地走
行時にエンジン回転数をN1まで下げても、降坂走行時
は図7に示すようにエンジン回転数はN1’まで上がり
、その燃料消費率はg1’とさらに悪化する。因みに、
平地走行時にエンジン回転数N1で走行する時の燃料消
費率はg1(<g1’)である。すなわち、上述した従
来の制御装置では、降坂時にポンプ吸収馬力とエンジン
出力馬力が燃料消費率の点でベストマッチングされてい
ない。
【0008】本発明の目的は、降坂時の原動機回転数と
油圧ポンプ押除け容積をベストマッチングして燃料消費
率を向上させた油圧走行作業車両の油圧駆動装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1〜図
4に対応づけて本発明を説明すると、本発明は、原動機
21と、原動機21の回転数を制御する回転数制御手段
260と、原動機21によって駆動される可変容量形油
圧ポンプ1と、この可変容量油圧ポンプ1のポンプの押
除け容積を制御する押除け容積制御手段40と、可変容
量形油圧ポンプ1からの吐出油により駆動される走行油
圧モータ4とを備えた油圧走行作業車両の油圧駆動装置
に適用される。そして、上述の目的は、車両が降坂して
いることを検出する降坂検出手段263を備え、この検
出手段263により車両の降坂が検出されているときに
、回転数制御手段260によって原動機の回転数を減少
させるとともに、押除け容積制御手段40により油圧ポ
ンプ1の押除け容積を増大することにより達成される。
【0010】
【作用】降坂時は原動機回転数が低減されるとともに、
油圧ポンプ1の押除け容積が大きくされる。したがって
、原動機出力馬力が油圧ポンプ吸収馬力にベストマッチ
ングされ、燃料消費率が向上する。
【0011】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0012】
【実施例】図1〜図7により本発明の一実施例を説明す
る。図2はホイール式油圧ショベルの油圧制御装置の全
体構成を示す図、図3はその一部分を拡大して示す図で
ある。
【0013】図2,3において、エンジン21の回転数
は、燃料レバー57aまたは走行ペダル6aの踏込み量
に応じてガバナ21aのガバナレバー21bをパルスモ
ータ22により回動することにより制御される。その制
御の詳細は後述する。そして、そのエンジン回転数に応
じて可変容量油圧ポンプ1が駆動され、その吐出油が走
行用制御弁2,センタジョイントCJ,カウンタバラン
ス弁3を介して油圧モータ4に導かれるとともに、作業
用制御弁23を介してブーム駆動用油圧シリンダ24に
導かれる。ここで、図においてセンタジョイントCJよ
りも上側のカウンタバランス弁3と走行油圧モータ4は
下部走行体に設置され、センタジョイントCJよりも下
側の制御弁2、油圧ポンプ1あるいはエンジン21など
は上部旋回体に設置される。
【0014】走行用制御弁2は、油圧ポンプ5、パイロ
ット弁6、スローリターン弁7、前後進切換弁8からな
る走行パイロット油圧回路からのパイロット圧力で切り
換え制御される。例えば、前後進切換弁8を前進(F位
置)に切換えパイロット弁6のペダル6aを操作すると
、エンジン回転数がその踏み込み量に応じて制御される
とともに、油圧ポンプ5からの吐出油がパイロット式制
御弁2のパイロットポートに導かれ、この制御弁2がパ
イロット油圧に応じたストローク量で切換わる。これに
より、可変容量油圧ポンプ1からの吐出油が管路25,
圧力補償弁26,制御弁2,管路27または28および
カウンタバランス弁3を経て油圧モータ4に供給され車
両が走行する。車両の速度は走行ペダル6aの踏込量に
依存する。
【0015】作業用制御弁23は作業用パイロット弁2
9の操作により切換えられ、油圧ポンプ1からの吐出油
が管路30,圧力補償弁31および制御弁23を介して
ブーム駆動用油圧シリンダ24に導かれ、油圧シリンダ
24の伸縮によりブームが昇降する。ここで、圧力補償
弁26,31は、油圧モータ4と油圧シリンダ24が独
立して作動することを補償するために用いられ、これら
各アクチュエータの負荷圧の最大値よりも所定圧だけ高
い圧力を油圧ポンプ1から吐出させるものである。
【0016】可変容量油圧ポンプ1の傾転角、すなわち
押除け容積は、傾転角制御装置40により制御される。 傾転角制御装置40は、エンジン21により駆動される
油圧ポンプ41と、一対の電磁弁42,43と、電磁弁
42,43の切換に応じて油圧ポンプ41からの圧油に
よりピストン位置が制御されるサーボシリンダ44とか
ら成り、サーボシリンダ44のピストン位置に応じて油
圧ポンプ1の傾転角が制御される。ここで、一対の電磁
弁42,43はコントローラ60により切換制御される
【0017】前後進切換弁8は電磁式とされ、運転席に
設けられた前後進切換スイッチSW1のN位置からF位
置,R位置への切換に応じて前後進切換弁8がN位置か
らF位置,R位置にそれぞれ切換わる。この前後進切換
スイッチSW1がN位置のとき、このスイッチSW1か
らハイレベル信号が出力される。SW2はブレーキスイ
ッチであり、作業時にはオン、走行時にはオフ操作され
る。ブレーキスイッチSW2がオン操作されると、不図
示の駐車ブレーキとサービスブレ−キの双方が作動し、
オフ操作されると、駐車ブレーキが非作動となりサービ
スブレーキがブレーキペダル操作で作動可能になる。こ
のブレ−キスイッチSW2がオンされると、このスイッ
チSW2からハイレベル信号が出力される。
【0018】51は、油圧ポンプ1の傾転角θsを検出
する傾転角センサ、52は油圧ポンプ1の吐出圧力Pp
を検出する圧力センサ、53はエンジン21の回転数N
rを検出する回転数センサ、54は、油圧ポンプ1の吐
出圧力とアクチュエータの最大負荷圧力(油圧モータ4
の負荷圧力と油圧シリンダ24の負荷圧力のうち大きい
方の値であり、シャトル弁32にて選択されたものであ
る)との差圧ΔPLSを検出する差圧センサである。ま
た、55はガバナレバー21bの回動量Nrpを検出す
るポテンショメ−タ、56は走行ペダル6aの操作量に
応じたパイロット弁6の出口圧力Ptを検出する圧力セ
ンサであり、これらの各センサの検出結果および上記前
後進切換スイッチSW1,ブレーキスイッチSW2の出
力信号はコントローラ60に入力される。57は、燃料
レバー57aの手動操作に応じた目標回転数xを指令す
る回転数設定装置であり、その指令信号もコントローラ
60に入力される。
【0019】コントローラ60は、図4に示すような傾
転角制御回路部160と図1に示すエンジン回転数制御
回路部260を有する。傾転角制御回路部160は、ロ
ードセンシング制御部(以下、LS制御部)161と、
トルク制御部162と、最小値選択部163と、最大傾
転角設定部164と、サーボ制御部165とから成る。 エンジン制御回路部260は後述する。
【0020】LS制御部161は、目標差圧ΔPLSR
の設定部161aと、差圧センサ54で検出された差圧
ΔPLSDと目標差圧との偏差Δ(PLS)を算出する
偏差器161bと、この偏差Δ(PLS)に基づいて目
標値の変化量ΔθLを演算する関数発生部161cと、
この目標値の変化量ΔθLを積分してロードセンシング
制御のための目標ポンプ傾転角θLとして出力する積分
器161dとを有する。
【0021】トルク制御部162は、回転数センサ53
で検出されたエンジン回転数Nrと、ポテンショメ−タ
55で検出されたガバナレバー位置Nθとの偏差ΔTを
偏差器162aで演算してスピードセンシングを行い、
この偏差ΔTに基づいて目標トルク演算部162bでエ
ンジンストールを防止するための目標トルクTpoを演
算する。そして、圧力センサ52で検出されたポンプ吐
出圧力Ppの逆数を逆数算出部162cで求め、乗算器
162dでこの逆数と目標トルクTpoとを乗じてθp
sを求める。さらに、このθpsを一次遅れ要素のフィ
ルタ162eにかけて入力トルク制限制御のための目標
ポンプ傾転角θTとして出力する。
【0022】最大傾転角設定部164は、エンジン回転
数センサ53から入力されるエンジン回転数Nrに基づ
いた最大傾転角θMを出力するもので、平地走行時の回
転数N1、ポンプ傾転角θ1における基準流量Qtma
xがどの回転数範囲でも得られるように、θM=(θ1
×N1)/Nr からθMを求める。すなわち、エンジン回転数Nrが所
定値N0までは最大傾転角θMとして最大値θmaxを
出力し、所定値N0を越える領域ではエンジン回転数N
rが大きくなるにつれて小さくなるような最大傾転角θ
Mを出力する。ここで、Nr×θM=Qtmaxとなる
ようにθMが設定されている。
【0023】最小値選択回路163は、目標傾転角θL
,θT,θMのうち最も小さい値を選択してサ−ボ制御
部165に傾転角指令値θrとして出力する。サ−ボ制
御部165では、入力された傾転角指令値θrと、傾転
角センサ51により検出した傾転角フィ−ドバック値θ
sとの偏差Δθを偏差器165aで求め、この偏差Δθ
に基づいて関数発生部165bから電磁弁42,43の
オン・オフ信号を出力する。これにより、ポンプ傾転角
θsが傾転角指令値θrに一致するよう傾転角制御装置
40が制御される。
【0024】図1は上述したコントローラ60内のエン
ジン回転数制御回路部260の詳細を説明する概念図で
ある。エンジン回転数制御回路部260は、3つの関数
発生器261〜263と、最大値選択回路264と、積
分器265と、加算器266と、サ−ボ制御回路267
とを有する。
【0025】関数発生器261は、回転数設定装置57
から指令される燃料レバー57aの操作量xに基づいて
目標回転数Nxを出力する。関数発生器262は、圧力
センサ56で検出されるパイロット圧Pi(走行ペダル
6aの踏込み量を表す)に基づいて目標回転数Ntを出
力する。関数発生器261および262は入力信号にほ
ぼ比例する目標回転数を出力する。関数発生器263は
、ポンプ圧力センサ52で検出されるポンプ圧Ppに基
づいて補正回転数Δαを出力する。この関数発生器26
3は、ポンプ圧PpがP1以下の所定範囲では負の補正
回転数−Δαをポンプ圧Ppに比例して出力する。P1
〜P2の範囲では補正回転数Δαはゼロ、Pp2を越え
る範囲ではポンプ圧Ppに比例して正の補正回転数+Δ
αを出力する。ここで、P1以下が降坂走行、P1〜P
2が平地定速走行、P2を越える範囲が登坂走行である
【0026】最大値選択回路264は、目標回転数Nx
とNtの大きい値を選択して目標回転数Nroaとして
加算器266に入力する。積分器265は、補正回転数
Δαを積分してΔαiとして加算器266に入力する。 加算器266は、目標回転数Nroaと補正回転数Δα
iとを加算し、ガバナレバ−位置目標値Nroとしてサ
ーボ制御回路267に入力する。サ−ボ制御回路267
には、上述のポテンショメ−タ55から現在のエンジン
回転数、すなわちガバナレバ−位置検出値Nrpが入力
されており、図5に示す手順に従ってエンジン回転数を
ガバナレバ−位置目標値Nroに変更する制御を行う。
【0027】図5はサ−ボ制御回路267をプログラム
で実現する場合の制御手順を示している。ステップS1
でガバナ位置目標値Nroと、ガバナ位置検出値Nrp
とを読み込む。ステップS2では、現在のガバナレバー
位置と目標回転数を示すガバナレバー目標値との差Nr
p−Nroを求め,その結果を回転数差Aとしてメモリ
に格納し、ステップS3において、予め定めた基準回転
数差Kを用いて、|A|≧Kか否かを判定する。ステッ
プS3が肯定されるとステップS4に進み、回転数差A
>0か否かを判定し、A>0ならば現在の制御回転数が
目標回転数Nroよりも高いから、エンジン回転数を現
在の値から予め定めてある単位回転数ΔNだけ下げるべ
くステップS5でモータ逆転を指令する信号をパルスモ
ータ22に出力する。これによりパルスモータ22が逆
転しエンジン21の回転数がΔNだけ低下する。ここで
、上述の単位回転数の最大値ΔNは、1ループを実行す
る間に増減できる最大の回転数である。
【0028】ステップS4が否定された場合には、制御
回転数が目標回転数Nroよりも低いから、エンジン回
転数を現在の値から上記単位回転数ΔNだけ上げるべく
ステップS6でモータ正転を指令する信号をパルスモー
タ22に出力する。これによりパルスモータ22が正転
してエンジン21の回転数がΔNだけ増加する。ステッ
プS3が否定されるとステップS7に進んでモータ停止
信号を出力し、これによりエンジン21の回転数が一定
値に保持される。ステップS5〜S7を実行すると始め
に戻る。
【0029】次に、以上のように構成された本実施例の
動作を説明する。走行時は燃料レバー57aによる目標
回転数は最小にしておき、走行ペダル6aによりエンジ
ン回転数を制御する。したがって、走行パイロット圧力
Piにしたがって関数発生器262から出力される目標
回転数Ntが最大値選択回路264で選択される。
【0030】平地定速走行時、ポンプ圧力PpはP1か
らP2の範囲にあり、関数発生器263の補正回転数Δ
αはゼロである。したがって、エンジン回転数は走行ペ
ダル踏み込み量に依存する目標回転数Ntとなるように
制御される。登坂走行時、ポンプ圧力PpがP2を越え
た値になると、関数発生器263からはポンプ圧Ppに
応じた正の補正回転数+Δαが出力される。したがって
、走行ペダル6aにより決定される目標回転数Ntに補
正回転数+Δαの積分値が加算され、エンジン回転数は
平地走行時よりも高回転側に制御される。すなわち、平
地定速走行時に比べて出力馬力が大きい状態でエンジン
が運転される。降坂走行時、ポンプ圧力PpがP1以下
になると、関数発生器263からはポンプ圧Ppに応じ
た負の補正回転数−Δαが出力される。したがって、走
行ペダル6aにより決定される目標回転数Ntから補正
回転数−Δαの積分値が減算され、エンジン回転数は平
地走行時よりも低回転側に制御される。
【0031】ここで、走行ペダル6aによる最大回転数
をN1で表す時、図4の最大傾転角設定回路164によ
り、最大回転数N1で制限速度35Km/hを越えない
ように油圧ポンプ1の最大傾転角θMがθ1に制限され
る。 すなわち、平地走行時の最高回転数はN1、平地走行時
の最大傾転角はθ1で制限されることになる。したがっ
て、平地走行時の最大ポンプ吐出流量Qtmaxは、Q
tmax=N1×θ1 で表される。
【0032】登坂時にエンジン回転数がN1以上になる
とき、制限速度35Km/hを越えないように油圧ポン
プ1の最大傾転角θMがθ1からエンジン回転数に応じ
て低減されている。登坂時の最高回転数をN2で表す時
、最大傾転角はθ2で表され、上述したように、N2×
θ2=N1×θ1=Qtmax で表される。そして、N1<Ng<N2,θ1>θg>
θ2の範囲でも、Ng×θg=Qtmaxとなるように
エンジン回転数とポンプ傾転角とがマッチングされる。
【0033】降坂時にエンジン回転数がN1以下になる
とき、回転数N0までの範囲では、制限速度35Km/
hを越えない範囲内で油圧ポンプ1の最大傾転角θMが
θ1からエンジン回転数に応じて増大されている。回転
数がN1を下回る範囲では、最大傾転角θMはその最大
値θmax=θ0で制限される。この場合も、N0×θ
0=N1×θ1=Qtmax となる。そして、N0<Ng<N1,θ0>θg>θ1
の範囲でも、Ng×θg=Qtmaxとなるようにエン
ジン回転数とポンプ傾転角とがマッチングされる。
【0034】以上のようなエンジン回転数の制御と油圧
ポンプ押除け容積制御により、平地定速走行時、登坂時
、および降坂時のP−Q線図はそれぞれ図6(a)〜(
c)のようになる。なお、図6(a)〜(c)において
、Qmaxは、エンジン最高回転数、ポンプ傾転角最大
の時に吐出可能なポンプ最大流量をあらわす。図6(a
)は平地定速走行時のP−Q線図であり、エンジン回転
数N1における最大出力馬力を越えないように傾転角制
御曲線PQ1が設定され、上述したように、最大傾転角
θmaxがθ1に制限されるから、エンジン回転数N1
でポンプ吐出流量が最大値Qtmaxを越えないように
制御される。したがって、破線部分の流量はカットされ
る。
【0035】図6(b)は登坂走行時のP−Q線図であ
り、エンジン回転数N2における最大出力馬力を越えな
いように傾転角制御曲線PQ2が設定され、上述したよ
うに、最大傾転角θmaxがθ2に制限されるから、エ
ンジン回転数N2でポンプ吐出流量が最大値Qmaxを
越えないように制御される。したがって、破線部分の流
量はカットされる。
【0036】図6(c)は降坂時のP−Q線図であり、
エンジン回転数N0における最大出力馬力を越えないよ
うに傾転角制御曲線PQ0が設定され、最大傾転角は油
圧ポンプの能力の最大値まで制御可能であるから、その
最大吐出流量Qtmax(=Qmax)はP−Q線図で
決定される最大値となり、平地走行時や登坂走行時のよ
うに上限が制限されることがない。
【0037】ここで、本実施例における可変容量油圧ポ
ンプ1の傾転角制御のより具体的動作について説明する
。本実施例では、ロードセンシング制御部161とトル
ク制御部162からそれぞれ目標傾転角θL,θTが出
力されるとともに、最大傾転角設定回路164から最大
傾転角θMが出力され、最小値選択部163で最も小さ
い値が選択されるから、傾転角の最大値は最大傾転角θ
Mで制限される。そして、基本P−Q線図をトルク制御
部162で設定するとともに、走行ペダル6aによる最
大回転数をN1に設定し、登坂時には平地走行時に比べ
てエンジン回転数を高回転側で運転し、降坂時には平地
走行時に比べてエンジン回転数を低回転側で運転し、こ
れにより、図6(a)〜(c)に示すようなP−Q線図
を得ている。
【0038】図7は降坂時の燃料消費率が向上すること
を説明する図であり、図10に対応する。すなわち、降
坂時にエンジン回転数をN0に低減してエンジン出力馬
力を降坂時に必要なポンプ吸収馬力PS0まで下げ、降
坂時の燃料消費率g0を平地走行時の燃料消費率g1よ
りも向上させていることがわかる。
【0039】なお以上説明した傾転角制御装置40は実
施例になんら限定されず、周知の各種傾転角制御装置を
使用できる。また、降坂時の負荷圧力に応じて負の補正
係数を積分してエンジン回転数を低減するようにしたが
、その他の種々の方式が採用できる。例えば、ブレーキ
スイッチ,前後進切換スイッチ,走行パイロット圧力セ
ンサ,ポンプ圧力センサからの信号により降坂を検出し
、このとき、ガバナレバ−を機械的に駆動してエンジン
回転数を下げることも可能である。さらに以上の実施例
では、エンジン回転数の低減に応じて傾転角を増大して
車速を一定に保つようにしたが、速度変動が支障のない
範囲では、エンジン回転数の低減に1対1で対応させな
くてもよい。さらに以上では、1つの前後進切換弁8が
中立位置,前後進位置の3位置を取り得るようにしたが
、前後進位置の2位置に切換わる切換弁と開閉弁の2つ
の弁で構成したもの適用できる。また、ホイ−ル式油圧
ショベルについて説明したが、これ以外の油圧駆動車両
にも本発明を同様に適用できる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、降坂時の原動機回転数
が平地走行時よりもさらに低回転側に制御され、このと
き、油圧ポンプの押除け容積は制限速度を越えない範囲
内で増大されるので、原動機出力馬力が油圧ポンプ吸収
馬力にベストマッチングされ、降坂時の燃料消費率を向
上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のコントローラ内の原動機回転数制御回路
部の詳細を示すブロック図
【図2】実施例の全体構成を示す図
【図3】図2の主要部の拡大図
【図4】図2のコントローラ内の傾転角制御回路部の詳
細を示すブロック図
【図5】図2のサーボ制御回路をプログラムで実現した
場合のフローチャート
【図6】平地走行、登坂走行、降坂走行時のP−Q線図
を示す図
【図7】降坂走行時に改善された燃料消費率を示すグラ
【図8】従来技術を説明するためのP−Q線図
【図9】
従来技術を説明するためのN−Q線図
【図10】従来の
燃料消費率を説明するためのグラフ
【図11】従来の平
地走行と登坂走行時の燃料消費率を改善するためのP−
Q線図
【符号の説明】
1  油圧ポンプ 2  制御弁 4  油圧モータ 6  走行用パイロット弁 6a  走行ペダル 21  エンジン 21a  ガバナ 22  パルスモータ 40  傾転角制御装置 51  傾転角センサ 52  ポンプ圧力センサ 53  エンジン回転数センサ 54  差圧センサ 55  ポテンショメータ 56  パイロット圧力センサ 57  回転数設定装置 60  コントローラ 160  傾転角制御回路部 161  ロードセンシング制御部 162  入力トルク制御部 163  最小値選択部 164  最大傾転角設定部 260  エンジン回転数制御回路部 261〜263  関数発生器 264  最大値選択回路 266  加算器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  原動機と、原動機の回転数を制御する
    回転数制御手段と、前記原動機によって駆動される可変
    容量形油圧ポンプと、この可変容量油圧ポンプの押除け
    容積を制御する押除け容積制御手段と、前記可変容量形
    油圧ポンプからの吐出油により駆動される走行油圧モー
    タとを備えた油圧走行作業車両の油圧駆動装置において
    、車両が降坂していることを検出する降坂検出手段を備
    え、この検出手段により車両の降坂が検出されていると
    きに、前記回転数制御手段は前記原動機の回転数を減少
    させるとともに、前記押除け容積制御手段は前記油圧ポ
    ンプの押除け容積を増大することを特徴とする油圧走行
    作業車両の油圧駆動装置。
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