JPH04257884A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、転写器，レーザプリン
タ等の出力装置として小型で高速に画像出力ができる画
像形成装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図３は従来の画像形成装置の概略構成図
であり、図３において、１は潜像担持体としての潜像担
持体ベルトであり、駆動ローラ２と従動ローラ３に矢印
ａ方向に移動するように巻き掛けられている。この潜像
担持体ベルト１の周辺には帯電器４，画像書き込みユニ
ット７それぞれ異なる色のトナーを収納した複数の現像
器８ａ〜８ｄ，クリーニングユニット５，除電器６が順
次に配設されている。

【０００３】上記潜像担持体ベルト１の一部には同一速
度で矢印ｂ方向に移動するトナー像担持体としての中間
転写体ベルト９の一部が当接し、この当接部に対向して
中転写体ベルト９の裏面側に転写ローラ１１が配設され
ている。１０は中間転写体ベルト９のクリーニングユニ
ットである。

【０００４】１２転写シートでありカセット１６に収納
されている。１４は中間転写ベルト９に対向配設した転
写電極としての転写ローラ、１５は転写シート１２上に
未定着トナー像を定着する定着器である。

【０００５】次に上記装置の動作を説明する。いま、潜
像担持体ベルト１の表面を帯電器４で一様に帯電した後
、その帯電面に画像書き込みユニット７である色の画像
を書き込んで潜像を形成する。次いで、現像位置に位置
する上記の色と同じトナーを収納した現像器で上記潜像
を現像してトナー像を形成し、このトナー像を転写ロー
ラ１１で中間転写体ベルト９に転写する。この場合クリ
ーニングユニット１０は中間転写体ベルト９から離間位
置に後退している。

【０００６】そして、転写後、潜像担持体ベルト１はク
リーニングユニット５でクリーニングされ、除電器６で
除電された後、再び上記の潜像形成処理が行われ、上記
とは異なるトナー像が中間転写体ベルト９上のトナー像
にタイミングを合わせて重畳転写される。

【０００７】以下、上記の動作を各色について繰返し、
中間転写体ベルト９上にカラーのトナー像を形成する。 次いで、給紙ローラによりタイミングを合わせてカセッ
ト１６から送り出された転写シート１２を、上記中間転
写体と同一の搬送速度で該中間転写体ベルト９上のトナ
ー像に対して画像位置を合わせながら密着させる。

【０００８】次に、トナー像からみて転写シート１２の
裏面側よりトナー粒子の帯電極性と反対の電気極性の電
圧を転写シートに付与してトナー像の転写を行う。

【０００９】図４は従来の画像形成装置の他の例を示す
概略図であり、転写ローラ１４の代りに転写コロナ放電
器１４ａを用いたもので、他の構成は図３と全く同一で
ある。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像形成装置ではフルカラー画像などの、一画面内にお
いてトナー付着量が多い領域と少ない領域を持った場合
、トナー付着量が多い領域と少ない領域でトナー転写効
率、つまり、転写条件が異なる場合が一般的である。 例えば、中間転写体上の画像のトナー付着量が少ないモ
ノカラー画像領域などの場合には、転写シートの裏面か
ら付与する転写電圧は、中間転写体表面に静電気的に付
着している帯電トナー粒子を転写シートへ転写させるに
必要な比較的低い電圧で充分である。

【００１１】しかし、２，３色あるいは４色のカラート
ナーが重ね合わされたトナー付着量の非常に多い画像領
域に於いては、転写シート裏面からの転写電界は転写シ
ートに最も近い表層のトナー層領域のみに有効で中間転
写体表面の転写シートから見て最も遠い最下層領域のト
ナー層には充分に働かず、転写電圧や転写圧等の条件に
よって決定される、ある転写量に決められる。

【００１２】従って、最下層のトナー層まで充分に転写
させるためには、転写電圧をある程度高く設定する必要
があるが、転写電界が強くなりすぎると、前記のトナー
付着量の少ない画像領域においてはトナー層内部での絶
縁破壊が生じて転写効率が大幅に低下する転写ヌケと呼
ばれる現象が発生する。

【００１３】このように、フルカラー画像のように画像
中のトナー付着量が場所によって大きく異なるような場
合には、ある一定の転写設定条件で画像全体における転
写効率を充分高く安定化させることはできなかった。こ
のように一画像面内でのトナーの転写効率が部分的に大
きく変化すると、カラー画像では色ムラとして画像品質
が大幅に劣化し、実用に寄与しない。

【００１４】又、周囲の環境変化、特に温湿度が高くな
ったような場合には、転写シートの電気抵抗が吸湿で数
桁のオーダーで低くなり、それにともなって転写電界が
弱まり、トナーの転写効率が低下する。あるいは転写シ
ートの厚さや材質が変わることによっても電気抵抗や誘
電率が変化して、同一の転写電圧で高いトナーの転写効
率を維持することは困難である。

【００１５】本発明は、上記のような問題を解決するこ
とを課題になされたもので、カラー画像などのトナー付
着量の多少の混在する場合に、トナー付着量の多い画像
領域あるいは付着量の少ない画像領域のどちらかで発生
していた転写ヌケによる色ムラの防止や周囲の温湿度環
境変動や転写シートの材質や厚み等の変化によるトナー
転写効率の変動が少ない、信頼性の高い高転写効率が達
成できる画像形成装置を提供することを目的とする。

【００１６】

【課題を解決するための手段】このために本発明は、潜
像担持体上に形成されたトナー画像を転写して保持する
トナー像担持体上のトナー画像を転写シートへ転写する
位置に対応したトナー像担持体の内周面側より、トナー
画像のトナー粒子帯電極性と同一極性の電圧を印加可能
とした転写電極と、転写シートの裏面からトナー粒子帯
電極性と反対極性の電圧を印加可能とした転写電極とを
具備したものである。

【００１７】

【作用】上記構成により、転写シートの転写位置に対応
した中間転写体の内周面に、トナー画像のトナー帯電極
性と同一極性の電圧が印加された中間転写体内周面に接
触あるいは近接して配置された転写電極を設けることに
より、中間転写体上のトナー画像を構成するトナー粒子
に対して、中間転写体より反発剥離される方向の電気力
を働かせて、転写シートが転写位置に搬送され、前記中
間転写体に密着された状態において、中間転写体上のト
ナー画像が転写シートへ反発転写される。この中間転写
体上のトナー粒子に働く反発転写力は中間転写体表面に
付着した最下層のトナー粒子層に最も強く働くので、自
ずと上層のトナー粒子層も転写されることとなり均一な
転写がおこなえる。

【００１８】したがって、従来の転写シート裏面からの
コロナ転写方式やローラ転写方式が周囲の環境変動によ
る転写シートの電気抵抗の変動や種類の異なる転写シー
トの材質や厚み等の変化により転写性能が変化を受や易
いのに比べ、中間転写体上のトナー画像の上下方向より
転写シートへの転写電界を働かせることが可能となり、
従来にも増して、安定した転写性能を得ることが可能で
あり、転写不良による転写ヌケ画像やカラー画像におけ
る色ムラ等の画像品質の劣化が生じない高画質化を達成
することができる。

【００１９】

【実施例】以下図面を参照しながら本発明の実施例を説
明する。図１は本発明の第１の実施例における画像形成
装置の概略構成図であり、その構成は前記図３に示す従
来例と同じであるが、中間転写体９上のトナー像を転写
シート１２に転写する転写位置において該中間転写体９
の裏面にトナー像と同極性の電圧が印加された転写電極
としての反発転写ローラ１３を配設したものである。こ
こで、前記中間転写体９は周囲の温湿度の変化に影響を
受けることの少ない均一でしかも適当な電気抵抗が与え
られた誘電体部材あるいは導伝性部材で構成されている
。

【００２０】前記従来例の動作で説明した様に、潜像担
持体ベルト１をある一定の帯電電位まで帯電器４により
電位を与えた後、レーザ書き込みユニット７によりレー
ザ露光を行う。その後予め設定された色の現像器８ａに
より現像が行われた後、トナー画像は中間転写体ベルト
９の裏面に配置された転写ローラ１１により中間転写体
ベルト９上へ転写される。同様に予め設定された次の色
の現像器８ｂにより現像されたトナー画像が先に転写さ
れた中間転写体ベルト９のトナー画像の上に重ねて転写
される。同様に必要であれば合計４色のカラートナーに
よりカラー画像が一旦中間転写体ベルト９上に形成され
る。

【００２１】次に給紙，搬送系により位置合せを行いな
がら送られた転写シート１２が転写位置に送られると、
中間転写体ベルト９の転写位置の内周面に密着した反発
転写ローラ１３にトナー画像と同じ極性の高電圧が印加
されるとともに転写シート１２の裏面に離接が可能に設
けられた転写ローラ１４にて転写シート１２へカラー画
像が転写され、転写シート１２は定着ユニット１５へと
送られる。

【００２２】前記反発転写ローラ１３は電圧印加した導
電性ブラシあるい導電性ブレードであっても、またコロ
ナチャージャであってもよい。このコロナチャージャの
場合はコロナ電荷を中間転写体ベルト９の内周面の転写
位置で、転写する時間の間、付与する必要があるため、
中間転写体ベルト９の内周面は電気的にある程度高抵抗
である必要がある。しかし転写領域を過ぎたら電荷の蓄
積による不具合を防止するため除電ブラシで除電する必
要がある。図２は本発明の第２の実施例における画像形
成装置の概略図データあり、転写ローラ１４の代りに転
写コロナ放電器１４ａを用いたもので、他の構成は図１
と全く同一である。

【００２３】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、潜像担持
体上に形成されたトナー画像を転写して保持するトナー
像担持体上のトナー画像を転写シートへ転写する位置に
対応したトナー像担持体の内周面側より、トナー画像の
トナー粒子帯電極性と同一極性の電圧を印加可能とした
転写電極と、転写シートの裏面からトナー粒子帯電極性
と反対極性の電圧を印加可能とした転写電極とを具備し
たので、中間転写体上のトナー画像の上下方向より転写
シートへの転写電界を働かせることが可能となり、安定
した転写性能を得ることが可能であり、転写不良による
転写ヌケ画像やカラー画像における色ムラ等の画像品質
の劣化が生じない高画質化を達成することができる効果
がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明装置の第１の実施例における画像形成装
置の概略構成図

【図２】本発明装置の第２の実施例における画像形成装
置の概略構成図

【図３】従来の画像形成装置の概略構成図

【図４】従来
の画像形成装置の概略構成図

【符号の説明】

１　　潜像担持体ベルト ９　　中間転写体ベルト １２　　転写シート １３　　トナー粒子と同一極性の電圧を印加した反発転
写ローラ １４　　トナー粒子と反対極性の電圧を印加した転写ロ
ーラ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】周囲に帯電，露光，現像，クリーニングの
   各手段が配設された潜像担持体と、この潜像担持体上に
   形成されたトナー画像を転写して保持するトナー像担持
   体と、このトナー像担持体上のトナー画像を転写シート
   へ転写し、トナー画像を転写シートへ定着する画像形成
   装置であって、前記トナー像担持体上のトナー画像を転
   写シートへ転写する位置に対応した該トナー像担持体の
   内周面側より、トナー画像のトナー粒子帯電極性と同一
   極性の電圧を印加可能とした転写電極と、転写シートの
   前記トナー像担持体とは反対側の面からトナー粒子帯電
   極性と反対極性の電圧を印加可能とした転写電極とを具
   備したことを特徴とする画像形成装置。