JPH04257574A - マクロライド合成中間体及びその製造方法 - Google Patents

マクロライド合成中間体及びその製造方法

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JPH04257574A
JPH04257574A JP10407791A JP10407791A JPH04257574A JP H04257574 A JPH04257574 A JP H04257574A JP 10407791 A JP10407791 A JP 10407791A JP 10407791 A JP10407791 A JP 10407791A JP H04257574 A JPH04257574 A JP H04257574A
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JP
Japan
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solvent
room temperature
acoet
hours
formula
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Application number
JP10407791A
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English (en)
Inventor
Takeshi Oishi
大石 武
Tadashi Nakada
忠 中田
Toshiya Komatsu
俊哉 小松
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Original Assignee
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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Publication date
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  • Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、マクロライドの合成中
間体に関し、さらに詳細には、スウィンホライドA及び
サイトファイシンC等の合成中間体に関する。
【従来の技術】スウィンホライドA(1)は、沖縄産の
海綿Theonella  Swinhoeiより単離
され、最近北川らによって絶対構造が決定された結果、
二量体マクロライドであることが判明した(I.Kit
agawa,M.Kobayashi,T.Kator
i,M.Yamashita,J.Tanaka,M.
Doi,T.Ishida,J.Am.Chem.So
c.,112,3710(1990))。この化合物は
抗腫瘍活性、抗菌活性なる作用を有することが知られて
いる(S.Carmely,Y.Kashman,Te
trahedronLett.,26,511(198
5)及びM.Kobayashi,J.Tataka,
T.Katori,M.Matsuura,I.Kit
agawa,Tetrahedron  Lett.,
30,2963(1989))。
【化4】 また、スウィンホライドAの構造類縁化合物としては、
ビステオスルライドA(2)及びB(3)が知られてい
る。これらの化合物についても、抗腫瘍活性、なる作用
を有することが知られている(R.Sakai,T.H
iga,Y.Kashman,Chem.Lett.,
1499(1986)、N.Fusetani,T.H
iga,Y.Kashman,et  al.,Tet
rahedron  Lett.,28,6225(1
987)、及びI.Kitagawa,et  al.
,32nd  Symposium  on  the
  Chemistry  of  Natural 
 Products,Chiba,Oct.1990、
Symposium  Papers,P.127)。
【化5】 さらに、サイトファイシンC(4)は、陸生の藍藻Sc
ytonema  pseudohofmanniより
単離され、ムーア(Moore)らにより絶対構造が決
定された結果、22員環マクロライドであることが判明
した。サイトファイシンCも上記のマクロライドと同一
の部分構造を有する。また、サイトファイシンCは、強
い細胞毒性、広い抗菌活性、等の作用を有することが知
られている(R.E.Moore,J.Clardy,
et  al.,J.Org.Chem.,51,53
00(1986))。
【化6】 しかるに、これらのマクロライドを化学的に合成する方
法は知られていなかった。
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記のマクロライドの合成中間体を提供することを目的と
する。また、本発明は、上記のマクロライドの合成中間
体を立体選択的に、かつ高収率、高純度で合成する方法
を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明者らは、以下の式
5で示される既知のアルデヒド(T.Nakata,T
.Suenaga,T.Oishi,Tetrahed
ron  Lett.,30,6525(1989))
をニトロメタンと超高圧下で反応させることにより、以
下の式7で示される化合物を高純度かつ高収率で得るこ
とに成功した。
【化7】
【化8】 さらに、本発明者らは、式7の化合物を出発原料として
式17で示される化合物を合成した(中田、小松、長澤
、大石、日本薬学会第110年会講演要旨集、1990
年7月20日)。
【化9】 さらにまた、本発明者らは、式17で示される化合物を
出発原料として式6で示される化合物を完全な立体制御
のもとに合成することに成功し、本発明を完成させるに
至った。すなわち、本発明は、(1)式6で示されるマ
クロライド合成中間体、及び(2)式17で示される化
合物をアルコールの存在下にアセトンジアルキルアセタ
ールと反応させた後、さらにアルコールの非存在下にジ
アルキルアセタールと反応させる工程を有する式6で示
されるマクロライド合成中間体の製造方法を提供する。 式6におけるR1及びR2の例としては、水素、メチル
基、エチル基、フェニル基、メトキシフェニル基、及び
R1とR2が共に結合して形成するシクロヘキサン基等
を例示することができる。このうち、メチル基が好まし
い。R3の例としては、メチル基、エチル基等を例示す
ることができる。このうちメチル基が好ましい。さらに
、式6で示されるマクロライド合成中間体の製造方法に
おいて使用できるアルコールとしては、メタノール、エ
タノール等を例示することができる。このうち、メタノ
ールが好ましい。また、上記の製造方法において使用で
きる酸触媒としては、カンファースルホン酸、p−トル
エンスルホン酸等を例示することができる。このうち、
カンファースルホン酸が好ましい。また、上記製造方法
において使用できるアセトンジアルキルアセタールとし
ては、アセトンジメチルアセタール、アセトンジエチル
アセタール等を例示することができる。このうちアセト
ンジメチルアセタールが好ましい。また、上記製造方法
において使用できるジアルキルアセタールとしては、ア
セトアルデヒド、アセトン、ベンズアルデヒド、アニス
アルデヒド、シクロヘキサノン等から導かれるジアルキ
ルアセタール体を例示することができる。このうち、ア
セトンから導かれるジアルキルアセタール体が好ましい
。上記ジアルキルアセタールのアルキル基としては、メ
チル基、エチル基等を例示することができる。このうち
、メチル基が好ましい。式6の化合物は、上記の式1〜
4で示されるマクロライドに共通なポリオールセグメン
トを有し、上記のマクロライドの合成における重要な中
間体となる。以下、本発明のマクロライドの合成中間体
及びその製造方法の1例をスキームに示すが、本発明は
以下の反応スキームに限定されることはない。スキーム
中、Bnはベンジル基を、THPはテトラヒドロピラニ
ル基を、Meはメチル基を、MPはp−メトキシフェニ
ル基を、MPMはp−メトキシフェニルメチル基を示す
。また、スキーム中、CSAはカンファースルホン酸を
、TsClはp−トルエンスルフォニルクロライドを、
DDQは2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4
−ベンゾキノンを、LDAはリチウムジイソプロピルア
ミドを、HMPAはヘキサメチルリン酸トリアミドを、
TsOHはp−トルエンスルホン酸を、PPTSはピリ
ジニウムp−トルエンスルホン酸を表す。
【化10】
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【化15】
【化16】
【化17】
【化18】
【化19】
【化20】
【化21】 上記反応スキームにおいて、好適に使用できる試薬、反
応条件等を以下に記す。 1  5→7 溶媒:  Et3N 温度:  室温 時間:  10〜24時間 試薬:    − 2  7→8 (1)第1反応工程 A  溶媒:  AcOH−H2O 温度:  室温 時間:  10〜18時間 試薬:    − B  溶媒:  MeOH 温度:  室温 時間:  10〜18時間 試薬:  CSA又はTsOH C  溶媒:  EtOH 温度:  40〜60℃ 時間:  5〜18時間 試薬:  PPTS (2)第2反応工程 溶媒:  アセトン 温度:  室温 時間:  3〜18時間 試薬:  CSA又はTsOH 3  8→9 溶媒:  MeOH 温度:  室温 時間:  3〜24時間 試薬:  K2CO3又はKOH  又はNaOMe4
  9→10 溶媒:  THF 温度:  0℃〜室温 時間:  10〜24時間 試薬:  Ph3PMeI,n−BuLi5  10→
11 (1)第1反応工程 A  溶媒:  AcOH−H2O 温度:  0℃〜室温 時間:  10〜24時間 試薬:    − B  溶媒:  MeOH 温度:  0℃〜室温 時間:  10〜24時間 試薬:  CSA又はTsOH (2)第2反応工程 溶媒:  CH2Cl2、ベンゼン 温度:  0℃〜室温 時間:  15分〜5時間 試薬:  P−MeOPhCH(OMe)2,CSA又
はTsOH 6  11→12 溶媒:  THF 温度:  0℃〜室温 時間:  2〜24時間 試薬:  BH3・Me2S 7  12→13 (1)第1反応工程 溶媒:  ピリジン 温度:  0℃〜室温 時間:  10〜24時間 試薬:  TsCl (2)第2反応工程 溶媒:  Et2O又はTHF 温度:  0℃〜室温 時間:  15分〜6時間 試薬:  LiAlH4   (3)第3反応工程 溶媒:  THF 温度:  0℃〜室温 時間:  30分〜6時間 試薬:  KH又はNaH 8  13→14 (1)第1反応工程 溶媒:  EtOH 温度:  0℃〜室温 時間:  12〜72時間 試薬:  ラネーニッケル (2)第2反応工程 A  溶媒:  AcOH−H2O 温度:  0℃〜室温 時間:  12分〜48時間 試薬:  − B  溶媒:  MeOH 温度:  0℃〜室温 時間:  12〜48時間 試薬:  CSA又はTsOH 9  14→15 溶媒:  CH2Cl2     温度:  0℃〜室温 時間:  1〜5時間 試薬:  DDQ 10  15→16 溶媒:  ベンゼン、トルエン 温度:  80〜120℃ 時間:  5〜24時間 試薬:  Ag2CO3−セライト 11  16→17 溶媒:  THF 温度:  −78〜−20℃ 時間:  45分〜4時間 試薬:  LDA、MeI、MeOH 12  17→6 (1)第1反応工程 溶媒:  CH2Cl2、MeOH 温度:  0℃〜室温 時間:  6〜150時間 試薬:  アセトンジメチルアセタール、CSA又はp
−TsOH (2)第2反応工程 溶媒:  CH2Cl2、アセトン 温度:  0℃〜室温 時間:  1〜6時間 試薬:  アセトンジメチルアセタール、CSA又はp
−TsOH
【実施例】以下の実施例により、本発明の好ましい1実
施態様を詳細に説明する。本発明の範囲は、この実施例
に限定されるものではない。 〔例1〕5→7 アルデヒド5(7.34g、25.10mmole)の
Et3N(25ml)溶液に、CH3NO2(0.68
ml、12.55mmole)を加え、30ml容量の
テフロン容器中で18時間、11kbarで加圧した。 反応後、反応液をAcOEtに溶解し、飽和NH4Cl
、飽和NaClで順次洗浄したのちMgSO4乾燥、溶
媒留去して8.94gの橙色オイルを得た。これをカラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル300g、ヘキサン
:AcOEt=8:1〜1:1)で精製し、7(淡橙色
オイル、7.21g、収率89%)を得た。 7 NMR(500  MHz,CDCl3):δ7.36
〜7.27(m,10H,Ph−H)、4.69〜4.
62(m,2H,−O−CH−O−)、4.53〜4.
42(m,4H,PhCH2O−) 〔例2〕7→8 ジオール  7(1.239g、1.919mmole
)をAcOH(30ml)、H2O(6ml)に溶解し
、室温で13時間攪拌した。反応後、ヘキサン−AcO
Et(1:1)で希釈し、H2O、飽和NaHCO3、
飽和NaClで順次洗浄後、更にH2O層をヘキサン−
AcOEt(1:1)で抽出し、H2O、飽和NaHC
O3、飽和NaClで順次洗浄した。有機層を合し、M
gSO4乾燥ののち溶媒留去して953mgの淡橙色オ
イルを得た。これをアセトン(10ml)に溶解し、ア
セトンジメチルアセタール(7ml)とCSA(10m
g)を加えて室温で3.5時間攪拌した。反応後、飽和
NaHCO3を加えたのちAcOEtで希釈し、水層を
AcOEtで再抽出、次いでAcOEt層を合し、飽和
NaClで乾燥後MgSO4乾燥、溶媒留去して1.0
44gの淡橙色オイルを得た。これをカラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル25g、ヘキサン:AcOEt=
8:1→4:1)で精製し、淡橙色オイル(866mg
)を得た。上記の反応によって得た生成物(866mg
)をt−BuOH(18ml)に溶解し、これに60%
NaH(300mg)とt−BuOH(50ml)より
調製したt−BuONaを滴下し、室温で50分間攪拌
した。次いで氷冷下、ベンゼン(40ml)およびKM
nO4(850mg、5.378mmole)とMgS
O4(1.6g)のH2O(85ml)溶液を加え、室
温で36時間攪拌した。反応後、1M  Na2S2O
5を加え、同一スケールの同じ反応生成物と合し、Ac
OEt抽出した。飽和NH4Cl、飽和NaClで順次
洗浄後、MgSO4乾燥、溶媒留去し、1.67gの淡
黄色オイルを得た。これをカラムクロマトグラフィー(
シリカゲル40g、ヘキサン:AcOEt=4:1)で
精製し、8(淡黄色オイル、1.351g、7より収率
58%)を得た。 8 IR(neat)  1730cm−1〔例3〕8→9 ケトン8(75mg、0.142mmole)をMeO
H(3ml)に溶解し、K2CO3(25mg)を加え
、室温で4時間攪拌した。反応後、反応液を濃縮し、H
2Oで希釈したのちAcOEtにて抽出した。H2O、
飽和NaClで順次洗浄し、MgSO4乾燥、溶媒留去
して76mgの淡黄色オイルを得た。これをカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル7g、ヘキサン:AcOE
t=10:1)で精製して9(無色オイル、49mg、
収率65%)を得た。 9 NMR(500  MHz,CDCl3):δ7.36
〜7.29(m,10H)、4.69(dd,J=12
.3Hz,2H,15,17−H)、4.51、4.4
7(each  d,12,12Hz,2H  ×2,
PhCH2O−)、4.12(m,2H,−O−CH−
)、3.59〜3.51(m,4H,BnO−CH2−
)、1.91(ddlike,2H  ×2,−CH2
−)、1.75(m,4H,−CH2−)、1.45、
1.43(each  s,3H  ×4,CH3)。 〔例4〕9→10 Ar下、Ph3PMeI(447mg、1.107mm
ole)を無水THF(10ml)に懸濁させ、氷冷下
n−BuLi(1.5N、671μl、1.006mm
ole)を滴下して0℃で30分間攪拌した後、0℃で
ケトン9(265mg、0.503mmole)の無水
THF(6ml)溶液を10分間で加え、室温で16時
間攪拌した。反応後、H2Oで希釈し、AcOEtで抽
出、飽和NaCl洗浄ののちMgSO4乾燥、溶媒留去
して505mgの赤色オイルを得た。これをカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル15g、ヘキサン:AcO
Et=8:1→5:1)で精製して10(淡黄色オイル
、259mg、収率98%)を得た。 10 NMR(500  MHz,CDCl3):δ7.34
〜7.25(m,10H)、5.21(s,2H,CH
2=)、4.51、4.48(each  d,J=1
2Hz,4H,PhCH2O−)、4.42(brd,
2H,−O−CH−C=C)、4.10(m,2H,−
O−CH−)、3.61〜3.53(m,4H,BnO
−CH2−)、1.75(m,4H,−CH2−)、1
.64(dtlike,4H,−CH2−)、1.45
、1.39(each  s,3H  ×4,CH3)
。 〔例5〕10→11 ジアセトニド  10(432mg、0.823mmo
le)をAcOH(10ml)とH2O(2ml)に溶
解し、室温で14時間攪拌した。反応後、ヘキサン:A
cOEt=1:1で希釈してH2Oで洗浄後、水層をヘ
キサン:AcOEt=1:1で再抽出した。有機層を合
し、飽和NaHCO3、飽和NaClで順次洗浄したの
ちMgSO4乾燥、溶媒留去して淡黄色オイル(374
mg)を得た。これをCH2Cl2(8ml)に溶解し
、p−アニスアルデヒドジメチルアセタール(650μ
l)とCSA(7mg)を加え、室温で20分間攪拌し
た。反応後、飽和NaHCO3を加え、AcOEtで希
釈したのち、水層をAcOEtにて再抽出し、有機層を
合して飽和NaClで洗浄し、MgSO4乾燥、溶媒留
去して944mgの淡橙色オイルを得た。これをカラム
クロマトグラフィー(シリカゲル50g、ヘキサン:A
cOEt=10:1→5:1)で精製して11(淡黄色
オイル、543mg、10より収率97%)を得た。 11 NMR(500  MHz,CDCl3):δ7.39
(d,J=8.8Hz,4H,MP)、7.33〜7.
28(m,10H)、6.87(d,J=8.5Hz,
4H,MP)、5.56(S,2H,MP−CH−O−
)、5.32(s,2H,C=CH2)、4.52、4
.48(each  d,12Hz,4H,Ph−CH
2−)、4.45(brd,2H,−O−CH−C=)
、4.09(m,2H,−O−CH−)、3.79(S
,6H,OCH3)、3.70〜3.55(dqlik
e,4H,BnO−CH2−)、1.93〜1.81(
m,4H,−CH2−)、1.63(m,4H,−CH
2−)。 〔例6〕11→12 Ar下、ジベンジリデン11(256mg、0.378
mmole)を無水THF(8ml)に溶解し、氷冷下
BH3・Me2S(THF中10M、0.11ml、1
.10mmole)を滴下して室温で3時間攪拌した。 氷冷下H2O(0.3ml)、15%NaOH(0.3
ml)、30%H2O2(0.3ml)を順次加え、室
温で1.5時間攪拌した。AcOEtで希釈したのち飽
和NaClで洗浄し、MgSO4乾燥、溶媒留去して得
た残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキ
サン:AcOEt=1:1)で精製して12(淡黄色オ
イル、232mg、収率88%)を得た。 12 NMR(400  MHz,CDCl3):δ7.40
〜6.82(m,18H)、5.54(s,1H,MP
−CH−O−)、4.56、4.54、4.49、4.
39(each  d,J=11,12,12,11H
z,6H,Ph−CH2O−,MP−CH2O−)、4
.44(brd,1H,−O−CH−)、4.24、4
.17(each  dd  like,2H,−CH
2−OH)、4.05、3.87(each  m,2
H,−O−CH−)、3.80、3.77(each 
 S,3H  ×2,OCH3)、3.70(m,1H
,−O−CH−)、3.65〜3.48(m,4H,B
nO−CH2−)、2.03〜1.89(m,4H,−
CH2−)、1.44〜1.25(m,5H,−CH2
−)。 〔例7〕12→13 ジオール12(471mg、0.672mmole)を
ピリジン(3ml)に溶解し、氷冷下TsCl(192
mg、1.008mmole)を加えて室温で20時間
攪拌した。AcOEtで希釈したのち10%HCl、飽
和NaHCO3、飽和NaClで順次洗浄し、MgSO
4乾燥、溶媒留去して580mgの橙色オイルを得た。 これをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル30g、
ヘキサン:AcOEt=3:2)で精製して442mg
の無色オイルを得た。このものを無水Et2O(18m
l)に溶解し、Ar下LiAlH4(98mg、2.5
85mmole)を0℃で加え、0℃で30分間、室温
で20分間攪拌した。反応後、0℃でH2O(100μ
l)、15%NaOH(100μl)、H2O(300
μl)を順次加え、同温で10分間攪拌した。更にMg
SO4を加えて室温で30分間攪拌したのち固形物をろ
去、溶媒留去して343mgの無色オイルを得た。これ
をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル30g、ヘキ
サン:AcOEt=5:1→1:1)で精製して312
mgの無色オイルを得た。更に上記によって得たものを
無水THF(15ml)に溶解し、Ar下0℃でMeI
(60μl、0.911mmole)、KH(35wt
%、過剰量)を加え、同温で30分間攪拌した。反応後
H2Oを滴下し、AcOEt抽出、次いで飽和NH4C
l、飽和NaClで順次洗浄し、MgSO4乾燥ののち
溶媒を留去して681mgの淡黄色オイルを得た。これ
をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル30g、ヘキ
サン:AcOEt=3:1→2:1)で精製し、13(
無色オイル、319mg、12より収率68%)を得た
。 13 NMR(500  MHz,CDCl3):δ7.39
〜6.71(m,18H)、5.49(s,1H,MP
−CH−O−)、3.75、3.74(eachs,3
H  ×2,Ph−OMe)、3.36(s,3H,O
CH3)、0.83(d,J=7Hz,3H,Me)。 〔例8〕13→14 ベンジリデン  13(653mg、0.934mmo
le)をEtOH(30ml)に溶解し、ラネーニッケ
ル(W−2、過剰量)を加え、H2雰囲気下室温で64
時間攪拌した。反応後、ラネーニッケルをセライトでろ
去し、更にセライトをAcOEtで洗浄して有機層をM
gSO4で乾燥したのち溶媒を留去し、540mgの淡
黄色オイルを得た。これをカラムクロマトグラフィー(
シリカゲル15g、ヘキサン:AcOEt=1:1→A
cOEt)で精製し、354mgの淡黄色オイルを得た
。 上記生成物のうち88mgをとり、AcOH(2ml)
、H2O(0.4ml)に溶解し、途中H2O(0.3
ml)を加え、室温で24.5時間攪拌した。 反応後、ベンゼンと共沸させながら溶媒を留去し、90
mgの14を粗体として得た。これを精製することなく
次の反応に用いた。 〔例9〕14→15 テトラオール14の粗体(90mg)をCH2Cl2(
6ml)に溶解し、DDQ(51mg、0.221mm
ole)を加え、更に途中でDDQ(8mg、0.03
5mmole)を追加して室温で1時間攪拌した。 反応後飽和NaHCO3を加え、CH2Cl2にて抽出
し、飽和NaHCO3、飽和NaClで順次洗浄したの
ちMgSO4で乾燥し、溶媒留去して84mgの淡黄色
オイルを得た。これをカラムクロマトグラフィー(シリ
カゲル5g、ヘキサン:AcOEt=2:1→AcOE
t)で精製して15(淡黄色オイル、49mg、13よ
り収率53%)を得た。 15 NMR(400  MHz,CDCl3):δ7.39
、6.88(eachd,J=8.8Hz,2H×2,
Ph−H)、5.46(s,1H,MP−CH−O−)
、3.80(s,3H,Ph−OCH3)、3.39(
s,3H,OCH3)、0.88(d,J=7.3Hz
,3H,CH3)。 〔例10〕15→16 トリオール15(4.1mg、0.010mmole)
をベンゼン(0.5ml)に溶解し、Ar下、Ag2C
O3−セライト(60mg)を加え、途中ベンゼン(1
.0ml)を追加しながら10時間、90℃で加熱還流
した。AcOEtで希釈後、酸化剤をセライトでろ去し
、更にセライトをAcOEtで洗浄し、溶媒留去して4
.6mgの淡黄色オイルを得た。これを再びベンゼン(
0.8ml)に溶解し、Ar下Ag2CO3−セライト
(20mg)を加え、途中ベンゼン(1.6ml)を追
加しながら12.5時間、90℃で加熱還流した。 はじめと同様な処理しこれをカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル400mg、ヘキサン:AcOEt=1:
1→AcOEt)にて精製し、16(無色オイル、2.
6mg、収率64%)を得た。 16 NMR(500  MHz,CDCl3):δ7.41
、6.89(eachd,J=8.9Hz,2H×2,
Ph−H)、5.46(s,1H,MP−CH−O−)
、3.80(s,3H,Ph−OCH3)、3.37(
s,3H,OCH3)、2.73(dd,J=5.0,
17.7Hz,1H,H−C−C=O(ax)、2.6
1〜2.65(m,1H,H−C−C=O(eq))、
0.93(d,J=7.0Hz,3H,CH3)。 〔例11〕16→17 LDA(42μlのiPr2NHと170μlのn−B
uLi(1.61M)より調製)の無水THF(1ml
)溶液に、−78℃でHMPA(79μl、0.455
mmole)を加えて同温で10分間攪拌し、16(2
1.6mg、0.055mmole)の無水THF(1
.5ml)溶液を加えて−78℃から−40℃で1時間
攪拌、更に−78℃でMeI(36μl、0.548m
mole)を滴下し、−78℃〜−40℃で45分間攪
拌した。反応後、AcOH(31μl)のTHF(0.
5ml)溶液を−78℃で加えて30分間同温で攪拌し
たのち飽和NH4Clを加え、AcOEt抽出、次いで
10%Na2CO3、H2O、飽和NaClで順次洗浄
し、MgSO4乾燥、溶媒留去して30.3mgの淡黄
色オイルを得た。これをカラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル900mg、ヘキサン:AcOEt=1:1→
AcOEt)で精製し、17(無色オイル、12.8m
g、57%)および回収原料の16(淡黄色オイル、6
.2mg、29%)を得た。16の回収を考慮した17
の収率は81%であった。 17 NMR  (400  MHz,CDCl3):δ7.
42、6.88(eachd,J=8.5Hz,2H×
2,Ph−H)、5.46(s,1H,MP−CH−O
−)、3.79(s,3H,Ph−OCH3)、3.3
5(s,3H,OCH3)、2.60(m,1H,H−
C−C=O)、1.30(d,J=7.1Hz,3H,
CH3−C−C=O)、0.92(d,J=6.8Hz
,3H,CH3)。 〔例12〕17→6 ラクトン17(4.2mg、0.010mmole)の
CH2Cl2(0.1ml)溶液に、アセトンジメチル
アセタール  (10μl)およびCSA(触媒量)を
加え、途中、アセトンジメチルアセタール  (20μ
l)、CSA(触媒量×2)、CH2Cl2(計2.7
ml)およびMeOH(2滴)を加え、室温で125時
間攪拌した。反応後、飽和NaHCO3を加え、AcO
Etで希釈したのち水層をAcOEtで再抽出した。有
機層を合し、飽和NaClで洗浄後MgSO4にて乾燥
し、溶媒留去して4.8mgの淡黄色オイルを得た。こ
れをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル300mg
、ヘキサン:AcOEt=2:1→AcOEt)にて精
製し、2.0mgの淡黄色オイルを得た。更にCH2C
l2(0.5ml)に溶解し、アセトンジメチルアセタ
ール  (10μl)、CSA(触媒量)を加え、室温
で1時間攪拌した。反応後、上記と同様な後処理を行な
い、3.9mgの無色オイルを得た。これをカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル70mg、ヘキサン:Ac
OEt=8:1)にて精製し、6(無色オイル、2.3
mg、17より収率47%)を得た。 6 NMR(500  MHz,CDCl3):δ7.41
(d,J=8.5Hz,2H,Ph−H)、6.88(
d,J=8.9Hz,2H,Ph−H)、3.80(s
,3H,Ph−OCH3)、3.71(s,3H,CO
OCH3)、3.36(s,3H,OCH3)、1.4
0、1.36(each  s,3H  ×2,CH3
−C−O−)、1.32(d,J=7.0Hz,3H,
CH3−C−C=O)。
【発明の効果】本発明により合成されるマクロライド合
成中間体は、スウィンホライド、ビステオネルライド、
サイトファイシン等のマクロライドの合成に用いること
ができる。本発明の合成中間体により製造できるマクロ
ライドは、顕著な抗腫瘍活性、抗菌活性を有する化合物
であり、抗腫瘍剤、抗菌剤として利用することができる
。また本発明のマクロライドの合成中間体の製造方法に
より、立体選択的に、かつ高収率で、高純度でマクロラ
イドの合成中間体を製造することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式6で示されるマクロライド合成中間
    体。 【化1】
  2. 【請求項2】  式17 【化2】 で示される化合物をアルコールの存在下にアセトンジア
    ルキルアセタールと反応させた後、さらにアルコールの
    非存在下にジアルキルアセタールと反応させる工程を有
    する式6で示されるマクロライド合成中間体の製造方法
    。 【化3】
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