JPH04257449A - インクジェット記録ヘッド - Google Patents
インクジェット記録ヘッドInfo
- Publication number
- JPH04257449A JPH04257449A JP1815591A JP1815591A JPH04257449A JP H04257449 A JPH04257449 A JP H04257449A JP 1815591 A JP1815591 A JP 1815591A JP 1815591 A JP1815591 A JP 1815591A JP H04257449 A JPH04257449 A JP H04257449A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- recording head
- nozzle
- parallel
- ink jet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000007639 printing Methods 0.000 abstract description 5
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 13
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 13
- 238000007641 inkjet printing Methods 0.000 description 11
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000005499 meniscus Effects 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 2
- XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N Silicon Chemical compound [Si] XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
- 238000001259 photo etching Methods 0.000 description 1
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
- 238000007665 sagging Methods 0.000 description 1
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010703 silicon Substances 0.000 description 1
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、とくにノズル形状の
工夫によってインク噴射方向の安定化と、インク噴射の
高速度化と、さらに噴射時のエアの巻込み防止とを図り
、結果的に印字品質の向上を図ったインクジェット記録
ヘッドに関する。
工夫によってインク噴射方向の安定化と、インク噴射の
高速度化と、さらに噴射時のエアの巻込み防止とを図り
、結果的に印字品質の向上を図ったインクジェット記録
ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来例について以下に図面を参照しなが
ら説明する。図4は従来のキャビティ板の平面図、図5
は従来の記録ヘッドの側断面図である。いずれも後述す
る実施例と共通な図面である。図4において、シリコン
基板のキャビティ板1上に、インク加圧室5、それに連
続する噴射流路3、ノズル12、インク供給路6、およ
びインク溜め7を、フォトエッチング等により、溝とし
て形成する。さらに、インク供給路6とインク溜め7と
を連結する部分に、ノズル12とほぼ同一の深さ,幅の
フィルタ流路8を設けてある。また、インク加圧室5の
入口と出口にインクの流れを円滑にするため、および振
動板9のだれ込みを防止するために島状突起4が設けて
ある。このキャビティ板1の溝側の面と振動板9とを接
合することによって形成される空間がインクの流通路と
なる。そして、振動板9のインク加圧室5に対向する箇
所に、圧電素子10が固着される。ところで、図5に示
すように、ノズル12,フィルター流路8の深さに比べ
て、噴射流路3,インク加圧室5,インク供給路6の深
さを、より深くしてある。
ら説明する。図4は従来のキャビティ板の平面図、図5
は従来の記録ヘッドの側断面図である。いずれも後述す
る実施例と共通な図面である。図4において、シリコン
基板のキャビティ板1上に、インク加圧室5、それに連
続する噴射流路3、ノズル12、インク供給路6、およ
びインク溜め7を、フォトエッチング等により、溝とし
て形成する。さらに、インク供給路6とインク溜め7と
を連結する部分に、ノズル12とほぼ同一の深さ,幅の
フィルタ流路8を設けてある。また、インク加圧室5の
入口と出口にインクの流れを円滑にするため、および振
動板9のだれ込みを防止するために島状突起4が設けて
ある。このキャビティ板1の溝側の面と振動板9とを接
合することによって形成される空間がインクの流通路と
なる。そして、振動板9のインク加圧室5に対向する箇
所に、圧電素子10が固着される。ところで、図5に示
すように、ノズル12,フィルター流路8の深さに比べ
て、噴射流路3,インク加圧室5,インク供給路6の深
さを、より深くしてある。
【0003】ノズルについて、さらに詳しく説明する。
図6はノズルの横断面図、図7はノズルの側断面図であ
る。これらの図面において、ノズル12は長さ方向に同
じ方形断面(正確には正方形断面)をもち、その幅G、
深さH、長さCの寸法はそれぞれ次のとおりである。 G,H:60μm、一般には40〜100μmC:0.
5mm、一般には0.2〜0.5mmまた、噴射流路3
は、ノズル12とのつなぎ部分を除き、深さJ:150
μmで、一定であり、幅がある範囲までテーパ状に広が
り、あとは平行に伸びて図示してない加圧室に連通する
。
る。これらの図面において、ノズル12は長さ方向に同
じ方形断面(正確には正方形断面)をもち、その幅G、
深さH、長さCの寸法はそれぞれ次のとおりである。 G,H:60μm、一般には40〜100μmC:0.
5mm、一般には0.2〜0.5mmまた、噴射流路3
は、ノズル12とのつなぎ部分を除き、深さJ:150
μmで、一定であり、幅がある範囲までテーパ状に広が
り、あとは平行に伸びて図示してない加圧室に連通する
。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したような従
来の技術では、次のような問題があった。ノズルは元来
、流れ抵抗(管路抵抗)が大きい部分であるから、加圧
室で生じた加圧力に対して圧力損失を生じ、噴射圧を減
少させる。その結果、インクジェットの噴射速度、ひい
ては飛距離を低下させる。この噴射速度、飛距離の低下
は、印字品質を阻害する重要な要因となる。
来の技術では、次のような問題があった。ノズルは元来
、流れ抵抗(管路抵抗)が大きい部分であるから、加圧
室で生じた加圧力に対して圧力損失を生じ、噴射圧を減
少させる。その結果、インクジェットの噴射速度、ひい
ては飛距離を低下させる。この噴射速度、飛距離の低下
は、印字品質を阻害する重要な要因となる。
【0005】一般に、流れ抵抗を下げるためには、長さ
を短くし、幅,深さを大きくすればよい。しかし、長さ
を短くすると、噴射方向が定まらない、つまり不安定に
なる。ともに、噴射速度、飛距離を低下させることにな
る。噴射速度、飛距離を維持しようとすると、圧電素子
の容量を増す必要があり、記録ヘッドの小形化、ノズル
の高密度化の阻害要因となる。また、幅,深さが大きい
と、気泡や塵埃が混入しやすくなり、詰まりの要因とな
る。加えて、ノズルが平行であると、吸引による気泡の
除去が困難になるという保守上の問題もある。また、イ
ンクを噴射した後のインクのメニスカスが、ノズルより
奥まで引き込まれて噴射流路の箇所にまで達することが
起こる。このため、インク流速分布が不均一になり、流
路壁面からの剥離によって噴射時にエアの巻き込みを生
じる。このエアの巻き込みは、インク噴射速度の低下と
、極端な場合にはインク噴射の不能化をもたらす。
を短くし、幅,深さを大きくすればよい。しかし、長さ
を短くすると、噴射方向が定まらない、つまり不安定に
なる。ともに、噴射速度、飛距離を低下させることにな
る。噴射速度、飛距離を維持しようとすると、圧電素子
の容量を増す必要があり、記録ヘッドの小形化、ノズル
の高密度化の阻害要因となる。また、幅,深さが大きい
と、気泡や塵埃が混入しやすくなり、詰まりの要因とな
る。加えて、ノズルが平行であると、吸引による気泡の
除去が困難になるという保守上の問題もある。また、イ
ンクを噴射した後のインクのメニスカスが、ノズルより
奥まで引き込まれて噴射流路の箇所にまで達することが
起こる。このため、インク流速分布が不均一になり、流
路壁面からの剥離によって噴射時にエアの巻き込みを生
じる。このエアの巻き込みは、インク噴射速度の低下と
、極端な場合にはインク噴射の不能化をもたらす。
【0006】この発明の課題は、従来の技術がもつ以上
の問題点を解消し、インク噴射方向の安定化と、インク
噴射の高速度化と、さらに噴射時のエアの巻込み防止と
を図り、結果的に印字品質の向上を図ったインクジェッ
ト記録ヘッドを提供することにある。
の問題点を解消し、インク噴射方向の安定化と、インク
噴射の高速度化と、さらに噴射時のエアの巻込み防止と
を図り、結果的に印字品質の向上を図ったインクジェッ
ト記録ヘッドを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、請求項1に係るインクジェット記録ヘッドは、イン
ク溜めと、インク加圧室と、インク噴射用ノズルとが、
それぞれ流路を介して連通する溝として形成されるキャ
ビティ板と;このキャビティ板の溝側の表面と一方の面
で接合され、他方の面の前記インク加圧室に対向する位
置に圧電素子が固着される振動板と;を備える記録ヘッ
ドにおいて、前記ノズルは、深さが共通して一定で、開
口端を起点として狭い一定幅の第1の平行部分と、これ
に続き幅が内部に向かって広がるテーパ部分と、さらに
これに続く広い一定幅の第2の平行部分とからなる。請
求項2に係るインクジェット記録ヘッドは、請求項1に
記載の記録ヘッドにおいて、テーパ部分のテーパ角が2
0〜60度である。
に、請求項1に係るインクジェット記録ヘッドは、イン
ク溜めと、インク加圧室と、インク噴射用ノズルとが、
それぞれ流路を介して連通する溝として形成されるキャ
ビティ板と;このキャビティ板の溝側の表面と一方の面
で接合され、他方の面の前記インク加圧室に対向する位
置に圧電素子が固着される振動板と;を備える記録ヘッ
ドにおいて、前記ノズルは、深さが共通して一定で、開
口端を起点として狭い一定幅の第1の平行部分と、これ
に続き幅が内部に向かって広がるテーパ部分と、さらに
これに続く広い一定幅の第2の平行部分とからなる。請
求項2に係るインクジェット記録ヘッドは、請求項1に
記載の記録ヘッドにおいて、テーパ部分のテーパ角が2
0〜60度である。
【0008】
【作用】請求項1または2に係るインクジェット記録ヘ
ッドでは共通に、■加圧室で加圧されたインクが第2平
行部分に沿って導かれ、その噴射方向が初期的に定めら
れ、■テーパ部分を通ることによって絞られて流速を増
し、■第1平行部分に沿って導かれることで最終的に噴
射が方向が定められてインクジェットとなって噴射され
る。しかも、ノズルでの流れ抵抗は、第2平行部分で小
さく、第1平行部分でやや大きくなるだけであるから、
全体としてインクの加圧力の損失が少なくてすみ、また
テーパ部分によって断面積の急激な変化が緩和され、テ
ーパ部分と第1平行部分によってエアの巻き込みが防止
されるため、加圧力の損失抑制が支援され、結果的にイ
ンク噴射速度が大きくなる。請求項2に係るインクジェ
ット記録ヘッドでは特に、テーパ部分のテーパ角が20
〜60度であるとき、エアの巻き込み防止が完全になり
、インクの噴射速度が最大水準になる。
ッドでは共通に、■加圧室で加圧されたインクが第2平
行部分に沿って導かれ、その噴射方向が初期的に定めら
れ、■テーパ部分を通ることによって絞られて流速を増
し、■第1平行部分に沿って導かれることで最終的に噴
射が方向が定められてインクジェットとなって噴射され
る。しかも、ノズルでの流れ抵抗は、第2平行部分で小
さく、第1平行部分でやや大きくなるだけであるから、
全体としてインクの加圧力の損失が少なくてすみ、また
テーパ部分によって断面積の急激な変化が緩和され、テ
ーパ部分と第1平行部分によってエアの巻き込みが防止
されるため、加圧力の損失抑制が支援され、結果的にイ
ンク噴射速度が大きくなる。請求項2に係るインクジェ
ット記録ヘッドでは特に、テーパ部分のテーパ角が20
〜60度であるとき、エアの巻き込み防止が完全になり
、インクの噴射速度が最大水準になる。
【0009】
【実施例】本発明に係るインクジェット記録ヘッドの実
施例について、以下に図を参照しながら説明する。なお
、実施例の全体については、既に図4,図5を参照しな
がら述べた従来例のとおりであるから、ここでの説明は
省略する。図1は実施例のノズルの横断面図、図2は同
じくその側断面図である。図1,図2において、ノズル
2は、左側の開口部を起点とする平行部21(発明にお
ける第1平行部分)と、これに続くテーパ部22(発明
におけるテーパ部分)と、さらにこれに続く平行部23
(発明における第2平行部分)とからなる。
施例について、以下に図を参照しながら説明する。なお
、実施例の全体については、既に図4,図5を参照しな
がら述べた従来例のとおりであるから、ここでの説明は
省略する。図1は実施例のノズルの横断面図、図2は同
じくその側断面図である。図1,図2において、ノズル
2は、左側の開口部を起点とする平行部21(発明にお
ける第1平行部分)と、これに続くテーパ部22(発明
におけるテーパ部分)と、さらにこれに続く平行部23
(発明における第2平行部分)とからなる。
【0010】ここで、ノズル開口部の幅,深さ:G,H
(従来例と同じ)、平行部21の長さ:A、テーパ部2
2のテーパ角:2θ、平行部23の長さ,幅:B,F、
ノズル全長:D、噴射流路3の深さ:J、で表すと、G
,H=60μm A,B=0.2〜0.5mm D=0.7mm F,J=150μm 2θ=60度
(従来例と同じ)、平行部21の長さ:A、テーパ部2
2のテーパ角:2θ、平行部23の長さ,幅:B,F、
ノズル全長:D、噴射流路3の深さ:J、で表すと、G
,H=60μm A,B=0.2〜0.5mm D=0.7mm F,J=150μm 2θ=60度
【0011】ノズル2の動作について図1,図2を参照
しながら説明する。 (1)加圧室(図5,図6の符号5)で加圧されたイン
クが、噴射流路3を通り平行部23に沿って導かれ、そ
の噴射方向が初期的に定められる。 (2)次に、インクはテーパ部22を通ることによって
絞られて流速を増す。 (3)次に、平行部21に沿って導かれることで最終的
に噴射が方向が定められて、開口部からインクジェット
となって噴射される。
しながら説明する。 (1)加圧室(図5,図6の符号5)で加圧されたイン
クが、噴射流路3を通り平行部23に沿って導かれ、そ
の噴射方向が初期的に定められる。 (2)次に、インクはテーパ部22を通ることによって
絞られて流速を増す。 (3)次に、平行部21に沿って導かれることで最終的
に噴射が方向が定められて、開口部からインクジェット
となって噴射される。
【0012】ここで、ノズル2での流れ抵抗(管路抵抗
)は、平行部23で小さく、平行部21でやや大きくな
るだけであるから、全体としてインクの加圧力の損失が
少なくてすむ。またテーパ部22によって管路の断面積
の急激な変化が緩和され、断面積の小さい平行部21と
、内部に向かって広がるテーパ部22とにより、エアの
巻き込みが防止されるから、加圧力の損失抑制が支援さ
れ、結果的にインク噴射速度が大きくなる。なお、この
エア巻き込みについて補足すると、インクを噴射した後
のインクのメニスカスが、ノズルより奥まで引き込まれ
て噴射流路の箇所にまで達すると、このためにインク流
速分布が不均一になり、流路壁面からの剥離によって噴
射時にエアの巻き込みを生じる。しかし実施例では、平
行部21の断面積が小さいため、インク噴射後のインク
のメニスカスは、ノズルの平行部21の範囲で止まり、
エア巻き込みが防止されることになる。
)は、平行部23で小さく、平行部21でやや大きくな
るだけであるから、全体としてインクの加圧力の損失が
少なくてすむ。またテーパ部22によって管路の断面積
の急激な変化が緩和され、断面積の小さい平行部21と
、内部に向かって広がるテーパ部22とにより、エアの
巻き込みが防止されるから、加圧力の損失抑制が支援さ
れ、結果的にインク噴射速度が大きくなる。なお、この
エア巻き込みについて補足すると、インクを噴射した後
のインクのメニスカスが、ノズルより奥まで引き込まれ
て噴射流路の箇所にまで達すると、このためにインク流
速分布が不均一になり、流路壁面からの剥離によって噴
射時にエアの巻き込みを生じる。しかし実施例では、平
行部21の断面積が小さいため、インク噴射後のインク
のメニスカスは、ノズルの平行部21の範囲で止まり、
エア巻き込みが防止されることになる。
【0013】次に、とくにテーパ部22のテーパ角(2
θ)が20〜60度であるとき、エアの巻き込み防止が
より完全になり、かつインクの噴射速度が最大になる。 このことを図3を参照しながら説明する。図3は噴射初
速度のテーパ角に対する特性図である。横軸にテーパ角
(2θ)、縦軸に噴射初速度Vをとってある。図3の特
性図から明らかなように、噴射初速度Vは、テーパ角が
20〜60度の範囲でほぼ最大水準をとる。この最大水
準値は、破線表示の従来の初速値より50%強ほど増加
している。なお、エアの巻き込み防止がより完全になる
ことで、単位時間当たりの噴射可能回数が増大する別の
効果もある。実験データによれば、テーパ角が20〜6
0度の範囲で、噴射可能回数が最大水準になり、その値
は従来の値より50%ほど増加する。この噴射可能回数
の増大は、激しく変動する測定値を高速で送られる記録
紙上に記録するとき、記録曲線が滑らか書かれる効果を
もたらし、これも印字品質向上につながる。
θ)が20〜60度であるとき、エアの巻き込み防止が
より完全になり、かつインクの噴射速度が最大になる。 このことを図3を参照しながら説明する。図3は噴射初
速度のテーパ角に対する特性図である。横軸にテーパ角
(2θ)、縦軸に噴射初速度Vをとってある。図3の特
性図から明らかなように、噴射初速度Vは、テーパ角が
20〜60度の範囲でほぼ最大水準をとる。この最大水
準値は、破線表示の従来の初速値より50%強ほど増加
している。なお、エアの巻き込み防止がより完全になる
ことで、単位時間当たりの噴射可能回数が増大する別の
効果もある。実験データによれば、テーパ角が20〜6
0度の範囲で、噴射可能回数が最大水準になり、その値
は従来の値より50%ほど増加する。この噴射可能回数
の増大は、激しく変動する測定値を高速で送られる記録
紙上に記録するとき、記録曲線が滑らか書かれる効果を
もたらし、これも印字品質向上につながる。
【0014】
【発明の効果】請求項1または2に係るインクジェット
記録ヘッドでは共通に、加圧室で加圧されたインクが第
2平行部分に沿って導かれて噴射方向が初期的に定めら
れ、テーパ部分を通ることによって絞られて流速を増し
、第1平行部分に沿って導かれることで最終的に噴射が
方向が定められてインクジェットとなって噴射され、し
かもノズルでの流れ抵抗は、第2平行部分で小さく、第
1平行部分でやや大きくなるだけであるから、全体とし
てインクの加圧力の損失が少なくてすみ、またテーパ部
分によって断面積の急激な変化が緩和され、テーパ部分
と第1平行部分によってエアの巻き込みが防止されるた
め、加圧力の損失抑制が支援され、結果的にインク噴射
速度が大きくなる。したがって、インクジェットの噴射
方向が正しく定まり、同じ圧電素子のもとでインクの噴
射速度が増してインクジェットの軌道が直線化し、単位
時間当たりの噴射可能回数が増大し、結果的に印字品質
の向上を図ることができる。請求項2に係るインクジェ
ット記録ヘッドでは特に、テーパ部分のテーパ角が20
〜60度であるとき、エアの巻き込み防止が完全になり
、インクの噴射速度が最大になって、印字品質の向上を
支援することができる。具体的には、単位時間当たりの
噴射可能回数と、インク噴射速度とをいずれも従来の値
の50%強、増すことができた。
記録ヘッドでは共通に、加圧室で加圧されたインクが第
2平行部分に沿って導かれて噴射方向が初期的に定めら
れ、テーパ部分を通ることによって絞られて流速を増し
、第1平行部分に沿って導かれることで最終的に噴射が
方向が定められてインクジェットとなって噴射され、し
かもノズルでの流れ抵抗は、第2平行部分で小さく、第
1平行部分でやや大きくなるだけであるから、全体とし
てインクの加圧力の損失が少なくてすみ、またテーパ部
分によって断面積の急激な変化が緩和され、テーパ部分
と第1平行部分によってエアの巻き込みが防止されるた
め、加圧力の損失抑制が支援され、結果的にインク噴射
速度が大きくなる。したがって、インクジェットの噴射
方向が正しく定まり、同じ圧電素子のもとでインクの噴
射速度が増してインクジェットの軌道が直線化し、単位
時間当たりの噴射可能回数が増大し、結果的に印字品質
の向上を図ることができる。請求項2に係るインクジェ
ット記録ヘッドでは特に、テーパ部分のテーパ角が20
〜60度であるとき、エアの巻き込み防止が完全になり
、インクの噴射速度が最大になって、印字品質の向上を
支援することができる。具体的には、単位時間当たりの
噴射可能回数と、インク噴射速度とをいずれも従来の値
の50%強、増すことができた。
【図1】本発明に係る実施例のノズルの横断面図
【図2
】同じくその側断面図
】同じくその側断面図
【図3】噴射初速度のテーパ角に対する特性図
【図4】
実施例と従来例とにおけるキャビティ板の共通な平面図
実施例と従来例とにおけるキャビティ板の共通な平面図
【図5】実施例と従来例との共通な側断面図
【図6】従
来例のノズルの横断面図
来例のノズルの横断面図
【図7】同じくその側断面図
1 キャビティ板
2 ノズル
3 噴射流路
21 平行部
22 テーパ部
23 平行部
Claims (2)
- 【請求項1】インク溜めと、インク加圧室と、インク噴
射用ノズルとが、それぞれ流路を介して連通する溝とし
て形成されるキャビティ板と;このキャビティ板の溝側
の表面と一方の面で接合され、他方の面の前記インク加
圧室に対向する位置に圧電素子が固着される振動板と;
を備える記録ヘッドにおいて、前記ノズルは、深さが共
通して一定で、開口端を起点として狭い一定幅の第1の
平行部分と、これに続き幅が内部に向かって広がるテー
パ部分と、さらにこれに続く広い一定幅の第2の平行部
分とからなることを特徴とするインクジェット記録ヘッ
ド。 - 【請求項2】請求項1に記載の記録ヘッドにおいて、テ
ーパ部分は、そのテーパ角が20〜60度であることを
特徴とするインクジェット記録ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1815591A JPH04257449A (ja) | 1991-02-12 | 1991-02-12 | インクジェット記録ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1815591A JPH04257449A (ja) | 1991-02-12 | 1991-02-12 | インクジェット記録ヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04257449A true JPH04257449A (ja) | 1992-09-11 |
Family
ID=11963727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1815591A Pending JPH04257449A (ja) | 1991-02-12 | 1991-02-12 | インクジェット記録ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04257449A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5640184A (en) * | 1994-03-21 | 1997-06-17 | Spectra, Inc. | Orifice plate for simplified ink jet head |
GB2406307A (en) * | 2003-09-24 | 2005-03-30 | Hitachi Home & Life Solutions | Ink jet recoding apparatus |
-
1991
- 1991-02-12 JP JP1815591A patent/JPH04257449A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5640184A (en) * | 1994-03-21 | 1997-06-17 | Spectra, Inc. | Orifice plate for simplified ink jet head |
GB2406307A (en) * | 2003-09-24 | 2005-03-30 | Hitachi Home & Life Solutions | Ink jet recoding apparatus |
GB2406307B (en) * | 2003-09-24 | 2006-01-18 | Hitachi Home & Life Solutions | Ink jet recording apparatus |
CN1309568C (zh) * | 2003-09-24 | 2007-04-11 | 日立家用电器公司 | 喷墨记录装置和喷嘴板的制造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3483622B2 (ja) | インクジェット・プリントヘッド | |
JP2883113B2 (ja) | インクジェットプリントヘッド | |
JPH0452220B2 (ja) | ||
JPH04257449A (ja) | インクジェット記録ヘッド | |
JPH04153041A (ja) | インクジェット記録ヘッド | |
JPS6135254A (ja) | インクジエツト記録装置の記録ヘツド | |
JPH08224872A (ja) | インクジェット記録ヘッド | |
JP2008238518A (ja) | 液体噴射ヘッド、及び液体噴射装置 | |
JP2936358B2 (ja) | インクジェット印刷ヘッドの駆動方法 | |
JP3903664B2 (ja) | インクジェット記録ヘッド | |
JPH0345813Y2 (ja) | ||
JPS59120462A (ja) | インクジエツト記録装置 | |
JP3045858B2 (ja) | 液体噴射ヘッド | |
JP3372826B2 (ja) | 液体吐出ヘッド及び液体吐出装置 | |
JP2958502B2 (ja) | インクジェット記録ヘッド | |
JPH02128847A (ja) | インクジェット記録ヘッド | |
JPH0644694Y2 (ja) | オンデマンド型インクジェットヘッド | |
JPH0462064A (ja) | インクジェット記録ヘッドおよび該記録ヘッドを用いるインクジェット記録装置 | |
JPS58142863A (ja) | 記録装置 | |
JPH0138672B2 (ja) | ||
JPH065171Y2 (ja) | インクジェットヘッド | |
JPS634958A (ja) | インクジエツトプリンタの印字ヘツド | |
JPH01235649A (ja) | インクジェットヘッド | |
JPS60137665A (ja) | 液滴噴射装置 | |
JPH04366641A (ja) | インクジェットプリントヘッド |