JPH04257189A - 車輛 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は車輛、特に外景を撮像
する撮像装置と該撮像装置の出力信号を記録する記録装
置とを備えてなる車輛に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、自動車事故が発生した場合、事故
発生時の状況を客観的に記録するシステムが一般的に確
立されていないために、事故の状況及び原因は当事者或
いは目撃者の記憶に基づいて究明されている。これに関
連する従来技術として、バス、トラック等の大型車輛に
於いて、運転者が、直接に視認できない車輛の後方を監
視するシステムが知られている。例えば、本願出願人の
提案に係る特開平２−３１９５６　号公報には、大型車
輛の後端部上方にカメラ装置を取りつけると共に、該カ
メラ装置で得られる映像信号を表示するモニタを運転席
に取りつけ、このモニタで車輛後方に於ける障害物の有
無を確認する技術が開示されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術では、
車輛後方を監視することは可能であるが、記録する機能
を有しないため、事故が発生した場合には従来と同様に
して当事者或いは目撃者の記憶に基づいて事故の状況及
び原因が究明されることになる。しかしながら、当事者
或いは目撃者が必ずしも正確に状況を記憶しているとは
限らず、従って、このような場合には、必ずしも正しい
状況及び原因の究明がなされるとは限らないという問題
点があった。

【０００４】従って、この発明の目的は、事故発生時に
於ける各種情報及び事故発生時の状況を記録し得る機能
を備えた車輛を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明では、外景を撮
像する撮像装置と、走行速度を検出する速度検出器と、
該速度検出器の出力信号に基づいて走行速度を示すキャ
ラクタを発生するキャラクタ発生手段と、撮像装置の出
力信号及びキャラクタ発生手段の出力信号を記録する記
録装置とを備えた構成としている。

【０００６】

【作用】この発明では、車室内に取り付けられている撮
像装置によって自動車の車室内から車室外の情景が撮像
され、撮像信号が形成される。また、検出された走行速
度、その他の情報を示す文字、数字等のキャラクタを表
わす信号が形成され、該キャラクタを表わす信号が上述
の撮像信号に重畳される。記録装置では、キャラクタを
表わす信号の重畳されている撮像信号が記録される。

【０００７】

【実施例】以下、この発明の一実施例について図１乃至
図９を参照して説明する。図１及び図２には、この一実
施例の全体的なブロック図が示されている。

【０００８】自動車１の車体２内には、エンジン３と、
バッテリ４が設けられ、車室内の天井８３には、ビデオ
カメラ５が取りつけられている。このビデオカメラ５は
保護箱９内の記録装置１０に接続されている。

【０００９】また、車体２内には、衝撃、例えば、事故
時に発生する衝撃を検出する衝撃センサ１８と、記録装
置１０及びスイッチ回路１６を格納する保護箱９とが設
けられている。更に、車体２の外側或いはビデオカメラ
５に近接した位置には周囲音を集音するためのマイクロ
フオン８が設けられている。

【００１０】エンジン３には、該エンジン３の回転速度
を検出すると共に、該回転速度に基づいて自動車１の走
行速度を、直流電圧に対応させて表わす信号〔以下、単
に速度信号〕を形成する速度検出器７が設けられている
。この速度検出器７は、保護箱９内の記録装置１０に接
続されている。尚、速度信号としては、図示せぬ計器パ
ネルにて表示すにために該計器パネルに供給される速度
信号を取出すようにしてもよい。

【００１１】保護箱９は、図５に示されるように全体的
に方形状を呈しており、耐火性及び耐衝撃性を有する、
例えば、金属製の箱とされている。そして、この保護箱
９の内部には記録装置１０及びスイッチ回路１６が格納
されており、この記録装置１０及びスイッチ回路１６と
外部の機器類を接続するため、また他の目的のために図
５に示されるように、４種類のコネクタ９ａ、９ｂ、９
ｃ、９ｄが設けられている。

【００１２】コネクタ９ａは、電源供給用のコネクタで
あり、保護箱９内部に格納されている記録装置１０と、
ビデオカメラ５に対する電源を、バッテリ４から供給す
るためのものである。コネクタ９ｂは、上述のビデオカ
メラ５と記録装置１０との間で各種信号をやりとりする
ためのインターフエース用のコネクタである。

【００１３】コネクタ９ｃは、自動車１から得られる各
種の検出出力、例えば、エンジン３の回転数、自動車１
の走行速度、衝撃センサ１８の検出出力等を取り入れた
り、またはビデオカメラ５或いは記録装置１０から各種
の情報を自動車１に供給するためのインターフエース用
のコネクタである。コネクタ９ｄは、ビデオカメラ５或
いは記録装置１０の状態をチエックするための各種テス
ト用の信号を供給したり、またはビデオカメラ５或いは
記録装置１０から各種の信号を取り出すためのインター
フエース用のコネクタである。上述の信号としては、例
えば、ＲＥＣ，ＰＬＡＹ，ＳＴＯＰ，ＲＥＷ，ＦＦ，Ｅ
Ｅ　モニタ，ビデオカメラ５のモニタ、及びリセットス
イッチ用のコントロール信号等である。

【００１４】記録装置１０には、ビデオカメラ５で形成
される撮像信号に走行速度・年月日・時刻等の情報をス
ーパーインポーズする機能を有する信号合成回路９０と
、上述の各種情報がスーパーインポーズされている撮像
信号及び、音声信号を記録するＶＴＲ１１と、衝撃セン
サ１８にて衝撃、例えば、事故時の衝撃を検出した場合
に上述のＶＴＲ１１による記録動作を停止させる衝撃検
出回路１９が設けられている。ＶＴＲ１１は信号合成回
路９０に接続されている。この信号合成回路９０はコネ
クタ９ｂを介してビデオカメラ５に接続されており、ま
た、コネクタ９ｃを介して速度検出器７に接続されてい
る。

【００１５】次いで、この一実施例の動作について説明
する。運転者がイグニッションスイッチ１７を操作し、
該イグニッションスイッチ１７がオン〔ＯＮ〕に位置す
ると、スイッチ回路１５の端子１５ａ、１５ｂが接続さ
れ、該スイッチ回路１５が閉状態とされる。

【００１６】初期状態では、保護箱９内のスイッチ回路
１６が閉状態とされているため、バッテリ４から端子１
２、スイッチ回路１５、１６、コネクタ９ａを介して、
保護箱９内の記録装置１０、及びビデオカメラ５に電源
が供給される。これによって、記録装置１０及びビデオ
カメラ５がオンとされる。

【００１７】ビデオカメラ５では車室外の情景が撮像さ
れて撮像信号が形成されると共に、マイクロフオン８に
て周囲音が集音されて音声信号とされる。この撮像信号
及び音声信号がコネクタ９ｂを介し記録装置１０に設け
られている信号合成回路９０に供給される。また、速度
検出器７からは速度信号がコネクタ９ｃを介し記録装置
１０に設けられている信号合成回路９０に供給される。

【００１８】信号合成回路９０の構成が図３に示されて
いる。ビデオカメラ５からの撮像信号及び音声信号が、
端子９１を介して、同期信号分離回路９２、加算回路９
５に、夫々供給される。同期信号分離回路９２では、上
述の撮像信号から水平同期信号ＨＳＹ、垂直同期信号Ｖ
ＳＹが夫々、分離される。この水平同期信号ＨＳＹ、垂
直同期信号ＶＳＹはキャラクタジェネレータ９４に供給
される。 また、クロック発生回路９３ではクロック信号ＣＬＫ　
が形成され、このクロック信号ＣＬＫ　がキャラクタジ
ェネレータ９４に供給される。

【００１９】一方、速度検出器７からの速度信号が、端
子９６、Ａ／Ｄ　コンバータ９７を介して速度データと
され、コントローラ９８に供給される。

【００２０】コントローラ９８では、年月日、時刻等の
データが別途形成されており、この年月日、時刻等のデ
ータは速度データと共に、メモリ９９に格納されている
キャラクタテーブルに基づいてキャラクタデータに変換
される。このキャラクタデータは、キャラクタジェネレ
ータ９４に供給される。

【００２１】キャラクタジェネレータ９４では、コント
ローラ９８から供給されるキャラクタデータが水平同期
信号ＨＳＹ及び垂直同期信号ＶＳＹで規定されるタイミ
ングに基づいて、キャラクタのドットデータとしての文
字信号ＣＨが形成される。この文字信号ＣＨは加算回路
９５に供給される。

【００２２】加算回路９５では、ビデオカメラ５から供
給される撮像信号に、年月日、時刻、走行速度等の情報
を表わすキャラクタが文字信号ＣＨに基づいて重畳され
る。即ち、図４に示されるように、モニタ１０２の画面
１０３に於いて、映像の大切な部分にかからないように
画面１０３の左下隅に設定されている表示領域ＡＲ１に
上述の年月日、時刻、走行速度等のキャラクタがスーパ
ーインポーズされる。そして、この年月日、時刻、走行
速度等のキャラクタのスーパーインポーズされてなる撮
像信号が音声信号と共に、端子１００を介して保護箱９
内に設けられている記録装置１０のＶＴＲ１１に供給さ
れる。ＶＴＲ１１では、上述の撮像信号及び音声信号が
、エンドレスとされている磁気テープに記録される。

【００２３】ここで、この一実施例に用いられるビデオ
カメラ５及びＶＴＲ１１について図６乃至図９を参照し
て説明する。

【００２４】ビデオカメラ５は、図７に示されるように
、車室内の天井８３に取りつけられている。このビデオ
カメラ５の取りつけ位置及び方向は、ワイパ８４ａ、８
４ｂによってフロントガラス８５上の雨滴を拭き取り得
る範囲ＡＲａ、ＡＲｂを通して車室外の情景を撮像し得
るような状態とされる。望ましくは運転者及び同乗者の
視界を妨げないように、上述の範囲ＡＲａ、ＡＲｂに於
いて斜線の付されている部分を通して車室外の情景を撮
像し得るような状態とされる。

【００２５】まず、ビデオカメラ５について図８を参照
して説明する。このビデオカメラ５に用いられているレ
ンズ３０は、単焦点レンズ〔固定焦点〕とされ、焦点位
置の遠近にかかわらずピントを合わせることが可能であ
る。

【００２６】図８の構成に於いて、レンズ３０を経た光
〔光学像〕は、プリズム３２〜３４で構成されているダ
イクロイックプリズム３１によって、三原色Ｒ、Ｇ、Ｂ
に分解される。即ち、プリズム３２によって赤の原色成
分光Ｒが分離され、ＣＣＤ３５に導かれる。また、プリ
ズム３３によって緑の原色成分光Ｇが分離され、ＣＣＤ
３６に導かれる。更に、プリズム３３によって青の原色
成分光Ｂが分離され、ＣＣＤ３７に導かれる。

【００２７】各ＣＣＤ３５〜３７では、原色成分光Ｒ、
Ｇ、Ｂが、夫々電気信号に変換されて映像信号とされる
。つまり、ＣＣＤ３５にて形成された電気信号はプリア
ンプ３８、可変利得アンプ４１を介して、また、ＣＣＤ
３６にて形成された電気信号はプリアンプ３９、可変利
得アンプ４２を介して、更に、ＣＣＤ３７にて形成され
た電気信号はプリアンプ４０、可変利得アンプ４３を介
して、夫々、イメージエンハンサ４５に供給される。

【００２８】イメージエンハンサ４５では、上述のＣＣ
Ｄ３５〜３７で形成された三原色Ｒ、Ｇ、Ｂの映像信号
に対し、いわゆる輪郭補正がなされ、その後、プロセス
増幅回路４６に供給される。プロセス増幅回路４６では
、上述の三原色Ｒ、Ｇ、Ｂの映像信号に対し、クランプ
、クリップ、ガンマ補正等の処理が施され、その後、エ
ンコーダ回路４７に供給される。

【００２９】エンコーダ回路４７では、三原色Ｒ、Ｇ、
Ｂの映像信号に基づいて、例えば、ＮＴＳＣ方式のビデ
オ信号が形成され、このＮＴＳＣ方式のビデオ信号が端
子４８から取出される。或いは三原色Ｒ、Ｇ、Ｂの映像
信号に基づいて、輝度信号Ｙ、色差信号（ＲーＹ）、（
ＢーＹ）のコンポーネント信号が形成され、このコンポ
ーネント信号が端子４９〜５１から取出される。

【００３０】次いで、ＶＴＲ１１の記録系、再生系につ
いて、夫々、説明する。図９の構成に於いて、ＶＴＲ１
１の記録系では、端子５５から供給される輝度信号Ｙが
、プリエンファシス回路５８にて高域成分が強調され、
ＦＭ変調回路５９にてＦＭ変調される。そして、記録ア
ンプ６０で増幅された後に、磁気ヘッド６１によって、
磁気テープ６２に記録される。

【００３１】また、端子５６から供給される色差信号（
ＲーＹ）と、端子５７から供給される色差信号（ＢーＹ
）は、圧縮回路６３に供給される。この圧縮回路６３は
、いわゆるＣＴＤＭ（Ｃｏｍｐｒｅｓｓｅｄ　Ｔｉｍｅ
　Ｄｉｖｉｓｉｏｎ　Ｍｕｌｔｉｐｌｅｘ）と称される
もので、上述の色差信号（ＲーＹ）、（ＢーＹ）を１Ｈ
の有効期間内に時間圧縮して多重化するものである。こ
の多重化された色差信号（ＲーＹ）、（ＢーＹ）は、プ
リエンファシス回路６４にて高域成分が強調され、ＦＭ
変調回路６５にてＦＭ変調される。そして、記録アンプ
６６で増幅された後に、磁気ヘッド６７によって、磁気
テープ６２に記録される。この磁気テープ６２は、長手
方向の両端が接合されてエンドレスとされている。

【００３２】図９の構成に於いて、ＶＴＲ１１の再生系
では、磁気テープ６２から磁気ヘッド６１によって再生
された輝度信号Ｙが再生アンプ７０で増幅され、ＦＭ復
調回路７１にてＦＭ復調される。そして、デイエンファ
シス回路７２にて低域成分が強調され、時間軸補正回路
７３にてジッタ除去のなされた後、加算回路７５に供給
される。また、磁気テープ６２から磁気ヘッド６７によ
って再生された色差信号（ＲーＹ）、（ＢーＹ）は再生
アンプ７６で増幅された後、ＦＭ復調回路７７にてＦＭ
復調される。そして、デイエンファシス回路７８にて低
域成分が強調され、時間軸補正回路７３に供給される。

【００３３】時間軸補正回路７３では、上述の色差信号
（ＲーＹ）、（ＢーＹ）に対し、ジッタ除去及び時間伸
長が施されると共に、色差信号（ＲーＹ）、（ＢーＹ）
が夫々、分離され、エンコーダ回路７９に供給される。 エンコーダ回路７９では、色差信号（ＲーＹ）、（Ｂー
Ｙ）に基づいて、クロマ信号Ｃが形成され加算回路７５
に供給される。加算回路７５では上述の輝度信号Ｙにク
ロマ信号Ｃが重畳されて、例えば、ＮＴＳＣ方式のビデ
オ信号が形成され、このビデオ信号が端子８０から取出
される。

【００３４】一方、記録動作の終了は、運転者によって
、イグニッションスイッチ１７が操作され、該イグニッ
ションスイッチ１７がオフ〔ＯＦＦ〕に位置した時にス
イッチ回路１５の端子１５ａ、１５ｂの接続が解除され
開状態とされるので、電源がスイッチ回路１５にて遮断
され、記録動作が終了する。或いは、事故の発生により
以下に説明するように、衝撃センサ１８及び衝撃検出回
路１９にて所定レベル以上の衝撃が検出されると、スイ
ッチ回路１６の端子１６ａ、１６ｂの接続が解除され開
状態とされるので、電源がスイッチ回路１６にて遮断さ
れ、この場合にも記録動作が終了する。

【００３５】衝撃検出回路１９の詳細が図６に示されて
いる。衝撃センサ１８、例えば、加速度センサにて検出
された衝撃力に関する信号がＤＣアンプ２１に供給され
、このＤＣアンプ２１にて衝撃力に対応する直流電圧Ｖ
ＤＣが形成される。この直流電圧ＶＤＣはコンパレータ
２２の一方の端子に供給される。また、コンパレータ２
２の他方の端子には、端子２３を介して基準電圧Ｖｒｅ
ｆ　が供給されている。コンパレータ２２では、上述の
直流電圧ＶＤＣと基準電圧Ｖｒｅｆ　とが比較され、比
較結果を表わす信号〔以下、単に比較信号と称する〕Ｃ
Ｐがラッチ回路２５にて保持され、該ラッチ回路２５か
らは保持されている比較信号ＣＰが端子２６を介して上
述のスイッチ回路１６に供給される。

【００３６】スイッチ回路１６では、衝撃検出回路１９
から供給される比較信号ＣＰに基づいて、接続状態が制
御される。従って、所定レベル以上の衝撃が、衝撃セン
サ１８によって検出された時には、事故が発生したもの
とされてスイッチ回路１６の閉状態が解除され、バッテ
リ４からの電源が遮断される。従って、この場合には当
然、記録装置１０のＶＴＲ１１に於ける記録動作が停止
される。

【００３７】ラッチ回路２５の内容をリセットするとき
には、端子２７を介して供給されるリセット信号ＲＳＴ
　でスイッチ回路２８の接続状態を制御することによっ
てなされる。つまり、リセット信号ＲＳＴ　がスイッチ
回路２８に供給され、スイッチ回路２８が閉状態とされ
ることによって、ラッチ回路２５の内容がリセットされ
るものである。

【００３８】記録装置１０に対しては、基本的にイグニ
ッションスイッチ１７と連動して電源の供給・遮断がな
される。つまり、イグニッションスイッチ１７がオン〔
ＯＮ〕とされ、且つスイッチ回路１６が閉状態である間
のみ、ビデオカメラ５及び記録装置１０が記録モードと
なり、周囲の情景に年月日、時刻、走行速度等の情報が
重畳されている映像信号と、周囲の音声信号を記録する
ことができる。そして、イグニッションスイッチ１７が
オフ〔ＯＦＦ〕になっている間或いは所定レベル以上の
衝撃が衝撃センサ１８によって検出された時以後は記録
動作が停止される。

【００３９】このように、この一実施例では、自動車１
の車室内からビデオカメラ５によって車室外の情景を撮
像して撮像信号を形成すると共に、該撮像信号に年月日
、時刻、走行速度等の情報をスーパーインポーズし、こ
れら各種情報のスーパーインポーズされている撮像信号
がＶＴＲ１１によって記録されるので、事故発生時の年
月日、時刻、走行速度等の情報、及び、事故発生時の状
況を記録して残すことができ、証拠として用いることが
できる。

【００４０】この一実施例では、自動車１の車室内から
ビデオカメラ５によって車室外の情景を撮像しＶＴＲ１
１にて記録すると共に、衝撃センサ１８及び衝撃検出回
路１９が衝撃を検出した時に記録動作が停止されるので
、自動車事故が発生しエンジン３をオフできないような
場合でもＶＴＲ１１の電源を遮断でき、ＶＴＲ１１が記
録動作を継続して行ってしまうことを防止でき、事故発
生時の状況の記録を確実に残すことができる。

【００４１】この一実施例では、マイクロフオン８が設
けられているので、車室外の情景が記録されることに加
え、周囲の音声も集音され記録されることになり、事故
発生時の状況を、視覚のみならず聴覚の点からも、より
一層明確且つ客観的な記録として残すことができる。こ
の一実施例では、記録装置１０またはイグニッションス
イッチ１７の操作に連動して記録の開始及び記録の停止
が制御され、更に、衝撃センサ１８及び衝撃検出回路１
９が衝撃を検出した時に記録動作が停止されるので、記
録の開始及び／または停止のための操作を忘れてしまう
ことを防止できると共に、バッテリ４の消耗を防止し得
る。

【００４２】この一実施例では、記録装置１０は少なく
とも耐火性及び耐衝撃性を有する保護箱９に収納されて
いるので、自動車事故が発生した場合には、事故による
車体の破損の程度にかかわらず、事故発生時の状況の記
録を確実に保存し得る。また、この保護箱９には、電源
供給用のコネクタ９ａ、ビデオカメラ５と記録装置１０
とのインターフエース用のコネクタ９ｂ、自動車１と記
録装置１０とのインターフエース用のコネクタ９ｃ、ビ
デオカメラ５或いは記録装置１０の状態をチエックする
ためのインターフエース用のコネクタ９ｄが設けられて
いるので、セットの組み付けが完了した状態で外部から
動作の確認テストを行える。

【００４３】この一実施例では、フロントガラス８５上
の雨滴の除去される範囲ＡＲａ、ＡＲｂを通して車室外
の情景をビデオカメラ５で撮像し記録すると共に、衝撃
センサ１８及び衝撃検出回路１９が衝撃を検出した時に
記録動作を停止させるので、雨天時でも車室外の情景を
明確に撮像して記録できると共に、事故発生時の状況を
明確且つ客観的な記録として残すことができる。

【００４４】この一実施例では、ＶＴＲ１１を用いて車
室外の情景を記録しているが、これに限定されるもので
はなく、車室外の情景を記録できればよいことから、他
の記録媒体、例えば、半導体メモリ、磁気デイスク等を
用いてもよい。また、この一実施例では、衝撃センサ１
８は保護箱９の外に配されているものとしているが、こ
れに限定されるものではなく、保護箱９の内部に設ける
ようにしてもよい。

【００４５】更に、この一実施例では、イグニッション
スイッチ１７の操作と連動して記録装置１０に対する電
源の供給・遮断がなされているが、これに限定されるも
のではなく、マニュアルモードを設け、ユーザーの操作
によって映像信号及び音声信号を記録するようにしても
よい。この場合には、例えば、保護箱９のコネクタ９ｄ
に端子２０を接続し、この端子２０を介してマニュアル
モード用の制御信号を供給することで記録装置１０を制
御することができる。

【００４６】

【発明の効果】この発明では、車室内に取り付けられて
いる撮像装置によって、自動車の車室内から車室外の情
景を撮像して撮像信号を形成し、該撮像信号に年月日、
時刻、走行速度等の情報をスーパーインポーズし、記録
装置では、これら各種情報のスーパーインポーズされて
いる撮像信号を記録しているので、自動車事故が発生し
た場合には事故発生時に於ける各種情報及び、事故発生
時の状況を客観的な記録として残すことができ、該記録
を証拠として用いることができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】車輛のエンジン、バッテリ、また車輛内部に於
ける撮像装置、記録装置、各種検出装置の配置を示すブ
ロック図である

【図２】撮像装置、記録装置、各種検出装置を示すブロ
ック図である。

【図３】信号合成回路を示すブロック図である。

【図４】モニタの画面にキャラクタのスーパーインポー
ズされる領域を示す説明図である。

【図５】保護箱を示す概略斜視図である。

【図６】衝撃センサ及び衝撃検出回路の構成を示すブロ
ック図である。

【図７】ビデオカメラの取りつけ位置、及びフロントガ
ラス上の雨滴の除去される範囲を示す略線図である。

【図８】ビデオカメラのブロック図である。

【図９】ＶＴＲのブロック図である。

【符号の説明】

５　　ビデオカメラ ７　　速度検出器 ８　　マイクロフオン １０　　記録装置 １１　　ＶＴＲ １８　　衝撃センサ １９　　衝撃検出回路 ９０　　信号合成回路 ９２　　同期信号分離回路 ９４　　キャラクタジェネレータ ９５　　加算回路 ９８　　コントローラ ＡＲａ、ＡＲｂ　　領域

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　外景を撮像する撮像装置と、走行速度
   を検出する速度検出器と、該速度検出器の出力信号に基
   づいて上記走行速度を示すキャラクタを発生するキャラ
   クタ発生手段と、上記撮像装置の出力信号及び上記キャ
   ラクタ発生手段の出力信号を記録する記録装置とを備え
   ることを特徴とする車輛。