JP2007325183A - セキュリティ機能付き撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】撮像装置を安価なセキュリティ機器として提供する。
【解決手段】デジタルカメラに従来から備えられ、手振れ補正に用いられる振動センサ、照明用に用いられるストロボ発光部、動画撮影時などの集音に用いられるマイク、シャッタ音などの出力に用いるスピーカを使用してセキュリティモードを実現する。例えば、デジタルカメラを自動車のダッシュボードに設置し、セキュリティモードにすると、振動センサによって検出されるカメラボディの振動を介して自動車の振動を監視し、閾値を上回る振幅の振動を検出すると、防犯用の発光パターンでストロボ発光部を発光させるなどして防犯対策を講じる。
【選択図】図5
【解決手段】デジタルカメラに従来から備えられ、手振れ補正に用いられる振動センサ、照明用に用いられるストロボ発光部、動画撮影時などの集音に用いられるマイク、シャッタ音などの出力に用いるスピーカを使用してセキュリティモードを実現する。例えば、デジタルカメラを自動車のダッシュボードに設置し、セキュリティモードにすると、振動センサによって検出されるカメラボディの振動を介して自動車の振動を監視し、閾値を上回る振幅の振動を検出すると、防犯用の発光パターンでストロボ発光部を発光させるなどして防犯対策を講じる。
【選択図】図5
Description
本発明は、撮像装置及びセキュリティ機器に関する。
被写体像をデジタルデータとして記録するデジタルカメラが普及しており、近年では、様々な機能が追加、あるいは強化されている。例えば、比較的安価なコンパクトデジタルカメラでさえ、振動を検知して取得画像のぶれを補正する手振れ補正機能を備えている。まして、ストロボ発光部などの発光部は、静止画撮影用のデジタルカメラに標準的に装備されている。また、このようなデジタルカメラは、操作案内音声、フォーカスの合焦音、又はシャッタ音などの合成音声を出力するスピーカを備えている。
一方、自動車の車両、あるいはタイヤホイールなどの自動車部品の窃盗、自動車内の金品を狙う車上荒しなどの犯罪が横行している。特に近年では、カーナビゲーションシステム、車載テレビ、DVDプレイヤなどの車載機器が普及している。したがって、自動車内に貴重品などを置き忘れていなくても、自動車自体に設置されているこれらの車載機器を目的とした車上荒しも跡を絶たない。
このような自動車又は自動車内の金品に対して損害を与える行為の被害に遭うことを未然に防止、あるいは抑止するためには、監視カメラ、警告用電飾、警報装置などのセキュリティ機器を自動車の内外に設置することが考えられる。例えば、自動車内の複数個所に監視カメラを設置し、映像や音声を記録する自動車用セキュリティ機器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、運転中に自動車の後方を確認するためのバックモニタを、駐車時には監視カメラとして転用する例も知られている。このバックモニタを監視カメラに転用する例では、バックモニタから取得される映像を確認するためのディスプレイが自動車から着脱自在であって、バックモニタからの監視映像を自動車外から確認することができるようになっている(特許文献2参照)。
特開2002−325250号広報
特開2002−370620号広報
しかしながら、例えば、自動車用のセキュリティ機器は、未だ普及しているとは言い難い。その要因のひとつは、これらの自動車用セキュリティ機器の価格にある。上述した例のように、複数の監視カメラを設置したり、バックモニタを監視カメラにする場合、その防犯効果は十分に得られるとしても、設備としては非常に大掛かりなものであり、設置するにはある程度の技術が必要であり、さらには価格自体が高額でもある。
本発明は、上述のような問題点を改善するためになされたものであり、既に一般に普及しているデジタルカメラなどの撮像装置自体の構成のみを用いて、セキュリティ機能を実現することで、撮像装置を安価なセキュリティ機器として提供することを目的とする。
本発明の撮像装置は、装置本体の振動を検出する振動検出手段を備えており、被写体像を撮像するモードの他に、装置本体及び装置本体の周囲を監視し、防犯対策を講じるセキュリティモードを有し、前記セキュリティモード下で、予め設定された閾値と比較することで、前記振動検出手段によって検出された振動の大きさを判定する振動判定手段と、前記振動判定手段によって前記振動の大きさが前記閾値よりも大きいと判定された場合に、防犯対策として警告を発する警告手段とを備えることを特徴とする。
本発明の撮像装置は、装置本体周辺の音声を取得する音声取得手段を備えており、被写体像を撮像するモードの他に、装置本体及び装置本体の周囲を監視し、防犯対策を講じるセキュリティモードを有し、前記セキュリティモード下で、予め設定された閾値と比較することで、前記振動検出手段によって検出された音声の大きさを判定する音声判定手段と、前記音声判定手段によって前記音声の大きさが前記閾値よりも大きいと判定された場合に、防犯対策として警告を発する警告手段とを備えることを特徴とする。
また、発光して被写体を照明する発光部を備え、前記警告手段は前記発光部であり、発光することによって前記警告を発することを特徴とする。
また、音声を出力するスピーカを備え、前記警告手段は前記スピーカであり、音声を出力することによって前記警告を発することを特徴とする。
本発明の撮像装置は、装置本体の振動を検出する振動検出手段と、撮像した被写体画像を記憶する記憶手段とを備えており、被写体像を撮像するモードの他に、装置本体及び装置本体の周囲を監視し、防犯対策を講じるセキュリティモードを有し、前記セキュリティモード下で、予め設定された閾値と比較することで、前記振動検出手段によって検出された振動の大きさを判定する判定手段を備え、前記振動判定手段によって前記振動の大きさが前記閾値よりも大きいと判定された場合に、防犯対策として撮像を行い、前記記憶手段に前記被写体画像を記憶することを特徴とする。
本発明の撮像装置は、装置本体周辺の音声を取得する音声取得手段と、撮像した被写体画像を記憶する記憶手段とを備えており、被写体像を撮像するモードの他に、装置本体及び装置本体の周囲を監視し、防犯対策を講じるセキュリティモードを有し、前記セキュリティモード下で、予め設定された閾値と比較することで、前記音声取得手段によって取得された音声の大きさを判定する音声判定手段を備え、前記音声判定手段によって前記音声の大きさが前記閾値よりも大きいと判定された場合に、防犯対策として撮像を行い、前記記憶手段に前記被写体画像を記憶することを特徴とする。
本発明の撮像装置は、装置本体の振動を検出し、その振動の大きさを予め定められた閾値と比較することで装置本体及び装置本体の周囲を監視し、防犯対策を講じるセキュリティモードを有する。装置本体の振動を検出する手段は、本来、撮像時のために撮像装置に備えられているものであり、セキュリティモードを実現するために新たな部品を必要としないから、撮像装置をセキュリティ機器として安価に提供することができる。
また、本発明の撮像装置は、装置本体の周囲の音声を検出し、その音声の大きさを予め定められた閾値と比較することで装置本体及び装置本体の周囲を監視し、防犯対策を講じるセキュリティモードを有する。装置本体の周囲の音声を検出する手段は、本来、撮像時のために撮像装置に備えられているものであり、セキュリティモードを実現するために新たな部品を必要としないから、撮像装置をセキュリティ機器として安価に提供することができる。
また、セキュリティモード下での防犯対策として、警告を発する際に発光する発光部は、本来、撮像時に光量不足を補うために撮像装置に備えられているものであるから、セキュリティモードを実現するために新たな部品を必要としないから、撮像装置をセキュリティ機器として安価に提供することができる。
また、セキュリティモード下での防犯対策として、警告を発する際に出力される音声は、撮像時などに音声を出力するスピーカから出力されるので、セキュリティモードを実現するために新たな部品を必要としないから、撮像装置をセキュリティ機器として安価に提供することができる。
また、本発明の撮像装置は、セキュリティモード下で、防犯対策として撮像し、記憶するが、撮像自体は撮像装置本体の本来の機能であるから、セキュリティモードを実現するために新たな部品を必要としないから、撮像装置をセキュリティ機器として安価に提供することができる。
図1に示すように、本発明を実施したデジタルカメラ5(撮像装置)のカメラボディ6(装置本体)は、略直方体状に形成される。カメラボディ6の上面には、撮影実行を指示するレリーズボタン11と、電源のON/OFFを切り替えるための電源ボタン12とが設けられている。レリーズボタン11は、静止画を撮影するときには2段階の押圧操作ができる。半押し時には、自動露出調整(AE)や自動焦点調節(AF)などの撮影準備動作が行われ、全押し時に画像の記録が行われる。動画撮影時には、レリーズボタン11を押圧操作することによって動画の記録及び記録停止を切り替えることができる。なお、カメラボディ6の底部には、後述する振動センサ86が設けられている。
また、カメラボディ6の前面には、レンズ鏡胴13、光学ファインダ14の前面、ストロボ発光部16(発光部、警告手段)、及びマイク17(音声取得手段)が配設されている。レンズ鏡胴13は撮像レンズ18を保持し、撮像レンズ18を使用するときには、カメラボディ6から突出位置(図1参照)へ移動する。また、撮像レンズ18を使用しないときには、レンズ鏡胴13は沈胴位置(図示しない)へ移動してカメラボディ6に収納される。光学ファインダ14は、被写体像を光学的に確認しながらフレーミングを行うためにある。ストロボ発光部16は、レリーズボタン11を押圧して撮影を実行する際に、被写体に向けて光を発する。マイク17は、動画を取得する際に、動画とともに音声を同時収録する。
図2に示すように、カメラボディ6の背面には、光学ファインダ14の背面、液晶パネル21と操作部22とが設けられている。液晶パネル21には、撮影した画像、撮影時のスルー画像、及び各種のメニュー画面などが表示される。操作部22は、ズーム操作ボタン23、メニューボタン24、表示切替ボタン26、十字キー27、モード切替スイッチ28などから構成される。ズーム操作ボタン23は、撮影時には撮像レンズ18を広角側または望遠側に移動させ、画像再生時には液晶パネル21に表示される画像を拡大または縮小する。メニューボタン24は、液晶パネル21にメニュー画面を表示する際や選択内容を決定する際などに操作される。表示切替ボタン26は、メニュー画面の表示項目などを切り替えるために操作される。十字キー27は、メニュー画面内のカーソルを移動させる。
モード切替スイッチ28は、デジタルカメラ5の動作モードを切り替える。動作モードには、静止画撮影を行う静止画撮影モード、動画撮影を行う動画撮影モード、液晶パネル21に画像を再生表示する再生表示モード、カメラボディ6の振動の大きさやデジタルカメラ5の周囲の音声の大きさ取得し、これらを予め定められた閾値と比較することでデジタルカメラ5の周囲を監視し、閾値を上回る振幅の振動や閾値を上回る音量の音声を検出した場合には防犯対策を講じるセキュリティモードなどがある。
また、カメラボディ6の左側面には、メモリカード31(記憶手段)を着脱自在に保持するメディアスロット32と、このメディアスロット32を保護するスロットカバー33と、スピーカ34(警告手段)が配設されている。メモリカード31は、撮影した静止画像や動画を記憶する記憶媒体である。また、スピーカ34は、静止画を撮影する時にレリーズボタン11が押圧されるとシャッタ音を出力するなど、音声を出力する。
デジタルカメラ5の内部は、図3に示すように、電気的に構成されている。CPU40は、操作部22などから入力される操作指示に基づいて、デジタルカメラ5の全体を統括的に制御する。撮像レンズ18は、ズームレンズ51、絞り53、フォーカスレンズ52によって構成されている。ズームレンズ51及びフォーカスレンズ52は、光軸に沿って移動自在に設けられており、それぞれ変倍と焦点調節を行う。ズームレンズ51は、ズーム操作ボタン23によるズーム操作にしたがって移動し、ズーム倍率を変化させる。フォーカスレンズ52は、ズームレンズの変倍やレリーズボタン11の半押しにともなって、至近側又は無限縁側に移動して、ピントを調節する。絞り53は、レリーズボタン11の半押しにともなって作動し、絞り開口面積を変化させることによって撮影光量を調節する。これらは、レンズモータ54によって駆動される。レンズモータ54は、CPU40に接続されたモータドライバ56によって制御される。
撮像レンズ18の背後には、撮像レンズ18を透過した被写体像を撮像するCCD61が配置されている。CCD61は、CPU40によって制御されるCCDドライバ62によって駆動される。CCD61から出力されたアナログの撮像信号は、相関二重サンプリング回路(CDS)66に入力されてノイズが除去されるとともに、増幅器(AMP)67で増幅される。そして、A/D変換機(A/D)68によってデジタル名画像データに変換される。A/D68から出力された画像データは、CCD61の各セルの蓄積電荷量に正確に対応したR、G、Bの画像データとしてDSP(Digital Signal Processor)69へ入力される。
DSP69には、画像入力コントローラ71、画質補正処理回路72、YC変換処理回路73、圧縮伸張処理回路74が設けられている。DSP69は、画像データをSDRAM81に一時的に記録して、各種画像処理を施す。画像入力コントローラ71は、A/D68から入力された画像データをバッファリングして、データバス84を介して接続されたSDRAM81へ画像データを書き込む。SDRAM81は、作業用メモリであり、画像データや、CPU40によって実行される制御用プログラムがロードされる。EEPROM82には、前記制御用プログラムや設定情報などが格納される。
さらに、データバス84を介して、露出量、すなわち電子シャッタのシャッタ速度と絞り53の絞り値とが撮影に適切か否かを検出するとともに、ホワイトバランスが撮影に適切か否かを検出するAE/AWB検出回路(図示せず)とが接続されている。CPU40は、これらの検出結果に基づいて、撮像レンズ18を制御する。
画質補正処理回路72は、SDRAM81からの画像データを読み出して、階調変換、ホワイトバランス補正、γ補正処理などの各種画像補正処理を施し、この画像データを再度SDRAM81に記録する。YC変換処理回路73は、画質補正処理回路72で処理された画像データをSDRAM81から読み出し、輝度信号Yと色差信号Cr、Cbとに変換する。圧縮伸張処理回路74は、YC変換された画像データを、例えば、所定の方式で圧縮して、TIFFやJPEGなどといった所定のファイル形式で出力する。圧縮された画像データは、メディアコントローラ88を経由してメモリカード31に記録される。
CCD61は、レリーズボタン11が全押しされたときに画素数の大きな本画像データを出力するとともに、液晶パネル21へスルー画を表示するための画素数の小さなスルー画像を出力する。スルー画像の出力は、スルー表示をオンしている間、毎秒30フレームのフレームレートで行われ、CCD61が出力したスルー画像は、本画像データと同様に、SDRAM81へ一時的に記録される。本画像データは、上述の各種画像処理が施された後、メモリカード31に記憶されるのに対して、スルー画像データは、SDRAM81から読み出されて、エンコーダ89によってアナログコンポジット信号に変換されて、液晶パネル21にビデオ出力される。SDRAM81、内にはスルー画像データを格納するVRAM領域が確保されており、VRAM領域内のスルー画像は、上記フレームレートに合わせて随時更新されて液晶パネル21に出力される。
マイク17から取得される音声は、動画撮影モードの場合、音声データ処理回路(図示しない)によってデジタルデータに変換されるなどのデータ処理がなされ、SDRAM81に一時的に記憶された後に、取得した動画像とともにメモリカード31に記録される。また、マイク17から取得される音声は、セキュリティモードの場合、音声データ処理回路によってデータ処理がなされた後に、一時的にSDRAM81に記憶され、後述する音声監視部91によって読み出される。また、スピーカ34は、音声データ処理回路でデータ処理された操作音、シャッタ音、AFの合焦音などのEEPROM82に予め記憶された音声を出力する。
振動センサ86(振動検出手段)は、デジタルカメラ5の動作モードが静止画撮影モード、動画撮影モード、及びセキュリティモードである場合に作動し、カメラボディ6の回転を検知し、回転信号として手振れ補正処理回路87に出力する。
手振れ補正処理回路87は、静止画撮影モード及び動画撮影モードの場合、回転信号を基にカメラボディ6の振動の大きさを算出し、この振動を打ち消すための補正信号をCCD61が設置されている可動台(図示しない)に出力し、可動台ごとCCD61を移動させることによってスルー画像や本画像のブレを補正する。また、セキュリティモードの場合には、前述のようにスルー画像及び本画像のブレを補正するだけでなく、補正信号を振動監視部90にも出力する。
振動監視部90(振動判定手段)は、セキュリティモード下で動作し、カメラボディ6の振動の大きさを監視する。振動監視部90は、補正信号を受けると、補正信号に含まれるカメラボディ6の実際の振動の大きさを表す変動量を、EEPROM82に予め記憶されている変動量の閾値と比較する。その結果、所定の変動量よりも実際の変動量が小さい場合、その後も継続してカメラボディ6の振動の監視を続ける。一方、変動量の閾値よりも実際の変動量が大きい場合、ストロボ発光部16を発光させ、また、スピーカ34から音声を出力することで警告を発する。
音声監視部91(音声判定手段)は、セキュリティモード下で動作し、SDRAM81に一時的に記憶されたデジタルカメラ5の周囲の音声(以下、周囲の音声)を順次読み出し監視する。音声監視部91は、周囲の音声の音量を、EEPROM82に予め記憶されている音量の閾値と比較し、音量の閾値よりも小さいと判断された場合には、その後も継続して周囲の音声の監視を続ける。一方、音量の閾値よりも周囲の音声の音量が大きい場合、ストロボ発光部16を発光させ、また、スピーカ34から音声を出力することで警告を発する。
なお、警告を発するためのストロボ発光部16の発光パターン及びスピーカ34から出力する音声は、撮影などの通常の操作で用いられるものとは別に、防犯専用の発光パターン及び音声がEEPROM82に記憶されている。
以下、上記構成による作用について説明する。デジタルカメラ5を用いて撮影を行う場合には、電源をオンにした状態で適切な撮影モードを選択する。例えば、静止画撮影モードを選択すると、沈胴位置に収納されていたレンズ鏡胴13は、突出位置へ移動され、撮像レンズ18は開放される。そして、撮影者は、光学ファインダ14または液晶パネル21に表示されるスルー画像を確認しながらフレーミングを行い、レリーズボタン11を押圧操作することによって撮影を実行する。このとき、スルー画像や取得する本画像は、手振れ補正された画像が表示又は記録される。
次に、デジタルカメラ5をセキュリティモードで使用する場合、例えば、自動車内に設置し、自動車用のセキュリティ機器としてデジタルカメラ5を使用するには、電源をオンにした状態で、図4に示すように、自動車92のダッシュボード93など、自動車92内部に、自動車92の周辺を監視できる位置に設置する。そして、モード切替スイッチ28を操作して、動作モードをセキュリティモードに設定すると、沈胴位置に収納されていたレンズ鏡胴13は、突出位置へ移動される。同時に、図5に示すように、振動センサ86は動作を開始し、カメラボディ6及び自動車92の振動を監視する。また、同時に、マイク17から音声の取得が開始され、自動車92の周囲の音声を監視する。この振動及び音声の監視は、セキュリティモードが実行されている間、継続して行われる。
自動車92及びカメラボディ6の振動、又は自動車92の周囲の音声はそれぞれ所定の閾値と比較され、閾値を上回る振動又は音声を検出しない間は、振動及び音声の監視は継続される。一方、閾値を上回る振動又は音声を検出した場合には、ストロボ発光部16は防犯用の発光パターンで発光し、警告を発する。また、同時に、スピーカ34からは防犯用の音声が出力されることで警告が発せられる。さらにまた、静止画又は動画の撮影を行い、閾値を上回る振動又は音声の発生源の画像をメモリカードに記憶する。
例えば、図6に示すように、デジタルカメラ5をセキュリティモードに設定後、時刻T1まではカメラボディ6に振動はあるものの、閾値V1を上回る大きさの振動は発生していないから、警告は発せず、振動の監視が継続される。しかし、時刻T1に閾値V1を上回る振動がカメラボディにおこると、ストロボ発光部16は防犯用のパターンで発光し、また同時に、スピーカ34からは防犯用の音声が出力される。これらの防犯用の発光及び音声出力は、時刻T2になりカメラボディ6の振動が閾値V1を下回るまで繰り返される。さらにまた、カメラボディ6が閾値V1を上回る大きさの振動を検出している時刻T1から時刻T2に至るまでの間、静止画又は動画の撮影を行い、メモリカード31に記憶する。そして、時刻T2に至り、カメラボディ6の振動の大きさが閾値V1を下回ると、セキュリティモードが終了するまで、再びカメラボディ6の振動の監視は継続される。
また、例えば、図7に示すように、デジタルカメラ5をセキュリティモードに設定後、時刻T3までは自動車92の周囲の音声の音量は、閾値V2を上回る音声は発生していないから、警告は発せず、音声の監視が継続される。しかし、時刻T3に閾値V2を上回る音量の音声が自動車92の周囲で発生したことを検出すると、ストロボ発光部16は防犯用の発光パターンで発光し、また同時に、スピーカ34からは防犯用の音声が出力される。これらの防犯用の発光及び音声の出力は、時刻T4に至り自動車92の周囲の音声の音量が閾値V2を下回るまで繰り返される。さらにまた、カメラボディ6が閾値V2を上回る音量の音声を検出している時刻T3から時刻T4に至るまでの間、静止画像又は動画の撮影を行い、メモリカード31に記憶する。そして、時刻T4に至り、自動車92の周囲の音声の音量が閾値V2を下回ると、セキュリティモードが終了するまで、再び自動車92の周囲の音声の監視は継続される。
以上のように、ストロボ発光部16、振動センサ86、手振れ補正処理回路87、マイク17、スピーカ34など、撮像時などのためにデジタルカメラに備わった部品や機能を用いて自動車用のセキュリティモードを実現するから、デジタルカメラ5を安価なセキュリティ機器として提供することができる。
また、デジタルカメラ5は、その1モードとしてセキュリティモードを備えるから、大掛かりなセキュリティ機器のとは異なり、その設定や設置は容易である。特に設置作業は、通常のセキュリティ機器の場合、配線作業など少なからず技術的な知識を必要とするから、専門業者に委託して設置してもらうことも多いことに比べると、本発明の撮像装置は、モードを切り替えるだけであるから、専門的あるいは技術的知識は不要であり、容易にセキュリティ機能を実現することができる。
なお、本実施形態では、セキュリティモードに設定したデジタルカメラ5を自動車内に設置することで、自動車用のセキュリティ機器としてデジタルカメラを用いる例を示したが、これに限らず、例えば、家屋の窓際などに設置することとで簡易ホームセキュリティ機器として用いることもできる。また、例えば、デジタルカメラ5をセキュリティモードに設定するだけで、デジタルカメラ5自身の盗難を防止することもできる。
なお、本実施形態では、カメラボディ6の姿勢を検知するために振動センサ86を用いたが、これに限らず、スルー画像を解析することなどによってカメラボディ6の姿勢の変化を検知してもよい。
なお、本実施形態では、カメラボディ6の姿勢の変化に応じてCCD61が設置された可動台を移動させることでスルー画像及び本画像の手振れ補正を行うが、これに限らず、例えば、角度の補正が可能なレンズやプリズムを用い、光学系によってスルー画像及び本画像の手振れ補正を行ってもよい。
なお、本実施形態では、自動車92及びカメラボディ6の振動、又は自動車92の周囲の音声が犯罪行為に起因するものであると判断された場合に、防犯用の発光パターン及び音声を使用して警告を発するが、これに限らず、撮影などの通常のデジタルカメラ5の使用中に必要な発光パターン及び音声を使用してもよい。例えば、ストロボ発光部16を撮影時と同様に発光させるだけで、又はシャッタ音をスピーカ34から出力するだけで、防犯効果は得られる。
なお、本実施形態では、セキュリティモードを解除するまで、デジタルカメラ5は振動及び音声の監視を継続するが、タイマ撮影用のタイマを用いて、セキュリティモードの継続時間を設定できるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、振動の閾値V1を上回る振動がカメラボディ6に発生している間、又は音量の閾値V2を上回る音量の音声が自動車92の周囲で発生している間、防犯用の発光パターンでストロボ発光部16は発光を繰り返し、また、スピーカ34からは防犯用の音声の出力が続けられたが、これに限らず、例えば、閾値を上回る振動又は音声を検出したら、所定の時間の間、防犯用の発光パターンでストロボ発光部16を発光させ、スピーカ34から防犯用の音声の出力をするとしてもよい。このような設定にすることで、閾値を上回る振動又は音声を検出している時間が極端に短い場合にも確実に防犯効果を期待することができる。
なお、本実施形態では、振動の大きさに対する閾値V1、音声の音量に対する閾値V2とういように、振動及び音声に対して1つずつの閾値を用いたが、これに限らず、例えば、振動に対する閾値を複数個、及び音声に対する閾値を複数個用いてもよい。このように、複数個の閾値を用いることで、段階的に発光パターンや再生音声を変更することができるから、より効果的な防犯効果を期待することができる。
なお、本実施形態では、ストロボ発光部16を発光させることで警告を発し、防犯対策を行ったが、これに限らず、LEDライトなどを点灯あるいは点滅させることによって防犯対策を行ってもよい。
なお、本実施形態では、デジタルカメラを例として説明したがこれに限らず、デジタルビデオカメラ、カメラ付き携帯電話機など、手振れ補正機能又はマイクなどを備えている撮像装置に本発明を適用することができる。
5 デジタルカメラ(撮像装置)
6 カメラボディ(装置本体)
16 ストロボ発光部(発光部、警告手段)
17 マイク(音声取得手段)
18 撮像レンズ
31 メモリカード(記憶手段)
34 スピーカ(警告手段)
40 CPU
61 CCD
81 SDRAM
82 EEPROM
86 振動センサ(振動検出手段)
90 振動監視部(振動判定手段)
91 音声監視部(音声判定手段)
92 自動車
6 カメラボディ(装置本体)
16 ストロボ発光部(発光部、警告手段)
17 マイク(音声取得手段)
18 撮像レンズ
31 メモリカード(記憶手段)
34 スピーカ(警告手段)
40 CPU
61 CCD
81 SDRAM
82 EEPROM
86 振動センサ(振動検出手段)
90 振動監視部(振動判定手段)
91 音声監視部(音声判定手段)
92 自動車
Claims (6)
- 装置本体の振動を検出する振動検出手段を備えた撮像装置において、
被写体像を撮像するモードの他に、装置本体及び装置本体の周囲を監視し、防犯対策を講じるセキュリティモードを有し、
前記セキュリティモード下で、予め設定された閾値と比較することで、前記振動検出手段によって検出された振動の大きさを判定する振動判定手段と、
前記振動判定手段によって前記振動の大きさが前記閾値よりも大きいと判定された場合に、防犯対策として警告を発する警告手段と
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 装置本体周辺の音声を取得する音声取得手段を備えた撮像装置において、
被写体像を撮像するモードの他に、装置本体及び装置本体の周囲を監視し、防犯対策を講じるセキュリティモードを有し、
前記セキュリティモード下で、予め設定された閾値と比較することで、前記振動検出手段によって検出された音声の大きさを判定する音声判定手段と、
前記音声判定手段によって前記音声の大きさが前記閾値よりも大きいと判定された場合に、防犯対策として警告を発する警告手段と
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 発光して被写体を照明する発光部を備え、
前記警告手段は前記発光部であり、発光することによって前記警告を発することを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。 - 音声を出力するスピーカを備え、
前記警告手段は前記スピーカであり、音声を出力することによって前記警告を発することを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。 - 装置本体の振動を検出する振動検出手段と、
撮像した被写体画像を記憶する記憶手段と
を備えた撮像装置において、
被写体像を撮像するモードの他に、装置本体及び装置本体の周囲を監視し、防犯対策を講じるセキュリティモードを有し、
前記セキュリティモード下で、予め設定された閾値と比較することで、前記振動検出手段によって検出された振動の大きさを判定する判定手段を備え、
前記振動判定手段によって前記振動の大きさが前記閾値よりも大きいと判定された場合に、防犯対策として撮像を行い、前記記憶手段に前記被写体画像を記憶することを特徴とする撮像装置。 - 装置本体周辺の音声を取得する音声取得手段と、
撮像した被写体画像を記憶する記憶手段と
を備えた撮像装置において、
被写体像を撮像するモードの他に、装置本体及び装置本体の周囲を監視し、防犯対策を講じるセキュリティモードを有し、
前記セキュリティモード下で、予め設定された閾値と比較することで、前記音声取得手段によって取得された音声の大きさを判定する音声判定手段を備え、
前記音声判定手段によって前記音声の大きさが前記閾値よりも大きいと判定された場合に、防犯対策として撮像を行い、前記記憶手段に前記被写体画像を記憶することを特徴とする撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006155993A JP2007325183A (ja) | 2006-06-05 | 2006-06-05 | セキュリティ機能付き撮像装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006155993A JP2007325183A (ja) | 2006-06-05 | 2006-06-05 | セキュリティ機能付き撮像装置 |
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JP (1) | JP2007325183A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012177897A (ja) * | 2011-02-03 | 2012-09-13 | Shibakawa Mfg Co Ltd | 撮影用照明増幅装置、撮影用照明増幅システム、撮影用照明システムの動作方法、及び、撮影用照明増幅装置を備えたケース |
WO2014063400A1 (zh) * | 2012-10-26 | 2014-05-01 | 深圳市美赛达科技股份有限公司 | 一种驻车防盗方法和系统 |
US20160330411A1 (en) * | 2015-05-04 | 2016-11-10 | Alexander Favors | Camera assembly and method for sharing public surveillance data. |
JP2020182140A (ja) * | 2019-04-26 | 2020-11-05 | 日本電産コパル株式会社 | 撮像装置及び撮像システム |
-
2006
- 2006-06-05 JP JP2006155993A patent/JP2007325183A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012177897A (ja) * | 2011-02-03 | 2012-09-13 | Shibakawa Mfg Co Ltd | 撮影用照明増幅装置、撮影用照明増幅システム、撮影用照明システムの動作方法、及び、撮影用照明増幅装置を備えたケース |
WO2014063400A1 (zh) * | 2012-10-26 | 2014-05-01 | 深圳市美赛达科技股份有限公司 | 一种驻车防盗方法和系统 |
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