JPH0425544B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、複写機の原稿送り装置、詳しくは、
複写機のカセツトプレート上に多数枚積重ねセツ
トされた原稿をさばきながら１枚づつ自動的に送
り出す原稿送り装置に関するものである。

従来のかかる原稿送り装置Ａは、第１図に示す
ように、トレイａ上に積重ねた原稿ｂをフイード
ロールｃにより送り出し、送り出された原稿ｂを
セパレートロールｄとリタードロールｅにより一
枚づつプラテンｆ上に送り出すようにしている。
そして、上記セパレートロールｄとリタードロー
ルｅとによる原稿の重送防止機能は、上記リター
ドロールｅの径を大きくしたり、あるいは上記リ
タードロールｅの回転方向を原稿送り方向と逆に
したりして確実性を増大しているのが現状であ
る。

ところが、上記リタードロールｅの径を大きく
したり、あるいは前記リタードロールｅの回転方
向を原稿送り方向と逆にするための回転機構を設
けたりすると、原稿送り装置の高さ、特に原稿送
行面以下の厚さｈが大きくなり、したがつて、例
えば手形等の証券類を送り出す原稿送り装置にお
いては、上記原稿送り装置Ａをプラテンｆに沿つ
て機体ｇ上にアタツチメントとして取付けるた
め、必然的に操作位置が高くなり、オペレータに
とつて原稿のセツトなど操作がやりにくいものと
なる問題があつた。

本発明は上記のことにかんがみなされたもの
で、原稿送り装置の高さが大きくならず、しかも
原稿の重送も確実に防止できる複写機の原稿送り
装置を提供することを目的とするものである。

以下本発明の実施例を第２図に基づいて説明す
る。

図中１はトレイであつて、このトレイ１上には
原稿２が積重ねられて載置されるものであり、積
重ねられた原稿２の最上部の原稿２には、従来と
同様に、フイードロール３が当接され、このフイ
ードロール３の回転により原稿２が送り出される
ものである。

上記トレイ１の原稿送り出し方向前方には、ゴ
ム材等軟質で摩擦係数が大きい材料からなるリタ
ードプレート４が設けられており、このリタード
プレート４の先端側上方には、原稿２の一枚の厚
さより若干大きく、原稿２の二枚の厚さより小さ
い。すなわち、二枚の原稿が同時に通過できない
程度の間隔を保持してセパレートロール５が対峙
して設けられている。

また上記フイードロールとセパレートロール５
との間に、ガイドロール６がばね７にてリタード
プレート４に付勢当接されて設けてある。そして
このリタードプレート４は一体物で形成してあ
る。

しかして、トレイ１上に積重ねられた原稿２を
載置し、フイードロール３およびセパレートロー
ル５を回転すると、積重ねられた原稿２は上側か
ら順次一枚づつ送り出される。このとき、フイー
ドロール３にてトレイ１上から送られた原稿２は
ガイドロール６にてりタードプレート４の上面に
強制的に押しつけられるため、原稿２はリタード
プレート４から浮きあがることがなく接触するた
め、たとえ原稿２がフイードロール３により重送
されても、この部分でさばかれて一次的に重送が
防止され、さらにリタードプレート４とセパレー
トロール５との間を通るときにセパレートロール
５にてさばかれて重送が防止され、リタードプレ
ート４とセパレートロール５との間から確実に一
枚づつ送り出される。しかもセパレートロール５
に対設されたリタードプレート４はプレート状で
あることにより原稿送行面以下の厚さが極めて小
さくてすみ、原稿送り装置の高さも必然的に小さ
くなる。

本発明に係る複写機の原稿送り装置は、上記の
ように構成したから、トレイ１から送り出された
原稿２は、その先端が先ずリタードプレート４に
接触すると共に、直ちガイドロール６にてリター
ドプレート４に強制的に押しつけられ、かりに原
稿２が重送されても、リタードプレート４とガイ
ドロール６にてさばかれて一次的に重送が防止さ
れ、リタードプレート４とセパレートロール５と
の間から確実に一枚づつ送り出される。しかもセ
パレートロール５に対設したリタードプレート４
はプレート状であることにより原稿送行面以下の
厚さが極めて小さくてすみ、従つて原稿送り装置
全体の高さも小さくなり、必然的に操作位置も低
くなつて、オペレータは操作しやすくなる。ま
た、セパレートロール５とガイドロール６の双方
に対峙するリタードプレート４は一体物であり、
継ぎ目や隙間なしに連続するため、走行する原稿
の先端が継ぎ目や隙間に当たつて走行不良を起こ
すことがない。更にセパレートロール５とガイド
ロール６に対峙する位置にリタードプレートを別
個に取り付けないので、その位置決め作業や貼付
作業を容易に行える。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の原稿送り装置の概略的構成を示
す側面図、第２図は本発明の実施例の概略的構成
を示す側面図である。 １はトレイ、２は原稿、４はリタードプレー
ト、５はセパレートロール、６はガイドロール、
７はばね。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 原稿２を載置するトレイ１の原稿送り出し方
   向前方に、原稿２をガイドするリタードプレート
   ４を設けると共に、このリタードプレート４の原
   稿送り方向前側の上方にセパレートロール５を、
   リタードプレート４に対峙して設け、また上記セ
   パレートロール５の原稿送り方向後側に、ばね７
   にてリタードプレード４に付勢当接されるように
   したガイドロール６を設け、前記リタードプレー
   ト４を一枚物で形成したことを特徴とする複写機
   の原稿送り装置。