JPH04255313A - ポリカーボネートからなる対象物の製法及びこの方法により得られた対象物 - Google Patents

ポリカーボネートからなる対象物の製法及びこの方法により得られた対象物

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JPH04255313A
JPH04255313A JP2407814A JP40781490A JPH04255313A JP H04255313 A JPH04255313 A JP H04255313A JP 2407814 A JP2407814 A JP 2407814A JP 40781490 A JP40781490 A JP 40781490A JP H04255313 A JPH04255313 A JP H04255313A
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bis
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エドゥアルド　ヨゼフ　フレンケン
Martin J P Flinsenberg
マルチン　ヨゼフ　ペーター　フリンセンベルグ
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Stamicarbon BV
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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、特に射出成形及び／又
は圧縮成形によりポリカーボネートから対象物を製造す
る方法に関する。この方法は特に、オーディオ及びビデ
オディスクのような光学的に読取り可能の情報用担体を
製造するのに適している。
【０００２】
【従来の技術】この種の方法が記載されている刊行物の
１つは“Ｋｕｎｓｔｓｔｏｆｆｅ”，７７（１９８７）
、１、第２１頁〜第２６頁であり、これにはコンパクト
ディスクのような光学的に読取り可能の情報用担体を、
どのようにしてポリカーボネート顆粒から製造し得るか
が示されている。
【０００３】光学的に読取り可能の情報担体は、ポリカ
ーボネートから製造されたプラスチック円盤からなって
いてよく、その並列表面の１つはピットの表面構造トラ
ックの形で光学的に読取り可能の情報を有している。こ
れらのピットの寸法並びに各ピット間の間隔は通常１〜
２μｍの大きさである。光学的に読取り可能の情報は内
部反射性の鏡面層例えばアルミニウム又は銀層によって
被覆されており、従って他の表面を介して情報担体に入
射するレーザービームは、担体の厚さと関連する一定の
光路を通った後、構造トラックに達し、このトラックを
走査し、次いで鏡面層によって反射される。ピットが存
在することにより間欠光ビームに変換された反射ビーム
は画像及び／又は音声への以後のプロセス用信号を形成
する。適当な担体は有利には分子配向により生じる複屈
折を有していてはならずまた全方向で均一な厚さである
べきである。
【０００４】担体物質の、光ビームを複屈折させる傾向
が一層強くまたその表面構造が一層不規則な場合、信号
として処理される反射ビームの適応性は低下する。光ビ
ームの複屈折、すなわち媒体に入射した際に異なる屈折
率を有する２成分に分割される特定の波長を有する光ビ
ームのこの現象は、画像及び／又は音声への変換に関す
る反射ビームの適応性を著しく低下させる。更にこの適
応性低下の程度は、担体物質の厚さによって担体物質に
よる屈折後ビームの通過する光路の長さによって決定さ
れる。またディスク材料の製造過程で生じ得るような厚
さの不均一性も、画像及び／又は音声の質に好ましくな
い作用効果をもたらす。同様のことは反射ビームに影響
を及ぼす閉じ込められた汚染物についてもいえる。光学
的に読取り可能の情報用担体に課せられる実際的な要件
は＠ｎ×ｄによって表わされる光路の長さの差が５０ｎ
ｍ未満、有利には２５ｎｍ未満であることであり、この
場合＠ｎは光成分の屈折率の差でありまたｄは担体の厚
さ（ｎｍ）である。他の要件は剛性に関する理由からポ
リカーボネート担体が厚さ１．０〜１．３ｍｍを有する
ことである。コンパクトディスクに関しては、厚さは１
．０５〜１．１５ｍｍであることが好ましいが、規格化
という点からはその厚さは約１．１ｍｍである。
【０００５】例えば射出成形法によるコンパクトディス
ク及びビデオディスクを製造するに当っては比較的低分
子量のポリカーボネートが使用される。複屈折が低レベ
ルであり、従ってレーザービームを介して最高の情報転
送が保証されるコンパクトディスク又はビデオディスク
を確保するためには、ポリカーボネートは低粘度水準を
有しているべきである。この条件は、製造過程の材料温
度が例えば３６０℃までと比較的高い場合及びポリカー
ボネートが低分子量を有する場合にのみ実現し得るにす
ぎない。いくつかの特許明細書にはポリカーボネートに
安定剤を添加してポリカーボネートの熱安定性を改良す
ることにより上記の要件を満たす方法が記載されている
（例えば特開昭６２−０６４８６０号公報参照）。
【０００６】主たる問題点の１つは、熱安定化にもかか
わらずコンパクトディスクに小さい黒い汚点（ｂｌａｃ
ｋ　　ｓｐｅｃｓ）が生じ、これが高い割合で不良品を
もたらすことである。これらの黒い汚点はポリカーボネ
ート顆粒の配合過程でポリカーボネート粉末から形成さ
れた炭化したポリカーボネート粒子によって生じる。黒
い汚点の発生を阻止するためにまたこれを除去するため
には、特殊な安定化系及びろ過処理を押出ヘッドの直前
でポリカーボネートメルトに適用することが要求される
。 それにもかかわらず廃棄される顆粒及びコンパクトディ
スクの割合は実際に残る。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】黒点の発生防止は光学
的に読取り可能の情報担体に対してだけの問題ではない
。すなわちしばしば不良品を高い比率で生ぜしめるポリ
カーボネートから対象物を製造する際に発生する一般的
な問題である。
【０００８】
【課題を解決するための手段】ところで本出願人は、上
記課題が例えば射出成形法により対象物を製造するため
にポリカーボネート粉末、特に高いかさ密度を有するポ
リカーボネート粉末を使用することによって十分に阻止
し得ることを見い出した。この方法は光学的に読取り可
能の情報用担体の製造、特にコンパクトディスク及びビ
デオディスクの製造に極めて有用である。この目的に適
したポリカーボネート粉末はかさ密度２００〜９００ｋ
ｇ／ｍ３のポリカーボネート粉末である。極めて適して
いるのはかさ密度４００〜７００ｋｇ／ｍ３の粉末であ
り、このかさ密度は顆粒のかさ密度と比較可能である。 更にこれらの粉末は、まったく熱処理を施されていない
ことから、高い熱安定性を有し、従って安定剤の添加は
実際に不必要である。その含有量は０．０５重量％以下
で十分であり、一層少ない量を使用することもできる。 この目的でしばしば使用される熱安定剤は有機の燐化合
物であるが、これは長期間には最終生成物の加水分解安
定性を劣化するという欠点を有する。従ってまた本発明
はこの欠点を除去する。
【０００９】芳香族ポリカーボネートは特に界面重合法
によりカーボネート前生成物で二価のフェノールを変換
することにより常法で製造することができる。次に使用
することのできる若干の二価のフェノールの例を挙げる
：４，４′−ジヒドロキシビフエニル、２，２−ビス−
（４−ヒドロキシフェニル）プロパン（ビスフェノール
Ａ）、２，２−ビス−（４−ヒドロキシ−３−メチルフ
ェニル）プロパン、２，２−ビス−（３−クロル−４−
ヒドロキシフェニル）プロパン、２，２−ビス−（３，
５−ジメチル−４−ヒドロキシフェニル）プロパン、２
，４−ビス−（４−ヒドロキシフェニル）−２−メチル
ブタン、２，４−ビス−（３，５−ジメチル−４−ヒド
ロキシフェニル）−２−メチルブタン、４，４−ビス−
（４−ヒドロキシフェニル）ヘプタン、ビス−（３，５
−ジメチル−４−ヒドロキシフェニル）−メタン、１，
１−ビス−（４−ヒドロキシフェニル）−シクロヘキサ
ン、１，１−ビス−（３，５−ジメチル−４−ヒドロキ
シフェニル）−シクロヘキサン、２，２−（３，５，３
′，５′−テトラクロル−４，４′−ジヒドロキシジフ
エニル）プロパン、２，２−（３，５，３′，５′−テ
トラブロム−４，４′−ジヒドロキシジフエニル）プロ
パン、（３，３′−ジクロル−４，４′−ジヒドロキシ
フエニル）メタン、ビス−（３，５−ジメチル−４−ヒ
ドロキシフェニル）スルホン、ビス−４−ヒドロキシフ
ェニルスルホン、ビス−４−ヒドロキシフェニルサルフ
ァイド。
【００１０】カーボネート前生成物はハロゲン化カルボ
ニル、ハロゲンホルメート又は炭酸エステルであってよ
い。ハロゲン化カルボニルの例は塩化カルボニル及び臭
化カルボニルである。使用することのできるハロゲンホ
ルメートの例はヒドロキノンのような二価フェノール又
はエチレングリコールのようなグリコールのビス−ハロ
ゲンホルメートである。施すことのできる炭酸エステル
の例はジフエニルカーボネート、ジ（クロルフエニル）
カーボネート、ジ（ブロムフエニル）カーボネート、ジ
（アルキルフエニル）カーボネート、フエニルトリルカ
ーボネート等及びその混合物である。他のカーボネート
前生成物を施すこともできるが、ハロゲン化カルボニル
が好ましく、特に有利なのはホスゲンとしても知られて
いる塩化カルボニルである。
【００１１】本発明により適用される芳香族ポリカーボ
ネート樹脂は、触媒、酸受容体及び分子量調整化合物の
使用下に製造することができる。
【００１２】触媒の例は第三アミン例えばトリエチルア
ミン、トリプロピルアミン及びＮ，Ｎ−ジメチルアニリ
ン、第四アンモニウム化合物例えばテトラエチルアンモ
ニウムブロミド及び、第四ホスホニウム化合物例えばメ
チルトリフエニルホスホニウムブロミドである。
【００１３】有機酸受容体の例はビリジン、トリエチル
アミン、ジメチルアニリン等である。無機酸受容体の例
はアルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、カー
ボネート、ビカーボネート及びホスフェートである。
【００１４】分子量調整化合物の例は一価のフェノール
例をフェノール及び、アルキル置換フェノール例えばパ
ラ−第三ブチル−フェノール、更に第二アミンである。
【００１５】芳香族ポリカーボネート樹脂で慣用の他の
添加剤例えば離型剤、熱安定剤例えば有機燐化合物並び
に加水分解安定剤を使用することもできる。
【００１６】
【実施例】本発明を次の実施例に基づき詳述する。
【００１７】芳香族ポリカーボネート樹脂の製造ビスフ
ェノールＡ３００重量部及びパラ−第三ブチル−フェノ
ール８．１重量部を、撹拌機及びガス注入管を備えたフ
ラスコ内で水１ｌに懸濁させた。混合物の撹拌下に窒素
を２０分間混合物に通すことによって、反応混合物から
酸素を除去した。その後４３重量％の水酸化ナトリウム
２５０重量部及び塩化メチレン６５０重量部を加えた。 混合物の温度を２５℃にし、この値を冷却下に保った。 ホスゲン１６０重量部を９０分間に導入した。ホスゲン
導入開始後２０分で、他の水酸化ナトリウム５０重量部
を加えた。
【００１８】得られた溶液にトリエチルアミン１重量部
を加え、次いで混合物を２０分間撹拌した。強粘性溶液
の粘度を下げるため付加的に塩化メチレンを加えた。水
に富んだ相を分離除去し、塩が有機相中に存在しなくな
るまで、有機相を水で洗浄した。芳香族ポリカーボネー
ト樹脂を溶液から単離し、乾燥した。
【００１９】芳香族ポリカーボネート樹脂は、塩化メチ
レン中の０．５重量％溶液で測定した場合、１．２３の
粘度を有していた。これは約１７，０００の分子量に相
当する。
【００２０】比較例Ａ 上記のようにして製造した粉末１０ｋｇを熱安定剤とし
ての「イルガフオス」（Ｉｒｇａｆｏｓ）１６８（Ｃｉ
ｂａ−Ｇｅｉｇｙ社製の登録商標）０．０５重量％と一
緒に、Ｗ＆Ｇ−３０二軸スクリュー押出機を使用して顆
粒に処理した。スクリュー速度は３００ｒｐｍ．押出量
１５ｋｇ／ｈでありまた押出機シリンダの設定温度は２
７０℃〜２９０℃であった。押出ヘッドに５０−１００
−２５０−１００−５０メッシュのスクリーンパックに
、メルトから黒い汚点をろ過するために取り付けた。 生じる顆粒をＭｅｉｋｉ社によりこの目的のために特に
開発された射出成形機を使用してコンパクトディスクに
処理した。この機械は最適滞留時間のコントロール及び
射出成形精度によって特徴づけられる。製造したコンパ
クトディスクのうち１４％が品質検査により廃棄された
。
【００２１】比較例Ｂ 比較例Ａに記載したと同じ方法でコンパクトディスクを
、顆粒をベースとして製造した。しかしこの場合気孔の
大きさ５μのいわゆるメルトフィルタ（Ｆｌｕｉｄ　　
Ｄｙｎａｍｉｃｓ社製）を押出機に取り付けた点で相異
する。このフィルタはポリマーメルトとから黒い汚点を
除去するために特に開発されたものである。製造したコ
ンパクトディスクのうち４％が廃棄された。
【００２２】例Ｉ 比較例Ａにおけると同じ射出成形機を使用して、イルガ
フオス１６８含有量０．０５重量％及びかさ密度６４３
ｋｇ／ｍ３の、先に記載した方法で製造したポリカーボ
ネート粉末をコンパクトディスクに処理した。製造され
たコンパクトディスクのうち１％が廃棄された。
【００２３】例ＩＩ 比較例Ａにおけると同じ射出成形機を使用して、イルガ
フオス１６８含有量０．０３重量％で、先に記載した方
法により製造したポリカーボネート粉末をコンパクトデ
ィスクに処理した。製造されたコンパクトディスクのう
ち１％が廃棄された。
【００２４】例ＩＩＩ 例ＩＩにおけると同じ方法で、イルガフオス１６８含有
量０．０１重量％のポリカーボネート粉末をコンパクト
ディスクに処理した。品質検査により、製造されたコン
パクトディスクのうち１％が廃棄された。
【００２５】試験法： 例Ｉ、ＩＩ及びＩＩＩで使用した粉末並びに比較例Ａ及
びＢで製造した顆粒に対して目視検査比（ＶＩＲ）を次
のようにして測定した：材料２ｋｇをライトボックスに
配置し、黒い汚点の数を５分間数えた。ＶＩＲは次のよ
うに規定した： ａ＝ｄ＞１ｍｍで見い出された黒い汚点の数ｂ＝０．０
５＜ｄ＜１ｍｍで見い出された黒い汚点の数ｃ＝ｄ＜０
．０５ｍｍで見い出された黒い汚点の数ＶＩＲ＝５ｘａ
＋２ｘｂ＋ｃ 同様にして黒い汚点の数を例Ｉ，ＩＩ及びＩＩＩ並びに
比較例Ａ及びＢで製造したコンパクトディスクで測定し
た。
【００２６】実施した試験の結果は次表に示す。
【００２７】
【表１】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】　　射出成形及び／又は圧縮成形によりポ
    リカーボネートから対象物を製造する方法において、対
    象物の製造で使用した出発物質がポリカーボネート粉末
    であることを特徴とする、ポリカーボネートからなる対
    象物の製法。
  2. 【請求項２】　　かさ密度２００〜９００ｋｇ／ｍ３の
    ポリカーボネート粉末を使用する請求項１記載の方法。
  3. 【請求項３】　　密度４００〜７００ｋｇ／ｍ３のポリ
    カーボネート粉末を使用する請求項２記載の方法。
  4. 【請求項４】　　熱安定剤含有量が０．０５重量％以下
    であるポリカーボネート粉末を使用する請求項１から３
    までのいずれか１項記載の方法。
  5. 【請求項５】　　請求項１から４までのいずれか１項記
    載の方法により得られる対象物。
JP2407814A 1990-01-03 1990-12-27 ポリカーボネートからなる対象物の製法及びこの方法により得られた対象物 Pending JPH04255313A (ja)

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NL9000006 1990-01-03

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