JPH04254449A - 含水造粒骨材及びその製造方法 - Google Patents

含水造粒骨材及びその製造方法

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JPH04254449A
JPH04254449A JP41537090A JP41537090A JPH04254449A JP H04254449 A JPH04254449 A JP H04254449A JP 41537090 A JP41537090 A JP 41537090A JP 41537090 A JP41537090 A JP 41537090A JP H04254449 A JPH04254449 A JP H04254449A
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JP
Japan
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water
aggregate
coated
bonding agent
binder
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JP41537090A
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English (en)
Inventor
Yukio Sugiyama
杉山 幸生
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Fujikawa Kenzai Kogyo Ltd
Original Assignee
Fujikawa Kenzai Kogyo Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、含水造粒骨材及びその
製造方法に関する。さらに詳しくは、例えば建築分野に
おいて、特に耐火被覆用モルタル組成物の骨材として利
用し、耐火性能を向上することができるような含水造粒
骨材及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、耐火被覆用モルタル組成物と
しては、例えば特公平2−28555号公報や特開昭6
1−77687号公報などに記載されているように、水
酸化アルミニウムのような水化度の大きい物質が混入さ
れていた。上記した水酸化アルミニウムなどは、加熱分
解して脱水反応することによりモルタル材の熱を低下さ
せるものであるが、その熱分解温度は通常数百℃である
ため、充分に高熱にならないと効力を発揮しないという
欠点がある。一方、骨材中に水を内蔵させて耐火性能を
向上させる試みもある。例えば、特公平2−51860
号公報には、吸水している吸水性ポリマー粒の表面に結
合材を被覆硬化させた骨材が記載されている。また、特
開平2−284927号公報には、吸水している高吸水
性樹脂粉末と無機粉末とを混合して造粒させる方法が記
載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この2
例の含水骨材は、何れも有機化合物に吸水させたもので
あるため、強度が極めて低く、保存中や吹き付け作業等
におけるポンプ圧送等により破裂して水を放出してしま
うものであった。また、このような含水骨材を配合した
モルタル組成物には、耐火性能を付与することはできて
も、その配合量が多いほど強度を低下させてしまうとい
う欠点があった。したがって、保存安定性や作業性に優
れ、それを配合することによりモルタル組成物に耐火性
能を付与することができ、且つを強度を低下させないよ
うな含水造粒骨材が希求されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記に鑑み提
案されたもので、多孔質骨材中に水が内蔵され、且つそ
の表面が水硬化性結合剤又は湿気硬化性結合剤で被覆さ
れていることを特徴とする含水造粒骨材及びその製造方
法に関するものである。
【0005】上記した本発明に使用する多孔質骨材は、
通常モルタル組成物用として配合されるものであり、そ
の微細孔に吸水能力を有し、例えば、パーライト、ヒル
石、ゼオライト、天然軽石、シラスバルーン等を挙げる
ことができる。また、本発明で使用する水硬化性結合剤
は、水で硬化する無機物(組成物)、有機物(組成物)
であれば特に限定するものではないが、例えば、ポルト
ランドセメント、ポルトランド系混合セメント、ジェッ
トセメント、白色セメント、石膏等を挙げることができ
る。また、湿気硬化性結合剤は、湿気で硬化する無機物
(組成物)、有機物(組成物)であれば特に限定するも
のではないが、例えば、主鎖が炭素−炭素結合からなり
、側鎖にイソシアネート基及び加水分解可能な基で置換
したシリル基を有する一液硬化型樹脂又はイソシアネー
ト、シアノアクリレート構造を有するオリゴマー、プレ
ポリマーを挙げることができる。
【0006】本発明の含水造粒骨材を作製するには、ま
ず、前記したような多孔質骨材に水を加えてその微細孔
内に吸水させる。例えば、多孔質骨材を水中に含浸させ
るようにしても良い。次に、この多孔質骨材の表面に水
硬化性結合剤を被覆させる。例えば、水硬性結合剤とし
てセメント類を選定した場合、適当な容器中にセメント
粉粒を入れ、その中に水を内蔵させた多孔質骨材を混合
すると、多孔質骨材の表面にセメント粉粒が吸着され、
その多孔質骨材の表面でセメント粉粒が硬化し、含水骨
材として造粒させることができる。この場合、水硬化性
結合剤が多孔質骨材の微細孔内に内蔵された水の放散を
抑制するので、一般のモルタル組成物用の各種骨材と同
様に保存しても水の内蔵量が減少せず、配合されたモル
タル組成物に長期に亙る耐火性能を付与することになる
。或いは、上記した水硬化性結合剤に代えて湿気硬化性
結合剤を多孔質骨材の表面に被覆させても良い。この場
合、湿気硬化性結合剤を被覆・硬化させた後、再度湿気
硬化性結合剤を被覆させるようにしても良いし、或いは
先にフィラーなどを吸着させた後、湿気硬化性結合剤を
被覆するようにしても良い。さらには、多孔質骨材の表
面に水硬化性結合剤を被覆させた後、湿気硬化性結合剤
を被覆させて、二層の被覆層を形成させるようにしても
良い。この場合、前記したような水の放出は、二層の被
覆層によりさらに抑制され、その放散速度は極めて遅い
ので、前記したような保存安定性はさらに向上し、例え
ば、デシケーター等の乾燥した条件下に長期間放置して
も、その放散水量は極めて少なく、この含水造粒骨材を
配合したモルタル組成物の耐火性能もさらに長期化する
【0007】また、本発明の含浸造粒骨材は、その表面
に水硬化性結合剤の層、若しくは湿気硬化性結合剤の層
、或いは二層の被覆層が形成されているが、さらにその
表面に樹脂被膜を形成するようにしても良い。上記した
樹脂被膜は、多孔質骨材の微細孔内に内蔵された水分の
放散をさらに抑制するものであり、例えばアクリル樹脂
、ウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂等、或いはその共重合
体等を使用することができ、その被覆形態も特に限定す
るものではなく、適当な溶媒を使用した溶液系としても
良いし、乳化させたエマルジョン系としても良い。
【0008】上記したように作製される本発明の含水造
粒骨材は、多孔質骨材自体が高い強度を有しているので
、保存中やモルタル組成物の製造過程において多少の外
力が作用しても破砕して水を放出することがない。また
、その表面には水硬化性結合剤又は湿気硬化性結合剤が
被覆されているので、水の放散を抑制させることができ
、この被覆層を両方設けるようにしたり、その表面にさ
らに樹脂被膜を形成することにより、水の放散速度をさ
らに遅延させることができる。したがって、本発明の含
水造粒骨材は、その保存安定性が極めて優れ、通常使用
されるモルタル組成物用の各種骨材と同様に取り扱うこ
とができ、各種骨材と適宜に混合してモルタル組成物に
配合させて優れた耐火性能を付与することができる。 そして、本発明の含水造粒骨材を配合したモルタル組成
物は、熱及び炎と接した時に、含水造粒骨材中に内蔵さ
れた水が吸熱作用により拡散蒸発するので、耐火性能が
極めて高いものとなる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を示す。 実施例1〜11,比較例1〜2 表1に示す多孔質骨材に所定量の水を加えて攪拌し、吸
水させた後、表1に示す水硬化性結合剤、湿気硬化性結
合剤をそれぞれ被覆・硬化させて含水造粒骨材を作製し
た。尚、水硬化性結合剤として石膏を用いた場合は、約
1時間放置して硬化させ、ポルトランドセメントを用い
た場合は、約24時間放置して硬化させた。また、実施
例3,6,9,11については、一度湿気硬化性結合剤
を被覆・硬化させた後、再度湿気硬化性結合剤を被覆・
硬化させるようにした。
【0010】
【表1】
【0011】[放散水量の測定1] 前記した実施例1〜11、比較例1〜2の含水造粒骨材
を、それぞれ20g秤量し、直径約9cmのシャーレに
入れ、デシケーター中に放置し、1日,2日,3日…1
0日経過後の重量変化を測定した。結果は、表2及び図
1に示した。
【0012】
【表2】
【0013】[放散水量の測定2]また、前記した実施
例5,6,8,9の含水造粒骨材を、前記した試験と同
様にそれぞれ20g秤量し、温度20℃,湿度65%の
恒温恒湿室に放置し、10日経過後の重量変化を測定し
た。その結果、何れも重量変化が全く認められなかった
【0014】実施例12,13,14 前記した実施例1,2,10の含水造粒骨材の表面にさ
らにポリゾールAP2400(昭和高分子製エマルジョ
ン)10部を被覆させてそれぞれ実施例12,13,1
4とした。尚、被覆量は、表1に記載した部数に対応す
る。
【0015】[放散水量の測定3]前記した実施例1,
2,10,12,13,14の含水造粒骨材を、前記し
た試験と同様にそれぞれ20g秤量し、温度20℃,湿
度65%の恒温恒湿室に放置し、20日経過後の重量変
化を測定した。その結果、実施例1,10は、それぞれ
0.5gずつの減量があり、その他のものは重量変化が
全く認められなかった。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の含水造粒
骨材は、その保存性が優れ、通常使用されるモルタル組
成物用の各種骨材と同様に取り扱うことができ、各種骨
材と適宜に混合してモルタル組成物に配合させて耐火性
能を付与することができる。また、本発明の含水造粒骨
材を配合したモルタル組成物は、熱及び炎と接した時に
、含水造粒骨材中に内蔵された水が吸熱作用により拡散
蒸発するので、耐火性能が極めて高いものとなる。さら
に、本発明の含水造粒骨材の製造方法は、特殊な処理装
置を必要とすることなく、しかも容易に且つ迅速に含水
造粒骨材を製造することができるので、極めて実用的価
値の高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である含水造粒骨材の、経時に
おける放散水量の測定結果を示すグラフである。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  多孔質骨材中に水が内蔵され、且つそ
    の表面が水硬化性結合剤又は湿気硬化性結合剤で被覆さ
    れていることを特徴とする含水造粒骨材。
  2. 【請求項2】  多孔質骨材中に水が内蔵され、且つそ
    の表面が水硬化性結合剤又は湿気硬化性結合剤で被覆さ
    れ、さらにその表面が樹脂被膜で被覆されていることを
    特徴とする含水造粒骨材。
  3. 【請求項3】  多孔質骨材中に水が内蔵され、且つそ
    の表面が水硬化性結合剤で被覆され、さらにその表面が
    湿気硬化性結合剤で被覆されていることを特徴とする含
    水造粒骨材。
  4. 【請求項4】  多孔質骨材中に水が内蔵され、且つそ
    の表面が水硬化性結合剤で被覆され、さらにその表面が
    湿気硬化性結合剤で被覆され、さらにその表面が樹脂被
    膜で被覆されていることを特徴とする含水造粒骨材。
  5. 【請求項5】  多孔質骨材に水を加えて吸水させた後
    、その表面に水硬化性結合剤又は湿気硬化性結合剤を被
    覆させて硬化・造粒するようにしたことを特徴とする含
    水造粒骨材の製造方法。
  6. 【請求項6】  多孔質骨材に水を加えて吸水させた後
    、その表面に水硬化性結合剤又は湿気硬化性結合剤を被
    覆させて硬化・造粒し、さらにその表面に樹脂被膜を被
    覆させるようにしたことを特徴とする含水造粒骨材の製
    造方法。
  7. 【請求項7】  多孔質骨材に水を加えて吸水させた後
    、その表面に水硬化性結合剤を被覆させ、さらにその表
    面に湿気硬化性結合剤を被覆させて硬化・造粒するよう
    にしたことを特徴とする含水造粒骨材の製造方法。
  8. 【請求項8】  多孔質骨材に水を加えて吸水させた後
    、その表面に水硬化性結合剤を被覆させ、さらにその表
    面に湿気硬化性結合剤を被覆させて硬化・造粒し、さら
    にその表面に樹脂被膜を被覆させるようにしたことを特
    徴とする含水造粒骨材の製造方法。
JP41537090A 1990-12-28 1990-12-28 含水造粒骨材及びその製造方法 Pending JPH04254449A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07331760A (ja) * 1994-06-03 1995-12-19 Nikko Co 建築用仕上げ充填材
WO2012067528A1 (en) * 2010-11-15 2012-05-24 Hch Sp. Z O.O. Manner of obtainment of mass for production of shaped construction elements and mass for production of shaped construction elements

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