JPH0425434Y2 - - Google Patents
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- JPH0425434Y2 JPH0425434Y2 JP1987097938U JP9793887U JPH0425434Y2 JP H0425434 Y2 JPH0425434 Y2 JP H0425434Y2 JP 1987097938 U JP1987097938 U JP 1987097938U JP 9793887 U JP9793887 U JP 9793887U JP H0425434 Y2 JPH0425434 Y2 JP H0425434Y2
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- protrusion
- stopper
- lifeboat
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Links
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 24
- 238000007599 discharging Methods 0.000 claims description 2
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 description 9
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- 238000007689 inspection Methods 0.000 description 4
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- 238000004804 winding Methods 0.000 description 4
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 2
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000002349 favourable effect Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63B—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING
- B63B23/00—Equipment for handling lifeboats or the like
- B63B23/40—Use of lowering or hoisting gear
- B63B23/58—Use of lowering or hoisting gear with tackle engaging or release gear
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Ocean & Marine Engineering (AREA)
- Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
- Hooks, Suction Cups, And Attachment By Adhesive Means (AREA)
- Emergency Lowering Means (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、救命艇支持条離脱装置に関し、更に
詳しくは船舶本体から垂下された支持条端に係止
支持された救命艇を緊急避難時において、海面上
に着水以前もしくは海面上に着水させたのち、該
支持条から迅速且つ確実に離脱可能とするととも
に、避難者の収容室上方をも屋根板でおおつた救
命艇にあつても設置可能とし、加えて海面上に着
水させた救命艇を海面上の波が高いときや重心位
置の均衡を損なつているときにも海面上から確実
に船舶本体の甲板上等へ吊上げて仮移動させうる
機能をも付加した離脱装置に関する。
詳しくは船舶本体から垂下された支持条端に係止
支持された救命艇を緊急避難時において、海面上
に着水以前もしくは海面上に着水させたのち、該
支持条から迅速且つ確実に離脱可能とするととも
に、避難者の収容室上方をも屋根板でおおつた救
命艇にあつても設置可能とし、加えて海面上に着
水させた救命艇を海面上の波が高いときや重心位
置の均衡を損なつているときにも海面上から確実
に船舶本体の甲板上等へ吊上げて仮移動させうる
機能をも付加した離脱装置に関する。
従来、救命艇は前後に設けた基端部を船底に対
して回動自在に枢支したフツクを用いて、船舶本
体から垂下された支持条端に係止支持されてお
り、緊急避難時には該支持条を巻胴に巻回したウ
インチを巻き戻して、救命艇を海面上に着水させ
たのち、各々のフツクから各前後に位置する作業
者が支持条を取外している。
して回動自在に枢支したフツクを用いて、船舶本
体から垂下された支持条端に係止支持されてお
り、緊急避難時には該支持条を巻胴に巻回したウ
インチを巻き戻して、救命艇を海面上に着水させ
たのち、各々のフツクから各前後に位置する作業
者が支持条を取外している。
しかし、これでは各救命艇の前後に位置する支
持条を取外す作業者が少なくとも2人必要となる
ばかりか、支持条を該フツクから手で取外すとい
う面倒且つ危険な作業を要することから船舶の沈
没等予期しえない緊急事態に対処するにあつてあ
まりに非効率である。
持条を取外す作業者が少なくとも2人必要となる
ばかりか、支持条を該フツクから手で取外すとい
う面倒且つ危険な作業を要することから船舶の沈
没等予期しえない緊急事態に対処するにあつてあ
まりに非効率である。
このことに対処すべくフツクを遠隔操作で回動
させ、もつてフツクが支持条から離脱するように
フツクの係止口位置をあらかじめ設定しておくこ
とが考えられるが、この種救命艇は不測の事態に
備えて常時船舶本体から垂下された支持条に係止
支持しておく必要性を勘案してみれば、海洋上で
の突発的な暴風等により落下するおそれがあるこ
の方法は不適である。
させ、もつてフツクが支持条から離脱するように
フツクの係止口位置をあらかじめ設定しておくこ
とが考えられるが、この種救命艇は不測の事態に
備えて常時船舶本体から垂下された支持条に係止
支持しておく必要性を勘案してみれば、海洋上で
の突発的な暴風等により落下するおそれがあるこ
の方法は不適である。
又、この方法からフツクを遠隔操作により大き
な角度で回動させることも考えられるが、限られ
た収容室に出来うる限りの避難者を搭乗させる必
要性から、空間を多く必要とするこの方法も不適
である。
な角度で回動させることも考えられるが、限られ
た収容室に出来うる限りの避難者を搭乗させる必
要性から、空間を多く必要とするこの方法も不適
である。
更には、タンカー等の船舶の事故の場合のよう
に、海面上に洩れ出た原油に引火したとき等に対
処するため避難者の収容室上方を屋根板でおおつ
たような救命艇ではこのようなフツクを取付け
て、該フツクに係止した支持条を取外すことは実
際上不可能である。
に、海面上に洩れ出た原油に引火したとき等に対
処するため避難者の収容室上方を屋根板でおおつ
たような救命艇ではこのようなフツクを取付け
て、該フツクに係止した支持条を取外すことは実
際上不可能である。
このような従来の問題点に鑑みて、本出願人ら
は先に実願昭61−31421号において示される救命
艇支持条離脱装置を開示した。
は先に実願昭61−31421号において示される救命
艇支持条離脱装置を開示した。
この離脱装置は、一端にフツク部を有し、他端
に突部を形成し、該突部側の重量をフツク部側の
重量より大として、支持条受け材を、回動範囲に
おいてフツク部の係止口両側を除いて間隔をあけ
て平行配設した枠材間に回動自在に枢支するとと
もに、先端一側には前記支持条受け材のフツク部
の係止口が略下方に向けて開口した状態にして支
持条受け材を回動不能に保持すべく支持条受け材
の突部を下方より係止する上方へ開放した係止段
部を形成し、先端他側には下方へ開放した切欠部
を形成した止め材の基端部を前記枠材間に回動自
在に枢支し、該止め材の切欠部に係脱自在な舌片
を基端部に有する操作杆の該基端部を前記枠材間
に回動自在に枢支して構成したものである。
に突部を形成し、該突部側の重量をフツク部側の
重量より大として、支持条受け材を、回動範囲に
おいてフツク部の係止口両側を除いて間隔をあけ
て平行配設した枠材間に回動自在に枢支するとと
もに、先端一側には前記支持条受け材のフツク部
の係止口が略下方に向けて開口した状態にして支
持条受け材を回動不能に保持すべく支持条受け材
の突部を下方より係止する上方へ開放した係止段
部を形成し、先端他側には下方へ開放した切欠部
を形成した止め材の基端部を前記枠材間に回動自
在に枢支し、該止め材の切欠部に係脱自在な舌片
を基端部に有する操作杆の該基端部を前記枠材間
に回動自在に枢支して構成したものである。
本考案は、この救命艇支持条離脱装置を更に改
良せんとしてなされたものであつて、前記先願の
意図する目的に加えて、緊急避難時に船舶本体か
ら垂下された支持条端からの離脱をより一層迅速
且つ確実にするとともに、保守点検時等に海面上
に着水させたのち、再び船舶本体に係止支持する
に際し、より確実に後作業をなしうるべく船舶本
体の甲板上等に吊上げて容易に仮移動させうるよ
うにすることを目的とする。
良せんとしてなされたものであつて、前記先願の
意図する目的に加えて、緊急避難時に船舶本体か
ら垂下された支持条端からの離脱をより一層迅速
且つ確実にするとともに、保守点検時等に海面上
に着水させたのち、再び船舶本体に係止支持する
に際し、より確実に後作業をなしうるべく船舶本
体の甲板上等に吊上げて容易に仮移動させうるよ
うにすることを目的とする。
かかる目的を達成するため、本考案では、間隔
をあけて対向配設し、略中央部を少なくとも上方
へ突出させてフツク部に係止した支持条の放出用
突部とした枠材と、一端にフツク部を有し、他端
に突部を形成して、前記枠材間に、該突部側の重
量をフツク部側の重量より大とするとともに、少
なくともフツク部の係止口が略下方へ向けて開口
したときには、係止口が前記枠材の支持条の放出
用突部前方に位置して係止口両側が開放され、且
つ回動途上では該支持条の放出用突部が係止口両
側を閉止する位置関係に枢支した支持条受け材
と、先端側を二股状に形成するとともに、先端一
側には前記支持条受け材のフツク部の係止口が略
下方へ向けて開口した状態にして該支持条受け材
を回動不能に保持すべく該支持条受け材の突部を
下方より係止する上方へ開放した係止段部を形成
し、且つ先端他側には下方へ開放した切欠部を形
成して、基端部を前記枠材間に回動自在に枢支し
た止め材と、該止め材の切欠部に係脱自在な舌片
を基端部に有し、舌片に延設した杆体を前記止め
材の二股状の股間に挿通し、且つ該基端部を前記
枠材間に回動自在に枢支した操作杆と、内面回動
範囲を前記支持条受け材のフツク部先端と突部先
端のうち支持条受け材の枢支点に対して外側に位
置するものの回動範囲より外側に位置づけて枠材
外側面に回動自在に遊端側を枢支した略U字型の
仮支持条受け環と、よりなる救命艇支持条離脱装
置を構成する。
をあけて対向配設し、略中央部を少なくとも上方
へ突出させてフツク部に係止した支持条の放出用
突部とした枠材と、一端にフツク部を有し、他端
に突部を形成して、前記枠材間に、該突部側の重
量をフツク部側の重量より大とするとともに、少
なくともフツク部の係止口が略下方へ向けて開口
したときには、係止口が前記枠材の支持条の放出
用突部前方に位置して係止口両側が開放され、且
つ回動途上では該支持条の放出用突部が係止口両
側を閉止する位置関係に枢支した支持条受け材
と、先端側を二股状に形成するとともに、先端一
側には前記支持条受け材のフツク部の係止口が略
下方へ向けて開口した状態にして該支持条受け材
を回動不能に保持すべく該支持条受け材の突部を
下方より係止する上方へ開放した係止段部を形成
し、且つ先端他側には下方へ開放した切欠部を形
成して、基端部を前記枠材間に回動自在に枢支し
た止め材と、該止め材の切欠部に係脱自在な舌片
を基端部に有し、舌片に延設した杆体を前記止め
材の二股状の股間に挿通し、且つ該基端部を前記
枠材間に回動自在に枢支した操作杆と、内面回動
範囲を前記支持条受け材のフツク部先端と突部先
端のうち支持条受け材の枢支点に対して外側に位
置するものの回動範囲より外側に位置づけて枠材
外側面に回動自在に遊端側を枢支した略U字型の
仮支持条受け環と、よりなる救命艇支持条離脱装
置を構成する。
このような救命艇支持条離脱装置は、支持条受
け材の突部が止め材の係止段部に係止して支持条
受け材が回動不能に保持されているときには、フ
ツク部の係止口が枠材の放出用突部前方に位置し
て係止口両側が開放された状態に設定するととも
に、支持条受け材の突部を止め材の係止段部から
解放したときには、支持条受け材の自重による回
動範囲の適所においてフツク部の係止口が略上方
へ向けて開放した状態となるように設定し、且つ
適宜操作杆の杆体適所にプツシユプルケーブルの
一端を直接又は他の介在物を介して枢着し、この
プツシユプルケーブル他端を救命艇内適所に設置
した遠隔操作装置に連係して、枠材下端面を例え
ば救命艇の底板の前後上面に直接又は他の介在物
を介して固着し設置する。
け材の突部が止め材の係止段部に係止して支持条
受け材が回動不能に保持されているときには、フ
ツク部の係止口が枠材の放出用突部前方に位置し
て係止口両側が開放された状態に設定するととも
に、支持条受け材の突部を止め材の係止段部から
解放したときには、支持条受け材の自重による回
動範囲の適所においてフツク部の係止口が略上方
へ向けて開放した状態となるように設定し、且つ
適宜操作杆の杆体適所にプツシユプルケーブルの
一端を直接又は他の介在物を介して枢着し、この
プツシユプルケーブル他端を救命艇内適所に設置
した遠隔操作装置に連係して、枠材下端面を例え
ば救命艇の底板の前後上面に直接又は他の介在物
を介して固着し設置する。
この離脱装置を設置した救命艇を船舶本体に係
止支持するには、まず仮支持条受け環を回動不能
に保持したときのフツク部対向側へ倒し、支持条
受け材の突部を止め材の係止段部に係止して支持
条受け材を一時保持するとともに、遠隔操作装置
を操作してプツシユプルケーブルを弛緩させて、
杆体先端を指で押し上げ操作杆を回動させて舌片
を止め材の切欠部に係止させ、回動不能に保持し
た支持条受け材のフツク部の係止口に、例えば一
端を船舶本体側のウインチの巻胴に固着したワイ
ヤーロープ等の支持条の他端に設けた輪状部を係
止したのち、支持条の一端を固着したウインチを
巻き上げて救命艇を船舶本体に宙吊り状態で係止
支持するものである。
止支持するには、まず仮支持条受け環を回動不能
に保持したときのフツク部対向側へ倒し、支持条
受け材の突部を止め材の係止段部に係止して支持
条受け材を一時保持するとともに、遠隔操作装置
を操作してプツシユプルケーブルを弛緩させて、
杆体先端を指で押し上げ操作杆を回動させて舌片
を止め材の切欠部に係止させ、回動不能に保持し
た支持条受け材のフツク部の係止口に、例えば一
端を船舶本体側のウインチの巻胴に固着したワイ
ヤーロープ等の支持条の他端に設けた輪状部を係
止したのち、支持条の一端を固着したウインチを
巻き上げて救命艇を船舶本体に宙吊り状態で係止
支持するものである。
そして、船舶の緊急時に避難者が救命艇で該船
舶本体から脱出するときには、ウインチを巻き戻
して救命艇が海面上に着水以前もしくは海面上に
着水したのち、操作杆を手でもしくは遠隔操作装
置を操作してプツシユプルケーブルを牽引し回動
させて舌片と止め材の切欠部との係止を解除すれ
ば、止め材の係止段部から支持条受け材の突部が
解放されて、支持条受け材は自重によりフツク部
側を上方に位置づけるべく回動し、その回動途上
もしくは回動終了時に該フツク部の係止口から支
持条端が枠材の放出用突部に当接して強制的に放
出され、当該救命艇は完全に船舶本体から離脱す
る。
舶本体から脱出するときには、ウインチを巻き戻
して救命艇が海面上に着水以前もしくは海面上に
着水したのち、操作杆を手でもしくは遠隔操作装
置を操作してプツシユプルケーブルを牽引し回動
させて舌片と止め材の切欠部との係止を解除すれ
ば、止め材の係止段部から支持条受け材の突部が
解放されて、支持条受け材は自重によりフツク部
側を上方に位置づけるべく回動し、その回動途上
もしくは回動終了時に該フツク部の係止口から支
持条端が枠材の放出用突部に当接して強制的に放
出され、当該救命艇は完全に船舶本体から離脱す
る。
又、救命艇を海面上に着水させて、例えば保守
点検等をおこなつたのち、再び船舶本体に係止支
持するに際し、海面上に位置する救命艇は波のう
ねり等により揺動状態にあることが多いから、回
動不能とした支持条受け材に支持条端の輪状部を
係止するのは困難であつたり、重心位置の均衡を
損なつて再び支持条端がフツク部の係止口から離
脱するおそれがあつたりするため、仮支持条受け
環を立起させて、この仮支持条受け環に船舶本体
から垂下された仮支持条端に設けたフツク等を係
止して吊上げ、船舶本体の甲板上等の安定した面
上に救命艇を仮移動させて、移動前もしくは移動
後に回動不能に保持した支持条受け材のフツク部
に支持条端の輪状部を係止するものである。
点検等をおこなつたのち、再び船舶本体に係止支
持するに際し、海面上に位置する救命艇は波のう
ねり等により揺動状態にあることが多いから、回
動不能とした支持条受け材に支持条端の輪状部を
係止するのは困難であつたり、重心位置の均衡を
損なつて再び支持条端がフツク部の係止口から離
脱するおそれがあつたりするため、仮支持条受け
環を立起させて、この仮支持条受け環に船舶本体
から垂下された仮支持条端に設けたフツク等を係
止して吊上げ、船舶本体の甲板上等の安定した面
上に救命艇を仮移動させて、移動前もしくは移動
後に回動不能に保持した支持条受け材のフツク部
に支持条端の輪状部を係止するものである。
本考案の救命艇支持条離脱装置の詳細を添付の
図面にもとづいて更に説明する。
図面にもとづいて更に説明する。
まず、第1図には、本考案の救命艇支持条離脱
装置を設置するための救命艇の一例を示してい
る。
装置を設置するための救命艇の一例を示してい
る。
この救命艇1は、底板2の周囲に側壁3を立設
し、側壁3上端から内部を収容室4として上方を
おおうとともに、長さ方向中心線の前後に対応す
る部位を凹設して、該凹設部に略水平状態の平坦
部5,5を形成した屋根板6を延設し、且つ底板
2上方には該平坦部5直下を含む長さ方向前後に
収容室4へ向けて突出段部7を形成して内底板8
を設け、底板を2重壁として構成したものであ
る。
し、側壁3上端から内部を収容室4として上方を
おおうとともに、長さ方向中心線の前後に対応す
る部位を凹設して、該凹設部に略水平状態の平坦
部5,5を形成した屋根板6を延設し、且つ底板
2上方には該平坦部5直下を含む長さ方向前後に
収容室4へ向けて突出段部7を形成して内底板8
を設け、底板を2重壁として構成したものであ
る。
そして、このような救命艇1の内底板8の突出
段部7,7と底板2間であつて、屋根板6の長さ
方向中心線の前後の平坦部5,5直下の底板2に
取付台9を取付けるとともに、連結杆10を上端
の取付片11を平坦部5内面に当接した状態で下
端を取付台9に固定するものであつて、本考案の
救命艇支持条離脱装置Aは下端に設けた取付片1
2を、平坦部5外面に位置させ、平坦部内面に位
置した連結杆10の取付片11とを救命艇1の屋
根板6とともにボルト・ナツトで一体に締着固定
することにより、救命艇1の屋根板6前後の平坦
部5上に立設設置するものである。
段部7,7と底板2間であつて、屋根板6の長さ
方向中心線の前後の平坦部5,5直下の底板2に
取付台9を取付けるとともに、連結杆10を上端
の取付片11を平坦部5内面に当接した状態で下
端を取付台9に固定するものであつて、本考案の
救命艇支持条離脱装置Aは下端に設けた取付片1
2を、平坦部5外面に位置させ、平坦部内面に位
置した連結杆10の取付片11とを救命艇1の屋
根板6とともにボルト・ナツトで一体に締着固定
することにより、救命艇1の屋根板6前後の平坦
部5上に立設設置するものである。
次に、第2図にはこの救命艇支持条離脱装置の
縦断正面図、第3図には側面図を示している。
縦断正面図、第3図には側面図を示している。
図中13は、救命艇1の屋根板6の平坦部5に
取付けるべく取付片12上面に間隔をあけて対向
配設し、略中央部を上方へ突出させてフツク部に
係止した支持条の放出用突部14とした枠材であ
る。
取付けるべく取付片12上面に間隔をあけて対向
配設し、略中央部を上方へ突出させてフツク部に
係止した支持条の放出用突部14とした枠材であ
る。
又、15は一端にフツク部16を有し、他端に
突部17を形成して、枠材13,13間に、該突
部17側の重量をフツク部16側の重量より大と
するとともに、少なくともフツク部16の係止口
16′が略下方へ向けて開口したときには、係止
口16′が前記枠材13,13の放出用突部14
前方に位置して係止口16′両側が開放され、且
つ回動途上では該放出用突部14が係止口16′
両側を閉止する位置関係に軸支した支持条受け材
である。
突部17を形成して、枠材13,13間に、該突
部17側の重量をフツク部16側の重量より大と
するとともに、少なくともフツク部16の係止口
16′が略下方へ向けて開口したときには、係止
口16′が前記枠材13,13の放出用突部14
前方に位置して係止口16′両側が開放され、且
つ回動途上では該放出用突部14が係止口16′
両側を閉止する位置関係に軸支した支持条受け材
である。
図中18は、先端側を二股状に形成するととも
に、先端一側には支持条受け材15のフツク部1
6の係止口16′が略下方へ向けて開口した状態
にして該支持条受け材15を回動不能に保持すべ
く該支持条受け材15の突部17を下方より係止
する上方へ開放した係止段部19を形成し、且つ
先端他側には下方へ開放した切欠部20を、該切
欠部20下位には更に下方へ開放した下位切欠部
21をそれぞれ階段状に形成して、上方に位置づ
けた基端部を枠材13,13間に回動自在に軸支
した止め材である。
に、先端一側には支持条受け材15のフツク部1
6の係止口16′が略下方へ向けて開口した状態
にして該支持条受け材15を回動不能に保持すべ
く該支持条受け材15の突部17を下方より係止
する上方へ開放した係止段部19を形成し、且つ
先端他側には下方へ開放した切欠部20を、該切
欠部20下位には更に下方へ開放した下位切欠部
21をそれぞれ階段状に形成して、上方に位置づ
けた基端部を枠材13,13間に回動自在に軸支
した止め材である。
又、22は止め材18の切欠部20並びに下位
切欠部21に係脱自在な舌片23を基端部を有
し、舌片23に延設した杆体24を止め材18の
二股状の股間に挿通するとともに、杆体24先端
を枠材13側端にのぞませて、基端部を枠材1
3,13間に回動自在に軸支した操作杆である。
切欠部21に係脱自在な舌片23を基端部を有
し、舌片23に延設した杆体24を止め材18の
二股状の股間に挿通するとともに、杆体24先端
を枠材13側端にのぞませて、基端部を枠材1
3,13間に回動自在に軸支した操作杆である。
図中25は、内面回動範囲Oを支持条受け材1
5のフツク部16先端と突部17先端のうち支持
条受け材の軸支点に対して外側に位置するものの
回動範囲、図示したものでは突部17先端の回動
範囲Pより外側に位置づけして回動自在に、枠材
13外側面であつて、支持条受け材15の回動支
持軸15′の枠材13を貫通して外側面よりの突
出端に遊端側を軸支した略U字型の仮支持条受け
環である。
5のフツク部16先端と突部17先端のうち支持
条受け材の軸支点に対して外側に位置するものの
回動範囲、図示したものでは突部17先端の回動
範囲Pより外側に位置づけして回動自在に、枠材
13外側面であつて、支持条受け材15の回動支
持軸15′の枠材13を貫通して外側面よりの突
出端に遊端側を軸支した略U字型の仮支持条受け
環である。
ここで、支持条受け材15と仮支持条受け環2
5は回動支持軸15′に対して、それぞれ独自に
回動可能となるように軸支されている。
5は回動支持軸15′に対して、それぞれ独自に
回動可能となるように軸支されている。
図示した実施例では、支持条受け材15の軸支
点下方一側即ち第2図中右方に止め材18の軸支
点を位置づけし、更にその下方に操作杆22の軸
支点を位置づけるとともに、支持条受け材位置5
の突部17を止め材18の係止段部19に係止し
たとき、フツク部16の係止口16′が前記支持
条受け材15の軸支点に対して止め材18の軸支
点対向側即ち第2図中左方斜め下方へ向けて開口
した状態に位置づけしうるようにし、支持条受け
材15の突部17を止め材18の係止段部19か
ら解放したときには、支持条受け材15の回動範
囲においてフツク部16の係止口16′を略上方
へ向けて開口した状態に位置づけしうるように
し、且つ止め材18の切欠部20に係止する舌片
23先端面を止め材18の軸支点の略直下に位置
づけしたものを例示している。
点下方一側即ち第2図中右方に止め材18の軸支
点を位置づけし、更にその下方に操作杆22の軸
支点を位置づけるとともに、支持条受け材位置5
の突部17を止め材18の係止段部19に係止し
たとき、フツク部16の係止口16′が前記支持
条受け材15の軸支点に対して止め材18の軸支
点対向側即ち第2図中左方斜め下方へ向けて開口
した状態に位置づけしうるようにし、支持条受け
材15の突部17を止め材18の係止段部19か
ら解放したときには、支持条受け材15の回動範
囲においてフツク部16の係止口16′を略上方
へ向けて開口した状態に位置づけしうるように
し、且つ止め材18の切欠部20に係止する舌片
23先端面を止め材18の軸支点の略直下に位置
づけしたものを例示している。
又、第2,3図に示した実施例では止め材18
は支持条受け材15を回動不能に保持したときに
は、下方に位置づけた先端側が基端部より第2図
中左方へ変位するようにし、もつて操作杆22の
舌片23が切欠部20からの係止を解除したとき
には、止め材18は自重により先端側が第2図中
反時計方向に回動して、操作杆22の舌片23が
下位切欠部21に係止しうるようにしている。
は支持条受け材15を回動不能に保持したときに
は、下方に位置づけた先端側が基端部より第2図
中左方へ変位するようにし、もつて操作杆22の
舌片23が切欠部20からの係止を解除したとき
には、止め材18は自重により先端側が第2図中
反時計方向に回動して、操作杆22の舌片23が
下位切欠部21に係止しうるようにしている。
第2,3図に示した実施例のように、操作杆2
2の舌片23が切欠部20からの係止を解除した
ときに、止め材18が自重により先端側が回動し
て止め材18が支持条受け材15の係止を解除す
ることに代えて、第4図に示すように止め材18
の先端側を操作杆22の舌片23からの係止を解
除されたときに、止め材18が支持条受け材15
の係止を解除しうるような位置関係に、例えば図
示したように止め材18の先端側と枠材13,1
3間に架設した杆体26もしくは枠材13内側面
に設けた突部との間に引張りバネ27を介在させ
てもよい。
2の舌片23が切欠部20からの係止を解除した
ときに、止め材18が自重により先端側が回動し
て止め材18が支持条受け材15の係止を解除す
ることに代えて、第4図に示すように止め材18
の先端側を操作杆22の舌片23からの係止を解
除されたときに、止め材18が支持条受け材15
の係止を解除しうるような位置関係に、例えば図
示したように止め材18の先端側と枠材13,1
3間に架設した杆体26もしくは枠材13内側面
に設けた突部との間に引張りバネ27を介在させ
てもよい。
尚、図中28は、両側端を枠材13,13外側
面に突出するようにして枠材13,13を貫通し
て設けた当止杆であり、枠材13,13よりの突
出端が仮支持条受け環25が下方へ回動しようと
するのを規制すると同時に、枠材13,13間に
位置する部分が支持条受け材15が第2図中時計
方向に回動したときの回動範囲を規制し、もつて
重量のある突部17が止め材18の基端部を破損
しないようにするためのものである。
面に突出するようにして枠材13,13を貫通し
て設けた当止杆であり、枠材13,13よりの突
出端が仮支持条受け環25が下方へ回動しようと
するのを規制すると同時に、枠材13,13間に
位置する部分が支持条受け材15が第2図中時計
方向に回動したときの回動範囲を規制し、もつて
重量のある突部17が止め材18の基端部を破損
しないようにするためのものである。
又、29は枠材13,13間に架設した支持条
受け材15が第2図中反時計方向への回動範囲を
規制するための規制杆であり、30は枠材13外
側面側にあつて、止め材18の回動支持軸18′
に延設した突部であつて、この突部30を回動さ
せることにより止め材18を枠材13,13間で
回動させうるようにしている。
受け材15が第2図中反時計方向への回動範囲を
規制するための規制杆であり、30は枠材13外
側面側にあつて、止め材18の回動支持軸18′
に延設した突部であつて、この突部30を回動さ
せることにより止め材18を枠材13,13間で
回動させうるようにしている。
更に、図中31は支持条抜止部材であつて、枠
材13,13外側に、第2図中時計方向のみ回動
可能とすべく板体32,3にを枠材13外側面に
当接した状態で上下方向略中央を枠材13,13
に軸支するとともに、下端を杆体33で連結し
て、該杆体33が枠材13側端縁に当接するよう
にしたものであつて、フツク部16の係止口1
6′を略下方へ向けて開口した状態に保持した支
持条受け材15に、船舶本体から垂下された支持
条端を係止することができるが、逆に係止した支
持条端が容易に脱落しないようにするため設けた
ものである。
材13,13外側に、第2図中時計方向のみ回動
可能とすべく板体32,3にを枠材13外側面に
当接した状態で上下方向略中央を枠材13,13
に軸支するとともに、下端を杆体33で連結し
て、該杆体33が枠材13側端縁に当接するよう
にしたものであつて、フツク部16の係止口1
6′を略下方へ向けて開口した状態に保持した支
持条受け材15に、船舶本体から垂下された支持
条端を係止することができるが、逆に係止した支
持条端が容易に脱落しないようにするため設けた
ものである。
一方、取付台9は第2,3図にその詳細を示す
ように、下端の板状の固定板34を救命艇1の底
板2内面に当接するものであつて、この固定板3
4上には間隔をあけて対向的に立起板35を立設
し、救命艇1の底板2外面に位置した固定板36
と取付台9下端の固定板34を底板2とともにボ
ルト・ナツト止めして取付けている。
ように、下端の板状の固定板34を救命艇1の底
板2内面に当接するものであつて、この固定板3
4上には間隔をあけて対向的に立起板35を立設
し、救命艇1の底板2外面に位置した固定板36
と取付台9下端の固定板34を底板2とともにボ
ルト・ナツト止めして取付けている。
又、連結杆10は上端の取付片11下に取付台
9の立起板35内面間寸法と外側面間寸法を略同
一にして2枚の平板状の杆体38,38を間隔を
あけて平行配設したものである。
9の立起板35内面間寸法と外側面間寸法を略同
一にして2枚の平板状の杆体38,38を間隔を
あけて平行配設したものである。
しかして、連結杆10上端の取付片11を救命
艇1の屋根板6に形成した平坦部5内面に、離脱
装置A下端の取付片12を平坦部5外面にそれぞ
れ位置させて両者を屋根板6とともにボルト・ナ
ツトで一体に締着固定するとともに、杆体38下
端と立起板35上部とを互いにボルト・ナツトで
取付けるものであり、このようにして救命艇1の
屋根板6の長さ方向中心線の前後に離脱装置Aを
立設設置する。
艇1の屋根板6に形成した平坦部5内面に、離脱
装置A下端の取付片12を平坦部5外面にそれぞ
れ位置させて両者を屋根板6とともにボルト・ナ
ツトで一体に締着固定するとともに、杆体38下
端と立起板35上部とを互いにボルト・ナツトで
取付けるものであり、このようにして救命艇1の
屋根板6の長さ方向中心線の前後に離脱装置Aを
立設設置する。
ここで、第2,3図中39は、屋根板6内面に
あつて、連結杆10上端の取付片11を離脱装置
A下端の取付片12より小さくしたことにともな
い、離脱装置A下端の取付片12の連結杆10の
取付片11と重合しない部分に位置させ、該取付
片12と一体に締着固定するための取付補助片で
ある。
あつて、連結杆10上端の取付片11を離脱装置
A下端の取付片12より小さくしたことにともな
い、離脱装置A下端の取付片12の連結杆10の
取付片11と重合しない部分に位置させ、該取付
片12と一体に締着固定するための取付補助片で
ある。
こうして離脱装置Aを設置した救命艇1におい
て、離脱装置Aの操作杆22の杆体24に、連結
杆10の取付片11、救命艇1の屋根板6並びに
離脱装置A下端の取付片12を貫通して設けた貫
通孔に収容室4側から挿通したプツシユプルケー
ブル40の一端を枢着し、このプツシユプルケー
ブル40の他端を救命艇1の収容室4に設置した
遠隔操作装置42の操作部43に連係し、もつて
収容室4内で遠隔操作装置42の操作部43を操
作することにより、フツク部16の係止口16′
を略上方へ向けることを可能にして、船舶本体か
ら垂下された支持条B端から当該救命艇1が遠隔
操作で離脱できるようにしている。
て、離脱装置Aの操作杆22の杆体24に、連結
杆10の取付片11、救命艇1の屋根板6並びに
離脱装置A下端の取付片12を貫通して設けた貫
通孔に収容室4側から挿通したプツシユプルケー
ブル40の一端を枢着し、このプツシユプルケー
ブル40の他端を救命艇1の収容室4に設置した
遠隔操作装置42の操作部43に連係し、もつて
収容室4内で遠隔操作装置42の操作部43を操
作することにより、フツク部16の係止口16′
を略上方へ向けることを可能にして、船舶本体か
ら垂下された支持条B端から当該救命艇1が遠隔
操作で離脱できるようにしている。
この救命艇支持条離脱装置Aを設置した救命艇
1を船舶本体に係止支持するには、離脱装置Aを
第2図中実線で示した状態とすべく、まず仮支持
条受け環25を回動不能に保持したときのフツク
部16対向側へ当止杆28の枠材13外側面から
の突出端に当接するまで倒し、手でフツク部16
を押さえて支持条受け材15の突部17を、止め
材18の回動支持軸18′に延設した突部30を
枠材13外方向から回動させて止め材18の係止
段部19に係止するとともに、遠隔操作装置42
の操作部43を操作してプツシユプルケーブル4
0を弛緩させると同時に、杆体24先端を指で持
ち上げて操作杆22を回動させ、舌片23を止め
材18の切欠部20に係止して回動不能に保持し
た支持条受け材15のフツク部16に、一端を船
舶本体側のウインチの巻胴に固着したワイヤロー
プ等の支持条Bの他端に設けた輪状部を持つて、
支持条抜止部材31の上方を外側から押圧して該
支持条抜止部材31を第2図中時計方向に回動さ
せ、該輪状部をフツク部16の係止口16′内に
位置づけして支持条Bを係止し、こののち支持条
Bの一端を固着したウインチを巻き上げて該救命
艇1を船舶本体に宙吊り状態で係止支持するもの
である。
1を船舶本体に係止支持するには、離脱装置Aを
第2図中実線で示した状態とすべく、まず仮支持
条受け環25を回動不能に保持したときのフツク
部16対向側へ当止杆28の枠材13外側面から
の突出端に当接するまで倒し、手でフツク部16
を押さえて支持条受け材15の突部17を、止め
材18の回動支持軸18′に延設した突部30を
枠材13外方向から回動させて止め材18の係止
段部19に係止するとともに、遠隔操作装置42
の操作部43を操作してプツシユプルケーブル4
0を弛緩させると同時に、杆体24先端を指で持
ち上げて操作杆22を回動させ、舌片23を止め
材18の切欠部20に係止して回動不能に保持し
た支持条受け材15のフツク部16に、一端を船
舶本体側のウインチの巻胴に固着したワイヤロー
プ等の支持条Bの他端に設けた輪状部を持つて、
支持条抜止部材31の上方を外側から押圧して該
支持条抜止部材31を第2図中時計方向に回動さ
せ、該輪状部をフツク部16の係止口16′内に
位置づけして支持条Bを係止し、こののち支持条
Bの一端を固着したウインチを巻き上げて該救命
艇1を船舶本体に宙吊り状態で係止支持するもの
である。
このとき、フツク部16側に輪状部が完全に移
行したのちには、支持条抜止部材31は、杆体3
3の自重により第2図に示すように現状復帰し
て、係止した支持条B端がフツク部16から離脱
するのを防止する。
行したのちには、支持条抜止部材31は、杆体3
3の自重により第2図に示すように現状復帰し
て、係止した支持条B端がフツク部16から離脱
するのを防止する。
又、タンカー等の船舶の緊急時に避難者が救命
艇1で該船舶本体から脱出する必要があるときに
は、ウインチを巻き戻して救命艇1が海面上に着
水以前もしくは海面上に着水したのち、操作装置
42の操作部43を操作してプツシユプルケーブ
ル40を牽引し、離脱装置Aの操作杆22を第2
図中一点鎖線で示した状態に回動させて、舌片2
3の止め材18の切欠部20との係止を解除する
とともに、止め材18の係止段部19から支持条
受け材15の突部17の係止を解除すれば、支持
条受け材15は自重によりフツク部16側を上方
に位置づけすべく回動し、その回動途上もしくは
回動終了時に該フツク部16の係止口16′から
支持条B端が枠材13の放出用突部14に当接し
て強制的に放出され、当該救命艇1は完全に船舶
本体から離脱する。
艇1で該船舶本体から脱出する必要があるときに
は、ウインチを巻き戻して救命艇1が海面上に着
水以前もしくは海面上に着水したのち、操作装置
42の操作部43を操作してプツシユプルケーブ
ル40を牽引し、離脱装置Aの操作杆22を第2
図中一点鎖線で示した状態に回動させて、舌片2
3の止め材18の切欠部20との係止を解除する
とともに、止め材18の係止段部19から支持条
受け材15の突部17の係止を解除すれば、支持
条受け材15は自重によりフツク部16側を上方
に位置づけすべく回動し、その回動途上もしくは
回動終了時に該フツク部16の係止口16′から
支持条B端が枠材13の放出用突部14に当接し
て強制的に放出され、当該救命艇1は完全に船舶
本体から離脱する。
又、救命艇1を海面上に着水させて、例えば保
守点検等をおこなつたのち、再び船舶本体に係止
支持するには、海面上に着水させたときには既に
支持条受け材15は止め材18からの係止を解除
された状態にあるが、このまま仮支持条受け環2
5を、第5,6図に示すように立起させて、この
仮支持条受け環25に船舶本体から垂下された仮
支持条B′端の第5図に示すような遊端側を連結
した略U字型の受け具44又は図示しないフツク
等を係止し、吊上げて船舶本体の甲板上等に仮移
動させ、支持条受け材15を止め材18並びに操
作杆22により回動不能に保持して支持条B端の
輪状部を係止し、再び船舶本体に係止支持するも
のである。
守点検等をおこなつたのち、再び船舶本体に係止
支持するには、海面上に着水させたときには既に
支持条受け材15は止め材18からの係止を解除
された状態にあるが、このまま仮支持条受け環2
5を、第5,6図に示すように立起させて、この
仮支持条受け環25に船舶本体から垂下された仮
支持条B′端の第5図に示すような遊端側を連結
した略U字型の受け具44又は図示しないフツク
等を係止し、吊上げて船舶本体の甲板上等に仮移
動させ、支持条受け材15を止め材18並びに操
作杆22により回動不能に保持して支持条B端の
輪状部を係止し、再び船舶本体に係止支持するも
のである。
図示した実施例のように離脱装置Aに、支持条
抜止部材31を設けると、この離脱装置Aを設置
した救命艇1を船舶本体に宙吊り状態に係止支持
したときに、海洋上での突発的な暴風によつて当
該救命艇1が不意に落下することを確実に防止す
ることが可能となる。
抜止部材31を設けると、この離脱装置Aを設置
した救命艇1を船舶本体に宙吊り状態に係止支持
したときに、海洋上での突発的な暴風によつて当
該救命艇1が不意に落下することを確実に防止す
ることが可能となる。
又、図示した実施例のように、支持条受け材1
5の軸支点下方一側に止め材18の軸支点を位置
づけし、更にその下方に操作杆22の軸支点を位
置づけるとともに、止め材18の切欠部20に係
止する舌片23先端面を止め材18の軸支点の略
直下に位置づけすれば、舌片23の止め材18の
切欠部20からの係止を解除したとき、止め材1
8は自重により先端側が支持条受け材15対向側
へ回動するから、止め材18の係止段部19と支
持条受け材15の突部17との係止の解除はきわ
めて円滑になる。
5の軸支点下方一側に止め材18の軸支点を位置
づけし、更にその下方に操作杆22の軸支点を位
置づけるとともに、止め材18の切欠部20に係
止する舌片23先端面を止め材18の軸支点の略
直下に位置づけすれば、舌片23の止め材18の
切欠部20からの係止を解除したとき、止め材1
8は自重により先端側が支持条受け材15対向側
へ回動するから、止め材18の係止段部19と支
持条受け材15の突部17との係止の解除はきわ
めて円滑になる。
更に、止め材18の回動支持軸18′に枠材1
3外側面側に位置する突部30を延設したなら
ば、支持条Bを支持条受け材15のフツク部16
に係止すべく、支持条受け材15の突部17を、
止め材18の係止段部19に係止する作業が容易
になる。
3外側面側に位置する突部30を延設したなら
ば、支持条Bを支持条受け材15のフツク部16
に係止すべく、支持条受け材15の突部17を、
止め材18の係止段部19に係止する作業が容易
になる。
図示した実施例では、本考案の離脱装置Aを避
難者の収容室4上方を屋根板6でおおつた救命艇
1に設置したものを例示したが、勿論収容室4上
方は開放状態となつている所謂ボート状の救命艇
にこの離脱装置Aを設置するのを妨げるものでは
ない。
難者の収容室4上方を屋根板6でおおつた救命艇
1に設置したものを例示したが、勿論収容室4上
方は開放状態となつている所謂ボート状の救命艇
にこの離脱装置Aを設置するのを妨げるものでは
ない。
又、図示した実施例では救命艇1の長さ方向中
心線の前後に対応する部位に離脱装置Aを設置し
たものを例示したが、比較的小型の救命艇にあつ
ては、重心位置に対応する部位にのみ離脱装置A
を設置してもよい。
心線の前後に対応する部位に離脱装置Aを設置し
たものを例示したが、比較的小型の救命艇にあつ
ては、重心位置に対応する部位にのみ離脱装置A
を設置してもよい。
以上のようになる本考案の救命艇支持条離脱装
置にあつては、支持条の支持条受け材のフツク部
からの離脱は、止め材を介して支持条受け材の突
部を回動不能に保持する舌片の係止を操作杆によ
り解除せしめるだけで、支持条受け材の自重によ
つてなされるから、従来支持条を前後のフツクか
ら取外すという作業が必要であるのに対して、操
作杆を操作するだけの容易な作業だけとなり、緊
急を要する不慮の事故に際し、きわめて効率的に
離脱装置から支持条の取外しを可能とするばかり
か、支持条を係止支持するフツク部を有する支持
条受け材は枠材間のみで回動可能に枢支してなる
から設置空間を小さくすることが可能である。
置にあつては、支持条の支持条受け材のフツク部
からの離脱は、止め材を介して支持条受け材の突
部を回動不能に保持する舌片の係止を操作杆によ
り解除せしめるだけで、支持条受け材の自重によ
つてなされるから、従来支持条を前後のフツクか
ら取外すという作業が必要であるのに対して、操
作杆を操作するだけの容易な作業だけとなり、緊
急を要する不慮の事故に際し、きわめて効率的に
離脱装置から支持条の取外しを可能とするばかり
か、支持条を係止支持するフツク部を有する支持
条受け材は枠材間のみで回動可能に枢支してなる
から設置空間を小さくすることが可能である。
とりわけ、枠材の少なくとも略中央部を上方へ
突出させて支持条の放出用突部を形成したから、
支持条受け材が係止を解除されたのちには、支持
条受け材の回動途上又は回動終了時において、支
持条受け材から迅速且つ確実に船舶本体から垂下
された支持条を該放出用突部に当接させて強制的
に放出することが可能となるのである。
突出させて支持条の放出用突部を形成したから、
支持条受け材が係止を解除されたのちには、支持
条受け材の回動途上又は回動終了時において、支
持条受け材から迅速且つ確実に船舶本体から垂下
された支持条を該放出用突部に当接させて強制的
に放出することが可能となるのである。
又、従来作業者がフツクから手で支持条を取外
していたのに比較して、操作杆の操作のみでフツ
ク部から支持条を離脱可能としたため、作業が安
全且つ簡単となるのである。
していたのに比較して、操作杆の操作のみでフツ
ク部から支持条を離脱可能としたため、作業が安
全且つ簡単となるのである。
更に、遠隔操作可能としたことから、避難者の
収容室上方を屋根板でおおつたような救命艇にも
この離脱装置の設置が可能となるばかりか、従来
不可能とされていた海面上に着水以前においても
支持条からの離脱を可能としたことから緊急時に
より一層対処しうるようになるのである。
収容室上方を屋根板でおおつたような救命艇にも
この離脱装置の設置が可能となるばかりか、従来
不可能とされていた海面上に着水以前においても
支持条からの離脱を可能としたことから緊急時に
より一層対処しうるようになるのである。
又、止め材の係止段部により支持条受け材をフ
ツク部の係止口を略下方へ向けて開口した状態に
して回動不能に保持してなるから、この離脱装置
を設置した救命艇を船舶本体に宙吊り状態で支持
条により係止支持したときに、海洋上での突発的
な暴風によつても不意に落下することを確実に防
止することが可能である。
ツク部の係止口を略下方へ向けて開口した状態に
して回動不能に保持してなるから、この離脱装置
を設置した救命艇を船舶本体に宙吊り状態で支持
条により係止支持したときに、海洋上での突発的
な暴風によつても不意に落下することを確実に防
止することが可能である。
加えて、略U字型の仮支持条受け環を内面回動
範囲を支持条受け材のフツク部先端と突部先端の
うち支持条受け材の枢支点に対して外側に位置す
るものの回動範囲より外側に位置づけて回動自在
に、遊端側を枠材外側に枢支したから、例えば救
命艇を海面上に着水させて保守点検等をおこなつ
たのち、再び船舶本体に係止支持するときに、仮
りに海面上の波が高いときや救命艇の収容室内に
かたよつて設置した物により救命艇の重心位置の
均衡が損なわれているときであつても、この略U
字型の仮支持条受け環を立起させて船舶本体から
垂下された仮支持条端に係止し、吊上げて船舶本
体の甲板上等の安定した面上に仮移動させえて、
後作業を良好は状況のもとでおこなうことができ
る。
範囲を支持条受け材のフツク部先端と突部先端の
うち支持条受け材の枢支点に対して外側に位置す
るものの回動範囲より外側に位置づけて回動自在
に、遊端側を枠材外側に枢支したから、例えば救
命艇を海面上に着水させて保守点検等をおこなつ
たのち、再び船舶本体に係止支持するときに、仮
りに海面上の波が高いときや救命艇の収容室内に
かたよつて設置した物により救命艇の重心位置の
均衡が損なわれているときであつても、この略U
字型の仮支持条受け環を立起させて船舶本体から
垂下された仮支持条端に係止し、吊上げて船舶本
体の甲板上等の安定した面上に仮移動させえて、
後作業を良好は状況のもとでおこなうことができ
る。
第1図は本考案の離脱装置を救命艇に設置した
状態を示す説明図、第2図は本考案の救命艇支持
条離脱装置の実施例を示す一部断面とした正面
図、第3図は同じく側面図、第4図は他の実施例
を示す縦断正面図、第5図は仮支持条受け環を立
起させた状態を示す一部断面とした正面図、第6
図は同じく一部を示す側面図である。 A……救命艇支持条離脱装置、B……支持条、
1……救命艇、2……底板、3……側壁、4……
収容室、5……平坦部、6……屋根板、7……突
出段部、8……内底板、9……取付台、10……
連結杆、11……取付片、12……取付片、13
……枠材、14……放出用突部、15……支持条
受け材、16……フツク部、17……突部、18
……止め材、19……係止段部、20……切欠
部、21……下位切欠部、22……操作杆、23
……舌片、24……杆体、25……仮支持条受け
環、26……杆体、27……引張りバネ、28…
…当止杆、29……規制杆、30……突部、31
……支持条抜止部材、32……板体、33……杆
体、34……固定板、35……立起板、36……
固定板、38……杆体、39……取付補助片、4
0……プツシユプルケーブル、42……遠隔操作
装置、43……操作部、44……受け具。
状態を示す説明図、第2図は本考案の救命艇支持
条離脱装置の実施例を示す一部断面とした正面
図、第3図は同じく側面図、第4図は他の実施例
を示す縦断正面図、第5図は仮支持条受け環を立
起させた状態を示す一部断面とした正面図、第6
図は同じく一部を示す側面図である。 A……救命艇支持条離脱装置、B……支持条、
1……救命艇、2……底板、3……側壁、4……
収容室、5……平坦部、6……屋根板、7……突
出段部、8……内底板、9……取付台、10……
連結杆、11……取付片、12……取付片、13
……枠材、14……放出用突部、15……支持条
受け材、16……フツク部、17……突部、18
……止め材、19……係止段部、20……切欠
部、21……下位切欠部、22……操作杆、23
……舌片、24……杆体、25……仮支持条受け
環、26……杆体、27……引張りバネ、28…
…当止杆、29……規制杆、30……突部、31
……支持条抜止部材、32……板体、33……杆
体、34……固定板、35……立起板、36……
固定板、38……杆体、39……取付補助片、4
0……プツシユプルケーブル、42……遠隔操作
装置、43……操作部、44……受け具。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 間隔をあけて対向配設し、略中央部を少なく
とも上方へ突出させてフツク部に係止した支持
条の放出用突部とした枠材と、 一端にフツク部を有し、他端に突部を形成し
て、前記枠材間に、該突部側の重量をフツク部
側の重量より大とするとともに、少なくともフ
ツク部の係止口が略下方へ向けて開口したとき
には、係止口が前記枠材の支持条の放出用突部
前方に位置して係止口両側が開放され、且つ回
動途上では該支持条の放出用突部が係止口両側
を閉止する位置関係に枢支した支持条受け材
と、 先端側を二股状に形成するとともに、先端一
側には前記支持条受け材のフツク部の係止口が
略下方へ向けて開口した状態にして該支持条受
け材を回動不能に保持すべく該支持条受け材の
突部を下方より係止する上方へ開放した係止段
部を形成し、且つ先端他側には下方へ開放した
切欠部を形成して、基端部を前記枠材間に回動
自在に枢支した止め材と、 該止め材の切欠部に係脱自在な舌片を基端部
に有し、舌片に延設した杆体を前記止め材の二
股状の股間に挿通し、且つ該基端部を前記枠材
間に回動自在に枢支した操作杆と、 内面回動範囲を前記支持条受け材のフツク部
先端と突部先端のうち支持条受け材の枢支点に
対して外側に位置するものの回動範囲より外側
に位置づけて枠材外側面に回動自在に遊端側を
枢支した略U字型の仮支持条受け環と、 よりなる救命艇支持条離脱装置。 2 支持条受け材の枢支点下方一側に止め材の枢
支点を位置づけし、更にその下方に操作杆の枢
支点を位置づけるとともに、支持条受け材の突
部を止め材の係止段部に係止して回動不能に保
持したときには、フツク部の係止口が前記支持
条受け材の枢支点に対して止め材の枢支点対向
側斜め下方へ向けて開口した状態に位置づけし
うるようにし、支持条受け材の突部を止め材の
係止段部から解放したときには、フツク部の係
止口を略上方に向けて開口した状態に位置づけ
しうるようにしてなるものを用いた実用新案登
録請求の範囲第1項記載の救命艇支持条離脱装
置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987097938U JPH0425434Y2 (ja) | 1987-06-25 | 1987-06-25 | |
KR2019880009831U KR940006897Y1 (ko) | 1987-06-25 | 1988-06-25 | 구명정 지지조 이탈장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987097938U JPH0425434Y2 (ja) | 1987-06-25 | 1987-06-25 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS642695U JPS642695U (ja) | 1989-01-09 |
JPH0425434Y2 true JPH0425434Y2 (ja) | 1992-06-17 |
Family
ID=14205609
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987097938U Expired JPH0425434Y2 (ja) | 1987-06-25 | 1987-06-25 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0425434Y2 (ja) |
KR (1) | KR940006897Y1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100369977B1 (ko) * | 1999-04-26 | 2003-01-30 | 한국해양연구원 | 중량물 이탈장치 |
KR20020038629A (ko) * | 2002-04-02 | 2002-05-23 | 김관두 | 내의용 팬츠의 개폐장치 |
-
1987
- 1987-06-25 JP JP1987097938U patent/JPH0425434Y2/ja not_active Expired
-
1988
- 1988-06-25 KR KR2019880009831U patent/KR940006897Y1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS642695U (ja) | 1989-01-09 |
KR890000671U (ko) | 1989-03-15 |
KR940006897Y1 (ko) | 1994-10-06 |
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