JPH04252010A - 変圧器用ギャップ付鉄心 - Google Patents

変圧器用ギャップ付鉄心

Info

Publication number
JPH04252010A
JPH04252010A JP143791A JP143791A JPH04252010A JP H04252010 A JPH04252010 A JP H04252010A JP 143791 A JP143791 A JP 143791A JP 143791 A JP143791 A JP 143791A JP H04252010 A JPH04252010 A JP H04252010A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gap
transformer
iron core
main
leg
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP143791A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Ono
小野 勝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP143791A priority Critical patent/JPH04252010A/ja
Publication of JPH04252010A publication Critical patent/JPH04252010A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の目的]
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、大容量半導体電力変換
装置に使用される変圧器用ギャップ付鉄心に関する。
【0003】
【従来の技術】半導体電力変換装置に使用される変換器
用変圧器には、直流側巻線と交流側巻線を1つの鉄心に
巻装したユニット変圧器数台で構成され、その直流側巻
線にはGTO(ゲートターンオフサイリスタ)とダイオ
ードとからなるブリッジ構成の変換器数台が接続され、
その交流側巻線は数台分を直列に接続して電源または負
荷に接続する、いわゆる直列多重電圧形のインバータま
たはコンバータ用のものがあるが、この方式はその動作
の速応性、電源側の力率び高調波に関して良好な特性が
得られる。ところが、通常の変圧器における鉄心は、け
い素鋼板の抜板接合部の隙間を小さくして磁気抵抗を小
さくし、鉄損,励磁電流及び振動騒音をより小さくする
が、前述の変換器用変圧器では次の2つの理由によりそ
の鉄心にはギャップを設け、磁気抵抗をある程度に大き
くする必要がある。 (1) GTOの僅かなオン・オフのタイミングのずれ
や制御上のずれ及び変圧器を含む回路のインピーダンス
特性の差等により、直流成分の電流が発生する。この直
流電流が変圧器巻線に流れると、鉄心には直流偏磁が発
生して鉄心が飽和し、励磁電流が増大するので、電力変
換装置としての特性を悪化させると共に変圧器の損失が
増加し、振動・騒音が大きくなる。この直流偏磁現象を
完全に防止することは困難であるので、鉄心にギャップ
を設けることにより鉄心の磁気抵抗を大きくし、その偏
磁量を小さくして定格電流の1%程度の直流電流が流れ
ても鉄心飽和にならないようにする。このため、直流電
流と偏磁量の関係を満足するように鉄心のギャップを設
計し、工作しなければならない。 (2) 直列接続される交流側巻線の分担電圧が均一と
なるようにしないと、電力変換装置としての動作を良好
に維持できないので、ユニット変換器間でその励磁イン
ピーダンス、即ち鉄心の磁気抵抗を同一にする必要があ
る。 この磁気抵抗を同一にすることは、鉄心の材質による磁
気材質による磁気特性のバラツキや抜板接合部の隙間の
不揃い等が存在するため、通常では困難であるが、ギャ
ップを設け、そのギャップ長を各変圧器で正確に等しく
なるように製造管理することにより、励磁インピーダン
スのバラツキを数%以内にすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の電力
変換装置では、必要とするユニット変圧器の容量が小さ
く直列にする台数も少なかったので、鉄心をユニット変
圧器ごとに独立させた構造でも特に問題はなかった。し
かしながら、最近注目されている磁気浮上式鉄道用電力
変換装置や、電力系統の安定化を目的として自励式イン
バータを用いた静止形無効電力発生装置等はその容量が
大きくなるため、使用するユニット変圧器の容量も大き
く、直列にする台数も多くなり、装置全体が大規模なも
のとなる。そして、大規模な装置になれば、その変圧器
も大形化しその鉄心も大きく重量が重くなるため、ギャ
ップ長の調整等その工作が困難であった。
【0005】本発明の目的は、鉄心の磁気抵抗を所望の
値に合せるためのギャップ長の調整が容易にでき、しか
もユニット変圧器の鉄心複数台分を1つの鉄心で構成す
ることにより、変圧器の小形化を可能とした変圧器用ギ
ャップ付鉄心を提供することにある。 [発明の構成]
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、変圧器巻線を
巻装する複数本の主脚と、変圧器巻線を巻装しない1本
の副脚と、主脚と副脚を接合する下部ヨーク及び上部ヨ
ークとにより構成された変圧器用ギャップ付鉄心におい
て、主脚と上部ヨークとの間に磁気的絶縁物のギャップ
を取付け、且つ、上部ヨークの主脚間及び主脚と副脚間
にラップ接合の継ぎ目部を設けるようにしたものである
【0007】
【作用】変圧器巻線を巻装する複数本の主脚を備えてい
るので、ユニット変圧器1台分の変圧器巻線を1本の主
脚に巻装することができ、ユニット変圧器2台分以上を
1つの鉄心で構成することができる。また、主脚と上部
ヨークとの間に磁気的絶縁物のギャップを取付けている
ので、鉄心の磁気抵抗が大きくでき、しかもそのギャッ
プの取付位置が変圧器巻線より上部であるから上部ヨー
クの取外しだけでギャップ長の調整が容易にできる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は、本発明の一実施例を示す正面図である
。同図に示すように、変圧器用ギャップ付鉄心1は、直
流側巻線2と交流側巻線3を巻装した主脚4,4の中央
に巻線を巻装していない副脚5を1本設け、これら主脚
4と副脚5の上部及び下部をそれぞれ下部ヨーク6及び
上部ヨーク7で接合し、特に各主脚4と上部ヨーク7の
間には磁気的絶縁物であるギャップ8が取付けられてい
る。また、上部ヨーク7の主脚4と副脚5の間には、ラ
ップ接合の継ぎ目部9が設けられている。そして、主脚
4と副脚5を構成する抜板の表面には、それぞれ図示し
ない当て板が取付けられ、下部ヨーク6及び上部ヨーク
7を構成する抜板の表面には、図示しないクランプが取
付けられ、ボルトの締付またはガラステープ等によりバ
インド締付けされている。また、ギャップ8を通過する
磁束により、ギャップ部に磁気的吸引力が作用し振動・
騒音が発生するので、下部ヨーク6,主脚4,ギャップ
8及び上部ヨーク7には、上下方向に図示しない締付ス
タッドにより強固に締付けられている。さらに、図2の
拡大平面図に示すように上部ヨーク7は、けい素鋼板の
抜板を積層して構成されており、その継ぎ目部9では抜
板が寸法Aでラップ接合され、左右の上部ヨーク7は磁
気的に接合されているが、上下方向には相対的に移動が
可能となるように構成されている。
【0009】次に、以上のように構成されている実施例
の作用を説明する。もし、上部ヨーク7が継ぎ目部9の
ない1体のものであれば、下部ヨーク6と上部ヨーク7
を上下に締付けることによって主脚4とギャップ8及び
副脚5には圧縮力が作用するが、製作上の寸法公差、組
立上の誤差等により接合部には隙間が生じたり、上下部
ヨークが突っ張ったりし、また、主脚4、副脚5の上下
方向の寸法にバラツキがあると、ギャップ8が適切な圧
力で締付けられず、振動・騒音が増加する恐れがある。 しかしながら、本実施例では上部ヨーク7には継ぎ目部
9があり上記した各誤差を吸収して締付力が均一に加わ
るので、振動・騒音の増加を抑制することができる。特
に、変圧器を運転した場合に鉄心の温度が高くなると、
主脚4と副脚5の間で熱膨張による伸びの差が生じ、上
部ヨーク7を押し曲げたりして過度の応力や圧縮応力が
発生し、磁気歪が大きくなり振動・騒音が増大るするが
、本実施例の構成では継ぎ目部9の作用によって過度の
力は発生しないので、磁気歪による振動・騒音の増大を
抑制することができる。また、ギャップ長の調整方法は
、まず、主脚4と副脚5を下部ヨーク6で接合し主脚4
に巻線2,3を挿入し、主脚4の上部にはギャップ8を
取付けた後上部ヨーク7を取付け組立てる。そして、各
脚の励磁イピーダンスを測定し所望の値を満足しない場
合には、一旦組立てた上部ヨーク7を取外してギャップ
8の寸法Gを調整し、再度上部ヨーク7を組立て、励磁
インピーダンスが所望の値を満足するように調整する。 このようにギャップ8の寸法Gを調整することにより主
脚4とギャップ8の合計高さが他脚間で異なっても上部
ヨーク7には継ぎ目部9があるので上部ヨーク7を上下
方向に相対的に移動させればよい。次に、本実施例の鉄
心が従来の複数台のユニット変圧器で別鉄心とした場合
と同様な作用を果たすことを図3により説明する。 即ち、図3は、図1に示すギャップ付鉄心1の等価回路
図で、電源表示のEa ,Eb は、その主脚に磁束を
流すための励磁電流とその励磁電流が流れる巻線の巻回
数の積で求められる起磁力でる。抵抗表示のR1とR2
は、各磁路の磁気抵抗で、R1は主脚4,ギャップ8,
下部ヨーク6と上部ヨーク7で主脚4と副脚5の間に相
当する磁気回路分、R2は副脚5に相当する磁気回路分
である。ここで、抵抗R1は、ギャップ8を有するため
、ギャップを有しない抵抗R2よりはるかにその値は大
きい。もし抵抗R2が小さく、抵抗R1に比べ無視でき
る程度の値であり、図3で例えば左側の主脚にのみ起磁
力Ea が発生し磁束φa が流れる場合について考え
ると、副脚5に流れる磁束φ0 が大きくなり、右側の
主脚4に流れる磁束φb は小さく無視できることにな
る。同様に右側の主脚にのみ起磁力Eb が発生した場
合の磁束φb の流れ方も磁束φ0 が大きく、φa 
は小さく無視できることになる。したがって、次のこと
が云える。即ち、1つの主脚に発生した磁束は、他の主
脚には流れず、副脚5を通って流れるので、主脚間では
磁気的結合が無視でき従来のユニット変圧器で別鉄心に
した場合と同等になり、各主脚ごとの巻線で別々の電圧
制御即ちパルス幅制御またはパルス位相制御の方式とし
ても支障はない。なお、副脚5に流れる磁束φ0 は、
磁束φ0 は磁束φa と磁束φb のベクトル差であ
るから、磁束φ0 が小さくなるように主脚4に巻装す
る巻線の巻き方向を選択する。 この変換装置の運転条件には、起磁力Ea ,Eb の
大きさが異なる場合と等しくなる場合とがある。Ea 
とEb が等しくなる場合には磁束φa ,φb が略
同じとなり、磁束φ0 は小さく副脚5の部分の鉄損が
少なくなり、鉄心全体での発生鉄損が少なくできる利点
がある。
【0010】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、主脚の本数は任意に変更でき、さら
に他の部分の構成も本発明の要旨を変更しない範囲で種
々変形できる。例えば図1において、矢印10で示す方
向は、方向性けい素鋼板の圧延方向であり、上述した実
施例ではその方向に磁束が流れるようにして発生損失を
少なくしているが、主脚4によりギャップ8を通って上
部ヨーク7へ流れる磁束については、上部ヨーク7の部
分ではその圧延方向と直角方向に流れる成分があるため
、その部分の発生損失が大きくなり局部過熱の原因にな
る。そこで、本発明を適用する装置がさらに大容量とな
り、その鉄心が大形になる場合や発生損失を特に少なく
する必要がある場合には、図4に示すように構成しても
よい。即ち、図4は、主脚4を3本としたギャップ付鉄
心20を示し、ギャップ8に接する上部ヨーク7を三角
形に切欠き、その部分に抜板21,22をその圧延方向
10が上下方向になるように取付ける。このような構成
とすることにより、主脚4よりギャップ8を通って上部
ヨーク7へ流れる磁束は、抜板21,22をスムーズに
流れ圧延方向に磁束が流れるように改善され、前述した
発生損失の増加が少なくなり、局部過熱の防止に効果が
ある。なお、副脚5に流れる磁束φb は、各主脚4に
流れる磁束φu ,φv ,φw のベクトル和である
から、φu,φv ,φw の各大きさが同じで 12
0度ずつの位相がある三相の運転条件の場合には、磁束
φ0 は零となるので、副脚5の部分には鉄損が発生し
なくなり、鉄心全体での発生鉄損が少なくなる利点があ
る。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数本の主脚と1本の副脚を上・下部ヨークで接合すると
共に、各主脚と上部ヨークとの間にギャップを取付け、
且つ、上部ヨークの脚間にラップ結合の継ぎ目部を設け
るようにしているので、簡単な構成にもかかわらず1つ
の多相鉄心に数組の巻線を巻装することが可能となり、
変圧器を小形化しギャップ長の調整が容易に行え、ギャ
ップ部に発生する磁気吸引力及びけい素鋼板の磁気歪に
よる振動・騒音を抑制できる変圧器用ギャップ付鉄心を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す正面図。
【図2】図1の“X”矢印方向に見た拡大平面図。
【図3】本発明の一実施例の作用を説明する磁気的等価
回路図。
【図4】本発明の他の実施例の構成を示す正面図。
【符号の説明】
2…直流側巻線、3…交流側巻線、4…主脚、5…副脚
、6…下部ヨーク、7…上部ヨーク、8…ギャップ、9
…継ぎ目部、10…圧延方向。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  変圧器巻線を巻装する複数本の主脚と
    、変圧器巻線を巻装しない1本の副脚と、前記主脚と前
    記副脚を接合する下部ヨーク及び上部ヨークとで構成さ
    れた変圧器用ギャップ付鉄心において、前記主脚と前記
    上部ヨークとの間に磁気的絶縁物のギャップを取付け、
    且つ、前記上部ヨークの前記主脚間び前記副脚間にラッ
    プ接合の継ぎ目部を設けたことを特徴とする変圧器用ギ
    ャップ付鉄心。
JP143791A 1991-01-10 1991-01-10 変圧器用ギャップ付鉄心 Pending JPH04252010A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP143791A JPH04252010A (ja) 1991-01-10 1991-01-10 変圧器用ギャップ付鉄心

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP143791A JPH04252010A (ja) 1991-01-10 1991-01-10 変圧器用ギャップ付鉄心

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04252010A true JPH04252010A (ja) 1992-09-08

Family

ID=11501420

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP143791A Pending JPH04252010A (ja) 1991-01-10 1991-01-10 変圧器用ギャップ付鉄心

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04252010A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5689338B2 (ja) リアクトル装置、およびこのリアクトル装置を用いた電力変換装置
WO2013065095A1 (ja) リアクトル、変圧器およびこれを用いた電力変換器
WO2012157053A1 (ja) リアクトル装置及びそれを用いた電力変換器
US3509507A (en) Grounded y - y three-phase transformer
JPH07283037A (ja) トランス
JP3592778B2 (ja) 変圧器用ギャップ付鉄心
JP2753122B2 (ja) 変圧器用ギャップ付鉄心
JPH04252010A (ja) 変圧器用ギャップ付鉄心
JPH03285309A (ja) 変圧器用ギャップ付鉄心
JP2939361B2 (ja) 変圧器用ギャップ付鉄心
US1347910A (en) Transformer for use with rotary converters
JP7427512B2 (ja) 電磁機器
JPH0491411A (ja) 変換器用変圧器
JPS584912A (ja) 電磁誘導装置
KR101997981B1 (ko) 표유 부하손 저감을 위한 변압기 타이 플레이트 및 그 제조 방법
JPH05109550A (ja) ギヤツプ付鉄心形リアクトル
GB2361107A (en) Magnetic bias of a magnetic core portion used to adjust a core's reluctance
JPH0123932B2 (ja)
JPS61228608A (ja) 分路リアクトル
JP2005347535A (ja) リアクトル
JPH05109551A (ja) ギヤツプ付鉄心形リアクトル
JP2023134957A (ja) 静止電磁機器
JPH05101944A (ja) ギヤツプ付鉄心形リアクトル
WO2020051077A1 (en) Leakage reactance plate for power transformer
JPS60143616A (ja) 変圧器