JPH0425192A - 半導体レーザ素子及びその製造方法 - Google Patents

半導体レーザ素子及びその製造方法

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JPH0425192A
JPH0425192A JP12991690A JP12991690A JPH0425192A JP H0425192 A JPH0425192 A JP H0425192A JP 12991690 A JP12991690 A JP 12991690A JP 12991690 A JP12991690 A JP 12991690A JP H0425192 A JPH0425192 A JP H0425192A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は半導体レーザ素子及びその製造方法に関し、特
に、優れた温度特性を示し、室温でも可視光を連続発振
することができる半導体レーザ素子及びその製造方法に
関する。
一4= (従来の技術) 近年、光情報処理システムの高機能化等を目的として、
短波′長域で発振する半導体レーザ素子の実現が要求さ
れている。
GaAs基板1に格子整合する(A I YG a +
−y)s、s r n 9.SP結晶(0≦Y≦1)は
、600nm帯の波長を有する光を放射する可視光半導
体レーザのための材料として注目されている。以下、本
明細書に於ては、特に断わらない限り、 (AIYGa
 I−Y) 11.6 I n s、sP (0≦Y≦
1)をAlGaInPと称する。
AlGaInP結晶をGaAs基板上に成長させる方法
としては、有機金属気相成長法(MOCVD法)の他に
、分子線エピタキシー法(MBE法)が期待されている
MBE法を用いて作成されたAlGa InP系可視光
半導体レーザ素子が、室温で可視光を連続的に発振した
ことの報告がある(Hayakawa、et、al、J
ournal  of  Crystal  Grow
th  95  (1989)pp、  949)。
第2図に、MBE法により作成された従来のAlGaI
nP・系可視光半導体レーザ素子の断面図を示す。
第1導電型QaAs基板l上に、第1導電型GaAsバ
ッファ層2、第1導電型GaInPバツフア層3、第1
導電型AlGaInPクラツド層4、GaInP活性層
5、第2導電型AlGaInP第2クラツド層6、及び
第2導電型Ga1nP層20が、この順番で基板1側か
ら積層されている。
第2導電型GaInP層20上には、絶縁性窒化シリコ
ン膜21が形成されており、窒化シリコン膜2Iには、
第2導電型GaInP層20に達する幅10μmのスト
ライプ状溝が形成されている。
上記の積層構造の上面及び基板上の裏面には、電極15
.14が形成されている。
第2図の半導体レーザ素子は、ストライプ状の溝を有す
る絶縁性窒化シリコン膜21が電流を狭搾する利得導波
形半導体レーザ素子である。
この半導体レーザ素子は、発振閾値93mAを示し、ま
た、可視光を室温で連続的に発振することができる。
MBE法により成長されたAlGaInP結晶を有する
半導体レーザ素子は、第2図に示すように、利得導波型
の半導体レーザ素子が多い。しかし、利得導波型半導体
レーザ素子では、レーザ光の水平横モードが充分に制御
されていない。従って、AlGaInP結晶を有する半
導体レーザ素子についても、レーザ光の水平横モードの
安定化に優れた屈折率導波型半導体レーザ素子の開発が
要求される。
第3図に、屈折率導波型半導体レーザ素子の従来例の断
面図を示す。
第1導電型GaAs基板1上に、MBE法により成長さ
せられた第1導電型GaAsバッファ層2、第1導電型
AlGaInPクラツド層4、Ga1nP活性層5、第
2導電型AlGa InP第2クラッド層6、第2導電
型GaAs層8、及び第2導電型InGaAs層30が
、この順番で基板1側から積層されている。  Ga 
I nP活性層5、第2導電型AlGaInP第2クラ
ツド層6、第2導電型G’aAS層8、及び第2導電型
1nGaAs層30は、幅10μmのリッジ形状にエツ
チングされており、リッジ部分が形成されている。
リッジ部分の表面は、その上面を除いて、酸化シリコン
[31に覆われている。この酸化シリコン層31の上面
及び基板1の裏面には、電極15.14が形成されてい
る。
リッジ部分の上面の酸化シリコン層31が形成されてい
ない領域を介して、画電極15.14間を電流が流れる
第3図の半導体レーザ素子は、幅10μm程度の狭い活
性層5を有しているので、単一水平モードで発振するこ
とができる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上述の従来技術においては、以下に述べ
る問題点があった。
第3図の半導体レーザ素子には、エツチングにより形成
されたりッジ部分両側の空隙のため、活外層5内で発生
した熱が効率よく放熱されないので、室温での連続発振
は達成されていない。
本発明は、゛上記課題を解決するためになされたもので
あり、その目的とするところは、熱の放散に優れた構造
を有し、室温で可視光を連続発振することができる半導
体レーザ素子及びその製造方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明の半導体レーザ素子は、GaAs基板と、該Ga
As基板上に格子整合したAlGaInP結晶層からな
るダブルヘテロ構造と、該ダブルヘテロ構造上に形成さ
れたQalnPエツチングストップ層と、該GaInP
エツチングストップ層上に形成され、該GaInPエツ
チングストップ層に達するストライプ溝を有する光吸収
層と、該光吸収層及び該Ga I nPエツチングスト
ップ層上に形成されたAlGaAs層と、を備えており
、該QaInPエツチングストップ層の層厚は、電子の
ドブロイ波長より短く、該AlGaAs層は、該ダブル
ヘテロ構造内で発生する光のエネルギより一 りも、大きなバンドギャップエネルギを有しており、そ
のことにより、上記目的が達成される。
また、前3B光吸収層の上面の上に、他のGaInPエ
ツチングストップ層が形成されていてもよい。
本発明の製造方法は、GaAs基板上に、該GaAs基
板に格子整合するAlGaInP結晶層からなるダブル
ヘテロ構造を形成する工程と、該ダブルヘテロ構造上に
、GaInPエツチングストップ層を形成する工程と、
該Ga I nPエツチングストップ層上に、光吸収層
を形成する工程と、該光吸収層を選択的にエツチングす
ることにより、該GaInPエツチングストップ層に達
するストライプ溝を形成する工程と、MBE装置内で、
該ストライプ溝内の該Ga I nPエツチングストッ
プ層にAs分子線を照射しながら、該GaInPエッチ
ングストップ層のIn及びPが蒸発する温度にまで該G
aAs基板を加熱することにより、該As分子線が照射
された該G’alnPエツチングストップ層の表面近傍
の数分子層をGaAs層=10 に変化させる工程と、該ダブルヘテロ構造内で発生する
光のエネルギより大きなバンドギャップエネルギを有す
′るAlGaAs層を、該MBE装置内で、MBE法に
より、該GaAs層及び該光吸収層の上に成長させる工
程と、を包含しており、そのことにより、上記目的が達
成される。
また、GaAs基板上に、該GaAs基板に格子整合す
るAlGaInP結晶層からなるダブルヘテロ構造を形
成する工程と、該ダブルヘテロ構造上に、第1のGaI
nPエツチングストップ層を形成する工程と、該第1の
GaInPエツチングストップ層上に、光吸収層を形成
する工程と、該光吸収層上に、第2のGaInPエツチ
ングストップ層を形成する工程と、該第2のGa1nP
エツチングストツプ及び該光吸収層を選択的にエツチン
グすることにより、該第1のGaInPエツチングスト
ップ層に達するストライプ溝を形成する工程と、MBE
装置内で、該第1のGaInPエツチングストップ層及
び第2のGaInPエツチングストップ層にAs分子線
を照射しながら、該第1及び第2のGaInPエツチン
グストップ層のIn及びPが蒸発する温度にまで該Ga
As基板を加熱す′ることにより、該As分子線が照射
された該第1及び第2のGaInPエツチングストップ
層の表面近傍の数分子層をGaAs層に変化させる工程
と、該ダブルヘテロ構造内で発生する光のエネルギより
大きなバンドギャップエネルギを有するAlGaAs層
を、該MBE装置内で、MBE法により、該GaAs層
上に成長させる工程と、を包含していてもよい。
(実施例) 以下に本発明を実施例について説明する。
第1図(d)に、本実施例の半導体レーザ素子の断面図
を示す。この半導体レーザ素子に於いては、第1導電型
GaAs基板1上に、第1導電型GaAsバッファ層2
、第1導電型Ga InPnツバ1フ3、第1導電型A
lGaInP第1クラツド層4、GarnP活性層5、
第2導電型AtGa1nP第2クラツド層(層厚、15
00A)6、Ga I nP第1エツチングストップ層
(層厚、70A)7、GaAs光吸収光吸収及8GaI
nP第2エツチングストップ層9が、この順番で基板1
側から積′層されている。
ダブルヘテロ構造半導体、第1導電型AlGaInP第
1クラツド層4、GaTnP活性層5、及び第2導電型
AlGaInP第2クラツド層6により構成されている
GaAs光吸収光吸収及8a I nP第2エツチング
ストップ層9には、Ga1nP第1工ツチングストツプ
層7に達するストライプ溝(幅、5μm)が形成されて
いる。
ストライプ溝を埋め込むようにして、熱伝導性に優れた
第2導電型A 1 i!、7G a B、3A s再成
長クラッド層11が、GaAs層8上に形成されて(す
る。A 1 a、yG a T!、3A S再成長クラ
ッド層11のAl混晶比は、活性層5で発生した光をダ
ブルヘテロ構造内に閉じ込めるために必要な充分低い屈
折率(約3.3)を呈するように設計されている。
このA l l!、7G a e、3A s再成長クラ
ッド層11の熱伝導率は、約0.  I W/cm−d
egである。
第2導電型A 1 s、vG a II、3A S再成
長クラ’yド層11上には、第2導電型GaAsキヤ・
ツブ層12が形成され゛ている。
第2導電型GaAsキャップ層12の上面及び基板1の
裏面の各々には、電極45.14が形成されている。
次に、第1図(a)〜(d)を参照しながら、上記半導
体レーザ素子の製造方法を説明する。
まず、第1図(a)に示すように、第1導電型GaAs
基板1上に、第1導電型G a A s R・ソファ層
2、第1導電型Ga T nPバッファ層3、第1導電
型AlGaInP第1クラツド層4、GaInP活性層
5、第2導電型AlGaInP第2クラツド層6、Ga
InP第1エツチングスト・ノブ層7、GaAs光吸収
光吸収及8Ga InP第2エツチングストップ層9を
、この順番で基板1側から、MBE法により成長させた
。成長時の基板温度は、約450°Cから約570°C
の範囲となるようにした。
なお、成長層の清浄性を保つために、上記各層=14= を成長させる工程中に於いて、基板1をMBE装置の外
部に取り出すことはしなかった。
ここで、策2導電型AI Ga I nP第2クラッド
層6の層厚は、活性層5で発生する光がGaAS光吸収
層8にまで漏れ出すように、1500人程度0した。
この後、基板1をMBE装置外に取り出した後、Ga 
I nP第2エツチングストップ層9及びGaAs光吸
収光吸収−8を、フォトマスク13を用いて選択的にエ
ツチングすることにより、GaInP第1エツチングス
トップ層7に達するストライプ溝を形成した(第1図(
b))。
ストライプ溝を形成するためのエツチング工程後、にa
InP第1エッチングスl−,7プ層7の表面には、大
気等との接触により酸素や水蒸気等の不純物が吸着して
しまう。このような不純物によりGa1nP第1工ツチ
ングストツプ層7の表面が汚染すると、その層上に成長
させた他の層の結晶性が劣化してしまうことになる。
基板1を再びMBE装置内に導入した後、GaInP層
7.9の表面を清浄化するために、MBE装置内で、G
aIn2層7.9に、充分な量のAs分子線を照射しな
がら、基板温度を620℃に上昇させ、その状態を数分
間維持するという工程を行った。
この工程によって、Ga1nP第1工ツチングストツプ
層7及びGaInP第2エツチングストップ層9の表面
近傍のIn及びPが、As分子線のAsと置換すること
により、これらのGaIn2層7.9の表面近傍の数分
子層が、数分子層のGaAs層10に変化した(第1図
(C))。
このとき、GalnP層7.9の表面から汚染物質が除
去され、それらの表面の清浄化が行われた。また、この
工程により形成されたGaAs層10は、680 ’C
程度以下では、組成元素の蒸発がほとんど生じない熱的
に安定な材料からなる層である。このため、620°C
程度で通常盛んに生じるはずのGa I nPPI39
からのIn又はPの蒸発が、この数分子層のGaAs層
10に覆われることによって防止された。
本実施例では、上述のように、上記工程中の基板温度を
620℃としたが、GaAs層10を形成するため(ご
は、この温度を、Inの蒸発が起こる温度である580
°C程度以上にすればよい。Inの蒸発が起こる温度で
は、Pも蒸発するので、充分な良のAs分子線を照射す
ることによって、In及びPは、Asと置換し、GaA
s層10が形成される。
ただし、As分子線の照射により形成されたGaAs層
10が、上記工程中に於いても安定に存在するためには
、基板温度を、680°C程度以下とすることが好まし
い。
このように、上記工程を行うことによって、特に、58
0°C程度以上に於いて顕著となるGaIn2層7.9
のIn又はPの蒸発による劣化を、680°C程度に於
いても防止することができる。
次に、基板温度を680°C程度として、第2導電型A
 I [1,7G a 11.3A S再成長クラッド
層11、及び第2導電型GaAsキャップ層12をこの
順番で基板]側から、GaAs層10上にMBE法によ
り成長させる工程を行った。
A l l!、7G a [1,3A S再成長クラッ
ド層11を成長させるため゛に必要となる温度に於いて
は、通常、Ga I nPPI39のIn又はPの蒸発
による劣化が顕著となるが、本実施例では、上述した熱
的に安定なGaAs 10のために、GaIn2層7.
9の劣化を防止することができた。
なお、A l a、vG a s、sA s再成長クラ
ッド層11のA1混晶比を調整することにより、活性層
5内で発生する光のエネルギ(約1.9eV)よりも大
きなバンドギャップエネルギ(2,1eV)を有する再
成長クラッド層11を形成した。こうして、活性層5で
発生した光をダブルヘテロ構造内に充分閉じ込めること
ができた。
ストライプ溝の両側に位置するGaAs層8は、そのバ
ンドギャップエネルギが活性層5で発生する光のエネル
ギよりも小さく、活性層5で発生した光を吸収しやすい
上記構成により、タプルへテロ構造上方に設けられたス
トライプ溝内外に於て、実効的な屈折率差が生じ、レー
ザ光の水平横モードが単一化される。
このようにして形成した積層構造の上面及び基板1の裏
面に、電極15.14を形成することにより、第1図(
d)に示す利得導波型の半導体レーザ素子を作成した。
本実施例の半導体レーザ素子は、670nmの波長光を
室温で連続発振した。レーザ光の水平横モードは、単一
化されたものであった。
また、本実施例の半導体レーザ素子は、比較的に熱伝導
性に優れたAlGaAsからなる第2導電型AlGaA
s再成長クラッド層11を有しているため、活性層5で
発生した熱が効率的に半導体レーザ素子外へ放散された
。このため、第3図の半導体レーザ素子の温度特性より
も、優れた温度特性を達成することができた。
しかし、上述の作成方法から、As分子線を照射しなが
ら基板泥面を620°Cに上昇させる工程を省略した方
法により作成した半導体レーザ素子(比較例)では、そ
の発振閾値が上昇したため、室温での連続発振を実現す
ることはできなかった。
これは、比較例の第2導電型Ga1nP第1エツチング
ストツプ層7の表面が清浄化されず、その上に良質のA
、 l G a A s再成長クラッド層11を成長さ
せることができなかったためである。
なお、GaAs層10は、数分子層からなる薄い層であ
るため、半導体レーザ素子の特性に対しては、光学的及
び電気的な影響を直接及ぼさなかった。
また、本実施例の半導体レーザ素子は、GaAS層10
層間0上2のエツチングストップ層9であるGaInP
層を有している。この層の存在によって、AlGaAs
再成長層11の光吸収層8上方に於ける部分の結晶性は
、光吸収層8が除去されたストライプ溝上に成長したA
I GaAs再成長層11の結晶性と同様に優れたもの
となった。
しかし、A I G a A s再成長層11の光吸収
層8上方に於ける部分では、活性層5で発生した光の漏
れ出しは少ない。このため、上記実施例の構成から、第
2のエツチングストップ層9のみを除いた構成を有する
半導体レーザ素子も、上記実施例と同様に、室温で安定
に発振した。しかし、AlGaAs再成・長潮1lの光
吸収層8上方に於ける部分の結晶性が、上記実施例のも
のと比較して劣るため、発振閾値がわずかに増加した。
従って、発振閾値が低く、室温で安定に発振する半導体
レーザ素子を得るためには、光吸収層8上にも、Gal
nP層からなる第2エツチングストップ層9を設けるこ
とが好ましい。
上記実施例の半導体レーザ素子のGa InP第1エツ
チングストップ層7の層厚は70人であった。このGa
 I nP第1エツチングストップ層7の層厚を200
人とした半導体レーザ素子は、室温で安定に発振するこ
とができなかった。これは、GaInPilエツチング
ストップ層7の層厚の値が、ドブロイ波長の値に比較し
て大きい場合、GaInP第1エツチングストップ層7
による光吸収の程度が高まり、導波路損失が増大し、発
振閾値が増加したためである。
従って、室温で、可視光を連続発振させるためには、G
a1nP第1工ツチングストツプ層7の層厚の値を、電
子ドブロイ波長の値よりも、小さくする必要がある。具
体的には、GaInP第1エツチングストップ層7の層
厚は、約30〜約150Aの範囲であることが好ましい
この場合、Ga1nP第1工ツチングストツプ層7中に
量子準位を形成することにより、Ga1n P 第1エ
ツチングストップ層7のバンドギャップエネルギを、活
性層5のバンドギャプエネルギよりも大きくすることが
でき、光吸収の程度を低減できるからである。
エツチングストップ層として用いたGaInP層は、活
性なAIを含んでいないために、AlGalnP層に比
較して、酸素、水蒸気等によって汚染されることが少な
いという利点を有している。
従って、上述のようなGaInPエツチングストップ層
をAlGalnP層からなるダブルヘテロ構造上に有す
る本実施例の半導体レーザ素子は、製造工程中に汚染さ
れにくく、室温での可視光を連続的に発振することでき
るという利点を有して=22− いる。
なお、上記半導体レーザ素子について、ダブルヘテロ構
造ぼ、第1導電型AlGaInP第1クラツド層4、G
aInP活性層5、及び第2導電型AlGaInP第2
クラツド層6からなるものとしたが、他の組成のAI 
Ga I nP系半導体層からなる構造であってもよい
。例えば、第1及び第2クラッド層4.6として、AI
InP三元混晶からなる層を用いてもよい。また、活性
層5として、AlGaInP四元混晶からなる層を用い
てもよい。また、活性層5として、量子井戸構造や超格
子構造を有する層を用いてもよい。また、クラッド層と
活性層5の間に利得や吸収損失の少ないガイドを設ける
ことによって、SCH構造を形成してもよい。
また、上記実施例では、光吸収層8としてGaAsから
なる層を用いたが、活性層5で発生する光を吸収しやす
い材料であれば、他の材料、例えば、A I GaAs
等を用いてもよい。
(発明の効果) このように、本発明の半導体レーザ素子は、熱伝導性に
比較的優れたAI GaAs層を有しているため、Al
GaAs層からなるダブルヘテロ構造内で発生した熱を
効率的に半導体レーザ素子外に放散することができる。
このため、本発明の半導体レーザ素子は、優れた温度特
性を示し、室温でも、可視光を連続発振することができ
る。
また、GaInPエツチングストップ層は、活性なAI
を含んでいないために、汚染されにくいという利点を有
している。
本発明の製造方法によれば、AlGaAs層を形成する
前に、MBE装置内で、GaInPエツチングストップ
層の表面が清浄化され、しかも、その表面に熱的に安定
なGaAs層が形成されるため、該GaAs層上に、結
晶性に優れたAlGaAs層を形成することができる。
従って、本発明の方法によれば、ストライプ溝部分での
光吸収損失が少なく、発振閾値の低い可視光半導体レー
ザ素子を提供することができる。
4、゛  の1. な舌日 第1図は本発明の実施例を示す断面図、第2図は従来例
を示す断面図、第3図は他の従来例を示す断面図であ゛
る。
1・・・第1導電型GaAs基板、2・・・第1導電型
GaAsバッファ層、3・・・第1導電型GaInPバ
ツフア層、4・・・第1導電型AlGaInP第1クラ
ツド層、5・・・GaInP活性層、6・・・第2導電
型AlGaInP第2クラツド層、7・−Galn P
 第1エツチングストップ層、8・・・GaAs光吸収
層、9・・・GaInP第2エツチングストップ層、1
O−GaAs層、11 ・・・第2導電型Ale。
7G a [1,3A S再成長クラッド層、12・・
・第2導電型GaAsキャップ層、14.15・・・電
極。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、GaAs基板と、 該GaAs基板上に格子整合したAlGaInP結晶層
    からなるダブルヘテロ構造と、 該ダブルヘテロ構造上に形成されたGaInPエッチン
    グストップ層と、 該GaInPエッチングストップ層上に形成され、該G
    aInPエッチングストップ層に達するストライプ溝を
    有する光吸収層と、 該光吸収層及び該GaInPエッチングストップ層上に
    形成されたAlGaAs層と、を備えており、 該GaInPエッチングストップ層の層厚は、電子のド
    ブロイ波長より短く、 該AlGaAs層は、該ダブルヘテロ構造内で発生する
    光のエネルギよりも大きなバンドギャップエネルギを有
    している、 半導体レーザ素子。 2、前記光吸収層の上面の上に、他のGaInPエッチ
    ングストップ層が形成されている請求項1に記載の半導
    体レーザ素子。 3、GaAs基板上に、該GaAs基板に格子整合する
    AlGaInP結晶層からなるダブルヘテロ構造を形成
    する工程と、 該ダブルヘテロ構造上に、GaInPエッチングストッ
    プ層を形成する工程と、 該GaInPエッチングストップ層上に、光吸収層を形
    成する工程と、 該光吸収層を選択的にエッチングすることにより、該G
    aInPエッチングストップ層に達するストライプ溝を
    形成する工程と、 MBE装置内で、該ストライプ溝内の該GaInPエッ
    チングストップ層にAs分子線を照射しながら、該Ga
    InPエッチングストップ層のIn及びPが蒸発する温
    度にまで該GaAs基板を加熱することにより、該As
    分子線が照射された該GaInPエッチングストップ層
    の表面近傍の数分子層をGaAs層に変化させる工程と
    、該ダブルヘテロ構造内で発生する光のエネルギより大
    きなバンドギャップエネルギを有するAlGaAs層を
    、該MBE装置内で、MBE法により、該GaAs層及
    び該光吸収層の上に成長させる工程と、 を包含する半導体レーザ素子の製造方法。 4、GaAs基板上に、該GaAs基板に格子整合する
    AlGaInP結晶層からなるダブルヘテロ構造を形成
    する工程と、 該ダブルヘテロ構造上に、第1のGaInPエッチング
    ストップ層を形成する工程と、 該第1のGaInPエッチングストップ層上に、光吸収
    層を形成する工程と、 該光吸収層上に、第2のGaInPエッチングストップ
    層を形成する工程と、該第2のGaInPエッチングス
    トップ及び該光吸収層を選択的にエッチングすることに
    より、該第1のGaInPエッチングストップ層に達す
    るストライプ溝を形成する工程と、 MBE装置内で、該第1のGaInPエッチングストッ
    プ層及び第2のGaInPエッチングストップ層にAs
    分子線を照射しながら、該第1及び第2のGaInPエ
    ッチングストップ層のIn及びPが蒸発する温度にまで
    該GaAs基板を加熱することにより、該As分子線が
    照射された該第1及び第2のGaInPエッチングスト
    ップ層の表面近傍の数分子層をGaAs層に変化させる
    工程と、 該ダブルヘテロ構造内で発生する光のエネルギより大き
    なバンドギャップエネルギを有するAlGaAs層を、
    該MBE装置内で、MBE法により、該GaAs層上に
    成長させる工程と、 を包含する半導体レーザ素子の製造方法。
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