JPH0425162Y2

JPH0425162Y2 -

Info

Publication number: JPH0425162Y2
Application number: JP1985178140U
Authority: JP
Priority date: 1985-11-19
Filing date: 1985-11-19
Publication date: 1992-06-16
Also published as: JPS6287668U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野本考案はマツト、カーペツト、畳あるいはグラ
ンドなどに容易に設置でき、ゴルフのパツテイン
グにおける打球のホールインへの効果が判断でき
るパツテイング練習具の改良に関するものであ
る。

従来技術従来のゴルフのパツテイング練習具で、マツ
ト、カーペツト、畳或いはグランドなどに容易に
設置できる簡易構造のものとしては、第１の例の
ものではゴム、繊維材などにより、外観が円盤状
で中央部分にパツテイングホールが配置されたパ
ツテインググリーンの体裁をなしており、前記ホ
ールがグリーン面より砲台状に立上り、緩やかな
斜面を形成する周辺部に囲まれた簡単な形状のも
のとか、第２の例のものでは、パツテインググリ
ーンが打球の走る長手方向に延設され、該グリー
ンの端部に砲台状に立上つて斜面を形成する周縁
部の中央にホールが配設され、前記グリーン上長
手方向の任意の位置より、パツテイングすること
のできる形状のものとか、第３の例ではホールの
壁面の底部にボールの排出口を設け、ホールイン
されたボールの回収を容易にした形状のものなど
が知られていた。

本考案が解決しようとする問題点上述の従来のパツテイング練習具は、第１の例
では円盤形状のグリーン上にホールが配設されて
いるものにすぎないもので、打球がホール周縁部
の斜面を乗り越えて、ホールインするときのパツ
テイングの感触が得られる程度のもので、打球の
程度によりホールを乗り越すようなボールの強さ
などを体得するには不十分なものであつた。また
ボールとパツテインググリーンとが一体のものと
された第２の例のものでは、延設された前記グリ
ーン上を走る打球に対するパツテイング感覚は得
られるが、コースのパツテインググリーンを想定
した打球の方向、強さなどホールインに対する効
果を導き出す方法を体得するには不十分であり、
第３の例のものは、ボールの回収時間を短縮する
には都合がよいというだけにすぎないものであ
り、前記３者のいづれもパツテイングの練習具と
しては不十分なものであつた。従つて、前述の場
所で、練習具を置くだけで、前記ホールに対する
距離、角度、強さ等パツテイングの状況を自由に
設定でき、練習具を通過するボールの強さにより
ホールインの目安を容易につかむことができ、か
つ取扱いが容易であるパツテイング練習具が望ま
れていた。

上述の従来構造のものに鑑み、本考案はパツテ
インググリーン上に単なるホールが配設されたも
のではなく、パツテイングされたボールが通過す
る練習具のゲートの間隔をグリーンのホールの直
径と関連する寸法とし、またホールインするボー
ルの強さが練習具を通過した後の距離で判断で
き、打球の姿勢、方向のみだけでなく強さ等、ホ
ールインするためのボールのパツテイングの方法
が体得できるものであつて、しかも前述された何
れの場所でも、練習具が簡単に設置できると共
に、持ち運びなどの取扱いが容易で、ゴルフボー
ルの収納ケースとしても使用できるゴルフのパツ
テイング練習具を提供することを目的として案出
されたものである。

問題点を解決するための手段本考案は実用新案登録請求の範囲に記載される
ように、頂部に把手を固定されているバーが、パ
ツテイング練習具の天井部の表裏両面に対して選
択的に着脱できるよう取付けられており、該天井
部に連続する筒状の側壁の下部の対称位置に、ゴ
ルフボールが通過できる高さの開口部が開口さ
れ、該開口部を挟んで対峙する左右の側壁の前後
端縁を連ねる線が互いに平行とされており、該左
右両側壁の各前端縁間の間隔と各後端縁間の間隔
とが、共にパツテインググリーンのホールの直径
と等しい長さ以上で、該直径にゴルフボールの直
径の1/2程度の寸法を付加した長さ以下の寸法範
囲に選定されており、前記左右の側壁の中央に
は、内面を星形状の調節用切欠面とされた軸受が
相対峙して形成され、該軸受には弾性材料製のＵ
曲されたコントロールバーの両端に設けられ、外
面を星形状の調節用突条とされた支軸が着脱自在
に嵌着されており、該コントロールバーのＵ曲さ
れている中央部分は、前記支軸に向う面が斜面と
なる三角断面形状とされているという構成によ
り、マツト、カーペツト、畳、グランドなどに前
述の練習具を置くだけで、パツテインググリーン
のホールとしての機能が設定でき、ホールまでの
方向、距離、打球の強さ等パツテイングの状況を
自由に設定でき、しかも設定範囲内に打球が止ま
ればホールインとなる等のボールに対するパツテ
イングの方法が体得できる構造としたものであつ
て、また前記練習具の設置が容易で、しかも持ち
運びなど取扱いが容易にできる構造としたもので
ある。

実施例と作用第１図乃至第５図は本考案のパツテイング練習
具の実施例の構造の概要を示すものであつて、第
１図、第２図、第３図に示す実施例のものは、円
形板材を波形の凹凸面に加工した部材によつて、
頂部に把手１１が固定されたバー７を表裏面から
着脱自在に保持することができる形状とされた天
井部１と、該天井部１の周縁に沿う垂直な周壁に
より円筒形に形成された側壁２とにより、本体３
が形成されており、該側壁２の下部にはゴルフボ
ールが通過しうる形状の開口部８を挟んで、左側
壁４Ａと右側壁４Ｂとが対峙して形成され、前記
左右両側壁４Ａ，４Ｂのそれぞれの前端縁５Ａ，
５Ｂと、後端縁６Ａ，６Ｂとを連らねる線９Ａ，
９Ｂは、第２図中に一点鎖線で示されるように、
互に平行なるように形成されており、前記連らね
る線９Ａ，９Ｂ上において、前端縁５Ａ，５Ｂ並
びに後端縁６Ａ，６Ｂの加工面１０が、それぞれ
前記線９Ａ，９Ｂ内に位置させられており、該加
工面１０は、パツテイングされたボールが、前記
前端縁５Ａ，５Ｂに接触して開口部８を通過する
場合に、左右両側壁４Ａ，４Ｂの外側に転出しな
い形状とされている。また前記前端縁５Ａ，５Ｂ
の間隔B₁と前記後端縁間の間隔B₂とは、両者共
にパツテインググリーンのホールの直径Ｘと等し
い長さ以上の大きさ、即ち間隔B₁，B₂108mm
（4.25インチ）であつて、かつ該直径Ｘにゴルフ
ボールの直径Ｙの1/2程度の寸法を付加した長さ
以下の寸法範囲、即ちスモールボールの直径Y_S
を41.15mm（1.62インチ）とし、ラージボールの
直径Y_Lを42.67mm（1.68インチ）とすれば、前記
間隔B₁，B₂は108mm＋41.15／２mm、或いは108mm
＋42.67／２mmより小さく選定されており、従つ
て間隔B₁，B₂を整理すると（108＋41.15／２）
mmB₁，B₂108mm（4.25インチ）、又は（108＋
42.67／２）mmB₁，B₂108mm（4.25インチ）と
なる。

ホールの直径＋ボールの径の1/2とされた前記
間隔B₁，B₂は、現実にはホールの際をボールの
中心が通過してホールインすべき処、本具では側
壁が位置してボールを蹴り、練習具外へ転がる恐
れがあるのでこの蹴りを少なくするためＹ／２だ
け間隔を広くしてもホールイン条件が、まだまだ
厳しいので、この練習具を通過したボールは必ず
ホールインすることとなるので好結果が期待でき
るものである。

前述のごとく前記開口部８の前記間隔B₁，B₂
の寸法が選定されると共に高さ方向にはゴルフボ
ールの通過を許容する空間Ｈが選定されている。
また前記左右両側壁４Ａ，４Ｂの下端面には第１
図に示されるように設置面に対して食い込む形状
の凹凸部たる切欠１３が形成されており、該切欠
１３により本体３が設置位置に食い込み、姿勢の
安定が計られていると共に、ボールが練習具に衝
接した際の練習具の滑り移動を防止できる。また
前記左右両側壁４Ａ，４Ｂの下端部の中央に第２
図に示されるように軸受１４が、中心に向つて相
対峙して配設されており、該軸受１４は第５図に
示されるように内面に星形状の３角溝たる調節用
切欠１５が削設されている。一方第４図に示され
るように三角断面をなす中央部分１６がＵ字形に
屈曲され、左右両アーム１７と一体に形成された
弾性材製のコントロールバー１８には、支軸５８
が前記アーム１７の端部に内側を向いて対峙する
ように突設されており、前記アーム１７より内方
に突設された前記支軸５８の外周面には、前記軸
受１４の切欠１５に対応する形状の３角山型状の
突条１９が削設され、該突条１９と前記切欠１５
とは、両者共に任意の位置において嵌着しうる形
状とされており、前記コントロールバー１８は、
前記軸受１５、支軸５８を介して、第１図に示さ
れるように左右両側壁４Ａ，４Ｂを挟持するよう
に軸支され、Ｕ字形の中央部分１６が矢印に示す
ボールの入口側に対して反対側の出口側の開口部
８に向つて突設された形状に配置されるものであ
つて、前述のごとく突条１９と切欠１５との間の
嵌着作用によりコントロールバー１８の中央部１
６の高さが打球の強さに応ずるよう調節され、か
つその高さに保持できる形状とされ、打球が前記
コントロールバー１８に当つて該バー１８の手前
で停止すれば、ホールインが可能とされ、該バー
１８を乗り越した場合は、球威が強すぎるように
機能するものであるから、前記コントロールバー
１８の高さをホールインする打球の強さに適合さ
せておけば、該位置における前記コントロールバ
ー１８を目標としてパツテイングの練習を行え
ば、効率のよい練習が得られるように作用するも
のである。第３図は第１図に示すものの本体３を
逆向きにし天井部１を下向きにして置いた形状を
示すもので、天井部１の波形の凹凸面は下方とな
り、凹面が上を向き、天井部１を囲む側壁２によ
りボールの収納ケースとされ、天井部１に対して
突出されているバー７を第１図と反対の向きに移
し替え把手１１を収納ケースとされた本体３を支
持するフランジ部分とすれば、該把手１１は前記
ケースの運搬時に都合よく使用される。また第１
図に示される向きに本体３を設置するときは把手
１１を使用すれば前記本体３の位置決めが腰を折
らずに容易に出来るし、グランドなどで遠い距離
に設置するときは、ホールの目印にもなるのでバ
ー７の高さ、及び直径を選定すればホールの旗竿
としての役目を果すものである。

考案の効果本考案では、側壁に形成した開口部の左右の側
壁の前後端縁を連ねる線が平行とされ、開口部の
幅すなわち前後の各端縁間の間隔がパツテイング
グリーンのホールの直径と等しい長さ以上で、該
直径にゴルフボールの直径の1/2程度の寸法を付
加した長さ以下とされているので、ホールの際を
ボールの中心が通過してホールインすべき状況を
含むすべてのホールイン状態を確実に開口部をボ
ールが通過することにより実現できる効果があ
る。

また左右の側壁の軸受とコントロールバーの両
端の支軸とは、星形状の調節用切欠面と、星形状
の調節用突条との係合によりコントロールバーの
Ｕ曲している中央部の、本練習具設置面に対する
高さを種々に変化されることにより、ボールがコ
ントロールバーに当り、手前で停止するか、コン
トロールバーを乗り越えるかにより、打球の種々
の強さの判断が可能となる効果を奏する。

この際、コントロールバーが弾性材料製である
こととＵ曲部たる中央部分が、支軸に向う面を斜
面とした三角断面形状とされていることとによ
り、コントロールバーとゴルフボールとの衝接、
乗り越え時のボール阻止抵抗を小とし、前記打球
の強さの判断をより現実の強さに近似させうる効
果も奏する。

更にバーを天井部の裏面に取り付け換えすれ
ば、練習前後におけるボールの運搬ケースや収納
ケースとして利用できる効果も奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１の実施例を示すパツテイ
ング練習具の構造の概要を示す斜面図、第２図は
第１図に示すものの−線拡大断面図、第３図
は第１図に示すものの使用例を示す斜面図、第４
図は、第１図に示すもののコントロールバーの構
造の概要を示す略示斜面図、第５図は第２図に示
すものの軸受の構造の概要を示す略示斜面図であ
る。１……天井部、３……本体、４Ａ……左側壁、
４Ｂ……左側壁、５Ａ，５Ｂ……前端縁、６Ａ，
６Ｂ……後端縁、７……バー、８……開口部、１
４……軸受、１５……調節用切欠、１８……コン
トロールバー、１９……調節用の突条、５８……
支軸、９Ａ，９Ｂ……連ねる線、B₁……前端縁
間の間隔、B₂……後端縁間の間隔、Ｈ……空間。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

頂部に把手を固定されているバーが、パツテイ
ング練習具の天井部の表裏両面に対して選択的に
着脱できるよう取付けられており、該天井部に連
続する筒状の側壁の下部の対称位置に、ゴルフボ
ールが通過できる高さの開口部が開口され、該開
口部を挟んで対峙する左右の側壁の前後端縁を連
ねる線が互いに平行とされており、該左右両側壁
の各前端縁間の間隔と各後端縁間の間隔とが、共
にパツテインググリーンのホールの直径と等しい
長さ以上で、該直径にゴルフボールの直径の1/2
程度の寸法を付加した長さ以下の寸法範囲に選定
されており、前記左右の側壁の中央には、内面を
星形状の調節用切欠面とされた軸受が相対峙して
形成され、該軸受には弾性材料製のＵ曲されたコ
ントロールバーの両端に設けられ、外面を星形状
の調節用突条とされた支軸が着脱自在に嵌着され
ており、該コントロールバーのＵ曲されている中
央部分は、前記支軸に向う面が斜面となる三角断
面形状とされているパツテイング練習具。