JPH0424836Y2 - - Google Patents

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JPH0424836Y2
JPH0424836Y2 JP1986042844U JP4284486U JPH0424836Y2 JP H0424836 Y2 JPH0424836 Y2 JP H0424836Y2 JP 1986042844 U JP1986042844 U JP 1986042844U JP 4284486 U JP4284486 U JP 4284486U JP H0424836 Y2 JPH0424836 Y2 JP H0424836Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、ピルフアープルーフ部材を備えた
キヤツプに関する。
〔従来の技術〕
従来より、瓶口を封止するキヤツプには、瓶が
未開封のものであるか、或は既に開封されたもの
であるかどうかを確認するためのピルフアープル
ーフ部材が備えられたものがある。このようなピ
ルフアープルーフ部材付きキヤツプの一般的な構
成は、アルミニウムなどで作られた金属製キヤツ
プ本体に、低密度ポリエチレン樹脂、軟質PVC
樹脂、EVA樹脂などの合成樹脂製ピルフアープ
ルーフ部材を備えた構成となつている。
第5図は、従来の軟質の合成樹脂製ピルフアー
プルーフ部材を備えた金属製キヤツプの一例を示
す図である(特開昭58−160259号公報参照)。
第5図において、符号1はキヤツプ、符号2は
瓶口を示す。キヤツプ1は、キヤツプ本体3とピ
ルフアープルーフ部材4とからなつている。キヤ
ツプ本体3は、円筒状の筒部5と、この筒部5の
上部開口を閉塞する頂板部6とからなつている。
筒部5には、ロールオンローラー(ROローラ
ー)によつて瓶口2に螺合するねじが転造されて
おり、また筒部5の下部には、断面が略コ字状の
係合部8が筒部5の内周にわたつて形成されてい
る。環状のピルフアープルーフ部材4は、取付リ
ング9とピルフアープルーフリング10とを有し
ており、取付リング9とピルフアープルーフリン
グ10とは僅かの隙間を隔てて、太径のステム1
1,11……及び細径のブリツジ12,12……
で連結されている。ピルフアープルーフリング1
0には、開栓時、ピルフアープルーフリング10
を切断するためのバーテイカルスコア13,13
……と、ピルフアープルーフリングの内側に瓶口
2に係止するための係止舌片14,14……とが
形成されている。取付リング9は筒部5の下部の
係合部8の内側に係合されており、このことによ
り、ピルフアープルーフ部材4がキヤツプ本体3
の下部に取付けられている。瓶口2の下部外側面
には、ピルフアープルーフリング10を係止する
ための段部15が形成されている。
上記キヤツプ1が装着されている瓶口2を開封
する際には、筒部5を瓶口2に対して開栓方向に
回転させる。すると、筒部5は上昇するが、ピル
フアープルーフリング9は瓶口2の段部15に係
止されているので、その上昇が阻まれる。そし
て、さらに筒部5を回転させると、ブリツジ1
2,12……及びバーテイカルスコア13,13
……が切断される。このことにより、瓶口2の開
封が確認される。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、上記の従来のキヤツプ1にあつて
は、開栓時に、ブリツジ12,12……及びバー
テイカルスコア13,13……が切断され、これ
により、ピルフアープルーフリング10は取付リ
ング9にステム11,11……でのみ連結された
幾つかの円弧状のピルフアープルーフリング片に
分断される。しかし、これらの円弧状のピルフア
ープルーフリング片は、ピルフアープルーフリン
グ10が幾つかに分断されたままの状態で、分断
される前のピルフアープルーフリング10が形成
する円とほぼ同一円に沿つており、また分断され
たピルフアープルーフリング片とキヤツプ本体3
との位置関係は、分断される前のピルフアープル
ーフリング10とキヤツプ本体3との位置関係と
ほぼ同一であるので、ピルフアープルーフリング
10が分断されたキヤツプ1を再び瓶口2に装着
した場合、瓶口2が未開封のものであるか、或は
既に開封されたものであるかの判別がつきにくい
とう欠点があつた。
このような欠点に対処するために、第6図に示
すように係止舌片14の一部を切り欠き、その部
分に段部15の側面に当接した弾発力を発揮する
延長部42を設けることが提案されている。
このような延長部42を設けると、開栓後はそ
の弾発力でピルフアープルーフリング10が外方
に開かれるので、開封済みであることがより明確
に判る。
ところがこのように延長部42を設けると、ピ
ルフアープルーフリング10が延長部42の設け
られた部分で外方に大きくふくらんでリング10
が波打つた外観を呈しキヤツプの外観が損なわれ
てしまう。
またこのようにピルフアープルーフリング10
の一部が外方にふくらむ結果、消費者に届く前に
ブリツジ12,12……が切断されてしまうブリ
ツジ破断不良が多発する。
この考案では、未開封、或は既に開封されたも
のかの判別がつき易いキヤツプであつて、かつキ
ヤツプの外観低下やブリツジ破断不良を招くこと
のないキヤツプを如何にして実現するかを問題と
している。
〔問題を解決するための手段〕
この考案は、キヤツプ本体の下部に取付けられ
るピルフアープルーフ部材を構成している取付リ
ングとピルフアープルーフリングとを取付リング
からピルフアープルーフリングの下端部まで延び
て連結していると共に開栓時に切断されないステ
ムの下端部に、キヤツプを瓶口に装着したとき
に、瓶口に当接し、弾性的に変形して瓶口を相対
的に付勢する弾発片を設けたものである。
〔作用〕
この弾発片により、瓶口を開栓したとき、ピル
フアープルーフリングがステムを支点として半径
方向外方に開かれる。
また本考案のキヤツプでは、瓶口の周面に強く
当接して外方に付勢する弾発力を発揮する弾発片
を設ける位置を、開栓時に切断されないような強
い強度に形成されたステムの部分としたので、こ
のキヤツプを瓶口に装着した時に、弾発片の弾発
力によつてピルフアープルーフリングの一部分が
過度に変形するのを防止できる。
さらに本考案のキヤツプでは、強度を有するス
テムに弾発片を設け、ピルフアープルーフリング
が過度に変形する事態を回避したので、瓶口にキ
ヤツプが装着された状態のときにブリツジが破断
されることも防止できる。
〔実施例〕
第1図ないし第4図は、この考案の一実施例を
示す図である。第1図において、符号21はキヤ
ツプ、符号22は瓶口である。キヤツプ21は、
キヤツプ本体23とピルフアープルーフ部材24
とからなつている。キヤツプ本体23は金属製で
あり、円筒状の筒部25と、この筒部25の上方
開口を閉塞する頂板部26とからなつている。頂
板部26の内面には瓶口22を気密状態に封止す
るためのライナー27が貼設されている。キヤツ
プ本体23の筒部25には、瓶口22に螺刻され
ているねじ28に螺合するねじ29がロールオン
ローラー(ROローラー)により転造されてお
り、また筒部25の下部には、断面が略コ字状の
後述する取付リングを係合するための係合部30
が筒部25の内周にわたつて形成されている。
ピルフアープルーフ部材24は環状の軟質性合
成樹脂製であり、第2図、第3図に示すように、
取付リング31とピルフアープルーフリング32
とで構成されている。取付リング31は断面が台
形状のリングであつて、第1図に示すキヤツプ本
体23の筒部25の下部の係合部30の内側に係
合されている。ピルフアープルーフリング32
は、取付リング31の下方に配置され、取付リン
グ31と4本の太径のステム33,33……及び
複数の細径のブリツジ34,34……で連結され
ている。ピルフアープルーフリング32の内周面
には、係止舌片35,35……がピルフアープル
ーフリング32の下端から上方に向けて漸次半径
方向内方に傾斜して形成されている。またピルフ
アープルーフリング32の側面には、開栓時、ピ
ルフアープルーフリング32を切断するためのバ
ーテイカルスコア36,36……が縦方向に形成
されている。これらバーテイカルスコア36,3
6……は、第3図に示すように、円周等分の4箇
所に配置されており、またステム33,33……
も円周等分4箇所に配置されている。これらバー
テイカルスコア36,36……とステム33,3
3……との位置関係は、隣り合うバーテイカルス
コア36,36……の中央部にステム33,33
……が位置しているような位置関係である。上記
取付リング31とピルフアープルーフリング32
とを連結しているステム33,33……は、第2
図に示すように、取付リング31の上端部からピ
ルフアープルーフリング32の下端部まで延びる
ように形成されており、これらステム33,33
……には、その下端部より上方に向け漸次半径方
向内方に傾斜する薄板状の弾発片37,37……
が形成されている。ここで、弾発片37,37…
…は、ステム33,33……の下端部より上方に
向け漸次半径方向内方に傾斜しているが、この傾
斜角は、係止舌片35,35……がピルフアープ
ルーフリング32の下端より上方に向け漸次半径
方向内方に傾斜している傾斜角より大きい。第1
図に示す瓶口22の下部外側面には、ピルフアー
プルーフリング32,32……の係止舌35,3
5……を係止する段部38が形成される。
上記ステム33,33……に形成された弾発片
37,37……はキヤツプ21が瓶口22に装着
された状態において、ステム33,33……を中
心として弾発片37,37……が弾性的に変形す
ることにより、瓶口22の段部38の下方の外側
面を相対的に付勢している。
上記キヤツプ21が装着されている瓶口22を
開封する際には、まず、筒部25を瓶口22に対
して開栓方向に回転させる。すると、筒部25は
上昇するが、ピルフアープルーフリング32は係
止舌片35,35……により瓶口22の段部38
に係止されているので、その上昇が阻まれる。さ
らに筒部25を回転させると、第4図に示すよう
に、ブリツジ34,34……及びバーテイカルス
コア36,36……が切断される。このことによ
り、瓶口22の開封が確認されることになる。
上記瓶口22を開栓する操作にあつては、ブリ
ツジ34,34……及びバーテイカルスコア3
6,36……が切断されると、ピルフアープルー
フリング32は取付リング31にステム33,3
3……でのみ連結された円弧状のピルフアープル
ーフリング片39,39……に分断される。する
と、ステム33,33……に形成された弾発片3
7,37……が弾性復帰し、瓶口22の段部38
の下方の外側面を半径方向内方に押す。この弾発
片37,37……が瓶口22の段部39の下方の
外側面を半径方向内方に押す作用の反作用によ
り、弾発片37,37……が半径方向外方へ押さ
れ、これにより、ステム33,33……が半径方
向外方へ押される。このステム33,33……を
半径方向内方に押す力により、ステム33,33
……の取付リング31とピルフアープルーフリン
グ32とを連結している部分40,40……が折
曲され、これら折曲された部分40を支点とし
て、ピルフアープルーフリング片39,39……
は半径方向外方へ開く。さらに筒部25を回転さ
せ、ピルフアープルーフリング片39,39……
を上昇させると、弾発片37,37……の上端部
が瓶口22の段部38に係止され、ステム33,
33……の折曲された部分40,40……を支点
として、ピルフアープルーフリング片39,39
……の下端部が下方から上方へ円弧を描くよう
に、ピルフアープルーフリング片39,39……
がさらに半径方向外方へ開く。
以上のことにより、一旦開封されたキヤツプ2
1は、ピルフアープルーフリング片39,39…
…が半径方向外方へ開いているので、再び瓶口2
2にキヤツプ21を装着しても、既に開封された
ものであるということが容易に判別できる。
またこのキヤツプ21では、瓶口22の周面に
強く当接して外方に付勢する弾発力を発揮する弾
発片37を設ける位置を、開栓時に切断されない
ような強い強度に形成されたステム33の部分と
したので、このキヤツプ21を瓶口22に装着し
た時に、弾発片37の弾発力によつてピルフアー
プルーフリング32の一部分が過度に変形するの
を防止できる。従つて、このキヤツプ21によれ
ば、前記のような弾発片37を設けたために瓶口
装着時のキヤツプ21の外観が損なわれる事態を
防止できる。
さらに、前記のようにこのキヤツプ21では、
強度を有するステム33に弾発片37を設け、ピ
ルフアープルーフリング32が過度に変形する事
態を回避したので、瓶口22にキヤツプ21が装
着された状態のときにブリツジ34が破断される
ことも防止できる。従つてこのキヤツプ21によ
れば、消費者に届くまでの間にブリツジ34が破
断してしまうブリツジ破断不良が弾発片37を設
けることによつて多発する事態を防止できる。
〔考案の効果〕
この考案によれば、キヤツプ本体の下部に取付
けられるピルフアープルーフ部材を構成している
取付リングとピルフアープルーフリングとを取付
リングからピルフアープルーフリングの下端部ま
で延びて連結しているステムの下端部に、キヤツ
プを瓶口に装着した時に、瓶口に当接し、弾性的
に変形して瓶口を相対的に付勢する弾発片を設
け、この弾発片により、開栓時に分断されたピル
フアープルーフリングをステムを支点として半径
方向外方へ開かせるようにしたので、一旦開封さ
れたキヤツプを再び瓶口に装着しても、既に開封
されたものであるということが容易に判別できる
という効果が得られる。
また本考案のキヤツプでは、瓶口の周面に強く
当接して外方に付勢する弾発力を発揮する弾発片
を設ける位置を、開栓時に切断されないような強
い強度に形成されたステムの部分としたので、こ
のキヤツプを瓶口に装着した時に、弾発片の弾発
力によつてピルフアープルーフリングの一部分が
過度に変形するのを防止できる。従つて本考案の
キヤツプによれば、前記のような弾発片を設けた
ために瓶口装着時のキヤツプの外観が損なわれる
事態を防止できる。
さらに前記のように本考案のキヤツプでは、弾
発片を強度を有するステムに設け、ピルフアープ
ルーフリングが過度に変形する事態を回避したの
で、瓶口にキヤツプが装着された状態のときにブ
リツジが破断されることも防止できる。従つて本
考案のキヤツプによれば、消費者に届くまでの間
にブリツジが破断してしまうブリツジ破断不良が
弾発片を設けることによつて多発する事態を防止
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は、この考案の一実施例を
示す図であり、第1図は、キヤツプを瓶口に装着
した状態を示す縦断面図、第2図は、ピルフアー
プルーフ部材の要部を示す斜視図、第3図は、ピ
ルフアープルーフ部材の平面図、第4図は、瓶口
を開栓した状態を示す縦断面図、第5図は、従来
のキヤツプを瓶口に装着した状態を示す縦断面
図、第6図は、従来のキヤツプの第2の例を示す
縦断面図である。 21……キヤツプ、23……キヤツプ本体、2
4……ピルフアープルーフ部材、31……取付リ
ング、32……ピルフアープルーフリング、33
……ステム、34……ブリツジ、37……弾発
片。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 有底円筒状に形成されたキヤツプ本体の下部
    に、合成樹脂製の環状のピルフアープルーフ部材
    が取付けられ、上記ピルフアープルーフ部材が、
    上記キヤツプ本体に固定される取付リングと上記
    取付リングの下方に配置されて上記取付リングに
    対して開栓時切断されるブリツジおよび切断され
    ないステムにより連結されたピルフアープルーフ
    リングとで構成され、開栓時、前記ブリツジが破
    断されると共にピルフアープルーフリングが前記
    ステムの間で破断されてステムによつてのみ保持
    された状態となるキヤツプにおいて、 上記ステムを、取付リングから上記ピルフアー
    プルーフリングの下端部まで延びるように形成す
    ると共に、このステムの下端部内面に、当該キヤ
    ツプを瓶口に取付けた状態のとき瓶口の周面に強
    く当接して当該ステムを外方に付勢する弾発力を
    発揮する弾発片を設けたことを特徴とするキヤツ
    プ。
JP1986042844U 1986-03-24 1986-03-24 Expired JPH0424836Y2 (ja)

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JP1986042844U JPH0424836Y2 (ja) 1986-03-24 1986-03-24

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JPS62159349U JPS62159349U (ja) 1987-10-09
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JP2602972Y2 (ja) * 1992-08-07 2000-02-07 日本クラウンコルク株式会社 いたずら防止バンド付合成樹脂キャップ
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JPS5830949A (ja) * 1981-07-24 1983-02-23 エツチ−シ−・インダストリ−ズ・インコ−ポレ−テツド 機械的な盗用表示バンドを備えたプラスチツク製閉止装置
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