JPH0424804Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ラベル連続体の剥離台紙に仮着され
ているラベルを１枚ずつ剥離し、該ラベルを被貼
着物の貼付位置に供給するハンドラベラーに関す
るものである。

従来、この種のハンドラベラーは、ロール状に
巻かれたラベル連続体の中心の芯管部を保持する
ラベル連続体保持具を具備していた。

該ラベル連続体保持具は、相対して固定された
２つの保持部材や一体化されたケース状の１つの
保持部材からなるものであり、該保持部材によつ
てラベル連続体を保持していた。

しかしながら、該ラベル連続体の保持部材は、
固定されたものであるので、保持するラベル連続
体の幅が変われば、そのラベル連続体を保持する
ことが困難または不可能であつた。

本考案は、上記の事情に鑑みてなされたもので
あり、幅の異なつたラベル連続体を迅速簡単かつ
確実に保持し脱嵌することができまたラベル連続
体の不用意な脱嵌を防止することができるラベル
連続保持具を有するハンドラベラーを提供するこ
とを目的としてなされたものであり、ラベル連続
体の剥離台紙に仮着されているラベルを１枚ずつ
剥離し、該ラベルを被貼着物の貼付位置に供給す
るハンドラベラーにおいて、ラベル連続体を保持
するラベル連続体保持具をケージングの外周部に
設け、該ラベル連続体保持具に、該ラベル連続体
保持具を構成する２つの保持部材を該ハンドラベ
ラーを縦に２分する中央線に対して常に対称な位
置関係にする連動機構を設け、該２つの保持部材
に、互いに対向して弾性的に該ラベル連続体を挟
持する凸部を形成したことを特徴とするものであ
る。

以下、本考案を図面に表した実施例に従つて説
明する。

第１図は、本考案に係るラベル連続体保持具を
備えたハンドラベラーの縦断側面図であり、第２
図は、該ハンドラベラーの縦断平面図であり、第
３図は、該ラベル連続体保持具の正断面図であ
り、第４図は、該ラベル連続体保持具の縮小した
状態を示した平面図であり、第５図は、該ラベル
連続体保持具の拡大した状態を示した平面図であ
り、第６図は、該ハンドラベラーのラベル連続体
押えの開けた状態を示す部分斜視図であり、第７
図は、ガイド部材の正面図であり、第１０図は、
ラベル連続体押えを良好に示した該ハンドラベラ
ーの斜視図であり、第１１図は、該ラベル連続体
押えの部分断面図である。

１は、ハンドラベラーであり、プラスチツク等
の合成樹脂からなるケージング２に、ラベル連続
体保持具３、グリツプレバー４、回転ドラム５、
剥離器６、ガイド部材７、ラベル連続体押え８お
よび底蓋９等が設けられてなる。

該ハンドラベラー１のケーシング２の上端に
は、第１図および第１０図に示す様に、ラベル連
続体保持具３が設けられている。

該ラベル連続体保持具３は、第３図乃至第５図
に示す様に、プラスチツク等の合成樹脂からなる
左右略対称な２つの保持部材２０，２１および保
持台２２等からなり、該保持部材２０，２１の凸
部２５，２６が相対する様にしてケージング２の
上端に固設した保持台２２に設けられている。

該凸部２５，２６は、第３図に示す様に、紙、
合成樹脂等のシート状のものの表面にシリコン等
の剥離剤を印刷塗布して剥離剤層を形成してなる
剥離台紙１２の表面に、紙、合成樹脂等のシート
状のものの表面に文字図形等を印刷して印刷層１
３を形成したラベル１１を、連続的に仮着してな
るラベル連続体１０の巻状物の芯管１４に、弾圧
的に嵌め合わせてあるので、該ラベル連続体１０
の不用意な脱嵌を防止することができるのであ
る。

また、該保持部材２０，２１には、切溝２０
ａ，２１ａによつて設けられた凸部２５，２６の
下部に支え片２７，２８を横方向に延設し、該支
え片２７，２８の下部に切溝２０ａ，２１ａによ
つて押圧片２９，２９を延設している。

該押圧片２９，３０は、押圧することによつ
て、支え片２７，２８を支軸として、相対する凸
部２５，２６を開くことができるので、凸部２
５，２６に保持されているラベル連続体１０を簡
単に脱嵌することができるのである。

さらに、該ラベル連続体保持具３には、該ラベ
ル連続体保持具３を構成する２つの保持部材２
０，２１が該ハンドラベラー１を縦に２分する中
央線に対して常に対称な位置関係になるようにす
る連動機構２３が設けられている。

該連動機構２３は、一方の保持部材２０に設け
た突起３２、長孔３４、もう一方の保持部材２１
に設けた溝３１、突起３３長孔３５、保持台２２
に設けた溝３６、長孔３７および連結具２４から
なるものであり、以下、詳細に説明する。

一方の保持部材２０の下部には、突起３２が横
方向に２条突設され、もう一方の保持部材２１の
下部には、溝３１が横方向に２条穿設されてい
る。

そして、該保持部材２０，２１が左右に摺動で
きる様に、該突起３２と該溝３１とが摺動自在に
して嵌合されている。

また、保持部材２１の底部には、突起３３が横
方向に２条突設され、該突起３３は、保持台２２
の上端に横方向に２条切削された溝３６に嵌合し
て、保持台２２に対して左右に摺動することがで
きる。

すなわち、該保持部材２０，２１は、保持台２
２に対して横方向に摺動可能となる。

さらに、該保持部材２０，２１のそれぞれの下
部には、前後方向から略45度の方向を長軸の方向
とする対称な長孔３４，３５が垂直に穿設されて
いる。

そして、該長孔３４，３５には、連結具２４
が、摺動自在に挿通している。

該連結具２４は、保持台２２の上端中央部前後
方向を長軸の方向として垂直に穿設されている長
孔３７に挿通されて前後に摺動自在に立設されて
いる。

つまり、一方の保持部材２０または保持部材２
１をケージング２に固設した保持台２２に対して
幅方向（左右）に摺動させると、該保持部材２０
または保持部材２１に摺接して連結具２４が前後
に動き、前後に動いた連結具２４がもう一方の保
持部材２１または保持部材２０を該保持部材２０
または保持部材２１とは対称に左右に摺動するの
である。

すなわち、該保持部材２０，２１は、ケージン
グ２を縦に２分する中央線を対称として常に左右
対称な位置関係にある様に、その間隔を適宜に変
えることができるのである。

しかして、幅の異なつたラベル連続体１０を迅
速簡単かつ確実に保持し離脱することができまた
ラベル連続体の不用意な脱嵌を防止することがで
きるラベル連続体保持具３が得られるのである。

一方、ケージング２には、その後端に把手４０
が突設され、該把手４０の下側には、グリツプレ
バー４が軸４１で回動自在に取り付けられてい
る。

また、該グリツプレバー４は、スプリング４２
で把手４０に対して開き方向に付勢されている。

グリツプレバー４の前部には、ラチエツト爪車
５０に固定した歯車５１と噛合する扇形歯車５２
が設けられている。

回転ドラム５は、ラベル連続体１０を係止する
係止突起５ａがその表面に一定間隔をもつて設け
られた略円柱状のものであり、ケージング２内の
軸５３に回転自在に取り付けられている。

また、該回転ドラム５は、その側面にラチエツ
ト歯５４が形成され、そのラチエツト歯５４に係
合するラチエツト爪車５０が軸５３を中心にして
回転自在に取り付けられ、そのラチエツト爪車５
０に歯車５１が固定されている。

また、該軸５３には、ラチエツト爪車５０等を
ラチエツト歯５４に押圧するスプリング５５が設
けられている。

該歯車５１はグリツプレバー４に固定した扇形
歯車５２に噛合され、グリツプレバー４の閉じ動
作時に、ラチエツト爪車５０がラチエツト歯５４
を滑つて回動し、グリツプレバー４の開き動作時
に、ラチエツト爪車５０が、スプリング５５によ
つてラチエツト歯５４側に押圧されて、ラチエツ
ト歯５４に係止して回転ドラム５を一定角度だけ
回動し、ラベル連続体１０を一定距離すなわちラ
ベル１１の１ピツチの距離だけ送るようにしてい
る。

剥離器６は、丸棒状の硬い剥離棒６ａ等からな
り、その両端が、ケーシング２の前部において、
前後方向に設けた溝に沿つて前後方向に摺動自在
な金属等からなる硬い片に取り付けられている。

また、該剥離器６は、急激に折り返したラベル
連続体１０の剥離台紙１２を支持している。

剥離器６で急激に折り返された剥離台紙１２に
仮着されているラベル１１は、剥離されて、前方
の被貼着物に送り出される。

該剥離器６には、ガイド部材７が形成されてい
る。

該ガイド部材７は、第６図および第７図に示
す様に、支軸６０およびガイド片６１，６２等か
らなり、前記の剥離器６の剥離棒６ａを支軸６０
として、該支軸６０にプラスチツク等の合成樹脂
からなる、Ｃ状のガイド片６１，６２をはめ込ん
で構成し、該ガイド片６１，６２がラベル連続体
１０の両側縁と接触して該ラベル連続体１０をガ
イドしてしる。

さらに、該ガイド部材３は、次の様に構成して
もよい。

該支軸６０は、第７図に示す様に、その片端
の一部に右雄螺子６３を有し、他端の一部に該右
雄螺子６３と同じピツチの左雄螺子６４を有した
ものであり、回転ドラム５と剥離器７との間のケ
ージング２に横方向に回動自在に取り付けられて
いる。

該ガイド片６１，６２は、一方のガイド片６１
が、該支軸６０に設けた右雄螺子６３と螺合する
右雌螺子６５を設け、他方のガイド片６２が、該
支軸６０に設けた左雄螺子６４と螺合する左雌螺
子６６を有し、該支軸６０と螺合している。

また、該支軸６０の一端には、ケージング２の
外に飛び出したつまみ６７が設けられ、第７図
に示す様に、該つまみ６７を指で適宜に回動させ
ることによつて、ガイド片６１，６２の間隔すな
わちガイド片６１，６２によつてラベル連続体１
０をガイドする間隔を変えることができる。

また、支軸６０に螺合しているガイド片６１，
６２は、支軸６０に設けた右雄螺子６３および左
雄螺子６４のピツチが同じピツチであるので、常
に、該ハンドラベラー１に縦に２分する中央線を
対称とする位置にある。

そして、該支軸６０およびガイド片６１，６２
等からなるガイド部材７は、常に、前記のラベル
連続体保持具３に保持されたラベル連続体１０
を、該ハントラベラー１のラベル連続体移送路６
８の真中で好適にガイドし、ラベル連続体１０の
移送を良好にしているのである。

さらに、ラベル連続体１０の幅が変わつても、
前記のラベル連続体保持具３によつて良好に保持
される該ラベル連続体１０は、該ラベル連続体保
持具３に連繋して該ラベル連続体１０をその両側
で良好にガイドすることができるのである。

押圧ローラ７０は、その表面に突起７１を有す
るゴムローラ等からなり、剥離器６よりもさらに
前部のケージング２に設けられた軸８０に回動自
在にして設けられ、被貼着物に送り出されたラベ
ル１１を上から押圧して貼着する。

さらに、ケージング２には、その前部上面に、
透明なプラスチツク等の合成樹脂からなるラベル
連続体押え８が、軸８０によつて回動自在にして
設けられ、その底部に、プラスチツク等の合成樹
脂からなる底蓋９が、軸８０によつて回動自在に
して設けられている。

ラベル連続体押え８は、プラスチツク等からな
る透明な蓋状のものであり、第１１図に示す様
に、その前端に、凸レンズ状の透明なプラスチツ
ク等の合成樹脂からなるラベル拡大可視部８ａが
設けられ、その後端に、回転ドラム５の係止突起
５ａを通過させる溝８ｂが設けられ、第６図に示
す様に、その裏面に、ラベル連続体１０の移送方
向に回動自在なローラ８ｃと縦方向に４条の押え
片８ｄとが設けられている。

該ラベル連続体押え８によつて、該ハンドラベ
ラー１に装填しているラベル連続体１０におい
て、まさにこれから貼着されようとしているラベ
ル１１の印刷面を迅速にかつ容易に見えることが
でき、また、ラベル連続体移送路６８上のラベル
連続体１０を軽く押さえて該ラベル連続体１０の
撓みを防止することができるのである。

底蓋９は、プラスチツク等からなる蓋状のもの
であり、第１図に示す様に、その中間部に、ラベ
ル連続体１０の剥離台紙１２の移送方向にローラ
９ａが設けられ、その後端に、剥離台紙１２を適
宜に切断することができる切り刃９ｂが設けられ
ている。

また、該ラベル連続体押え８および底蓋９は、
軸８０を枢軸として開いて指等を挿入することが
できるので、ラベル連続体１０および剥離台紙１
２を、本ハンドラベラー１に装填する際、迅速か
つ容易にその装填ができる様になる。

しかして、本考案に係るラベル連続体保持具３
を用いたハンドラベラー１が得られるのである。

本考案は、上記の実施例に限定されるものでは
ない。

例えば、ラベル連続体保持具３の一方の保持部
材に横方向に右雌螺子を設け、もう一方の保持部
材に横方向に左雌螺子を設け、それらの保持部材
を、一端に右雄螺子が設けられた他端に左雄螺子
が設けられかつケージング２に横方向に取り付け
られた軸に螺合させて、該ケージング２を縦に２
分する中央線を対称として常に左右対称な位置関
係にある様に、その間隔を適宜に変えることがで
きる様にしてもよい。

さらに、ガイド部材７を、第８図に示した様
に、複数箇所に溝６０a′を設けた剥離器６たる軸
６０′に突起６１a′を有するガイド片６１′を挿通
して構成してもよく、また第９図に示した様に、
複数箇所に溝２a′を設けたケージング２′に、剥
離器６たる軸６０″に対し摺動自在でかつ突起６
１a″を設けたガイド片６１″を挿通して構成して
もよい。

また、該ガイド部材７のガイド片６１，６２に
挿通している支軸６０を、剥離器６とは別個に、
回転ドラム５と該剥離器６との間のケージング２
に、横方向に回動自在に取り付けてもよい。

そのほか、ラベル連続体押え８を、全体が透明
なプラスチツク等の合成樹脂で形成してもよく、
また、第１２図に示したように繰り抜き部８ｅを
穿設してもよい。

該ラベル連続体押え８によつて、ラベル連続体
１０は、迅速かつ容易に広範囲に亘つて見ること
ができるのである。

本考案は、上記の様に構成されているので、幅
の異なつたラベル連続体を迅速簡単かつ確実に保
持して離脱することができまたラベル連続体の不
容易な脱嵌を防止することができるラベル連続体
保持具を有するハンドラベラーが得ることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係るラベル連続体保持具を
備えたハンドラベラーの縦断側面図であり、第２
図は、該ハンドラベラーの縦断平面図であり、第
３図は、該ラベル連続体保持具の正断面図であ
り、第４図は、該ラベル連続体保持具の縮小した
状態を示した平面図であり、第５図は、該ラベル
連続体保持具の拡大した状態を示した平面図であ
り、第６図は、該ハンドラベラーのラベル連続体
押えの開けた状態を示す部分斜視図であり、第７
図は、ガイド部材の正面図であり、第８図および
第９図は、ガイド部材の他の例を示した部分正面
図であり、第１０図は、ラベル連続体押えを良好
に示した該ハンドラベラーの斜視図であり、第１
１図は、ラベル連続体押えの部分断面図であり、
第１２図は、ラベル連続体押えの他の例を示した
部分断面図である。 １……ハンドラベラー、２……ケージング、３
……ラベル連続体保持具、４……グリツプレバ
ー、５……回転ドラム、５ａ……係止突起、６…
…剥離器、６ａ……剥離棒、７……ガイド部材、
８……ラベル連続体押え、８ａ……ラベル拡大可
視部、８ｂ……溝、８ｃ……ローラ、８ｄ……押
え片、８ｅ……繰り抜き部、９……底蓋、９ａ…
…ローラ、９ｂ……切り刃、１０……ラベル連続
体、１１……ラベル、１２……剥離台紙、１３…
…印刷層、１４……芯管、２０，２１……保持部
材、２０ａ，２１ａ……切溝、２２……保持台、
２３……連動機構、２４……連結具、２５，２６
……凸部、２７，２８……支え片、２９，３０…
…押圧片、３１……溝、３２，３３……突起、３
４，３５……長孔、３６……溝、３７……長孔、
４０……把手、４１……軸、４２……スプリン
グ、５０……ラチエツト爪車、５１……歯車、５
２……扇形歯車、５３……軸、５４……ラチエツ
ト歯、５５……スプリング、６０……支軸、６
１，６２……ガイド片、６３……右雄螺子、６４
……左雄螺子、６５……右雌螺子、６６……左雌
螺子、６７……つまみ、６８……ラベル連続体移
送路、７０……押圧ローラ、７１……突起、８０
……軸、２′……ケージング、２a′……溝、６
０′，６０″……軸、６０a′……溝、６１′，６
１″……ガイド片、６１a′，６１a″……突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ラベル連続体の剥離台紙に仮着されているラベ
   ルを１枚ずつ剥離し、該ラベルを被貼着物の貼付
   位置に供給するハンドラベラーにおいて、ラベル
   連続体を保持するラベル連続体保持具をケージン
   グの外周部に設け、該ラベル連続体保持具に、該
   ラベル連続体保持具を構成する２つの保持部材を
   該ハンドラベラーを縦に２分する中央線に対して
   常に対称な位置関係にする連動機構を設け、該２
   つの保持部材に、互いに対向して弾性的に該ラベ
   ル連続体を挟持する凸部を形成したことを特徴と
   する、ハンドラベラー。