JPH04248021A - 転がり軸受用保持器 - Google Patents

転がり軸受用保持器

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JPH04248021A
JPH04248021A JP623491A JP623491A JPH04248021A JP H04248021 A JPH04248021 A JP H04248021A JP 623491 A JP623491 A JP 623491A JP 623491 A JP623491 A JP 623491A JP H04248021 A JPH04248021 A JP H04248021A
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JP
Japan
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resin
rolling bearing
cage
phenol
holder
Prior art date
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Pending
Application number
JP623491A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Okada
健治 岡田
Tasuku Sato
佐藤 佐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は工作機主軸用軸受など
の高速回転用軸受に適用される転がり軸受用保持器に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、工作機主軸軸受などに適用され
るアンギュラ玉軸受その他のプラスチック製の転がり軸
受用保持器(以下、保持器という)は、成形性、柔軟性
などの機械的諸特性および原材料費等の生産性に優れた
ポリアミド系樹脂を素材とする、いわゆるナイロン製の
保持器が広く用いられている。
【0003】しかし、従来のナイロン製の保持器を高速
回転用の軸受に用いると、滑り摩擦によって120℃以
上に発熱して軟化し、さらには溶融するという問題点を
有していた。
【0004】また、120℃以上の高温で不溶、不融の
熱硬化性樹脂、たとえばフェノール樹脂から成る保持器
も知られている。しかし、このものは射出成形が難しく
、一旦ガラスクロスなどの織物状の補強材に含浸したプ
リプレグとして、これを圧縮成型した後、切削加工して
製造するため、製造工程が複雑で製造コストが嵩むとい
う問題点を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記した
ように熱硬化性樹脂製の転がり軸受用保持器が圧縮成型
によらなければ適当に成型できず、このため製造コスト
の低減を図れずにその利用性を失しているという問題点
を解決し、軸受が高速回転する際にも変形する事なく転
動体を正確に保持できる保持器を、射出成形可能な熱硬
化性組成物から形成することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明はフェノールホルムアルデヒド樹脂、フェ
ノールアラルキル樹脂または縮合環系芳香族樹脂から選
ばれる一種以上の熱硬化性樹脂にヘキサメチレンジアミ
ンを添加した組成物から転がり軸受用保持器を構成した
のである。
【0007】また、上記樹脂組成物には繊維状充填材が
30〜50重量%配合したものであってもよい。以下、
その詳細を述べる。
【0008】まず、この発明の転がり軸受用保持器に使
用されるフェノールホルムアルデヒド樹脂は、その成形
時においてレゾール型、またはノボラック型のいずれで
あってもよく、アルカリ性の触媒と共に加熱した際、式
(I)
【0009】
【化1】
【0010】で示される架橋構造に変性し硬化する樹脂
材料であればよい。市販のフェノールホルムアルデヒド
樹脂のうち、適用できるものとしては、NOK社製:P
FP−200,RX−630,RX−6800、不動化
学工業社製:F450、松下電工社製:CY2000、
住友ベークライト社製:PM8840,PM9820が
挙げられる。
【0011】つぎに、この発明に用いるフェノールアラ
ルキル樹脂とは、アラルキルすなわちアルキル基にアリ
ール基が置換した有機基(例えば、ベンジル、フェニル
エチル)を主鎖に有する化合物を繰り返し単位とし、さ
らにフェノールが結合した化合物であって、これらはア
ルカリ触媒下で縮合し、また加熱下では三次元に結合し
て硬化する熱硬化性樹脂である。フェノールアラルキル
樹脂としては、式(II)
【0012】
【化2】
【0013】で示される繰り返し単位からなる樹脂が挙
げられる。式(II)で示される市販の樹脂材料として
は、三井東圧化学社製:ミレックス、同社製:RC,Z
Lがある。
【0014】また、縮合環系芳香族樹脂とは、縮合環を
有する芳香族炭化水素基を主鎖に有し、アルカリ触媒下
で縮合し、また加熱によって架橋する熱硬化性樹脂であ
って、式(III)
【0015】
【化3】
【0016】で示される樹脂材料である。式(III)
で示される縮合環系芳香族樹脂としてはコプナ樹脂があ
り、住友金属化工社製:SKレジンが挙げられる。
【0017】上述の熱硬化性樹脂に添加されるヘキサメ
チレンジアミン(H2 N−(CH2 )6−NH2 
)は、通常アルカリ性の架橋剤として用いられるヘキサ
メレンテトラミンより1分子当りのアミノ基が2個少な
いため、その分、架橋抑制(調節)作用のある触媒とし
て働くものと考えられる。
【0018】また、熱硬化性樹脂およびヘキサメチレン
ジアミンに対して、30〜50重量%繊維状充填材を添
加すれば、この組成物から成る転がり軸受用保持器の変
動荷重条件下または高速回転下での耐変形性が向上する
。繊維状充填材としては、ガラス繊維、炭素繊維、グラ
ファイト繊維その他の耐熱性無機繊維が挙げられる。 このような繊維は、繊維径が3〜7μm、その繊維長は
0.05〜6mmのものが好ましいものとして例示でき
る。また、前記した繊維状充填材の配合割合が、30重
量未満の少量では前述の耐変形性が現われ難く、50重
量%を越える多量では、成形加工が難しくなるため適当
でない。
【0019】また、保持器の潤滑特性を高めるために、
亜鉛または黒鉛、硫化モリブデン、滑石、窒化ほう素な
どの固体潤滑剤を添加してもよく、また、木片、もみが
らを入れて成形することで樹脂内部に間隙を形成し、つ
いで高温の液体潤滑剤に含浸することにより、その微小
な隙間に液体潤滑剤を保持させてもよい。さらにまた、
射出成形前の樹脂材料中に布片(0.3mm×0.3m
m、厚さ0.7mm)を5重量%程度添加すれば、耐衝
撃性に優れた転がり軸受用保持器となる。
【0020】
【実施例】フェノールアラルキル樹脂(三井東圧化学社
製:ミレックス)57.5重量%にヘキサメチレンジア
ミン3.5重量%、ガラス繊維(繊維長1mm、繊維径
10μm)および黒鉛を40重量%添加してシリンダ温
度40〜60℃の条件で溶融混合し、さらにシリンダ温
度90〜110℃、金型温度180〜220℃、射出圧
力1200kg/cm2 の条件で射出成形して、アン
ギュラ玉軸受用保持器を製造した。
【0021】また、フェノールアラルキル樹脂に代えて
、フェノールホルムアルデヒド樹脂(NOK社製:PE
P−200)、または縮合環系芳香族樹脂(住友金属化
工社製:SKレジン)を用いて上記実施例と全く同様に
転がり軸受用保持器を製造した。
【0022】これら保持器を取り付けた軸受を工作機主
軸に取り付けて実機試験を行なった結果、圧縮成形した
フェノール樹脂製保持器と全く同等の耐熱性を有するこ
とが認められた。
【0023】
【効果】この発明は、以上説明したように、熱硬化性樹
脂からなる転がり軸受用保持器を製造工程が比較的少な
い射出成形によって製造したものであるから、その製造
コストは充分に低減することができ、成形後は本来の熱
硬化性樹脂の性質を発揮するので、高速回転下での発熱
によっても変形、溶融することがなく、また繊維状充填
材などを添加して所要の剛性を発揮することができ、高
速回転用軸受の保持器として最適のものであるといえる

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  フェノールホルムアルデヒド樹脂、フ
    ェノールアラルキル樹脂または縮合環系芳香族樹脂から
    選ばれる一種以上の熱硬化性樹脂にヘキサメチレンジア
    ミンを添加した組成物から成る転がり軸受用保持器。
  2. 【請求項2】  上記樹脂組成物には繊維状充填材が3
    0〜50重量%配合されている請求項1記載の転がり軸
    受用保持器。
JP623491A 1991-01-23 1991-01-23 転がり軸受用保持器 Pending JPH04248021A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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