JPH0424792B2 - - Google Patents
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- JPH0424792B2 JPH0424792B2 JP56142706A JP14270681A JPH0424792B2 JP H0424792 B2 JPH0424792 B2 JP H0424792B2 JP 56142706 A JP56142706 A JP 56142706A JP 14270681 A JP14270681 A JP 14270681A JP H0424792 B2 JPH0424792 B2 JP H0424792B2
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- JP
- Japan
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- case
- cassette
- upper case
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- tape cassette
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B23/00—Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
- G11B23/02—Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
- G11B23/04—Magazines; Cassettes for webs or filaments
- G11B23/08—Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends
- G11B23/087—Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends using two different reels or cores
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は上ケースと下ケースとをネジなどによ
り着脱自在に固定し磁気テープを巻装収納するテ
ープカセツトの本体ケースに関し、その剛性向上
を図るものである。
り着脱自在に固定し磁気テープを巻装収納するテ
ープカセツトの本体ケースに関し、その剛性向上
を図るものである。
一般にテープカセツトをビデオ記録再生装置に
セツトすると第1図に示すように、テープカセツ
トは矢印M方向に曲げモーメントを受ける。同図
中、イはカセツト前面(テープ走行面)、ロはカ
セツト側面、ハはカセツト前面と平行なカセツト
背面、ニはカセツト底面を示しており、Dはカセ
ツト奥行き長さを示している。また、1は上ケー
ス、2は下ケース、3はカセツトのガードパネル
である。この上ケース1および下ケース2の材質
は一般にプラスチツク樹脂材料であり粘弾性的性
質(作用する力に変形速度が比例するような粘性
液体と、作用する力に変形が比例するような純弾
性固体との両者に類似した挙動を行う性質)を有
するため、曲げモーメントが小さくても高温雰囲
気で長期間作用されると第2図に示すような変形
(そり)を生じる。第2図はガードパネル3や磁
気テープを取り去つたものであり、ρ1はカセツト
前面下側、ρ2はカセツト背面下側の曲率半径を示
している。このようにテープカセツトは熱によつ
てクリープ変形する。
セツトすると第1図に示すように、テープカセツ
トは矢印M方向に曲げモーメントを受ける。同図
中、イはカセツト前面(テープ走行面)、ロはカ
セツト側面、ハはカセツト前面と平行なカセツト
背面、ニはカセツト底面を示しており、Dはカセ
ツト奥行き長さを示している。また、1は上ケー
ス、2は下ケース、3はカセツトのガードパネル
である。この上ケース1および下ケース2の材質
は一般にプラスチツク樹脂材料であり粘弾性的性
質(作用する力に変形速度が比例するような粘性
液体と、作用する力に変形が比例するような純弾
性固体との両者に類似した挙動を行う性質)を有
するため、曲げモーメントが小さくても高温雰囲
気で長期間作用されると第2図に示すような変形
(そり)を生じる。第2図はガードパネル3や磁
気テープを取り去つたものであり、ρ1はカセツト
前面下側、ρ2はカセツト背面下側の曲率半径を示
している。このようにテープカセツトは熱によつ
てクリープ変形する。
従来、テープカセツトはその本体ケースの剛性
を高めるために耐熱温度の優れた各種グレードの
ケース材料を吟味したり、上ケース1や下ケース
2のそれぞれに補強のために壁を増設したり、ケ
ースの肉厚を増したりなど種々検討され莫大な研
究費と時間とが費やされたが十分な効果が得られ
なかつた。
を高めるために耐熱温度の優れた各種グレードの
ケース材料を吟味したり、上ケース1や下ケース
2のそれぞれに補強のために壁を増設したり、ケ
ースの肉厚を増したりなど種々検討され莫大な研
究費と時間とが費やされたが十分な効果が得られ
なかつた。
本発明者は、前記のようなテープカセツトの変
形量(δ)がカセツト背面ハよりカセツト背面イ
の方が大きく、上ケース1と下ケース2を固定す
るねじ締め用ボス密着部を除いたケース上下の外
周壁密着面で部分的にすべり(ずれ)が生じてい
ることを見い出した。第3図はこのすべりの実態
を示している。同図に示すようにテープカセツト
に矢印Mの曲げモーメントが作用すると、上ケー
ス1と下ケース2の密着面4aには矢印N,
N′で示すようなせん断力が働く。従来のテープ
カセツトは前記すべりの生じる部分を摩擦力で保
持しているのみであり、せん断力が摩擦力に勝つ
とすべりが生じ、このすべり量に相応する分量だ
け変形(そり)が増加する。なお4はねじ締め用
ボス密着部である。
形量(δ)がカセツト背面ハよりカセツト背面イ
の方が大きく、上ケース1と下ケース2を固定す
るねじ締め用ボス密着部を除いたケース上下の外
周壁密着面で部分的にすべり(ずれ)が生じてい
ることを見い出した。第3図はこのすべりの実態
を示している。同図に示すようにテープカセツト
に矢印Mの曲げモーメントが作用すると、上ケー
ス1と下ケース2の密着面4aには矢印N,
N′で示すようなせん断力が働く。従来のテープ
カセツトは前記すべりの生じる部分を摩擦力で保
持しているのみであり、せん断力が摩擦力に勝つ
とすべりが生じ、このすべり量に相応する分量だ
け変形(そり)が増加する。なお4はねじ締め用
ボス密着部である。
本発明はこのすべりに着目したものであり、密
着面に働くせん断力(すべり力)を受け止めるた
めに、前記摩擦力の他に直接すべりを受け止める
ための部材を設けた構造にしたものである。すな
わち本発明は上ケースや下ケース個々のケース剛
性向上を図るものではなく、上ケース、下ケース
を組み合わせ一体にして初めて剛性向上効果を発
揮するもので、簡単な構造で効果が非常に大きい
ものである。
着面に働くせん断力(すべり力)を受け止めるた
めに、前記摩擦力の他に直接すべりを受け止める
ための部材を設けた構造にしたものである。すな
わち本発明は上ケースや下ケース個々のケース剛
性向上を図るものではなく、上ケース、下ケース
を組み合わせ一体にして初めて剛性向上効果を発
揮するもので、簡単な構造で効果が非常に大きい
ものである。
本発明における部材は、少なくとも1箇所以上
すべりの最も大きい箇所から設けていくのが、ケ
ースの剛性(曲げこわさ)を高める上で効果的で
ある。また部材は数多く設けるほどケースの剛性
を高めることができ衝撃力に対しても強くなる。
すべりの最も大きい箇所から設けていくのが、ケ
ースの剛性(曲げこわさ)を高める上で効果的で
ある。また部材は数多く設けるほどケースの剛性
を高めることができ衝撃力に対しても強くなる。
以下本発明の実施例について第4図〜第33図
を用いて説明する。
を用いて説明する。
第4図は本発明ケースの一実施例の下ケース2
を示す上面図であり、斜線部はこの下ケース2と
組み合わせる上ケース1との外周壁密着面4aを
示している。また、A1、A4、A7、A8は本発明に
かかる係合部材を設けた位置を示し、A2、A3、
A5、A6、A9は上ケース1に設けられた係合部材
と係合する位置を示している。第5図、第6図は
この下ケース2のカセツト背面イ側の右半分、左
半分をそれぞれ示す斜視図である。図において、
5は外周壁密着面4aのその稜線4bに付設さ
れ、外周壁密着面4aより上ケース1方向に突出
している下ケース2と一体化された部材である。
5aはこの部材5のカセツト底面ニに垂直または
ほぼ垂直でテープカセツトの側面ロとは少なくと
も平行でない係合面である。6は下ケース2の剛
性向上を図るために設けられた補強壁である。
A7の位置に設けた部材5(A7)はテープカセツ
トのM方向の曲げ剛性向上と、テープカセツトの
長手方向を軸とする左ねじりに対する剛性向上に
効果がある。この部材5(A7)が本実施例にお
ける部材のうちで最も剛性向上に寄付している。
またA4の位置に設けた部材5(A4)はテープカ
セツトのM方向の曲げ剛性向上と、右ねじりに対
する剛性向上に効果がある。なおロ′はカセツト
側面と平行なケースの外周壁面である。
を示す上面図であり、斜線部はこの下ケース2と
組み合わせる上ケース1との外周壁密着面4aを
示している。また、A1、A4、A7、A8は本発明に
かかる係合部材を設けた位置を示し、A2、A3、
A5、A6、A9は上ケース1に設けられた係合部材
と係合する位置を示している。第5図、第6図は
この下ケース2のカセツト背面イ側の右半分、左
半分をそれぞれ示す斜視図である。図において、
5は外周壁密着面4aのその稜線4bに付設さ
れ、外周壁密着面4aより上ケース1方向に突出
している下ケース2と一体化された部材である。
5aはこの部材5のカセツト底面ニに垂直または
ほぼ垂直でテープカセツトの側面ロとは少なくと
も平行でない係合面である。6は下ケース2の剛
性向上を図るために設けられた補強壁である。
A7の位置に設けた部材5(A7)はテープカセツ
トのM方向の曲げ剛性向上と、テープカセツトの
長手方向を軸とする左ねじりに対する剛性向上に
効果がある。この部材5(A7)が本実施例にお
ける部材のうちで最も剛性向上に寄付している。
またA4の位置に設けた部材5(A4)はテープカ
セツトのM方向の曲げ剛性向上と、右ねじりに対
する剛性向上に効果がある。なおロ′はカセツト
側面と平行なケースの外周壁面である。
次に第7図は第4図に示した下ケース2と組み
合わされる上ケース1の底面図であり、斜線部は
下ケース2との外周壁密着面4aを示している。
また、丸枠B2、B3、B5、B6、B9は本発明にかか
る係合部材を設けた位置を示し、B1、B4、B7、
B8は下ケース2に設けられた係合部材と係合す
る位置を示している。
合わされる上ケース1の底面図であり、斜線部は
下ケース2との外周壁密着面4aを示している。
また、丸枠B2、B3、B5、B6、B9は本発明にかか
る係合部材を設けた位置を示し、B1、B4、B7、
B8は下ケース2に設けられた係合部材と係合す
る位置を示している。
第8図、第9図はこの上ケース1のカセツト背
面イ側の左部分と中央部分をそれぞれ示す斜視図
である。この上ケース1には外周壁密着面4aの
稜線4bに付設した部材5の他に、外周壁密着面
4aのその面上に設けられ面上より突出する部材
7が設けられている。7aはこの部材7のカセツ
ト底面ニに垂直またはほぼ垂直でカセツト側面ロ
とは少なくとも平行でない係合面である。B6の
位置に設けた部材5(B6)はテープカセツトの
M方向の曲げ剛性向上と、左ねじりに対する剛性
向上に効果がある。またB2とB3とB9の位置に設
けた部材7(B2)と7(B3)と5(B9)はテー
プカセツトのM方向の曲げ剛性向上と、右ねじれ
に対する剛性向上に効果がある。なお、第10図
は第8図の要部を拡大して示した斜視図である。
面イ側の左部分と中央部分をそれぞれ示す斜視図
である。この上ケース1には外周壁密着面4aの
稜線4bに付設した部材5の他に、外周壁密着面
4aのその面上に設けられ面上より突出する部材
7が設けられている。7aはこの部材7のカセツ
ト底面ニに垂直またはほぼ垂直でカセツト側面ロ
とは少なくとも平行でない係合面である。B6の
位置に設けた部材5(B6)はテープカセツトの
M方向の曲げ剛性向上と、左ねじりに対する剛性
向上に効果がある。またB2とB3とB9の位置に設
けた部材7(B2)と7(B3)と5(B9)はテー
プカセツトのM方向の曲げ剛性向上と、右ねじれ
に対する剛性向上に効果がある。なお、第10図
は第8図の要部を拡大して示した斜視図である。
第11図A,Bは前記実施例における上ケース
1と下ケース2とを組み合わせた状態を示す上面
図とこの上面図において切断線H−H′,K−H′,
L−L′,P−P′,O−O′にて示した部位を一部破
断して示す正面図である。第12図はこのH−
H′断面を拡大して示した図で、下ケース2にお
いて肉盛りして構成した部材5の係合面5aが上
ケース1の外周壁内面4dと接触している状態を
示している。
1と下ケース2とを組み合わせた状態を示す上面
図とこの上面図において切断線H−H′,K−H′,
L−L′,P−P′,O−O′にて示した部位を一部破
断して示す正面図である。第12図はこのH−
H′断面を拡大して示した図で、下ケース2にお
いて肉盛りして構成した部材5の係合面5aが上
ケース1の外周壁内面4dと接触している状態を
示している。
第13図は比較のために示した従来の同一部位
における断面図であり、外周壁内面4dとの間に
は0.2mm〜0.4mmの隙間gがあることを示してい
る。
における断面図であり、外周壁内面4dとの間に
は0.2mm〜0.4mmの隙間gがあることを示してい
る。
また第14図は部材5の外周壁密着面4a付近
を変形した具体例で、部材8は外周壁密着面4a
の稜線4bの近傍に設けられ、カセツト底面ニに
垂直またはほぼ垂直でカセツト側面ロとは少なく
とも平行でない係合面8aが上ケース1の外周壁
内面4dに接触している。
を変形した具体例で、部材8は外周壁密着面4a
の稜線4bの近傍に設けられ、カセツト底面ニに
垂直またはほぼ垂直でカセツト側面ロとは少なく
とも平行でない係合面8aが上ケース1の外周壁
内面4dに接触している。
第15図、第16図は第12図、第14図にお
ける上ケース1を除いて示した斜視図である。
ける上ケース1を除いて示した斜視図である。
第17図は第11図のJ−J′矢視図で拡大して
示しており、部材7(B3)の係合面7aが下ケ
ース2の外周壁側面4eと接触している状態を示
している。第18図は比較のために示した従来の
同一部材における正面図であり、外周壁側面との
間には隙間hがあることを示している。
示しており、部材7(B3)の係合面7aが下ケ
ース2の外周壁側面4eと接触している状態を示
している。第18図は比較のために示した従来の
同一部材における正面図であり、外周壁側面との
間には隙間hがあることを示している。
第19図は第11図のI−I′拡大断面図であ
り、部材7(B2)の係合面7aが下ケース2の
外周壁外面4cと接触している状態を示してい
る。
り、部材7(B2)の係合面7aが下ケース2の
外周壁外面4cと接触している状態を示してい
る。
第20図は比較のために示した従来の同一部位
における断面図である。
における断面図である。
第21図〜第25図、第27図〜第31図は本
発明にかかる部材5,7の種々の形状例を示す拡
大斜視図であり、第21図〜第25図は外周壁密
着面4aの稜線4bに付設した部材5の具体的形
状例を示しており、これらの場合には後加工が可
能であり、組み合わせる他方のケースに掘り込み
部を設ける必要もないので加工が容易である。
発明にかかる部材5,7の種々の形状例を示す拡
大斜視図であり、第21図〜第25図は外周壁密
着面4aの稜線4bに付設した部材5の具体的形
状例を示しており、これらの場合には後加工が可
能であり、組み合わせる他方のケースに掘り込み
部を設ける必要もないので加工が容易である。
第22図、第23図は、第21図に示した形状
例の耐衝撃性を高めたものである。
例の耐衝撃性を高めたものである。
第24図は部材5の係合面5aが平面的に形成
されている例であり、この平面と平面とで形成さ
れる稜線5bをあい対するケースに接触させる。
されている例であり、この平面と平面とで形成さ
れる稜線5bをあい対するケースに接触させる。
第25図は部材5の係合面5aがカセツト底面
ニにほぼ垂直に形成された例を示している。この
例における係合面5aは、第26図に示すように
垂直面とαの角度を有している。このαは最大で
もケース材料の最大静止摩擦角(約20°〜30°)以
内で、小さい方が上ケース1と下ケース2間のす
べりを防止する効果は大きい(剛性は向上する)。
ニにほぼ垂直に形成された例を示している。この
例における係合面5aは、第26図に示すように
垂直面とαの角度を有している。このαは最大で
もケース材料の最大静止摩擦角(約20°〜30°)以
内で、小さい方が上ケース1と下ケース2間のす
べりを防止する効果は大きい(剛性は向上する)。
第27図〜第31図は外周壁密着面4aの面上
に設けた部材7の種々の具体的形状例を示してい
る。
に設けた部材7の種々の具体的形状例を示してい
る。
第32図は第31図のY−Y′断面図で、図に
示すように第31図に示した部材7は垂直面に対
して約20〜30°以下の角αを有している。
示すように第31図に示した部材7は垂直面に対
して約20〜30°以下の角αを有している。
第33図は従来のテープカセツトをビデオ記録
再生装置にセツトし、雰囲気40℃の加速環境条件
下においたときの経過時間と変形量δとの関係を
示すものであり、カセツト前面下側の変形量δ1が
カセツト背面下側の変形量δ2の3〜4倍であるこ
とを示している。従つて本発明にかかる部材5お
よび7を設置してすべり止めの効果を発揮させる
にはカセツト前面側すなわちテープ走行面側に近
い場所が良く、カセツト奥行き長さをDとしたと
き、テープ走行面側より0.4D以内に設けるのが
効果的であつた。
再生装置にセツトし、雰囲気40℃の加速環境条件
下においたときの経過時間と変形量δとの関係を
示すものであり、カセツト前面下側の変形量δ1が
カセツト背面下側の変形量δ2の3〜4倍であるこ
とを示している。従つて本発明にかかる部材5お
よび7を設置してすべり止めの効果を発揮させる
にはカセツト前面側すなわちテープ走行面側に近
い場所が良く、カセツト奥行き長さをDとしたと
き、テープ走行面側より0.4D以内に設けるのが
効果的であつた。
このように部材5,7を形成したテープカセツ
トの本体ケースにおいては熱クリープ変形が減少
し、40℃、200時間後に、従来、平均0.6mmのそり
量が生じていたのに対し、平均0.4mmとなり約5
割のクリープ剛性向上が図られた。また初期の曲
げ剛性では、例えば4Kgの強制荷重に対して平均
1.1mmの弾性変形(そり)が生じていたものが、
部材5,7を形成したテープカセツトの本体ケー
スでは平均0.6mmに減少し、初期剛性に対しては
約8割の剛性向上が図られた。またケースの曲げ
こわさE・Iをも高めることができ、これにより
ケースのそり(曲がり)の曲率変形ρ1(=E・
I/M)が大きくなり、初期変形および熱クリー
プ変形を少なくすることができた。ここでEは材
料の時間依存性の弾性率、Iは断面2次モーメン
ト、Mは曲げモーメント(みかけ上は一定)であ
る。
トの本体ケースにおいては熱クリープ変形が減少
し、40℃、200時間後に、従来、平均0.6mmのそり
量が生じていたのに対し、平均0.4mmとなり約5
割のクリープ剛性向上が図られた。また初期の曲
げ剛性では、例えば4Kgの強制荷重に対して平均
1.1mmの弾性変形(そり)が生じていたものが、
部材5,7を形成したテープカセツトの本体ケー
スでは平均0.6mmに減少し、初期剛性に対しては
約8割の剛性向上が図られた。またケースの曲げ
こわさE・Iをも高めることができ、これにより
ケースのそり(曲がり)の曲率変形ρ1(=E・
I/M)が大きくなり、初期変形および熱クリー
プ変形を少なくすることができた。ここでEは材
料の時間依存性の弾性率、Iは断面2次モーメン
ト、Mは曲げモーメント(みかけ上は一定)であ
る。
以上のように本発明のテープカセツトの本体ケ
ースは構成したので、ケースの材質グレードの改
善や肉圧を増すなどのことなく本体ケースの剛性
向上を図ることができ、クリープ剛性および初期
曲げ剛性をそれぞれ従来に比較し、5割および8
割向上させることができた。またビデオ再生時、
画質などに悪影響を及ぼすドロツプアウトの増加
量を従来の5割〜7割に減少させ得ることが確認
された。さらに本発明はテープの走行安定性をも
改善することができるものであり、その工業的価
値は高いものである。
ースは構成したので、ケースの材質グレードの改
善や肉圧を増すなどのことなく本体ケースの剛性
向上を図ることができ、クリープ剛性および初期
曲げ剛性をそれぞれ従来に比較し、5割および8
割向上させることができた。またビデオ再生時、
画質などに悪影響を及ぼすドロツプアウトの増加
量を従来の5割〜7割に減少させ得ることが確認
された。さらに本発明はテープの走行安定性をも
改善することができるものであり、その工業的価
値は高いものである。
第1図〜第3図は本体ケースの曲げモーメント
による変形を説明するための図、第4図は本発明
にかかるテープカセツトの本体ケースの一実施例
における下ケースの上面図、第5図および第6図
は同下ケースの要部の斜視図、第7図は同実施例
における上ケースの底面図、第8図および第9図
は同ケースの要部の斜視図、第10図は第8図の
部分拡大斜視図、第11図Aは同実施例の上下ケ
ースを組み合わせた状態の上面図、同図Bはその
一部を破断して示した正面図、第12図は第11
図のH−H′断面図、第13図は第12図に対応
する従来の同一部位における断面図、第14図は
部材5の別の具体例を示す図、第15図、第16
図は第12図、第14図における上ケース1を除
いて示した斜視図、第17図は第11図のJ−
J′矢視図、第18図は第17図に対応する従来の
同一部位の正面図、第19図は第11図のI−
I′断面図、第20図は第19図に対応する従来の
同一部位における断面図、第21図〜第25図お
よび第27図〜第31図は本発明にかかる部材の
種々の変形形状例の斜視図、第26図、第32図
は第25図、第31図のそれぞれX−X′断面図
およびY−Y′断面図、第33図は従来の本体ケ
ースにおけるクリープ変形量と時間との関係図で
ある。 1……上ケース、2……下ケース、4a……外
周壁密着面、4b……稜線、4c……外周壁外
面、4d……外周壁内面、4e……外周壁側面、
5……外周壁密着面の稜線に付設した部材、7…
…外周壁密着面上から突出する部材、8……外周
壁密着面の近傍に設けた部材、5a,7a,8a
……係合面。
による変形を説明するための図、第4図は本発明
にかかるテープカセツトの本体ケースの一実施例
における下ケースの上面図、第5図および第6図
は同下ケースの要部の斜視図、第7図は同実施例
における上ケースの底面図、第8図および第9図
は同ケースの要部の斜視図、第10図は第8図の
部分拡大斜視図、第11図Aは同実施例の上下ケ
ースを組み合わせた状態の上面図、同図Bはその
一部を破断して示した正面図、第12図は第11
図のH−H′断面図、第13図は第12図に対応
する従来の同一部位における断面図、第14図は
部材5の別の具体例を示す図、第15図、第16
図は第12図、第14図における上ケース1を除
いて示した斜視図、第17図は第11図のJ−
J′矢視図、第18図は第17図に対応する従来の
同一部位の正面図、第19図は第11図のI−
I′断面図、第20図は第19図に対応する従来の
同一部位における断面図、第21図〜第25図お
よび第27図〜第31図は本発明にかかる部材の
種々の変形形状例の斜視図、第26図、第32図
は第25図、第31図のそれぞれX−X′断面図
およびY−Y′断面図、第33図は従来の本体ケ
ースにおけるクリープ変形量と時間との関係図で
ある。 1……上ケース、2……下ケース、4a……外
周壁密着面、4b……稜線、4c……外周壁外
面、4d……外周壁内面、4e……外周壁側面、
5……外周壁密着面の稜線に付設した部材、7…
…外周壁密着面上から突出する部材、8……外周
壁密着面の近傍に設けた部材、5a,7a,8a
……係合面。
Claims (1)
- 1 テープ走行面側に切欠部を有する上ケースと
下ケースとを着脱自在に固定し磁気テープを巻装
収納するテープカセツトの本体ケースであつて、
前記テープカセツト側面とは平行でない係合面を
有し、前記上ケースまたは前記下ケースの少なく
ともどちらか一方の左右両側面位置に1つずつ外
周壁密着面またはその近傍に突出するように設け
られた第1及び第2の係合部材と、前記テープカ
セツト側面とは平行でない係合面を有し、前記上
ケースまたは前記下ケースの少なくともどちらか
一方に前記第1及び第2の係合部材より内方で、
かつ前記第1及び第2の係合部材よりテープ走行
面側の位置に突出して設けられた第3及び第4の
係合部材とを備え、前記第1から第4の係合部材
のそれぞれに設けられた係合面を前記上ケースま
たは前記下ケースの外周壁に係合させたことを特
徴とするテープカセツトの本体ケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14270681A JPS5845673A (ja) | 1981-09-09 | 1981-09-09 | テ−プカセツトの本体ケ−ス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14270681A JPS5845673A (ja) | 1981-09-09 | 1981-09-09 | テ−プカセツトの本体ケ−ス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5845673A JPS5845673A (ja) | 1983-03-16 |
JPH0424792B2 true JPH0424792B2 (ja) | 1992-04-28 |
Family
ID=15321667
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14270681A Granted JPS5845673A (ja) | 1981-09-09 | 1981-09-09 | テ−プカセツトの本体ケ−ス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5845673A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0525092Y2 (ja) * | 1985-07-22 | 1993-06-24 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5756379U (ja) * | 1980-09-19 | 1982-04-02 | ||
JPS6037741U (ja) * | 1983-08-19 | 1985-03-15 | 日新電機株式会社 | 除湿装置 |
-
1981
- 1981-09-09 JP JP14270681A patent/JPS5845673A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5756379U (ja) * | 1980-09-19 | 1982-04-02 | ||
JPS6037741U (ja) * | 1983-08-19 | 1985-03-15 | 日新電機株式会社 | 除湿装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5845673A (ja) | 1983-03-16 |
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