JPH04247464A - イエロー系カラートナー組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、カラートナー、特に静
電荷現像用負荷電性カラートナー用色素及びカラートナ
ーに関する。

【０００２】

【従来の技術】電気的潜像をカラートナーにより現像し
て可視画像を形成する方法として、従来静電子印刷法、
或いは電子写真法等が著名である。一般には、光導電性
物質を利用して種々の手段により光導電性を示す感光体
上に電気的潜像を形成し、ついでその潜像をトナーで現
像して可視画像を得るか、又は必要に応じて紙等に粉像
を転写した後、加熱、加圧或いは、溶剤蒸気等により定
着して可視像を得るものである。

【０００３】又、カラーの多色像を得るには原稿を色分
解フィルターを用いて露光し、上記工程をイエロー、マ
ゼンタ、シアン等のカラートナーを用いて複数回重ね合
わせてカラー画像を作成する。

【０００４】電気的潜像を現像するためのトナーとして
は、従来ポリスチレン等の結着樹脂の中に着色剤を分散
させたものを０．１〜５０μ程度に粉砕した粒子が用い
られている。このカラートナーは、通常ガラスビーズ、
鉄粉等のキャリヤー物質と混合され電気的潜像の像に用
いられている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】これらのカラートナー
は種々の物理的及び化学的特性を要求される。しかしな
がら、既知のカラートナーの多くは下記に示すようない
くつかの欠陥を有している。

【０００６】（１）温度変化によりカラートナーの摩擦
電気特性が悪影響を受ける。 （２）連続使用のための繰り返し現像によるカラートナ
ー粒子と担体粒子の衝突及びそれらの粒子と感光板の相
互劣化によって得られる濃度が変化し、或いは、背景濃
度が増大し複写物の品質を低下させる。 （３）潜像を有する感光板表面へのカラートナーの付着
量を増して複写画像の濃度を増大させようとすると、通
常背景濃度が増大して、所謂カブリ現象を生じる。 （４）多色重ねをする為にカラートナーは、透明性が大
である事。 （５）各トナーは、熔融混和性に優れている事。 （６）原稿を正確に再現するために分光反射特性が良好
である事。 既知のカラートナーの多くが以上の如き欠陥を一つ又は
それ以上有しているため、改良が要望されている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、上述のカラー
トナーの持つ諸問題を解決するべく鋭意検討を行い優れ
た溶融混和性を有し、更に繰り返し現像による連続複写
で得られる画像濃度が安定したイエロー色で耐光堅牢度
等の良好な色素を見出し本発明を完成した。即ち本発明
は、下記一般式（化２）

【０００８】

【化２】

【０００９】〔式中、Ｘ１、Ｘ２およびＸ３はそれぞれ
独立に水素原子、アルキル基、またはハロゲン原子を示
す。〕で表されるイエロー系カラートナー用色素を提供
するものである。

【００１０】一般式（化２）の色素として具体的には表
１のものが例示される。

【００１１】

【表１】

【００１２】本発明のイエロー色の色素を用いてカラー
トナーを製造する方法としては、結着樹脂中に式（化２
）の色素を好ましくは、０．１〜１０重量部を含有させ
る事により負荷電性カラートナーを得ることができる。

【００１３】以下、本発明のカラートナーの構成成分に
つき詳細につき説明する。

【００１４】カラートナーの構成成分として特に重要な
ものは、前記した一般式（化２）で表されるトナー用色
素である。これらの化合物は結着樹脂中に含有され、優
れた負荷電性を与える。

【００１５】更に、一般式（化２）の化合物はレモンイ
エロー色を呈し、イエロートナーの着色色素として単独
で、或いは一般式（化２）の１種以上の配合等によりイ
エロー色となる。さらに、一般式（化２）の化合物は他
の公知のイエロー系カラートナー色素との併用も可能で
ある。

【００１６】これらのイエロー系カラートナー用色素の
添加量は結着樹脂の荷電性、或いは補助的に添加される
着色剤、或いは添加剤の荷電性、さらには結着樹脂との
相溶性、或いは分散方法等により決定される為画一的に
限定されるものではないが、総じて言えば結着樹脂に対
して略０．１〜１０重量％の範囲で使用することが望ま
しい。

【００１７】本発明のカラートナーに適用する結着樹脂
としては、公知のものはすべて可能であるが、例えばポ
リスチレン、ポリｐ−クロルスチレン、ポリビニルトル
エンなどのスチレン及びその置換体の単重合体；スチレ
ン−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸
メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体
、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−ア
クリル酸オクチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メ
チル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体
、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−
α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−ア
クリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエー
テル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合
体、スチレンビニルメチルケトン共重合体、スチレン−
ブタジエン共重合体、スチレン−イソブレン共重合体、
スチレンクリロニトリルインデン共重合体、スチレン−
マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共
重合体などのスチレン系共重合体；ポリメチルメタクリ
レート、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、
ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
エステル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリビニルブチ
ール、ポリアマイド、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変
成ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は
脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフ
ィン、パラフィンワックスなどが単独或いは混合して使
用できる。

【００１８】トナーの重要な性能の一つに帯電性が挙げ
られるが、その目的のために電荷調整剤が添加される。

【００１９】電荷調整剤としては、色調を変化させない
よう無色の化合物が好ましく、一例としてビス（４−ｔ
−ブチルサリチル酸）クロム（ＩＩ）錯体、Ｎ−オクタ
デシルピリジニウムクロリド、テトラオクチルアンモニ
ウムクロリドなどが挙げられる。

【００２０】さらに現像液としてのキャリヤー剤として
は、例えば鉄、コバルト、ニッケルなどの磁性物質及び
それらの合金や混合物或いはこれらの表面にコーテイン
グを施したものである。

【００２１】

【発明の効果】従来のトナーは複写物の耐光性不良、カ
ブリ現象の発生、溶融混和性の不良等の問題を有してい
たが、本発明のトナー組成物は優れた溶融混和性を有し
、繰り返し現象による連続複写で得られる画像濃度が、
安定したレモンイエロー色で耐光堅牢度の良好な色素で
、実用上極めて価値のあるものである。

【００２２】

【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。なお、実施例中の部数は重量部を表す。 実施例１

【００２３】

【化３】

【００２４】（化３）の化合物５部、トナー用樹脂〔ス
チレン−アクリル酸エステル共重合体；商品名ハイマー
ＴＢ−１０００Ｆ（三洋化成製）〕９５部をボールミル
で混合粉砕後、１５０℃に加熱し、溶融混合を行い冷却
後ハンマーミルを用いて粗粉砕し、次いでエアージェッ
ト方式による微粉砕機で微粉砕する。　　更に分級して
１〜２０μを選択しトナーとする。

【００２５】このトナー１０部に対し、キャリヤー鉄粉
（商品名、ＥＦＶ２５０／４００；日本鉄粉製）９０部
を均一に混合し現像剤とした。この現像剤を用い乾式普
通紙電子写真複写機（商品名、ＮＰ−５０００；キャノ
ンＫ．Ｋ製）で複写を行なったところ、カブリのない鮮
明なレモンイエロー色の画像が得られた。　　又、その
複写物の耐光性も６級と良好であった。

【００２６】尚、実施例１〜６および比較例１の本耐光
性テストは、フェードメーター（カーボンアーク灯）６
３℃にて６０時間照射後ブルースケールにて判定を行っ
た。

【００２７】実施例２〜６ 表２に示す色素を用い、実施例１と同様にして高性能の
カラートナー組成物を得た。実施例１と同様に複写を行
った。その複写物の耐光性も６級と良好であった。

【００２８】

【表２】

【００２９】比較例１ 実施例１のトナー組成中のイエロー系カラートナー用色
素を下記式（化４）の化合物

【００３０】

【化４】

【００３１】５．０部に代えて、それ以外は実施例１と
同様にして実施したところ、レモンイエローの黄色が得
られたが、その耐光性は３級と不良であった。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】一般式（化１） 【化１】 〔式中、Ｘ１、Ｘ２およびＸ３はそれぞれ独立に水素原
   子、アルキル基、またはハロゲン原子を示す。〕で表さ
   れるイエロー系カラートナー用色素を少なくとも一種以
   上含有することを特徴するイエロー系カラートナー組成
   物。