JPH0424738Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は屋外又は屋内における壁或いは床面
に沿つて電線を配線するに際し、該電線を保護す
るために配線を収容するダクトに係る。

（従来の技術） 従来この種の配線用ダクトとして断面〓形のベ
ースと、その上面開口を覆つてベースの上面に重
合結着する断面〓形のカバーとから成る配線用ダ
クトはすでに周知である。このものはベース内に
電線を収容した後、ベース上面にカバーを重合結
着して使用する。

（考案が解決しようとする問題点） 上記従来のものでは、ベースに対してカバーは
凹凸の弾性的な嵌合手段で結合させているから、
その使用中他物が触れることによりカバーの結着
が外れ易く、このためベースおよびカバーが破損
して電線が露出する等の不都合が生じた。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記従来の不都合を排するためベース
に対するカバーの結合を確実にして、外力による
もその結合が妄りに分離することがなく、長期に
亘り堅牢に使用され且つ取扱いの便利なダクトを
提供するもので、〓形断面を有する所定長さのベ
ースと、該ベースの上面に重合結着するようにし
た〓形断面のカバーとから成る配線用ダクトにお
いて、ベースの両側立上り壁の上部に沿つて係合
突縁を形成すると共に該突縁の長さ方向に沿つて
上面に凹溝を設け、カバーの下面両側に沿つてベ
ースの両側突縁に夫々嵌合結着する係合凹を形成
すると共にカバーの上面にベース両側の凹溝に対
応する位置に標識線を設けて成る。

（作用） 本考案に係るダクトは、先づベースを使用個所
に対し両面接着テープを利用し、或いは釘づけ等
によつて取付けて、その内部に電線を収容した
後、カバーをその下面両側の係合凹縁をベース上
面両側の係合突縁に嵌合してベースにカバーを結
着し、次いで該ダクトの長さ方向の適所において
ベースの係合突縁に設けた凹溝の幅よりも大径の
釘又は螺釘をカバーの上面からベースの凹溝に向
つて突入することによりベースとカバーを一体に
結合し、両者の分離を防止するもので、釘又は螺
釘の突入に際してはカバー表面に設けた標識線を
利用することにより凹溝に対し釘又は螺釘を正確
に打込むことができるようにした。

尚、結着したカバーをベースから分離するに
は、釘、螺釘等を取外してカバー上方に引上げれ
ば特に困難なく分離することができて再使用し得
る。

（実施例） 本考案の実施例を図面について説明する。

図面において１はベース、２はカバーで、これ
らは塩ビ押出成形によつて得られる。

ベース１は適当の長さで、その断面は〓形で、
その両側立上り壁１ａ，１ａの上部には夫々一体
的に係合突縁３を形成し、該両側突縁３，３には
夫々長さ方向に沿つて凹溝４を設ける。

カバー２の下面両側には、夫々ベース１の両側
突縁４に嵌合合致する断面形状の係合凹縁５を形
成し、且つカバー１の上面には、該カバー２をベ
ース１の上面に重合結着したときベース両側の各
突縁３，３に設けた凹溝４，４と対応する位置に
おいてカバー１の長さ方向に標識線６，６を設け
た。第１図および第３図において該標識線６はカ
バー面に設けた凹条により形成したものを示す
が、これを図示しないが、ケース面に設けた線状
凸条で、或いは第４図に示すように単に印刷によ
る標識線で表示してもよい。

又、図示例においてベース１両側上縁の係合突
縁３と、これに係合させるカバー２両側下面の凹
縁５の断面形状を夫々円形としたものを示した
が、これに限るものではなく他の適当の形態を採
用し得る。

図中ａはダクト内に収容した電線、ｂはベース
１の上面に結合したカバー２の上面から、標識線
６によりベース両側突縁３の凹溝４に対し突入さ
せた螺釘を示し、該螺釘ｂは凹溝４の幅よりも僅
かに大径としてその突入により凹溝４を押拡げ、
ベース１に対してカバー２を的確に結着させる。

（考案の効果） 本考案によるときはベースとカバーは長さ方向
に沿つた係合突縁と凹縁との嵌合により一体に結
合されると共にカバーの上面から釘類をベース両
側突縁の凹溝内に打込んでベースとカバーを結合
するに当り、カバーの上面には釘類を打込む凹溝
の位置を示す標識線を設けたので、釘類を的確に
凹溝内に打込むことができベースとカバーの結着
を堅牢にしてその分離を確実に防止し得られ、そ
の取扱いを容易にした効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
ダクトの斜視図、第２図はベースの斜視図、第３
図は第１図の−線の拡大断面図、第４図は標
識線の他の実施例を示すカバーの斜視図である。 １……ベース、２……カバー、１ａ……ベース
の立上り壁、３……係合突縁、４……凹溝、５…
…係合凹縁、６……標識線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 〓形断面を有する所定長さのベースと、該ベー
   スの上面に重合結着するようにした〓形断面のカ
   バーとから成る配線用ダクトにおいて、ベースの
   両側立上り壁の上部に沿つて係合突縁を形成する
   と共に該突縁の長さ方向に沿つて上面に凹溝を設
   け、カバーの下面両側に沿つてベースの両側突縁
   に夫々嵌合結着する係合凹縁を形成すると共にカ
   バーの上面にベース両側の凹溝に対応する位置に
   標識線を設けて成る配線用ダクト。