JPH04247035A - ペネム類の消化管吸収改善剤および改善方法 - Google Patents

ペネム類の消化管吸収改善剤および改善方法

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JPH04247035A
JPH04247035A JP3147891A JP3147891A JPH04247035A JP H04247035 A JPH04247035 A JP H04247035A JP 3147891 A JP3147891 A JP 3147891A JP 3147891 A JP3147891 A JP 3147891A JP H04247035 A JPH04247035 A JP H04247035A
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修 杉田
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靖 金井
Takumi Kojima
小嶋 拓巳
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ペネム系又はカルバペ
ネム系抗生物質(以下、ペネム類という)の消化管吸収
を改善する経口剤および方法に関し、更に詳細には、小
腸上皮細胞に局在するジペプチダーゼの阻害物質を用い
るペネム類の消化管吸収を改善する経口剤および方法に
関する。 【0002】 【従来の技術】ペネム類は、広範な抗菌スペクトルと強
力な抗菌力を有しており、ペニシリン、セファロスポリ
ンに続く、新しい世代の抗菌剤として積極的に開発が進
められている。 【0003】しかしながらカルバペネム系化合物に関し
ては、消化管からほとんど吸収されないために、実際の
投与形態は静脈内投与による注射剤のみに限定されてい
るのが現状である。 また、ペネム系化合物に関しては
、腎臓が主たる代謝部位であるという事実より、腎臓に
局在するβ−ラクタム加水分解酵素ジペプチダーゼ(E
.C.3.4.13.11)に着目し、該酵素を選択的
に阻害する化学物質(以下、ジペプチダーゼ阻害剤とい
う)を併用させてペネム系化合物を投与した報告がなさ
れている(特開昭58−77885)。該報告には、ジ
ペプチダーゼ阻害剤とペネム系化合物の併用方法として
、これらの二つの化合物を含む医薬組成物の形態として
投与する方法及びこれらの成分を別々に経口、筋肉内或
は静脈内投与のいずれかの投与経路で投与する方法のい
ずれもが可能であるとの記載があり、その一つとしてペ
ネム類を経口投与した併用例もあるが、ジペプチダーゼ
阻害剤の投与方法、投与量及びその結果得られた血中濃
度等満足すべきものではなく、ジペプチダーゼ阻害剤に
よる消化管吸収の改善を示唆するものでないことは言う
までもない。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記のような実情にお
いて、ペネム類の消化管吸収を改善し、経口投与におい
て充分な治療効果をもたらす方法を見いだすことはペネ
ム類の適用範囲を拡大する上で非常に重要なことであり
、このような技術が求められていた。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、経口投与
されたペネム類の生体内における代謝経路を子細に検討
した結果、ペネム類の吸収率が低いのは、これが小腸上
皮細胞に局在するジペプチダーゼ様酵素(以下、「小腸
上皮細胞由来ジペプチダーゼ」という)により分解され
るためであること、およびこの小腸上皮細胞由来ジペプ
チダーゼを阻害する物質(以下、「ジペプチターゼ阻害
物質」という)を経口投与することにより、ペネム類の
消化管からの吸収が改善されることを見い出し本発明を
完成するに到った。 【0006】すなわち、本発明の第一の目的は、ジペプ
チダーゼ阻害物質を有効成分とするペネム類の消化管吸
収改善用経口剤を提供するものである。また、本発明の
他の目的は、ジペプチダーゼ阻害物質を経口投与するこ
とを特徴とするペネム類の消化管吸収を改善する方法を
提供するものである。 【0007】本発明で用いられるジペプチダーゼ阻害物
質は、小腸上皮細胞由来ジペプチダーゼを阻害し、その
作用濃度において生体に対し有害でないものであればど
のようなものであっても良い。 【0008】具体的なジペプチダーゼ阻害物質の例とし
ては、例えば次の一般式(I)〜  (IV〕で表され
る化合物が挙げられる。 【0009】 【化6】 【化7】 【0010】〔式中、R1は、水素、炭素数1−6個の
低級アルキル又はジアルキルアミノアルキル、又は薬学
的に許容される陽イオンを示し、R2とR3は、各々炭
素数3−10個及び1−15個の炭化水素基を示し、こ
のR2又はR3の炭化水素鎖のいずれか一方の1−6個
の水素はハロゲン原子で置換されていても良く、又、そ
の非末端メチレンを酸素又は硫黄(硫黄の酸化型を含む
)で置換されていてもよい。更にR3の炭化水素基の末
端水素が水酸基又はチオール基で置換されていてもよく
、この水酸基又はチオール基は更にアシル化又はカルバ
モイル化されていてもよく、このアミノ基は更にまた、
アシルアミノ、ウレイド、アミジノ、グアジニノ又は4
級窒素基を含むアルキル又は置換アミノ基等の誘導体と
なっていても、また、カルボン酸、ホスホン酸又はスル
ホン酸基等の酸基、そのエステル、アミド又はシアノで
置換されていてもよい。 nは3−5の整数であり、Y
は水酸基、オキソ、カルボキシル又はメチルで置換され
ていても良いヘテロ環又はフェニル基を示す〕【001
1】    【化8】 〔式中、mは1−10までの整数であり、R4は、炭素
数1−4個の低級アルキル又はハロゲンを示す〕【00
12】 【化9】 〔式中、R5は水素、低級アルキル基又はアリール基を
示す〕 【0013】上記化合物は、それらの炭素数1−6個の
エステル、薬剤的に使用可能な塩類であっても良く、又
はそのラセミ体、ジアステレオマー等であっても良い。 【0014】上記化合物のうち、化合物(I)又は(I
I)の例としては、z−2−(2,2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキサミド)−8−トリメチルアンモニウ
ム−2−オクテノイン酸、z−2−(2,2−ジメチル
シクロプロパンカルボキサミド)−2−ブテノイン酸、
z−2−(2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキサ
ミド)−2−ペンテノイン酸、z−2−(2,2−ジメ
チルシクロプロパンカルボキサミド)−2−オクテノイ
ン酸、z−2−(2,2−ジメチルシクロプロパンカル
ボキサミド)−2−ヘキセノイン酸、z−8−[(カル
ボキシメチル)メチルアミノ]−2−(2,2−ジメチ
ルシクロプロパンカルボキサミド)−2−オクテノイン
酸、z−8−[(2−アミノ−2−オキソエチル)チオ
]−2−(2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキサ
ミド)−2−オクテノイン酸、z−2−(2,2−ジメ
チルシクロプロパンカルボキサミド)−8−[1−(ホ
スホノ)エチルアミノ]−2−オクテノイン酸、z−7
−(L−アミノ−2−カルボキシエチルチオ)−2−(
2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキサミド)−2
−ヘプテノイン酸、z−8−アセトアミド−2−(2,
2−ジメチルシクロプロパンカルボキサミド)−2−オ
クテノイン酸、z−7−(3−ヒドロキシ−2−ピリジ
ルチオ)−2−(2,2−ジメチルシクロプロパンカル
ボキサミド)−2−ヘプテノイン酸、z−(3−カルボ
キシ−2−ピリジルチオ)−2−(2,2−ジメチルシ
クロプロパンカルボキサミド)−2−ヘプテノイン酸等
が、化合物(III)の例としては、(z,z)−2,
11−ビス(2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキ
サミド)−2,10−ドデカジエンジオン酸等が、化合
物(IV)の例としては、2−ヒドロキシ−2−(ヒド
ロキシカルバモイル)−3−メチルグルタール酸ジナト
リウム、2−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシカルバモイ
ル)−3−フェニルグルタール酸ジナトリウム等がそれ
ぞれ挙げられる。 【0015】本発明のペネム類の消化管吸収改善剤(以
下、「吸収改善剤」と略称する)を調製するには、上記
ジペプチダーゼ阻害物質を常法に従って経口用に製剤す
れば良い。 吸収改善剤の剤形としては、錠剤、顆粒剤
、散在、カプセル剤、シロップ剤、液剤等の経口剤の剤
形を挙げることができ、これらの製剤化にあたっては公
知の薬学的に許容される担体を使用することが出来る。 【0016】使用することのできる担体の例としては、
例えば、乳糖、白糖、ブドウ糖、でんぷん、結晶セルロ
ース等の希釈剤、でんぷん、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース等の結合剤、タルク
、ステアリン酸及びその塩等の滑沢剤などの固形剤用担
体及び例えば、白糖、ブドウ糖、果糖、転化糖、ソルビ
トール、キシリトール、グリセリン、アラビアゴム、ト
ラガント、カルボキシメチルセルロースナトリウム等の
液剤用担体などが挙げられる。 【0017】本発明の吸収改善剤は、ペネム類の投与時
に同時に投与しても、また、これと異なる時に投与して
も良い。 【0018】また、その投与量は、小腸上皮細胞由来ジ
ペプチダーゼを阻害し、かつ、生体に毒性を示さない範
囲であれば良い。ジペプチダーゼ阻害物質の投与量は、
用いるジペプチダーゼ阻害物質の種類によって大きく変
わるが、例えば、ジペプチダーゼ阻害物質としてシラス
タチンを用いたときは、大人一人当たり2〜60mg/
日程度とすることが好ましい。 【0019】更に、本発明の吸収改善剤によりその吸収
が向上するペネム類としては、下記一般式(V)【化1
0】 〔式中、R6は、水素原子又は生理的条件下で脱離しう
る水酸基の保護基を、Xは、−S−又は−CH2−を、
Yは−S−、−(CH2)l −(lは0〜5の数)、
−O−又は−N−を示し、R7は、アルキル基、アラル
キル基、アリール基、水素原子、水酸基、アルコキシ基
、スルフィド基、アミン基、アミド基、カーボネート基
、カルバメート基または酸素原子、イオウ原子若しくは
窒素原子を1個〜4個含む複素環を、R8は、水素原子
、薬理学上許容されうるアルカリ金属又は生理的条件下
で脱離しうるカルボキシル基の保護基を示す〕で表され
る化合物を挙げることができる。 【0020】 【発明の効果】本発明の吸収改善剤および改善方法によ
れば、これまで消化管からほとんど吸収されないために
制限を受けていたペネム類の投与経路を経口投与にまで
拡大することができる。また、わずかに消化管から吸収
されていたペネム類においても、消化管吸収を従来以上
に増大せしめることができ、従来より低用量でより有効
な治療効果を期待することが出来る。従って、本発明の
吸収改善剤および改善方法はペネム類の適用範囲、適用
分野を広げる意味で極めて重要なものである。 【0021】 【実施例】次に実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明
するが、本発明は、これらの実施例になんら制約される
ものでない。 【0022】実 施 例  1 小腸におけるジペプチダーゼの局在部位を以下の方法に
より調べた。ラット小腸をザンボニ固定液にて灌流固定
し、常法に従いパラフィン切片を作製した。 一次抗体
としてヒト腎臓から精製したジペプチダーゼに対する家
兎抗血清、二次抗体としてパーオキシダーゼ標識した抗
家兎IgG山羊IgGを用い、発色基質として3,3−
ジアミノベンジジンを使用した。 【0023】この結果から、ラット小腸にジペプチダー
ゼが存在し、その局在部位は上皮細胞刷子縁膜であるこ
とが明らかとなった(参考写真参照)。 【0024】実 施 例  2 ラット小腸単離上皮細胞におけるペネム類の分解を以下
の方法により調べた。クエン酸法(ザ  ジャーナル 
 オブ  バイオロジカルケミストリー、248巻、2
356−2541頁、1973)によりラット小腸から
上皮細胞を単離した。この単離上皮細胞を緩衝液中に懸
濁し(25%、W/V)、これにペネム類として(1’
R,2”R,5R,6S)−6−(1’−ヒドロキシエ
チル)−2−(2”−テトラヒドロフラニル)ペネム−
3−カルボン酸ナトリウム・2.5水和物(9μg/m
l)、ジペプチダーゼ阻害物質としてシラスタチン(3
5μg/ml)を添加し、37℃、60分間保温後の遠
心上清中に残存する上記ペネムの遊離酸を高速液体クロ
マトグラフィー(HPLC)にて測定した。 個の結果
を表1に示す。 【0025】表     1  * (1’R,2”R,5R,6S)−6−(1’−
ヒドロキシエチル−2−(2”−テトラヒドロフラニル
)ペネム−3−カルボン酸ナトリウム・2.5水和物の
単独投与を意味する。 【0026】シラスタチンの添加により、上記ペネムカ
ルボン酸塩の分解が阻害されることが明らである。 【0027】実 施 例  3 ラットにおけるペネム類とシラスタチン同時投与による
吸収率の改善を、以下に示す実験により調べた。(1’
R,2”R,5R,6S)−6−(1’−ヒドロキシエ
チル)−2−(2”−テトラヒドロフラニル)ペネム−
3−カルボン酸ナトリウム・2.5水和物とシラスタチ
ンを1:1〜2000:1で配合(モル比)し、経口抗
菌組成物を調製した。 この組成物を、7週令スプラー
グ・ドウリー系雄性ラットに上記ペネムカルボン酸塩の
投与量として57.1mg(力価)/kgとなるように
経口投与した。 投与後0.1から2.0時間にわたり
採血を行い、血漿中の上記ペネムの遊離酸濃度をHPL
Cにより測定し、最高血漿中濃度および濃度時間曲線下
面積(AUC)を求めた。 また、11.4mg/kg
の上記ペネムカルボン酸塩を単独で静脈内投与したとき
に血漿中に残存する該化合物の濃度時間曲線下面積(A
UCiv)を100%とし、経口投与後に血漿中に存在
する該化合物の濃度時間曲線下面積(AUCpo)より
、以下の式に従って経口吸収率を算出した。 経口吸収率(%)=AUCpo/AUCiv×11.4
/57.1×100 この結果を以下の表2に示す。 【0028】表   2  *  配合比は、(1’R,2”R,5R,6S)−
6−(1’−ヒドロキシエチル)−2−(2”−テトラ
ヒドロフラニル)ペネム−3−カルボン酸ナトリウム・
2.5水和物対シラスタチンのモル比を示し、単独投与
とは、(1’R,2”R,5R,6S)−6−(1’−
ヒドロキシエチル)−2−(2”−テトラヒドロフラニ
ル)ペネム−3−カルボン酸ナトリウム・2.5水和物
のみの投与を意味する。 【0029】この結果から明らかなように、上記ペネム
カルボン酸塩に対し1/2000という少量のシラスタ
チンの同時経口投与により、経口吸収率はは単独投与の
2.5倍に増加し、1/100量のシラスタチンの同時
投与で93%という高い経口吸収率を示した。 【0030】実 施 例  4 イヌにおけるペネム類とシラスタチン同時投与による吸
収率の改善を、以下に示す実験により調べた。(1’R
,2”R,5R,6S)−6−(1’−ヒドロキシエチ
ル)−2−(2”−テトラヒドロフラニル)ペネム−3
−カルボン酸ナトリウム・2.5水和物とシラスタチン
を12.6:1又は126:1(モル比)、即ち1カプ
セル当り75mgの上記ペネムカルボン酸と7.5又は
0.75mgのシラスタチンの混合粉末をカプセルに充
填し、カプセル剤を調製した。 このカプセル剤1個を
成犬に経口投与し、投与後0.25から4時間にわたり
採血を行い、血漿中の上記ペネムの遊離酸濃度をHPL
Cにより測定した。 また、投与後24時間までの尿を
採取し、尿中の上記ペネムの遊離酸濃度をHPLCによ
り測定した。  【0031】経口投与後に血漿中に存在する該化合物の
濃度時間曲線下面積(AUCpo)を、10mg/kg
の上記ペネムカルボン酸塩を単独で静脈内投与したとき
の濃度時間曲線下面積(AUCiv)と比較し、AUC
ivを100%とした時の、AUCpoの割合を、以下
の式により算出し、経口吸収率Aとした。 同様に、1
0mg/kgの上記ペネムカルボン酸塩を単独で静脈内
投与したときの尿中排泄率(Uiv)を100%とし、
経口投与時の尿中排泄率(Upo)より、以下の式によ
り経口吸収率Bを算出した。 経口吸収率 A(%)=AUCpo/AUCiv×10
/75×100 経口吸収率 B(%)=Upo/Uiv×100この結
果を以下の表3に示す。 【0032】表      3  * 配合比は、(1’R,2”R,5R,6S)−6
−(1’−ヒドロキシエチル)−2−(2”−テトラヒ
ドロフラニル)ペネム−3−カルボン酸ナトリウム・2
.5水和物対シラスタチンのモル比を示し、単独投与と
は、(1’R,2”R,5R,6S)−6−(1’−ヒ
ドロキシエチル)−2−(2”−テトラヒドロフラニル
)ペネム−3−カルボン酸ナトリウム・2.5水和物の
みの投与を意味する。** 尿中排泄率は、投与後24
時間までの上記ペネムカルボン酸塩の尿中排泄率を示す
。 【0033】この結果から明らかなように、上記ペネム
カルボン酸塩に対し1/126という少量のシラスタチ
ンの同時経口した時の経口吸収率は、濃度時間曲線下面
積か算出して76.4%、尿中排泄率から88.9%と
算出され、単独投与の各々2.3、2.3倍に増加した
。以    上

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  小腸上皮細胞に局在するジペプチダー
    ゼを阻害する物質を有効成分とするペネム系又はカルバ
    ペネム系抗生物質の消化管吸収改善用経口剤。
  2. 【請求項2】  小腸上皮細胞に局在するジペプチダー
    ゼを阻害する物質が次の一般式(I)又は(II)【化
    1】 【化2】 〔式中、R1は、水素、炭素数1−6個の低級アルキル
    又はジアルキルアミノアルキル、又は薬学的に許容され
    る陽イオンを示し、R2とR3は、各々炭素数3−10
    個及び1−15個の炭化水素基を示し、このR2又はR
    3の炭化水素鎖のいずれか一方の1−6個の水素はハロ
    ゲン原子で置換されていても良く、又、その非末端メチ
    レンを酸素又は硫黄(硫黄の酸化型を含む)で置換され
    ていてもよい。更にR3の炭化水素基の末端水素が水酸
    基又はチオール基で置換されていてもよく、この水酸基
    又はチオール基は更にアシル化又はカルバモイル化され
    ていてもよく、このアミノ基は更にまた、アシルアミノ
    、ウレイド、アミジノ、グアジニノ又は4級窒素基を含
    むアルキル又は置換アミノ基等の誘導体となっていても
    、また、カルボン酸、ホスホン酸又はスルホン酸基等の
    酸基、そのエステル、アミド又はシアノで置換されてい
    てもよい。 nは3−5の整数であり、Yは水酸基、オ
    キソ、カルボキシル又はメチルで置換されていても良い
    ヘテロ環又はフェニル基を示す〕で表される化合物であ
    る請求項第1項記載の消化管吸収改善用経口剤。
  3. 【請求項3】  小腸上皮細胞に局在するジペプチダー
    ゼを阻害する物質が一般式(III) 【化3】 〔式中、mは1−10までの整数であり、R4は、炭素
    数1−4個の低級アルキル又はハロゲンを示す〕で表さ
    れる化合物及びそれらの炭素数1−6個のエステル、薬
    学的に使用可能な塩類、又はラセミ体、ジアステレオマ
    ーである請求項第1項記載の消化管吸収改善用経口剤。
  4. 【請求項4】  小腸上皮細胞に局在するジペプチダー
    ゼを阻害する物質が一般式(IV) 【化4】 〔式中、R5は水素、低級アルキル基又はアリール基を
    示す〕で表される化合物及びそれらの薬学的に使用可能
    な塩類である請求項第1項記載の消化管吸収改善用経口
    剤。
  5. 【請求項5】  消化管吸収が改善されるペネム系又は
    カルバペネム系抗生物質が一般式(V) 【化5】 〔式中、R6は、水素原子又は生理的条件下で脱離しう
    る水酸基の保護基を、Xは、−S−又は−CH2−を、
    Yは−S−、−(CH2)l −(lは0〜5の数)、
    −O−又は−N−を示し、R7は、アルキル基、アラル
    キル基、アリール基、水素原子、水酸基、アルコキシ基
    、スルフィド基、アミン基、アミド基、カーボネート基
    、カルバメート基または酸素原子、イオウ原子若しくは
    窒素原子を1個〜4個含む複素環を、R8は、水素原子
    、薬理学上許容されうるアルカリ金属又は生理的条件下
    で脱離しうるカルボキシル基の保護基を示す〕で表され
    るペネム又はカルバペネム化合物である請求項第1項記
    載の消化管吸収改善用経口剤。
  6. 【請求項6】  一般式(V)のペネム系又はカルバペ
    ネム系抗生物質において、R6は水素原子又はアリル基
    、Xは−S−、Yは単結合であり、R7はテトラヒドロ
    フリル基、テトラヒドロピラニル基、1,4−ジオキサ
    ニル基、5−オキソ−オキソラニル基、2−オキソ−1
    ,3−ジオキソラニル基又は1,3−ジオキソラニル基
    、R8は、水素原子、薬理学上許容されうるアルカリ金
    属又は生理的条件下で脱離しうるカルボキシル基の保護
    基である請求項第5項記載の消化管吸収改善用経口剤。
  7. 【請求項7】  一般式(V)のペネム系又はカルバペ
    ネム系抗生物質において、R5は水素原子又はアリル基
    、Xは、−S−、Yは−CH2−、R6は酸素原子1個
    又は2個を環内に有する5又は6員環のヘテロ脂肪族基
    であり、R7は、水素原子、薬理学上許容されうるアル
    カリ金属又は生理的条件下で脱離しうるカルボキシル基
    の保護基である請求項第5項記載の消化管吸収改善用経
    口剤。
  8. 【請求項8】  小腸上皮細胞に局在するジペプチダー
    ゼを阻害する物質を経口投与することを特徴とするペネ
    ム系又はカルバペネム系抗生物質の消化管吸収を改善す
    る方法。
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