JP3241373B2 - 抗転移剤 - Google Patents

抗転移剤

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JP3241373B2 JP51472590A JP51472590A JP3241373B2 JP 3241373 B2 JP3241373 B2 JP 3241373B2 JP 51472590 A JP51472590 A JP 51472590A JP 51472590 A JP51472590 A JP 51472590A JP 3241373 B2 JP3241373 B2 JP 3241373B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は、新規な抗転移作用を有する剤に関する。
B16マウスメラノーマの腫瘍細胞を静脈内注入する直
前に高用量(10mg/kg)のプロスタシクリン(PGI2)を
適用した後で、K.V.Honn及びその他[Science212,1270
(1981)]は肺転移の数の低減を観察した。この作用は
腫瘍細胞の付着及び集合の阻害によるものである。しか
し適用するには半減期が極めて短くかつPGI2の用量が極
めて高い。それ故、より安定なプロスタシクリン類縁体
イロプロストを用いて製薬的適用が更に可能になる。
V.Costantini及びその他[Cancer Chemother.Pharma
col.22,289(1988)]はPGI2(5及び10mg/kg)及びイ
ロプロスト(0.1〜0.2mg/kg)の抗転移作用を、マウス
に腫瘍細胞を静脈内注入した後でメラノーマ細胞系BLG
の肺転移の形成に関して比較した。この作用は、適用し
た腫瘍細胞の数及び物質と腫瘍細胞の適用との間の時間
に関連して変化する。種々の試験の仕方で、イロプロス
トが用量、作用時間及び達成される阻害作用からPGI2
りも明らかに優れていることが立証された。
Piccini及びその他(1988)はマウスのルイス肺癌に
関して同一の用量及び同じ試験法を用いて比較可能なデ
ータを得た。腫瘍細胞を注入する1時間前の一回用量0.
2mg/kgでイロプロストは肺転移の数を90%より多く低減
させた。
しかし腫瘍細胞の静脈内注入又は一回物質投与のよう
な試験法は臨床的に殆ど重要ではない。
Piccini及びその他により記載された他の試験はより
有意である。抗転移効力を確定するための標準モデル、
即ち脚部への原発性腫瘍(ルイス肺癌)の筋肉内インプ
ランテーション及び引続く腫瘍の外科的切除(脚の切
断)において、イロプロスト(0.2mg/kg、腫瘍切除の1.
5時間前に)は肺転移の数を約50%低減させた。しかし
生存時間は僅かに延びたに過ぎなかった。
発明の概要 ところで、エプタロプロスト、シカプロスト並びにエ
プタロプロスト及びシカプロストとTXA2アンタゴニスト
との組合せ物が他のプロスタシクリンに関して知られて
いる作用に比べて選択的に抗転移的に作用することを見
出し驚異的であった。それというのも原発性腫瘍の成長
に対する作用が検出され得ないからである。
従って、本発明はエプタロプロスト、シカプロスト、
生理的に認容性の塩基とのそれらの付加塩、シクロデキ
ストリンとのそれらのクラスレイト、又はトロンボキサ
ンA2アンタゴニストと組合せた前記の1種を、更に常用
の補薬及び賦形剤と組合せて含有する抗転移剤に関す
る。
エプタプロスト[(5E)−[16S]−13,14−ジデヒド
ロ−1a,1b−ジホモ−16,20−ジメチル−3−オキサ−1
8,18,19,19−テトラヒドロ−6a−カルバプロスタグラン
ジン−I2]及びそのβ−シクロデキストリンクラスレイ
トは例えば次の調製法により生成することができる: 50%水酸化ナトリウム溶液17.2ml及び硫酸水素テトラ
ブチルアンモニウム337mgを2−[(E)−(1S,5S,6S,
7R)−7−(ジメチル−tert−ブチルシリルオキシ)−
6−[(3S,4S)−3−(ジメチル−tert−ブチルシリ
ルオキシ)−4−メチル−ノナ−1,6−ジイニル]−ビ
シクロ[3.3.0]オクタン−3−イリデン]−エタン−
1−オール[W.Skuballa,E.Schillinger,C.−S.Steurze
becher,M.Vorbruggen,J.Medicinal Chemistry 29,313
(1986);化合物15aとして記載されている]6.9g及び
トリメチル−オルト−4−ブロモブチレート11.5gの混
合物に添加し、かつ22℃で16時間アルゴン下に撹拌す
る。その後、氷水冷却しながら水20mlで稀釈し、かつ10
%クエン酸溶液でpH5の酸性にする。1回当り300mlのエ
ーテルで3回抽出し、有機相をブライン200mlで1回洗
い、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、かつ真空中で蒸発
濃縮する。残渣をシリカゲル上でヘキサン/エーテル
(8+2)でクロマトグラフィ処理した後で、(5E)−
(16S)−13,14−ジデヒドロ−1a,1b−ジホモ−16,20−
ジメチル−3−オキサ−18,18,19,19−テトラ−デヒド
ロ−6a−カルバプロスタグランジン−I2−メチルエスル
−11,15−ビス−(ジメチル−tert−ブチル−エーテ
ル)7.6gが無色の油状物として得られる。
IR(CHCl3):2953,2925,2859,2230,1730,1250,838cm
-1 シリルエーテル分解に当っては前記のビス−シリルエ
ーテル7.25gを酢酸/水/テトラヒドロフランの混合物
(65+35+10)600mlと共に24℃で48時間撹拌する。そ
の後、真空中で蒸発濃縮し、かつ残渣をシリカゲル上で
クロマトグラフィ処理する。酢酸エチル/ヘキサン(3
+2)により、(5E)−(16S)−13,14−ジデヒドロ−
1a,1b−ジホモ−16,20−ジメチル−3−オキサ−18,18,
19,19−テトラデヒドロ−6a−カルバプロスタグランジ
ン−I2−メチルエステル3.9gが無色の油状物として得ら
れる。
IR(CHCl3):3400(広幅),2935,2865,2230,1735cm-1 けん化するに当り、メタノール35ml中で、前記のよう
に生成したメチルエスル3.66gの溶液を0.5モル水酸化ナ
トリウム溶液35mlと共に24℃で30分間アルゴン下に撹拌
する。その後で、水20mlで稀釈し、20%クエン酸でpH2
の酸性にし、1回当り100mlの塩化メチレンで4回抽出
し、有機相をブライン50mlで1回洗い、硫酸ナトリウム
上で乾燥させ、かつ真空中で蒸発濃縮する。残渣をシリ
カゲル上で酢酸エチルを用いてクロマトグラフィ処理す
る。このようにして表題化合物3.4gが無色の油状物とし
て得られる: IR(CHCl3):3400(広幅),2962,2940,2865,2230,172
2cm-1 (5E)−(16S)−13,14−ジデヒドロ−1a,1b−ジホモ
−16,20−ジメチル−3−オキサ−18,18,19,19−テトラ
デヒドロ−6a−カルバプロスタグランジン−I2のβ−シ
クロデキストリンクラスレイト β−シクロデキストリン41.75gを水298ml中に80℃で
溶解し、かつエタノール24ml中の(5E)−(16S)−13,
14−ジデヒドロ−1a,1b−ジホモ−16,20−ジメチル−3
−オキサ−18,18,19,19−テトラデヒドロ−6a−カルバ
プロスタグランジン−I2 1.5gの溶液を15分間で滴加す
る。60℃で4時間撹拌し、その後撹拌しながら一晩冷却
させる。沈殿固体を吸引濾別し、水/エタノール(1:
1)の混合物50mlで洗い、かつ五酸化リン上24時間0.1mm
Hg及び25℃で乾燥させる。前記のカルバシクリン類縁体
のβ−シクロデキストリンクラスレイトの易流動性結晶
38gが得られる。クラスレイト中のカルバシクリン類縁
体の含有量を滴定により測定し、3.3%である。
シカプロスト及びそのβ−シクロデキストリンクラス
レイトはヨーロッパ特許第119949号明細書(カナダ国特
許第1251200号)及び国際出願WO87/05294号(米国特許
第4886788号)に記載された方法により生成することが
できる。
トロンボキサンレセプターアンタゴニストTXA2として
は例えば次の文献に記載されているようなすべての化合
物が好適である:特開昭55−17315号;U.S.4472586、U.
S.4263207;U.S.4394515;U.S.4282365;BE883713;特開昭5
7−93962号;特開昭60−4154号;EP43292;EP82646;DE334
6047;国際公開WO0400−754;U.S.4474804;DE3401986;DE3
127343;BE897763;EP74861;AU84/25607;EP78668;DE33390
19;EP137426;及びN.H.Wilson及びR.L.Jones,Advances
in Prostaglandin,Thromboxane and Leukotriene R
esearch 14,420〜423(1985)並びにK.Stegmeier及び
その他、Thrombosis Research 35,379〜395(198
4)。
例えば次のものが挙げられる: 4−[2−(ベンゼンスルホンアミド)−エチル]−
フェノキシ酢酸(BM13177)[K.Stegmeier及びその他、
Thrombosis Research 35,379〜395,1984][1α
(Z),2β,5α−(+)−(7)−[5−[[(1,1−
ビフェニル)−4−イル]メトキシ]−2−(4−モル
ホリニル)−3−オキソシクロペンチル]−4−ヘプタ
ン酸(AH23848)[Br.J.Pharmac.(1985),86,259]
[1β,2α(5Z),3α,4β]−7−[[2−[(フェノ
キシアミノ)カルボニル]ヒドラジノ]メチル]−7−
オキサビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−イル]−5−
ヘプテン酸(SQ29548)[Prostaglandins 29,785(198
5)]。
4−(4−クロロベンゼンスルホニルアミノ)−エチ
ル−ベンゼン酢酸(BM13505)(Intern.Conf.Leukotrie
nes and Prostanoids in Health and Disease,Te
l Aviv,1985,10月、p10) 7−[3−[[[(フェニルアミノ)カルボニル]ヒ
ドラキソノール]メチル]−ビシクロ[2.2.1]ヘプト
−2−イル]−[1α,2β(Z),3α,4α](EP045)
及び7−[(1S,2S,3S,4R)−3−[1−(3−フェニ
ルチオレイドイミノ)−エチル]−ビシクロ[2.2.1]
ヘプタン−2−イル]−5−ヘプテン酸(EP092)[物
質は両方ともR.A.Armstrong及びその他,Br.J.Pharmaco
l.84,595〜607,1985] ジベンゾ[b,f]チエピン−3−メタノール−5,5−ジ
オキシド(L640035)[C.C.Chan,Europ.J.Pharmacol.11
0(3),323〜328,1985] 2,7(1H)イソキノリンジスルホンアミド、N7−(3
−クロロフェニル)−N2−[[7−[[(3−クロロフ
ェニル)アミノ]スルホニル]−3,4−ジヒドロ−2−
(1H)−イソキノリナール]スルホニル]−3,4−ジヒ
ドロ(SKF88046)[B.M.Weichman及びその他、Prostagl
andins,Leukotrienes and Medicine 15,167〜175、1
984]。
エプタロプロスト、シカプロスト又は前記の組合せ物
の静脈内注入で、例えば患者1人に対し約1〜50μg/日
のプロスタシクリン又はプロスタシクリン類縁体の量、
殊に12.5μg/患者/日が必要である。経口投与では約12
5〜350μg/患者/日を適用する。
経口投与には用量単位はプロスタシクリン又はプロス
タシクリン類縁体25〜50μgを含有し、ガレヌス製剤で
常用の付加物及び賦形剤を用いて常法で生成することの
できる錠剤、被覆錠剤、カプセル、ピル、懸濁液又は溶
液のような持続放出調剤では25〜250μgを含有する。
本発明ではトロンボキサンレセプターアンタゴニスト
は人間の研究で使われる量範囲である量を使用する[Ri
ess,H.E.Hiller,B.Reinhardt,C.Brauning,Thrombosis
Research 35,371〜378,1984]。一般に、BM13177は100
〜3000mg/患者/日、殊に200〜1200mg/患者/日、AH238
48又はSQ29548は1〜150mg/患者/日、殊に2〜100mg/
患者/日、あるいは生物学的に当量の他のトロンボキサ
ンレセプターアンタゴニスト。
プロスタシクリンをそれらのクラスレイト及び塩の混
合物で使用する場合、一方の活性剤と他方との比は、全
体的な活性剤の生物学的当量が前記の範囲に包含されて
いるならば重要ではない。
優れている経口投与のためには、特にガレヌス製剤で
常用の付加物及び賦形剤と常法で混合する錠剤、被覆錠
剤、カプセル剤、ピル剤、懸濁液又は溶液が好適であ
る。
組合せ物においてプロスタシクリン/プロスタシクリ
ン類縁体及びトロンボキサンレセプターアンタゴニスト
の量は、一般的適用においては、従来の他の適応で必要
とされた個々の活性成分の容量に比べて著しく低下す
る。
PC/PCA及びTXAAを1つの用量単位中で組合せるか又は
別々にしてかつ同時に又は連続的に実際に約1:0.1〜1:1
00の重量比で適用する(例えば同一の賦形剤中、錠剤又
は安息香酸ベンジル/ヒマシ油−混合物のような油性溶
液)。プロスタシクリンとTXA2との組合せは、本発明に
よる転移効果を達成するのに十分なプロスタシクリンが
存在する限りは、広範囲に行なうことができる。殊に、
比は1:0.1〜1:10、殊に1:0.1〜1:1である。
β−シクロデキストリンはプロスタシクリンと組合せ
るためのシクロデキストリンとして有利である。
更に、本発明はエプタロプロスト、シカプロスト及び
TXA2アンタゴニストとプロスタシクリン誘導体との組合
せ物を抗転移作用を有する製薬的製剤の製造に使用する
ことに関する。一般に、すべての悪性ヒト腫瘍(白血病
性癌を除いて)は転移を誘発し、本発明はこれに対して
適用することができる。
更に研究せずに、当業者は以上の記載により本発明を
完全に利用することができると思われる。従って次の優
れた実施形は単に詳説するためのものであると解釈すべ
きであり、かつ開示内容を少しも限定するものではな
い。
以上の記載及び次の実施例において、すべての温度は
直さずにセッ氏で記載し、かつ特に記載のない限りすべ
ての「部」及び「%」は「重量部」ないしは「重量%」
である。
前記の及び下記の引用したすべての出願明細書、特許
明細書及び刊行物並びに1989年10月5日に出願された相
応するドイツ国特許出願P3933523.2号明細書の全内容は
参考文献として添付されている。
実施例 細胞系R3327MAT−Luを次の試験で使用した。この細胞
系についてはJ.T.Isaacsの雑誌の論文(Current Conce
pts and Approaches to the Study of Prostate
Cancer 513〜576,1987,Alan R.Liss,Inc.,Animal
Model Systems)の533頁に記載されている。このMAT−
LU亜系を初めに単離した研究者及び研究所はD.W.Lanza
n,W.D.H.Heston,D.Kadmon及びW.R.Fair(Division of
Urology,Dept.of Surgery,Washington University
School of Medicine,St.Louis)であった。更に、
前記の論文にはこの亜系が発生する動物種が記載され、
かつこの細胞系の詳細な成長特性が示されている。D.W.
Lazan及びその他はCancer Research 42,1390(1982)
で、どのようにR3327MAT−Lu腫瘍細胞の個々の細胞懸濁
液を個々のラットから新たに切除した副次腫瘍(side
tumor)を用いて生成するかを記載している。
John Hopkins UniversityのIsaacs博士により得ら
れたR3327MAT−Luは速く成長し、内分泌独立性(endocr
ine−independent)であり、かつ測定可能なステロイド
レセプターを示さない。転移率は100%である。皮下イ
ンプランテーション後の動物の生存時間は約35日間であ
る。原発性腫瘍を切除しない皮下インプランテーション
による方法を選択してプロスタシクリン誘導体又はTXA2
アンタゴニストとプロスタシクリンとの組合せ生成物の
抗転移作用を測定した。
1. インプランテーションして約4週間後にドナー動物
から無菌状態で腫瘍を切除する。MEM199(最少必須培
地、英国Gibco社の標準培地)中で腫瘍から壊死部位を
除去しかつ約2mmの縁の長さの切片に切断する。1つの
腫瘍切片をそれぞれ成体の雄コップラット(Coprat;OLA
C英国)の皮下にインプランテーションする。動物を1
群が10匹から成る4つの群に分類する。前日にアルゼッ
ト・ミニポンプ(Alzet minipump)を動物の皮下にイ
ンプランテーションする。第1群:溶剤;第2群:イロ
プロスト(300ng/kg/分);第3群:エプタロプロスト
(100ng/kg/分)。16日目にポンプを取り替える。
腫瘍を1週間に1回スライドカリパスで測定する。腫
瘍面積を最大直径とそれに対して垂直の直径の積として
計算する。試験の終わりに断首して動物を殺す。血中の
活性成分の濃度を測定する。肺を解剖し、ブーアン液中
に24時間固定し、この後アルコール中に保存する。肺転
移の数を計数測定する。これはより簡単である。それと
いうのも転移はブーアンで染色されないからである。更
に、“大きい”及び“小さい”転移への区分を行なう。
2. R3327MAT−LU PCに対するイロプロスト及びエプタ
ロプロストの作用 選択した試験法(腫瘍の皮下インプランテーション、
原発性腫瘍を切除しない)において、抗転移作用に対す
る要求は非常に高いと分類される。それというのも原発
性腫瘍は連続的に転移を誘発するからである。
試験の終りにプロスタシクリンによる治療では体重は
著しくは減少しなかった。
体重(g) 腫瘍面積(mm2 対照 315±28 1966±791 イロプロスト 282±43 1658±485 エプタロプロスト 281±43 1928±691 腫瘍の成長はインプランテーションして約12日後に非
常に激しく開始する(第1図)。転移に特定の阻害剤は
原発性腫瘍の成長に対して作用効果を持っていない。イ
ロプロスト及びエプタロプロストを用いた場合、対照と
比較して原発生腫瘍の成長において差異は認められな
い。
肺のみで転移するこのPCの肺転移の評価は抗転移能力
に対する情報のみを与える。局所転移はその寸法におい
て直径において1mmより小さいものから約3mmまでで変動
する。“小さい”転移と“大きい”転移との区別は多く
の中間の症例の発生を伴わずに行なうことができる。
このモデルではイロプロストを用いて肺転移の総数の
減少は認められない。しかしエプタロプロストでは転移
総数の有意で著しい阻止が達成される(第2図)。“大
きい”転移と“小さい”転移と区別するとイロプロスト
に関しては“大きい”転移の数が減少する傾向があり
(第3図)、“小さい”転移の数は対照と比較すると増
加する傾向を有する(第4図)。エプタロプロストによ
る転移数に対する顕著な作用効果も“小さい”転移より
も“大きい”転移で強く現われる。
3. 上記の2と同じ試験法で行なう第2の実験では、エ
プタロプロストを腫瘍のインプランテーションの日から
試験の終りまで、0.1〜0.5mg/kgの用量で毎日経口投与
する。ここでも原発性腫瘍への作用はない。用量0.1mg/
kgでは肺転移の数への作用は検出されないが、高い用量
0.5mg/kgのエプタロプロストでは有意に(p0.05より低
い、Dunnett試験)転移数を低下させる(第5図)。
第1図〜第5図は次のものを表わす。
第1図:R3327MAT−Lu(原発性腫瘍)の成長に対する
イロプロスト及びエプタロプロストの作用。
第2図:肺転移総数に対するイロプロスト及びエプタ
ロプロストの作用。
第3図:“大きい”肺転移の数に対するイロプロスト
及びエプタロプロストの作用。
第4図:“小さい”肺転移の数に対するイロプロスト
及びエプタロプロストの作用。
第5図:肺転移の数に対する種々の用量のエプタロプ
ロストの作用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 31/5578 A61K 47/40 A61P 35/04 CA(STN)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エプタロプロスト、シカプロスト、エプタ
    ロプロスト又はシカプロストと生理的に認容性の塩基と
    の付加塩、シクロデキストリンクラスレイト又はその混
    合物を有効量で含有することを特徴とする、悪性腫瘍の
    治療に使用する抗転移剤。
  2. 【請求項2】エプタロプロストを含有することを特徴と
    する、請求項1記載の抗転移剤。
  3. 【請求項3】エプタロプロストシクロデキストリンクラ
    スレイトを含有することを特徴とする請求項1記載の抗
    転移剤。
  4. 【請求項4】シカプロストを含有することを特徴とする
    請求項1記載の抗転移剤。
  5. 【請求項5】シカプロストシクロデキストリンクラスレ
    イトを含有することを特徴とする請求項1記載の抗転移
    剤。
JP51472590A 1989-10-05 1990-10-05 抗転移剤 Expired - Fee Related JP3241373B2 (ja)

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DE3933523.2 1989-10-05

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