JPH04247005A - 水不溶性タンニン製剤および抗藻剤 - Google Patents

水不溶性タンニン製剤および抗藻剤

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JPH04247005A
JPH04247005A JP3363291A JP3363291A JPH04247005A JP H04247005 A JPH04247005 A JP H04247005A JP 3363291 A JP3363291 A JP 3363291A JP 3363291 A JP3363291 A JP 3363291A JP H04247005 A JPH04247005 A JP H04247005A
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JP
Japan
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water
group
tannin
acid
compound
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JP3363291A
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English (en)
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Tatsuo Hayashi
林 達男
Masahiro Takizawa
滝沢 正博
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Publication date
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Publication of JPH04247005A publication Critical patent/JPH04247005A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タンニンが固定化され
た水不溶性タンニン製剤およびその抗藻剤としての利用
に関する。
【0002】
【従来の技術】水不溶性のタンニン製剤としては、セル
ロースをエピクロルヒドリンで活性化後、ヘキサメチレ
ンジアミンと反応させ、生成したアミノヘキシルセルロ
ースを再びエピクロルヒドリンで活性化後、5倍子タン
ニンを共有結合させて固定化タンニンとする方法が知ら
れている(書籍「酵素工学」、東京化学同人発行、19
81年9月18日、p164〜171)。
【0003】また、特公昭57−52357号公報、同
59−2900号公報には、活性化された水酸基または
アミノ基、カルボキシル基等の官能基を分子中に有する
水不溶性の高分子に、タンニンもしくはタンニンのアミ
ノ誘導体を反応させて水不溶性タンニン製剤を得ること
が記載されている。
【0004】しかしながら、上記方法はいずれも固−液
の不均一反応でタンニンの固定化が行なわれ、しかも、
高分子固体と分子量の大きなタンニンとによる立体障害
の大きな反応であるため、反応性が低い。
【0005】ところで、本発明者は先に、水不溶性重合
体にタンニンを結合して水不溶性化した固定化タンニン
を用いて水中の藻類の発生を抑制する抗藻方法を提案し
た(特願平1−299277号)。
【0006】藻類の多量発生による障害は多方面で起こ
っている。例えば、上水道用水にアオコが発生するとカ
ビ臭が発生し、ビルクーリングタワーなどの熱交換機類
に珪藻が付着すると熱交換能の低下を招く。また、いけ
す、養殖池に緑藻、藍藻が発生すると、富栄養化による
酸欠、水質悪化、赤潮などが生じる。
【0007】従来、藻類の増殖を抑制したり、殺して除
去するための抗藻剤、殺藻剤としては多くの物質が開発
されており、スズ化合物、銅化合物等の無機金属を主体
としたもの、抗生物質、スルホンイミド誘導体等の有機
合成品などが提示されている。しかしこれらは、多量使
用に対する人体への安全性については十分と言えず、使
用環境の生態系に及ぼす影響にも多くの問題を抱えてい
る。
【0008】上記の固定化タンニンは、安全性が高く、
また、抗藻効果を有することも確認された。しかし、こ
の固定化タンニンは、上述のように反応性が低く、製造
コストが高くなるため、使用箇所等に制約を受けるとい
う問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、反応性が高
く安価に得られ、抗藻活性を示す水不溶性タンニン製剤
を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の水不溶性タンニ
ン製剤は、水酸基と共有結合を形成しうる官能基および
重合性二重結合を分子中に有する化合物(第一のモノマ
ー)とタンニンとを反応させた後、この反応生成物と、
重合性二重結合を有する化合物(第二のモノマー)およ
び架橋剤とを反応させて得られたものであることを特徴
とする。この水不溶性タンニン製剤は、高い抗藻活性を
示し、抗藻剤として有用である。
【0011】
【作用】タンニンは水、エタノール、アセトン等に易溶
で、第1のモノマーとの反応、このモノマーと第二のモ
ノマーとの重合あるいは架橋が溶媒に溶解した均一系で
、しかも、立体障害の小さな低分子どうしの反応として
効率的に行なうことができる。
【0012】
【実施態様】第1のモノマーは、タンニンのもつ水酸基
と共有結合を形成しうる官能基および重合性二重結合を
分子中に有する化合物である。第1のモノマーとタンニ
ンとが反応することにより、タンニンが共有結合したタ
ンニン含有重合性モノマーが得られる。第1のモノマー
としては、水、アルコール、アセトン、グリセリン、ジ
オキサン、テトラヒドロクランおよびこれらの混合物等
のタンニン溶解溶媒に溶解するものが好ましい。
【0013】水酸基と共有結合を形成しうる官能基とし
ては、エポキシ基、イソシアナート基、チオイソシアナ
ート基、ハライド、酸ハライド、酸無水物、アルデヒド
基、メチロール基、クロルスルホン酸基、アルコキシシ
ラン基などが好適である。以下、これら官能基ごとにグ
ループ分けして第1のモノマーの具体例を示す。なお、
(メタ)アクリル等の記載は、それぞれアクリルまたは
メタクリル等を示す(両方を示す)。
【0014】1)  エポキシ基:(メタ)アクリル酸
グリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、エポ
キシステアリル(メタ)アクリレート、N−(4−グリ
シジルエーテル−3,5−ジメチルベンジル)アクリル
アミド、p−ビニル安息香酸グリシジルエーテル、スチ
レングリシジルエーテル、エポキシスチレン
【0015】2)  イソシアナート基:スチレンイソ
シアナート、エチレンイソシアナート、プロピレンイソ
シアナート、アリルイソシアナート
【0016】3)  チオイソシアナート基:スチレン
チオイソシアナート、エチレンチオイソシアナート、プ
ロピレンチオイソシアナート、アリルチオイソシアナー
【0017】4)  ハライド:アリルクロライド、
メタクリルクロライド、2,3−ジクロロプロピル(メ
タ)アクリレート、モノクロル酢酸ビニル、クロルメチ
ルスチレン、2−クロロエチル(メタ)アクリレート、
3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、およびこれら化合物中の塩素の代わりにフッ素、
臭素、ヨウ素を付加した化合物
【0018】5)  酸ハライド:(メタ)アクリロイ
ルクロライド、p−ビニル安息香酸クロライド、マレイ
ン酸クロライド、フマル酸クロライド、イタコン酸クロ
ライド、β−(メタ)アクリロイルオキシエチルハイド
ロゲンフタル酸クロライド、β−(メタ)アクリロイル
オキシエチルハイドロゲンコハク酸クロライドおよびこ
れら化合物中の塩素の代わりにフッ素、臭素、ヨウ素を
付加した化合物
【0019】6)  酸無水物:無水マレイン酸、無水
イタコン酸、無水ハイミック酸、無水グルタコン酸
【0
020】7)  アルデヒド基:(メタ)アクロレイン
、p−ビニルベンズアルデヒド、クロトンアルデヒド、
シンナムアルデヒド
【0021】8)  メチロール基:N−メチロール(
メタ)アクリルアミド 9)  クロルスルホン酸基:p−ビニルベンジルスル
ホニルクロリド
【0022】10)  アルコキシシラン基:(メタ)
アクリロキシメチルトリメトキシシラン、γ−(メタ)
アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−(メタ
)アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、N−
β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミノ
プロピルトリメトキシシラン塩酸塩
【0023】タンニンとしては、ピロガロールタンニン
でもカテコールタンニンでもよい。ピロガロールタンニ
ンとしては、例えば没食子タンニン、五倍子タンニンな
どが挙げられる。
【0024】カテコールタンニンとしては、例えば茶、
カカオなどから得られるカテコール重合体が例示される
。また、タンニンは、タンニン酸のように必ずしも精製
されたものでなくてもよく、例えば、柿渋、ワットルエ
キスとして市販されているような不純なタンニンであっ
てもよい。
【0025】第2のモノマーとしては、重合性二重結合
を有する化合物が用いられる。第2のモノマーとしては
、分子量が比較的小さく、立体障害の小さなものが好ま
しく、これにより巨大分子であるタンニンと共有結合し
た第1のモノマーとの重合性を良好にする。また、第2
のモノマーは、タンニンが結合された第1のモノマーの
溶解溶媒、例えば、水、アルコール、アセトン、グリセ
リン、ジオキサン、テトラヒドロフランおよびこれらの
混合物に溶解するものが好ましい。
【0026】第2のモノマーの具体例は以下の通りであ
る。 1)  (メタ)アクリル酸およびその誘導体(メタ)
アクリル酸およびその金属塩、無水(メタ)アクリル酸
アクリル酸およびその金属塩のC1〜C10アルキル置
換体(クロトン酸〜デセン酸)
【0027】(メタ)アクリル酸のC1〜C18アルキ
ルエステル(メチル(メタ)アクリレート〜ステアリル
(メタ)アクリレート)(メタ)アクリル酸の上記以外
のエステル、例えば、2−ヒドロキシC2〜C3アルキ
ル(メタ)アクリレート、C1〜C4アルコキシエチル
(メタ)アクリレート、ジC1〜C2アルキルアミノエ
チル(メタ)アクリレート
【0028】2)  (メタ)アクリルアミドおよびそ
の誘導体 (メタ)アクリルアミド
【0029】N−C1〜C7モノアルキル(メタ)アク
リルアミド(メチル〜ベンジル) N,N−C1〜C4ジアルキル(メタ)アクリルアミド
N−ヒドロキシC1〜C4アルキル(メタ)アクリルア
ミド
【0030】N−シアノエチルアクリルアミドN−
(C1〜C4アルコキシメチル)(メタ)アクリルアミ
ドビス(メタ)アクリルアミドC2〜C10アルキルN
−(C1〜C2ジアルキルアミノエチル(またはプロピ
ル))(メタ)アクリルアミド
【0031】N−スルホC3〜C10アルキル誘導体(
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸な
ど)オキソC1〜C6アルキル誘導体(N−(1,1−
ジメチル−3−オキソブチル)アクリルアミドなど)ア
ミノ酸誘導体(N−(メタ)アクリロイルグリシンアミ
ドなど)
【0032】3)  (メタ)アクリロニトリ
ルおよびその誘導体 (メタ)アクリロニトリル2−クロロ(メタ)アクリロ
ニトリル
【0033】4)  スチレンおよびその誘導体スチレ
ンC1〜C4アルキルスチレンハロゲン化スチレン(ク
ロロスチレン、フルオロスチレン、ヨードスチレン、ブ
ロモスチレン)
【0034】C1〜C6アルコキシスチレン(メトキシ
〜フェノキシ)ヒドロキシスチレン誘導体(ビニルベン
ジルアルコールなど)カルボキシおよびカルボニルスチ
レン(ビニル安息香酸およびその金属塩、アセチルスチ
レン、ビニルベンズアミド、ビニルサリチル酸およびそ
の金属塩など)
【0035】ニトロスチレン、シアノスチレン、シアノ
メチルスチレンアミノスチレン、アミノメチル化スチレ
ンスチレンスルホン酸およびその金属塩その他(ビニル
ナフタレン、ビニルアントラセンなど)
【0036】5
)  オレフィン誘導体エチレン、プロペン、ブテン、
イソブチレン、3−メチル1−ブテン、シクロヘキセン
、ヘプテン、オクテン、シクロペンテン、C1〜C2ア
ルキルヘキセン、C1〜C2アルキルペンテン、C1〜
C2アルキルヘプテン、デセン、フェニルブテン
【0037】クロロプロペン、クロロブテンアリルアル
コール、アリルスルホン酸およびその金属塩、ビニルス
ルホン酸およびその金属塩
【0038】6)  ハロゲン化エチレン塩化ビニル、
塩化ビニリデン、臭化ビニル、フッ化ビニル、フッ化ビ
ニリデン、クロロトリフルオロエチレン、テトラフルオ
ロエチレン
【0039】7)  ビニルエステル誘導体酢酸ビニル
、ハロゲン化酢酸ビニル、C2〜C18脂肪酸ビニルエ
ステル、ケイ皮酸ビニル
【0040】8)  ビニルエーテル誘導体C1〜C1
8アルキルビニルエーテル、C1〜C18ハロアルキル
ビニルエーテルヒドロキシC1〜C18アルキルビニル
エーテル
【0041】9)  ビニルケトン誘導体C1〜C6ア
ルキルビニルケトン、2−シクロペンテン−1−オン、
ベンジリデンアセトン、ベンジリデンアセトフェノン
【0042】10)  ビニルアミン誘導体N−ビニル
ピロリドン
【0043】11)  マレイン酸、マレイミド誘導体
、脂肪族ジカルボン酸 無水マレイン酸、マレイン酸およびその金属塩、C1〜
C6アルキルマレイン酸およびその金属塩、無水グルタ
コン酸、グルタコン酸およびその金属塩、無水イタコン
酸、イタコン酸およびその金属塩
【0044】ハロゲン化無水マレイン酸、ハロゲン化マ
レイン酸およびその金属塩マレイン酸C1〜C8ジアル
キルエステル、イタコン酸C1〜C18ジアルキルエス
テル
【0045】マレアミド酸、マレイン酸ジアミドマ
レイミド、N−C1〜C10アルキルマレイミド
【00
46】12)  複素環を持つモノマー1−ビニルイミ
ダゾール、1−ビニル−2−メチルイミダゾール、1−
ビニル−2−イミダゾリン、1−ビニル−2−ピロリド
ン、1−ビニルカルバゾール、ビニルピリジン、ビニル
メチルピリジン、ビニルキノリン、N−ビニル−2−カ
プロラクタム、ビニルフタルイミド
【0047】上記の
第2のモノマーは、1種または2種以上を組み合わせて
重合反応に供することができるが、第2のモノマーの少
なくとも1つは、そのホモポリマーが水溶性があるもの
が好ましい。これにより得られる水不溶性タンニン製剤
が親水性をもち、抗藻剤としての使用等、水に接して使
用される際に活性が向上する。
【0048】このようなモノマーとしては、分子中に、
水酸基(−OH)、アミノ基(−NH2)、カルボキシ
ル基、スルホン基、4級アンモニウムイオン基、3級ア
ミン基を有するものが挙げられる(化1参照)。
【0049】
【化1】
【0050】架橋剤としては、重合性二重結合を2つ以
上分子中に有する化合物、多価エポキシ化合物、多価イ
ソシアネート、アルデヒド、シランカップリング剤など
が好適に用いられ、これらの具体例を挙げれば以下の通
りである。
【0051】1)  重合性二重結合を2つ以上分子中
に有する化合物:ジビニルベンゼン、エチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、N,N′−ヘキサメチレン
ビス(メタ)アクリルアミド、1,4−ブタンジオール
ジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ
)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)
アクリレート、プロポキシレイテッドトリメチロールプ
ロパン(TMP)トリ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリス(メタ
)アクリロキシエチルホスフェート、ポリエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(
メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−1,3−ジ(メ
タ)アクリロキシプロパン、トリアリルイソシアヌレー
【0052】2)  多価エポキシ化合物:ポリエチレ
ングリコールジグリシジルエーテル(EO=1〜22モ
ル)、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル
(PO=1〜11モル)、ネオペンチルグリコールジグ
リシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシ
ジルエーテル、o−フタリックアシッドジグリシジルエ
ーテル、N,N−ジグリシジルアニリン、N,N−ジグ
リシジル−o−トルイジン、ダイマー酸ジグリシジルエ
ーテル、レゾルシンジグリシジルエーテル、1,4−ブ
タンジオールジグリシジルエーテル、グリセロールポリ
グリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジル
エーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエー
テル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、トリスエ
ポキシプロピルイソシアヌレート
【0053】3)  多価イソシアナート:トルイレン
ジイソシアナート、2,4−トルイレンジイソシアナー
トの二量体、ナフチレン−1,5−ジイソシアナート、
ジフェニルメタンジイソシアナート、トリフェニルメタ
ントリイソシアナート、トリス−(p−イソシアナート
フェニル)チオフォスフェート、ポリメチレンポリフェ
ニルイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート
、トリメチルヘキサメチレンジイソシアナート、イソホ
ロンジイソシアナート、キシリレンジイソシアナート

0054】4)  アルデヒド:ホルムアルデヒド、グ
リオキザール、グルタルアルデヒド等の脂肪族アルデヒ
ド;テレフタルアルデヒド、ジヒドロキシテレフタルア
ルデヒド等の芳香族アルデヒド;ジアルデヒドでんぷん
【0055】5)  シランカップリング剤:γ−グリ
ドキシプロピルトリメトキシシラン、β−(3,4−エ
ポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ
−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロ
ピルトリエトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン、ビス−(3−ト
リエトキシシリルプロピル)−テトラスルファン
【00
56】6)  重合性二重結合と、上記1)〜5)の化
合物のようにエポキシ基、イソシアナート基、アルデヒ
ド基、アルコキシシラン基等の官能基とを有する化合物
【0057】次に、本発明の水不溶性タンニン製剤の製
造方法について説明する。本発明では、まず、水酸基と
共有結合を形成しうる官能基および重合性二重結合を分
子中に有する化合物(第1のモノマー)とタンニンとを
反応させて、タンニンを第1のモノマーに共有結合させ
る。
【0058】この反応は、タンニンおよび第1のモノマ
ーが溶解する溶媒中で行なうことが好ましく、水、アル
コール、アセトン、グリセリン、ジオキサン、テトラヒ
ドロフランおよびこれらの混合溶媒などが用いられる。
【0059】反応温度および時間は、第1のモノマー、
溶媒、触媒によっても異なるが、反応温度−20〜10
0℃、反応時間30分〜20時間程度が好ましい。触媒
の使用の要否、あるいは使用する場合の触媒の種類は第
1のモノマーによっても異なる。無添加で反応するもの
もあるが、一般に酸、アルカリ、アミン、有機金属化合
物等を使用することが好ましい。
【0060】第1のモノマーとタンニンとの反応モル比
は、第1のモノマー/タンニン =0.5〜2が好適で
あり、より好ましくは0.7〜1.3である。
【0061】次に、タンニンが共有結合された第1のモ
ノマーと、重合性二重結合を有する化合物(第2のモノ
マー)および架橋剤とを反応させる。架橋剤は、その官
能基の種類によっても異なるが、第1および第2のモノ
マーの重合と同時に反応させる場合と、第1および第2
のモノマーの重合によるポリマー形成後に反応させる場
合とがある。
【0062】反応時の第1のモノマー、第2のモノマー
、架橋剤の配合モル比は、以下の範囲が好ましい。
【0063】第1のモノマー:0.1〜70モル%、よ
り好ましくは1〜20モル% 第2のモノマー:10〜99モル%、より好ましくは2
0〜99モル% 架橋剤:0.1〜20モル%、より好ましくは0.5〜
10モル%
【0064】重合開始剤としては、ラジカル
重合開始剤、カチオン重合開始剤、アニオン重合開始剤
などが用いられ、また、紫外線重合触媒、γ線照射など
を用いることもでき、好ましくはラジカル重合開始剤で
ある。重合開始剤の具体例を挙げれば以下の通りである
【0065】(1) 過酸化物、アゾ化合物、レドック
ス系触媒等のラジカル重合開始剤 過酸化ベンゾイル、過硫酸カリウム、t−ブチルパーオ
キシアリルカーボネート、アゾビスイソブチロニトリル
、2,2′−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン
)ジハイドロクロライド、2,2′−アゾビス(2−メ
チルプロピオニトリル)、2,2′−アゾビス(2,4
−ジメチルバレロニトリル)、過酸化水素と亜硫酸塩ま
たは鉄塩とのレドックス系触媒、過硫酸カリウムと亜硫
酸塩または鉄塩とのレドックス系触媒
【0066】(2) カチオン重合開始剤ハロゲン化金
属、プロトン酸、カルベニウムイオン塩、ハロゲンなど
【0067】(3) アニオン重合開始剤アルカリ金属
、アルカリ金属アルキル、アルカリ金属アミド、アルコ
キシド、アミン、エーテル、アルコール、水など
【0068】重合および架橋反応の温度および時間は、
モノマー、架橋剤の種類にもよるが、反応温度−80〜
100℃、反応時間30分〜20時間が適当であり、好
ましくは反応温度20〜100℃、反応時間30分〜1
5時間である。
【0069】反応溶媒としては、タンニンの結合した第
1のモノマーと第2のモノマーがともに溶解する溶媒が
好ましい。このような溶媒を用いることにより、反応が
溶媒に溶けた均一系で、立体障害の小さな低分子どうし
の反応により、効率的かつ安価に水不溶性タンニン製剤
が得られる。
【0070】反応は、溶液重合反応、懸濁重合反応など
によって行なうことができる。溶液重合反応の場合は、
第1および第2のモノマーが溶解する溶媒中で重合反応
および架橋反応を行ない、乾燥後、粉砕することにより
、所定粒径の水不溶性タンニン製剤が得られる。
【0071】溶液重合反応における好ましい溶媒として
は、水、アルコール、アセトン、グリセリン、エチレン
グリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ジオキサン、テトラヒドロフランおよびこれら
の混合溶媒などが挙げられる。
【0072】懸濁重合反応の場合は、反応溶媒中にモノ
マー、架橋剤を溶解し、この反応溶媒を、反応溶媒と相
溶性のない分散溶媒中に分散後、重合反応および架橋反
応を行なって所定粒径の水不溶性タンニン製剤を製造す
ることができる。
【0073】ここで、反応溶媒としては、水、アルコー
ル、グリセリン、エチレングリコール、ポリエチレング
リコール、プロピレングリコールおよびこれらとアセト
ン、ジオキサン、テトラヒドロフラン等との混合溶媒な
ども用いることができる。
【0074】また、分散溶媒としては、ヘキサン、シク
ロヘキサン、スクワラン、流動パラフィン等の液状炭化
水素;2−オクチルドデカノール、トリメチルノニルア
ルコール、ヘプタデカノール等の液状高級アルコール;
オレイン酸、リノレン酸等の液状高級脂肪酸;大豆油、
ナタネ油、綿実油、ゴマ油、魚油、鯨油等の動植物油脂
;クロロホルム、四塩化炭素、トリクロロエタン等の塩
素化炭化水素;シリコーン油などが用いられる。
【0075】得られた水不溶性タンニン製剤は、高分子
主鎖に対してタンニンが共有結合で懸垂(ペンダント)
しており、タンニンのもつ活性が発揮され、しかも、固
定化されていることから水中に溶出せず種々の用途に用
いられ、特に抗藻活性をもつので抗藻剤として有用であ
る。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、第1のモノマーに対し
てタンニンを共有結合させ、この第1のモノマーと第2
のモノマーとを重合させるとともに架橋剤により水に対
して安定に不溶化させることにより、立体障害の少ない
均一系で、高い反応性で容易かつ安価に水不溶性のタン
ニン製剤を得ることができる。
【0077】この水不溶性タンニン製剤は、そのタンニ
ン活性を利用して種々の用途に用いることができ、特に
、水と接触させることにより、緑藻、珪藻、藍藻等のい
わゆる微細藻類に対して優れた抗藻効果を発揮し、水中
の藻類の発生を抑制することができる。しかも、タンニ
ンが固定化されており水に直接溶け出さないため、使用
上の安全性、生分解性の問題が生じる余地がなく、また
、再使用可能なことから、稼動コストの低減化も実現で
きる。
【0078】
【実施例】製造例1 ワットルタンニン25gをイオン交換水80gに溶解し
、これに10%炭酸ナトリウム水溶液を添加してpH7
.5に調整した。
【0079】この溶液にグリシジルメタクリレート(第
1のモノマー)2.5gを加え40℃で8時間撹拌し、
ワットルタンニンとグリシジルメタクリレートとが共有
結合した化合物を得た。
【0080】この反応液を室温まで冷却後、80%アク
リル酸(第2のモノマー)76g、ポリエチレングリコ
ールジメタクリレート(EOp2モル)(架橋剤)13
.7g、2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)
パーサルフェート(和光純薬工業株式会社製、V−50
)0.25gを加えて混合した。なお、EOpは、エチ
レンオキサイドの平均付加モル数を示す。
【0081】撹拌機付き500ml4口セパラブルフラ
スコを用い、この混合溶液を、あらかじめエチルセルロ
ース(ハーキュレス社製N−50)1.5gとソルビタ
ントリステアレート1.5gとを溶解したシクロヘキサ
ン溶液270gに撹拌下、分散した。この分散液中に窒
素ガスを吹き込みながら、70℃に昇温し、8時間撹拌
し、懸濁重合反応させた。
【0082】この分散液を室温まで冷却後、ろ過により
シクロヘキサン相を除去した。ついで、メタノールで固
形物を洗浄後、この固形物(粒子)を炭酸ナトリウム2
1.8g含む水溶液500gに加えて撹拌した。この液
にメタノール200mlを加えてろ過し、固形物をメタ
ノールで洗浄後風乾した。このようにして、粒径0.5
〜2mmの水不溶性タンニン製剤を得た。
【0083】製造例2 ワットルタンニン25gをイオン交換水80gに溶解し
、これに10%炭酸ナトリウム水溶液を添加して、pH
7.5に調整した。この溶液にグリシジルメタクリレー
ト2.5gを加え、40℃で8時間撹拌した。この反応
液を室温まで冷却後、80%アクリル酸76g、ポリエ
チレングリコールジメタクリレート(EOp2モル)1
3.7g、2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン
)パーサルフェート(和光純薬株式会社製、V−50)
0.3gを加えて混合した。
【0084】この混合液を70℃で15時間静置し、溶
液重合させた。エタノール、水で洗浄後、乾燥し、つい
で0.5〜1mmの粒径に粉砕した。このようにして水
不溶性タンニン製剤を得た。 製造例3 タンニン酸(日本薬局方)63g、水酸化カリウム2.
5gをメタノール75gに溶解した。
【0085】この溶液にクロルメチルスチレン5.5g
を溶解し、65℃で6時間撹拌した。ついで、この溶液
にヒドロキシメタクリレート44g、ジビニルベンゼン
3.2g、2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン
)パーサルフェート(和光純薬株式会社製、V−50)
0.7g、水20gを混合した。さらにこの溶液を、あ
らかじめソルビタントリステアレート1.5gを溶解し
た流動パラフィンに分散して、窒素ガスを吹込みながら
65℃で7時間撹拌し懸濁重合させた。
【0086】得られた固形物(粒子)を遠心分離により
溶媒から分離し、ヘキサン、メタノールで洗浄後、乾燥
した。このようにして粒径0.3〜1mmの水不溶性タ
ンニン製剤を得た。
【0087】製造例4 タンニン酸(日本薬局方)25gを水60gに溶解し、
−10℃に冷却後、メタクリロイルクロライド1.5g
を混合した。ついでこの溶液にカ性ソーダ0.5gを含
有する水溶液20gを滴下により添加した。この溶液を
1時間撹拌後、室温にもどした。この溶液に80%アク
リル酸40g、アクリル酸ブチル6g(以上、第二のモ
ノマー)、過硫酸カリウム40.13gを加えて混合し
た。
【0088】この混合液を、エチルセルロース(ハーキ
ュレス社製N−50)1.5gを含むシクロヘキサン2
70gに撹拌下分散し、窒素ガスを吹き込みながら70
℃で5時間撹拌して懸濁重合させた。つづいてジエチレ
ングリコールジグリシジルエーテル7gを加えて70℃
で3時間撹拌して架橋した。
【0089】この分散液を室温に冷却後、遠心分離とろ
過により固形物(粒子)を回収し、この固形物を100
℃で2時間乾燥した。この固形物をメタノール、水で洗
浄後、風乾し、粒径1〜3mmの水不溶性タンニン製剤
を得た。
【0090】製造例5 タンニン製剤(日本薬局方)25gとp−イソシアナー
トスチレン2.1gをジオキサンと水の混合溶媒(ジオ
キサン/水=90/10)100gに溶解し、トリエチ
ルアミン0.05gを加え、−10℃で30分撹拌後昇
温して、室温で2時間撹拌した。
【0091】これにメタクリルアミド30.5g、メタ
クリル酸メチル10g、アクリル酸ブチル4.3g、1
,6−ヘキサンジオールジアクリレート11g、2,2
′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(和
光純薬株式会社製、V−65)0.18gを加えて混合
後、60℃で15時間静置し、溶液重合させた。この反
応物をメタノールで洗浄後、乾燥し、粉砕機で0.5〜
2mmの粒径に粉砕した。このようにして水不溶性タン
ニン製剤を得た。
【0092】製造例6 五倍子タンニン25gをイオン交換水70gに溶解し、
6N塩酸でpH1.5に調整後、p−ビニルベンズアル
デヒド2.3gを加え40℃で20時間撹拌した。つい
で室温に冷却し、スチレンスルホン酸ソーダ34g、ク
ロトン酸3g、アクリルアミド14g、アクリル酸ブチ
ル1g(いずれも、第2のモノマー)を加えて、6N塩
酸と6Nカ性ソーダを用いてpH4.0に調整した。
【0093】この溶液に過硫酸カリウム0.15gを溶
解し、さらにこの溶液を、ソルビタントリステアレート
1.5gを溶かした流動パラフィン中に分散した。窒素
ガスを流しながら70℃で7時間撹拌して、懸濁重合さ
せた。その後室温に冷却して、50%グルタルアルデヒ
ド水溶液5gを加えて15時間撹拌し、架橋させた。固
形分(粒子)を遠心分離により分離後、メタノールで洗
浄し、ついで乾燥した。このようにして、粒径1〜4m
mの水不溶性タンニン製剤を得た。
【0094】製造例7 タンニン酸(日本薬局方)25gをアセトン100gに
溶解し、無水イタコン酸1.7gを加えて沸点で還流し
ながら3時間撹拌した。
【0095】この溶液を室温に冷却後、メタクリル酸4
9g、アクリル酸ブチル1g、スチレン16g(以上、
第2のモノマー)、N,N′−ヘキサメチレンビスアク
リルアミド15g(架橋剤)、2,2′−アゾビス(2
−シクロプロピルプロピオニトリル)(和光純薬株式会
社製、V−68)0.14gを加えて窒素ガスを10分
間吹込み、つづいて60℃で15時間静置し、溶液重合
させた。この反応物をアセトンで洗浄後、乾燥して粉砕
機で粒径を0.2〜0.5mmに調整した。このように
して水不溶性タンニン製剤を得た。
【0096】製造例8 お茶抽出タンニン25gとγ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン13.3gを水80gに溶解し、1
N塩酸でpH2.0に調整した。この溶液を100℃で
蒸発乾固後、これに80%アクリル酸77g、メタクリ
ル酸メチル9.5g(以上、第2のモノマー)、ジエチ
レングリコールジメタクリレート18g(架橋剤)、2
,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)パーサルフ
ェート0.3g、 水70gを加えて混合後、これを、
エチルセルロース(ハーキュレス社製、N−50)1.
5gを含むシクロヘキサン250gに分散した。窒素ガ
スを吹込みながら70℃で5時間撹拌して、懸濁重合さ
せた。
【0097】固形物(粒子)をろ過により分離後、水で
洗浄した。この固形物を乾燥して粒径1〜3mmの水不
溶性タンニン製剤を得た。
【0098】製造例9 ワットルタンニン25gとN−メチロールアクリルアミ
ド1.8gを水80gに溶解し、6N塩酸でpH3.0
に離整して室温で8時間撹拌した。この溶液を6Nカ性
ソーダで中和後、N,N′−ジメチルアクリルアミド2
0g、ヒドロキシエチルメタクリレート12g(以上、
第2のモノマー)、ネオペンチルグリコールジメタクリ
レート3g(架橋剤)、過硫酸カリウム0.15gを加
えて混合した。この混合液を流動パラフィン300g中
に分散し、70℃で8時間撹拌した。
【0099】固形物(粒子)をろ過により分離し、水洗
後乾燥した。このようにして粒径0.5〜3mmの水不
溶性タンニン製剤を得た。
【0100】製造例10 製造例5においてp−イソシアナートスチレン2.1g
の代わりにスチレンチオイソシアナート2.6gを用い
る以外は同様にして、水不溶性タンニン製剤を得た。
【0101】製造例11 タンニン酸(日本薬局方)25gをテトラヒドロフラン
/ピリジン(1/1)混合液80gに溶解し、p−ビニ
ルベンジルスルホニルクロライド(第1のモノマー)9
.1gを加えて40℃で3時間撹拌した。
【0102】この溶液を室温に冷却後、ヒドロキシメタ
クリレート44g、ジビニルベンゼン3.2g、2,2
′−アゾビス(2−アミジノプロパン)パーサルフェー
ト(V−50)0.7gを加えて混合し、窒素ガスを1
0分間吹き込んだ後65℃で8時間静置して溶液重合さ
せた。
【0103】メタノール、水で洗浄後、乾燥し、ついで
0.5〜1mmの粒径に粉砕した。このようにして水不
溶性タンニンを得た。
【0104】製造例12 製造例3においてジビニルベンゼン3.2gの代わりに
2,4−トルイレンジイソシアナート4.7gを用いる
以外は同様にして、水不溶性タンニン製剤を得た。
【0105】製造例13 製造例3においてジビニルベンゼン3.2gの代わりに
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン4.5g(架橋
剤)および80%アクリル酸6.0g(第2のモノマー
)を用いて同様の操作を行ない、水不溶性タンニン製剤
を得た。但し、乾燥は110℃で1時間である。
【0106】製造例14 水不溶性重合体にタンニンを結合して水不溶性化した固
定化タンニンを比較例とした。製造は書籍「酵素工学」
、東京化学同人発行(1981年9月18日、p164
〜171)記載の方法に準拠して、セルロースにタンニ
ン酸(日本薬局方)を結合させて固定化タンニンを調製
した。
【0107】実験例1(アオコの増殖阻害試験)上記製
造例1〜14で製造した水不溶性タンニン製剤を、MA
培地1ml当り0.1wt/vol%になるように加え
、4時間室温で攪拌後、前培養したアオコ(Micro
cystis aeruginosa)を最終セル濃度
が1×104cells/mlになるように接種し、光
1,500Lux(16時間明期、8時間暗期)、25
℃の条件下で培養し、11日目のアオコの量を測定した
。なお、培地量は100mlとした。また、水不溶性タ
ンニン製剤を加えずに同様の処理を行なったものをコン
トロールとした。以上の結果を下記の表1に示す。
【0108】
【表1】アオコ増殖阻害試験結果
【0109】実験例2(珪藻の付着阻害試験)製造例1
〜14で製造した水不溶性タンニン製剤を、海水強化培
地1ml当り0.1wt/vol%になるように加え、
2時間室温で攪拌後、前培養した海産性珪藻(Nitz
schia sp.)を最終セル濃度1×103cel
ls/mlになるように接種し、光 3,000Lux
(16時間明期、8時間暗期)、20℃の条件下で培養
し、10日目に試験管内に立てたカバーグラスに付着し
た珪藻の量を計測した。なお、数値は方眼接眼レンズ1
00桝中に珪藻が出現する桝数を、1検体25視野づつ
とりその平均値を示した。また、水不溶性タンニン製剤
を加えずに同様の処理を行なったものをコントロールと
した。以上の結果を、下記の表2に示す。
【0110】
【表2】珪藻の付着阻害試験

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  水酸基と共有結合を形成しうる官能基
    および重合性二重結合を分子中に有する化合物とタンニ
    ンとを反応させた後、この反応生成物と、重合性二重結
    合を有する化合物および架橋剤とを反応させて得られた
    水不溶性タンニン製剤。
  2. 【請求項2】  水酸基と共有結合を形成しうる官能基
    が、エポキシ基、イソシアナート基、イソチオシアナー
    ト基、ハライド、酸ハライド、酸無水物、アルデヒド基
    、メチロール基、クロルスルホン酸基またはアルコキシ
    シラン基から選ばれた少なくとも1つである請求項1記
    載の水不溶性タンニン製剤。
  3. 【請求項3】  架橋剤が、重合性二重結合を2つ以上
    分子中に有する化合物、多価エポキシ化合物、多価イソ
    シアネート、アルデヒドまたはシランカップリング剤か
    ら選ばれた少なくとも1つである請求項1または2に記
    載の水不溶性タンニン製剤。
  4. 【請求項4】  請求項1〜3のいずれか一項に記載の
    水不溶性タンニン製剤からなる抗藻剤。
JP3363291A 1991-02-01 1991-02-01 水不溶性タンニン製剤および抗藻剤 Pending JPH04247005A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003035723A1 (en) * 2001-10-24 2003-05-01 Omnichem S.A. Complexating systems, intermediates for their production and method for obtaining and using the same
JP2013538280A (ja) * 2010-09-14 2013-10-10 コリア アドバンスド インスティテュート オブ サイエンス アンド テクノロジー タンニン、ポリエチレングリコール及び水、低級アルコール又はこれらの混合物を含む接着剤

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