JPH0424694Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 本考案は、不使用の操作部材の誤操作防止機構
を有するカメラ一体型記録再生装置に関する。

〔従来技術〕

従来よりカメラ一体型記録再生装置としてカメ
ラとポータブルVTRデツキとを合体したカメラ
一体型VTRがあるが、該カメラ一体型VTRは、
例えば、第１図に示すように構成れたものがあ
る。

１はカメラ一体型VTRの本体、２はカメラ部
のフアインダ、３はカメラ部の撮影レンズ、４は
本体１の左側面前上部に配設されたオート・ホワ
イト・バランス設定用ボタン（AWB）、バツ
ク・ライト・コントロールボタン（BLC）等の
カメラ部用操作部材、５は該カメラ部用操作部材
４の下方に併設された記録、再生、早送り、早戻
しボタン等のVTR部用操作部材、６は本体１の
左側面後部から装填されたビデオテープカセツ
ト、７はグリツプ８に装備されたカメラ録画スタ
ート／ストツプ用のトリガースイツチである。

従つて、上記のようなカメラ部用操作部材４と
VTR部用操作部材５とが、上下に接して併設さ
れた構成であるため、カメラ撮りをする際に誤ま
つてVTR部用操作部材５に触れたり、あるいは、
VTR部のみを単独に作動させる場合に誤つてカ
メラ部操作部材４に触れたりして、所期の動作が
阻害されるという不具合があつた。

〔考案の目的〕

本考案は、叙上の問題点に鑑みてなされたもの
で、遮蔽部材を設けることにより、カメラ部ある
いは記録再生部の誤操作の発生を防止し、操作性
の良いカメラ一体型記録再生装置を提供すること
を目的としている。

〔実施例〕

以下、本考案の第一実施例を第２図及び第３図
に基づいて説明する。なお、従来例と同一の部材
は同一の符号を用い、その説明は省略する。

まず、構成を述べると、記録、再生、早送り、
早戻しボタン等のVTR部操作部材１５を挾んで
本体１の左側面１ｌに上下に平行して一対のスラ
イド用溝１ｍ，１ｍが刻設してあり、該溝１ｍに
嵌合して摺動可能なスライド式の遮蔽板１９が装
備されている。なお、該遮蔽板１９は、VTR部
用操作部材１５の全てを覆う大きさで、前記溝１
ｍとの嵌合部分は図示を省略しているが、該溝１
ｍから脱落せずに摺動することのできる公知の構
成でよく、また、固定手段もクリツク機構など従
来から用いられているものでよい。さらに、遮蔽
板１９上には録画ボタン１５ｒが設けられ、遮蔽
板１９を前記溝１ｍの上限に固定した状態で録画
ボタン１５ｒを操作することによりVTR部での
録画が開始されるようになり、また、下限に固定
した状態で録画ボタン１５ｒを操作することによ
りVTR部が録画スタンバイ又はポーズ状態とな
る構成としてある。（例えば遮蔽板１９の位置に
連動するモード切換えスイツチ等が設けられてい
る。） 従つて、VTR部用操作部材１５からは、従来
例のVTR部操作部材５における録画ボタン５ｒ
（第１図）が省略されている。

次に、操作方法を述べると、VTR部のみを単
独に用いる際には、第２図に示すように、遮蔽板
１９をスライド用溝１ｍの上限に上げて固定すれ
ば、操作部材１５が露呈するためその操作により
VTR部の動作が可能となり、且つ、この場合に、
遮蔽板１９上の録画ボタン１５ｒの操作により録
画を行なうことができる。

また、カメラ撮りを行なう場合は、第３図に示
すように、遮蔽板１９を下限に固定し、この状態
で録画ボタン１５ｒを操作することにより録画ポ
ーズ状態となるので、この状態で、トリガースイ
ツチ７の操作により、録画のスタート／ストツプ
を行なうことができる。このとき、遮蔽板１９が
カメラ撮り時に不要なVTR部用操作部材１５を
覆つているため、該操作部材１５を誤つて押すこ
とを防止し得る。

次に、本考案の第二実施例を第４図及び第５図
に基づいて説明する。

この実施例は、従来例の構成に第一実施例のス
ライド用溝１ｍと録画ボタン１５ｒを配備された
遮蔽板１９を施したもので、第一実施例とほぼ同
様の構成である。

従つて、VTR部のみを単独に用いる際には、
第４図に示すように遮蔽板１９をスライド用溝１
ｍの上限に位置させるが、そのときカメラ部用操
作部材４は遮蔽板１９に覆われているため、誤つ
てカメラ部用操作部材４が押されるのを防ぐこと
ができる。

また、カメラ撮りを行なう場合には、第５図に
示すように、遮蔽板１９お下限に下げることによ
りVTR部用操作部材１５が該遮蔽板１９に覆わ
れるとともにカメラ部用操作部材４が表出するの
で、前記VTR部用操作部材１５に触れる心配な
しに、カメラ撮りを行なうことができる。

次に、第三実施例を第６図及び第７図に基づい
て説明する。この実施例は、第二実施例に示すと
ころのカメラ部用操作部材４と第１図の従来と同
様の構成のVTR部用操作部材５との間において
本体１の左側面１ｌに固着した回転軸２９ａに、
回動可能に遮蔽板２９を装備したものである。す
なわち、第二実施例のスライド用溝１ｍとこれに
嵌合し摺動する遮蔽板１９に代えて、蝶番形式の
遮蔽板２９としたものである。そして、上方のカ
メラ部用操作部材４を覆つて固定するときは、
VTR部用操作部材５を表出させ、また、第７図
に示すように反転して下方のVTR部用操作部材
５を覆つて固定するときはカメラ部用操作部材４
を表出させ、かつ、このとき、録画ポーズ状態へ
の設定のためにVTR部用操作部材５中の録画ボ
タン５ｒを操作するためのボタン２９ｂが配備さ
れている。遮蔽板２９の位置と録画ボタン５ｒと
により設定されるモード（録画ポーズモードと録
画モード）の切換えは遮蔽板２９に連動する切換
えスイツチを設けることで達成される。

従つて、第二実施例とほぼ同様の機能を有し、
効果を発揮できるのは明らかなので、詳述は省
く。

〔考案の効果〕

以上説明してきたように、この考案は第１の位
置において再生用操作部材を遮蔽状態とし、第２
の位置において設定再生用操作部材を露出状態と
する遮蔽部材を設け、前記遮蔽部材が第１の位置
にあるときにはトリガースイツチを操作する事に
より前記カメラ部により形成される撮像画像信号
を前記記録再生部により記録媒体に記録する撮影
記録動作のスタート／ストツプが可能な撮影記録
準備状態にする事が可能で、且つ前記再生用操作
部材の操作が不可能な第１の動作モードとし、前
記遮蔽部材が第２の位置にあるときには前記撮影
記録準備が不可能で、且つ前記再生用操作部材を
操作する事により前記記録再生部による再生動作
を行う事が可能な第２の動作モードとする事によ
り、カメラ部により形成される撮像画像信号を記
録媒体に記録する撮影記録動作時に、再生用操作
部材を誤操作したり、あるいは再生用操作部材を
操作し記録再生部において記録媒体に記録されて
いる画像信号を再生する再生動作時に、トリガー
スイツチを誤操作したりする事を防止する事がで
きると共に、装置の動作モードを瞬時に設定する
事ができ、カメラ一体型記録再生装置の操作性を
向上させる事ができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の一体型VTRの斜視図、第２
図及び第３図は、本考案の第一実施例を示す斜視
図で、第２図は、VTR操作状態の図、第３図は、
カメラ撮り状態の図、第４図及び第５図は、第二
実施例を示す斜視図で、第４図は、VTR操作状
態の図、第５図は、カメラ撮り状態の図、第６図
及び第７図は、第三実施例を示す斜視図で、第６
図は、VTR操作状態に移行する場合の図、第７
図は、カメラ撮り状態の図である。 ４……カメラ部用操作部材、５，１５……
VTR部用操作部材、１９，２９……遮蔽板、１
５ｒ，２９ｂ……遮蔽板上に設けられた操作部
材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 被写体を撮影する事により撮影画像信号を形成
   するカメラ部と、該カメラ部により形成された撮
   像画像信号を記録媒体に記録し、あるいは記録媒
   体に記録されている画像信号を再生する記録再生
   部とが一体化されている装置において、 前記記録再生部において、記録媒体に記録され
   ている画像信号を再生する再生動作時に操作され
   る再生用操作部材と、 第１の位置において前記再生用操作部材を遮蔽
   状態とし、第２の位置において前記再生用操作部
   材を露出状態とする遮蔽部材と、 前記遮蔽部材が第１の位置にあるときには、ト
   リガースイツチを操作する事により前記カメラ部
   により形成される撮像画像信号を前記記録再生部
   により記録媒体に記録する撮影記録動作のスター
   ト／ストツプが可能な撮影記録準備状態にする事
   が可能で、且つ前記再生用操作部材の操作が不可
   能な第１の動作モードとし、前記遮蔽部材が第２
   の位置にあるときには、前記撮影記録準備状態に
   する事が不可能で、且つ前記再生用操作部材を操
   作する事により前記記録再生部による再生動作を
   行う事が可能な第２の動作モードとする動作モー
   ド設定手段とを備えた事を特徴とするカメラ一体
   型記録再生装置。