JPH0424670B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0424670B2
JPH0424670B2 JP2288582A JP2288582A JPH0424670B2 JP H0424670 B2 JPH0424670 B2 JP H0424670B2 JP 2288582 A JP2288582 A JP 2288582A JP 2288582 A JP2288582 A JP 2288582A JP H0424670 B2 JPH0424670 B2 JP H0424670B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
iron loss
stress
coil
magnetic
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP2288582A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58140655A (ja
Inventor
Tadamasa Nakamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Mechatronics Corp
Original Assignee
Shibaura Engineering Works Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shibaura Engineering Works Co Ltd filed Critical Shibaura Engineering Works Co Ltd
Priority to JP2288582A priority Critical patent/JPS58140655A/ja
Publication of JPS58140655A publication Critical patent/JPS58140655A/ja
Publication of JPH0424670B2 publication Critical patent/JPH0424670B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/12Measuring magnetic properties of articles or specimens of solids or fluids
    • G01R33/123Measuring loss due to hysteresis

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
  • Measuring Magnetic Variables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、磁性材料の応力測定装置に関するも
のである。
従来から行われている磁性材料の鉄損測定装置
の一つに、第1図に示すような磁気センサ1を使
用する装置がある。この磁気センサ1は、断面が
ほぼコの字形の鉄心2に、一次コイル(励磁コイ
ル)3及び二次コイル(出力二次電圧コイル)4
を巻いて構成され、一次コイル3は交流電流5及
び増幅器6を介して電力計7に接続され、二次コ
イル4は増幅器8を介して電力計7に接続されて
いる。いま、磁性材料9の表面に磁気センサ1の
鉄心2の開口端2a,2bを接触させて、交流電
流5により、一次コイル3を励磁すると、磁束は
鉄心2から磁性材料9の中を、矢印で示すように
流れ、再び鉄心2に戻る磁路を形成し、この磁束
により二次コイル4には電圧が誘起される。この
電圧を増幅器8で増幅して、出力二次電圧として
電力計7に出力する。電力計7では、二次コイル
4からの出力二次電圧と、一次コイル3の励磁電
流を入力して、これ等を乗算して磁性材料9と鉄
心2の鉄損を表示する。この場合、鉄心2の鉄損
を、磁性材料9の鉄損に比べて十分に小さくして
おけば、電力計7に表示された鉄損は、ほぼ磁性
材料9の鉄損と考えてよい。通常の測定は、磁束
密度を一定にするために、コイル4からの出力を
二次電圧を一定にして測定することが行われてい
る。
しかし、この場合、磁性材料9の表面に凹凸が
あると、磁気センサ1の鉄心2の開口端2a,2
bを磁性材料9の表面に接触させた場合、磁気セ
ンサ1の鉄心2の端面2a,2bと、磁性材料9
の接触面の間に空〓を生じ、磁気抵抗が増加、磁
性材料9内を流れる磁束の磁束密度が減少する。
磁束密度が減少すると、鉄損が減少するので、
二次コイル4の出力二次電圧が減少する。
ここで二次コイル4の出力二次電圧化が一定に
なるように一次コイル3の励磁電流を増加すれば
磁性材料9の磁束密度は一定となり、鉄損もほぼ
一定になる。このとき電流は増加するがこの電流
は、〓間に磁束を作るものであり、鉄損にはなら
ず無効電流であり電圧と乗算しても鉄損にはなら
ない。
一般に電力Pは電圧の実効値と電流の実効値I
と力率cosφを乗算したものであるが、〓間が増
加して無効電流が増加しても、その分力率が減少
し、鉄損としては変化しない。
ただし、空〓が増加すると一次コイル3で励磁
された磁束が二次コイル4のコイルを通るが、磁
性材料9を通らない漏洩磁束も増加するので、二
次コイル4の電圧を一定に保持しても磁性材料9
の磁束密度は漏洩磁束分だけ減少し、従つて鉄損
も減少する。
すなわち、二次コイル4の電圧を一定にしても
〓間が増加すると鉄損は小さく測定される。
以上より、鉄損を測定する場合の技術的課題と
しての要点は、測定すべき磁性材料9磁束密度を
どの様にして一定にするかにある。
また、一般に、磁性材料に作用する応力と鉄損
の間には密接な関係があり、横軸に引張応力及び
圧縮応力を、縦軸に鉄損を取り、磁性材料に作用
する応力と鉄損の関係を示すと第2図のようにな
る。即ち、磁性材料に圧縮応力が作用する時は、
圧縮応力と鉄損はほぼ直線関係にあるので、この
関係を利用し、圧縮応力の作用している磁性材料
の鉄損を測定すれば、高精度でその圧縮応力を求
めることができる。いま、第2図において、磁性
材料に圧縮応力が作用していない時の鉄損を
Wo,圧縮応力6の作用した時の鉄損をWiとする
と、圧縮応力σは(Wi−Wo)に比例する。従つ
て、比例常数をαとすると、磁性材料に作用する
圧縮応力σは、 σ=α(Wi−Wo) ……(1) から求めることができる。ここに、比例常数α
は、磁束量、磁性材料の種類、鉄損測定に使用し
た磁気センサの種類等によつて決まるものであ
る。
従つて、磁性材料に圧縮応力が作用していない
時の鉄損Woと、圧縮応力が作用している時の鉄
損Wiを測定すれば、前記の(1)式から、その磁性
材料に作用している圧縮応力σを求めることがで
きる。しかし、第1図に示すような従来の鉄損測
定装置では、磁性材料9と磁気センサ1の鉄心2
の端面2a,2bとの間に空〓があると、前記の
ような理由により、鉄損測定精度が低下し、磁性
材料9に作用する圧縮応力の測定に大きな誤差を
生ずるという欠点があつた。
本発明は、前記の欠点を除去するためになされ
たもので、磁気センサと磁性材料の接触面の間に
実際に使用する際に発生する空〓があつても、磁
性材料の被測定部の磁束を一定にして高精度で鉄
損を測定することができる鉄損測定装置を利用し
た応力測定装置を提供することを目的とするもの
である。
以下、本発明の一実施例を図面について説明す
る。
第3図は本発明の応力測定装置の鉄損測定装置
の一実施例の説明図、第4図は本発明の応力測定
装置の鉄損測定装置の他の実施例の説明図、第5
図は本発明の応力測定装置の一実施例のブロツク
線図である。
なお、第1図、第3図乃至第5図において、同
一番号は同一符号を示す。
第3図において、鉄損測定装置10は、交流電
源5と、電力計7と、磁気センサ12と、増幅器
18とより構成されている。
磁気センサ12は、内側鉄心13と、この内側
鉄心13の背部に巻かれた電圧コイル14及びそ
の脚部に巻かれた検出コイル15と、内側鉄心1
3を覆うように、その外側に設けられた断面がほ
ぼコの字形の外側鉄心16と、この外側鉄心16
に巻かれた励磁コイル17とから構成されてい
る。内側鉄心13は、断面がほぼコの字形の形状
を有し、電圧コイル14と検出コイル15の間に
各脚部からそれぞれ内部に向けて突起13′,1
3″が設けられ、この突起13′,13″の間には、
磁気抵抗を調整するための空〓が設けられてい
る。そして電圧コイル14を交流電源5と、電力
計7の電圧端子に接続し、検出コイル15を演算
増幅器18(以下、増幅器18と略記する。)の
入力側に持続し、また、励磁コイル17の一端を
電流計20を介して電力計7の電流端子に接続す
る。励磁コイル17の他端は、増幅器18の出力
側の一端に、増幅器18の出力側の他端は電力計
7の電流端子に接続する。電圧コイル14には、
この電圧コイル14の電圧を測定する電圧計19
が並列に接続されている。
今、磁気センサ12を磁性材料9の表面に配置
して、電圧コイル14を交流電源5により、一定
電圧で励磁すると、磁束は内側鉄心13内を矢印
の方向に流れ、一部分は突起13′から空〓を介
して突起13″を通り元に戻る第1内側磁路Aを
形成し、他の部分は内側鉄心13の一方の脚部か
ら磁性材料9の中を、矢印の方向に流れ、内側鉄
心13の他方の脚部に戻る第2内側磁路Bを形成
する。
この第2内側磁路Bを流れる磁束により、検出
コイル15に電圧が誘起される。
この検出コイル15に誘起された電圧を、ネガ
テイブフイードバツク方式で構成された増幅器1
8で増幅して、電力計7及び電流計20を介し
て、この検出コイル15に誘起された電圧を打消
す方向に励磁コイル17に印加すると、励磁コイ
ル17に電流が流れ、磁束は外部鉄心16から磁
性材料9の中を流れ、その磁束の一部分は、矢印
で示すように、内側鉄心13の一方の脚部から入
り、内側鉄心13の中を流れ、内側鉄心13の他
方の脚部から出て、再び磁性材料9の中を流れ
て、外側鉄心16に戻る外側磁路Cを形成する。
この場合、増幅器18の増幅率を極めて大きく
しておき、外側鉄心16から、内側鉄心13に分
流した磁束で、電圧コイル14の励磁により発生
し、内側鉄心13内を流れる磁束を打消させ、検
出コイル15部の磁束が殆んど零になるようにす
ると、内側鉄心13の各脚部の起磁力は殆んど零
(増幅率分の一になる)となり、内側鉄心13の
各脚部の突起13′,13U‥の近傍の2点X−Y
間の起磁力と、内側鉄心13の各脚部の端面と対
向する磁性材料9内の2点U−V間の起磁力が等
しくなる。
従つて、この時の電圧コイル14の電圧と、励
磁コイル17の電流を電力計7に入力して乗算す
れば、その乗算結果は、磁性材料9のU−V間の
鉄損となる。
また、X−Y間の起磁力一定とすればU−V間
の起磁力も一定であるから被測定部Uの磁束電流
は一定になる。
外側鉄心16の〓間が増加した場合、必要な〓
間の起磁力が増加し、励磁電流が増加するが、こ
れは、磁性材料9に内部に外側鉄心16により誘
起される磁束による磁気損失が増加するものでは
なく、外側鉄心16の各脚部の端面と、この端面
に対応する磁性材料9との間の空〓の磁束、すな
わち実際の鉄心の測定には影響を与えない無効分
が増加することになる。
したがつて、磁力線の増加にる励磁分を補う電
流が増加するものであり、磁性材料9を流れる磁
束、すなわち鉄損の測定に実際に影響を持つ有効
分の磁束の大きさには変化が無い。
結果として、磁性材料9を流れる磁束の大きさ
は、一定に保持されることになり、したがつて、
その鉄損も一定に保たれることになる。
ここで、鉄損Wについては、以下のことが一般
に知られている。
鉄損Wは、ヒステリシス損Whとうず電流損
Weとからなつている。
このうちヒステリシス損は、保磁力の大きさに
ほぼ比例する。
したがつて圧縮応力が加わると保磁力が増加す
ると同時にヒステリシス損も増加する。
一方うず電流損は、透磁率と密接な関係にあ
る。
被測定部材に一定量の交番磁束が流れる場合を
考えると、 透磁率μがつ高ければ、磁束は被測定部材の表
層部のみに流れ、深くまで浸透しないが、透磁率
が減少すればうず電流損も変化する。
この場合のうず電流損は、近似的に式(2)で表現
することができる。
We=KfU3/2σU1/2μU-1/2 ……(2) ここで、Kは比例定数、fは周波数、σは被測
定部材の導電度、μは被測定部材の透磁率であ
る。
この式は、透磁率の減少にしたがい、うず電流
損が増加することを示している。
このときの透磁率は、検出用鉄心、被測定部材
およびこの検出用鉄心の各脚部の端面と前記被測
定部材との間の空〓から形成される磁気回路のみ
かけの透磁率でなく、被測定部材の値となる。
したがつて、磁気回路中の空〓長さが大きく、
励磁電流が増加したとしても、うず電流損の大き
さには影響しないことを示している。
また、先に述べたヒステリシス損も空〓長さに
影響されない量であり、したがつて鉄損Wは、被
測定部材の磁束が一定であれば、空〓長さに影響
されないこととなる。
このように、内側鉄心13の各脚部の磁束を殆
ど零にすれば、内側鉄心13の端面と磁性材料9
の〓間には極めて少ない磁束しか流れていないの
で、漏れ磁束も殆どないと考えてよいので、内側
鉄心13の端面と磁性材料9の間の〓間の大小に
は、実使用上、内側鉄心13の端面の幅寸法程度
の〓間では殆ど関係なく、常に高精度で磁性材料
9の鉄損を測定することができる。
また、第4図は、本発明の磁性材料の応力測定
装置の鉄損測定装置の他の実施例を示したもの
で、この鉄損測定装置10′は、第3図の鉄損測
定装置10の磁気センサ12の代わりに、磁気セ
ンサ21を用いた外は第3図と全く同じである。
磁気センサ21は、断面がほぼコの字形の内側鉄
心22と、この内側鉄心22の背部に巻かれた電
圧コイル14及びその脚部に巻かれた検出コイル
15と、内側鉄心22を覆うように、その外側に
設けられた断面がほぼコの字形の外側鉄心16
と、この外側鉄心16に巻かれた励磁コイル17
とから構成されている。従つて、磁気センサ21
を磁性材料9の表面に配置し、電圧コイル14を
交流電源5により、一定電圧で励磁すると、磁束
は内側鉄心22から磁性材料9の中を矢印の方向
に流れ、再び内側鉄心22に戻る内側磁路Dを形
成し、検出コイル15に電圧が誘起される。この
検出コイル15に誘起された電圧を、増幅器18
で増幅して、電力計7及び電流計20を介して、
この検出コイル15に誘起された電圧を打消す方
向に励磁コイル17に印加すると、励磁コイル1
7に電流が流れ、磁束は外側鉄心16から磁性材
料9の中を流れ、その磁束の一部分は矢印で示す
ように、内側鉄心22の一方の脚部から入り、内
側鉄心22の中を流れ、内側鉄心22の他方の脚
部から出て、再び磁性材料9の中を流れて外側鉄
心16に戻る外側磁路Eを形成する。この場合、
増幅器18の増幅率を極めて大きくしておき、内
側鉄心22に分流した磁束で、電圧コイル14の
励磁により発生し、内側鉄心22内を流れる磁束
を打消させ、検出コイル15部の磁束が殆んど零
になるようにすると、内側鉄心22の各脚部の検
出コイル15と電圧コイル14間の2点XU-
YU-間の起磁力と、内側鉄心22の各脚部の端面
と対向する磁性材料9内の2点U−V間の起磁力
が等しくなる。従つて、この時の電圧コイル14
の電圧と、励磁コイル17の電流を電力計7に入
力して乗算すれば、その乗算結果は、磁性材料9
のU−V間の鉄損となり、第3図の場合と同様
に、磁性材料9の鉄損を、内側鉄心22の多面
と、磁性材料9の間の実際の使用に際し発生する
空〓の大小に関係なく、常に高精度で測定するこ
とができる。
また、前記の鉄損測定装置を利用することによ
り、磁性材料9の表面と、磁気センサの内側鉄心
の端面の間に実際の使用に際し発生する空〓があ
つても、その空〓の大小に関係なく、常に高精度
で磁性材料9に作用する圧縮応力を測定すること
ができる。尚、前記磁気センサ12,21におい
て検出コイル15のかわりに、ホール素子等のセ
ンサを使用してもよいことは自明である。
なお、検出コイル15の配置は、内側鉄心の端
面により近い方が、磁性材料より内側鉄心の端面
より出入りする磁束の洩れを極小にすることがで
きる。
第5図は、本発明の磁性材料の応力測定装置の
一実施例をブロツク線図で示したものである。応
力測定装置23は鉄損測定装置24と、初期値設
定器27と、比例常数設定器28と、応力演算器
29と、指示計31とから構成されている。
鉄損測定装置24は、磁性材料の鉄損を測定す
るもので、磁気センサ12又は21、交流電源
5、増幅器18、電力計7から成つている。以
下、鉄損測定装置10を用いた場合について説明
する。
鉄損測定装置10の磁気センサ12は内側鉄心
13と、この内側鉄心13の背部に巻かれた電圧
コイル14及びその脚部に巻かれた検出コイル1
5と、内側鉄心13を覆うようにその外側に設け
られた外側鉄心16と、この外側鉄心16に巻か
れた励磁コイル17とを有し、通常これ等の各コ
イルの口出線は外部の装置、器具等と接続可能に
構成されている。そして、電圧コイル14は交流
電源5と、電力計7の電圧端子に接続され、検出
コイル15は増幅器18の入力外側に、励磁コイ
ル17の一端は電流計20を介して電力計7の電
流端子に接続されている。また、励磁コイル17
の他端は増幅器18の出力側の一端に、増幅器1
8の出力側の他端は電力計7の電流端子に接続さ
れている。また、電圧コイル14には電圧コイル
14の電圧を測定する電圧計19が並列に接続さ
れている。
初期値設定器27は、前記磁性材料に応力が作
用していない時の鉄損Woを設定するもので、比
例常数設定器28は、鉄損を応力に換算する比例
定数αを設定するものである。(前記の(1)式参
照)。応力演算器29は、電力計7より鉄損Wi
を、破期値設定器27及び比例常数設定器28よ
りそれぞれWo及びαを入力して、前記の(1)式よ
り、前記磁性材料に作用する応力σを演算し、そ
の演算結果を指示計31に対して出力する。
指示計31は、指示切換器30を切換えること
により、電力計7の出力の鉄損Wi又は応力演算
器29の出力の応力σを指示する。
次に、以上の構成を有する応力測定装置23の
作用について説明する。
まず、指示切換器30を電力計7側(F側)に
接続し、比例常数設定器28に比例常数αを設定
し、磁気センサ12を、応力が作用していない磁
性材料の表面の測定部に配置させて、電圧コイル
14を交流電源5により一定電圧で励磁すると、
前記磁性材料に応力が作用していない時の鉄損
Woが指示計31に指示される。この鉄損Woを
初期値設定器27に設定する。次いで、前記磁性
材料に圧縮応力を作用させて、前記測定部に磁気
センサ12を配置し、電圧コイル14を交流電源
5により一定電圧で励磁すると、磁性材料に圧縮
応力が作用した時の鉄損Wiが、電力計7を介し
て指示計31に指示される。また、この鉄損Wi
は、応力演算器29に入力され、応力演算器29
において、この鉄損Wiと、初期値設定器27よ
り入力された鉄損Wo及び比例常数設定器28よ
り入力された比例常数αとから前記磁性材料に作
用する圧縮応力σ=α(Wi−Wo)を演算する。
この場合、磁気センサ12を、前記磁性材料の測
定部の回りに回動させて、指示計31に指示され
る鉄損Wiが最大値になつた時に、指示切換器3
0を応力演算器29側(G側)に接続すると、指
示計31には、前記磁性材料に作用する最大圧縮
応力が指示される。
もし、前記磁性材料に応力が作用していない時
の鉄損Woが既知の場合には、前記の鉄損Woの
測定は省略しても、その既知の鉄損Woを初期値
設定器27に設定し、前記のようにして、前記磁
性材料に作用している圧縮応力を測定する。
また、本発明の応力測定装置は、新規な鉄損測
定装置を利用するものであるから、磁性材料の表
面と磁気センサの内側鉄心の端面の間に実使用状
態において、発生する微小な空〓があつても、そ
の空〓の大小に関係なく、高精度で磁性材料の鉄
損を測定することができるので、実際の使用状況
で発生する空〓により測定誤差を生ずることな
く、常に増幅器の増幅率による高精度で磁性材料
の応力を測定することができる。
従つて、締結時又は締結後のボルト、特にボル
ト頭部に浮出文字を有するボルトに作用する軸応
力又は軸力の測定、鋼棒、鋼板、鋼管、レール等
の焼入れ深さ、応力、内部欠陥等の測定に、本発
明の応力測定装置を使用すれば、磁性材料の表面
と磁気センサの内側鉄心の端面間に実際の使用に
際し発生する空〓があつても、その空〓の大小に
関係なく、高精度で前記の測定を続行することが
できるので、測定能率は向上し、ボルトの軸応力
又は軸力管理、鋼材等の品質管理等に大なる効果
を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の鉄損測定装置の説明図、第2図
は磁性材料に作用する応力と鉄損の関係を示す特
性曲線図、第3図は本発明の応力測定装置の鉄損
測定装置の一実施例の説明図、第4図は本発明の
応力測定装置の鉄損測定装置の他の実施例の説明
図、第5図は本発明の応力測定装置の一実施例の
ブロツク線図である。 5……交流電源、7……電力計、9……磁性材
料、10,10′……鉄損測定装置、12,21
……磁気センサ、13,22……内側鉄心、1
3′,13″……突起、14……電圧コイル、15
……検出コイル、16……外側鉄心、17……励
磁コイル、18……増幅器、19……電圧計、2
0……電流計、23……応力測定装置、27……
初期値設定器、28……比例常数設定器、29…
…応力演算器、30……指示切換器、31……指
示計。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 断面略コの字形で背部に電圧コイルを脚部に
    検出コイルを巻装した内側鉄心と、断面略コの字
    形で開口端を前記内側鉄心の開口端と同一平面同
    一方向に設け、背部に励磁コイルを巻装した外側
    鉄心とからなる磁気センサと、前記電圧コイルを
    励磁する交流電源と、入力側が前記検出コイル
    に、出力側の一端が電力計の電流端子に、他端が
    励磁コイルの一端に接続された増幅器と、前記電
    圧コイルは電圧端子に、励磁コイルの一端と増幅
    器の一端は電流端子に接続された電力計とからな
    る鉄損測定装置と;磁性材料に応力が作用してい
    ない時の鉄損(Wo)を設定する初期値設定器
    と;鉄損を応力に換算する比例常数αを設定する
    比例常数設定器と;前記電力計より前記磁性材料
    に応力が作用している時の鉄損(Wi)を、前記
    初期値設定器より鉄損Woを、前記比例常数設定
    器より比例常数αを入力して応力σを演算する応
    力演算器と;前記電力計の出力の鉄損Wi又は応
    力演算器の出力の応力σを指示する指示計とから
    なることを特徴とする応力測定装置。
JP2288582A 1982-02-17 1982-02-17 鉄損測定方法及びその方法を利用した応力測定装置 Granted JPS58140655A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2288582A JPS58140655A (ja) 1982-02-17 1982-02-17 鉄損測定方法及びその方法を利用した応力測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2288582A JPS58140655A (ja) 1982-02-17 1982-02-17 鉄損測定方法及びその方法を利用した応力測定装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10892790A Division JPH03115876A (ja) 1990-04-26 1990-04-26 鉄損測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58140655A JPS58140655A (ja) 1983-08-20
JPH0424670B2 true JPH0424670B2 (ja) 1992-04-27

Family

ID=12095127

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2288582A Granted JPS58140655A (ja) 1982-02-17 1982-02-17 鉄損測定方法及びその方法を利用した応力測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58140655A (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6439571A (en) * 1987-08-06 1989-02-09 Rikagaku Kenkyusho Method and device for measuring magnetic permeability
JP2734160B2 (ja) * 1990-02-05 1998-03-30 株式会社豊田自動織機製作所 磁歪式トルクセンサ
JPH11132878A (ja) * 1997-08-29 1999-05-21 Toyota Autom Loom Works Ltd トルクセンサ
CN104865541A (zh) * 2015-05-27 2015-08-26 江苏晨朗电子集团有限公司 一种检测磁性元件磁通量的设备
CN105738842B (zh) * 2016-04-19 2018-05-25 河北工业大学 测量变压器铁心bh曲线和局部损耗的装置及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58140655A (ja) 1983-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5992241A (en) Method and device for determining the neutral temperature of welded tracks
CA1221739A (en) Clad thickness measuring device
US5990688A (en) Apparatus and method for evaluation a condition of a magnetic circuit of an electric machine
US4279163A (en) Stress measuring apparatus
JPH0424670B2 (ja)
JPS6352345B2 (ja)
JP6352321B2 (ja) 複合共振法による非接触応力測定方法及びその測定装置
JPH03115876A (ja) 鉄損測定装置
Shirkoohi Dependence of magnetization near saturation on alloying content in ferromagnetic steel
JP2005031014A (ja) 磁気センサ
JP2020180969A (ja) 強磁性無端ベルトの磁気特性を測定する装置および方法
JP3204073B2 (ja) 磁歪効果を利用した応力測定方法および装置
JPS6222406B2 (ja)
JP7454165B2 (ja) 磁性体材料計測プローブおよび磁性体材料計測装置
JP2522732Y2 (ja) 鉄損値測定装置
JP4072085B2 (ja) 磁気異方性センサを用いた応力測定方法及び装置
RU2073856C1 (ru) Способ определения механических напряжений и магнитоупругий датчик для определения механических напряжений
JP2005315732A (ja) 強磁性体の変位測定装置
JPH0124266B2 (ja)
JP3173365B2 (ja) 磁歪効果を利用した応力測定方法
JP4634628B2 (ja) 鋼材の劣化診断方法
RU2295118C1 (ru) Магнитоупругий датчик
JPS63205558A (ja) 亀裂深さの計測方法
JPH0226172B2 (ja)
SU938022A1 (ru) Устройство дл измерени динамических параметров вращающихс объектов