JPH04245696A - 低温焼成多層セラミック基板の焼成方法 - Google Patents
低温焼成多層セラミック基板の焼成方法Info
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- JPH04245696A JPH04245696A JP3211191A JP3211191A JPH04245696A JP H04245696 A JPH04245696 A JP H04245696A JP 3211191 A JP3211191 A JP 3211191A JP 3211191 A JP3211191 A JP 3211191A JP H04245696 A JPH04245696 A JP H04245696A
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Landscapes
- Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)
- Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
- Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低温焼成多層セラミッ
ク基板の製造において、導体パターン及びスルーホール
用ペーストにAg/Pd系のペーストを用いた場合の焼
成方法に関する。
ク基板の製造において、導体パターン及びスルーホール
用ペーストにAg/Pd系のペーストを用いた場合の焼
成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のAgを主体とした導体ペーストを
用いた低温焼成多層セラミック基板の製造方法は図3に
示すような焼成プロファイルにて、図6に示されている
ようにアルミナ等のセッター1上に直接低温焼成多層セ
ラミック基板2を乗せて焼成していた。
用いた低温焼成多層セラミック基板の製造方法は図3に
示すような焼成プロファイルにて、図6に示されている
ようにアルミナ等のセッター1上に直接低温焼成多層セ
ラミック基板2を乗せて焼成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のAgを
主体とした導体ペーストを用いた低温焼成多層セラミッ
ク基板の焼成方法において、昇温スピードが大きすぎる
と、低温焼成多層セラミック基板はグリーンシートを複
数枚積層して焼成しているため、焼成時の基板上下面の
温度差等により、シート間の密着力よりもシートの焼き
縮み等の変位が大きくなり、基板割れ、もしくはデラミ
ネーション(シートの剥離)を起こしてしまうという問
題がある。また、昇温レートを小さくし過ぎると、温度
750〜800℃の間でAgの蒸発が激しく起こりやす
く、たとえば、この間の昇温レートが約3℃/Hと非常
にゆっくりな場合は、図8に示すように導体パターン及
びスルーホールのAg系ペースト6bの蒸発を引き起こ
して凝縮され、その端部に凹み6cが生じ、パターンオ
ープン、導体抵抗の上昇を誘起する原因となっていた。
主体とした導体ペーストを用いた低温焼成多層セラミッ
ク基板の焼成方法において、昇温スピードが大きすぎる
と、低温焼成多層セラミック基板はグリーンシートを複
数枚積層して焼成しているため、焼成時の基板上下面の
温度差等により、シート間の密着力よりもシートの焼き
縮み等の変位が大きくなり、基板割れ、もしくはデラミ
ネーション(シートの剥離)を起こしてしまうという問
題がある。また、昇温レートを小さくし過ぎると、温度
750〜800℃の間でAgの蒸発が激しく起こりやす
く、たとえば、この間の昇温レートが約3℃/Hと非常
にゆっくりな場合は、図8に示すように導体パターン及
びスルーホールのAg系ペースト6bの蒸発を引き起こ
して凝縮され、その端部に凹み6cが生じ、パターンオ
ープン、導体抵抗の上昇を誘起する原因となっていた。
【0004】本発明の目的は前記課題を解決したセラミ
ック基板の焼成方法を提供することにある。
ック基板の焼成方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
、本発明に係る低温焼成多層セラミック基板の焼成方法
においては、導体パターン、及びスルーホールの充填材
としてAgを主成分としたペーストを用いた低温焼成多
層セラミック基板の焼成方法において、温度範囲が75
0〜800℃の昇温レートを10℃/H以上とした焼成
プロファイルで焼成するものである。
、本発明に係る低温焼成多層セラミック基板の焼成方法
においては、導体パターン、及びスルーホールの充填材
としてAgを主成分としたペーストを用いた低温焼成多
層セラミック基板の焼成方法において、温度範囲が75
0〜800℃の昇温レートを10℃/H以上とした焼成
プロファイルで焼成するものである。
【0006】また、被焼成体を密封された容器内に内封
し、該容器内にAg固形物を混入させて焼成するのであ
る。
し、該容器内にAg固形物を混入させて焼成するのであ
る。
【0007】また、被焼成体をAgの板上にセットして
焼成するものである。
焼成するものである。
【0008】
【作用】温度範囲が750〜800℃の昇温レートを1
0℃/H以上とした焼成プロファイルで焼成することに
より、Agの蒸発を極力抑え、導体抵抗の小さな低温焼
成多層セラミック基板を製造するものである。
0℃/H以上とした焼成プロファイルで焼成することに
より、Agの蒸発を極力抑え、導体抵抗の小さな低温焼
成多層セラミック基板を製造するものである。
【0009】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明する
。Agのベーパライズは、予備評価より750〜800
℃間で激しく発生することが確認されている。そこで、
750〜800℃間のAgの蒸発(ヴェーパライズ)特
性を調査した結果を、昇温レートをパラメータとして図
1に示す。図1における横軸は750〜800℃間の昇
温レート、縦軸は蒸発量(wt%)を示している。図1
より示されるように、750〜800℃の温度範囲でA
gの蒸発は昇温レートが低いほど、その量は増大する。 この蒸発量はパターン抵抗の上昇等から10%以下に抑
えることが望ましい。このため、低温焼成多層セラミッ
ク基板は、脱バインダー工程が完了した後に高速にて焼
成を実施することが望まれる。しかしながら、昇温レー
トを大きくし過ぎると、問題点でも記載しているが、基
板割れ等の不良を起こしやすい。
。Agのベーパライズは、予備評価より750〜800
℃間で激しく発生することが確認されている。そこで、
750〜800℃間のAgの蒸発(ヴェーパライズ)特
性を調査した結果を、昇温レートをパラメータとして図
1に示す。図1における横軸は750〜800℃間の昇
温レート、縦軸は蒸発量(wt%)を示している。図1
より示されるように、750〜800℃の温度範囲でA
gの蒸発は昇温レートが低いほど、その量は増大する。 この蒸発量はパターン抵抗の上昇等から10%以下に抑
えることが望ましい。このため、低温焼成多層セラミッ
ク基板は、脱バインダー工程が完了した後に高速にて焼
成を実施することが望まれる。しかしながら、昇温レー
トを大きくし過ぎると、問題点でも記載しているが、基
板割れ等の不良を起こしやすい。
【0010】そこで、基板割れを起こさずに、しかも、
Agの蒸発を極力抑えた焼成プロファイルを見いだす必
要があった。
Agの蒸発を極力抑えた焼成プロファイルを見いだす必
要があった。
【0011】図2は導体パターン、及びスルーホールの
充填材としてAgを主成分としたペーストを用いた低温
焼成多層セラミック基板の焼成方法において、上記欠点
を改善したプロファイルを示している。つまり、基板割
れを起こさない範囲で、脱バインダー(約400℃まで
の温度範囲で完了する。)以降の昇温レートを極力高く
し、Agの蒸発をも極力少なくするため、750〜80
0℃の温度範囲の昇温レートを22℃/Hとしたプロフ
ァイルとなっている。
充填材としてAgを主成分としたペーストを用いた低温
焼成多層セラミック基板の焼成方法において、上記欠点
を改善したプロファイルを示している。つまり、基板割
れを起こさない範囲で、脱バインダー(約400℃まで
の温度範囲で完了する。)以降の昇温レートを極力高く
し、Agの蒸発をも極力少なくするため、750〜80
0℃の温度範囲の昇温レートを22℃/Hとしたプロフ
ァイルとなっている。
【0012】図7は上記プロファイルを用いて焼成を実
施した低温焼成多層セラミック基板の断面図を示してお
り、基板2のスルーホールに埋め込まれた導体ペースト
6aであるAgの蒸発が殆どしていない状態を示してい
る。
施した低温焼成多層セラミック基板の断面図を示してお
り、基板2のスルーホールに埋め込まれた導体ペースト
6aであるAgの蒸発が殆どしていない状態を示してい
る。
【0013】図4はAgの分圧を利用してAgの蒸発を
防いだ方法を示している。さらに詳細を説明すると、A
gを主体とした導体ペーストを用いた低温焼成多層セラ
ミック基板を焼成するときに、通常はセッター1上に低
温焼成多層セラミック基板2をのせ、図2もしくは図3
に示すような焼成プロファイルを使用して焼成を実施し
ていた。
防いだ方法を示している。さらに詳細を説明すると、A
gを主体とした導体ペーストを用いた低温焼成多層セラ
ミック基板を焼成するときに、通常はセッター1上に低
温焼成多層セラミック基板2をのせ、図2もしくは図3
に示すような焼成プロファイルを使用して焼成を実施し
ていた。
【0014】ここで、金属の蒸発は金属固体の回りの雰
囲気で、同金属ガス濃度が高い方が蒸発がしづらくなる
。そこで、Agを含んだパターンを内在した基板2を焼
成するときに、基板2を密封箱4にて密封し、基板2の
回りにAgの固形物3を置いておくことにより、基板回
りのAgのガス濃度を高めることができ、つまりは低温
焼成多層セラミック基板2中に含まれるAgの蒸発を軽
減させることが可能となる。このため、低温焼成多層セ
ラミック基板を焼成する場合において、基板回りを容器
4で密封し、さらに容器4内にAgの固形物3を入れて
おくことにより焼成中の基板2の回りのAgのガス濃度
を高くすることができ、基板2内のAgの蒸発を減少さ
せることが可能となる。
囲気で、同金属ガス濃度が高い方が蒸発がしづらくなる
。そこで、Agを含んだパターンを内在した基板2を焼
成するときに、基板2を密封箱4にて密封し、基板2の
回りにAgの固形物3を置いておくことにより、基板回
りのAgのガス濃度を高めることができ、つまりは低温
焼成多層セラミック基板2中に含まれるAgの蒸発を軽
減させることが可能となる。このため、低温焼成多層セ
ラミック基板を焼成する場合において、基板回りを容器
4で密封し、さらに容器4内にAgの固形物3を入れて
おくことにより焼成中の基板2の回りのAgのガス濃度
を高くすることができ、基板2内のAgの蒸発を減少さ
せることが可能となる。
【0015】図5はAgの分圧を利用した他の例を示す
ものであり、密封された箱の中のAg固形物の代わりに
セッター1上にAg板5を置き、Ag板5上に低温焼成
多層セラミック基板2をのせて焼成することを示してい
る。ただし、本方法では基板表面よりセッター1面の低
温焼成多層セラミック基板2のAgの蒸発を防ぐ場合に
有効となるのは容易に推測できることである。
ものであり、密封された箱の中のAg固形物の代わりに
セッター1上にAg板5を置き、Ag板5上に低温焼成
多層セラミック基板2をのせて焼成することを示してい
る。ただし、本方法では基板表面よりセッター1面の低
温焼成多層セラミック基板2のAgの蒸発を防ぐ場合に
有効となるのは容易に推測できることである。
【0016】図7は上記実施例で記載された焼成プロフ
ァイルもしくは焼成方法にて製作された低温焼成多層セ
ラミック基板のスルーホール部がAgの蒸発もなく良好
な状態で形成されていることを示しており、パターンオ
ープンもなく、導体抵抗の小さな低温焼成多層セラミッ
ク基板を得ることが可能となった。
ァイルもしくは焼成方法にて製作された低温焼成多層セ
ラミック基板のスルーホール部がAgの蒸発もなく良好
な状態で形成されていることを示しており、パターンオ
ープンもなく、導体抵抗の小さな低温焼成多層セラミッ
ク基板を得ることが可能となった。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、Agを主
体とした導体ペーストを用いた低温焼成多層セラミック
基板の製造において、Agの蒸発は750〜800℃の
間で激しく起こりやすいため、この間の昇温レートを1
0℃/H以上で焼成することにより、Agの蒸発を低減
させスルーホールの凸凹、オープン不良のない低温焼成
多層セラミック基板を作成することを可能にしている。
体とした導体ペーストを用いた低温焼成多層セラミック
基板の製造において、Agの蒸発は750〜800℃の
間で激しく起こりやすいため、この間の昇温レートを1
0℃/H以上で焼成することにより、Agの蒸発を低減
させスルーホールの凸凹、オープン不良のない低温焼成
多層セラミック基板を作成することを可能にしている。
【図1】750〜800℃の昇温レートによるAgの蒸
発量を示す図である。
発量を示す図である。
【図2】本発明に係る焼成プロファイルを示す図である
。
。
【図3】従来の焼成プロファイルを示す図である。
【図4】本発明の焼成方法を示す図である。
【図5】本発明の焼成方法を示す図である。
【図6】従来例の焼成方法を示す図である。
【図7】本発明における基板のスルーホールを示す断面
図である。
図である。
【図8】従来例における基板のスルーホールを示す断面
図である。
図である。
【符号の説明】
1 セッター
2 基板
3 Ag固形物
4 密封箱
5 Ag板
6a 導体ペースト
Claims (3)
- 【請求項1】 導体パターン、及びスルーホールの充
填材としてAgを主成分としたペーストを用いた低温焼
成多層セラミック基板の焼成方法において、温度範囲が
750〜800℃の昇温レートを10℃/H以上とした
焼成プロファイルで焼成することを特徴とする低温焼成
多層セラミック基板の焼成方法。 - 【請求項2】 被焼成体を密封された容器内に内封し
、該容器内にAg固形物を混入させて焼成することを特
徴とする請求項1に記載の低温焼成多層セラミック基板
の焼成方法。 - 【請求項3】 被焼成体をAgの板上にセットして焼
成することを特徴とする請求項1に記載の低温焼成多層
セラミック基板の焼成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3211191A JPH04245696A (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 低温焼成多層セラミック基板の焼成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3211191A JPH04245696A (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 低温焼成多層セラミック基板の焼成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04245696A true JPH04245696A (ja) | 1992-09-02 |
Family
ID=12349791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3211191A Pending JPH04245696A (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 低温焼成多層セラミック基板の焼成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04245696A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005260136A (ja) * | 2004-03-15 | 2005-09-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 低温焼成多層セラミック基板の製造方法 |
-
1991
- 1991-01-31 JP JP3211191A patent/JPH04245696A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005260136A (ja) * | 2004-03-15 | 2005-09-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 低温焼成多層セラミック基板の製造方法 |
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