JPH04244749A - 突極形回転電機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

［発明の目的］

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、突極形回転電機に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来から、高速で大形の突極形回転電機
においては、回転子巻線が装着された磁極を回転子軸に
固定するために、コッタキーが使われている。

【０００３】図２は、このような突極形回転電極の回転
子の一極分を示す図で、回転子軸３は積層された厚鋼板
又は鍛鋼を切削加工して製作され、この回転子軸３には
外周に台形状のタブテール溝１５が形成され、図示しな
い回転軸に焼嵌めされている。一方、この回転子軸３の
外周には、外側に磁極ヘッド１１ａが固定され内側中央
に台形のタブテール１４が形成した磁極１１がタブテー
ル１４をタブテール溝１５に軸方向から挿入され、タブ
テール１４の片斜面とタブテール溝１５の内面との間に
軸方向から挿入された一対のコッタキー１３で固定され
ている。ここで、この磁極１１は、積層された電極鉄板
又は切削加工した鍛鋼材で製作される。なお、この磁極
１１には、外周に回転子巻線２が挿着され、図示しない
ブラケットで両側面が押圧されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
構成された突極形回転電極においては、次のような欠点
がある。

【０００５】（１）　コッタキー１３は、勾配や平面度
や面粗さに高い精度が要求されるので、製作に時間がか
かって高価となるだけでなく、タブテール１４とタブテ
ール溝１５との間に挿着するときには、互いに摺り合せ
調整に熟練した技術者が要り、時間もかかる。 （２）　コッタキー１３を打ち込むときには、回転子３
を縦にして高い作業台に上って重いハンマーを振らなけ
ればならないので、危険を伴う。

【０００６】（３）　コッタキー１３の挿入のためにタ
ブテール溝１５の底幅が広くなるので、回転子軸３の強
度を維持するためには断面寸法を増やさなければならな
い。すると、回転子全体の断面寸法も増えるので、固定
子の外形も大きくなり、慣性も増える。 （４）　もし、磁極１１を交換するときには、まず、コ
ッタキー１３を引き抜かなければならないが、この作業
は大変で時間もかかる。そこで、本発明の目的は、コッ
タキーを使うことなく容易に磁極を回転子に着脱するこ
とのできる突極形回転電機を得ることである。 ［発明の構成］

【０００７】

【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、磁極
の内側にタブテールが形成され、回転子の外周にタブテ
ールが挿入されるタブテール溝が形成された突極形回転
電機において、タブテールの首部とタブテール溝の開口
端に平行部を形成し、タブテールに貫通穴を設けること
で、コッタキーを使うことなく、タブテールを加熱する
ことで磁極を回転子に挿入し、冷却により固定すること
ができ、組立と保守を容易にした突極形回転電機である
。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の突極形回転電機の一実施例を
図面を参照して説明する。但し、図２と重複する部分に
は同符号を付して説明を省く。

【０００９】図１において、磁極１の内側中央には、台
形の上端に垂直な平行部４ａが台形の斜面の約３分の１
の長さで形成され、この平行部４ａの下端と斜面との角
部と平行部４ａの上端がわずかに面取りされたタブテー
ル４が設けられ、このタブテールの中央部には、左右に
対称的に、軸方向に貫通した一対の貫通穴６が設けられ
ている。

【００１０】一方、回転子軸３には、タブテール４とほ
ぼ同形状同寸法で、タブテール４の平行部４ａに対応す
る平行部がやや広く、台形の高さがやや高いタブテール
溝５が形成されている。

【００１１】このように構成された突極形回転電機にお
いては、磁極１を回転子３に挿着するときには、回転子
巻線２を挿着した状態で加熱炉に入れて約１２５　℃±
２５℃に加熱された後、軸方向からタブテール４をタブ
テール溝５に挿入する。このとき、タブテール４は、加
熱で幅方向も伸びるが、高さ方向が伸びることで容易に
挿入することができる。

【００１２】挿入完了後は、自然冷却で常温に冷却され
ることで、タブテール４は幅方向とともに高さ方向が低
くなることで、台形部の斜面で回転軸３のタブテール溝
５の入口両側を締めつけることで固定される。

【００１３】一方、もし磁極１を回転軸から取り外すと
きには、タブテール４に設けられた貫通穴６にガスバー
ナのノズルを入れて火炎を放出することで、タブテール
４を加熱し、タブテール４を熱膨張させて軸方向に引き
抜く。

【００１４】この結果、このように構成された突極形回
転電機においては、コッタキーが要らなくなるので、コ
ッタキーの摺り合せ調整作業のための熟練者が要らなく
なり、誰でも磁極の交換が可能となるだけでなく、コッ
タキーの挿入作業がなくなるので、コッタキーをたたき
込むための高所作業をしなくてもよいので、組立作業の
安全性を上げることができる。又、コッタキーが要らな
くなるので、タブテール溝の底幅を狭くすることができ
、軸の溝間を広く取れるので軸の強度が増え、同一容量
のときには小形化することができるので、回転子の外形
も小形にすることができ、固定子の外形も小形化し、回
転部分の慣性も減らすことができる。更に、コッタキー
の組立と引き抜き作業が要らなくなるので、初期の組立
時間と保守時間を減らすことができ、タブテールの首部
の平行部の形成で応力が緩和されるので、タブテールを
小形化でき、特殊な技能者でなくても組立・保守ができ
るので、品質のばらつきが減り機械的寿命を伸ばすこと
ができ信頼性を上げることのできる突極形回転電機とな
る。

【００１５】なお、上記実施例においては、タブテール
の貫通穴６は左右に各１個設けた例で説明したが、中央
にタブテールの強度上許させる大きさの貫通穴を１個設
けることで、ガスバーナによる加熱時の火炎の貫通を容
易にして加熱時間なを短縮してもよい。

【００１６】又、上記実施例において、図１に示すタブ
テールの先端の角度θとタブテール溝５の左右の角度θ
は、従来は４５゜から６０゜未満となっているが、なる
べく角度θを減らして、タブテール４を加熱したときの
幅の膨張によるタブテール溝５の幅方向への影響を減ら
し、高さ方向の膨張・収縮による締付効果を上げるよう
にしてもよい。

【００１７】

【発明の効果】以上、本発明によれば、磁極の内側にタ
ブテールが形成され、回転子の外周にタブテールが挿入
されるタブテール溝が形成された突極形回転電機におい
て、タブテールの首部とタブテール溝の開口端に平行部
を形成し、タブテールに貫通穴を設けることで、コッキ
ーを使うことなく、タブテールを加熱することで磁極を
回転子に挿入し、冷却により固定するようにしたので、
組立作業と保守作業を容易に行うことのできる突極形回
転電機を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の突極形回転電機の一実施例を示す部分
断面図。

【図２】従来の突極形回転電機の一例を示す部分断面図
。

【符号の説明】

１…磁極、２…回転子巻線、３…回転子、４…タブテー
ル、５…タブテール溝、６…貫通穴。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　磁極の内側にタブテールが形成され、
   回転子の外周に前記タブテールが挿入されるタブテール
   溝が形成された突極形回転電機において、前記タブテー
   ルの首部と前記タブテール溝の開口端に平行部を形成し
   、前記タブテールに貫通穴を設けたことを特徴とする突
   極形回転電機。