JPH0424463Y2 - - Google Patents

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JPH0424463Y2
JPH0424463Y2 JP11301987U JP11301987U JPH0424463Y2 JP H0424463 Y2 JPH0424463 Y2 JP H0424463Y2 JP 11301987 U JP11301987 U JP 11301987U JP 11301987 U JP11301987 U JP 11301987U JP H0424463 Y2 JPH0424463 Y2 JP H0424463Y2
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casing
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hole
end opening
waterproof
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、船舶等に搭載されたレーダ装置にお
ける甲板上又はマスト等の室外に配設されたレー
ダスキヤナーの防水筐体に係わり、特に筐体内部
への水の侵入を防止するようにしたレーダスキヤ
ナー用防水筐体に関する。
[従来の技術] 一般に外海を航行する船舶にはレーダ装置が搭
載されているが、このレーダ装置のアンテナ部分
にあたるレーダスキヤナーは、例えば第5図に示
すように、送受信装置を内蔵したレーダスキヤナ
ー用の防水筐体1が船舶のマスト又は甲板上に設
けられたマウント2上に配置される。
したがつて、このようなレーダスキヤナー用防
水筐体1(以下防水筐体と略記する)は、外気温
度の影響を直接受けるといつた環境的に非常に悪
い条件下で使用される。その結果、防水筐体1は
その温度変化によつて生じる筐体内の圧力と筐体
外の圧力との差から外気の水分を吸込む働きを行
ない、例えば、回転アンテナ3と防水筐体1との
間の連結部等を介してこの防水筐体1内に水分が
侵入して、この防水筐体1内部に収納された電子
構成部材や機械構成部材の劣化を促進させる問題
がある。
このような不都合を解消するために、第6図に
示すように、防水筐体1の底壁4に空気を流通さ
せるための空気流通孔5を設けたものが考えられ
ている。
しかし、前述したようにレーダスキヤナー用の
防水筐体1は船舶のマスト又は甲板上に配設され
ているので、雨6が降つたり、嵐が発生した時に
雨6や波しぶきがマウント2で跳ね返つて空気流
通孔5を介して直接防水筐体1内へ侵入する問題
がある。
さらに、この欠点を補うために、第7図に示す
ように、底壁4に形成された空気流通孔5に連通
する管7を防水筐体1の下面に取付けたものがあ
る。このように管7を取付けることによつて、雨
6や波しぶきが直接防水筐体1内に侵入すること
が防止される。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、第7図に示すように空気流通孔
5に連通する管7を取付けたレーダスキヤナー用
防水筐体においてもまだ次のような問題があつ
た。すなわち、晴天から急に天候が悪化して、雨
又は嵐になつて、雨又は波しぶきの水滴が管7の
下端開口8に付着したとする。この状態において
は、防水筐体1の外表面は波又は雨にさらされる
ので、防水筐体1内の温度が低下して、防水筐体
1内の気圧が低下する。その結果、空気流通孔5
に取付けられた管7の下端開口8に付着した水滴
は、水膜を形成しながら管7内を上昇して、防水
筐体1内まで侵入することになる。したがつて、
防水筐体1内の電子構成部材や機械構成材が水分
により劣化することになる。
なお、管7の内径を水膜が形成されない程度に
大きくすればよいが、あまり大きくすると水滴が
直接空気流通孔5を介して防水筐体1内へ侵入す
ることになる。
本考案は、このような実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、筐体の底壁
に穿設された貫通孔に連通する筐体に大径部と小
径部とを形成しかつ大径部に側壁孔を設けること
によつて、簡単な構成でもつて、雨又は波しぶき
による水滴が筐体内に侵入することを確実に防止
できるレーダスキヤナー用防水筐体を提供するこ
とにある。
[問題点を解決するための手段] 本考案の筐体底部に内圧と外圧とを等しくする
ための空気流通機構を設けたレーダスキヤナー用
防水筐体においては、空気流通機構を、筐体の底
壁に穿設された貫通孔と、上端開口が貫通孔に連
通されるとともに下端開口が下方へ開放された筒
体と、この筒体に形成された上端開口を含む大径
部および下端開口を含む小径部と、大径部の側壁
に穿設された側壁孔とで構成している。
[作用] このように構成されたレーダスキヤナー用防水
筐体であれば、貫通孔に連通した筒体は上部が大
径部に形成され、下部が小径部に形成されてい
る。したがつて、小径部の下端開口に付着した水
滴はこの筒体を上昇する過程の大径部に移行する
瞬間に水膜を維持できなくなる。したがつて、そ
れ以上水滴が筒体内を上昇しない。
また、連続して筒体の下端開口に水滴が付着し
たとしても、筒体上部の大径部に外気と連通する
側壁孔が設けられているので、筐体はこの側壁孔
を介して外気と連通することになる。したがつ
て、筒体の下端開口に付着した水滴が上昇するこ
とはない。なお、側壁孔に水滴が付着したとして
も、この水滴が大径部の断面を覆う水膜に発展す
ることは希である。また、下端開口と側壁孔とに
同時に水滴が付着しても、側壁孔に付着した水滴
が先に筒体内に落ちて、筐体と外気とは側壁孔を
介して連通される。
[実施例] 以下本考案の一実施例を図面を用いて説明す
る。
第1図は実施例のレーダスキヤナー用防水筐体
およびこの筐体内に収納された各種電子構成部材
と各種機械構成部材を示す断面模式図である。筐
体11内部の基台12上に大電力の電波を発射す
る電子管としてのマグネトロン13および送受信
機装置14を組込んだ基板15が固定され、ま
た、筐体11内部上方から外部へ回転可能にアン
テナ軸16aが突出され、このアンテナ軸16a
の先端部にアンテナ16が装着されている。この
アンテナ16は、駆動モータ17の回転軸17a
に固定されたギヤ18、アンテナ軸16aに固定
されたギヤ19および当該アンテナ軸16aを介
して例えば360°全方向に回転駆動される。
さらに、筐体11の下面にこの筐体11を支持
する脚部20を取付けることによつて、この筐体
11の下面をマウント21面から所定の高さ位置
まで持上げ、たとえマウント21面が雨や波しぶ
き等にて濡れたとしても、筐体11下面が直接マ
ウント21面の水に接触しないようになつてい
る。
また、筐体11の底壁22の2箇所に貫通孔2
3が穿設されており、この底壁22の下面に前記
貫通孔23に連通する筒体24が取付けられてい
る。第2図は筐体11の底壁22に穿設された内
径d1を有した貫通孔23および筒体24を示す
断面拡大図である。また、第3図は筒体24を前
記貫通孔23から取外して示す斜視図である。図
示するように、筐体底壁22の貫通孔23の外周
面に前記筒体24の上端開口を固定するための環
状突起25が形成されている。
前記筒体24は、例えばウレタンゴム等の耐蝕
性に優れた可撓性材料で成形されており、上端開
口26を含む内径d2の大径部24aと下端開口
27を含む内径d3の小径部24bとで形成され
ている。外径部24aと小径部24bとの境界部
は、この境界部に水が溜らないように傾斜面に形
成されている。そして、下端開口27は図示する
ように水滴が付着しにくいように中心軸に対して
傾斜した断面を有する。
また、大径部24aの側壁のほぼ中央位置に内
径d4の側壁孔28が穿設されている。
そして、この筒体24は上端開口26が底壁2
2に形成された環状突起25内に圧入固定されて
いる。なお、この場合、側壁孔28が内側へ向く
ように筒体24を取付ける。
次に、このように構成されたレーダスキヤナー
用防水筐体における空気流通機構の動作を説明す
る。
まず、雨天とか嵐の日でない通常時において
は、筐体11の内部と筐体11外部とは、筐体1
1の底壁22に穿設された貫通孔23およびこの
貫通孔23に連通する筒体24によつて外部と連
通しているので、内外に気圧差は生じない。
次に雨天とか嵐の日には雨又は波しぶきがマウ
ント21で跳返り筒体24の下端開口27に付着
する。さらに、雨とか波しぶきが筐体11にあた
り、この筐体11を冷却する。筐体11が冷却さ
れると、筐体11内の圧力が低下して筒体24の
下端開口27に付着した水滴を筐体内に吸い上げ
ようとする力が働く。しかし、大径部24aに側
壁孔28が穿設されているので、筐体11内はそ
の側壁孔28を介して外気と連通する。したがつ
て、筒体24の下端開口27に付着した水滴は筒
体24内を上昇することはない。
次に、下端開口27と側壁孔28とに同時に水
滴が付着した場合は、下端開口27に付着した水
滴は筒体24の小径部24b内を水膜を形成しな
がら上昇するが、小径部24bと大径部24aと
の境界部で、内径が小径部24bの内径d3から
大径部24aの内径d2へと急激に広がるので、
水膜を維持することが不可能になり、水滴は大径
部24a内を上昇できない。
また、下端開口27に連続して水滴が付着する
場合は、筒体24内の大径部24aと小径部24
bとの境界部に水滴が溜ることになるが、筐体1
1の圧力がさらに低下すると、側壁孔28に付着
した水滴が筒体24内へ引込まれる。しかし、こ
の側壁孔28は大径部24aの内面に開口してい
るので、引込まれた水滴によつて大径部24aの
断面を覆う水膜が形成されることはない。しかし
て、筐体11内は側壁孔28を介して外気に連通
することになる。したがつて、大径部24aと小
径部24bとの境界部に溜つた水滴は自己の重力
により、下端開口27から下方へ排水される。
また、側壁孔28から侵入した水滴も筒体24
内に溜ることなく、下端開口27から排水され
る。
このように、雨や嵐によつて、たとえ下端開口
27又は側壁孔28から水滴が筒体24内へ侵入
したとしても、その侵入した水滴の量が一定重量
以上になると、その自重により、下端開口27か
ら排水される。したがつて、大径部24aの内径
d2を表面引張に起因する水膜が発生しない程度
の大きさに形成するとともに、大径部24aの長
さをある程度以上に長くして、境界部に溜る水滴
の水位が側壁孔28に達しないようにすれば、水
滴が筐体11内に侵入することが確実に防止でき
る。
また、実施例のように、筒体24の下端開口2
7を図示するように中心軸に対して傾斜状に形成
することによつて、水滴をより付着しにくくして
いる。
また、筒体24は例えばウレタンゴム等の材料
を使用して簡単に成形できるので、製造費が大幅
に上昇することもない。
なお、本考案は上述した実施例に限定されるも
のではない。実施例においては、大径部24aの
側壁に1個の側壁孔28を穿設したが、第4図に
示すように、複数個の側壁孔28を穿設してもよ
い。
[考案の効果] 以上説明したように本考案のレーダスキヤナー
用防水筐体によれば、筐体の底壁に穿設された貫
通孔に連通する筒体に大径部と小径部とを形成し
かつ大径部に側壁孔を設けている。したがつて、
簡単な構成でもつて、雨又は波しぶきによる水滴
が筐体内に侵入することを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係わるレーダスキ
ヤナー用防水筐体を示す断面模式図、第2図は同
実施例の要部を取出して示す切欠断面図、第3図
は同実施例に使用する筒体を示す斜視図、第4図
は本考案の他の実施例のレーダスキヤナー用防水
筐体に使用する筒体を示す斜視図、第5図及び第
6図は従来のレーダスキヤナー用防水筐体を示す
模式図、第7図は他の従来レーダスキヤナー用防
水筐体の要部を示す切欠断面図である。 11……筐体、20……脚部、21……マウン
ト、22……底壁、23……貫通孔、24……筒
体、24a……大径部、24b……小径部、25
……環状突起、26……上端開口、27……下端
開口、28……側壁孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 筐体底部に内圧と外圧とを等しくするための空
    気流通機構を設けたレーダスキヤナー用防水筐体
    において、前記空気流通機構は、前記筐体の底壁
    に穿設された貫通孔と、上端開口が前記貫通孔に
    連通されるとともに下端開口が下方へ開放された
    筐体と、この筐体に形成された前記上端開口を含
    む大径部および前記下端開口を含む小径部と、前
    記大径部の側壁に穿設された側壁孔とからなるこ
    とを特徴とするレーダスキヤナー用防水筐体。
JP11301987U 1987-07-23 1987-07-23 Expired JPH0424463Y2 (ja)

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JP11301987U JPH0424463Y2 (ja) 1987-07-23 1987-07-23

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JP11301987U JPH0424463Y2 (ja) 1987-07-23 1987-07-23

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JP5836118B2 (ja) * 2011-12-29 2015-12-24 Dxアンテナ株式会社 電子機器筐体の通気構造
JP5881643B2 (ja) * 2013-06-06 2016-03-09 デンヨー株式会社 エンジン作業機の雨水排出装置

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