JPH04244625A - マグネットクラッチ - Google Patents
マグネットクラッチInfo
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- JPH04244625A JPH04244625A JP2553591A JP2553591A JPH04244625A JP H04244625 A JPH04244625 A JP H04244625A JP 2553591 A JP2553591 A JP 2553591A JP 2553591 A JP2553591 A JP 2553591A JP H04244625 A JPH04244625 A JP H04244625A
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- hysteresis
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Links
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Landscapes
- Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、ビデオテープ
レコーダー(VTR)に組込んで、テープに過大な引張
力が及ぶのを阻止する等の目的に使用する、磁気吸引力
によりクラッチが係合状態に保たれ、この磁気吸引力を
上回る負荷により係合解除される様に構成された、より
小形でより大きい係合解除トルクが得られるマグネット
クラッチに関する。
レコーダー(VTR)に組込んで、テープに過大な引張
力が及ぶのを阻止する等の目的に使用する、磁気吸引力
によりクラッチが係合状態に保たれ、この磁気吸引力を
上回る負荷により係合解除される様に構成された、より
小形でより大きい係合解除トルクが得られるマグネット
クラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の上記マグネットクラッチの模式的
な構成を図5によって説明すると、その片面に永久磁石
円板52を取着した駆動側プーリ51を、回転軸50に
軸嵌し、その片面にヒステリシス特性を有するヒステリ
シス円板53を取着した被動側プーリ54を、このヒス
テリシス円板53が永久磁石円板52と微小空隙を隔て
対向される様にして、回転軸50に遊嵌させた構造を備
えている。55はワッシャー状のスペーサで、永久磁石
円板52とヒステリシス円板53との間に微小空隙を保
持させる共に、摩擦板クラッチとしての役割も果たす。 永久磁石円板52の板面には、その周方向に扇形をした
複数のN極とS極とを交互に着磁形成させている。
な構成を図5によって説明すると、その片面に永久磁石
円板52を取着した駆動側プーリ51を、回転軸50に
軸嵌し、その片面にヒステリシス特性を有するヒステリ
シス円板53を取着した被動側プーリ54を、このヒス
テリシス円板53が永久磁石円板52と微小空隙を隔て
対向される様にして、回転軸50に遊嵌させた構造を備
えている。55はワッシャー状のスペーサで、永久磁石
円板52とヒステリシス円板53との間に微小空隙を保
持させる共に、摩擦板クラッチとしての役割も果たす。 永久磁石円板52の板面には、その周方向に扇形をした
複数のN極とS極とを交互に着磁形成させている。
【0003】このマグネットクラッチは、永久磁石円板
52とヒステリシス円板53との間に生じた磁気吸引に
より、被動側プーリ54が駆動側プーリ51に引き付け
られている。この状態で、回転軸50が回転されると、
ヒステリシス円板53はヒステリシス特性を持っている
ので、駆動側プーリ51と共に永久磁石円板52が回転
しても、この永久磁石円板52によって、その着磁パタ
ーンと合同のパターンを以てヒステリシス円板53に誘
起されている各磁極は瞬時には消失しない。その為、こ
の残留各磁極と永久磁石板53の各磁極との間に働く磁
気引力によって、被動側プーリ54は駆動側プーリ51
に追従して回転される。この状態で、被動側プーリ54
に上記の磁気吸引力を上回る負荷が及ぼされれば、被動
側プーリ54は駆動側プーリ51の回転動に対してスリ
ップ状態となる。ヒステリシス円板53に誘起されてい
た永久磁石円板52の着磁パターンは、瞬時にこそ消失
しないが、永久磁石の着磁パターンより少し遅れ、リレ
ー式にヒステリシス円板53に誘起される。即ち、永久
磁石円板52が回転中に、ヒステリシス円板53の回転
が止まっても、永久磁石円板52によって誘起されたヒ
ステリシス円板53上の着磁パターンだけが、永久磁石
円板52の着磁パターンより少し遅れて、ヒステリシス
円板53内で追従移動しているのである。その為、滑ら
かなスリップ回転状態となり、マグネットクラッチは係
合を解かれる。尚、ヒステリシス円板53が、若し、ヒ
ステリシス特性を有しない単なる鉄板であれば、この鉄
板に誘起されている各磁極は、永久磁石円板52の回転
に伴って次々に瞬時に消されて行くので、上記の追従回
転現象は起らない。更に、駆動側及び被動側の両プーリ
51,54に、共に永久磁石円板52を取着すると、脈
動状の極めてぎごちない追従回転状態となる。上記構成
のマグネットクラッチは、磁気吸引力によるクラッチ作
用の他に、この磁気吸引力によって駆動側プーリ51と
被動側プーリ54との間で圧迫されたスペーサ55によ
る、摩擦板クラッチの作用も生ずる。但し、この摩擦板
クラッチは、その摩擦接触面が微視的に見ればかなり粗
面であるし、この接触面には回転振動も及ぼされるので
、そのクラッチ作用は、磁力による非接触係合の場合と
は異なってかなり円滑性に欠けるという大きな欠点があ
る。その為、例えば、VTRのテープ走行部のテンショ
ン機構等に用いるに適した、5gcm以下の負荷で係合
解除させる極く伝達トルクの小さい小形のトルククラッ
チには、摩擦板方式のものはクラッチ作動が不安定過ぎ
て使用に堪えい。
52とヒステリシス円板53との間に生じた磁気吸引に
より、被動側プーリ54が駆動側プーリ51に引き付け
られている。この状態で、回転軸50が回転されると、
ヒステリシス円板53はヒステリシス特性を持っている
ので、駆動側プーリ51と共に永久磁石円板52が回転
しても、この永久磁石円板52によって、その着磁パタ
ーンと合同のパターンを以てヒステリシス円板53に誘
起されている各磁極は瞬時には消失しない。その為、こ
の残留各磁極と永久磁石板53の各磁極との間に働く磁
気引力によって、被動側プーリ54は駆動側プーリ51
に追従して回転される。この状態で、被動側プーリ54
に上記の磁気吸引力を上回る負荷が及ぼされれば、被動
側プーリ54は駆動側プーリ51の回転動に対してスリ
ップ状態となる。ヒステリシス円板53に誘起されてい
た永久磁石円板52の着磁パターンは、瞬時にこそ消失
しないが、永久磁石の着磁パターンより少し遅れ、リレ
ー式にヒステリシス円板53に誘起される。即ち、永久
磁石円板52が回転中に、ヒステリシス円板53の回転
が止まっても、永久磁石円板52によって誘起されたヒ
ステリシス円板53上の着磁パターンだけが、永久磁石
円板52の着磁パターンより少し遅れて、ヒステリシス
円板53内で追従移動しているのである。その為、滑ら
かなスリップ回転状態となり、マグネットクラッチは係
合を解かれる。尚、ヒステリシス円板53が、若し、ヒ
ステリシス特性を有しない単なる鉄板であれば、この鉄
板に誘起されている各磁極は、永久磁石円板52の回転
に伴って次々に瞬時に消されて行くので、上記の追従回
転現象は起らない。更に、駆動側及び被動側の両プーリ
51,54に、共に永久磁石円板52を取着すると、脈
動状の極めてぎごちない追従回転状態となる。上記構成
のマグネットクラッチは、磁気吸引力によるクラッチ作
用の他に、この磁気吸引力によって駆動側プーリ51と
被動側プーリ54との間で圧迫されたスペーサ55によ
る、摩擦板クラッチの作用も生ずる。但し、この摩擦板
クラッチは、その摩擦接触面が微視的に見ればかなり粗
面であるし、この接触面には回転振動も及ぼされるので
、そのクラッチ作用は、磁力による非接触係合の場合と
は異なってかなり円滑性に欠けるという大きな欠点があ
る。その為、例えば、VTRのテープ走行部のテンショ
ン機構等に用いるに適した、5gcm以下の負荷で係合
解除させる極く伝達トルクの小さい小形のトルククラッ
チには、摩擦板方式のものはクラッチ作動が不安定過ぎ
て使用に堪えい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のマグネットクラ
ッチが、過負荷により非接触係合状態を解かれる時の、
係合解除トルクTは、下式によって求められる。 T=K・P・V・Eh ここに、 K: 係数、P: 永久磁石円板52
の磁極数、V: ヒステリシス円板53の体積、Eh
: ヒステリシス円板53のヒステリシス損失(ヒス
テリシスループ内の面積)このEhの値は、ヒステリシ
ス円板53の材質や、磁石製造時の熱処理の仕方等よっ
て変化するので、係合解除トルクT、つまりトルク伝達
力の極力大きいマグネットクラッチを極力小形に作ろう
とすれば、永久磁石円板52の磁力を強化すると共に、
永久磁石円板52とヒステリシス円板53との間により
強力な磁気回路が形成される様に、ヒステリシス円板5
3の材質や寸法等を十分に検討しなければならない。そ
こで、本発明の目的は、極力小形で大きなトルク伝達能
力を備え、然も、極力スムーズで安定したクラッチ作動
を行わせる為に、摩擦板方式のクラッチ作用を、磁力方
式のクラッチ作用で従来に比べて極力小さく出来る様に
構成したマグネットクラッチを提供するにある。
ッチが、過負荷により非接触係合状態を解かれる時の、
係合解除トルクTは、下式によって求められる。 T=K・P・V・Eh ここに、 K: 係数、P: 永久磁石円板52
の磁極数、V: ヒステリシス円板53の体積、Eh
: ヒステリシス円板53のヒステリシス損失(ヒス
テリシスループ内の面積)このEhの値は、ヒステリシ
ス円板53の材質や、磁石製造時の熱処理の仕方等よっ
て変化するので、係合解除トルクT、つまりトルク伝達
力の極力大きいマグネットクラッチを極力小形に作ろう
とすれば、永久磁石円板52の磁力を強化すると共に、
永久磁石円板52とヒステリシス円板53との間により
強力な磁気回路が形成される様に、ヒステリシス円板5
3の材質や寸法等を十分に検討しなければならない。そ
こで、本発明の目的は、極力小形で大きなトルク伝達能
力を備え、然も、極力スムーズで安定したクラッチ作動
を行わせる為に、摩擦板方式のクラッチ作用を、磁力方
式のクラッチ作用で従来に比べて極力小さく出来る様に
構成したマグネットクラッチを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
に、本発明によるマグネットクラッチは、同軸上に対置
された駆動側回転体1と被動側回転体2との各対向面の
一方の面に永久磁石円板7を取着し、他方の面にヒステ
リシス特性を有するヒステリシス円板8を取着し、これ
ら両円板7、8間に微小空隙を設けた構造を備え、その
板面周方向に複数のN極とS極とを交互に形成させた前
記永久磁石円板7と前記ヒステリシス円板8との間に生
ずる磁気吸引力により、前記駆動側回転体1に追従して
回転される前記被動側回転体2に、この磁気吸引力を上
回る負荷が及ぼされると、追従回転が止まる様に構成さ
れたものに於いて、前記ヒステリシス円板8として、H
c=350±50(Oe)、Br≧7300(G)の磁
気特性を有するものを用いる構成とした。そして、前記
ヒステリシス円板8の板厚を0.30mm±0.10m
mに設定する構成とした。又、前記ヒステリシス円板8
及びヒステリシス円板8を十分に磁化させ得る前記永久
磁石円板7と、此等両円板間の前記微少空隙とを含むト
ルク発生機構部の厚さを、2mm以下に設定する構成と
した。
に、本発明によるマグネットクラッチは、同軸上に対置
された駆動側回転体1と被動側回転体2との各対向面の
一方の面に永久磁石円板7を取着し、他方の面にヒステ
リシス特性を有するヒステリシス円板8を取着し、これ
ら両円板7、8間に微小空隙を設けた構造を備え、その
板面周方向に複数のN極とS極とを交互に形成させた前
記永久磁石円板7と前記ヒステリシス円板8との間に生
ずる磁気吸引力により、前記駆動側回転体1に追従して
回転される前記被動側回転体2に、この磁気吸引力を上
回る負荷が及ぼされると、追従回転が止まる様に構成さ
れたものに於いて、前記ヒステリシス円板8として、H
c=350±50(Oe)、Br≧7300(G)の磁
気特性を有するものを用いる構成とした。そして、前記
ヒステリシス円板8の板厚を0.30mm±0.10m
mに設定する構成とした。又、前記ヒステリシス円板8
及びヒステリシス円板8を十分に磁化させ得る前記永久
磁石円板7と、此等両円板間の前記微少空隙とを含むト
ルク発生機構部の厚さを、2mm以下に設定する構成と
した。
【0006】
【作用】上記構成のマグネットクラッチは、磁気特性値
が、Hc=350±50(Oe)、Br≧7300(G
)のヒステリシス円板8を用い、又、その板厚を0.3
0mm±0.10mmに設定したことによって、ヒステ
リシス円板8に形成される磁気回路の磁束密度を、従来
の略同じ外形寸法を有する同種のマグネットクラッチに
比べて目立って高められる。その為、トルク伝達能力の
大きいマグネットクラッチを極めて小形に作れる。又、
マグネットクラッチ全体としてのトルク伝達力の内、摩
擦板クラッチ部分によるトルク伝達力への依存度を、磁
気吸引式非接触クラッチ部分によるトルク伝達力に比べ
て大幅に減らすことが出来て、クラッチ作用の安定性(
定トルク特性)も十分に高められる。
が、Hc=350±50(Oe)、Br≧7300(G
)のヒステリシス円板8を用い、又、その板厚を0.3
0mm±0.10mmに設定したことによって、ヒステ
リシス円板8に形成される磁気回路の磁束密度を、従来
の略同じ外形寸法を有する同種のマグネットクラッチに
比べて目立って高められる。その為、トルク伝達能力の
大きいマグネットクラッチを極めて小形に作れる。又、
マグネットクラッチ全体としてのトルク伝達力の内、摩
擦板クラッチ部分によるトルク伝達力への依存度を、磁
気吸引式非接触クラッチ部分によるトルク伝達力に比べ
て大幅に減らすことが出来て、クラッチ作用の安定性(
定トルク特性)も十分に高められる。
【0007】
【実施例】以下に、本発明のマグネットクラッチを、V
TRのテープ張力調整装置に適用した一実施例に就き、
図1を参照し乍ら説明する。このVTR用マグネットク
ラッチAの該略の構成は、図1に示した様に駆動側回転
体1と、被動側回転体2とを、同軸上で対向状に組合わ
せた形態を備えている。駆動側回転体1には、片側面に
円筒状のボス3を突設すると共に外周にプーリ4を形成
し、ボス3の外周基部に環状の段差面3aを設けている
。被動側回転体2には、外周にギア5を形成し、中心軸
孔6にはボス3を遊嵌させている。駆動側回転体1及び
被動側回転体2の各対向面には、永久磁石円板7及びヒ
ステリシス特性を持つたヒステリシス円板8が夫々固着
されている。9はボス3の段差面3aに宛てがわれたク
ラッチ板で、極く薄いワッシャー状をしており、永久磁
石円板7とヒステリシス円板8とを微小空隙を隔てて対
向させるスペーサの役割を果たすと共に、摩擦板クラッ
チとしても作用する。そして、永久磁石板円7の板面に
は、その周方向に扇形をした複数極、この場合は3極又
は4極対(6極又は8極)のN極とS極とを交互に形成
させている。
TRのテープ張力調整装置に適用した一実施例に就き、
図1を参照し乍ら説明する。このVTR用マグネットク
ラッチAの該略の構成は、図1に示した様に駆動側回転
体1と、被動側回転体2とを、同軸上で対向状に組合わ
せた形態を備えている。駆動側回転体1には、片側面に
円筒状のボス3を突設すると共に外周にプーリ4を形成
し、ボス3の外周基部に環状の段差面3aを設けている
。被動側回転体2には、外周にギア5を形成し、中心軸
孔6にはボス3を遊嵌させている。駆動側回転体1及び
被動側回転体2の各対向面には、永久磁石円板7及びヒ
ステリシス特性を持つたヒステリシス円板8が夫々固着
されている。9はボス3の段差面3aに宛てがわれたク
ラッチ板で、極く薄いワッシャー状をしており、永久磁
石円板7とヒステリシス円板8とを微小空隙を隔てて対
向させるスペーサの役割を果たすと共に、摩擦板クラッ
チとしても作用する。そして、永久磁石板円7の板面に
は、その周方向に扇形をした複数極、この場合は3極又
は4極対(6極又は8極)のN極とS極とを交互に形成
させている。
【0008】次に、上記各部材の具体的な構成に就いて
順次説明する。合成樹脂製の駆動側回転体1は最大外径
13.6mm、ボス3の外径は3.1mmである。中心
孔を持つ永久磁石円板7は、この実施例のものは、住友
金属鉱山株式会社製の異方性希土類磁石「WELLMA
X・P−9」(最大エネルギー積=8.5〜9.5KG
Oe)で作られ、外径が11.2mm、中心孔径は4.
5mm、板厚は0.92mmで、下面(図中で)には円
環板状のヨーク10を添わせている。これらの永久磁石
円板7及びヨーク10は、駆動側回転体1を合成樹脂材
料で成形する時に、この駆動側回転体1に一体に組付け
られる。その為、夫々の中心孔の周縁には、駆動側回転
体1との係合々体を助ける適宜の凹凸部を設けている。 合成樹脂製の被動側回転体2は、その外周に形成したギ
ア5の外径が4.75mm、中心軸孔6の内径が3.1
mmで、ボス3をこの中心軸孔6に遊嵌させた状態で、
被動側回転体2の下端面(図中で)2aは、クラッチ板
9を介してボス3の段差面3aに当接される。この状態
で、互いに対向された永久磁石円板7とヒステリシス円
板8との対向面間のギャップ(微小空隙)が、0.13
mmになる様にマグネットクラッチの各部の寸法が設定
されている。
順次説明する。合成樹脂製の駆動側回転体1は最大外径
13.6mm、ボス3の外径は3.1mmである。中心
孔を持つ永久磁石円板7は、この実施例のものは、住友
金属鉱山株式会社製の異方性希土類磁石「WELLMA
X・P−9」(最大エネルギー積=8.5〜9.5KG
Oe)で作られ、外径が11.2mm、中心孔径は4.
5mm、板厚は0.92mmで、下面(図中で)には円
環板状のヨーク10を添わせている。これらの永久磁石
円板7及びヨーク10は、駆動側回転体1を合成樹脂材
料で成形する時に、この駆動側回転体1に一体に組付け
られる。その為、夫々の中心孔の周縁には、駆動側回転
体1との係合々体を助ける適宜の凹凸部を設けている。 合成樹脂製の被動側回転体2は、その外周に形成したギ
ア5の外径が4.75mm、中心軸孔6の内径が3.1
mmで、ボス3をこの中心軸孔6に遊嵌させた状態で、
被動側回転体2の下端面(図中で)2aは、クラッチ板
9を介してボス3の段差面3aに当接される。この状態
で、互いに対向された永久磁石円板7とヒステリシス円
板8との対向面間のギャップ(微小空隙)が、0.13
mmになる様にマグネットクラッチの各部の寸法が設定
されている。
【0009】中心孔を設けたヒステリシス円板8は、外
径11.2mmmm、中心孔径3.8mm、板厚0.3
0mmで、その中心孔の周縁に凹凸を設けてあり、被動
側回転体2を合成樹脂原料で成形する時に、この周縁部
を被動側回転体2中に一体的に包埋させる様にしている
。図2中ではこれら両者を分離した状態で示している。 ヒステリシス円板8の材質としては、本発明目的に適合
したヒステリシス特性が得られる様に、この実施例では
、日立金属株式会社製のFe−Cr−Co系の半硬質磁
石、「YHJ30−10」を選定している。このヒステ
リシス円板8の磁気特性は、Hc=約350(Oe)、
Br=約7500(G)で、そのヒステリシス特性は図
2のグラフに示した如くである。この様に比較的低いH
c値と比較的高いBr値との組合わせを選んだことによ
って、前述のヒステリシス損失Ehの値を十分に大きく
取ることが出来た。 又、円環状のクラッチ板9は、摩擦係数が小さく自己潤
滑性を備えて摩耗し難い合成樹脂で作り、板厚0.25
mm、外径4.32mm、内径3.40mm、円環の幅
を0.46mmに設定した。
径11.2mmmm、中心孔径3.8mm、板厚0.3
0mmで、その中心孔の周縁に凹凸を設けてあり、被動
側回転体2を合成樹脂原料で成形する時に、この周縁部
を被動側回転体2中に一体的に包埋させる様にしている
。図2中ではこれら両者を分離した状態で示している。 ヒステリシス円板8の材質としては、本発明目的に適合
したヒステリシス特性が得られる様に、この実施例では
、日立金属株式会社製のFe−Cr−Co系の半硬質磁
石、「YHJ30−10」を選定している。このヒステ
リシス円板8の磁気特性は、Hc=約350(Oe)、
Br=約7500(G)で、そのヒステリシス特性は図
2のグラフに示した如くである。この様に比較的低いH
c値と比較的高いBr値との組合わせを選んだことによ
って、前述のヒステリシス損失Ehの値を十分に大きく
取ることが出来た。 又、円環状のクラッチ板9は、摩擦係数が小さく自己潤
滑性を備えて摩耗し難い合成樹脂で作り、板厚0.25
mm、外径4.32mm、内径3.40mm、円環の幅
を0.46mmに設定した。
【0010】次に、上記構成の作用を説明する。図1の
状態に組立てたマグネットクラッチAをVTRに組み込
むには、VTRのフレーム(図示略)に組付けられた回
転軸11に駆動側回転体1のボス3を嵌着したうえ、V
TRの駆動部側のプーリ(図示略)とプーリ4との間に
ベルトを掛け、ボス3に遊嵌した被動側回転体2のギア
5に、VTRの負荷側のギアを噛合させればよい。この
組立状態で、被動側回転体2に固着されたヒステリシス
円板8は、微小空隙を隔てて対向位置する駆動側回転体
1の永久磁石円板7に磁気吸引されて、この板面に密着
しようとするが、被動側回転体2の下端面2aとこの端
面に対向されたボス3の段差面3aとの間に介在された
クラッチ板9に妨げられて、前記のギャップ0.13m
mを保たれる。従って、マグネットクラッチAを構成す
る駆動側回転体1と被動側回転体2との間には、面積が
相対的に著しく狭い内周側域に、クラッチ板9によって
摩擦板クラッチが形成され、面積が相対的に著しく広い
外周側域には、磁気吸引力による非接触クラッチが形成
される。この様にして、永久磁石円板7、ヒステリシス
円板8、及びこれら両者間の微少空隙を含むトルク発生
機構部の厚さを2mm以下に構成している。
状態に組立てたマグネットクラッチAをVTRに組み込
むには、VTRのフレーム(図示略)に組付けられた回
転軸11に駆動側回転体1のボス3を嵌着したうえ、V
TRの駆動部側のプーリ(図示略)とプーリ4との間に
ベルトを掛け、ボス3に遊嵌した被動側回転体2のギア
5に、VTRの負荷側のギアを噛合させればよい。この
組立状態で、被動側回転体2に固着されたヒステリシス
円板8は、微小空隙を隔てて対向位置する駆動側回転体
1の永久磁石円板7に磁気吸引されて、この板面に密着
しようとするが、被動側回転体2の下端面2aとこの端
面に対向されたボス3の段差面3aとの間に介在された
クラッチ板9に妨げられて、前記のギャップ0.13m
mを保たれる。従って、マグネットクラッチAを構成す
る駆動側回転体1と被動側回転体2との間には、面積が
相対的に著しく狭い内周側域に、クラッチ板9によって
摩擦板クラッチが形成され、面積が相対的に著しく広い
外周側域には、磁気吸引力による非接触クラッチが形成
される。この様にして、永久磁石円板7、ヒステリシス
円板8、及びこれら両者間の微少空隙を含むトルク発生
機構部の厚さを2mm以下に構成している。
【0011】この組立状態で、回転軸11を駆動し駆動
側回転体1を回転させると、永久磁石円板7の回転に伴
って、この永久磁石円板7の着磁パターンと相似したパ
ターンを以てヒステリシス円板8に誘起されていた各磁
極は消失することになるが、ヒステリシス円板8はヒス
テリシス特性を持つているので直ちには消磁されず、こ
の各残留磁極と回転移動されつつある永久磁石円板7の
各磁極との間の磁気吸引力によって、ヒステリシス円板
8は永久磁石円板7に追従して円滑に回転し、従って、
マグネットクラッチAは、被動側回転体2が駆動側回転
体1と一体的に回転されて係合状態となる。このクラッ
チ係合時のトルク伝達力を計測した処、クラッチ板9と
駆動側・被動側両回転体1及び2との間に生じた摩擦力
による伝達トルクと、永久磁石円板7の磁気吸引力によ
る非接触伝達トルクとの比率は、略33:67であった
。そして、被動側回転体2に接続された負荷の大きさが
、永久磁石円板7とヒステリシス円板8との間に働く磁
気吸引力、及びクラッチ板9による摩擦係合力との合力
を上回って増大すると、被動側回転体2は駆動側回転体
1の回転動に追従し切れなくなって、マグネットクラッ
チAは係合状態を解かれる。この実施例のマグネットク
ラッチでは、この係合状態を保持出来る限界トルク(係
合解除トルクT)は、約22 gcmであった。
側回転体1を回転させると、永久磁石円板7の回転に伴
って、この永久磁石円板7の着磁パターンと相似したパ
ターンを以てヒステリシス円板8に誘起されていた各磁
極は消失することになるが、ヒステリシス円板8はヒス
テリシス特性を持つているので直ちには消磁されず、こ
の各残留磁極と回転移動されつつある永久磁石円板7の
各磁極との間の磁気吸引力によって、ヒステリシス円板
8は永久磁石円板7に追従して円滑に回転し、従って、
マグネットクラッチAは、被動側回転体2が駆動側回転
体1と一体的に回転されて係合状態となる。このクラッ
チ係合時のトルク伝達力を計測した処、クラッチ板9と
駆動側・被動側両回転体1及び2との間に生じた摩擦力
による伝達トルクと、永久磁石円板7の磁気吸引力によ
る非接触伝達トルクとの比率は、略33:67であった
。そして、被動側回転体2に接続された負荷の大きさが
、永久磁石円板7とヒステリシス円板8との間に働く磁
気吸引力、及びクラッチ板9による摩擦係合力との合力
を上回って増大すると、被動側回転体2は駆動側回転体
1の回転動に追従し切れなくなって、マグネットクラッ
チAは係合状態を解かれる。この実施例のマグネットク
ラッチでは、この係合状態を保持出来る限界トルク(係
合解除トルクT)は、約22 gcmであった。
【0012】処で、上記実施例のマグネットクラッチA
と基本的構成が類似しているX社のマグネットクラッチ
は最大外径が約22mmと、上記マグネットクラッチA
の最大外径13.6mmに比べて1.6倍強もあるにも
拘わらず、係合解除トルクTは約18gcmで、上記実
施例のものに比べてかなり小さく、然も、全伝達トルク
のうち、摩擦係合による伝達トルクと、磁気吸引力によ
る非接触伝達トルクの割合は、約70対30と摩擦によ
るトルク伝達の割合が相対的に著しく高く、既述の理由
によって定トルク特性がかなり劣っていた。又、上記マ
グネットクラッチAと基本的構成が類似し、その最大外
径も近似しているY社のマグネットクラッチは、係合解
除トルクTが13gcmと、上記実施例のものの約22
gcmに比べて著しく小さく、その上、摩擦係合による
伝達トルクと、磁気吸引力による非接触伝達トルクとの
比率が、約60対40と、摩擦クラッチ部分への依存度
が極めて高く、やはり、定トルク特性が上記実施例のも
のに比べて大幅に劣っていた。
と基本的構成が類似しているX社のマグネットクラッチ
は最大外径が約22mmと、上記マグネットクラッチA
の最大外径13.6mmに比べて1.6倍強もあるにも
拘わらず、係合解除トルクTは約18gcmで、上記実
施例のものに比べてかなり小さく、然も、全伝達トルク
のうち、摩擦係合による伝達トルクと、磁気吸引力によ
る非接触伝達トルクの割合は、約70対30と摩擦によ
るトルク伝達の割合が相対的に著しく高く、既述の理由
によって定トルク特性がかなり劣っていた。又、上記マ
グネットクラッチAと基本的構成が類似し、その最大外
径も近似しているY社のマグネットクラッチは、係合解
除トルクTが13gcmと、上記実施例のものの約22
gcmに比べて著しく小さく、その上、摩擦係合による
伝達トルクと、磁気吸引力による非接触伝達トルクとの
比率が、約60対40と、摩擦クラッチ部分への依存度
が極めて高く、やはり、定トルク特性が上記実施例のも
のに比べて大幅に劣っていた。
【0013】この様に、上記実施例のマグネットクラッ
チAのトルク伝達能力が、既存の同種のものに比べて目
立って向上された主たる理由の1つは、既存のマグネッ
トクラッチでは、ヒステリシス円板の板厚を0.5mm
程度に設定していたのに対して、上記実施例のヒステリ
シス円板8は、0.30mmとかなり薄い板厚を意図的
に採用したことによって、永久磁石円板7とヒステリシ
ス円板8との間に微小空隙を隔てて形成された磁気回路
のうち、ヒステリシス円板8に生じた磁路の磁束密度が
目立って高められ、その分、マグネットクラッチを係合
状態に保つ為の磁気吸引力が増大したと解することが出
来る。そこで、ヒステリシス円板8の最適の材質及び形
状の選択に就いて様々に試行錯誤を重ねた結果、この実
施例に関しては、磁気特性値としてHc=350±50
(Oe)、Br≧7500(G)の値を選定し、且つ、
ヒステリシス円板8の板厚を0.30mm±0.10m
mに設定した時、係合解除トルクTが23gcm以下の
性能優秀な小形トルククラッチを作れることが解り、こ
れによって、上記の如きトルク伝達能力の大きいマグネ
ットクラッチを作り出すことが出来た。Hcをこの数値
範囲に選んだのは、Hc値をこれ以上大きくすると、磁
石を熱処理する際の所要冷却時間が長引いて、ヒステリ
シス円板8の製造コストが目立って上昇することが、そ
の理由の一つである。
チAのトルク伝達能力が、既存の同種のものに比べて目
立って向上された主たる理由の1つは、既存のマグネッ
トクラッチでは、ヒステリシス円板の板厚を0.5mm
程度に設定していたのに対して、上記実施例のヒステリ
シス円板8は、0.30mmとかなり薄い板厚を意図的
に採用したことによって、永久磁石円板7とヒステリシ
ス円板8との間に微小空隙を隔てて形成された磁気回路
のうち、ヒステリシス円板8に生じた磁路の磁束密度が
目立って高められ、その分、マグネットクラッチを係合
状態に保つ為の磁気吸引力が増大したと解することが出
来る。そこで、ヒステリシス円板8の最適の材質及び形
状の選択に就いて様々に試行錯誤を重ねた結果、この実
施例に関しては、磁気特性値としてHc=350±50
(Oe)、Br≧7500(G)の値を選定し、且つ、
ヒステリシス円板8の板厚を0.30mm±0.10m
mに設定した時、係合解除トルクTが23gcm以下の
性能優秀な小形トルククラッチを作れることが解り、こ
れによって、上記の如きトルク伝達能力の大きいマグネ
ットクラッチを作り出すことが出来た。Hcをこの数値
範囲に選んだのは、Hc値をこれ以上大きくすると、磁
石を熱処理する際の所要冷却時間が長引いて、ヒステリ
シス円板8の製造コストが目立って上昇することが、そ
の理由の一つである。
【0014】次に、図5は、本発明の他の実施例のマグ
ネットクラッチBを示すもので、基本的な構成は上記実
施例と同じであり、その作用も同じである。唯、駆動側
回転体1の外周のプーリ4に替えて、ギア13を設けて
いる。又、駆動側及び被動側回転体1及び2に対する、
永久磁石円板及びヒステリシス円板7及び8の取着位置
関係を逆転させている。このマグネットクラッチBは、
係合解除トルクTを所望レベルに保ちながら、その大き
さを、最大外径が8.0mmと、前記マグネットクラッ
チトAの13.6mmに比べてずっと小さく出来、又、
ギア5及び13の厚みを除いたクラッチ機構部分の厚さ
を、2.0mm以下と従来のものに比べてかなり薄く作
ることが出来た。更に、円環状のクラッチ板9は、板厚
を0.13mm、外径を2.80mm、内径を1.57
mmと極めて小さくしたので、全伝達トルクのうち、摩
擦板クラッチ部分による負担割合を顕著に減すことが出
来た。
ネットクラッチBを示すもので、基本的な構成は上記実
施例と同じであり、その作用も同じである。唯、駆動側
回転体1の外周のプーリ4に替えて、ギア13を設けて
いる。又、駆動側及び被動側回転体1及び2に対する、
永久磁石円板及びヒステリシス円板7及び8の取着位置
関係を逆転させている。このマグネットクラッチBは、
係合解除トルクTを所望レベルに保ちながら、その大き
さを、最大外径が8.0mmと、前記マグネットクラッ
チトAの13.6mmに比べてずっと小さく出来、又、
ギア5及び13の厚みを除いたクラッチ機構部分の厚さ
を、2.0mm以下と従来のものに比べてかなり薄く作
ることが出来た。更に、円環状のクラッチ板9は、板厚
を0.13mm、外径を2.80mm、内径を1.57
mmと極めて小さくしたので、全伝達トルクのうち、摩
擦板クラッチ部分による負担割合を顕著に減すことが出
来た。
【0015】
【発明の効果】以上の説明によって明らかな様に、本発
明のマグネットクラッチは、ヒステリシス円板8の磁気
特性値を、Hc=350±50(Oe)、Br≧730
0(G)とし、又、その板厚を0.30mm±0.10
mmに設定したことによって、永久磁石円板7とヒステ
リシス円板8との間に形成される磁気回路の磁束密度を
、従来の略同じ外形寸法を有する同種のマグネットクラ
ッチに比べて顕著に高められて、その為、トルク伝達能
力の大きいマグネットクラッチを、トルク発生機構部の
厚さが2mm以下と極めて小形にまとめられる。又、マ
グネットクラッチ全体としてのトルク伝達力のうち、摩
擦板クラッチ部分によるトルク伝達力への依存度を、磁
気吸引による非接触クラッチ部分によるトルク伝達力に
比べて大幅に減らすことが出来て、定トルク特性が著し
くに向上する。
明のマグネットクラッチは、ヒステリシス円板8の磁気
特性値を、Hc=350±50(Oe)、Br≧730
0(G)とし、又、その板厚を0.30mm±0.10
mmに設定したことによって、永久磁石円板7とヒステ
リシス円板8との間に形成される磁気回路の磁束密度を
、従来の略同じ外形寸法を有する同種のマグネットクラ
ッチに比べて顕著に高められて、その為、トルク伝達能
力の大きいマグネットクラッチを、トルク発生機構部の
厚さが2mm以下と極めて小形にまとめられる。又、マ
グネットクラッチ全体としてのトルク伝達力のうち、摩
擦板クラッチ部分によるトルク伝達力への依存度を、磁
気吸引による非接触クラッチ部分によるトルク伝達力に
比べて大幅に減らすことが出来て、定トルク特性が著し
くに向上する。
【図1】一実施例を示す、縦断面図である。
【図2】ヒステリシス円板のヒステリシスグラフである
。
。
【図3】磁石製造時の、熱処理時冷却速度に関連した、
ヒステリシス円板の磁気特性グラフである。
ヒステリシス円板の磁気特性グラフである。
【図4】他の実施例を示す縦断面図である。
【図5】従来例を示す縦断面図である。
A,B マグネットクラッチ
1 駆動側回転体
2 被動側回転体
3 ボス
3a 段差面
4 プーリ
5,13 ギア
6,12 中心軸孔
7 永久磁石円板
8 ヒステリシス円板
9 クラッチ板
10 ヨーク
11、50 回転軸
51 駆動側プーリ
52 永久磁石円板
53 ヒステリシス円板
54 被動側プーリ
55 スペーサ
Claims (3)
- 【請求項1】 同軸上に対置された駆動側回転体1と
被動側回転体2との各対向面の一方の面に永久磁石円板
7を取着し、他方の面にヒステリシス特性を有するヒス
テリシス円板8を取着し、これら両円板7、8間に微小
空隙を設けた構造を備え、その板面周方向に複数のN極
とS極とを交互に形成させた前記永久磁石円板7と前記
ヒステリシス円板8との間に生ずる磁気吸引力により、
前記駆動側回転体1に追従して回転される前記被動側回
転体2に、この磁気吸引力を上回る負荷が及ぼされると
、追従回転が止まる様に構成されたものに於いて、前記
ヒステリシス円板8として、Hc=350±50(Oe
)、Br≧7300(G)の磁気特性を有するものを用
いたことを特徴とするマグネットクラッチ。 - 【請求項2】 前記ヒステリシス円板8の板厚を0.
30mm±0.10mmに設定したことを特徴とする請
求項1項記載のマグネットクラッチ。 - 【請求項3】 前記ヒステリシス円板8及びこのヒス
テリシス円板8を十分に磁化させ得る前記永久磁石円板
7と、これら両円板間の前記微少空隙とを含むトルク発
生機構部の厚さを、2mm以下にしたことを特徴とする
請求項1項又は2項記載のマグネットクラッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2553591A JPH04244625A (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | マグネットクラッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2553591A JPH04244625A (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | マグネットクラッチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04244625A true JPH04244625A (ja) | 1992-09-01 |
Family
ID=12168710
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2553591A Pending JPH04244625A (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | マグネットクラッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04244625A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100423672B1 (ko) * | 2002-10-02 | 2004-03-18 | 대보마그네틱 주식회사 | 영구자석을 이용한 클러치 |
JP2017534265A (ja) * | 2014-09-26 | 2017-11-24 | マレル ストーク ポウルトリー プロセッシング ベースローテン フェンノートシャップMarel Stork Poultry Processing B.V. | 屠畜動物および/またはその一部を処理するための装置および方法 |
-
1991
- 1991-01-25 JP JP2553591A patent/JPH04244625A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100423672B1 (ko) * | 2002-10-02 | 2004-03-18 | 대보마그네틱 주식회사 | 영구자석을 이용한 클러치 |
JP2017534265A (ja) * | 2014-09-26 | 2017-11-24 | マレル ストーク ポウルトリー プロセッシング ベースローテン フェンノートシャップMarel Stork Poultry Processing B.V. | 屠畜動物および/またはその一部を処理するための装置および方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000215 |